月刊 vol.32 芳林堂書店毎月新刊を中心とした書籍・関連商品情報をお届けするのが月刊芳林堂書店です今月のいちおし『航海の歴史』ブライアン・レイヴァリ創元社 2,800 円（本体） 1 月刊行予定【内容紹介】カラー図版・写真が満載の《書斎の世界史》― 物語を読むように、海洋史の知識と教養が深まっていく“新感覚の歴史書”。数々の名著・ドキュメンタリー番組を手掛けた海洋史家ブライアン・レイヴァリが、古代から現在に至るまでの人類の航海の歴史を多彩な切り口でひもときます。地図・写真・図版など 200 点以上のビジュアル資料をフルカラーで収録した、アカデミックでありながら読みやすい物語（ヒストリー）です。今月のもうひとおし『パノララ』柴崎友香著講談社 1,800 円（本体） 1 月 14 日発売予定 28 歳の「わたし」は、友人のイチローから誘われ、彼の家に間借りすることにした。その家は変な家で、コンクリート三階建てと、黄色い木造二階建て、鉄骨ガレージの三棟が無理やり接合され、私の部屋はガレージのうえにある赤い小屋。家族はみな一癖ある人ばかり。そんなある日、イチローは、自分はおなじ一日が 2 回繰り返されることがたまにある、と私に打ち明けた…。昨年７月の芥川賞受賞後初の長篇。『数学史の小窓』中村滋著日本評論社 2,000 円（本体） 1/中発売予定いくつかの新発見により、近年大きく変わりつつある「数学史」を、黎明期から現代にかけて、やさしく紹介します。同著者による『数学の花束』（2008 年岩波書店）は数学入門書の名著としてきこえています。文庫便り『気分上々』森絵都著角川文庫 520 円（本体）発売中「自分革命」を起こすべく親友との縁を切った女子高生、家系に伝わる理不尽な“掟” に苦悩する有名女優、無銭飲食の罪を着せられた中２男子…。森絵都の魅力をすべて凝縮した、多彩な９つの物語。『冥土めぐり』鹿島田真希著河出文庫 490 円（本体）発売中裕福だった過去に執着し、借金を重ねる母と弟。一族の災厄から逃れたはずの奈津子だが、突然、夫が不治の病にかかる。だがそれは、奇跡のような幸運だった―夫とめぐる失われた過去への旅。2012 年の第 147 回芥川賞受賞作。『高校生のための文章読本』梅田卓夫・清水良典・服部左右一編ちくま学芸文庫 1,500 円（本体）発売中一度は読んでおきたい内外の作家・思想家・エッセイストの文章 70 篇を、短文読み切り形式でまとめた新鮮感覚のアンソロジー。モーパッサン、プルーストから井上ひさし、村上春樹まで。読解を通して表現力を磨くテキストとして好評を博した単行本の文庫化です。集英社新企画『冒険の森へ傑作小説大全』（全 20 巻） ◆集英社から新しい小説集のシリーズが 5 月から刊行されます◆ *「冒険」をテーマに、各小説ジャンルを横断し、長編、短編、掌編を交えた画期的なアンソロジー。各巻ひとつのテーマに沿ってセレクト。第 1 回配本の内容をお知らせします。【第 11 巻「復活する男」】【第 16 巻「過去の囁き」】長編長編飯嶋和一「汝ふたたび故郷へ帰れず」志水辰夫「生きずりの街」北方謙三「檻」花村萬月「なで肩の狐」短編短編隆慶一郎「ぼうふらの剣」清水義範「永遠のジャック＆ベティ」白石一郎「秘剣」高橋克彦「遠い記憶」浅田次郎「門前金融」髙村薫「愁訴の花」乃南アサ「彫刻する人」藤田宜永「剣士たちのパリ祭り」藤原伊織「雪が降る」真保祐一「暗室」東野圭吾「誘拐天国」掌編掌編星新一「使者」皆川博子「風」城昌幸「スタイリスト」小松左京「沼」眉村卓「拾得物」結城昌治「骨の音」景山民夫「ボトムライン」北方謙三「カウンター」大沢在昌「二杯目のジンフィズ」桐野夏生「蜘蛛の巣」第 1 回配本のみ 2,000 円（本体）、以降各巻 2,800～3,200 円（本体）【発行・お問い合わせ】芳林堂書店外商部池袋営業所 Tel:03-3984-0331Fax:03-3984-1108