平成27年度 - 日本赤十字学園

平成 27 年度 事業報告書
学校法人 日本赤十字学園
目
はじめに
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
Ⅰ 法人の概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
Ⅱ 事業の概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
1 学園全体の動向
2 学生の動向
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
3 教育活動の動向
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
4 研究活動の動向
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
5 地域貢献活動の動向
Ⅲ 各大学・短期大学の動向
Ⅳ 財務の概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
1 学校会計の決算状況
2 参考
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
はじめに
本学は、日本赤十字社の看護師養成の高等教育部門として、昭和 29 年の開設以来、
「人道の理
念を基調とする教育」との建学の精神のもと、赤十字の看護師の養成にあたり重要な役割を担い、
日本の医療を支える多くの人材(卒業生)を輩出してきました。卒業生の「質」の保証が求めら
れるようになってきている現下にあっても、本学は社会に役立つ人材の育成に努めています。
18 歳人口の減少、大学全入時代の到来などにより厳しい状況が続き、私立大学の約半数が赤字
状態にある中で、本学のような看護系大学は、大学・学部の新設が相次ぎ、看護師を目指す学生
の獲得競争は一層激しさを増しており、併せて単科大学としての優秀な教員の確保についても学
園全体で取り組む必要のある課題として認識しなければなりません。
平成 26 年度から平成 30 年度までの5ヵ年の第二次中期計画を策定し、平成 27 年度はその実行
2年次となりました。
数多く有る看護系大学として学生、保護者、また教員から信頼を得て選ばれる赤十字の看護大
学を構築するため、特に財政基盤の確立に向けた基本金組入れ等施策の着実な実施や、質の高い
教育の提供・研究活動を強力に推進し、合理的・適正な業務運営のための諸課題の解決に取組ん
でまいりました。
平成 27 年度において、高度教育機関としての博士後期課程の充実を図るため、日本赤十字看護
大学に加えて、新たに同北海道看護大学、同秋田看護大学、同豊田看護大学、同広島看護大学及
び同九州国際看護大学の5大学連携による「看護学研究科共同看護学専攻(後期3年博士課程)」
の設置が認可され、赤十字の全6大学において、高度な実践知を基盤として、自立した研究活動
と研究指導ができる研究者、質の高い看護学の教育ができる教育者、知的複眼思考・論理的思考
に基づき発展的に看護を実践できる人材を育成できる教育が可能となったことから、平成 28 年度
においては、各看護大学及び秋田短期大学それぞれの特色を最大限に活用しながら、教育・研究
のより一層の充実を目指す所存です。
1
Ⅰ 法人の概要
Ⅰ 法人の概要
学校法人日本赤十字学園は、赤十字理念に基づく優れた看護師を養成することを目的に昭和 29
年に学校法人日本赤十字女子短期大学として開学し、昭和 41 年に現法人に改称しました。
人道主義に立脚した建学の精神の下、今日の医学・医療の高度化並びに高齢化社会に対応でき
る質の高い看護師、介護福祉士等の養成を目指し、6大学及び1短期大学が教育研究活動を実践
しています。
1
沿革
明治 10 年 (1877 年)
明治 23 年 (1890 年)
昭和 21 年 (1946 年)
昭和 29 年 (1954 年)
昭和 41 年 (1966 年)
昭和 61 年
昭和 63 年
平成 元年
平成 5年
平成 7年
平成 8年
平成 9年
(1986 年)
(1988 年)
(1989 年)
(1993 年)
(1995 年)
(1996 年)
(1997 年)
平成 11 年
平成 12 年
平成 13 年
平成 15 年
平成 16 年
(1999 年)
(2000 年)
(2001 年)
(2003 年)
(2004 年)
平成 17 年 (2005 年)
平成 18 年 (2006 年)
平成 19 年 (2007 年)
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 26 年
(2009 年)
(2010 年)
(2011 年)
(2014 年)
博愛社(明治 20 年に日本赤十字社に改称)を設立
日本赤十字社看護婦養成所を設立
日本赤十字女子専門学校に昇格
財団法人日本赤十字女子専門学校を設立
財団法人日本赤十字女子専門学校を学校法人日本赤十字女子短期大学に改組
日本赤十字女子短期大学(後の中央女子短期大学)を設立
学校法人日本赤十字女子短期大学を学校法人日本赤十字学園に改称
日本赤十字武蔵野女子短期大学看護学科を開設
日本赤十字看護大学看護学部看護学科を開設
日本赤十字中央女子短期大学を閉校
日本赤十字愛知女子短期大学看護学科を開設
日本赤十字看護大学大学院看護学研究科修士課程を開設
日本赤十字看護大学大学院看護学研究科博士後期課程を開設
日本赤十字秋田短期大学看護学科・介護福祉学科を開設
日本赤十字武蔵野女子短期大学を日本赤十字武蔵野短期大学に改称
日本赤十字愛知女子短期大学を日本赤十字愛知短期大学に改称
日本赤十字北海道看護大学看護学部看護学科を開設
日本赤十字広島看護大学看護学部看護学科を開設
日本赤十字九州国際看護大学看護学部看護学科を開設
日本赤十字北海道看護大学大学院看護学研究科修士課程を開設
日本赤十字豊田看護大学看護学部看護学科を開設
日本赤十字広島看護大学大学院看護学研究科修士課程を開設
日本赤十字看護大学と日本赤十字武蔵野短期大学が統合
日本赤十字愛知短期大学を閉校
日本赤十字武蔵野短期大学を閉校
日本赤十字九州国際看護大学大学院看護学研究科修士課程を開設
日本赤十字秋田看護大学看護学部看護学科を開設
日本赤十字豊田看護大学大学院看護学研究科修士課程を開設
日本赤十字秋田短期大学看護学科を閉科
日本赤十字秋田看護大学大学院看護学研究科修士課程を開設
2
Ⅰ 法人の概要
2
施設の概要
日本赤十字北海道看護大学(北海道北見市)
日本赤十字秋田看護大学(秋田県秋田市)
[校地:36,188m
2
[校地:59,788m2 校舎:16,199m2]
2
校舎:9,788m ]
日本赤十字秋田短期大学
[校地:7,412m2
校舎:2,558m2]
日本赤十字広島看護大学(広島県廿日市市)
[校地:29,882m2 校舎:15,102m2]
日本赤十字看護大学(東京都渋谷区)
[校地:23,341m2 校舎:18,303m2]
日本赤十字九州国際看護大学(福岡県宗像市)
日本赤十字豊田看護大学(愛知県豊田市)
[校地:34,456m2 校舎:12,022m2]
[校地:19,710m2 校舎:15,047m2]
3
Ⅰ 法人の概要 3 学 校 法 人 日 本 赤 十 字 学 園 の 組 織 ( 平 成 27 年 5 月 1 日 現 在 ) 監 事
理
理
事
事
会
長
評 議 員 会
常 務 理 事
常 務理 事会
法人本部事務局
[東京都港区芝大門1-1-3]
共同災害看護学専攻(博士課程)
看護学専攻(博士後期課程)
大 学 院
看護学研究科
看護学専攻(修士課程)
日本赤十字看護大学
[東京都渋谷区広尾4-1-3]
学
部
国際保健助産学専攻(修士課程)
看護学部看護学科
看護学専攻(修士課程)
大 学 院
看護学研究科
学
看護学部看護学科
助産学専攻(修士課程)
日本赤十字北海道看護大学
[北海道北見市曙町664-1]
部
大 学 院
看護学研究科
看護学専攻(修士課程)
学
看護学部看護学科
日本赤十字秋田看護大学
[秋田県秋田市上北手猿田字苗代沢17-3]
部
大 学 院
看護学研究科
看護学専攻(修士課程)
学
看護学部看護学科
日本赤十字豊田看護大学
[愛知県豊田市白山町七曲12-33]
部
大 学 院
看護学研究科
看護学専攻(修士課程)
学
看護学部看護学科
日本赤十字広島看護大学
[広島県廿日市市阿品台東1-2]
部
大 学 院
看護学研究科
看護学専攻(修士課程)
学
看護学部看護学科
日本赤十字九州国際看護大学
[福岡県宗像市アスティ1-1]
部
日本赤十字秋田短期大学
介護福祉学科
[秋田県秋田市上北手猿田字苗代沢17-3]
4 教 職 員 の 概 要 ( 平 成 27 年 5 月 1 日 現 在 ) 教授
准教授
96
講師
51
助教
58
助手
58
事務職
34
4
115
常勤教職員
合計
412 Ⅰ 法人の概要
5
理事・監事・評議員(平成 28 年3月 31 日現在)
(1)理 事(13 名)
理 事 長 大
塚 義
治
常務理事 富
田 博
樹
河
理
(2)監
小 森 和 子
野 口 良
樹
口 てる子
事 高
田 早
苗
安 藤 広 子
中川原 米 俊
高
橋 高
美
吉 田
木 曽
井
部 俊
子
上 杉 道 世
田 幸太郎
堀 野 政 則
元 治
功
事(2名)
山
(3)評議員(27 名)
浦
田 喜久子
安 藤 恒三郎
小
安
原 良
雄
西 片
宮 堀 真
野
口 良
樹
高 橋 高 美
竹
石
渡 祥
子
光 峰
常 美
中 村 美知子
稲
岡 文
昭
高 島 和歌子
大 塚 義 治
富
田 博
樹
小 森 和 子
中川原 米 俊
若
杉 健
三
片 岡
吉 田 元
大
給 乘
龍
古 橋 美智子
木
梶
本
鈴 木
島 崎 謙 治
章
久美子
笑美子
隆 雄
山 眞理子
澄
内 幸 枝
曽
治
功
平成 27 年度における理事会・評議員会の開催状況
理 事 会 第 1 回 平成 27 年5月 20 日 第 2 回 平成 27 年 12 月2日
第 3 回 平成 28 年3月 23 日
常務理事会
第 1 回 平成 27 年4月 13 日 第 2 回 平成 27 年5月 11 日
第 3 回 平成 27 年6月 15 日 第 4 回 平成 27 年7月 13 日
第 5 回 平成 27 年 10 月 19 日 第 6 回 平成 27 年 11 月9日
第 7 回 平成 27 年 12 月 21 日 第 8 回 平成 28 年1月 12 日
第 9 回 平成 28 年2月8日 第 10 回 平成 28 年3月7日
評議員会 第 1 回 平成 27 年5月 20 日 第 2 回 平成 27 年 12 月2日
第 3 回 平成 28 年3月 23 日
5
Ⅱ 事業の概要
Ⅱ 事業の概要
1 学 園 全 体 の 動 向
平成 27 年度は、第二次日本赤十字学園中期計画(平成 26 年度から平成 30 年度)の実行2
年度にあたり、同中期計画に基づき、赤十字の理念と特色のある教育を行うことを目的とし、
6大学の相互の連携を更に強化し以下の事業を行った。 (1)赤十字の理念に基づく特色ある教育の充実 赤十字学園として赤十字の看護師養成を担うことが基本的な目的であることを踏まえ、 赤十字概論、国際人道法等、赤十字の精神に基づく大学教育を実施した。 さらに、臨床実践に止まらない災害看護学、国際看護学、国際関係論等の授業の実施(提 供)による特色ある教育を展開し、国内外フィールドで活躍できる人材の養成に努めた。 また、日赤各支部・施設及び地元自治体等と連携した災害救護訓練や赤十字イベントに 積極的に参加するとともに、学内献血や社資募集、NHK 海外たすけあいキャンペーン等へ の積極的、主体的な関与を推進した。 (2)「看護学研究科共同看護学専攻(後期3年博士課程)」の設置 日本赤十字学園の構成大学のうち、博士課程を持たない5大学(日本赤十字北海道看護 大学、同秋田看護大学、同豊田看護大学、同広島看護大学、同九州国際看護大学)を構成
校とする「大学院看護学研究科共同看護学専攻(後期3年博士課程)」を設置した(平成 28
年4月1日開設)。この5専攻は共同して一つの教育課程を編成し、博士課程の教育・研究
を実施する。 「共同看護学専攻」は、看護の諸現象に関する研究成果の発展的活用に向けた教育・研
究活動の一層の拡充を図り、
「知の共同体」で得られた高度な実践知を基盤として、あらゆ
る看護現象に対してアプローチし、理論や実践方法の創造ができる教育・研究者、自立し
た研究と研究指導ができる研究者、知的複眼思考・論理的思考に基づき発展的に看護を実
践できる実践者の養成を目指す。 (3)受配者指定寄附金を活用した災害備蓄品等の整備 株式会社日赤振興会からの受配者指定寄附金を利用して日本赤十字看護大学、同北海道 看護大学、同秋田看護大学、同豊田看護大学、同広島看護大学、同九州国際看護大学で 災害備蓄品及び直接実習等に使用する備品の整備を行った。 なお、今回整備された災害備蓄品は、災害時に不可欠な備蓄食料、ダンボールベッド、
発電機及び実習モデル(看護実習で使用する人形)等である。特に日本赤十字北海道看護
大学において実施されている厳冬期の停電を想定した避難所宿泊訓練については、報道機
関でも取り上げられる等、自治体防災担当、一般企業等からも評価が高く、今後、同大学
では、災害対策救育センターを設置し、日本赤十字社北海道支部はもとより、各組織、期
6
Ⅱ 事業の概要
間、教育現場、地域と協働し災害対策に係る研究の充実、推進を図ることとしている。 (4)学生支援策の強化 「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」について、平成 27 年度より大
学院学生が行う学位論文作成のための研究に必要な経費についても支援することとし、学
長が支援対象を決定できる経費を1大学 50 万円から 80 万円に増額した。 また、教員の指導の下で学生が主体的に行う活動に必要な経費に対して、1大学につき
10 万円を限度として支援する制度を新設した。 その他、東日本大震災等、特に配慮が必要な大規模災害については理事長が指定するこ
ととし、3年を超えて支給対象とすることができるよう、学生支援策の強化を行った。 (5)学校法人日本赤十字学園教育環境維持向上基金 各大学設立後 10 数年が経過しているため、教育に関する施設・設備の老朽化に伴い、
今後、教育活動及び環境の維持向上に関する費用が多額に発生することが予想される。 このため、その財源確保を目的とし、第3号基本金(学校法人日本赤十字学園教育環 維持向上基金)に資金を組み入れ、資金の一括運用により得られる果実を有効に活用する
こととした。平成 26 年度を初年度として5年間継続して合計 18 億円を組み入れる。 なお、平成 27 年度の組み入れ額は3億円である。 (6)人材の確保と育成 ①教職員研修の強化・充実 FD(ファカルティ・ディベロプメント:教員の授業内容・方法の改善・研究)/SD(ス
タッフ・ディベロプメント:大学運営業務に関する研修)委員会を中心に、教員の研修
の強化・充実を図り、教員に対し研究教育活動のため学術集会等への積極的参加の為の
環境整備を促し、教育の質保証・向上に努めた。 職員に対しても、事務能力の向上のための研修会をはじめ私立大学協会、自治体等が主
催する研修会等へ積極的に参加できる体制作りに努めた。 ②教職員モラル・人権意識の向上 日頃から教職員としてのモラルや人権意識の向上、ハラスメントの防止など良識ある
言動に努めると共に、モラルや人権への配慮に関する指導方法等についての取り組みを
徹底した。 (7)校友ネットワークの強化 大学と卒業生、また卒業生相互の関係は大学にとって大きな財産であり、卒業生の結束
力の強化と人的資源の交流・活用を進めて、同窓会組織の強化を図る。またホームページ
等を活用し、同窓会員への情報提供を定期的に行い、同窓会組織の強化を図った。 さらに、一般財団法人日本赤十字社看護師同方会や保護者で組織する保護者会等とも連
携を図るなど、組織の強化を図っている。 7
Ⅱ 事業の概要
(8)広報活動の充実強化 オープンキャンパスや学園祭を通じた情報提供に加えて、日常の大学の動きを伝える ホームページのコンテンツの一層の充実を図るとともに、SNS 等の若者、学生向けの身近 な情報ツールの導入を進めている。また、日本赤十字社の関連学会(医学会総会、看護学 会等)へのブース出展や資料展示など、情報提供を強化した。 (9)看護専門学校のキャンパス化 日本赤十字社からの要請による、さいたま赤十字看護専門学校の日本赤十字看護大学の キャンパス化実現のため、学園本部内に設置準備室を設置した。 平成 31 年4月の開学(予定)に向けて、基本計画の策定、設計・施工業者の選定、教育
課程・教員組織・学生の募集に関すること等、具体的な検討に着手した。 (10)日本赤十字国際人道研究センターにおける主な研究活動 ①「~元従軍看護婦~ 16 歳・新人看護婦が見たフィリピン」木村 美喜 氏 講演会の開催 日本赤十字社会議室において、一般参加者、メディア関係者を含む約 150 名の参加者
を得て開催した。 ②人道研究ジャーナル5号を刊行 「人道研究ジャーナル第5号」を刊行し、赤十字の大学図書館をはじめ関係機関に 配付した。 本号では、特別寄稿として「サイバー戦争における法とタリンマニュアル(元イギリ
ス空軍法務部副部長・准将ビル・ブースビー氏)」を掲載する他、
「被爆 70 年」及び「戦
後 70 年」に関する寄稿、講演会等の内容を掲載した。 ③赤十字7原則エッセイコンテストの開催 赤十字基本原則採択 50 周年を記念し、日本赤十字社との共催により、日本赤十字社
職員等、赤十字関係者を対象としてコンテストを実施した。全国の職員、ボランティア、
青少年赤十字指導者、赤十字看護大学・看護専門学校学生などから計 244 件の作品の応
募があり、各賞受賞者 20 名の表彰式を日本赤十字看護大学で開催した。 (11)管理運営 ①効率的な大学運営の強化 6大学を擁する本学園のスケールメリットを生かし、遠隔教育システムによるテレビ
会議等を積極的に活用するとともに、各大学の資機材等の共同調達、共通事務の集約な
ど効率的な大学運営を視野に様々な可能性を検討した。 ②内部監査の実施 各大学の業務及び諸活動について実地監査し、適正な業務遂行の指導、助言を行うた
め、平成 27 年 10 月、11 月に、日本赤十字秋田看護大学・同短期大学、日本赤十字北海
道看護大学の内部監査を実施した。監査は、管理・運営、人事・労務、会計の三分野に
8
Ⅱ 事業の概要
わたり、監査後、改善を要する指摘事項について通知を行い、両大学から改善報告を受
けた。 ③監事による大学訪問 日本赤十字社参与(名誉職)である当学園監事が各大学を訪問し、大学教職員及び学
生等と面談・意見交換を行い、大学の現状と課題を把握し、学校運営の改善に資すると
ともに、日本赤十字社と日本赤十字学園のあり方についての研修等を実施した。 ④女性活躍推進法に基づく行動計画(第1期)の策定 女性が管理職として活躍できる雇用環境の整備を行うため、第1期(平成 28 年4月
1日~平成 33 年3月 31 日)の行動計画を策定し公表した。 主な目標として、事務職において女性管理職(課長級以上)の割合の向上、管理職の
有給休暇取得率の向上を掲げた。 9
Ⅱ 事業の概要
2
学生の動向
(1)平成 27 年度の入学者の状況(平成 27 年5月1日現在)
平成 27 年度の学部入学者は、6大学で 752 名となり、定員超過率は 111.4%であった。
短期大学における入学者の確保は、例年厳しい状況にあり、本年度は 47 名(定員 50 名)
となった。大学院の入学者は、修士課程に 101 名、博士後期課程に8名、博士課程(一貫制)
に2名が入学した。
◆学部
定員
日本赤十字看護大学
1年次入学
3年次編入学
志願者
受験者
合格者
入学者
130
1,142
1,125
273
144
110.8%
10
20
20
12
12
120.0%
定員超過率
日本赤十字北海道看護大学
1年次入学
100
353
350
174
114
114.0%
日本赤十字秋田看護大学
1年次入学
100
265
242
161
109
109.0%
日本赤十字豊田看護大学
1年次入学
120
808
804
269
137
114.2%
1年次入学
125
544
527
277
142
113.6%
日本赤十字広島看護大学
日本赤十字九州国際看護大学
合 計
5
8
8
4
2
40.0%
1年次入学
2年次編入学
100
387
365
200
106
106.0%
1年次入学
675
3,499
3,413
1,354
752
111.4%
2年次編入学
5
8
8
4
2
40.0%
3年次編入学
10
20
20
12
12
120.0%
志願者
受験者
合格者
入学者
定員超過率
◆大学院
定員
日本赤十字看護大学 博士(共同災害看護学専攻 )
2
3
3
2
2
100.0%
博士後期(看護学)
5
12
12
9
8
160.0%
修士(看護学)
30
44
43
32
31
103.3%
修士(国際保健助産学専攻)
15
22
22
20
17
113.3%
日本赤十字北海道看護大学
修士(看護学)
16
15
15
14
14
87.5%
日本赤十字秋田看護大学
修士(看護学)
12
14
14
13
13
108.3%
日本赤十字豊田看護大学
修士(看護学)
10
7
7
7
7
70.0%
日本赤十字広島看護大学
修士(看護学)
10
12
12
9
9
90.0%
修士(看護学)
10
13
13
10
10
100.0%
2
3
3
2
2
100.0%
日本赤十字九州国際看護大学
博士(共同災害看護学専攻 )
合計
博士後期(看護学)
5
12
12
9
8
160.0%
修士(看護学)
88
105
104
85
84
95.5%
修士(国際保健助産学専攻)
15
22
22
20
17
113.3%
志願者 受験者 合格者 入学者
定員超過率
◆短期大学
定員
日本赤十字秋田短期大学
合計
介護福祉学科
50
52
51
49
47
94.0%
介護福祉学科
50
52
51
49
47
94.0%
10
Ⅱ 事業の概要
(2)在学生の状況(平成 27 年5月1日現在)
平成 27 年度の学部在学者は、6大学で 3,045 名、定員超過率は 111.3%となった。
大学院においては、修士課程で 240 名、博士後期課程 29 名、博士課程(一貫制)4名が
在学している。短期大学の在学者は 88 名であった。
◆学部
区分
定員
在学生
定員超過率
日本赤十字看護大学
看護学部
540
593
109.8%
日本赤十字北海道看護大学
看護学部
400
441
110.3%
日本赤十字秋田看護大学
看護学部
400
439
109.8%
日本赤十字豊田看護大学
看護学部
480
547
114.0%
日本赤十字広島看護大学
看護学部
515
595
115.5%
日本赤十字九州国際看護大学
看護学部
合計
400
430
107.5%
2,735
3,045
111.3%
在学生
定員超過率
◆大学院
区分
定員
博士(共同災害看護学)
日本赤十字看護大学
4
4
100.0%
博士後期(看護学)
15
29
193.3%
修士(看護学)
60
57
95.0%
修士(国際保健助産学)
34
37
113.3%
日本赤十字北海道看護大学
修士(看護学)
30
32
日本赤十字秋田看護大学
修士(看護学)
24
33
137.5%
日本赤十字豊田看護大学
修士(看護学)
20
24
120.0%
日本赤十字広島看護大学
修士(看護学)
20
33
165.0%
日本赤十字九州国際看護大学
修士(看護学)
20
22
110.0%
4
4
100.0%
15
29
193.3%
176
206
117.0%
30
34
113.3%
博士(共同災害看護学)
合計
博士後期(看護学)
修士(看護学)
修士(国際保健助産学)
115.6%
◆短期大学
区分
日本赤十字秋田短期大学
合計
定員
在学生
定員超過率
介護福祉学科
100
88
88.0%
介護福祉学科
100
88
88.0%
11
Ⅱ 事業の概要
(3)卒業者の進路状況(平成 28 年4月1日現在)
平成 27 年度の学部卒業者は 726 名であり、赤十字病院への就職率は、462 名(63.6%)
で、前年度を 1.8 ポイント下回った。大学院修士課程では 41 名(48.8%)
、短期大学では
2名(5.1%)が赤十字関連施設に就職した。
◆学部
就職(内定を含む)
卒業者数
内訳
合 計
赤十字病院
その他
進学
赤十字以外の病院
進路未定者
(専門学校入学等)
その他
(教育機関等)
日本赤十字看護大学
142
131
101
71.1%
27
3
8
1
2
日本赤十字北海道看護大学
103
100
79
76.7%
18
3
2
0
1
日本赤十字秋田看護大学
103
96
35
34.0%
58
3
4
2
1
日本赤十字豊田看護大学
128
125
107
83.6%
17
1
2
0
1
日本赤十字広島看護大学
149
139
86
57.7%
51
2
1
3
6
日本赤十字九州国際看護大学
101
92
54
53.5%
37
1
5
2
2
726
683
462
63.6%
208
13
22
8
13
合計
◆大学院修士課程
就職(内定を含む)
進学者
内訳
卒業者数
医療機関
合計
赤十字病院
日本赤十字看護大学
日本赤十字北海道看護大学
日本赤十字秋田看護大学
日本赤十字豊田看護大学
日本赤十字広島看護大学
日本赤十字九州国際看護大学
合計
進路未定者
その他(教育機関等)
赤十字以外の病院
赤十字関係 赤十字以外 赤十字関係 赤十字以外
41
39
21
51.2%
12
4
2
2
0
0
12
12
6
50.0%
3
2
1
0
0
0
6
6
0
0.0%
4
0
2
0
0
0
4
4
3
75.0%
0
0
1
0
0
0
12
11
2
16.7%
5
1
3
1
0
0
6
6
2
33.3%
4
0
0
0
0
0
81
78
34
42.0%
28
7
9
3
0
0
◆大学院博士課程
就職(内定を含む)
内訳
卒業者数
進学者
医療機関
合計
赤十字病院
進路未定者
その他(教育機関等)
赤十字以外の病院
赤十字関係 赤十字以外 赤十字関係 赤十字以外
日本赤十字看護大学
5
5
0
0.0%
0
3
2
0
0
0
合計
5
5
0
0.0%
0
3
2
0
0
0
◆短期大学介護福祉学科
就職(内定を含む)
卒業者数
日本赤十字秋田短期大学
合計
内訳
合 計
赤十字病院
進学
赤十字以外の病院 赤十字社会福祉施設
赤十字以外の社会福祉施設
進路未定者
その他
39
37
0
0.0%
0
2
34
1
1
1
39
37
0
0.0%
0
2
34
1
1
1
12
Ⅱ 事業の概要
(4)国家試験の合格状況(平成 28 年3月 25 日発表)
看護師国家試験の新卒者合格率は、6大学平均で 98.0%であり、合格率 100%を目指し
引き続き教育・指導を強化することとしている。助産師国家試験、保健師国家試験の新卒者
の合格率は、それぞれ 100%、92.8%であった。
◆看護師国家試験
合 計
受験者 合格者
新 卒
不合格者
合格率 受験者 合格者
既 卒
不合格者
合格率 受験者 合格者
不合格者
合格率
50.0%
日本赤十字北海道看護大学
109
104
5
95.4%
103
101
2
98.1%
6
3
3
日本赤十字秋田看護大学
105
102
3
97.1%
103
100
3
97.1%
2
2
0 100.0%
日本赤十字看護大学
137
137
0 100.0%
132
132
0 100.0%
5
5
0 100.0%
日本赤十字豊田看護大学
130
127
3
97.7%
128
127
1
99.2%
2
0
2
0.0%
日本赤十字広島看護大学
152
146
6
96.1%
149
144
5
96.6%
3
2
1
66.7%
日本赤十字九州国際看護大学
105
100
5
95.2%
101
98
3
97.0%
4
2
2
50.0%
合 計
738
716
22
97.0%
716
702
14
98.0%
22
14
8
63.6%
不合格者
合格率
◆助産師国家試験
合 計
受験者 合格者
日本赤十字広島看護大学
新 卒
不合格者
合格率 受験者 合格者
既 卒
不合格者
合格率 受験者 合格者
10
10
0 100.0%
10
10
0 100.0%
0
0
0
0.0%
10
10
0 100.0%
10
10
0 100.0%
0
0
0
0.0%
16
16
0 100.0%
16
16
0 100.0%
0
0
0
0.0%
日本赤十字北海道看護大学大学院
3
3
0 100.0%
3
3
0 100.0%
0
0
0
0.0%
日本赤十字秋田看護大学大学院
2
2
0 100.0%
2
2
0 100.0%
0
0
0
0.0%
日本赤十字九州国際看護大学大学院
4
4
0 100.0%
4
4
0 100.0%
0
0
0
0.0%
大学院小計
25
25
0 100.0%
25
25
0 100.0%
0
0
0
0.0%
合 計
35
35
0 100.0%
35
35
0 100.0%
0
0
0
0.0%
学部小計
日本赤十字看護大学大学院
◆保健師国家試験
合 計
受験者 合格者
新 卒
不合格者
合格率 受験者 合格者
既 卒
不合格者
合格率 受験者 合格者
不合格者
合格率
日本赤十字看護大学
22
22
0 100.0%
20
20
0 100.0%
2
2
0 100.0%
日本赤十字北海道看護大学
18
17
1
94.4%
15
15
0 100.0%
3
2
1
66.7%
日本赤十字秋田看護大学
104
92
12
88.5%
103
92
11
89.3%
1
0
1
0.0%
日本赤十字豊田看護大学
23
22
1
95.7%
21
20
1
95.2%
2
2
0 100.0%
日本赤十字広島看護大学
35
34
1
97.1%
34
33
1
97.1%
1
1
0 100.0%
日本赤十字九州国際看護大学
32
25
7
78.1%
28
25
3
89.3%
4
0
4
0.0%
合 計
234
212
22
90.6%
221
205
16
92.8%
13
7
6
53.8%
13
Ⅱ 事業の概要
3 教育活動の動向
赤十字学園の6看護大学・大学院においては、学生のニーズに配慮した質の高い教育・研究への取
り組みが行われている。また秋田短期大学では医療・福祉の現場で活躍できる介護福祉士教育が行わ
れている。
(1)大学院における専門看護師(CNS)教育課程の推進
保健・医療・福祉の発展に貢献し、看護実践の質の向上をはかることに寄与できる高度専門職
業人としての看護師を育成するため、日本赤十字看護大学大学院、日本赤十字北海道看護大学大
学院、日本赤十字秋田看護大学大学院、日本赤十字豊田看護大学大学院、日本赤十字広島看護大
学大学院において専門看護師教育課程を開設している。本年度、同教育課程を修了した学生は、
4大学で合計 17 名であった。
専門看護師教育課程を設置する大学
教育課程名
日本赤十字看護大学大学院 看護学研究科看護学専攻
修了者数
がん看護
4
小児看護
2
慢性看護
2
クリティカルケア看護
1
老年看護
1
精神看護
2
在宅看護
-
災害看護
1
がん看護
1
慢性看護
-
精神看護
1
日本赤十字秋田看護大学大学院 看護学研究科看護学専攻
がん看護
-
日本赤十字豊田看護大学 大学院看護学研究科看護学専攻
母性看護
-
精神看護
-
小児看護
1
がん看護
-
小児看護
-
精神看護
-
災害看護
1
日本赤十字北海道看護大学大学院 看護学研究科看護学専攻
日本赤十字広島看護大学大学院 看護学研究科看護学専攻
注1)CNS:Certified Nurse Specialist
注2)当該年度の修了者がいない場合は「-」で示した
14
Ⅱ 事業の概要
(2)認定看護師(CN)教育課程
社会のニーズに対応した、より質の高い看護実践を提供できる看護師を育成するために、日本
赤十字看護大学、日本赤十字秋田看護大学、日本赤十字広島看護大学、日本赤十字九州国際看護
大学において認定看護師教育課程を設置している。本年度、同課程を修了した学生は、3大学で
合計 73 名であった。
認定看護師教育課程を設置する大学
教育課程名
修了者数
日本赤十字秋田看護大学 卒後教育開発センター
認知症看護
23
日本赤十字広島看護大学 ヒューマン・ケアリングセンター
摂食・嚥下障害看護
28
日本赤十字九州国際看護大学 看護継続教育センター
救急看護
22
注1)CN:Certified Nurse
注2)日本赤十字看護大学看護実践・教育・研究フロンティアセンターの「糖尿病看護」
「認知症看護」
「慢性呼吸器疾患看護」の3教育課程は休講中
(3)学生に対する修学支援(奨学金)
日本赤十字社各支部・病院、日本赤十字社看護師同方会、日本学生支援機構、自治体等の 176
機関から6大学・短期大学において、2,383 名(実人数)の学生が奨学金を受けた。これは、学
部(科)の在学者のうちの 74.1%、大学院在学者の 22.3%にあたる。
6大学・短期大学における奨学金の受給総額は、28 億 4,000 万円であり、学部の奨学生(実人
数)では一人あたり約 120 万円、大学院の奨学生(実人数)は一人あたり約 103 万円であった。
また、日本赤十字社各支部・病院からは、奨学金受給学生延 3,355 名の約 45.2%にあたる 1,516
名の学生に対して奨学金が支給された。
15
Ⅱ 事業の概要
4 研究活動の動向
日本赤十字学園が設置する6看護大学・大学院、短期大学では、災害救護活動や看護実践、介護実
践に関する研究、看護教育に関する研究、赤十字に関する研究など、各教員の専門性を生かした研究
への取り組みが行われた。
(1)学園の教育・研究活動への支援
「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」では、赤十字に関する研究
として7件の応募があり、6件を採択した。平成 26 年度からの継続研究6件を合せ、合計 12 件
の研究助成を決定し、15,654 千円を交付した。
教員の教育・研究活動を推進するための「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」
による研究支援については、7件の応募があり、6件を採択した。平成 26 年度からの継続研究
2件を合せ、合計8件の研究助成を決定し、約 5,381 千円を交付した。
■ 平成 27 年度 学校法人日本赤十字学園赤十字看護・介護に関する研究助成
【新規】
研究テーマ
日本赤十字看護大学
看護大学生の入学前の学習状況と入学後の能動的学修への取組に関する調査研究
腎不全を抱える患者と家族の個別ニードに即した援助モデルの構築と評価
―腎不全医療に関わる実践家とのアクション・リサーチを通して―
日本赤十字豊田看護大学
日本赤十字九州国際看護大学
日本赤十字秋田短期大学
研究期間
平成 27~28 年度
平成 27~28 年度
特別養護老人ホームにおける多職種連携による看取りケアの質改善活動の実践
平成 27 年度
人道的活動につながるポジティブな心理過程の検討とその教育への応用
平成 27 年度
クリニカルナースリーダー(CNL)教育プログラム開発と研修の評価
平成 27 年度
地域住民の防災力向上に対する防災キャンプの効果検証
平成 27 年度
6件
【継続】
研究テーマ
日本赤十字看護大学
日本赤十字広島看護大学
研究期間
看護系教育機関における東日本大震災による経験と防災対策・支援の検討
平成 26~27 年度
地域中核病院における病棟-外来-地域をつなぐセルフケア看護支援の構築
平成 26~27 年度
赤十字災害看護の特性を生かした災害看護の専門的看護職育成プログラムの開発
平成 26~27 年度
専門看護師教育課程における「コンサルテーション論」の教育内容と方法の検討
平成 26~27 年度
認知行動療法を用いた新卒看護師のメンタルヘルスプログラムの開発
平成 26~27 年度
地域の防災等健康危機管理度ガイドラインの開発と評価
平成 26~27 年度
6件
16
Ⅱ 事業の概要
■ 平成 27 年度 学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金 研究支援事業
【新規】
研究支援事業テーマ
日本赤十字秋田看護大学
研究期間
若年性乳がん患者とパートナーが捉えるセクシュアリティに対する認識
平成 27~28 年度
超高齢社会で学ぶ看護学生の認知症の人に対する知識、態度、介護意識の社会化に
関する認識
武力紛争における人道的空間の確保に向けた諸政策とその課題
平成 27 年度
~赤十字国際委員会を中心に~
日本赤十字豊田看護大学
平成 27 年度
共焦点レーザー顕微鏡を用いた組織立体モデルの制作
―3Dプリンターの活用を含めた教育用画像の作製と画像アーカイブ構築の試み―
平成 27 年度
4件
注)平成 27 年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」による研究支援事業の募集・申請要領中、「1.募集する
研究」及び「7.研究の変更・中止」に基づき、取り下げられた研究の2件を除いていること。
【継続】
研究支援事業テーマ
日本赤十字看護大学
日本赤十字広島看護大学
研究期間
訪問看護における初期アセスメントの重要性
平成 26~27 年度
精神科訪問看護利用者とその家族のストレングスに関する研究
平成 26~27 年度
―精神科訪問看護師の視座より―
2件
(2)競争的外部資金獲得の取り組み
各大学は、研究活動の活性化のため、科学研究費補助金等の競争的外部資金への積極的な応募
を行った。平成 27 年度は、6大学・短期大学で合計 92 件(前年度 79 件)の新規応募を行い 23
件(25.0%)が採択されている(前年度 24 件)
。
助成金額のうち、
「直接経費」の合計額は、146,040 千円となっており、そのうち、
「研究代表
者」として獲得した金額は 96,049 千円(65.8%,前年度 57.6%)であった。
平成 27 年度科学研究費等競争的外部研究資金に係る申請・採択状況
(平成 27 年 5 月 1 日現在)
1 大学別採択件数等
研究代表者
新規
研究分担者
継続
申請
採択
合計
採択率
日本赤十字看護大学
17 件
5件
29.4%
14 件
19 件
日本赤十字北海道看護大学
31 件
5件
16.1%
3件
8件
日本赤十字秋田看護大学
9件
1件
11.1%
3件
4件
日本赤十字豊田看護大学
12 件
4件
33.3%
8件
12 件
日本赤十字広島看護大学
9件
4件
44.4%
13 件
17 件
6件
12 件
3件
25.0%
6件
9件
1件
2件
1件
50.0%
92 件
23 件
25.0%
日本赤十字九州国際看護大学
日本赤十字秋田短期大学
計
17
-
47 件
1件
70 件
4件
-
5件
-
-
16 件
Ⅱ 事業の概要
2 大学別助成金額
(単位:千円)
直接経費
研究代表者
新規
日本赤十字看護大学
研究分担者
継続
4,500
22,000
18,925
3,700
日本赤十字秋田看護大学
1,600
1,200
日本赤十字豊田看護大学
6,900
2,600
日本赤十字広島看護大学
5,300
16,800
日本赤十字九州国際看護大学
4,400
7,424
700
-
42,325
53,724
日本赤十字北海道看護大学
日本赤十字秋田短期大学
計
45,613
小計
間接経費
合計
72,113
8,010
80,123
22,625
4,823
27,448
3,130
909
4,039
-
9,500
2,850
12,350
-
22,100
6,600
28,700
15,872
3,009
18,881
700
210
910
146,040
26,411
172,451
-
330
4,048
-
49,991
注1)継続研究には、他学・組織から当学園へ異動してきた者の継続研究も含む。
注2)赤十字と看護・介護に関する研究助成、教育・研究及び奨学金基金にかかる教育・研究事業は除く。
注3)「研究分担者」とは、他の学校法人又は当学園他校の教職員との共同研究において、研究代表者ではない場合である。
(3)日本赤十字国際人道研究センターにおける研究活動
平成 23 年度に開設した日本赤十字国際人道研究センター(以下「人道研究センター」とい
う。
)が、平成 27 年度実施した主な事業は以下のとおり。
①日本赤十字社の歴史的事項に関する史料調査・収集
(ア)日本赤十字社事業における歴史的事項の調査
・戦後 70 周年にあたり、赤十字病院看護部、日本赤十字社看護師同方会等の協力を得て、元
従軍看護婦の8人に体験談の聞き取り調査を実施し、報告を人道ジャーナル Vol.5に掲載し
た。
・草創期から第二次世界大戦までの看護教育及び救護活動に関する各大学所蔵の写真、図版
資料等を収集し、図録としてまとめた史料的価値が高い史料集を普及版として作成し、全国
47 都道府県支部、日赤看護専門学校 16 校へ配布した。
(イ)日本赤十字社の看護に関する歴史的事項の調査
・看護婦養成 125 周年にあたり、昨年と一昨年に米国公文書館にて収集した GHQ 史料の分析、
卒業生・元教員等へのインタビューを通じて、日本赤十字看護大学の前進である専門学校及
び短期大学時代の歴史を調査した。
また、同大学内の展示コーナーで看護婦養成 125 年の企画展示を行うとともに、史料室
の物品史料(制服、記章他)の撮影とデータベース作成も実施した。
・戦後 70 年にあたり、TBS ドラマ『レッドクロス』における監修、ドキュメンタリー『女たち
の赤紙』への出演、NHK ドキュメンタリー『女たちの太平洋戦争』への資料提供、史料室で
の閲覧対応、日本赤十字看護大学での戦後 70 年の企画展示の実施や、日本医史学会誌への
戦時救護に関する原著論文2件の掲載など、第二次世界大戦中の救護及び大学の看護婦養成
の歴史に関する調査、研究活動を行った。
(ウ)ICRC/連盟などが所蔵する日本赤十字社に関する史料の目録作成・収集のための調査 ICRC
文書庫・連盟文書、アメリカ公文書館史料、その他姉妹赤十字社における一次史料調査・
収集を実施した。
18
Ⅱ 事業の概要
②国際人道法等赤十字に関連する国際法規の普及
(ア)
「~元従軍看護婦~ 16 歳・新人看護婦が見たフィリピン」木村 美喜 氏 講演会の開催
日本赤十字社会議室において、一般参加者、メディア関係者を含む約 150 名の参加者を
得て9月7日に開催した。本講演内容は、人道ジャーナル Vol.5に掲載した。
(イ)赤十字7原則エッセイコンテストの開催
赤十字基本原則採択 50 周年を記念し、日本赤十字社職員等赤十字関係者を対象に、
「赤
十字7原則」について改めて思いを巡らせ、自分たち一人ひとりが赤十字運動の担い手と
して、どのように行動すべきかを考えることを目的に日本赤十字社との共催で開催した。
結果、全国の職員、ボランティア、青少年赤十字指導者、赤十字看護大学・看護専門学校
学生などから計 244 件の作品の応募があり、20 名の受賞者の表彰式を日本赤十字看護大学
で開催した。受賞者・受賞作品・表彰式の画像は表彰式の翌日に国際人道研究センターの
ウェブサイトで公開し、受賞作は人道ジャーナル Vol.5に掲載した。
(ウ)ICRC 主催講演会の後援・協力
日本赤十字看護大学にて開催された元英空軍法務部副部長、軍事作戦・ターゲティング
等が専門のビル・ブースビー氏の講演会「サイバー戦争に適用される国際法に関するマニ
ュアル(タリン・マニュアル)
」の後援、協力を行い、人道ジャーナル Vol.5に講演内容
を掲載した。
③日本赤十字国際人道研究センターの広報活動
人道研究ジャーナル第5号を刊行した。今回の発刊から、新規読者層を広げるため、ISBN
コードを取得し、販売業務を業者に委託した。また、学会誌としての一般普及型の装丁、サイ
ズ(A4版)に改めるなど工夫した。
19
Ⅱ 事業の概要
5
地域貢献活動の動向
地域貢献及び地域住民に開かれた大学の取り組みとして、保健、福祉、看護、介護、子育て、
防災などに関する公開講座、講演会、シンポジウム等を開催した。
第二次中期計画に掲げた「地域に貢献する開かれた大学」として、開催された講座の内容は
多岐にわたり、生活習慣の見直しやストレス解消法等、平成 27 年度開催された公開講座等は、
各大学・短期大学が合計 91 講座となり地域住民等延べ 6,164 名が受講した。
各大学における公開講座、講演会、シンポジウムの開催状況
テーマ
日本赤十字看護大学
日本赤十字北海道看護大学
日本赤十字秋田看護大学
日本赤十字豊田看護大学
日本赤十字九州国際看護大学
人数
実施場所
公開講座
認知症と向きあう(地域連携委員会主催)
地域住民
262
講演会
ワトソンのケアリング理論と実践(国際交流センター主催)
地域住民、学生
367
学内
第9回ホームカミング・デー 実践に活かす質的・量的看護研究方法 本学卒業生・修了生
40
学内
その他
平成27年度 武蔵野地域防災セミナー 災害に強くなる知恵と技
地域住民・学生
400
学内
公開講座
毎日を豊かにするコミュニケーション(全3回)
地域住民、学生、教職員
220
学内
シンポジウム
東日本大震災での活動を振り返り、未来へ繋ぐ
地域住民、学生、教職員
92
学内
講演会
医療関係者への研修会(全4回)
専門職
70
学内
その他
出前講義(全32回)
地域住民
1,773
学外
公開講座
身近な人が認知症になったら~認知症の介護・看護を考えよう
地域住民
52
学内
学内
シンポジウム
地域包括ケアにおける現状と課題
在学生
その他
『私たちは、忘れない。』~未来につなげる復興支援プロジェクト
学生、地域住民
公開講座
喫煙者のいないまちづくり
シリーズ不妊を学ぶ(全2回)
子どものからだと心を育む遊びの実際
地域住民
21
学内
知ろう!防ごう!感染症(インフルエンザウイルス・ノロウィルス 編)
地域住民
14
学内
その他
日本赤十字広島看護大学
受講対象
公開講座
143
学内
-
学内
地域住民
2
学内
地域住民
27
学内
ストレスと上手につきあおう!(豊根村教育委員会生涯学習講座)
地域住民
6
学外
知って安心、認知症(豊田市社会福祉協議会との共催講座)
地域住民
23
学外
ヘルスサポートリーダー支援研修(豊田市連携事業)
専門職
8
学外
大人のためのアロママッサージテクニックによるリラクゼーション(豊田市連携事業)
地域住民
9
学外
味噌汁をツールとした塩分濃度測定(豊田市連携事業)
地域住民
30
学外
逢妻ふれあい祭りでの健康チェック
地域住民
140
学外
宮口上区フェスタでの健康チェック
地域住民
64
学外
「地域で子どもを守る・育てる」~事故防止・病気の予防~
地域住民
27
学内
第1回 介護予防「老いても元気 適度な運動 欠かさぬ健康チェック!」
地域住民
13
学内
第2回 こころの健康づくり「こころと体のバランスで,ポジティブエイジング!」
地域住民
34
学内
第1回「幸せに生きるための地域力」
地域住民
11
学外
第2回「自分と周りを幸せにするためのコミュニケーション術」
地域住民
13
学外
学外
「考え方のクセ」を変えて楽しく生きよう!
地域住民
22
「認知症の予防とケアの新知見」(全4回)
地域住民
190
学外
阿品地区防災訓練救急法講習会
地域住民
90
学外
サンチェリーいきいきフェスティバル
地域住民
384
学外
廿日市介護の日PRイベント
地域住民
145
学外
第24回廿日市市生涯学習フェスティバル
地域住民
198
学外
午前 「摂食嚥下リハビリテーションにおけるチームアプローチ」午後 「摂食嚥下障害看護と倫理」
専門職
68
学内
「加齢と低栄養による誤嚥性肺炎の病態と対策」
専門職
114
学内
「脳血管障害・高次脳機能障害への摂食嚥下障害看護からのアプローチ」
専門職
136
学内
「小児の接触嚥下機能の発達と障害へのアプローチ」 専門職
75
学内
「認知症のある人の摂食・嚥下障害とケア」
専門職
123
学内
「今、後輩指導が面白い 理論と事例検討」「OJTによる後輩指導のポイント
専門職
22
学内
後輩指導を楽しくするプロの技 実践編
専門職
32
学内
「地域包括ケアに必要な実践能力の育成」 専門職
94
学内
フィジカルアセスメント(全4回)
専門職
31
学内
講演会
認知症サポーター養成講座
学生
31
学内
高大連携
高校生を対象とした性教育
高等専門学校生
122
学外
公開講座
「医療の仕組みを知って病院とうまくつきあいましょう」
「緩和ケアをご存知ですか」
地域住民
110
学内
シンポジウム
多様なセクシュアリティを認め合う社会をめざして~LGBTの立場にたって考える
学生・教職員・地域住民
146
学内
講演会
アメリカの看護に学ぶ
学生・教職員
170
学内
20
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
Ⅲ 各大学・短期大学の動向
1 日本赤十字看護大学
(1)看護学部
■学生の確保
・アドミッションポリシー(入学者の受入方針)
に沿った優れた学生を確保するため、広報活
動の強化や高校訪問(出張講義)
、外部予備
校主催の進学相談会、オープンキャンパス、
公開授業等を実施し、延べ 2,377 名が参加し
た。
(前年度比 6.07%増)
・第2ブロックの赤十字支部・病院の協力を得
て、5会場(3支部・2病院)で進学相談会
を実施し、那須赤十字病院とは共同でミニオ
ープンキャンパスを実施した。
オープンキャンパス
■学生支援体制の維持
・学生への経済的支援のため、奨学金給付・貸与制度として日本学生支援機構、日本赤十字社
奨学金、保護者会奨学金、伊藤・有馬記念基金奨学金、大嶽康子記念奨学金等があり、学部
生の延べ 623 名が経済的な援助を受けている。
・国家試験対策として、保護者会の支援により、模擬試験を年4回、対策講座を年5回実施し
たほか、勉強方法がわからない学生等を対象に、
「強化クラス」を開講するなど、教職員一
丸となった支援を行っている。その結果、看護師・保健師・助産師国家試験では各試験 100.0%
(全国平均看護師 89.4%、保健師 89.8%、助産師 99.8%)の成果を挙げることができた。
・就職支援として、奨学金・病院説明会等を実施し、日本赤十字社の第2ブロックを中心とし
た赤十字病院及び他施設 50 施設が参加した。また、各看護学領域等でも専門病院、保健師
等への就職説明会を実施した。
(2)看護学研究科(修士課程・博士後期課程)
■修士課程・博士後期課程・5年一貫制博士課程
・修士課程看護学専攻では、25 名が課程を修了した。専門看護師(がん看護、小児看護、慢
性看護、クリティカルケア看護、精神看護、老年看護、災害看護、在宅看護)
、認定看護管
理者、厚生労働省認定の看護教員(教務主任または専任教員)の教育の充実を図った。
・修士課程国際保健助産学専攻では、国際保健・救援で活躍できる助産師の養成として、実践
コースでは 16 名が修了した。両専攻においてカンボジア、タイでのフィールドワークを行
った。
・博士後期課程においては、看護界を担う研究者・教育者を育成し、5名が修了した。
・共同大学院5年一貫制博士課程の共同災害看護学専攻は、開設2年目をむかえ2名の入学を
受入れた。
(3)その他
■研究体制の強化
・新たに研究推進センターを設立し、教職員、大学院生を対象とする研究不正防止・科学研究
費関連セミナーを9月に国立研究開発法人科学技術振興機構から講師を招聘して実施した。
(参加者:81 名)
・研究倫理審査委員会において、有識者及び一般市民から外部委員を任命し、研究倫理審査の
21
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
一部を迅速審査へと変更した。
・地域連携・フロンティアセンター主催で 11 月に「リサーチ・フェスタ」
(赤十字機関職員、
実習施設職員対象)を実施したほか、研究よろず相談や、研究交流(ポスター・プレゼンテ
ーション)を実施した。
(参加者 85 名)
■東日本大震災における被災地支援活動
・福島県いわき市で避難生活をおくる同県浪江町の住民2万人余を対象に、健康調査や健康相
談、サロン運営等の住民支援事業を浪江町職員・保健師と連携して、日赤本社看護部と共同
で実施した。
(本事業は平成 24 年 10 月から実施)
・平成 27 年度は、新たに、ヨガインストラクターを招聘してヨガサロンを開催した。
・第2期分(平成 25 年 10 月~平成 26 年9月)の活動概要及び調査結果について取りまとめ
た第2次報告書を作成して関係各所に配付したほか、第3期分(平成 26 年 10 月~平成 27
年9月)のデータ分析と第1~3期分のデータ整理を行った。
■国際交流事業の強化
・新たに国際交流センターを設立し、これまで行
っていたスウェーデン赤十字大学交換学生・教
員の受入及び派遣に加え、ラ・ソース大学(ス
イス)との交換学生の受入・派遣を開始した。
・学生部会を立ち上げ、交換学生の受入れ時等に
学生が主体となった交流会を開催した。
・カンボジア健康科学大学との協定締結及び大学
院生派遣プログラム導入の検討を行った。
・モナシュ大学(オーストラリア)語学研修への
学生の派遣(9名)や、JICA 研修生として
シリントーン王女殿下ご視察
9か国 12 名を受入れた。
・タイ王国のシリントーン王女殿下の視察受入、国際交流センターキックオフセミナーとし
て、ジーン・ワトソン本学名誉博士の講演会を開催した。
(参加者:367 名)
■同窓会・保護者会との連携
・同窓会との連携会議を春(新年度の大学関連の情報共有)
・秋(同窓会総会の情報共有)の
2回開催した。同窓会からは、図書館図書整備費用の支援、ホーム・カミング・デーやフロ
ンティアセンター主催セミナーの支援及び後援を受けた。
・保護者会は、総会(年1回)
・役員会(年2回)を実施し、同会からは、学生支援の強力な
サポーターとして、国家試験対策講座費用、就学困難学生対象奨学金等の支援を受けた。
■大学基準適合認定
・本学の自己点検・評価を大学改善・改革に反映させるため、7年毎の認証評価を公益財団法
人大学基準協会に申請し、書面審査、実地視察等を受審した。
・平成 28 年3月に同協会が定める大学基準に適合していると認定された。特に、
「社会連携・
社会貢献」分野において、本学が蓄積してきた教育・研究の成果を社会に還元している点が
長所として評価された。
■大学創立 30 周年記念事業
・平成 28 年に大学創立 30 周年を迎えるにあたり、周年事業として、記念誌の編纂、式典・講
演行事の策定及び 30 周年記念募金を開始した。
22
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
2 日本赤十字北海道看護大学
(1)看護学部
■学生の確保
・オ-プンキャンパスでは、札幌市・旭川市・釧路市・帯広市から送迎バスを運行し、スタン
プラリーや食堂での学食体験等を企画するとともに模擬授業等を行い、アドミッションポリ
シー(入学者の受入方針)に沿った学生の確保を目指した。
・一般入学試験では、遠距離の受験生の負担軽減のため、道外1会場、道内6会場で試験を実
施したほか、後期試験は日程を見直したうえで実施した。
・ホームページの随時更新や日本私立大学協会北海道支部入試部会との共催で札幌市地下歩行
空間においてイベントを開催するなど、学生確保に努めた。
・外部講師による「入試改革」に関するファカルティディベロップメント(FD)
・スタッフ
ディベロップメント(SD)研修会を開催し、情報収集と教職員の共通理解を図った。
■学生支援体制の強化
・学生の満足度やニーズを踏まえて当校における環境整備や生活指導を実施するために、
「学
生生活実態・満足度調査」を実施した。
・上記調査結果は、学内ポータルサイトで教職員に周知し、学生の生活・修学支援体制の検討
を行って充実を図り、各学年に4名配置した担任教員を中心にきめ細かな就職・進路相談や
学習・生活指導を実施した。
・学生相談では、学校医による医療相談や、心理相談員による心の健康相談を毎週実施し、
学業、友人関係等の悩みについて適切なアドバイスを行った。
・就職支援として、就職情報コーナーでの情報提供、就職活動に関するガイダンス・就職支
援講座の開催等に加え、北海道内外の赤十字病院のみならず、大学病院・民間病院・市町村
等も含めた合同就職説明会を開催し、就職情報の提供を行った。
・大学情報の迅速な伝達手段としてツイッターを活用するほか、担任教員からの一斉メール発
信を行い、新たに整備したポータルサイトからも学生に有用な情報を提供している。
■カリキュラム編成・授業方法の改良
・カリキュラム検討委員会で検討を行った平成 28 年度からの新カリキュラムについて、全教
職員を対象とした FD・SD 研修会でグループ・ディスカッションを実施し、共通理解を図る
とともに、課題への対応策を検討した。
・実習指導を主に担当している助教・助手が学生の情報を共有し、適切な実習指導を検討する
FD研修会「助教・助手の会」を平成 23 年度から実施しているが、平成 27 年度は3回実施
し、指導の改善を図っている。
・学生による授業評価は、授業期間の中間で前半の評価を行い、後半の授業改善に生かすため
に授業期間の中間と最後の2回行う方法を平成 25 年度より実施している。
・クリッカーを利用した双方向対話型授業の実施を促進するための研修会の開催、機器を講義
室に常置する等、授業方法の改善に努めた。
・グレード・ポイント・アベレージ(GPA)制度について、自己点検評価委員会を中心に検討
を行い、平成 28 年度より導入・運用することとした。
(2)看護学研究科(修士課程)
■専門看護師教育課程の充実
・看護学研究科は平成 24 年3月にがん看護分野、平成 27 年1月に慢性看護分野の専門看護師
教育課程として認定されているが、更なる教育課程の充実を図るために申請を行った結果、
平成 28 年3月に精神看護分野の専門看護師教育課程として認定された。
23
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
■学生の確保
・大学院の定員確保のために実施している大学院説明会に加え、オ-プンキャンパス、大学
祭等において大学院進学相談コ-ナ-を設けた。
・在学生への大学院説明会、同窓会での大学院説明会の実施、道東地域の病院・保健所等の
訪問活動等を実施した。
(3)その他
■地域との連携強化
・北見工業大学、東京農業大学生物産業学部、網走開発建設部とオホ-ツク地域活力支援包
括連携協定、また、北見市教育委員会との連携協定を締結しているが、平成 27 年6月に
北見市と包括連携協定を締結し、連携に係る取組みについて協議を行っている。
・講演会、市民公開講座の開催、出前講義の実施、北見市健康まつりへの参加、北見市等の
公的委員会への委員派遣等を行い、地域との連携を一層強固なものとしている。
・地域社会に生涯教育の機会を提供し、教員の研究成果等の還元を目的として、オホーツク
圏の市町村の公的機関、小中学校・高校、その他各種団体を対象に実施している出前講義
は、平成 27 年度は 32 件の要請があり、1,773 人の地域住民が受講した。
■看護開発センター
・講演会、出前講義等の実施に加え、継続
教育として助産師キャリアアップ研修会、
周産期研修、及び医療従事者交流研修会
等を実施した。
・国際交流に関しては、モンゴルへの教員
の派遣、研修員の受け入れ等、JICA 草の
根技術協力事業への協力、また、学生
対象の海外研修としてアメリカ(ロサ
ンゼルス)看護研修を実施し、5名の学生
が参加した。
JICA 草の根技術協力事業
■災害対策教育センター
・災害に対する研究開発・教育を行い、地
域社会に貢献することを目的として、平
成 27 年4月に「災害対策教育センター」
を開設し、厳冬期災害演習、岩手県陸前
高田市における東日本大震災支援活動等
を実施した。
・平成 22 年より教職員と学生が中心とな
り、厳冬期における完全停電を想定した
避難所の展開、風雪環境下で車内生活演
習等を実施し、寒冷地における冬期災害
の対応方法について検証を行う「厳冬期
災害訓練」は、道内外の赤十字スタッフ、
厳冬期避難所展開・宿泊演習
国・道・市町村の防災関係の担当者も含め
109 名が参加し、平成 28 年 1 月に実施した。
・ボランティアサークル「災害 beatS 研究会」が中心となり、長期休業期間を利用して、東
日本大震災後から岩手県陸前高田市の子どもたちへの学習支援を継続的に実施しており、
24
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
平成 27 年度は3回実施した。同様に、当校教員が震災後から継続して行う仮設住宅集会
所での救急法・AED の普及活動、健康相談も長期休業期間に3回実施した。
■エコチル調査の実施
・環境リスクが人間に与える影響を明らかにするため、平成 23 年1月から環境省が中心と
なってエコチル調査(子どもの健康と環境に関する全国調査)を実施している。本学は北
海道ユニットの一員として開始当初から調査に参加し、平成 27 年度も引き続き調査に取
り組んだ。
25
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
3 日本赤十字秋田看護大学
(1)看護学部
■学生の確保
・進学相談会の開催や業者主催の進学相談会に参加し全会場で延べ 323 名の受験生の相談を受けた。
・県内外の高校訪問、進路指導教員対象の学生募集説明会を実施し、受験生確保に努めた。
・オープンキャンパスを年3回開催し、延べ 267 名が参加した。今年度は秋田駅から無料送迎バスを
運行し、学食体験、看護体験コーナー、模擬授業、学生サポーターによる学生生活や奨学金制度な
どの相談コーナー、キャンパスツアーの実施等の工夫をした。
・
「大学コンソーシアムあきた」事業の一環である高大連携授業では、本学の授業提供科目「高校生
のための看護学入門 ~生きるを支える人になる~」が毎年受講者が一番多く、平成 27 年度は 151
名が参加した。
■カリキュラム編成
・カリキュラムの評価から出された問題点や課題等を平成 30 年度からの新カリキュラムによる運用
ができるよう準備を進めている。
・平成 27 年度より保健師選択制となる選抜を実施し、50 名が学びを進めている。
■学生支援体制の向上
・学生支援に関する方針を明文化し、学生委員会・教務委員会を中心に活動計画を策定した。
・修学支援として、新入生オリエンテーション合宿を実施したほか、学生支援アドバイザーを配置し、
ディプロマ・ポリシー(DP・修了認定・学位授与に関する方針)との整合性を踏まえ、各学年別
に目標を設定し、きめ細かい個別指導体制を強化した。
・学生懇談会を年1回開催し、教員と学生のよりよい学びの懇談をする会としている。
・父母の会を年2回開催し、学部の現状報告や個別面談を行い、学生の成長を支援する体制として
いる。また、国家試験対策や学生予防接種等の諸費用の助成を受けた。
・経済支援については、入学時の入学試験の成績優秀者1名が授業料4年間分免除、在学生の成績優
秀者2~4学年各1名を授業料半額免除とする特待生制度、また、日本学生支援機構、日本赤十字
社看護師同方会、大学同窓会奨学金制度等、多くの学生が奨学金を利用している。
・進路支援については、進路選択に関するガイダンス、就職活動のマナーや履歴書の記載方法等に関
する説明会や学内での合同病院就職説明会を開催した。特に、赤十字医療施設東北ブロック看護部
長会が主催した卒業生とのフリートーキングを企画し、好評であった。
・
「就職の手引き」の配布等、学生の進路選択を主眼にした進路支援を行っている。
■実践的赤十字教育
・赤十字の強みである災害看護教育の一環として、
全学年と教職員が参加し、短期大学と合同で、テ
ント設営、炊き出し、患者搬送、トリアージ、避
難所支援等災害救護訓練を実施した。学年によ
り役割分担があり毎年度実施するため、4年間
を通じて複数の状況を体験できる。
けが等の特殊メイクを施し、実際の災害現場に
いるような演技を行うことで、臨場感ある訓練
となっている。また、被災者の身体的心理的状況
を理解するとともに、救護者としての態度や災
害時のボランティアの果たす役割を学んでいる。
26
災害救護訓練にて傷病者搬送の練習
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
■社会連携・社会貢献
・赤十字みんなの防災キャンプは、東日本大震災以降、地元の小学生と学生ボランティアが集い、災
害時の緊急対応を参加者が自ら考え工夫することにより、泊まりがけで学ぶ活動である。
県内4大学・短期大学の学生が参加することで幅広く交流しながら防災への考えを深める機会とな
っている。なお、当事業は、平成 27 年度大学コンソーシアムあきた学生交流活動支援事業に採択
され、
「日本災害看護学会第 17 回年次大会交流会」でも活動報告を行っている。
・公開講座として、認知症について看護、介護それぞれの視点から考える講演と本学で開講している
認知症認定看護師の仕事の紹介を行った。ひとつのテーマについて看護大学と、介護福祉学科をも
つ短期大学が協同でき、市民の皆様により広く情報を提供できることが本学の特徴といえる。
■第三者評価の受審
・学校教育法に定める認証評価について、認証評価機関である公益財団法人大学基準協会による大学
認証評価の結果、同協会の大学基準に「適合」していると認定された。認定期間は、平成 35 年3
月 31 日までの7年間である。
(2)看護学研究科(修士課程)
■学生確保
・大学院説明会を本学のほか、隣接する秋田赤十字病院看護部の協力を得て、同病院看護職員を対象
に実施したほか、秋田駅東口の複合施設において実施するなど広く周知を行った。
・赤十字東北ブロック会議等において情報提供・入学の呼びかけを行い、学生の確保に努めた。
・年3回開催のオープンキャンパスにおいても大学院の説明コーナーを設けた。
・平成 27 年度は 12 名が入学し、聴講生が1名あった。
・看護職者等の有職者のための科目等履修生・研究生・聴講生等の受講促進を行う。
・入学生の確保、促進のため、学部生や看護職者に対する大学院修士課程「トライアル受講制度(仮
称)
」を検討した。
■教育課程の編成
・看護の専門性をより一層特化して研究のできる人
材の育成とそれにより臨床現場での看護の質の
向上を図るための教育内容を提供するよう努め
ている。
・がん看護学 38 単位を継続し、最新のがん治療に
関する秋田赤十字病院医師による授業科目を一
般看護職や大学院生に対して公開した。
・平成 28 年度の入学者選抜から、学力試験は専門
領域1科目のみとし、これまで実施していた英語
の出題をとりやめることにした。
大学院FD研修会
・英語を入学者選抜から除外することについて、大
学院生に対する英語力の必要性とその学力担保のあり方について検討した結果、現在は選択科目と
している「英語講読」の授業を必修科目として位置づけ、1年次後期に開講することとし、大学院
独自のFD研修会として「大学院における英語教育の意味・あり方」のテーマで日本赤十字看護大
学の筒井真優美氏を招いて行った。
27
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
4 日本赤十字豊田看護大学
(1)看護学部
■卒後支援体制の強化
・平成 27 年5月に卒業生全員に対して同窓会会報を送付した。
・教職員や在学生などとの交流が必要との意見を踏まえ、平成 27 年 10 月 24 日に里帰りイベ
ントを行い、その中で刈谷豊田総合病院の特定看護師による講演会や卒業生・在学生・教職
員が参加して交流を図った。
・平成 28 年3月 26 日に同窓会役員会を開催し、次年度においても里帰りイベントを企画する
こととした。
■国際活動
・タイ、ミャンマー国際保健医療支援実習は、赤十字の国際救援及び開発協力事業に参加でき
る人材育成を目指す実践教育を目的として、平成 27 年8月 23 日から8月 30 日にかけて、
教員2名の引率により、学生 14 名が実習に参加した。タイ赤十字社、タイ赤十字看護大学、
ミャンマー赤十字社、ヤンゴン看護大学を見学訪問し、両国の赤十字社の活動について講義
を受け、また、看護大学においては学生間の交流会も行った。
・英国プリマス大学との交流として、平成 27 年8月 29 日から9月 21 日まで語学研修を実施
した。参加した学生は 13 名であった。プリマス大学との交流については、当該大学担当者
と学生の受入について平成 28 年度に交渉予定である。
ミャンマー赤十字社訪問
イギリス赤十字社訪問
■受験生の確保(進学説明会・高校訪問・情報交換会・オープンキャンパス)
・受験生の増加を図り、質の高い学生を安定的に確保するため、名古屋市内及び豊田市を中心
に 12 会場にて進学説明会に参加し、延べ 374 名が参加した。
・受験実績のある愛知県内 72 校を教職員が訪問し、進路指導教諭と面談や本学への入学勧誘
を行うとともに各校の受験動向を調査した。
・高校の進路指導教諭との情報交換会を6月に実施し、20 名が参加した。
・平成 27 年7、8月にオープンキャンパスを実施し、模擬授業・キャンパスツアー・相談
コーナー等を設け、2日間で 883 名が来場した。また5月の大学祭開催時にオープンキャン
パス・ミニを開催し、25 名が来場した。
(2)看護学研究科(修士課程)
■専門看護師(CNS)教育課程の申請
・高度な専門知識と技術を持った専門看護師の育成を目的として、専門看護師教育課程の認定
審査申請を行い、母性看護学、精神看護学、小児看護学の認定を受けている。平成 27 年7
28
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
月に「看護教育原論」
「看護教育方法論」の2科目を専門看護師教育課程の共通科目として
申請し、承認された。
■優秀な学生の確保
・本学大学院の学納金等は近隣に比べ高額であることが、学生定員の確保が困難な一因である
ことから学納金の減額を行った。
・63 の医療施設への訪問や2回の大学院説明会の開催等を実施したが、昨年並みの入学者数と
なった。
■専門看護師(CNS)38 単位申請に向けての準備
・既に認定を受けている本学の専門看護師教育課程は平成 32 年度までが有効期限である 38 単
位課程への移行に向けて、各専門領域で検討し、平成 29 年度に共通科目、平成 30 年度に専
攻教育課程の申請を目指す。
(3)その他
■豊田市との包括連携
・平成 28 年3月 29 日、豊田市役所において豊
田市と本学を含む市内4大学・1高専が「ラ
グビーワールドカップ 2019 豊田市開催に関
する連携協定」及び「包括連携に関する協定」
を締結した。
「ラグビーワールドカップ 2019
豊田市開催に関する連携協定」は、開催地の
豊田市が支援する業務に関して相互連携及
び協力をしていくものである。
「包括連携に
関する協定」は平成 25 年3月に締結した協
定を更新するもので、新たに愛知県立芸術大
学が加わった。
防災キャンプ
・連携事業の一環として、本学のボランティア
サークル提案の「災害時の孤立コミュニティ
ゼロへ」が豊田市の平成 27 年度事業に採用され、平成 27 年9月に東保見小学校において外
国人の親子 81 名(ブラジル人 51 名ほか)を招いて防災キャンプを実施した。
■地域社会との連携
・地域社会との連携事業として、豊田市3講座、豊根村1講座、豊田市社会福祉協議会1講座
を共同開催した。また、本学において公開講座を5講座開催した。
・豊田市の逢妻交流館及び宮口上区のフェスティバルに参加し健康相談を行い、地域の健康課
題を抽出するために講義や助言を行った。
・感染症診査協議会や子供にやさしいまちづくり推進会議の委員として本学教員を派遣した。
29
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
5 日本赤十字広島看護大学
(1)看護学部
■学生の確保
・中四国の赤十字病院と連携した進学相談
会、看護協会や業者主催の進学相談会等
に参加し、24 会場で延べ 508 名の受験生
の相談を受けた。
・オープンキャンパスは、ミニオープンキ
ャンパスを含め4回開催し、延べ 839 名
の参加があった。実習室で実施した「白
衣・日赤救護服試着コーナー」も好評で
あったほか、クイズラリーを実施し、来
場者がキャンパス内を巡回しやすくなる
ような工夫をした。
・高校訪問については、早期・直前期と
オープンキャンパス(体験学習)
延べ 185 校を訪問し、多くの進路指導教
員に本学のPRを行った。
・受験生の情報収集手段としてインターネットが最もよく利用されていることから、これまで
のホームページだけでなく、LINE 公式アカウントから登録者約 1,200 名に対し、計 23 回情
報を発信した。
■カリキュラム編成
・ヒューマン・ケアリングを実践できる人材の育成に向けて、
「人間」
「知」
「関係」
「技」の4
領域でカリキュラムを編成している。
・選択コースとして助産師教育課程、保健師教育課程及び国際救援・開発協力看護師コースを
設置しており、それぞれ学内選抜試験を行い、履修者を決定した。
・平成 27 年度の各履修者は、助産師教育課程 10 名、保健師教育課程 30 名、国際救援・開発
協力看護師コース 14 名であった。
■授業方法の改善
・平成 26 年度からカリキュラムを効果的かつ継続的に展開するために組織した看護教育開発
委員会を中心に、シミュレーションセンターの利用促進のための自己学習課題を検討すると
ともに学習サポーターを配置し、学生の自己学習を支援する体制を整備した。
・授業方法改善のための FD として、アクティブ・ラーニングに取り組んでいる授業紹介を実
施し、各看護学領域での授業改革を目指している。
・平成 27 年度から CBT(看護系大学間共用試験 Computer Based Testing)を導入し、平成 28
年度は、各学年の実習前に実施することとなった。
・ヒューマン・ケアリングを重視した看護実践能力及び自己学習力の形成を目指す教育方法の
1つとして、ポートフォリオ学習を強化する目的で、ポートフォリオ学習シートと看護技術
到達度表を冊子化し、主体的学習の蓄積を見える化し、学生の自己成長の促進を期待して
いる。
■赤十字教育の充実
・赤十字救急法を習得する「赤十字救護・援助方法」は、2年次必修科目としている。平成 27
年度は同科目の充実を図るため、新たに本学教員5名が赤十字救急法指導員資格を取得した。
・国際救援・開発協力看護師コースを選択した学生は 59 名で、4年次 17 名、3年次 15 名、
30
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
2年次 13 名、1年次 14 名であった。
・履修モデルに従って履修を開始し、赤十字教育の理解を深めている。
「国際看護学演習」で
は、学生を引率して国際赤十字関連機関(ICRC,IFRC など)
、赤十字にゆかりのある地域や
赤十字博物館を訪問し、赤十字の歴史や国際的な活動について学んだ。また、フィリピンで
の保健衛生事業を視察する等、赤十字の国際的な活動に直に触れる機会を提供した。
・熊本赤十字病院における「基礎保健 ERU(緊急対応ユニット)研修」に参加した。
・学内においては、同コースの責任者である災害看護学を専門とする教授が、ランチョンセミ
ナーを継続して開催し、赤十字活動や救援活動を理解できるように努めた。
赤十字資料館訪問(イタリア)
保健衛生事業視察(フィリピン)
(2)看護学研究科
■専門看護師コースの充実(修士課程)
・平成 27 年度は、がん看護学、精神看護学、小児看護学及び災害看護学領域の専門看護師
コースを開講し、8名が専攻した。
・平成 27 年度までの修了生のうち、がん看護3名、精神看護4名、小児看護1名の計8名が、
専門看護師(CNS)として日本看護協会から認定された。
■教育・研究者コースの充実(修士課程)
・学部生への授業及びそれに伴う授業案づくり等、ティーチングアシスタント制度を積極的に
活用した。
■大学院入試説明会の開催
・大学院の周知並びに出願者確保のため、平成 24 年度以降、相談会形式を改めて会場形式の
大学院入試説明会を開催している。平成 27 年度は7月、10 月に計3回開催し 10 名の参加
者があった。
(3)その他
■大学基準協会による認証評価
・学校教育法に規定される認証評価について、平成 27 年度に評価機関(財団法人大学基準協
会)による認証評価を受審し、平成 28 年度から7年間の大学基準適合が認定された。
■社会貢献・地域貢献活動の展開
・
「大学と社協がすすめる若い世代の担い手づくり ボランティア応援会議」に参加し、学生
のボランティア推進の援助を行った。また、
「認知症高齢者支援会議」への参加を通して、
認知症サポーター養成講座への講師派遣など連携を図った。
・当校が位置する阿品台地区住民の健康づくり支援のため、
「いきいき健康づくり講座」や「介
31
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
護予防講座」を実施し、地域住民 47 名の参加とともに世代間交流や地域の活性化を図るた
め学生ボランティアも参加した。
・
「廿日市市生涯学習フェスティバル」及び「サンチェリーいきいきフェスティバル」におい
て、AED の体験、血圧測定や体組成計を用いた健康チェック、ベビー人形を使った子育て体
験などを実施し、地域住民に関心のある内容で地域住民約 600 名が参加した。
・学生の地域連携活動として、阿品台地区の夏祭りへの出店、市民センター祭りへの参加など
行った。
■認定看護師教育課程
・西日本で唯一の摂食・嚥下障害看護分野の認定看護師教育課程において、平成 27 年度は 29
名が修了し、開設以来合計 174 名の修了生を輩出した。
・授業の公開講座を5回開催し、リハビリ等関連職種計 323 名が参加した。
・日本看護協会の認定看護師教育機関5年更新審査を受け、機関認定が更新された。
地域活動(健康づくり支援)
32
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
6 日本赤十字九州国際看護大学
(1)看護学部
■学生の確保
・18 歳人口が減少していく中、福岡県内においても大学看護学部の新設が相次いでおり、赤
十字看護を担っていく優秀な学生確保は、大学経営にかかわる最重要課題である。平成 26
年度に見直しを行った入試科目変更における受験者分析を行い、平成 30 年度入学試験から
選択科目を変更する方針を決定した。
■カリキュラム編成の改訂
・平成 20 年度カリキュラムは平成 25 年度に完成年度を迎えたが、このカリキュラムの評価よ
り出された問題点や課題を新カリキュラムへ反映させるべく、平成 28 年度からカリキュラ
ム改正および「国際看護コース」の新設へ向けた準備を行った。
・カリキュラム改正の主な内容は、社会のニーズの変化に対応するため、保健・医療・福祉の
広い視野を涵養できる科目や、学生の主体的・自立的学習姿勢を形成する初年次教育をさせ
たことである。
■赤十字教育の充実
・赤十字関連科目として赤十字概論などのほかに1年次前期科目として「赤十字活動」
、
「ボラ
ンティア論」等を設定している。
・平成 27 年度は4年次科目「災害と看護」で日赤福岡県支部災害救護訓練に参加し、支部職
員や防災ボランティアの指導を受けながら、傷病者役、担架搬送、赤十字ボランティアを体
験した。
・オープンキャンパスでトリアージ訓練を実施した。
オープンキャンパスでのトリアージ訓練
日赤福岡県支部災害救護訓練
■授業方法の改善など
・アドミッションポリシーやディプローマポリシーを明確にし、学生の意識づけも強化した。
学生からの授業評価をもとに、シラバスの表示を変更し、授業を改善している。昨年度から
進めてきたルーブリック評価をいくつかの科目で取り入れている。
・初年次教育においても基礎力総合ゼミナールの展開方法を一部変更し、合同授業を取り入れ
るなど効果が上がるような取り組みを行った。
・卒業延期学生への対応について、教員間での情報共有や検討会などを進めた。
・専門基礎科目の理解が困難な学生に向けて、再度履修できる機会を設け、年度末に履修でき
る制度を採り入れ、学習支援を行った。
・教員への相談がしやすい体制として、オフィスアワーの設定をシラバスおよび各研究室ドア
33
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
に表示するなど工夫した。
■学生支援
・平成 27 年度は、新しい取り組みとして、
「保護者説明会」を開催し、約 100 名の保護者に対
し、本学の教育の特色、学生サポート体制、自宅学習の重要性等の説明を行った。
(2)看護学研究科【修士課程】
■優秀な学生の確保
・定員枠 10 名の入学生を確保することができた。
・昨年度に引き続き、オープンキャンパスでの進学相談、助産師希望学部生への説明会に加え、
大学院受験希望者を対象に大学院公開授業「研究方法Ⅰ」を実施し、16 名の参加を得た。
授業終了後に、個別相談や情報交換会(現役院生の参加協力)を行い、うち2名が応募し、
入学した。
・大学院の周知と将来の学生確保を目的として、平成 26 年度より九州ブロック管内病院・山
口赤十字病院、地域医療機関の看護職を対象に、授業の一部を「お試し授業」として遠隔授
業にて公開している。今年度は計3科目の授業の一部を公開し、延べ5施設 35 人が受講し、
高評価を得ている。しかし、受講者の受験には未だ至っていないことから、学生確保対策と
しての妥当性を検討し、学生の学業生活がより見えるような形での確保対策を検討している。
■大学院研究生制度の活用
・昨年度に引き続き、平成 27 年5月から3か月間ベトナムの連携協定大学から1名の研究生
を受け入れた。
■現行カリキュラムの評価と新カリキュラム運用の検討
・アセスメントポリシーに基づき、修士課程現行カリキュラムの評価を実施し、平成 29 年度
新カリキュラムの骨子案を検討した。現在、CNS コースの設置申請に向けて、シラバスや
各種規程等の整備を進めている。
(3)その他
■外部評価
・7年ごとに実施する外部評価として、平成 27 年度に公益財団法人大学基準協会による認証
評価を受審、教職員一体となって、大学の教育理念を再確認し、教育・研究の質の向上、国
際・地域貢献等を含めた大学運営のシステムを整備した。
・文部科学省の「私立大学等改革総合支援事業」における「教育の質的転換」に選定され、
「ラーニングコモンズ」を整備する等、教育の質の向上に寄与することができた。
・本学の現状について客観的に評価し、大学の改革改善を促す目的で設置された「日本赤十字
九州国際看護大学運営審議会」
(8 名の外部有識者から構成)を平成 27 年9月に開催し、今
後の大学運営及び大学教育の質保証に関する学長の諮問事項について、意見・助言を受けた。
■教員の質の向上
・平成 26 年からの第二次中期計画にも教員の資質・能力向上があげられており、同年度から
学部領域代表者会議がスタートし、同会議において「本学教員に求められる能力(指針)」
及び「教員の教育計画」を作成し、平成 27 年度から運用した。
・平成 28 年度に開始する学部新カリキュラム、平成 29 年度に予定している大学院カリキュラ
ム改正を見通し、教員の積極的採用による教育体制の整備に努めた。
34
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
7 日本赤十字秋田短期大学
(1)介護福祉学科
■赤十字の特色ある教育の推進と人材育成
・平成 27 年9月 24~25 日、本学において日赤秋田看護大学と合同で災害救護訓練を実施した。
全学年の学生と教職員が参加し、テント設営、患者搬送、トリアージ、炊き出し、避難所支援
等、災害時の救護活動を学んだ。
■質の高い教育の実践
・日赤秋田看護大学と連携し、
「地域包括ケアに
おける現状と課題」と題し、学生対象シンポ
ジウムを平成 28 年1月 26 日に開催した。地
域包括ケアに携わる秋田赤十字病院の地域
医療連携室の看護師、東通地域包括支援セン
ターのセンター長、有限会社(グループホー
ム)の取締役代表者を招き、それぞれの立場
から提言を頂き、フロアの学生と活発な意見
交換をすることができた。
・教育内容の充実を図るため、平成 27 年 11 月
大学・短期大学合同シンポジウム
27 日に大阪大学の権藤先生を招き、
「百歳に
学ぶ豊かな老い方の秘訣」と題し講演を行った。先生は百歳高齢者研究の第一人者であり、学
生は具体的な調査の結果を踏まえた講演を通して、百歳高齢者の生活や価値観を学んだ。
■学生支援
・学生委員会では、6月に特別養護老人ホームや介護老人保健施設、病院等で勤務する本学卒業
生を招きガイダンスを実施した。卒業生は全学生に対し、学生時代の就職活動の様子、現在の
仕事内容や経験談を講義し、卒業生と学生が小集団に分かれ質疑応答に応じ、学生は先輩の話
を聞くことで、仕事や職業に対する理解を深めた。
■社会貢献の充実と効果
・平成 27 年6月 27~28 日
・平成 27 年 7 月 25~26 日
・平成 27 年 11 月7日
・平成 28 年1月 30~31 日
・平成 28 年3月 10 日
市内大学生対象「赤十字みんなの防災キャンプ」
小学生対象「赤十字みんなの防災サマーキャンプ」
地域住民と学生による「赤十字みんなの防災キャンプ」
「赤十字みんなの防災ウインターキャンプ」
「私たちは、忘れない。」~未来につなげる復興支援プロジェクト~
上記の取り組みには、一般市民、大学生、小学生らが多数参加し、防災に対する備えの大切さ
や技術を学んだ。この取り組みはマスコミでも報道されるとともに、日赤秋田県支部と合同で
「もっとクロス!大賞」で準グランプリを獲得した。
35
Ⅲ
各大学・短期大学の動向
・
「赤十字みんなの防災キャンプ」は、
「大学コ
ンソーシアムあきた」の学生交流活動支援事
業に看護大学と共同で応募し、採択された。
主な活動として、一般市民を対象としたイベ
ント「もっとクロス×みんなでクロス」の開
催、
日本災害看護学会 17 回年次大会交流集会
での発表、社会福祉法人での「地域活き生き
講演会」の開催、小学校主催の雪国防災訓練
への参加等、多数の活動を実施した。3月に
は大学コンソーシアムあきたで報告会を開催
した。
赤十字みんなの防災キャンプでグランドに
・介護福祉士国家試験の実技試験が免除される
設置したテント群
介護技術講習会は、
第1回目を平成 27 年6月
15~16 日及び 24~26 日、第2回を 7 月 27~28 日、8月5~7日に実施した。介護系の全教員
が指導者となり、受講者に対して、コミュニケーション技術、移乗、排泄、食事の介助等を指
導した。
■危機管理体制の構築
・看護大学と合同で危機管理委員会を開催し、緊急連絡網の整備と緊急時におけるメール配信シ
ステム「e-メッセージ ProW」の運用を開始している。
・危機管理マニュアル全体を見直し、個別に海外渡航と感染症対策のマニュアルに着手した。
36
37
Ⅳ 財務の概要
Ⅳ
財務の概要
1.学校会計の決算状況
学校法人会計基準の改正に伴い、平成27年度決算から消費収支計算書が事業活動収支計算書に、
計算書類として新たに活動区分資金収支計算書を作成するなどの変更がなされた。
(1)資金収支決算
資金収支計算書は、当該会計年度の教育・研究その他の活動に対応する全ての収支内容並び
に支払資金の収支のてん末を明らかにしたものである。
なお、学校法人会計基準の改正に伴い、一部名称等の変更があった。
1)資金収入の部
① 手数料収入
昨年度と比較し、広島看護大学における学則変更に伴う新入学生実験実習料収入の減少等
の影響により、前年度比13,932千円の減額となった。 ② 寄付金収入
日本赤十字看護大学の30周年記念事業のための寄付募集及び大口寄付金に伴う寄付金の
増加等の影響により、前年度比159,075千円の増額となった。
③ 補助金収入
秋田看護大学及び秋田短期大学における秋田県からの補助金減少等の影響により、前年度比
18,845千円の減額となった。
④ 資産売却収入
満期に伴う有価証券売却収入の増加等の影響により、前年度比134,568千円の増額となった。
⑤ 付随事業・収益事業収入
日本赤十字看護大学における認定看護師教育課程休講等の影響により、前年度比97,623
千円の減額となった。
以上の結果、前年度繰越支払資金の減少の影響もあり、資金収入合計で、前年度比470,167千円
減の14,028,466千円となった。
(単位:千円)
科目
平成27年度
平成26年度
予算額
決算額
差異
決算額
学生生徒等納付金収入
5,355,218
5,306,024
49,193
5,316,670
手数料収入
123,470
105,433
18,036
119,365
寄付金収入
68,874
213,031 △ 144,157
53,956
補助金収入
1,055,081
1,005,292
49,788
1,024,137
資産売却収入
0
156,120 △ 156,120
21,552
付随事業・収益事業収入
96,524
101,927
△ 5,403
199,550
受取利息・配当金収入
149,583
143,425
6,157
143,046
雑収入
66,922
72,383
△ 5,461
65,515
借入金等収入
0
0
0
0
前受金収入
596,020
614,610
△ 18,590
617,877
その他の収入
1,172,466
1,246,711
△ 74,245
1,300,455
資金収入調整勘定
△ 631,167 △ 691,459
60,292 △ 678,542
前年度繰越支払資金
5,754,962
5,754,965
6,315,049
合計
13,807,953 14,028,466 △ 220,513 14,498,633
*千円未満を切り捨てて表示しているため、合計額が一致しないことがある。
38
対前年度比較
増減額
△ 10,646
△ 13,932
159,075
△ 18,845
134,568
△ 97,623
379
6,868
0
△ 3,267
△ 53,744
△ 12,917
△ 560,084
△ 470,167
増減率
△ 0.2
△ 11.7
294.8
△ 1.8
624.4
△ 48.9
0.3
10.5
△ 0.5
△ 4.1
1.9
△ 8.9
△ 3.2
Ⅳ 財務の概要
2)資金支出の部
① 人件費支出
日本赤十字看護大学・北海道看護大学・秋田看護大学・九州国際看護大学における
退職金支出の減少等の影響により、前年度比84,950千円の減額となった。
② 教育研究経費支出
平成27年度電気・ガス料金単価値下げ等により全体として光熱水費が減少したこと。
また、昨年度の秋田看護大学における語学教室更新に伴う修繕費の減少等の影響に
より、前年度比51,314千円の減額となった。
③ 管理経費支出
教育研究経費支出同様に全体として光熱水費減少の一方、広島看護大学における講堂・
管理棟修繕費の増加等の影響により、前年度比28,867千円増額となった。
④ 施設関係支出
九州国際看護大学におけるラーニングコモンズ整備に係る建物改修による増加等の影響
により、前年度比24,185千円の増額となった。
⑤ 設備関係支出
豊田看護大学におけるスクールバスリース契約に伴う車両計上による増加がある一方、
昨年度の秋田看護大学における語学教室更新に伴う機器更新による減少等の影響により、
前年度比38,439千円の減額となった。
⑥ 資産運用支出
昨年度創設した教育環境維持向上基金に係る第3号基本金引当資産への繰入額の減少や、
広島看護大学における施設設備整備引当特定資産への繰入の減少等の影響により、前年
度比565,760千円の減額となった。
⑦ 翌年度繰越支払資金
翌年度繰越支払資金(現預金)は、1,353千円の減額となった。
以上の結果、資金支出合計は、前年度比470,167千円減少の14,028,466千円となった。
(単位:千円)
科目
人件費支出
教育研究経費支出
管理経費支出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施設関係支出
設備関係支出
資産運用支出
その他の支出
予備費
資金支出調整勘定
翌年度繰越支払資金
平成27年度
予算額
3,902,119
1,526,206
414,175
0
0
51,368
140,938
1,385,314
1,419,484
3,100
△ 323,643
5,288,892
決算額
3,797,519
1,351,849
362,715
0
0
42,163
123,454
1,373,319
1,568,786
△ 344,955
5,753,612
平成26年度
差異
増減額
増減率
3,882,469
1,403,163
333,848
0
0
17,978
161,893
1,939,079
1,459,519
△ 454,285
5,754,965
△ 84,950
△ 51,314
28,867
0
0
24,185
△ 38,439
△ 565,760
109,267
109,330
△ 1,353
△ 2.2
△ 3.7
8.6
134.5
△ 23.7
△ 29.2
7.5
△ 24.1
△ 0.0
13,807,953 14,028,466 △ 220,513 14,498,633
*千円未満を切り捨てて表示しているため、合計額が一致しないことがある。
△ 470,167
△ 3.2
合計
39
104,599
174,356
51,459
0
0
9,204
17,483
11,994
△ 149,302
3,100
21,312
△ 464,720
決算額
対前年度比較
Ⅳ 財務の概要
(2)事業活動収支決算
事業活動収支計算書は、これまでの消費収支計算書が事業活動収支計算書に変更となり、学生
生徒等納付金等本業の教育活動に対する「教育活動収支」、受取利息等財務活動に対する「教育
活動外収支」、資産売却等臨時的な活動に対する「特別収支」の3つに区分して表示している。
また、本計算書は、当該会計年度の事業活動収入及び事業活動支出の内容や、基本金組入額、
基本金取崩額等を含め、事業収支の均衡状態を示すものである。
区分
科目
学生生徒等納付金
手数料
寄付金
経常費等補助金
教
付随事業収入
育
雑収入
活
計
動 事 人件費
業
収 活 教育研究経費
支 動支 管理経費
出
徴収不能額等
の
部
計
教育活動収支差額
事
業
受取利息・配当金
活
動
その他の教育活動外収入
収
教
入
の
育
計
部
活
事
動
業
借入金等利息
活
外
動
収
その他の教育活動外支出
支
支
出
の
計
部
教育活動外収支差額
経常収支差額
資産売却差額
その他の特別収入
特
計
別
資産処分差額
収
その他の特別支出
支
計
特別収支差額
予備費
基本金組入前当年度収支差額
基本金組入額合計
当年度収支差額
前年度繰越収支差額
基本金取崩額
翌年度繰越収支差額
(参考)
事業活動収入計
事業活動支出計
事
業
活
動
収
入
の
部
事
業
活
動
収
入
の
部
事
業
活
動
支
出
の
部
予算額
5,355,218
123,470
70,465
1,019,783
96,524
67,322
6,732,782
4,018,347
2,378,259
454,387
0
6,850,993
△ 118,211
150,404
0
150,404
0
0
0
150,404
32,193
0
271,180
271,180
5,200
0
5,200
265,980
3,100
295,073
△ 646,166
△ 351,093
2,712,486
0
2,361,393
平成27年度
決算額
5,306,024
105,433
213,956
970,000
102,427
72,741
6,770,583
3,893,219
2,252,363
395,789
250
6,541,621
228,961
143,425
0
143,425
0
0
0
143,425
372,387
0
281,332
281,332
8,335
2,561
10,896
270,435
642,822
△ 630,791
12,031
2,712,487
3,384
2,727,903
差異
49,193
18,036
△ 143,491
49,782
△ 5,903
△ 5,419
△ 37,801
125,127
125,895
58,597
△ 250
309,371
△ 347,172
6,978
0
6,978
0
0
0
6,978
△ 340,194
0
△ 10,152
△ 10,152
△ 3,135
△ 2,561
△ 5,696
△ 4,455
3,100
△ 347,749
△ 15,374
△ 363,124
△ 1
△ 3,384
△ 366,510
平成26年度
決算額
5,316,670
119,365
58,117
1,024,137
199,550
66,584
6,784,425
3,915,071
2,362,989
386,286
0
6,664,347
120,077
143,046
0
143,046
0
0
0
143,046
263,124
21,552
0
21,552
16,576
0
16,576
4,975
268,099
△ 655,173
△ 387,074
2,916,002
183,559
2,712,487
7,154,366
6,856,193
7,195,341
6,552,518
△ 40,975
303,674
6,949,023
6,680,923
(単位:千円)
対前年度比較
増減額
増減率
△ 10,646
△ 0.2
△ 13,932
△ 11.7
155,839
268.1
△ 54,137
△ 5.3
△ 97,123
△ 48.7
6,157
9.2
△ 13,842
△ 0.2
△ 21,852
△ 0.6
△ 110,626
△ 4.7
9,503
2.5
250
△ 122,726
△ 1.8
108,884
90.7
379
0.3
0
379
0.3
0
0
0
379
0.3
109,263
41.5
△ 21,552
△ 100.0
281,332
259,780
1,205.4
△ 8,241
△ 49.7
2,561
△ 5,680
△ 34.3
265,460
5,335.9
374,723
139.8
24,382
△ 3.7
399,105
△ 103.1
△ 203,515
△ 7.0
△ 180,175
△ 98.2
15,416
0.6
246,318
△ 128,405
3.5
△ 1.9
*千円未満を切り捨てて表示しているため、合計額が一致しないことがある。
*平成26年度決算額については、寄付金や補助金を教育活動収支区分にて整理し、置き換えをしている。
40
Ⅳ 財務の概要
1)事業活動収入の部
① 手数料
広島看護大学における学則変更に伴う新入学生実験実習料収入の減少等の影響により、
前年度比13,932千円の減額となった。
② 寄付金
日本赤十字看護大学の30周年記念事業のための寄付募集及び大口寄付金に伴う寄付
金の増加等の影響により、前年度比155,839千円の増額となった。
③ 経常費等補助金
秋田看護大学及び秋田短期大学における秋田県からの補助金減少等の影響により、
前年度比54,137千円の減額となった。
④ 付随事業収入
日本赤十字看護大学における認定看護師教育課程休講等の影響により、前年度比
97,123千円の減額となった。
⑤ その他の特別収入
九州国際看護大学における日本赤十字社(福岡県支部)からのオーバルホール(講堂棟)
無償譲受に伴う現物寄付計上等の影響により、前年度比281,332千円の増額となった。
2)事業活動支出の部
① 教育研究経費
平成27年度電気・ガス料金単価値下げ等により全体として光熱水費が減少したこと。
また、減価償却満了に伴う減価償却額の減少等の影響により、前年度比110,626千円
の減額となった。
② 管理経費
教育研究経費と同様に光熱水費の減少、また、日本赤十字看護大学における認定看護
師教育課程休講等による業務委託費及び減価償却額の減少がある一方、広島看護大学
における講堂・管理棟外壁工事による修繕費増加等の影響により、前年度比9,503千円
の増額となった。
3)基本金組入額等
基本金組入額とは、学校法人の永続的維持に必要な資産を継続的に保持するため、維
持すべきものとして事業活動収入から組み入れた金額である。
また、基本金全体としては、630,791千円組み入れ、3,384千円取り崩している。
(参考)基本金には、第1号基本金から第4号基本金まで4種類の基本金がある。
・第1号基本金は、施設設備の整備拡充のために支出した金額であり、当年度は319,791
千円を組み入れたが、除却等に伴い3,384千円を取り崩した。
・第3号基本金は、教育・研究活動の維持向上を目的とした教育研究基金、奨学基金等
の設定であり、当年度は教育環境維持向上基金へ300,000千円組み入れた。
・第4号基本金は、恒常的な資金の維持のための設定であり、当年度11,000千円組み入れた。
41
Ⅳ 財務の概要
(3)貸借対照表
学校法人会計基準の改正に伴い、特定資産を明確にする等の変更があった。
1)資産の部
① 九州国際看護大学におけるオーバルホール(講堂棟)の無償譲受に伴う建物の増加や、同大学
におけるラーニングコモンズ整備等の教育研究用機器備品の増加がある一方、減価償却分による
減少があるため、有形固定資産は減少となったが、施設設備整備及び第3号基本金の特定資産が
増加した等の影響により、前年度比656,016千円の増額となった。
科目
平成28年3月31日
金額
(単位:千円)
対前期比較
平成27年3月31日
構成比
金額
構成比
増減額
増減率
固定資産
43,798,268
88.2
43,173,136
88.1
625,132
1.4
有形固定資産
24,180,755
48.7
24,691,871
50.4
△ 511,116
△ 2.1
特定資産
18,922,367
38.1
17,612,192
36.0
1,310,175
7.4
695,145
1.4
869,071
1.8
△ 173,926
△ 20.0
流動資産
5,842,367
11.8
5,811,483
11.9
30,884
0.5
現金・預金
5,753,612
11.6
5,754,965
11.7
△ 1,353
△ 0.0
88,754
0.2
56,517
0.1
32,237
57.0
資産合計
49,640,635
100.0 48,984,619
100.0
*千円未満を切り捨てて表示しているため、合計額が一致しないことがある。
656,016
1.3
資産の部
その他の固定資産
その他の流動資産
2)負債・純資産の部
① 授業料等の前受金(流動負債)は減少したが、退職給与引当金の増加等の影響により、負債
合計は前年度比13,194千円の増額となった。
② 基本金は、九州国際看護大学におけるオーバルホール(講堂棟)無償譲受に伴う第1号基本金
への組み入れがあり、教育環境維持向上基金への第3号基本金の組み入れ等を実施したため、
前年度比627,407千円の増額となった。
③ 翌年度へ繰り越される繰越収支差額は、前年度比 15,416千円の増額となった。
(単位:千円)
科目
平成28年3月31日
金額
平成27年3月31日
構成比
金額
対前期比較
構成比
増減額
増減率
固定負債
1,616,968
3.3
1,506,958
3.1
110,010
7.3
負債の部 流動負債
1,057,027
2.1
1,153,844
2.4
△ 96,817
△ 8.4
2,673,996
5.4
2,660,802
5.4
13,194
0.5
基本金
44,238,736
89.1
43,611,329
89.0
627,407
1.4
第1号基本金
40,705,736
82.0
40,389,329
82.5
316,407
0.8
第3号基本金
3,030,000
6.1
2,730,000
5.6
300,000
11.0
第4号基本金
503,000
1.0
492,000
1.0
11,000
2.2
2,727,903
5.5
2,712,487
5.5
15,416
0.6
46,966,639
94.6
46,323,816
94.6
642,823
1.4
49,640,635
100.0 48,984,619
100.0
*千円未満を切り捨てて表示しているため、合計額が一致しないことがある。
656,016
1.3
負債合計
純資産の部
繰越収支差額
純資産合計
負債・基本金・消費収支差額合計
42
Ⅳ 財務の概要
(4)財産目録
財産目録は、平成28年3月31日現在の基本財産、運用財産、負債額を示したものである。
〔1〕 資 産 総
内 基
運
〔2〕 負 債 総
〔3〕 正 味 財
額
49,640,635,842
本 財 産 24,211,835,629
用 財 産 25,428,800,213
額 2,673,996,038
産 46,966,639,804
科 目
円
円
円
円
円
数 量
金 額
〔1〕 資 産
49,640,635,842 円
1 基 本 財
(1) 土
(2)建
(3)図
書
(4)教
具
(5)構
築
(6)そ
の
産
地
物
等
等
物
他
(校舎敷地、運動場等)
(校舎、図書館、体育館等)
(和書、洋書、視聴覚資料11,907点等)
(教具、校具、その他備品)
(屋外掲示板他)
(車両、電話加入権等)
213,128.11
103,492.06
378,248
18,554
㎡
㎡
冊
点
24,211,835,629
7,416,818,248
14,379,472,599
1,669,255,519
548,768,921
139,514,485
58,005,857
円
円
円
円
円
円
円
2 運 用 財 産
25,428,800,213 円
差引き前年度比16,301千円の減額となった。
(1)
(1) 預金・現金
預金・現金
5,753,612,849 円
(2)
(2)積 立 金
積 立 金
(施設設備整備引当特定資産等)
18,922,367,348 円
土地の売却や譲渡性預金の満期にかかる収入の減で、前年度比285,886千円の減額となった。
(3)
(3)有 有
価価
証証
券券
(国債等)
650,596,050 円
(4)
(4)土 地
土 地・建 物
163,584 円
(5)
(5)長期貸付金
長期貸付金
(奨学金)
13,044,500 円
(6)
(6)差入保証金
差入保証金
(敷金等)
261,490 円
(8)
(7)未収入金
未収入金
(地方公共団体補助金等)
75,118,824 円
(9)
(8)前払金・立替金・短期貸付金
前払金、立替金、仮払金
13,635,568 円
〔2〕負 債
1 固
2 流
〔3〕借
1 土
2 建
定
動
用
2,673,996,038 円
負
負
財
債 (長期未払金、退職給与引当金)
債 (前受金、未払金、預り金)
1,616,968,426 円
1,057,027,612 円
産
地 (校舎敷地等)
物 (寄宿舎)
66,302.67 ㎡
3,960.15 ㎡
43
Ⅳ 財務の概要
2.参 考 (1)過去5ヵ年間の資金収支計算書(学校法人全体)
(単位:千円)
平成27年度
科目
金 額
学 生 生 徒 等 納 付 金 収 入 5,306,024
構成比率
37.8
平成26年度
対前年比
金 額
99.8 5,316,670
平成25年度
構成比率
金 額
平成24年度
構成比率
金 額
36.7
5,358,488
37.0
5,350,256
平成23年度
構成比率
金 額
38.9 5,226,737
構成比率
36.6
手
数
料
収
入
105,433
0.8
88.3
119,365
0.8
123,791
0.9
126,665
0.9
128,908
0.9
寄
付
金
収
入
213,031
1.5
394.8
53,956
0.4
63,924
0.4
45,466
0.3
52,170
0.4
補
助
金
収
入 1,005,292
7.2
98.2 1,024,137
7.1
1,071,614
7.4
1,086,438
7.9
900,780
6.3
資 産 売 却 収 入
資
金
付随事業・収益 事業 収入
収
入
受取利息・配当金収入
の
部
前
受
金
収
入
156,120
1.1
724.4
21,552
0.1
221,442
1.5
110,532
0.8
350
0.0
101,927
0.7
51.1
199,550
1.4
214,244
1.5
229,226
1.7
214,276
1.5
143,425
1.0
100.3
143,046
1.0
166,635
1.2
131,798
1.0
121,976
0.9
614,610
4.4
99.5
617,877
4.3
650,042
4.5
599,860
4.4
688,025
4.8
そ の 他 の 収 入 他 1,319,094
9.4
96.6 1,365,971
9.4
1,686,728
11.6
1,643,975
11.9 1,550,232
10.9
101.9 △ 678,542 △ 4.7 △ 671,589 △ 4.6 △ 731,827
△ 5.3 △ 745,860
△ 5.2
5,175,634
37.6 6,127,316
43.0
100.0 13,768,026
100.0 14,264,913
100.0
資 金 収 入 調 整 勘 定 △ 691,459 △ 4.9
前 年 度 繰 越 支 払 資 金 5,754,965
41.0
91.1 6,315,049
計 14,028,466
100.0
96.8 14,498,633
出 3,797,519
27.1
97.8 3,882,469
26.8
3,751,302
25.9
3,756,521
27.3 3,717,076
26.1
教 育 研 究 経 費 支 出 1,351,849
9.6
96.3 1,403,163
9.7
1,385,749
9.6
1,364,973
9.9 1,343,705
9.4
管
資
人
金
収
件
費
支
費
支
100.0 14,488,572
38.7
362,715
2.6
108.6
333,848
2.3
306,085
2.1
309,579
2.2
341,507
2.4
借入金等利息・返済支出
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
そ
経
合
5,603,249
出
資 施
金
支
設
出
の
部 資
理
入
43.6
設
関
係
支
出
42,163
0.3
234.5
17,978
0.1
28,709
0.2
39,601
0.3
34,078
0.2
備
関
係
支
出
123,454
0.9
76.3
161,893
1.1
181,404
1.3
140,690
1.0
380,076
2.7
産
運
用
支
出 1,373,319
9.8
70.8 1,939,079
13.4
1,312,897
9.1
1,508,963
11.0 2,149,918
15.1
出 1,568,786
11.2
107.5 1,459,519
10.1
1,555,861
10.7
1,471,029
10.7 1,456,961
10.2
75.9 △ 454,285 △ 3.1 △ 348,488 △ 2.4 △ 426,583
△ 3.1 △ 334,045
△ 2.3
5,603,249
40.7 5,175,634
36.3
100.0 13,768,026
100.0 14,264,913
100.0
の
他
支
資 金 支 出 調 整 勘 定 △ 344,955 △ 2.5
翌 年 度 繰 越 支 払 資 金 5,753,612
資
金
支
出
合
計 14,028,466
41.0
100.0 5,754,965
100.0
96.8 14,498,633
39.7
6,315,049
100.0 14,488,572
43.6
* 資金収支においては、その年度の現金の動きを表示していることから、収入合計と支出合計額が一致している。
* 千円未満を切り捨てて表示しているため、合計額が一致しないことがある。
* 学校法人全体の資金収支計算書においては、各部門間の内部取引収入および支出は相殺されている。
* 各科目の構成比率は、それぞれの合計に占める割合となっている。
44
Ⅳ 財務の概要
(2)過去5ヵ年間の事業活動収支計算書(学校法人全体)
(単位:千円)
平成27年度
科目
金 額
教
育
活
動
収
支
教
育
活
動
外
収
支
事
業
活
動
収
入
の
部
事
業
活
動
支
出
の
部
学生生徒等納付金
平成25年度
平成24年度
平成23年度
5,306,024
73.7
手
数
料
105,433
1.5
88.3
119,365
1.7
123,791
1.7
126,665
1.8
128,908
寄
付
金
213,956
3.0
368.1
58,117
0.8
87,820
1.2
61,098
0.9
80,419
1.2
経 常 費 等 補 助 金
970,000
13.5
15.1 1,086,438
15.4
900,780
13.3
付 随 事 業 収 入
102,427
1.4
51.3
199,550
2.9
214,506
3.0
229,226
3.2
214,276
3.2
72,741
1.0
109.2
66,584
1.0
75,019
1.1
68,139
1.0
116,564
1.7
6,770,583
94.1
99.8 6,784,425
97.6 6,932,016
97.5 6,921,825
98.0 6,667,686
98.2
費
3,893,219
59.4
99.4 3,915,071
58.6 3,872,776
57.4 3,853,683
57.7 3,873,214
57.3
教 育 研 究 経 費
2,252,363
34.4
95.3 2,362,989
35.4 2,487,203
36.9 2,453,991
36.7 2,434,010
36.0
費
395,789
6.0
102.5
386,286
5.8
354,122
5.2
360,766
5.4
394,566
徴 収 不 能 額 等
250
0.0
-
0
0.0
1,330
0.0
1,550
0.0
0
0.0
6,541,621
99.8
雑
収
入
計
人
管
件
理
経
計
教 育 活 動 収 支 差 額
228,961
-
99.8 5,316,670
94.7 1,024,137
98.2 6,664,347
190.7
120,077
76.5 5,359,263
14.7 1,071,614
75.3 5,350,256
75.7 5,226,737
77.0
1.9
5.8
99.8 6,715,432
99.5 6,669,991
99.9 6,701,791
99.1
-
-
-
-
216,583
251,833
△ 34,104
収
入
の
部
事
業
活
動
受取利息・配当金
143,425
2.0
100.3
143,046
2.1
166,635
2.3
131,798
1.9
121,976
1.8
その他の教育活動外収入
0
0.0
-
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
143,425
2.0
100.3
143,046
2.1
166,635
2.3
131,798
1.9
121,976
1.8
支
出
の
部
事
業
活
動
借 入 金 等 利 息
0
0.0
-
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
その他の教育活動外支出
0
0.0
-
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
計
計
0
教 育 活 動 外 収 支 差 額
経常収支差額
特
別
収
支
平成26年度
構成比率 対前年比 金 額 構成比率 金 額 構成比率 金 額 構成比率 金 額 構成比率
収
入
の
部
事
業
活
動
支
出
の
部
事
業
活
動
特
-
0
143,425
-
0.0
100.3
143,046
-
0.0
166,635
0
-
0.0
131,798
0
-
0.0
121,976
0
-
0.0
372,387
-
141.5
263,124
-
383,219
-
383,632
-
87,871
-
資 産 売 却 差 額
0
0.0
0.0
21,552
0.3
14,211
0.2
10,532
0.1
350
0.0
その他の特別収入
281,332
3.9
-
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
計
281,332
3.9 1,305.4
21,552
0.3
14,211
0.2
10,532
0.1
350
0.0
資 産 処 分 差 額
8,335
0.1
50.3
16,576
0.2
31,596
0.5
8,712
0.1
59,105
0.9
その他の特別支出
2,561
0.0
-
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
計
10,896
0.2
65.7
16,576
0.2
31,596
0.5
8,712
0.1
59,105
0.9
別
収
支
差
基本金組入前当年度収支差額
基本金組入額合計
当年度収支差額
前年度繰越収支差額
基本金取崩額
翌年度繰越収支差額
(参考)
事業活動収入計
事業活動支出計
額
270,435
-
5,435.9
4,975
-
△ 17,385
-
1,819
-
△ 58,755
-
642,822
△ 630,791
12,031
2,712,487
3,384
2,727,903
-
-
-
-
-
-
239.8
96.3
△ 3.1
93.0
1.8
100.6
268,099
△ 655,173
△ 387,074
2,916,002
183,559
2,712,487
-
-
-
-
-
-
365,834
-
-
-
-
-
-
385,451
-
-
-
-
-
-
29,115
-
-
-
-
-
-
7,195,341
6,552,518
100.0
100.0
103.5 6,949,023
98.1 6,680,923
△ 128,157
237,676
2,653,713
24,613
2,916,002
100.0 7,112,863
100.0 6,747,029
△ 123,871
261,580
2,384,171
7,961
2,653,713
100.0 7,064,156
100.0 6,678,704
△ 1,078,800
△ 1,049,684
3,153,180
280,675
2,384,171
100.0 6,790,012
100.0 6,760,897
* 千円未満を切り捨てて表示しているため、合計額が一致しないことがある。
* 学校法人全体の事業活動収支計算書においては、各部門間の内部取引収入および支出は相殺されている。
* 各科目の構成比率は、事業活動収入計及び支出計に対して、それぞれに占める割合となっている。
* 平成26年度以前については、寄付金や補助金を教育活動収支区分にて整理し、置き換えをしている。
45
100.0
100.0
Ⅳ 財務の概要
(3)過去5ヵ年間の貸借対照表(学校法人全体)
(単位:千円)
平
成
27
年
度平
成
26
年
度 平 成 25 年 度 平
成
24
年
度平
成
23
年
度
科目
金 額
固
資
産
の
部
定
資
構成比率
金 額
構成比率
金 額
金 額
構成比率
金 額
構成比率
構成比率
産 43,798,268
88.2 43,173,136
88.1 42,185,425
86.8
42,465,327
88.2
42,379,817
88.9
有形固定資産
24,180,755
48.7 24,691,871
50.4 25,521,136
52.5
26,469,123
55.0
27,421,594
57.5
特定資産
18,922,367
38.1 17,612,192
36.0 15,802,258
32.5
14,937,282
31.0
13,905,885
29.2
その他の固定資産
695,145
1.4
869,071
1.8
862,030
1.8
1,058,921
2.2
1,052,338
2.2
産
5,842,367
11.8
5,811,483
11.9
6,414,411
13.2
5,656,367
11.8
5,276,621
11.1
う ち 現 金 預 金
5,753,612
11.6
5,754,965
11.7
6,315,049
13.0
5,603,249
11.6
5,175,634
10.9
100.0 48,599,836 100.0
48,121,694
100.0
47,656,439
100.0
流
動
資
資 産 の 部 合 計 49,640,635
平
成
27
100.0 48,984,619
年
度平
成
26
年
度 平 成 25 年 度 平
成
24
年
度平
成
23
年
度
科目
金 額
固
金 額
構成比率
金 額
構成比率
金 額
構成比率
金 額
構成比率
定
負
債
1,616,968
3.3
1,506,958
3.1
1,462,554
3.0
1,330,644
2.8
1,241,396
2.6
動
負
債
1,057,027
2.1
1,153,844
2.4
1,081,565
2.2
1,101,166
2.3
1,110,611
2.3
金
614,610
1.2
617,877
1.3
642,542
1.3
598,360
1.2
688,025
1.4
負 債 の 部 合 計
2,673,996
5.4
2,660,802
5.4
2,544,119
5.2
2,431,811
5.1
2,352,007
4.9
負
流
債
の
う
部
基
純
資
産
の
部
構成比率
ち
前
本
受
金 44,238,736
89.1 43,611,329
89.0 43,139,714
88.8
43,036,169
89.4
42,920,260
90.1
第 1 号 基 本 金 40,705,736
82.0 40,389,329
82.5 40,517,714
83.4
40,414,169
84.0
40,328,260
84.6
第 2 号 基 本 金
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
第 3 号 基 本 金
3,030,000
6.1
2,730,000
5.6
2,130,000
4.4
2,130,000
4.4
2,130,000
4.5
第 4 号 基 本 金
503,000
1.0
492,000
1.0
492,000
1.0
492,000
1.0
462,000
1.0
繰 越 収 支 差 額
2,727,903
5.5
2,712,487
5.5
2,916,002
6.0
2,653,713
5.5
2,384,171
5.0
94.6 46,055,717
94.8
45,689,883
94.9
45,304,431
95.1
100.0 48,599,836 100.0
48,121,694
100.0
47,656,439
100.0
純 資 産 の 部 合 計 46,966,639
負債の部、純資産の部合計
49,640,635
94.6 46,323,816
100.0 48,984,619
* 千円未満を切り捨てて表示しているため、合計額が一致しないことがある。
46