フィッチ、アイ・アール債権回収のスペシャルサービサー格付を ABSS2

フィッチ、アイ・アール債権回収のスペシャルサービサー格付を
ABSS2 (JPN)、CSS2 (JPN)に据え置き
フィッチ・レーティングス-東京/ニューヨーク/シンガポール-2008 年 12 月 26 日:
フィッチ・レーティングス(フィッチ)は、アイ・アール債権回収株式会社(IR)のアセット・
バックト・スペシャルサービサー格付を「ABSS2(JPN)」に、コマーシャルモーゲージ・スペシャ
ルサービサー格付を「CSS2(JPN)」に、それぞれ据え置いた。本格付は、IR の親会社アコム株式
会社(アコム、「A」/安定的/「F1」)の一貫した強い支援体制、経験豊かで安定した経営陣、整備
された内部統制及びコンプライアンス体制等の強みを反映している。
IR は、本年 2 月にアコムの 100%子会社となり、またアコムは株式会社三菱 UFJ フィナンシャ
ル・グループの連結子会社となる見込みである。これを受け、大手金融グループの一員として、
IR は現下の厳しい事業環境の影響を最小限にし、経営効率および収益性を改善していく為に業務
およびポートフォリオの見直しを行った。その結果に基づき、IR は、本年 10 月に組織改正を行い、
サービシング部門 5 部をリテールサービシング部、法人サービシング第 1 部及び法人サービシン
グ第 2 部の 3 部に集約し、そのうち法人サービシング第 2 部は大口の担保付債権の回収に特化す
る体制とした。また、法務室を法務・コンプライアンス部に昇格させ、コンプライアンス管理の
統括・強化を行った。フィッチはこれらの改編が IR の経営効率や収益性に及ぼす影響について注
視して行く。
アコムは国内消費者金融の大手であり、多面的に IR の業務・経営をサポートしている。IR は
2001 年 6 月に営業を開始し、2008 年 3 月までの累計取扱金額(残元本ベース)は約 5 兆 3,300 億
円、件数は約 793,000 件に達している。
フィッチは、日本のプライマリー、スペシャル、マスターサービサーについて取扱債権の種類別
に、最上位の 1(「完全な承認(全般的に優秀なパフォーマンス)」)より 5(「条件付き承
認」)の五段階に分けて格付している。なお、各段階に対して、+(プラス)または -(マイナ
ス)の符号を付ける場合があるが、これら+(プラス)または-(マイナス)の符号は、その段
階の中でも相対的にレベルが高いことまたは低いことを示している。また、JPN の符号は日本の
サービサー格付に付けられるが、当該格付が日本の法的、経済的、社会的環境と関連しているこ
とを示すものである。格付の定義など詳細については、フィッチのレポート「日本のサービサー
格付基準(2007 年 7 月 11 日)」に記載されている。上記レポートはフィッチのウェブサイトで公
開されている(アドレスは日本語:www.fitchratings.co.jp、英語: www.fitchratings.com)。
IR に関するサービサー格付分析レポート(日本語および英語)の改訂版は、近日中にフィッチの
日本語ホームページ及びグローバルウェブサイトに掲載される予定である。
( 本 稿 は 原 文 「 Fitch Affirms IR Loan Servicing’s Special Servicer
‘ABSS2(JPN)’/‘CSS2(JPN)’」(2008 年 12 月 26 日付)をもとに作成されています。)
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