Investors` Guide

Investors’ Guide
投 資家の皆様へ
医療 の 未 来 に 革 新 を
会社概要
会社名
大研医器株式会社
証券コード
7775
本社所在地
〒 541-0045 大阪市中央区道修町 3 丁目 6 番 1 号
設 立
1968(昭和 43)年 11 月 5 日
代表者
代表取締役会長 山田 満
代表取締役社長 山田 圭一
資本金
495 百万円(2015 年3月末現在)
上場取引所
東京証券取引所 市場第一部
発行済株式数
31,840,000 株(2015 年3月末現在)
従業員数
279名(正社員 169 名、契約・パート社員等 110 名)
(2015 年3月末現在)
事業所
札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、川崎、名古屋、金沢、大阪、広島、福岡(2015 年3月末現在)
製造拠点
和泉アセンブリーセンター(大阪府和泉市)
研究開発拠点
商品開発研究所(大阪府和泉市)、新市場開発部(神奈川県川崎市)
トップメッセージ
独創性にこだわり。他にない製品を世に問う。
独創性、技術力、そしてマーケティンングパワー。当社のビジネスの特徴は、創造性あふれる医療機器を製販一貫で直接
製品へと結実させる。その作業を何度も何度も繰り返して改善や新製品開発につなげて
医療現場にお届けできること。そして、現場主義という社是のもと、独自の新しい技術を持った研究者が自ら病院や大学の医
いく。これこそが、当社の競争力を支える“勝利の方程式”なのです。
療現場に入り込んで、様々な課題を一緒に議論しながら解決していくという研究開発のスタイルにより、
“現場の生の声“を、
当社はいま、新たな成長ステージに差し掛かっています。現在手掛けているのは医療機
ダイレクトに製品開発に反映できることにあります。
器の中のごく一部の領域で、海外での売上も僅かしかありません。現在開発中の MEMS
当社は、麻酔関連、感染防止関連を中心に多くの製品で市場のトップ、またはトップに迫る位置を確保しています。どの製
(メムス、
Micro Electro Mechanical Systems)の技術を使ったマイクロポンプによって、
品も他社に真似できない独創的で特徴のある製品であり、常にニーズが見込めることも当社の強みです。例えば、一定の速度
シリンジポンプやインフューザーなどの既存製品の置き換えや、まだ当社が手掛けてい
で薬液を体内に投与できる注入ポンプ「シリンジェクター」
。注入ポンプの作動原理に大気圧を利用した画期的な製品で、従
ない領域への進出を、海外も含めて一気に進めていきたいと考えています。ただ、時を経
来のバルーン式ポンプに付き物だった、縮むほどに注入圧力が不安定になる欠点を完全に克服しました。複数の特許に支えら
ても変わらないものもあります。それは独創性へのこだわりです。他社には真似できない
れた当製品は、発売当初、海外大手メーカーが席巻していた市場だったにもかかわらず、シェアが飛躍的に拡大し、現在では
医療機器を提供し続けることで、人の命を助け、クオリティ・オブ・ライフの向上を図っ
国内トップシェアに躍り出ました。
ていくのが私たちのやり方。これからも、
「これでなくては困る」と言ってもらえる製品づ
このような製品が開発できるのは、医療の最前線で働く、あるいは最先端の研究を手掛ける医師の方々との緊密な協力関係
くりに励んでいきます。
代表取締役社長
があるからです。医師の方々の問題意識を知り、思いついたらすぐ形にし、それを病院に持ち込み医療現場で議論を交わし、
山田 圭一
それを踏まえてまた作り直す。解決に向けた知恵をお借りしながら、そして当社の持つメカ、電気、医学などの多彩な技術で
沿革
医療用吸引器の
壁掛けタイプ
「キューインポット」
保温性を高めた
不織布オイフ
「ブレスウォーム」
携帯型ディスポーザブル
持続注入器
「 新 型シリンジェクター
PCA セット」
世界初の
体 温 調節装 置システム
「クーデックアイクール」
P
[2010 年]
東証一部に
指定
201 年 研究開発兼工場用地
及び建物の新規取得
C
■ 売上高 ー 株価
2014年 世界初の体温調節装置システム
「クーデックアイクール」を開発・発売。
・独国フラウンホーファー研究機構との共同研究
契約締結
・高性能低コストマイクロポンプを用いた薬液注
入器の開発が経済産業省主催「医工連携事業化
推進事業」に採択される。
2012年 肺炎起因菌検査システムの開発が
経済産業省主催
「課題解決型医療機器等開発事業」
に採択される。
2011年 小型・軽量薬液注入ポンプ「シリンジ
ポンプ S
1
、携帯型ディスポーザブル持
- 10」
続注入器「シリンジェクターPCAセット」
、抗がん
剤治療用の携帯型ディスポーザブル持続注入器
「バルーンジェクター 化
を
( 学療法用 」
) 開発・発売。
・新 領 域 向 け 製 品 の 開 発 を 目 的 と す る 研 究 開 発
拠点を首都圏に設立
2010年 東京証券取引所市場第一部に指定
2009年 東京証券取引所市場第二部に上場
を開発・発売。
・保温性を高めた不織布オイフ「ブレスウォーム」
2007年 大阪市中央区道修町に本社機能を移転。
・気管挿管サポート機器「ビデオラリンゴスコー
プポータブル」を開発・発売。
2005年 岡山TLOと、岡山大学が持つ「クー
デックアイクール」などの技術につき技術移転契
約を締結。
・
「フィットフィックス」の開発・育成が認められ
文部科学大臣表彰「科学技術賞」を受賞。
・横型輸液システム「輸液ポンプ」を開発・発売。
2004年 全事業所で品 質システムの国際規格
「ISO9001」
、医療機器における品質マネジ
メントシステムの国 際 規 格「ISO13485」
の認証を取得。
・医療用吸引器の壁掛けタイプ「キューインポット」
を開発・発売。
2003年「シリンジポンプ」
が日本産業デザイン
振興会のグッドデザイン賞を受賞(商品デザイン
部門)
。
・ 携 帯 型 デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル 持 続 注 入 器「 シ リ ン
ジェクターPCAセット」を開発・発売。
れ開発・発売。
2002年 硬膜外麻酔キット製品「硬膜外カテー
テ ル キット 」
、小型・軽量薬液注入ポンプ「シリ
ン ジ ポン プ 」
、大容量携帯型ディスポーザブル持
続注入器「バルーンジェクター」
、分離肺換気用
チューブ「気管支ブロッカーチューブ」をそれぞ
1999年 新社屋(現・商品開発研究所)完成、
操業開始。
9,000
1997年 携帯型ディスポーザブル持続注入器
「シリンジェクター」を開発・発売。
12,000
1995年 病院向け消毒・除菌マット「ウエット
マット」を開発・発売。
15,000
1990年 医療用吸引器「フィットフィックス」
を開発・発売。
(百万円)
携帯型ディスポーザブル
持続注入器
「シリンジェクター
PCAセット」
医療用吸引器
「フィットフィックス」
を
開発・発売。
[1990 年]
本格的なメーカー
として始動
1,500
1,000
東証二部に
上場
[1999 年]
2,000
5
[2009 年]
6,000
株価(円)
[2007 年]
大阪市中央区道修町に
新社屋(現・商品開発研究所)
完成、
操業開始
本社移転
500
3,000
0
1
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
0
2
大研医器の製品ラインナップ
医療現場に革新をもたらす、独創的な製品群
大研医器のビジネスフィールドは、日々進化する医療の現場です。ここでは、ただ高機能な医療機器を生み出せる、という
ことだけでは生き残ることができません。必要なのは医療の現場に革新をもたらす独創性。当社は、高度な医療現場から寄せ
られる“声”を最重視し、特許に裏打ちされた高度な製品を開発し、医療の“質”の向上に貢献しています。
キューインポット
病室にて
排液量が比較的少ない、病棟等で使用
する吸引器。プラスチック製の本体に凝
固剤入りのライナー(ディスポーザブル)
が内蔵されており、その中に血液や痰な
ど排液を吸引する。凝固した後、
ライナー
ごと焼却処分することにより、排液から
の感染を防止する。
シリンジェクター
医薬品を充填した輸液バッグや医薬品容
器に輸液セットを接続し、その輸液セット
のチューブをしごくことによって医薬品を
投与する機器。輸液ポンプは、シリンジ
ポンプに比べて薬液投与の制御能力が低
いため、集中治療室や病棟等で使用。
加圧方式にバルーン(風船)の収縮力を利用
した注入器で、一定速度で薬液を注入する。
比較的大容量の薬液を投与する際に使用する。
主に手術後の痛みを軽減する目的でカテー
テル等に接続し、
局所麻酔剤や鎮痛剤を微量
かつ、持続的に投与するために使用。
加圧方式に大気圧を利用した注入器で、
一定速度で薬液を注入する。大気圧を利
用したシリンジェクターは、バルーン式の
ものより流用を安定させることができる。
また、PCA(Patient Control Analgesia)
装置
を附属させることで、手術後、痛みを感じ
た時に患者自身でボタンの操作を行い、
薬液を投与することができる。
COOPDECH
バルーンジェクター
SYRINJECTOR
輸液ポンプ
シリンジポンプ
手術室にて
3
医薬品を充填したシリンジの押し子を制御
することによって精密かつ持続的に医薬品
を投与する機器。手術室や集中治療室等
で使用され、特に新生児や重体患
者向けの治療で、
少量・高濃度
の医薬品を長時間に渡って
投与する場合に適している。
フィットフィックス
排液量が比較的多い、手術室、集中治療室
等で使用する吸引器。蓋部分とボトル部分
から構成されるプラスチック製の凝固剤
一体型の密閉容器。
吸引によってボトル部分に排液が溜まった
後に、蓋部分を押すと凝固剤が投下され、
蓋を開けることなく排液を凝固する事が
できる。その後、容器ごと焼却処分をする
ため、排液に直接触れることがなく感染の危
険性が極めて低い。
STERIKEEP
STERIKEEP
ステリキープⅡ
DAIKEN
手術室、集中治療室、病棟等において
医療従事者の衛生的な手洗いに使用
する、殺菌水製造装置。貯水槽や複雑な
配管をなくし、蛇口直前でろ過すること
により、
細菌汚染やバイオフィルムの心
配のない無菌水を供給できる。
4
成長戦略
財務ハイライト
徹底した現場主義が、明日の医療ニーズを捉える
営業利益
売上高
~高付加価値を実現させる医療機器開発~
マイクロポンプを用いることにより、従来製品よりも高機能・小型・低
コスト化された高付加価値を備えた医療機器の開発が可能となり、医療
機関の医療費負担軽減に加え、在宅医療に使用可能な製品や救急医療に
優位性を発揮できる製品等を実現させることができ、早期離床の促進、
患者様の QOL 向上に貢献できることが可能となります。
1,621 百万円
8,033 百万円
MEMS 技術によるマイクロポンプ
欧州最大の
応用研究機関である
と
「フラウンホーファー」
共同研究
また、既存領域だけでなく、新領域に向けた様々なマイクロポンプを
今後の目標
マイクロポンプにより、
既存領域の拡大と
新領域へ進出
EBITDA
EBITDA マージン
1,776 百万円
22.1%
2009
2010
2011
2012
2013
2014
5,181
5,739
6,242
6,515
7,068
7,635
会計年度
2015
(百万円)
売上高
8,033
営業利益
707
835
974
1,014
1,260
1,389
1,621
819
951
1,014
1,250
1,401
1,623
搭載した新製品を研究開発することにより、国内だけでなく欧米市場に
経常利益
635
も展開していくことを視野にいれております。
当期純利益
369
487
555
404
787
881
1,097
※ MEMS(メムス、Micro Electro Mechanical Systems)とは、機械・電子・光・化学 などの多様な機能を集積化した微細デバイスです。
営業活動によるキャッシュ・フロー(単位:千円)
613,181
551,536
920,778
254,180
1,211,669
995,060
1,140,020
投資活動によるキャッシュ・フロー(単位:千円) △ 185,557 △ 240,512 △ 246,384 △ 253,066 △ 113,093 △ 157,368 △ 383,115
156,875 △ 843,844 △ 788,644 △ 586,106
財務活動によるキャッシュ・フロー(単位:千円) △ 213,494 △ 318,781 △ 329,161
~高性能低コストマイクロポンプを用いた薬液注入器の開発~
安全かつ携帯に優れた小型薬液吐出装置
従来
未来
現在、一般的な輸液方法として、輸液バックをスタンドに吊るし、重力で
会計年度末
(百万円)
総資産
6,908
7,200
7,861
7,814
7,964
8,233
8,768
純資産
3,281
3,688
4,149
4,400
5,069
5,501
5,840
16.77
18.93
13.68
26.53
29.19
36.36
16.35
18.60
27.00
26.16
29.00
36.29
薬液を投与する方法が用いられております。この輸液方法には、患者様
の歩行時に、スタンドが転倒することや、輸液針が脱落する恐れ、
また薬
1株当たり情報
液の過剰投与による事故が起こる等の課題があります。
当期純利益(基本)
16.07
これらの課題を解決するために、
マイクロポンプを用いた薬液注入器の開
当期純利益(希薄化後)
15.68
使用イメージ
発を開始しました。
【マイクロポンプを用いた薬液注入器の特長】
・マイクロポンプを使用することで、過剰投与による事故を防止でき、
安全に使用できます。
・マイクロポンプを使用することで、これまでの輸液ポンプより小型化を
実現でき、場所をとりません。
・ポンプ部がディスポーザブルであるため、メンテナンスの手間を大幅
に軽減できます。
日本医療研究開発機構の
「医工連携事業化推進事業」
に採択。
岡山大学病院・川崎医科大学との
共同研究
最大 3年で1億 5 千万円
2.75
4.25
5.50
5.75
10.75
12.00
15.00
112.89
126.89
140.63
148.56
168.60
181.67
194.56
5.6
6.9
7.4
5.2
10.0
10.9
12.9
財務指標
(%)
総資産利益率(ROA)
自己資本利益率(ROE)
13.7
14.0
14.2
9.5
16.6
16.7
19.4
自己資本比率
47.5
51.2
52.8
56.3
63.6
66.8
66.5
保温
サポーター
ひざ用 ひじ用
(人)
110
「クーデック ブレスウォームサポーター」
5
配当金
純資産
従業員数
~メディカルテクノロジーを民生品市場へ~
現在、当社では手術中に患者様の体温を下げない
よう体を覆うために使用される「ブレスウォーム」
という商品を発売しております。このブレスウォーム
は、保温性を高めた不織布オイフで、高吸湿発熱性
繊維(アクリレート系繊維)を配合しており、
人体の
汗や水分を吸湿すると吸着熱により発熱するという
特長があり、売上は年々増加しております。
この医療現場で活躍しているブレスウォームの機
能をそのままに、民生品に開発したのが「クーデック
ブレスウォームサポーター」です。当商品は、
ブレス
ウォームの特長に加え、遠赤外線放射繊維によっ
て、水分を外部に放出できることから快適な空間
が作られることや、パイル編み構造によって暖かさを
キープできることなど、保温を徹底的に追求し、防
臭加工もされているため、冷え対策や防寒対策とし
て屋内外問わず、四季を通して生活のいろいろな
シーンで使用できます。また、当商品を一般消費者
向けに販売することで、知名度や、
ブランドイメージ
の向上にも繋げていきたいと考えております。
(円)
固定・保温
サポーター
117
123
127
134
腰用
売上高 ■■
営業利益 ■■
(百万円)
売上高総利益率
6,242
5,739
5,181
当期純利益 ■■
(百万円)
■
(%)
売上高営業利益率
ROE
ROA
(百万円)
売上高当期純利益率
■
(%)
■
13.67
1,097
(%)
1,621
8,033
7,635
7,068
6,515
51.9
48.9 49.0 48.5 47.6 49.5 51.3
11.14
1,389
1,260
974
8.49
1,014
835
707
13.7 14.6
15.6 15.6
17.7 18.4
大研医器ホームページ
https://www.daiken-iki.co.jp/seihin/
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
■
19.4
11.54
16.6 16.7
881
787
8.89
■
(%)
13.7 14.0 14.2
7.13
20.2
487
369
555
9.5
6.20
10.0
404
5.6
商品
URL
169
145
*1 EBITDA=営業利益+減価償却費 EBITDAマージン=
EBITDA÷売上高
*2 1 株当たり情報については株式分割を考慮しております。
*3 上記数値は、各会計年度の会計基準に基づいています。
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
12.9
10.9
6.9 7.4
5.2
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
6