「家庭と学校の役割」

学校だより(校長室から)
平
小松市立蓮代寺小学校
平成25年5月31日発行
職員室前の観察池に、今年もモリアオガエルが産卵しました。
最初に教えてくれたのは1年生。
「校長先生、知らんかったやろ。
」
とでも言いたげに、目を大きく見開き、使命感に燃えた口調で報
告してくれました。その後も度々、卵の変化を見つけては私を呼
びに来てくれます。私は誘われるままに前庭に出て行き、1年生
との会話を楽しみながら、この子たちの感性をずっと大切にして
いきたいという思いを強めています。
<今回のテーマ>
「家庭と学校の役割」
学校の役割は、法令や学習指導要領などに基づいて作成した教育計画(教育課程)を適正に実
施し、前号で示した教育の目的を果たすことです。具体的な内容については、時間割表や行事予
定表などで知ることができます。生涯にわたり学習する基盤を培うため、特に以下の3点(学力
の3要素)の習得や育成に努めています。
① 基礎的な知識及び技能
② 知識及び技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力
③ 主体的に学習する意欲
また、同世代集団での学習や生活を通して、人との関わり方や集団の中での自分の生かし方を
学ぶなど、社会性を高めていくことも重要な役割です。
では、家庭の役割について、法令などで示したものがあるのでしょうか。
これについては、教育基本法(平成 18 年改正)に下のような条文があります。
(家庭教育)
第十条
父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、
生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のと
れた発達を図るよう努めるものとする。
つまり、
「①基本的な生活習慣を身に付けさせる。
」
「②発達段階に応じて、自立心を育成する。
」
「③心身の調和のとれた発達のための働きかけを行う。
」の3点が主な役割ととらえることができ
ます。もちろん、これら全てを家庭が請け負うのではなく、学校と家庭が連携協力して一人一人
の豊かな成長に取り組むのですが、家庭での食事(栄養バランスやマナーなど)と歯磨き、睡眠
時間の確保などの基本的生活習慣の育成は、我が子の実態に応じて日々直接かかわることのでき
る家庭だからこそできることです。基本的な生活習慣を身に付けることは、自立心の育成や心身
の調和にもつながりますので、一石三鳥とも言える家庭教育の柱です。まさに保護者・家族の皆
様の出番といったところでしょう。
また、安全教育の面でも、家庭の役割はたいへん大きなものがあります。学校で学んだ知識・
技能は、実際の場面で生かされてこそはじめて意味を持ちます。日常生活の様々な場面で、実際
の行為に対して褒めたり注意したりできる家庭の強みは、到底学校の及ぶところではありません。
我が子を守り育てる一言の積み重ねが、大きな成果につながります。
ところで、安全と言えば、
「ケータイ」や「ゲーム機」などネットにからむ危険が問題視されて
います。これについても学校での指導は「注意喚起」の域を出ません。実際の場面で直接指導で
きる家庭との連携があってこそ、はじめて子どもたちを守ることができるのです。そのためには、
ケータイやゲーム機に潜む危険や、いざという時の対処法について知っておく必要がありますが、
皆様はいかがでしょうか。たとえば、下の質問に対して、不安なく回答できるでしょうか。
・インターネットや携帯電話・スマホによるトラブルについて知っていますか?
・携帯型ゲーム機や携帯音楽プレーヤーによるトラブルについて知っていますか?
・小学生が危険な場面に立たされているネットトラブルについて知っていますか?
・ネット社会に生きる子どもたちに,保護者として何ができるでしょうか?
不安なし
不安あり
ご家庭での指導、よろしくお
願いします
以下の日程で「非行被害防止講座」を開催しますので、
どうぞご参加ください。お待ちしております。
期日:6月26日(水)※授業参観日
時間:14:40~15:40
場所:蓮代寺小学校 体育館
内容:先ほどの質問の答えが見つかると思います。
移動図書館車「みどり号」のお知らせ
毎月第2水曜日13:35~15:00に、学校の児童玄関前に
来ます。下校時刻に合わせ、低学年児童の利用が増えています。
小松市立図書館の貸出カードがあれば、どなたでも本が借りられます。
地域の方もどうぞご利用ください。6月の巡回は12日です。