GKH020304 - 天理大学情報ライブラリーOPAC

天理大学学報 2
0
3:2
7
3
5,2
0
0
2
スポーツにおける社会化要因の検討
一 競技スポーツ参与に影響 を及ぼす他者 と活動継続要因について 一
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とが一般的であ り16),換言すれば,個人が帰
1. は じ め に
属 している当該社会の価値体系 を個人の意識
So
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」 は,社会学や心
「
社会化 (
下 に内面化 してい くプロセスである。すなわ
理学,教育学な どの学問分野 において,人の
成長 を考 える際 に共通 に用いられている鍵概
ち 「
社会化」 は 「
当該社会 における個人の価
値の内面化 の過程」 と定義 して よい。
念 である と言 え よう。具体 的 な理解 と して
しか しなが ら,研究史か ら見れば,個人が
は,個人がおかれている社会的状況の中で,
他の要因によって受動的に社会化 されてい く
さまざまな社会的役割 と結びついた態度や行
のか,あ るい は主体 的 に社 会化 してい くの
動 を人が身につけてい く学習過程 と捉 えるこ
か, さらには折衷論的に他者 との相互作用 に
1)天理大学体育学部
2)天理大学体育学部研究生
1.De
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28
スポーツにおける社会化要因の検討
- 競技スポーツ参与 に影響 を及ぼす他者 と活動継続要酎 こついて -
よって社会化が促進 されるのか といった論議
ボーッ的役割- と社会化 されるという仮説に
が続 いてお り14)15),社 会化 に関す る共通理解
個人的属性」
基づいている15)。 ここで言 う 「
には未 だ至 っていないの も事 実 であ る。 ま
とは,性,年齢,婚姻,職業,余暇時間,体
た,主体的な社会化論の立場 と相互作用論 に
力,スポーツ技能,価値観など,文字通 り参
よる社会化論の立場 を統合 し,新 しい枠組み
与者 本 人 の 多面 的要素 で あ る。「
重 要 な他
を考 える必要性 も提起 されている1
2
)
。それ ら
者」 は,親, き ょ うだ い,友 人,隣 人,教
は先 にも述べ たように社会化概念が個人の成
柿, コーチな ど本人 と相互作用 し合 う者 を指
長 を考 える上で広 く応用可能であることの一
す。「
社会的状況」 は, まさに社会化が行 な
端 を示 していると同時 に,社会化研究の方法
われる場 における制度的,文化 的状況,環境
論 的不備で もある と指摘 されている1)O さら
条件や生活場面の特徴 を指 しているì
)
9
)
。
に,現代社会の特徴 として,価値体系の多元
また, このスポーツ参与 を時間的に捉 える
性や多様性が存在 してお り, これ まで容認 さ
ならば 「
参与する段階」,「
一貫 した参与の段
れて きたいわゆる社会化モデルに合致 した社
階」,「
脱参与の段 階」が考 え られてい る
1
5
)。
会化 パ ター ンのみが想定 され るだけで はな
しか しなが ら, これまでスポーツへの社会化
く,その社会化 自体 も不連続 になる可能性が
問題 は,社会化 プロセスに影響 を及ぼすマク
高い とい う指摘 もある6
)
0
ロレベルの要因や社会化する者の個人的属性
スポーツにおける社会化研究は,1
9
7
0年代
について深 く掘 り下 げた研 究 は少 ない4)。 こ
に萌芽 し,これまで多 くの研究的蓄積 を持 っ
れ らは研究の手続 きの困難 さが原 因であると
l
l
)
1
7
)
。特 に Ke
nた領域である とい える2)3)7)10)
考えられる。 さらに, これまでの先行研究 に
スポーツへの社
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n らの枠組 を土台 とした 「
会化 (
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」研究は,人
Spo
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nが どの よ うにス ポ ー ツ に参 与 (
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) してい くのか とい う問題 を,役
おいては,人がスポーツと関わる,まさにそ
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個人
割学習 (
的属性 (
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)
」,「
重要な他者
かに始 ま りの重要性 も理解で きるが,筆者 ら
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)
」,「
社会的状況 (
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n)
」 に集約 され る さまざまな要因 と
の関連で述べ られて きた。すなわち,多様 な
個人的属性 を有する役割学習者は社会化場面
ポーツ活動 を継続 し,生活化 してい くのか と
の中で,重要なる他者 によって影響 され,ス
の始 ま りに多 くの関心が置かれ,人がスポー
ツを自己の生活 に走着 させ るプロセスにはあ
ま り関心が払われなかったといってよい。確
は,それ と同様あるいはそれ以上に,なぜス
いった生涯スポーツの文脈 に沿 った実証的な
調査研究が必須 であると考 えている。
これ らの諸問題 を解決 に導 くための緒 とし
て,本研究では一つの関心 を追求することが
重要である と考 えた。それはスポーツ活動の
定着性 とで も言 うべ きスポーツにおける社会
化の姿である。人はさまざまな社会的状況の
中でスポーツに参与 し,活動 を継続 してい く
のであるが,その定着 に機能 した 「
重要な他
者」の存在や本人に活動継続 を志向 させてい
る内面化 されたスポーツの価値 に焦点を当て
ることは,人がスポーツと長い間関わるため
の要件 を導 き出す ことにつながるのではなか
Eenyon,G.S.
図- 1 社会化過程の 3要因 (
& Mc
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on,B.D.1
9
7
3
)
ろうか。
本研究では,その多 くが競技 スポーツ活動
29
太 田 ・柳 津
を生活の中心 に位置づ けていると言 って もよ
トリーの実体 を尊重す る意味 か らも,それ以
い体育学部学生 を対象 に,彼 らの初期 的スポ
外 の要求 はせず,対象者が強 く印象づ け られ
ーツ参加の契機 ,それに影響 を及 ぼ した重要
ているで きごとや感情 についての記述 も期待
な他者,本格的な競技 スポーツ選手 と しての
していることを伝 えた。
役割取得 に影響 を及 ぼ した重要 な他者,競技
3.結果および考察
スポーツ活動継続 の要因 としてのスポーツに
対す る価値意識1
3
)
を明 らか に したい。
上記の記述調査 の結果, ライフヒス トリー
これ らの検討 を経 ることで,彼 らが どの よ
の 自由記述が十分でなか った 4ケース を除外
うなルー トを辿 って現在 に至 っているのか,
して,227名 の調査 結果 か ら,以下 のパ ター
具体的 には,スポーツ とどの ように出会い,
ン化 されたスポーツ参与の 3つの タイプが明
それ を継続す る ようになったのか とい う我 々
らか になった。 これ らの 3タイプは,大別す
の関心 に対す る答 えが明 らか になると考 え ら
る と現在競技 スポーツに参与 している群 と参
れる。 この ような実証的な研究 を積み重 ねて
与 していない群 に分 けることがで きる。 また
い くことで,人 とスポーツとの望 ましい出会
前者 では,特定種 目のみ に参与 して きた もの
いや直接的参与の継続 に有益 な示唆 を与 える
と複数種 目に参与 して きた もの とに分 けるこ
ことが可能 となろ う8
)
。
とが で きた。 この基準 は対 象 こそ は異 な る
2.研究の方法
が,一流競技者 のスポーツキ ャリアを研 究 し
た先行事例 において も報告 されている5)。
本研 究では2002年1
0月,対象者 (
T 大学体
育 学 部 2年 次 生 :有 効 回 答 数,男 1
44,女
特定の競技 スポーツ 1種 目に強
タイプ A:
く参与 し,継続 して きたタイプ。
83,計227人) に 自由記述 方式 を用 い て, 自
己のスポーツに関わるライフヒス トリーを文
タイプ B:2-3種 目程度の経験 を有 し,
章化 させ た。対象者 に体 育学部生 を選択 した
最終的に特定の競技 スポーツ 1種 目に強
のは,前述 した ように現時点で競技スポーツ
に参 与 している者が多い こと, また過去 にお
く参与 し,継続 して きたタ イプ。
タイプ C:
特定の競技スポーツに強 く参与
いて もスポーツ参与経験がある と容易 に推測
して こなかったタイプ。現在 のスポーツ
で きることが理 由である。 また, 2年次生 は
参与 はない。
大学 とい う社会 において,入学後一定 の時間
が経過 し,個 々がそれぞれのスポーツ的役割
表- 1 スポーツ参与パターンの類型別集計
n (
%)
を獲得 している と判断 したか らである。
男子
この文章化 については,研究的 な第一の関
女子
合計
心か ら,特 に,各 自のスポーツ参与が どの よ
A
6
0(41.
7) 4
3(51
.
8) 1
0
3(45.
4)
うに開始 され,それ を経験,継続 して きたか
B
5
7(3
9.
6) 3
0(3
6.
1
) 8
7(3
8.
3)
とい う点 について,可能 な限 り詳細 な記述 を
C
2
7(1
8.
7
) 1
0(1
2.
1
) 37(1
6.
3)
す るように口頭で求めた。具体 的 には,本人
のスポーツ参与の開始時期 ,それに影響 を及
ぼ した他者,本格 的 に競技 スポーツに参与 し
表 - 1か ら,調査対象者 の83.
7% (タイプ
た時期 ,競技スポーツへの参与 に影響 を及ぼ
A+タイプ B)が特定 の競 技 スポーツに部活
した他者,過去お よび現在 においてスポーツ
動 で強 く参与 し,現在 も継続 していることが
活動 を継続 している要 因に関 してであ った。
明 らか になった。 これは調査対象者が体育学
しか しなが ら,個 々が感 じているライフヒス
部学生であることか ら当然の結果であろ う。
30
スポーツにおける社会化要因の検討
- 競技スポーツ参与 に影響 を及ぼす他者 と活動継続要因について -
一 万,1
6.
3%の 者 (タ イ プ C) は,何 種 目
かのスポーツ参与経験 を有 しなが らも,現在
が存在 していたことは言 うまで もない。
表 -3は タイプ A にお け る初期 のス ポ ー
では特定の競技 スポーツに直接 的に参与 して
ツ参与 に関わった重要 な他者 を示 した もので
いない ことが明 らかになった。 また,女子の
ある。
ほ うが男子 よ りタイプ A の比 率が1
0%高 い
ことがわか った。
次 にタイプごとのスポーツ参与開始時期 と
秦-3 初期のスポーツ参与に関わった重要な
他者 (
タイプ A)
n
重要 な他者 について述べ てい きたい。
1) タイプ A
表 12は タイ プ Aのス ポ ー ツ参 与 開始 時
男子
父
母
女子
(
%)
合計
.
1
9(
31
.
7). 9(
2
0.
9) 2
8(2
7.
2)
1
4(
2
3.
3) 1
2(
2
7.
9) 2
6(25.
2)
期 をみた ものである。
表 か らわか る ように タイプ A のス ポー ツ
参与 は,男女 とも小学生期 と中学生期 に最 も
先輩
7(
l
l.
7)
5(
l
l
.
6)
1
2(l
l
.
7)
兄
6(
1
0.
0)
6(
1
4.
0)
1
2(l
l
.
7)
指導者
祖父
3(5.
0)
0(0.
0)
4(9.
3)
2(4.
7)
7( 6.
8)
2( 1
.
9)
Q
(0.0) . 2(4.7)
1(2.
3)
2( 1
.
9)
1( 1
.
0)
多 く集 中 している。ついで比率が高いのは幼
児期 である。 この点は調査 の記述 にみ られる
ように小学校以前 には地域 のスポーツクラブ
や道場 な ど,小学校 ではそれ らに加 えて学校
蘇
の クラブ活動や スポーツ少年 l
乳 中学校 では
ライバ ル
運動部活動 といったスポーツ組織形態 に帰属
近隣の人
1(1
.
7)
o(0.
0
)
1( 1
.
0)
して きたこととつ なが っている。 また,高校
プロ選手
o(0.
0)
1 (
生期 でのスポーツ参与開始 は, ご く少数,大
親戚
o
(0.0)
1( 1
.
0)
学生期 か らの競技スポーツ参与 は全 く認め ら
なし
1(1
.
7)
1(1
.
7)
1(1
.
7
)
o(0.
0)
1(
0(0.
0
)
1
.
0)
1
.
0)
れ なか った。以上 の こ とか ら, タイ プ A は
長期 にわたって特定 1種 目の競技スポーツ参
与 を継続 している と言 える。 また,スポーツ
参 与 開始 時 期 は,幼 児 期 か ら中学 生 期 に
97.1%が 含 まれ て お り,後述 す る タイプ B
と同様 ,かな り早期であることが明 らかにな
った。今回の調査 において,幼児期 における
初期的スポーツ参与が特徴 的だったスポーツ
と して,柔道,水 泳 をあ げ る こ とが で きる
が, これ らのスポーツ参与の促進 には,対象
者 を取 り巻 く社会的状況 としての環境 的要 因
タイプ A)
秦 -2 スポーツ参与開始時期 (
n (
%)
男子
女子
合計
幼児期 l
l(1
8.
3) 3( 7.
0) 1
4(1
3.
6)
小学生期 31(51
.
7) 21(49.
0) 5
2(5
0.
5
)
中学生期 1
6(2
6.
7) 1
8(42.
0) 3
4(3
3.
0)
高校生期 2( 3.
3) 1( 2.
0) 3( 2.
9)
0) 0(0.
0) 0(0.
0)
大学生期 0(0.
重複回答
秦-4 スポーツ参与を強 く決定づけた重要な
他者 (
タイプ A)
n (
%)
男子
女子
合計
指導者
1
6(
2
7.
0) 1
8(
41
.
9) 3
4(3
3.
0
)
先輩
6(
1
0.
0
) 1
3(
30.
2) 1
9(1
8.
4)
友達
7(
l
l
.
7) 5(
l
l
.
6) 1
2(l
l
.
7
)
父
2(3.
3) 2(4.
7
) 4( 3.
9)
母
1(1
.
7
) 2(4.
7) 3( 2.
9)
ライバル
1(1
.
7) 1(2.
3) 2( 1
.
9)
1(1.
7) 1(2.
3) 2( 1
.
9)
なし
莱
o
(0.0) 1(2.3) 1( 1.0)
重複回答
男子 は父が最 も多 く,ついで友達,母があ
げ られた。女子 は母が最 も多 く,父,友達が
それに続 いた。加 えて,先輩,兄,姉等の本
31
太 田 ・柳 津
人 よ りも年長者 の影響 が強 い こ とが わか っ
た。
秦- 5 初期のスポーツ参与時期 (
タイプ B)
n (
%)
特定のスポーツ種 目に参与す ることを考 え
た場合,誰で もが最初 か ら競技者であること
は考 えられない。す なわち,誰 もが初心者の
幼児期 1
0(1
7.
5
) 8(2
6.
7).1
8(2
0.
7)
小学生期 3
9(6
8.
4) 1
5(5
0.
0) 5
4(6
2.
1
)
時期 を経 て徐 々にさまざまな技術 を獲得 し,
中学生期
5( 8.
8) 6(2
0.
0) l
l( 1
.
2)
体力 の向上 とあい まって, 自己の技能 を向上
高校生期
0( 0.
0) 1( 3.
3) 1( 1
.
2)
させてい くのである。そ して当然の ことでは
大学生期
0( 0.
0) 0( 0.
0) 0( 0.
0)
あるが,個 人のスポーツ能力が一定以上 に達
不明
3( 5.
3) 0( 0.
0) 3( 3.
4)
した場合,初めて試合 ・競技会等 に出場で き
るのであ り, ここか ら本格的な競技 スポーツ
における社会化が開始 される。
本研 究で は,表 -3に示 した,言 わば 「ス
秦- 6 初期のスポーツ参与に関わった重要な
他者 (
タイプ B)
n
ポーツに接近,接触,初めての参加 を促す重
男子
要 な他者」 とは別 に 「
すでに参与 しているス
女子
(
%)
合計
ポーツ参加 をよ り固定的 にす ることに影響 を
及 ぼす重要な他者」 の存在 を重要視 した。そ
れは,対象者の多 くが競技 スポーツに参与 し
父
兄
●
5
W
1
6(1
8.
4)
7(1
2.
3) 3(1
0.
0) 1
0(ll
.
5)
ていることを前提 に した場合,その競技スポ
ーツにおける参与 に影響 を及ぼ した 「
重要 な
他者」への視点で もある。
その視 点 か ら, タイプ A にお い て スポ ー
ツ参与 を強 く決定づ けた重要 な他者 を示 した
先輩
先生
弟
その他
6(1
0.
5)
6(1
0.
5
)
0( 0.
0)
1( 1
.
8)
1( 3.
3)
0( 0.
0)
1( 3.
3)
0( 0.
0)
7( 8.
0)
6( 6.
9)
1( 1.1
)
1( 1.1)
ものが表 -4である。
重複 回答
教 師 を含
表 -4に示 す よ うに,指 導 者 (
む),先輩,友達が他 よ りも比率 が高 い。表
-3で高率であ った父,母 は低率であった。
表 -6は タイプ B にお け る初期 の ス ポー
また,男女別 にみ る と,女子 のほ うが指導者
ツ参与 に関わった重要 な他者 を示 した もので
と先輩の影響力が高い といえる。 これ らの こ
あ る。
とか ら,スポーツ活動 を個人が競技スポーツ
これ をみ る と,男子 は友 達 が最 も多 く,
活動 と して よ り強 く定着 させ て い くため に
母,父が同数で続 き,先輩,先生の数 も多か
は, とくに教 師 を含 む指導者の存在が重要な
った。女子 は母が最 も多 く,続 いて友達,父
位置 を占め ることが明 らかになった。
が多かった。 また男女共 に,家族の一員であ
2) タイプ B
0%前後存在 していた。 これ らを
る兄,姉が1
表 -5は タイプ Bのス ポー ツ参 与 開始 時
み て も, タイ プ B の初期 スポー ツ参 与 開始
期 をみた ものである。対象者のスポーツ参与
に も,年長 者 の影響 が大 きい こ とが わ か っ
時期 は,幼児期 ,小学生期 に集 中 してお り,
た。初 め てス ポー ツに参加 す る とい う こ と
女子 の場合 は中学生期,高校生期 に及 んでい
は,本人の意思決定 に何 らかのスポーツ経験
る者 もい る。 この表 か ら,男 女 と もタイ プ
を有す る人の体験 に基づ く価値意識や関心,
A と同様 に参与 開始 時期 は早期 で あ る こ と
また,スポーツは していな くとも他者のスポ
が明 らかになった。
ーツに対す る価値観 や態度 な どが反映 されて
32
スポーツにおける社会化要因の検討
競技 スポーツ参与 に影響 を及ぼす他者 と活動継続要因について -
い る と言 える。それが家族 に代表 される本 人
り,友達や先輩の姿 に憧れ を抱 くことを契機
の身内 にある人や同一生活圏に存在す る人で
としてあげた者が約半数 を占めた。 さらに入
あれば,本 人の将来 におけるスポーツ活動 に
学前 に何 らかの情報 をすで に得 て,入部 した
大 きな影響力 を持 っていることは容易 に想像
い運動部が決 まっていた,あるいは友達がや
で きる。一方,友達 は近隣,学校での遊 びや
っていたので何 とな く等 の記述 もみ られた。
体育, クラブ活動等 で,楽 しさや競争心 を共
タイ プ B で は,高校 生期 に中学校 でや って
有 で きる存在 と して,時 には身近 な社会化モ
きた種 目とは違 う種 目を選択 した とい う者が
デル として, またライバル としての関係 を構
多かった。男子では,
大学生か らの参与が21%
築 してい くのであろう。
に も及 んだ。 これは,調査対象集団 にお ける
特徴 であ り,大学入学後, アメ リカンフッ ト
義 - 7 本格的スポーツ参与開始時期 (
タイプB)
n(
%)
男子
幼児期
小学生期
0( 0.0)
女子
0( 0.
0)
合計
0(
0.0)
ボール部 に入部す る者が多 いことが反映 され
た結果である。
表 -8には,衣 -7におけるスポーツ参与
を強 く決定づ けた重要な他者 を示 した。
7(1
2.
2) 6(2
0.
8) 1
3(1
4.
9)
初期参与時の重要 な他者 と比べ て も,家族
l(3
6.
7) 3
3(3
8.
0)
中学生期 2
2(3
8.
6) l
や先輩,友達 等 の影響 力 は減 少 し,指 導 者
高校生期 1
6(2
8.
1
) 1
2(4
0.
0) 2
8(3
2.
2)
大学生期
1
2(21
.
1
) 1( 3.
3) 1
3(1
4.
9
)
(
教 師 を含む)の影響力が高率であった。特
に女子 は5
0%の者が指導者 をあげている。初
期時 に高率 を示 していた友達の影響力は減少
した。以 上 の こ とか ら, タ イ プ B に お け
秦-8 スポーツ参与を強 く決定づけた重要な
他者 (
タイプ B)
n (
%)
指導者
先輩
父
友達
1
2(21
.
1
)
5( 8.
8)
3( 5.
3)
2( 3.
5)
1
5(5
0.
0)
3(1
0.
0)
5(1
6.
7)
4(1
3.
3)
27(31
.
0)
8( 9.
2)
8( 9.
2)
6( 6.
9)
母
柿
2( 3.
5
) 3(1
0.
0) 5( 5.
7
)
3) 2( 2.
3)
1( 1
.
8) 1( 3.
兄
0( 0.
0) 1( 3.
3)
o( 0.
0) 1( 3.
3)
栄
1(
1.1)
1( 1
.
1
)
る,本格 的 スポー ツ参 与 は, タイプ A と同
様 に,指導者 (
教 師 を含む)の影響が強い こ
とがわか った。
3)タイプ C
タイプ C は,調査 において全体 的 に明確
なスポーツ参与 に関する記述が非常 に乏 しか
ったことが特徴 的であ った。 この点 には,体
育学部学生 であ りなが ら,現在 ではスポーツ
活動 に直接 的な参与 を していない ことも要因
として考 え られる。 しか しなが ら,著者 は,
それ らの記述内容 に接 して 「スポーツにおけ
る脱社 会化の問題」 として別 な観点か ら研究
重複 回答
す る必要性 を認識 した。
表 -9には, タイプ C にお け る初期 の ス
表 -7には, タイ プ Bの者 が特 定 の競 技
ポーツ参与時の重要な他者 を示 した。
スポーツ 1種 目に深 く参与す るようになった
これ をみ る と,父,母,兄,柿,先斐等,本
時期 を示 した。
人 よりも年長者 の影響が強い と言 える。 この
率 である。 中学生期 は,学校 の課外活動 とし
点 は, タイプ A お よび タイプ B と同様 であ
った。友達 の影響 も母 と同程度であった。
て運動部活動が盛 んになる時期 である。調査
記述調査か ら得 られた結果 は,前述 した通
の記述 に よる と,本 人が その活動 実 態 を知
り内容的 に非常 に乏 しく,特定の競技 スポー
全体 的 にみ る と,中学生期 と高校生期が高
33
太田 ・柳滞
秦- 9 初期のスポーツ参与における重要な他
者 (
タイプC)
秦-1
0 内面化 されたスポーツの価値 (
タイプ
A+タイプ B)
n (
%)
n(
%)
父
兄
守
友達
男子
1
6(5
9.
2)
7(2
6.
0)
6(2
2.
2)
8(3
0.
0)
女子
/ 合計
5(5
0.
0) 21(5
7.
0)
5(5
0.
0) 1
2(3
2.
4)
4(40.
0) 1
0(27.
0)
2(2
0.
0) 1
0(27.
0)
男
技能の向上
なし
その他
3(l
l
.
1
) 1( 1
0
4(1
0.
8)
0) 1( 2.
7)
1( 3.
7) 0( 0.
0( 0.
0) 1(1
0.
0) 1( 2.
7)
合計
1
8(1
5
.
4
) l
l(1
5
.
1
)2
9日 5
.
3
)
成績.
記録の向上 1
0( 8.
5
)Il
o(1
3
.
7
)2
0(1
0
.
5
)
達成感
9( 7
.
7
) 1
0(1
3
.
7
) 1
9(1
0
.
0
)
悔 しさ
先輩
女
l
l( 9
.
4
) 6( 8.
2
) 1
7( 8.
9
)
.0 )
他者 との交流 1
0( 8
.
5
) 5( 6
.
8
) 1
5( 7
.
9
)
大会出場
1)
6( 5
.
6( 8
.
2
) 1
2( 6
.
3
)
重複 回答
ツに強 く参与す ることがで きなか った とい う
快感
人間的成長
5( 4.
3
) 2( 2
.
7
) 7( 3
.
7
)
3( 2
.
6
) 4( 5
.
5
) 7( 3
.
7
)
ことが読み取れた。他 の タイプの記述 と比較
指導者志望
5( 4
.
3
) 2( 2
.
7
) 7( 3
.
7
)
して,強 くスポーツに参与す る契機 となる重
挑戦
3( 2
.
6
) 3( 4
.
1
) 6( 3
.
2
)
要 な他者 と出会 え なか った こ とが指摘 で き
その他
6( 5
.
1) 4
(5
.
5
) 1
0( 5.
3
)
る。 さらに,特定競技種 目の強い印象やその
合計
1
1
7(
1
0
0
.
0
)7
3(
1
0
0
.
0
)1
湘(
1
0
0
.
0
)
重複 回答
関わ りに関す る記述 は認め られ なか った。 タ
イプ C の経験種 目数 は,多 い者 で は 6種 目
を数 えた。 6種 目の経験 を有す る者 は,その
ような目的 を持 ってその種 目を継続 している
記述 の中に,つ まらない,面 白 くない といっ
のかは多様 である。 また,種 目が異 なれば内
た感情的な表現や所属 していた集団のメ ンバ
面化 された価値意識 も異 なって くる場合 もあ
ーのや る気 のなさ,試合 に勝 てない等 の理 由
る と考 えられ る。
で次 々 と種 目を変 えていることが特徴 的であ
全体的 に 「
勝利」 をスポーツの価値 として
った。その他,スポー ツを継続 しなかった理
認識 している者が最 も多かった。それは多 く
由 として, レギュラーになれなか った,ケガ
の記述内容 にみ られる通 り,彼 らが競技 スポ
を して継続で きなかった等の記述が認め られ
ーツに参与 して 「
勝利」 とい う成功経験 を有
た。 この ように タイ プ C の者達 が,強 くス
しているか らである。 この成功経験 は,彼 ら
ポーツに参与で きなかった要因 としては,前
に達成感や快感 ,他者か らの賞賛 といったさ
述 した ように個人 に影響 を及ぼす重要 な他者
まざまな価値 を導いているのである。
との出会 いの契機が乏 しかった こととスポー
次 いで男子 で は,技 能 の 向上 (
1
5.
4%)
,
ツ活動 を継続す る価値意識が形成 されなか っ
l
l
.1%)が 続 き,女 子
技 術 ・戦 術 の獲 得 (
たことが示唆 された。
は,技 能 の向上 (
1
5.1%),成績 ・記録 の 向
4)内面化 された競技 スポーツの価値
上 (
1
3.
7%) と達成感 (
1
3.
7%)が支持 され
タイプ A とタイプ B の調査 か らは,競技
ていた と言 える。
スポーツの継続 か ら内面化 されたスポーツの
価値が認 め られた。それ らの記述か ら導 き出
された価値意識項 目を表 -1
0に示 した。
特定種 目を継続 して きた者 にとって, どの
4.ま と め
これ までのスポーツにおける社会化研究,
と りわけスポーツへの社会化研究 は,人が ど
34
スポーツにおける社会化要因の検討
一 競技スポーツ参与に影響 を及ぼす他者 と活動継続要因について -
の ようにスポー ツに参与 してい くのか とい
文
う,いわばスポーツ参加の始 ま り (
初期的ス
ポーツへの参与) に焦点 を合 わせた ものが多
1)安
献
昌圭,藤原健固 (
1
9
9
6)スポーツ消
かった。 しか しなが ら,人のスポーツ参加は
費者行動研究の社会学的視座,スポーツ
最終的に本人の意思の力 によるものであ り,
社会学研 究 4, 日本 ス ポー ツ社会 学会
「
スポーツは継続す ることが望 ましい」 と前
6
3
-7
8
編,法政大学出版局 :東京 ,pp.
提 した場合,その人のスポーツ参与 をより強
固にする影響力 を持 った重要な他者や活動継
続の理 由を明 らかにする必要があろう。
本研究では,以上のような視点か ら競技ス
2)Ei
t
z
e
n,D.S.andSage,G.H.(
1
982)
r
i
c
an Spo
r
t
,Wm.C.
So
c
i
o
l
o
g
yo
fAme
Br
o
wnCo
mpany,U.S.
,pp.831
94
1
9
8
2)スポーツ参与の社会化
3)江刺正吾 (
ポーツへの社会化過程 をこれまで成功裡 に経
にみ られる性差の検討,体育 ・スポーツ
て きたと考 えられる体育学部学生 を対象 とし
社会学研究 1,体育 ・スポーツ社会学研
たスポーツを主題 としたライフヒス トリー記
1
3
7
-1
6
0
究会編,道和書院 :東京 ,pp.
4)藤 田紀昭 (
1
9
9
8)ある身体障害者のスポ
述調査 を実施 した。
その結果,以下の ようなことが明 らかにな
った。
ーツへの社会化 に関す る研究,スポーツ
社会学研 究 6, 日本 ス ポー ツ社会学会
1)対象者 をスポーツ参与の形態か ら分類 し
強 く参与 し,継続 して きた タイプ (タイプ
編,法政大学出版局 :東京 ,pp.
7
0
8
3
5)萩裕美子,図本明徳,野川春夫,山田哲
(
1
9
9
8) トライアス リー トの過去のスポ
A),② 2-3種 目の経 験 を有 し,最 終 的
ー ツ活動 に関す る研 究 一 過去 のスポ
に特定 の競技 ス ポー ツ 1種 目に強 く参 与
ーツ活動 における参加パ ターンの類型化
し,継続 して きた タイプ (タイプ B),③
とその特徴 につ いて - ,鹿屋体育大学
特定の競技スポーツに強 く参与 してこなか
学術研究紀要 ,pp.
21
-3
3
6)塙敏 (
1
9
8
8)スポーツと社会化,スポー
たところ,①特定の競技スポーツ 1種 目に
った タイプ (タイ プ C) の 3経 路 が認 め
られた。
ツ社 会学講義,森 川貞夫,佐 伯 聴 夫 編
2) タイプ A お よび タイプ B ではスポーツ
参与の開始時期が非常 に早期 だった。
著,大修館書店 :東京 ,pp.
1
2
4
-1
3
4
7)裏戸 修,永 島惇 正,川辺 光,萩 原美代
3)個人の競技 スポーツ参与 に強 く影響 を及
子,加藤爽子 (
1
9
77)直接的スポーツ関
ぼ した 「
重要な他者」 として, とくに教 師
与の分析 とその要因に関する研究,体育
社会学研究 6,体育社会学研究会編,道
を含む指導者の存在が大 きかった。
4)競技 スポーツの継続要因 としての価値意
2
5
-5
6
和書院 :東京 ,pp.
識項 目は 「
勝利」が最 も支持 され,次いで
1
9
7
7)ス
8)影山健,今村浩明,佐伯聴夫 (
成績 ・記録の向上」 「
達
「
技能の向上」 「
ポーツ参与の社会学 について,体育社会
,
,
成感」などが続いていた。
学研究 6,体育社会学研究会編,道和書
以上のことか ら,スポーツへの社会化 を促
進 してい くためには,人 とスポーツを強 く関
21
院 :東京 ,pp.19)金崎良三 (
1
9
85)スポーツ-の社会化理
わ らせ る影響力や一定の成功経験 に導 く能力
論,現代スポーツの社会心理,徳永幹雄
を持 った指導者の存在が必要条件 と言える。
他,遊戯社 :東京 ,pp,
31
39
また今後 は,スポーツに参与で きなかった事
,「脱社会化」や
例 に焦点 を当て
1
9
77)ス
1
0)小椋博,森川貞夫,枝村亮一 (
「
疎外」 と
ポーツに対する態度,特 に勝利志向の分
いった面での実証的な調査研究 を進めたい。
析,体育社会学研究 6,体育社会学研究
太田 ・柳津
会編,道和書院 :東京 ,pp.
5
7
1汀
l
l
)久保和之 (
2
0
01
) スポーツ-の社会化論
再考,日本体育学会第5
2回大会号 ,p.
221
1
2)Mc
Phe
r
s
o
n,
B.
D.(
1
981)So
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t
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ngso
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heNASSS,
Fo
r
tWo
r
t
h,TX,
1
3)丹羽勧 昭,金子洋子 (
1
9
8
3)大学運動部
月 の態度 か らみ たスポー ツの文 化 的特
徴,体育 ・スポーツ社会学研究 2,体育
・スポーツ社会学研究会編,道和書院 :
東京 ,pp.6-7
1
9
8
3)ス
1
4)太田雅夫,北村薫,斉藤定雄 (
ポーツにおける主体的社会化論の研究,
順 天堂大学保 健体 育 紀 要 ,2
6,pp.9-
1
6
1
9
8
4)スポーツと社
1
5)岡田猛,山本数人 (
会化論 についての一考察-So
c
i
alAge
nt
と So
c
i
a
l
i
z
eeの 相 互 作 用 の 観 点 か ら
- ,体育 ・スポーツ社会学研究 3,体育
・スポーツ社会学研究会編,違和書院 :
東京 ,pp.
7
9
-95
,E.a
n dSnyde
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,E.E.
,(
1
976)
1
6)Spr
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2
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c
h Quar
-
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y,47(
2)
,p.238
t
e
r
1
9
99)エ リー ト競技者の個人史
1
7)吉田毅 (
にみ る困難克服 の様相
一 主体 的社 会
0回記
化論 の展 開 - , 日本体育学会 第5
念大会,体育 ・スポーツ関連学会連合大
会号 ,p.
2
6
9
35