No.10(Jun.2007)

10
JUN. 2007
第15回COEセミナー開催
(本セミナーの概要は11号に掲載します)
C O N T E N T S
□ 第11回〜第12回、第14回COEセミナーの開催について・COEセミナーの概要
2〜4
□ 平成18年度 事業報告
5〜6
□ 若手研究会論文集『赤絵の道』発刊のお知らせ
7
□ 平成19年度 活動報告(平成19年4月〜6月)
7〜8
第11回 COEセミナーの開催について
第11回COEセミナーが下記のとおり開催されま
した。
記
日時/平成18年12月16日
(土)
13:00〜14:30
場所/15号館 15103教室
講師/佐賀県窯業技術センター
陶磁器部
(デザイン担当)
専門研究員※
川久保 正行 氏
演題/
「型技法」
セミナーの様子
COEセミナーの概要
石膏型
佐賀県窯業技術センター 陶磁器部(デザイン担当)専門研究員※
川久保 正行 氏
陶磁器産業の成型に石膏が使われ始めたのはいつ頃かはっき
の密度のむらがある生素地の歩留りに強い影響を与えるため、均
りしないが、16世紀中頃にイタリアのべリングッチオが著わし
質で粘性の低い焼石膏が求められるためJIS規格で品が段階
たマヨリカ焼きの秘伝書「ピロテクニア」には、すでに型おこしの
的に規定されており特級、A級、B級、C級の4つの級に分類され
ための石膏型の制作法が詳しく書いてある。
ている。その分類の中で有田地区に於いて主に使用されているの
泥漿鋳込み成型法の発明は比較的新しく、18世紀に入ってか
が特級とA級であるが特級、A級の中でも使用目的によって分類
らである。はじめは素焼きの型が使われたが、精度や能率の点で
されている。量産のため使用型を多量に生産するためのケース用
手工芸の域を出なかったようである。19世紀になって石膏型が
石膏、原型作成のために元型用、全自動ローラーマシーン用のジ
導入され、はじめて陶磁器盛製造が近代的な産業として発展した
プコン、ローラーマシーン、圧力鋳込、鋳込用等多用途に使用する
といわれている。
(『石膏技法』美術出版社)有田での型成形の始ま
一般用鋳込用のA級などに分けられる。これら数多く分類された
りは明治6年、ウィーン万博に参加した納富介次郎、川原忠次郎
石膏は、形状、成型法、数量、陶土の特質、焼き物の性格を考慮し、
がワグネルの紹介でヨーロッパの窯元で研修し石膏型を使った
永年の経験、知恵を持つ型屋の技術を経由して石膏型による均一
鋳込成型法、あるいはサヤ積法などを有田に導入を行った。その
で精度の高い有田焼が生産されている。
後明治11年(1878年)パリ万博に参加した、深川栄左衛門が製
陶機一式を購入し機械による生産の試みを行ったのが始まりと
・人形について
されている。現在の有田での石膏型のありかたは陶土屋、型屋、生
過去有田で生産された庶民の生活をモチーフとした古伊万里
地屋、窯元、赤絵等の分業制度の中で組み込まれており産業陶器
人形は数多く輸出され、ヨーロッパ貴族を魅了したが近年では干
生産の重要な位置にある。昭和40年代、陶磁器産業の成長期には
支、ミクロス等のみとなった。そこで人形の復興を目指し、現在有
10数社で型屋組合を組織し、陶磁器産業推進に寄与した。しかし
田では人形産業の育成、人形による地域振興、人形の後継者育成
ながら現在の陶磁器産業の不振にあり、10社に満たないのが現
の三つの理念をもとに産学官協同で取り組みを行っている。今回
状である。又、後継者の不足又は作業の効率化を図り、CAD、C
のセミナーで有田地区に於いて初めてであろう20工程、及び人
AMを導入する型屋も現れ始めたが業務用を主たる産業とする
形の製作工程を提示した。
有田焼にとって長年の経験から生み出される感性の造形を具現
化する型屋の後継者の育成は急務である。有田で使用されている
陶磁器の型材は焼石膏が主である。焼石膏は気泡の発生が混練時
※川久保正行氏は、平成19年4月より同センター陶磁器部長に就任されました。
2
10
第12回 COEセミナーの開催について
第12回COEセミナーが下記のとおり開催されま
した。
記
日時/平成19年1月27日
(土)
場所/15号館 15101教室
講師/東京大学埋蔵文化財調査室
堀内 秀樹 氏
演題/
「都市江戸の陶磁器消費と柿右衛門」
セミナーの様子
COEセミナーの概要
都市江戸の陶磁器消費と柿右衛門
東京大学埋蔵文化財調査室
・都市江戸の性格
堀内 秀樹 氏
る高級磁器の様式変化と対応し、これの主たる購買層が大名であ
柿右衛門様式に対する研究の一視点として、これまで、比較的
ることが指摘できるのである。
等閑視されていたその需要と消費について紹介した。それを考え
る際に都市江戸が重要な場所であることを指摘したい。江戸を性
・大名の磁器消費と柿右衛門
格づける特徴として①徳川氏の拠点、
②各大名の活動拠点、
③偏っ
また、江戸遺跡出土の柿右衛門様式の陶磁器類は、その状況に
た職業構成などをあげられる。そしてこれが柿右衛門様式の消費
偏在性が指摘できる。同じ遺構や層から染付皿・鉢類の中心に複
に大きな影響を与えうる要因であると考えている。
数枚まとまって出土する事例が多く、17世紀末〜18世紀前葉
江戸は、政権大名である徳川氏の拠点であり、基本的にその家
に大名屋敷を中心に確認されている。例えば、加賀藩、尾張藩、仙
臣は江戸に居住することが義務づけられる。
一方、
大名は証人制度、
台藩邸などで当該期の火災の後処理で廃棄された一括遺物群の
参勤交代制度によって幼少時には江戸に居住、襲封した後も隔年
中に典型例を見つけることができる。ただ、大名屋敷において磁
で江戸で居住することが義務づけられている。さらに武士として
器が複数枚一括して出土するこうした事例は、柿右衛門様式の生
最も大きな活動である奉公は、
将軍のいる江戸で行うこととなる。
産年代頃のみならず、江戸時代を通して認められるものであり、
また、江戸に居住する膨大な武士たちの消費活動を支える町人の
磁器が大名屋敷で行われる年中行事、人生儀礼、法事、祝事などに
ことも勘考すると、江戸は武家消費を中心とした経済活動を行う
使用する、大名が江戸で生活する上で必要な道具であったと解釈
巨大消費市場と換言できるだろう。
することができる。
・出土陶磁器からみた江戸の経済状況
需要の中で、染付を中心に儀式用の道具として使用されていたこ
これらのことから江戸の柿右衛門様式の磁器はこうした武家
江戸遺跡から出土する陶磁器を俯瞰すると17世紀後半と18
とが確認できる。
世紀末〜19世紀前半ころにめまぐるしい変化が認められる。こ
れら変化は現代風にいえば頻繁なモデルチェンジ、ニューモデル
の投入と理解でき、それは文化や経済における活況状態の反映と
考えられる。特に17世紀後半のそれは大名などの武家地を中心
として認められ、
それらの階層が主たる担い手となった変化であっ
たことが推定される。具体的には古九谷、柿右衛門をはじめとす
3
第14回 COEセミナーの開催について
第14回COEセミナーが下記のとおり開催されま
した。
記
日時/平成19年3月23日
(金)
13:00〜14:30
場所/15号館 15103教室
講師/九州大学経済学研究院講師※
米光 靖 氏
演題/
「伝統的地場産業の振興
―地域ブランドを活かした事例について―」
セミナーの様子
COEセミナーの概要
伝統的地場産業の振興
―地域ブランドを活かした事例について―
九州大学経済学研究院講師※
米光 靖 氏
伝統的地場産業の縮小が進んでいるが、経済・社会がグローバ
付きで、経営の教育を含めたユニークな博多織デベロップメント
ル化する中で地域的特色を持つ地場産業とその産品の役割は大
カレッジを設立しており、
本格的な産地の後継者人材育成が始まっ
きい。
ている。別府の竹工芸訓練支援センターや京都伝統工芸専門学校
本講演では有田焼、博多織などの事例を以て地域ブランドを活
によると、若者の物作りへの関心が高まっているようである。い
かした産業振興の試みを報告し、考察を述べる。
かに熱意ある若手人材を生かし、後継者として育成していくかが
産地活性化策として平成18年4月から地域団体商標制度が始
重要である。京都では自治体と産業界が協力して「体験工房」とい
まった。有田焼産地からは佐賀県陶磁器工業協同組合が単独で地
う体験を通じて消費者の伝統工芸品への理解を深めることを試
域団体商標登録の出願を行っているが、査定は出ていない。有田
みるシステムを構築している。近年の産地活性化は該当産業だけ
焼は有田町周辺、肥前地域全体で生産される磁器であり、名称は
の問題ではなく、
より総合化し、
地域全体の問題になってきている。
生産地ではなく、出荷地が有田町であったことに由来する。商標
消費者も含めた地域の関係者が地域産業を支持していくことが
獲得には佐賀県だけでなく長崎県の業者との共同出願が必要で
重要と考えられる。地場産業のPRを積極的に行うことや地場産
あろう。海外製の陶磁器が有田焼として売られる事件も起きてお
業製品を購入する消費者に対する支援を新たな伝統的地場産業
り、早急に地域内で団結して有田焼の商標登録を行い、肥前地域
振興政策として提案する。
外の製品、特に海外のコピー品を排除することが重要であろう。
将来的には商標の価値が維持されるように手描き・手造り製品と
そうでない製品を明確に区別して販売するなど厳密なブランド
管理も必要であろう。その手段の一つとして既存の伝統証紙制度
を有効に活用すべきであろう。
地域内の大きな分裂がない博多織産地の商標の査定は出ている。
博多織産地では若手の後継者を育成するために10年という期限
※米光靖氏は、
平成19年4月より九州産業大学商学部准教授に就任されました。
4
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平成18 年度 事業報告
意
1
匠研究部門
3
文様のデータベースの構築
平成18年度も平成17年度に引き続き文様のデータベー
名工の技法の記録・解析
一般的な陶磁器制作の工程には「1採石」、
「2粉砕」、
「3
スへの入力作業を行い、5,000 件をデータベースに入力し、
水簸(すいひ)」、
「4土絞り」、
「5土こね」、
「6成形」、
「7削り
入力作業は終了した。平成 19 年度は検索のキーワードの入
仕上げ」、
「8水拭き仕上げ」、
「9乾燥」、
「10 焼成(素焼き)」、
力を行い、最終的に1,500件程度に件数を絞り込みテータベー
「11窯出し」、
「12下絵具調合」、
「13下絵付」、
「14釉薬」、
「15
スを完成させる。さらに今後は、データベースの使いやすさの
釉がけ」、
「16 仕上げ」、
「17 本焼き」、
「18 上絵具調合」、
「19
改良を行っていく。
上絵付」、
「20 焼成」、
「21 作品の完成」の 21 工程があるが、
平成 18 年度はこのうち 1 〜3、12、14、20 を除く工程に
2
土型の3次元形状の測定(土型形状のデジタル化)
ついて視点を変えた2〜4台のビデオカメラにより約 48 時
平成 17 年 8 月から開始した柿右衛門家に残る土型の
間記録した。1 〜3の工程については、有田では材料を天草等
3次元計測については、平成18年度で60点の計測を行った。
から購入しており撮影は困難だが、残りの工程については平
また、土型の 70% スケールによる再現については、平成 18
成 19 年度に実施する。
年度で20点が終了した。平成18年度と平成17年度をあわせ、
計測は 90 点、再現については 31 件となっている。また、計
測データの実用性を確認するため石膏型による土型のフルス
ケールでの再現も行い、これについては柿右衛門窯によって
現在テストを行っている。
技
1
法研究部門
シンクロトロン光による古陶磁分析研究
べた。その結果、650℃で焼成したベンガラを用いて再現し
本 研 究 の X 線 回 折 測 定 は 、韓 国・ポ ハ ン 加 速 器 研 究 所
た赤色と、17 世紀中期ごろの有田色絵磁器の赤色の構造が類
(PAL)のシンクロトロン光施設(2.5GeV)の高性能 4 軸 X
似していることが明らかになり、このことから緑礬(ロウハ)
線自動回折計を使用して実施された。その結果、古伊万里磁器
は有田の色絵磁器の顔料として用いられたという可能性が示
の赤色絵具顔料の鮮やかな赤色発色に関するα -Fe 2 O 3 はす
唆された。
でに淡黄色を示す泉山陶石に含まれており、このα -Fe 2 O 3
の生成は高温熱処理で FeSO 4・7H 2 O からα -Fe 2 O 3 へ変化
3
すると考えられてきた吹屋式ベンガラとは異なることが明ら
かになった。この結果により有田の泉山陶石が古伊万里磁器
合成ベンガラによる古陶磁の応用研究
塩化鉄とアルミナ(Al)による合成ベンガラを製作し、
の赤色絵具の原料として利用された可能性を明らかにした。
天然ロウハによるベンガラとの比較研究を行った。その結果、
合成ベンガラの SEM 観察から Al 混合系ではヘマタイト(α Fe 2 O 3 )の粒子径が小さくなることがわかった。このことは、
2
有田の初期色絵磁器を中心とした
Al 添加によりヘマタイト粒子の成長が抑制されることを示す
古陶磁の再現研究
ものである。また、合成ベンガラを用い柿右衛門様式の赤絵具
緑 礬( ロ ウ ハ )の 焼 成 温 度 別 に 4 種 類 の ベ ン ガ ラ( 6 5 0 ℃ 、
及び色絵磁器の試作を行い、その研究結果を、平成 18 年度資
700℃、750℃、800℃、)を製作し、柿右衛門様式の赤絵
源・素材学会に発表した。
具の再現を試みた。また、赤絵具を用いて試作品の制作を行い、
その構造解析をシンクロトロン光と X 線回折測定法により調
5
平成18 年度 事業報告
歴
1
史研究・カリキュラム開発部門
平成17年度より継続して行っている海外柿右衛門様式磁
における当フォーラムの成果を総合的に評価していただいた。当
器所在調査として、平成18年度は英国の調査を行った。調
フォーラムによって、肥前磁器輸出のユーラシア的広がり、肥前
査先機関は次のとおりである。ヴィクトリア・アンド・アルバート
磁器の唐船による輸出実態の解明、私貿易・密貿易による肥前磁
美術館、
大英博物館、
アシュモリアン美術館、
東アジア美術博物館、
器のオランダへの輸出ルート等、未解明の多くの新事実が解明さ
バーリーハウス・コレクション、シャーボーン城。その他、英国王
れた。肥前磁器貿易研究に関する画期的な新出資料紹介を含む本
室所蔵の同磁器の所在確認のため、ハンプトンコート宮殿、ウィ
領域の成果と今後の研究課題が確認された。
ンザー城、ケンジントン宮殿を訪問した。全機関合わせて269点
4
の柿右衛門様式磁器の調査を行い、新出作品の所在を確認した。
現在、少なくとも15箇所の城館に柿右衛門様式磁器が伝世して
陶芸教育の新カリキュラム開発と陶芸研究・教育に関する
国際的なネットワーク形成のため、英国ではファルマス芸
いることが分かっており、平成19年度に調査を継続する予定で
術大学、バーナード・リーチ窯保存委員会、ウェッジウッド本社、
ある。また、ポーランドにおいて同磁器の所在に関する事前調査
韓国では梨花女子大学校、弘益大学校の視察調査を行った。調査
を行った。
記録や資料は報告書にまとめ、その成果を大学院のカリキュラム
に活かすため、カリキュラム開発委員会で検討を進めている。
2
国内所在の柿右衛門様式磁器の調査については、出光美術
5
館、東京国立博物館、MOA美術館、静嘉堂文庫美術館、松
岡美術館が所蔵する柿右衛門様式磁器およびその関連作品の調
査を行った。
肥前磁器輸出の日蘭貿易史料研究については
①ベトナ
ム国立ハノイ大学が主催した国際学会 Vietnam in the
Commercial System of Asia in the Early Modern
Period にて、本センターCOE研究員(櫻庭美咲)が、VOC文書
3
「世界貿易ネットワークと肥前磁器」をテーマとして、国際
研究に基づく17世紀ベトナムへの肥前磁器輸出に関する研究発
研究フォーラムを本学で開催した。世界貿易ネットワーク
表を行った。ベトナムを拠点とした陶磁貿易史をVOCの一次資
におけるオランダ東インド会社による17世紀後半の肥前磁器貿
料に基づいて研究する方法論について、ベトナム側に情報提供で
易の全体像と役割を、日蘭貿易史、陶磁史および経済史の視点か
きた点が今後の発展へとつながる成果になったと思われる。②全
ら解明すべく、シンシア・フィアレ氏(ライデン大学ヨーロッパ拡
貿易期間(約100年)の仕訳帳の複写の収集を完了し、その翻刻
張史研究所研究員)、ジェフリー・チャールズ・ガン氏(長崎大学経
をほぼ終了した。その校正および報告書の準備は次年度に行う。
済学部教授)、櫻庭美咲(本研究センターCOE研究員)の3名が研
③VOC文書について、原文資料の収集、解読、翻訳をさらに継続
究成果を発表した。また、
松井洋子氏
(東京大学史料編纂所助教授)
、
している。公式貿易に加え私貿易や中国商人が関わった輸出の問
伊藤嘉章氏(東京国立博物館平常展室長、※現九州国立博物館企
題も含めて、史料収集・分析を行った。
画課長)にコメンテーターとして、日蘭交渉史および日本陶磁史
第15回若手研究者による研究会
6
10
若手研究会論文集『赤絵の道』発刊のお知らせ
柿右衛門様式陶芸研究センターでは、所属する研究員および若
的にはメンバー各自が本研究会で発表した内容を軸に、未発表の
手研究者による自主的な研究会を定期的に行っており、ニュース
研究を論文にまとめ、本論文集に発表することによって本研究会
レターを通じてその研究活動を紹介してきました。この度、本研
の活動を報告します。
究会より報告書として論文集『赤絵の道』を刊行することとなり
若手研究会Bは、同じく当研究センター所属の研究員および若
ましたので、概略をご紹介します。
手研究者らが、陶磁器の専
当研究会は研究会AとBから成り、それぞれの目的に則し活動
門知識を学ぶ実地体験を
を展開しております。
積むために設立した自主
若手研究会Aは、当研究センターに所属する研究員および若手
勉強グループです。これま
研究者らが、
各自の研究を口頭発表し、
さらに発表後のディスカッ
で、学会・講演会・研修会へ
ションを行なうことを通じて、発表技術を高め、相互に学び合う
の参加や展覧会視察とい
ための場として、平成17年12月に発足した自主グループです。
う方法で、活動を行なって
博士論文や当研究センター発行の論集、あるいは外部の学術出版
きました。今回は、
平成17・
物へ投稿する論文について、事前に意見交換をしたり、学会発表
18年度にかけておこなっ
の練習に役立てるなど、この研究発表の機会は、メンバー各自の
た活動について、参加者の
希望に応じて積極的に活用されてきました。
レポートを本論文集に掲
本研究会で行なった発表の一部は、当研究センターの論集や外
載し、本研究会の活動を報
部の学術出版物への掲載が決定しています。そこで今回は、基本
告します。
平成19年度 活動報告(4月〜6月)
運営委員会
開催日
主な内容
第34回
平成19年4月28日(土)
カリキュラム等について
他
第35回
平成19年5月19日(土)
平成19年度予算および事業計画について
他
協議会
開催日
第7回
平成19年6月23日
(土)
主な内容
客員研究員の採用について
第33回九州産業大学公開講座について
COEセミナー
開催日
第15回
平成19年4月28日(土)
第16回
平成19年5月19日(土)
タイトル
九州陶磁に想う−唐津・高取・柿右衛門
講師
尾
直人 氏
(福岡市美術館 学芸課長)
江戸期の柿右衛門家にまつわる出来事
尾
−史料・史跡をもとに−
(有田町歴史民俗資料館 館長)
7
葉子 氏
平成19年度 活動報告(4月〜6月)
出張を伴う調査について
日
程
出張先
出張者
目
佐賀県立九州陶磁文化館
朴
泰成、古橋
有田町歴史民俗資料館
梶原
茂正
東京文化財研究所
櫻庭
美咲、柴柳
国立国会図書館、東京国立博物館等
古橋
千明
文献調査
平成19年5月1日
(火)
佐賀県立九州陶磁文化館
朴
泰成
資料調査等
平成19年5月13日(日)
山口県立萩美術館・浦上記念館
山本紗英子
企画展視察
平成19年5月20日
(日)
サンリツ服部美術館(長野県)
山本紗英子
企画展視察
山本紗英子
企画展視察および文献調査
山本紗英子
春季特別展示の視察
平成19年4月11日
(水)
千明
的
研究打合せ
10
平成19年4月17日
(火)、
5月8日(火)、6月8日(金)
平成19年4月23日
(月)
〜6月30日(土)
平成19年4月30日
(月)
〜5月6日(日)
平成19年5月26日(土)〜27日(日)
平成19年5月29日
(火)
サントリー美術館、畠山記念館
出光美術館、東京国立博物館
姫路市書写の里・美術工芸館
(兵庫県)
事業報告、陶片試料借用
美佐、平田
由紀
売立目録に関する調査
平成19年6月3日(日)
佐賀県立図書館
山本紗英子
文献調査
平成19年6月5日
(火)
出光美術館(門司)
山本紗英子
展覧会視察
山本紗英子
文献調査
山本紗英子
文献調査
平成19年6月8日(金)、6月10日(日) 佐賀県立九州陶磁文化館
大阪府立中之島図書館
平成19年6月9日
(土)
平成19年6月15日(金)
平成19年6月16日(土)
佐賀県立九州陶磁文化館
柿右衛門窯
三井記念美術館(東京)
朴
櫻庭
泰成、古橋
千明
美咲
英国調査打合せ
東洋陶磁学会東日本支部例会出席
若手研究者による研究会
開催日
タイトル
柿右衛門様式磁器「色絵司馬温公甕割図皿」を読む
発表者
第14回
平成19年4月28日(土)
第15回
平成19年5月18日
(金)
伝世品にみる柿右衛門様式磁器の轆轤成形技法について
松下 広樹
第16回
平成19年6月22日
(金)
柿右衛門様式磁器色絵婦人像の定義
古賀 裕子
−意匠に込められた儒教性−
九州産業大学
柿右衛門様式陶芸研究センター
http://www.kyusan-u.ac.jp
〒813 - 8503 福岡市東区松香台2-3-1
TEL 092-673-5489 E-mail [email protected]
8
山本 紗英子