Samsung collaboration case study (Japanese)

ハイテク/エレクトロニクス
グローバルなイノベーションをサポートするインフラ基盤の構築
製品ライフサイクル管理ソリューションは、コラボレーションを可能にし、すべての必要な情報への
迅速でセキュアなアクセスを実現します。
SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD
(サムスン電子)
www.siemens.com/plm
Siemens PLM Software
ビジネス上の目標
エンタープライズデータ管理
ビジネス上の課題
グローバルなイノベーショ
ンの推進により、市場リー
ダーシップの維持
成長の促進
成功の鍵
デジタル設計およびデジタ
ル・マニュファクチャリン
グのプロセスの PLM によ
るサポート
すべてのプロジェクト関連
情報を一元化し、保存およ
び管理
効果
13 あるグローバルな事業
部にわたる 3,000 人の
Teamcenter ユーザ
地理的な障壁のないコラボ
レーション
場所に関係なく容易に情報
にアクセス
BOM 作成の迅速化とエラー
の低減
イノベーションによる市場のリーダーシップ
1969 年に設立されたサムスン電子社は、世界
のトップ 10 社に入るエレクトロニクス・メー
カーの 1 つです。同社の市場シェアからも、
カラーテレビ、TFT-LCD、メモリチップ、カ
ラーモニターにおいて、世界をリードする製
造業企業と言えます。CRT および DLP リアプ
ロ ジ ェ ク シ ョ ン ・テ レ ビ 、レ ー ザ ー プ リ ン
タ、DVD プレーヤでは、世界第 2 位の地位を
占めています。携帯電話、LCD テレビ、電子
レンジ、掃除機では、世界第 3 位となってい
ます。
これまでの成功の秘訣はイノベーションであ
り、このイノベーションが現在も同社の推進
力となっています。
「当社では、継続的なイノ
ベーションこそが、企業が進化し、継続可能で競争優位性を手に入れる唯一の方法で
あると考えています。
」とサムスン社の Electronics R&D Center のシニアエンジニアであ
る Taedong Kim 氏はコメントしています。
「当社の目標は、タイムリーに革新的な製品を
発売し、購入しやすい価格、品質、デザインなどで競合他社の製品を大きく上回る製
品を提供して、市場のリーダーシップを維持することです。
」
サムスン社は、57 か国 120 か所の事業所に 128,000 名の従業員を抱える、グローバル
企業です。イノベーションに注力し続ける中で、従業員の約 4 人に 1 人が、ほぼすべ
ての大陸に分散していて、現在もそのネットワークを広げつつ、17 ケ所の研究開発セ
ンターで、新製品の開発に携わっています。
「当社のイノベーションは、グローバルに
展開しているすべての従業員から生まれる必要があるのです。
」Taedong 氏はこのよう
にコメントしています。
イノベーションのインフラ基盤
1990 年代初期に、デジタル設計および製造の重要性を認識していたサムスン社は、
I-deas® CAD ソフトウェアソリューションを導入しました。これは現在 NX™ I-deas と名
称を変えています。数年後、同社は、1997 年に導入された SPDM と呼ばれる社内製品
データ管理(PDM)システムをはじめとする、デジタル設計と製造をサポートするイ
ンフラ基盤の構築を始めました。現在では、すべてのグローバル事業部、R&D セン
ター、設計センター、海外拠点で、毎日 10,000 人を超えるスタッフが SPDM を使用し
ています。近年、同社はこの PDM システムに、製品ライフサイクル管理(PLM)機
能、
シーメンス PLM ソフトウェアの Teamcenter® ソリューションを追加し拡張すること
を決定しました。同社は、効果的なグローバル・イノベーションに必要なインフラ基
盤機能をまとめるため、Teamcenter と SPDM を統合しました。Teamcenter は、同社の
ハイテク/エレクトロニクス
ソリューション/サービス
Teamcenter
NX I-deas
主な事業内容
1969 年に設立されたサムスン
電子社は、世界のトップ 10 社
に入るエレクトロニクス・
メーカーの 1 つです。
www.samsung.com
所在地
韓国
ソウル
「製 品 開 発 の あ ら ゆ る 段 階 で
Teamcenter を利用して、問
題となっている部分を解決す
ることができます。
」
サムスン電子社 R&D センター
シニアエンジニア
Taedong Kim 氏
地理的に離れた拠点をリンクするコラボレー
ション・テクノロジとともに、CAD を使用し
ないユーザでも設計やエンジニアリングのデー
タを表示したり、利用できるようにする、ビ
ジュアル化機能も提供できます。
サムスン社には、約 3,000 人の Teamcenter ユー
ザがいます。このソフトウェアは、13 あるグ
ローバル事業部すべてに導入されていま
す。Teamcenter サーバのセットアップ、レガ
シーデータのクリーンアップと移行、そして管
理者とユーザのトレーニングも含んで、各事業
部への Teamcenter の導入は平均、約 4 週間半
で完了しました。
サムスン社は、設計から製造までの製品サイク
ル全体で NX I-deas を使用してきました。製品開
発効率を最大化することができました。同時
に、開発の初期段階で、Teamcenter のモックアップおよびクリアランス機能
を使用し、エラーを無くすための自動検証システムを導入することによって、
サムスン社は製品の競争力を大幅に高めました。その結果、製品の品質が向
上し、納期も短縮されました。
グローバルなコラボレーション
現在、すべての CAD データおよびプロジェクト関連のドキュメントは Teamcenter に保存
されており、広範なチームのメンバーが容易に製品情報にアクセスできます。Teamcenter
を使用すると、たとえば設計チームとエンジニアリングチームの間で、また複数の拠点
の間で、情報を容易に共有できます。海外の子会社も、この方法で製品情報にアクセス
します。
Teamcenter によって、かつてグローバルなコラボレーションの障壁となっていたさまざ
まな制約が解消されました。たとえば、以前は設計チームとエンジニアリングチームが情
報を共有することは困難でした。現在では、データは集中的に保存および管理されている
ため、もうこのような問題はありません。その他の製品情報(アセンブリ構成や CAE/
デジタルモックアップ・データなど)はコントロールが難しいものでしたが、現在では
Teamcenter によって管理され、素早く正確なアクセスができます。同様に、仕掛品デー
タや発売済製品データも、統合されたシステムに一元化され保存されます。
それ以外にもさまざまな Teamcenter のメリットがありました。製品構成部品表(BOM)
の作成、検証や変更管理のエリアでも現れています。このエリアの作業が Teamcenter 内
で処理されるようになったため、プロセスは迅速になり、人為的エラーも発生する可能
性を減らせました。また、設計オプションが製品のバリエーションとリンクされ、BOM
管理の効率が向上しました。さらに、設計の変更を行った場合も CAD-BOM の整合性を
維持できます。
「製品開発のあらゆる段階で Teamcenter を利用して、問題となっている部分を解決する
ことができます。
」と Taedong 氏。サムスン社では、Teamcenter の導入により、デジタ
ル設計および製造の明確な基盤を確立し、効果的なグローバル・イノベーション環境を
整えました。
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