TSO Supporters Club 戸田交響楽団後援会通信・10 vol.19 2004 10/17午後2 午後2時～戸田交響楽団｢戸田交響楽団｢第37回定期演奏会 37回定期演奏会｣回定期演奏会｣開催!! 開催!! 来る 10 月 17 日(日)、ホームグラウンドの戸田市文化会館ホールにて、戸田交響楽団第 37 回定期演奏会を開催いたします。「交響曲第 5 番シリーズ」ラストの今回は、チャイコフスキーの第 5 番をメインに、フォーレやラヴェルといったフランスの作曲家を組み合わせた、楽しいプログラムをお楽しみいただきます。コンサートは、19 世紀末から 20 世紀前半にかけてフランスで活躍した作曲家、M.ラヴェルの「古風なメヌエット」で始まります。パリ音楽院在学中の 20 歳でピアノ曲として生まれたこの曲は、54 歳の自身によってオーケストレーションが施されました。まさに彼の出発点と到達点を同時に垣間見ることのできる作品です。メヌエットとはよく知られた 3 拍子の舞曲の形式ですが、冒頭の拍の裏から出る大胆なシンコペーションや、中間部で聞かれる美しい旋律など、3 拍子をはみ出さんとするばかりに自由でのびのびしています。若いラヴェルの古典への挑戦とも言えそうですが、曲は彼特有の優しさに満ちたサウンドに包まれています。＜演奏時間約 7 分＞続いて演奏するのは、ラヴェルの作曲の師匠 G.フォーレの美学が発揮された名曲、組曲「ペレアスとメリザンド」です。M.メーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」は、フォーレの後にもドビュッシーやシベリウスらがこぞって作曲をしたほどの名作です。アルモンドという架空の国で起こる貴族の物語ですが、「森で泣いていた少女メリザンドを王子ゴローが妻にするものの、メリザンドはゴローの弟ペレアスと惹かれあうようになり、それを知ったゴローにペレアスは命を奪われ、ゴローが心中しようとしたことにより怪我を負ったメリザンドも衰弱のうちに女児を出産し、静かにこの世を去る」というものです。組曲は、英国の古城を思わせる幽麗な雰囲気のなか、物語の悲劇を暗示する「前奏曲」ではじま髪愛撫するペレアス。そんな二人ります。2 曲目は、メリザンドが糸を紡ぎ、風になびく彼女のを１唆ぐ最死を遂げたメリザンドの葬送行進曲。激しい悲しみに充ちながらも、最後は天国に導かれたかのような美しくはかない「メリザンドの死」で組曲を締めくくります。＜全 4 楽章・演奏時間約 16 分＞の悲劇を示する「糸を紡女」。3 曲目は有名な「シシリエンヌ」。そして後 4 曲目は、悲しい人的慕 “和声中心”のラヴェルはフォーレを師として間には心からっていたものの、かたくなな魅力を感じえなかったようです。若きラヴェルは「水と油」とまで言っています。形式はそれなりに重んじるが新しい要素を自由奔放に使うラヴェル。かたや古典的な様式や和声に徹底的にこだわり、その新しい可能性を探るフォーレ。どの時代も起こりうる「親子の確執」も聴き所のひとつです。ぜひ親子世代にあたる二人の“美しい”音楽観の違いを聴き分けてみて下さい。音楽美学には一ァひつヴァーヌ」ですが、フォーレは細心の注意を払って最小限のオーケストレーションを施しました。ドイツではブラームスの時代が終わり、ブルックナーやマーラーなどの大編成の演奏に人気が集まる中で、この曲の繊細さはまさに「フランス的」と言えるでしょう。のちにパトロンの薦めで混声 4 部合唱がオプションとして加えられましたが、今回はあえて「繊細さ」を表現するため省きました。イスラムの文化も香る、異国情緒漂うフォーレの世界に浸ってください。＜演奏時間約 6 分＞そして、フォーレの名曲をもう曲、「パヴーヌ」です。古いフランスの舞曲形式のと「パ PI 年前の 1985 年に第 10 回の定期演奏会でこの曲を演奏していますが、これは現音楽監督笹﨑榮一が初めて戸田響のタクトを振る記念碑的な演奏会でした。その時の彼の発言に「40 歳になったらまたチャイ 5 を演奏したい」というものがありました。彼は今年 40 歳を迎え、言葉どおり約 20 年ぶりの再演が実現した次第です。また今回より指導いただいている渡辺昌子トレーナーによる弦セクションのパワーアップも聴き所です。弦楽器が力強く響き渡る新しい戸田響サウンド、そして笹﨑音楽監督によるこだわりの演奏もぜひお楽しみください。さて、そのチャイコフスキ－の交響曲第 5 番ですが、チャイコフスキーは生涯に 7 曲の交響曲を残しています。特に 6 番は「悲愴」の標題で有名ですね。しかし標題もない第 5 番は、彼をとりまくロシアの国民音楽派の作曲家や評論家から酷評を受けてしまいます。その原因は、ヨーロッパ風に偏りすぎていると受け取られた点にあります。当時のロシアは、国民音楽派がロシアの民謡などさて後半は . .チャイコフスキーの交響曲第 5 番です。戸田響は約 20 ２素材に用い、母国にわかり易い音楽ばかりを作曲していたのです。しかし、国外でも評価の高いチャイコフスキーは、ヨーロッパ音楽からの影響は相当なものがあり、本人のなかにもヨーロッパの音楽が強く流れていたのです。もっといえば、当時ロシアの最大の文化輸入国であったフランスから、特に大きな影響を受けたことは疑う余地がありません。第Ⅰ楽章は、ゆっくりと一歩一歩、悩みながら歩くような「苦悩の主題」からなる序奏に始まり、テンポが上がるとリズミックな第１主題が聞こえてきます。次第に盛り上がり苦悩を克服すると、喜びと優しさに充ちた第２主題が伸びやかに奏されます。全体に優美な第Ⅱ楽章ではホルンの美しいソロが聴き所です。後半には「苦悩の主題」が暴力的に現れ、うっとりとした気分は現実に引き戻されます。第Ⅲ楽章はワルツです。小気味良いバレエの小品を思わせるフランス風の作風です。「苦悩の主題」は曲の最後にかわいらしく主張します。そして第Ⅳ楽章、ついに「苦悩の主題」は英雄的な行進曲へと劇的に変化してゆきます。＜全 4 楽章・演奏時間約 46 分＞を年ぶりのチャイフスキー5 番の演奏は、来年 30 周年を迎える戸田響の「試金石」と志したく、練習に励んでおります。後援会の皆様には、ぜひご拝聴の上ご感想を賜りたくお願い申し上げます。この約 20 ※ご入場の際は、同封した同封したチケットしたチケットをおチケットをお持をお持ちになり、ちになり、「後援会受付「後援会受付」後援会受付」までお越までお越しください。ださい。お席をご案内いたします。開演１０分前になりますと、後援会会員の方のために確保していたお席を一般の方に開放することもございます。お早目にご来場いただくことをお勧めいたします。団員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。３戸田響メールマガジン戸田響メールマガジン「メールマガジン「はーもにぃ」もにぃ」好評発行中４マガジン「はーもにぃ」を創刊しました。以来ほぼ毎月１回のペースで発行を続けています。演奏会をいつも聴いてくださる方、戸田響に限らずオーケストラに興味をお持ちの方など、広く戸田響に関心を持ってくださっている方にもっと戸田響のことを知っていただけるメールマガジンを目指しています。メールマガジンは戸田響ホームページにてサンプルがご覧いただけます。登録もできますのでお気軽にアクセスください。この月にメール戸田響ホームページ http://www.todakyo.toda.saitama.jp/ 新団員をご新団員をご紹介をご紹介ください紹介ください！ください！年創０周年を控え、今年を団員増強の年として団員募集に特に力を入れています。ここ数年はホームページでの募集や団員の紹介が中心ですが、この度独自の団員募集チラシを作ってしまいました。楽器店や戸田市内の公共施設など、団員のつてで色々な場所に置いていた戸田響では来の立３だいています。変援皆様にも１部同封させていただきました。お知り合いの方など、ご紹介いただける方がいらっしゃいましたらチラシをお渡しくださいますようにお願いいたします。大勝手ながら、後会の ★後援会に後援会に関するお問するお問い合わせは・・・わせは・・・戸田交響楽団事務局＊＊ TEL ***-****-**** FAX **-****-**** E-mail ＊＊ TEL TEL ***-***-**** FAX ***-***-**** ★戸田響ホームページアドレス戸田響ホームページアドレス http://www.todakyo.toda.saitama.jp/ ４