クーラー 要求仕様書

クーラー
要求仕様書
学籍番号
9921999
評価
概要・構想
機能の満足度
入出力仕様
品質
実現度
(評価は各項目5段階で記入.次の基準で記入すること.5:記述は十分に良い,4:記
述は良い,3:記述がやや足りない,2:記述がかなり足りない,1:理解できない)
1.機器についての説明
この機器は以下の機能を持ちます
・部屋を冷やし,設定温度設定を維持する機能
・風量,方向を変更できる機能
・1日の平均電力量を表示する機能(電気が入っている間の電力のみを計測)
・消費電力量は温度を1度下げるのに 100W/h となります.なお1度温度を下げるのに約
10分掛かります.
2.ハードウェア構成とハードウェア要求仕様
2.1 外観
本機器は室外機と室内機に分かれています.但し制御機能は室内機しか持ちません.
室内機には冷えた風を送りだす口と冷えた風の方向を決めるウィンドがあります.
室外機は内部の冷媒を冷やすためのファンが付いています.
また本機器には設定を変更できる操作パネルが有線で付いています.
2.2 インターフェース
有線で繋がった操作パネルから操作することで本機器を制御することができます.
操作パネルには以下のボタンが付いています.
・電源をオンオフするためのボタン
・温度を上下させるためのボタン
・風量を変更するためのボタン
・風の方向(遠,中,近)を変更するためのボタン
また操作パネルには本機器の状況を表示する液量表示器(LCD)が付いています.この LCD
には以下の項目が表示されます.
・設定温度
・現在の温度
・風量(強,中,弱,微弱)
・風の方向(遠,中,近)
・平均消費電力
2.3 内部構成
内部には以下の装置またはセンサーがあります.
・風を送るためのファン
・風の方向を決めるウィンドを動かすためのモータ
・部屋の温度を測定するための温度センサー
・現在の使用電力を測定するための電流計
・本機器を制御するための制御基板(CPU は PIC 16F887)
・電源をオンオフするためのリレー.但し制御基板,操作パネルの電源は切れない
・電源が入った時の状態を示す電源ランプ
・ファンが回っているかどうかのセンサー
・ウィンド用モータが動いているかどうかのセンサー
その他に以下の制御信号があります.
・室外機のファンを回すための制御信号(オンオフのみ)
3 ソフトウェア仕様
3.1 操作要求仕様
・操作パネル
操作パネルのスイッチは何時でも動かすことができ,設定を変更できます.また設定を変
更したら直ぐに LCD の表示に反映されます.
平均消費電力は常に表示されます.なお,消費電力は電源がオンしている時間のみを対象
とします.また電源がオフになった場合,平均消費電力の値はリセットするものとします.
温度の上限は30度,下限は24度します.これ以上にも以下にも設定できません.
風量はボタンを押す度に強→中→弱→微弱→強→・・・と繰り返して設定できます.
風の方向はボタンを押す度に遠→中→近→遠→・・・と繰り返して設定できます.
電源ボタンを押したとき,電源が入っていた場合,LCD にオンと表示します.また本機器
の電源ランプを点灯させます.
電源をオフしたのちオンしても前の設定を覚えているものとします.なお初期設定は温度
設定:30度,風量:微弱,方向:遠とします.
3.2 機能要求仕様
・基本動作
本機器は電源がオンされた時から設定温度を維持するように冷気をファンで送ります.設
定温度に到達したらファンを止めます.なお,設定温度から+1度を越えた場合,ファン
を動かします.なお,ファンの動作に同期して,室外機のファンも動いたり止まったりし
ます.
・強弱設定
本機器において風量が強に設定されていた場合,ファンの回転速度は100%とします.
中は60%,弱は30%,微弱は10%とします.なお,ファンの回転速度はファンに対
し以下の信号を出すことで制御できます.
信号(00)→微弱
信号(01)→弱
信号(10)→中
信号(11)→強
またファンの動作停止の信号があります.
信号(0)→停止
信号(1)→動作
これらの信号は室外機にもそのまま通じています.
・方向設定
本機器では風の方向を決めるためにモータを動かすことでウィンドを動かします.モータ
に対しては以下の信号を出すことで方向を制御できます.
信号(00)→近
信号(01)→中
信号(10)→遠
・温度測定
本機器では温度センサーからの信号を読み取ることができます.温度センサーはアナログ
信号であり,PIC に対してはアナログ情報として入力されます.
・電流測定
本機器では電流計からの信号を読み取ることができます.電流計はアナログ信号であり,
PIC に対してはアナログ情報として入力されます.
4.品質仕様
4.1 動作保証
・最低温度(20度)を下回った場合,最低温度+1度になるまで電源をオフします.
・電流値が上限(2A)を越えたとき,安全のため電源をオフします.この場合,次に電源
を入れたときに温度設定:30 度,風量:微弱,方向:遠に設定されます.
4.2 エラー処理
エラーが発生したら,LCD に「エラーXXX」と表示します.XXXはエラー番号です.
001:最低温度を下回った場合
002:電流が上限値を超えた場合
003:ファンが回っていないとき
004:ウィンドが動いていないとき
4.3 試験方法
・操作パネルの動作確認
・電源オン後に操作パネルで設定した通り動いているかどうかの確認
・エラーの状態を強制的に発生させて,エラーが正しく表示されるかどうかを確認
~以上~