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Press Release
成長市場:コンチネンタル、アジアで先進運転支援システム
(ADAS)事業を拡大
 アジア系自動車メーカー向けビジネスを継続的に拡大
 知識移転と人員増によって各拠点での開発能力を強化
 フィリピンと中国でレーダーセンサーの生産能力を向上
本プレスリリースは、現地時間 2016 年 8 月 27 日に、ドイツ・フランクフルトで発表した内容の参考訳です。
万が一、英文原文と意味合いが異なる部分がある場合には英文が優先されます。
自動車業界では、引き続きアジアが成長が最も著しい市場であり – それを裏付ける驚くべきデータもあり
ます。世界で生産される車両の半数以上がアジアの自動車メーカーの車両で、日本の自動車メーカーが
生産する車両は世界全体の約 30%を占めています。2020 年の東京オリンピックに向けて、 日本の自動
車メーカーを含む世界中の自動車メーカーが ADAS(Advanced Driver Assistance Systems:先進運転
支援システム)と自動運転という革新技術の開発を推進しています。国際的なテクノロジーカンパニーであ
るコンチネンタルの ADAS 事業部も、アジアにおけるこうした動きから恩恵を受けています。コンチネンタ
ルでは運転支援システムの研究開発を 20 年前から行っており、今ではカメラ、レーダーシステム、高解
像度のレーザーセンサー、電子制御ユニットやソフトウェアなど、運転支援や自動運転に関するコアスキ
ルを備えており、非常に有利な立場にあるといえるでしょう。
「先進運転支援システムは、成長が最も著しい分野です。今年は周囲をモニタリングする環境センサーの
おかげで、10 億ユーロ以上の売上を達成する見込みであり、2020 年には 20 億ユーロ以上への拡大を
見込んでいます。つまり、わずか 5 年でさらに倍増することになります。」このように述べるのは、ADAS 事
業部の責任者、カール・ハウプト(Karl Haupt)です。「売上増の大半を牽引しているのは日本の自動車
メーカー向けビジネスですが、中国や中国メーカーにも増加する可能性をみています。アジア系 OEM 向
けに、2018 年までに約 10 億ユーロの売上を達成する見込みです。」
日本とインドでの開発能力強化
より多くの役割、能力、ノウハウを各地域に移転することで、地域ごとの開発能力を強化しています。日本
だけでも、エンジニアの数を過去 3 年で 4 倍に増やしました。日系メーカー向けへの対応はすべて日本で
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1
-2直接行っています。今年初めには、コンチネンタルの ADAS 事業部が、トヨタ自動車の技術開発賞を受賞
しました。この賞の受賞はこれが 2 回目で、トヨタ自動車の衝突回避支援パッケージ、「Toyota Safety
Sense C」向けのカメラ・レーザーレーダー一体型センサーモジュール(MFL)が高く評価されました。現在、
コンチネンタルは、このセンサーモジュールをトヨタ自動車の世界の車両モデル 10 車種以上に提供して
います。
日本に続き、ADAS 事業部がアジアでのエンジニアリング拠点として重点をおくのがインドです。インドで
はソフトウェアとアルゴリズムを開発しています。「アジアでは安定した成長トレンドが続いており、1,000
人以上のスタッフがアジアで働いています。そのうち 70%がエンジニアリング関係の人員です。これはア
ジアの市場とアジアのメーカーの重要性を示すものです。」と、ADAS 事業部でアジア地区を統括するノー
バート・ハマーシュミット(Norbert Hammerschmidt)は述べています。「最新技術とイノベーションにより、
多数の優秀な人材を活用して、世界中で卓越したサービスを提供することができます」。
フィリピンと中国でレーダーセンサーの生産能力を向上
コンチネンタルの戦略の 1 つの核となっているのが、「in the market for the market (その市場で、その
市場のために)」というスローガンによる、高度な現地化です。環境センサーに対するアジアの自動車メー
カーからの高いニーズに応えるため、2015 年、短距離レーダーセンサーの製造をフィリピンのカランバで
開始しました。短距離レーダーセンサーは、死角検出、車線変更支援、後退時のトラフィックアシストなど
の機能に使用されています。この原動力には法規制(による装着率の増加)も含まれますが、安全性と快
適性に対するお客様のニーズも重要です。多機能カメラ一体型レーザーセンサーの製造も今年秋には開
始する予定です。将来的にはカランバ工場で 1000 万台以上の短距離レーダーセンサーと、100 万台以
上のカメラシステムを製造する予定です。
中国では急激な経済発展に伴い車両数も増加しており、車両の安全性も重視されるようになりました。中
国の消費者の間では、安全性は購入時の最も重要なポイントの 1 つです。中国におけるこのようなトレン
ドに対応し、コンチネンタルのシステムをさらに普及させるため、新たなポジションを設け、ニール・タン
(Neil Tang)を中国における ADAS 事業部の最初の責任者に任命し、さらに ADAS エンジニアリングの
中国担当責任者のポジションも新設しました。中国におけるプレゼンス拡大、コンチネンタルの世界的プロ
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2
-3ジェクト、中国の自動車メーカーとの一連の共同プロジェクトを指揮するといった役割を担います。次のマ
イルストーンは 2018 年に上海にて複数メーカー向けに長距離レーダーセンサーの製造を開始であり、目
標は年間数百万台のセンサーを製造することです。
運転支援と自動運転 – 交通事故による死者・負傷者のない世界、ビジョンゼロの実現に向けて
「事故ゼロ」実現の鍵を握っているのは、運転支援や自動運転技術の開発です。先進運転支援システム
は、すでに事故防止に役立っており、少なくとも事故による被害を軽減しています。このシステムはドライ
バーによる運転を支援し、車両の安全で効率的な運転をサポートします。車両が自動運転モードにある間
は、高性能なセンサーによって、ドライバーより速く、車両を交通状況に対応させることができます。注意
散漫になる危険性もまったくなく、人間よりも先に周囲の状況を把握して運転してくれます。コンチネンタル
はヨーロッパ、米国、日本、中国、その他、世界中で自動運転に必要な部品やシステムを開発しています。
コンチネンタルは 2014 年に日本の公道で自動運転システムの試験走行を開始しました。北海道の紋別
市にあるテストセンターでも開発・試験を行っています。コンチネンタルは先ごろ、中国市場向けにも新た
な自動運転テスト車両を開発し、世界での開発体制を増強しています。中国チームが部品やアルゴリズ
ムの開発を担当しており、自動運転システムと機能の検証も中国で行います。
コンチネンタルは人とモノの輸送に関わるインテリジェントな技術を開発しています。信頼される業界パートナー、自
動車産業サプライヤー、タイヤ製造、産業界パートナーとして、持続可能、安全、快適、カスタマイズ、アフォーダブル
なソリューションを提供します。シャシー&セーフティー、インテリア、パワートレイン、タイヤとコンチテックの 5 部門の
2015 年の売上高は約 392 億ユーロで、世界 55 カ国に 21 万人の従業員を擁しています。
シャシー&セーフティー部門はアクティブ・パッシブセーフティー技術とその統合、車両ダイナミクスをサポートする製
品を開発、製造しています。その製品ポートフォリオは電子制御・油圧式ブレーキシステム、シャシー制御システムか
らセンサー類、高度運転者支援システム、エアバッグエレクトロニクス、センソリックス、電子制御エアサスペンション
システム、ウォッシャーシステム、ヘッドライト・クリーニング・ノズルにわたります。高度なシステム能力と 個々のコン
ポーネントの構築に注力します。しかし、製品及びシステム機能は SensePlanAct (認知・判断・操作)の作用連鎖に
沿って開発され、これらは自動運転の基盤となります。2015 年売上高は約 84 億ユーロで、世界に 40,000 人の従
業員を擁しています。
本件に関するお問い合わせ先
コンチネンタル・オートモーティブ株式会社
コミュニケーション本部
E-mail: [email protected]
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