関西テックサポート コリン・ヘイウッドが西宮拠点のコンピューターサービス

関西テックサポート
Kansai tech support
Collin Heywood visits Nishinomiya-based computer services company TNT
コリン・ヘイウッドが西宮拠点のコンピューターサービス会社TNTをレポート
TNTのオーナーであり、元ハードロッカーの富田廣司さん
日本在住でコンピューターにかなり依存している専門家にとって、そのコンピューターが
故障したら、そのダメージはかなりのものだ。サービスと修理についての選択肢はあまり
ない。だが心配無用。助っ人がここにいる。トレンドニューテクノロジー(TNT)は、コ
ンピューターの完全な修理とサービスばかりか、コンピューターの販売、ウェブデザイ
ン、ウェブホスト、指導、インターネットカフェ、ビデオの編集、その他にもいろいろと
やってくれる。
2000年の10月から、TNTのオーナー、富田廣司さん
は、関西エリアに住む外国人コミュニティのコンピュー
ター・フラストレーション軽減を助けてきた。TNT発祥の地
は富田さんのアパート。そこで神戸拠点の某コンピューター
会社勤務中に出会った顧客にサービスを提供し続けてきた。
富田さんの退職時、顧客たちは富田さんの支持を約束し、少
しずつ仕事を回してくれたため、やがてアパートとは別の店
舗を構えられるようになった。ところが、絶え間ない配達と
外国人顧客の出入りが、近所からの苦情のタネとなり、開店
後ほんの数ヶ月で移転となった。2003年2月、富田夫妻は西
宮に落ち着くことに。それが現在のTNTオフィスとサービス
ワークショップだ。「西宮北口は、お客様がいらっしゃる大
阪と神戸の中間地点なんですが、多少の難点はありますね。」と富田さん。「でもいずれ
はこの地域が発展して、もっとアクセスが簡単になってくれるでしょう。」
TNTの店内に入ると、一番に気づくのは、コンピューターの列だ。店内に並んだ
コンピューターは、講習用だったり、展示用だったり、7月にオープンしたインターネッ
トカフェの一部だったりする。他に、ソフトウェアの小さな棚やコンピューター関係の本
や他の雑誌の並んだラックなどが、小さくも明るくオープンなイメージのオフィスエリア
を作り出している。ワークショップは店の後部にあり、周りをテスト用器材や修理待ちの
コンピューターが並ぶメタルラックが囲んでいる。スタッフだけが理解できる、一見雑然
と見える整然だ。ソフトロックの音楽が流れるカジュアルな雰囲気の店内は、とても居心
地よく、店にやってきた顧客の大半がしばらく帰らずにスタッフと話を弾ませる。けれど
も、なごやかな雰囲気の張本人は富田さん自身だ。ドットコム時代にさかのぼるこの人、
時々は勤務中のスタッフにインターネットゲームで挑戦してしまうこともあるとか。
TNTは短期間で成功したが、オーナーは起業家のイメージとはかなり違う。子供
時代はハワイのオアフ島で育った。写真家の父親が日本を離れて家族でそこに住むことに
したのだ。父親の写真への興味を受け継ぎ、富田さんはビデオに興味を持つようになる。
後に、ビデオ編集者として働いていた時、当時のコンピューターの新編集ソフトを購入す
るよう上司を説き伏せた。プログラムの持つ可能性に驚いた富田さんは、すぐにコン
ピューターの仕組みを研究し始めた。物を分解したいという本能が自然に現れ、まもな
く、富田さんはコンピューターの専門家たちと付き合うようになった。
7年前、富田さんは日本へ帰国。自分の国についてもっと学びたいと思ったの
だ。最初は旅行社に勤務し、その時に奥さんのヒデミさんと出会った。ヒデミさんも現在
TNTのスタッフである。36歳になった今、結婚し、父親になっ
た元ハードロッカー(TNTは1976年のAC/DCの曲にちなんで付
けられたが、奇しくも、未登録URLだった)は、週6日勤務、日
曜日はその「6日間に出来なかった掃除と片付け」に充ててい
る。「もっと普通の生き方をして、大企業に就職したらよかった
かな。」と冗談交じりに富田さんは言う。けれどもすぐに自分
の選んだ生き方をサポート。「大企業は組織化されすぎてるし、
Tシャツとジーンズでは仕事に行けないんです。」会議にも綿
シャツとカーキパンツ以上にフォーマルな服は絶対に着ない富田
さん。コンピューターのサービスに忙しい彼だが、やはり大好きなのはビデオやデジタル
写真の編集。フリータイムには娘のデジタル写真を撮りまくる。TNTオフィスに飾られた
お嬢さんの拡大写真がその証拠だ。
けれども普通は、ウィルスの削除や、ハードドライブのリカバリーにいそしむ
日々が続く。TNTが頻繁に扱うコンピューターの病気の大半がそれらなのである。日本語
システムの上に英語のプログラムを乗せることもその次に続く。他にも、致命的な故障で
も修理する。どんなメーカーのコンピューターでも、だ。2001年にゲートウェイがアジア
諸国の市場から引き揚げてアメリカにこもった時、ゲートウェイのサポートが必要な外国
人たちは路頭に迷った。TNTはそのギャップを喜んで埋め、無数のゲートウェイコン
ピュータの修理をすることになった。「おかげでゲートウェイのコンピューターは完全に
把握できました。」と、富田さんは冗談を言う。
TNTという名称に現れている通り、コンピューターのサービスが第一だが、コン
ピューターの販売もおこなっている。地元の中学校や個人の顧客が、TNTの最初から最後
までの行き届いたサービスを求めてやってくる。つまり、助けが必要なら、コンピュー
ターを売った本人に直接話せるということだ。大手のメーカーでは、こうはいかない。た
いていはカスタマーサービスに回されて、とんでもない手数料を取られる。
富田さんは、「自分は全般的なコンピューターの専門家ではないので、自分のチーム
の中で一番適したスタッフに仕事を任せるんです。」と言う。コンピューターという面で
は共通しているものの、スタッフのメンバーにはそれぞれ得意の分野がある。その日も、
常駐技術エキスパートの「アレックス」、データベースのエキスパート「マックさん」、
ウェブデザイナーの「キョウコ」がそれぞれ自分の分野の問題解決に忙しくしていた。
TNTのビジネスが成功しているにもかかわらず、継続する不景気にはやはり影響
を受けた。「ビジネスにはうといんです。」と公言する富田さんは、成り行きを見守るア
プローチを取りながらも、大阪と京都に支店を出したいと願っている。大阪にも京都にも
かなりの顧客がいるからだ。TNTを大企業にするつもりはない。顧客サービスが最優先で
あるゆえに、ビジネス面での成長が遅れることもわかっている。だが、富田さんは顧客を
満足させることを優先させることについて、不満はまったくない。彼の前向きな見方と朗
らかな性格が、話しやすい雰囲気を作っている。コンピューターの知識と、メーカーの保
証に関する知識、サービス、それにソフトウェアのインストールに関わる法的な問題まで
相談に乗ってくれるので、頼もしい限りだ。この類の実践的サービスを経験した人なら誰
もが証言できるように、「TNTはダイナマイト」である。KTO
TNTは西宮市、国道171号線沿いにあり、阪急西宮北口駅から徒歩15分。営業時間:月~
土曜日10:00∼18:00。日・祝定休。電話
0798-65-7555 ウェブサイト:www.tnt-pc.com