IP Center News 17

センターニュース No.18
近畿地域の大学・教育機関の多くはORIONSに加入しており、現在112
校・機関を数えています(http://www.oriona.ad.jp/)。就職協定の廃止などの
影響もあるのでしょうが、それらの大学の多くでは、今年に入ってから
1997年9月 日発行
続々と一般学生のインターネット利用が解禁されています。学生のWWW
奈良教育大学情報処理センター
の利用先は、CO.JP、OR.JPの民間企業のドメインに集中していますので、
Phone 0742-27-9703
Fax 0742-27-9291
WIDEルートに結果として大量のデータ通信を引き起こしています。
WIDEとは、日本におけるインターネット普及の中心となってきた研
究・実験プロジェクトで、東京工業大学、慶応大学、奈良先端大、KDD
A
B
C
D
Contents
などの組織の協力の下に運営されています(http://www.wide.ad.jp/)。大阪大
ORIONSの経路変更について
後期授業計画登録のお願い
全教官のメールアドレス登録
センター長より
学もWIDEプロジェクトの一メンバーであり、ORIONSが小規模の研究・
連絡ネットワークとして発足した当時から、対外接続はWIDEの経路を利
用させてもらい、ORIONSとしては独自の対外接続回線を持たない形で運
用してきました(因みにORIONSの年会費は1校あたり、わずか¥32,000です)。
ところが、前述のように、ORIONSから発生するデータ通信のほとんど
(計測によれば90%以上)がWWWでホームページを見るだけ、ということ
A
になってくると、研究・実験という性格にそぐわない利用形態で、WIDE
ORIONS の経路変更について
の通信能力を消費していることになります。
また、WIDEは実験プロジェクトであり、随時、機器や回線の入れ替え、
ご存じのように、本学のLAN(Local Area Network)は、ORIONS(大阪地区
大学間ネットワーク)の一員として、大阪大学への専用回線を通じ、イン
ターネットへ接続されています(インターネットの一部を構成している、
という方が正確ですが)。
調整作業などが発生し、通告無しに回線が利用できなくなることも日常的
であることは、皆さんも経験されているとおりです。
先頃、6/26日、ORIONSの総会が開かれ、大阪大学のスタッフから、以
上のような現状報告があり、今後WIDEのルートを利用しないという方針
大阪大学から先の接続に関しては、現在、1)文部省の学術情報ネット
ワークを経由す るSINET ルートと、2)奈良先端 大学院大学を経由す る
WIDEルートとの二つの経路が用意されています(図-1参照)。
の提案があり、採択されました。本年10月からは、あらゆる経路はSINET
ルートを辿ることになります。
次ページの図-1を見ていただけばわかるように、SINET(学術情報ネッ
学術情報ネット(SINET)には、全国約600の大学・教育機関が接続されて
ト:http://www.sinet.ad.jp/)を経由した場合、国内の商用のドメイン、CO.JP
おり、学術機関(.AC.JP)ドメインへのアクセスは主に、前者のSINETルー
やOR.JP、へのアクセスは、全国の600大学が3Mbps(WIDE→商用ネット)を
トが利用され、それ以外、つまり、会社(CO.JP)・団体(OR.JP)ドメインへ
共有することになります(図-1参照。現状は約100校で1.5Mbps(阪大→先端
のアクセスは後者、WIDEルートが利用されています。また、海外へのア
大)をシェアしています)。単純計算で、3倍のトラフィック密度ですが、
クセスは、すべてWIDEルートを経由しています。
SINETの構成メンバーの方が大規模(SINETはほとんどが大学、ORIONSに
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September, 1996
Nara University of Education
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は小・中・高校も含まれる)なので、それ以上の混雑になることは
必 定 で す 。 但 し 、 SINET の 海 外 回 線 に 関 し て は 、 10 月 か ら
奈良教育大学
45Mbps(現状6Mbps)に増速されることになっているので、むしろ、
ORIONS
条件は改善されるかもしれません。
A-1
大阪大学学内LAN
ODINS
1.5M
大阪地区大学間
ネットワーク
SQUID利用設定のお願い
大阪大学
Exchange
WIDE インターネット
プロジェクト
慶応大学
奈良先端大
112校・機関
45M
10月以降、SINETルートに振り替えられることにより、前述の
3M
より混雑する(遅くなる)ことが予想されます。すこしでも、状況を
国内商用プロバイダー
CO.JP、OR.JP、NE.JP
SINET
改善するために、squid (プロキシサーバー)の利用をお願いします。
スしたページのデータはORIONS内部のコンピューター(プロキシ
45M
10M
ように、CO.JP、OR.JP、NE.JPなどの商用ドメインへのアクセスは、
Squidを利用することで、ORIONS内部の利用者が、一度アクセ
1.5M
1.5M
学術情報ネット
(文部省)
名古屋大学
45M
45M
海外
ドメイン
×N
AC.JPドメイン
M = Mega Bit / Second
京都大学
サーバー群)に蓄えられるので、2回目以降の利用者がアクセスしよ
うとすると、外部への回線を使わずに、即座に結果が得られるこ
6M
神戸大学
とになります。これによって、阪大から外部への通信量を減らす
1997/10
その他全国600大学・機関
ことができるのです。反面、ORIONS内部での通信量は増えますが、
45M
図-1 ORIONS経路図
ORIONS内部の回線容量には、まだ十分余裕があります。
これには、多くの利用者が参加すればするほど、効果的になります。現
在、奈良教育大では1/3程度の利用率と思われますので、まだ設定されて
いない方は、是非設定していただくようお願いします。
Squidを利用するためには、個人ごとにブラウザー(Netscape または MS
Internet Explorer)に設定を行う必要があります。詳しくは、大学ホーム
特に、大手の会社は回線設備に多額の投資をし、顧客獲得の切り札として
いますので、学術ネットと比較して、アクセス速度、安定性ともに、優れ
ているとのことです。特に、昼間の時間帯に確実なアクセスを期待するの
であれば、民間プロバイダーを利用すべきと思います。
[email protected]
ペ ー ジ の 「 イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 の 手 引 き 」 #9 (http://www.naraedu.ac.jp/PRIVATE/NT/section9.htm) を参照してください。
A-2
プロバイダー利用のおすすめ
文部省では、SINET(学術情報ネット)から商用・民間ドメインへの接続
B
後期授業計画登録のお願い
回線を増強する計画は当面ないとのことです。前述のSquidの設定を行っ
ても、満足なアクセス速度が得られないとすれば、個人的に民間プロバイ
ダーと契約していただくしか方法はありません。最近の民間プロバイダー、
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教官各位のご協力で、現在375件の授業計画がコンピュータに登録され
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ています。後期の授業開始を控え、未登録の科目がありましたら、登録を
していただくよう、お願いいたします。
センターニュース#17で紹介したシステムから、改良を加えており、特
に入力済みのデータの編集・訂正を行いやすくしています。詳しくは、大
学ホームページの「授業計画」(http://www.nara-edu.ac.jp/SYLLABUS/)を参
照してください。
また、E-Mailや入力画面の操作がわからないという方は、テキストファ
D
センター長より
イルをフロッピーで用意いただければ、藤原で何とかします。(フロッ
ピーはMS-DOSまたはマックの「テキスト」形式でお願いします)
[email protected]
C
全教官のメールアドレス登録
<[email protected]>
[email protected]
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