ほけんだより 「学校保健委員会」特別号

平成26年7月9日(水)
藤岡市立藤岡第一小学校
6月第1週目の元気アップ週間に全校児童がおこなった「健康生活チェックカード」の結果を保健委
員会児童が発表しました。学校医の小林先生をはじめ、PTA 会長の神田さん、運営委員さん、PTA 保
健委員会さんたちと先生方と保健委員会児童が、健康に成長するために、自分がどのようなことに気を
つけたらよいか話し合いました。内容を参考にしてご家庭での生活に役立ててください。
1~4年生では、9時
から9時 30 分までに
寝ている児童が一番多
かったですが、5.6
年生では9時 30 分か
ら10時までに寝てい
る児童が一番多くだん
だん遅くなり、11時
以降に寝ている日も増
えてきています。
6年生の便の出る割合が
便の出た割合(%)
70%と、他の学年より便の
出が悪い人が多いことがわか
80
78
りました。
76
毎日便が出る人が多い学年で
74
も78%であること、5 日間
72
もでない人もいることなど、
排便がよくでない人がいるの
で、課題を感じました。(裏へ)
70
68
66
1年
2年
3年
4年
5年
6年
●小林先生の話
・睡眠時間は、どれくらい寝ればよいか決まったものはありませんが、
小学生の寝ている時間を調べたものを見たところ、1~4年生で 9
時間ぐらい寝ている。56 年では、8 時間 30 分くらい。中学生では、
7 時間 30 分くらいのようです。健康のためには、8 時間は、ねた方
がよいと思う。もし、昼間眠気を感じることが多い人は、睡眠時間が
足りていないのかもしれません。
・興味深いデータがあります。
3 歳未満の赤ちゃんで、11 時間よりも睡眠が少なかった赤ちゃん
は、肥満になる確率が、11 時間以上寝ている赤ちゃんと比べて、1.6
倍も増えることが分かった。睡眠は、大切です。
・ひとには、体内時計というものがあり、それは、25 時間なので、時間で起きるようにしないで、
体の感じるままにしていると、一日目
6 時に起きて 9 時に寝ていた人は、
二日目には、7 時に起きて 10 時に寝るように、三日目には、8 時に起きて 11時に寝るように、
四日目には、9時に起きて 12時に寝るように、だんだん時間がずれていきます。
こうならないためには、朝の光をよく浴びて、体を毎日リセットすることが大切です。
・寝ている間に、体には、とても大切なホルモンが出ています。
ひとつは、「メラトニン」というもので、がんや老化を予防する働きがあります。
暗くなると出てくるホルモンで、体温を下げる働きもします。明るくなりメラトニンの分泌が減
ってくると体温もあがってきます。
・ふたつめは、「セロトニン」といい、精神の興奮をおさえます。運動するとたくさんでます。た
りなくなると、感情のコントロールがうまくいかず、イライラして、キレた状態になります。
・睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があり、交互にあれわれます。レム睡眠という状態は、体は、
ぐっすり眠っているが、脳は、眠っていない時で、目が動いたり活発に動いている。このときに、
記憶がしっかりと脳に保存され、覚えさせる働きをしているといわれています。
ノンレム睡眠は、深い眠りで、体も脳も眠っている。このノンレム睡眠の時に、成長ホルモンが
たくさん出ているといわれています。
・脳は、ブドウ糖などの糖分をエネルギーとして働いています。食事でとった栄養は、肝臓にたく
わえられますが、12 時間分しかためられません。ですから、寝ている間につかわれてしまうの
で、朝は、かならず食事をして補給しなければなりません。
・一日 2 食にすると、人はかえって太ってしまいます。
・朝食を食べている子、夜良く寝ている子は、テストの成績もよいことが統計に出ています。
・小児の便秘ガイドラインが最近できました。うんちは、直腸にたまると、ふくらみます。
すると、脳に信号が伝わり、
「うんちをしたい」という感じになります。しかし、それ
を我慢してしまうと、直腸がふくらんだままになり、脳が気づかなくなってしまい、便
をだしたいという感覚がなくなってしまいます。ひどい便秘では、毎日便がでる体のリ
ズムがつくまで、1~2 か月と長く薬をつかって治療することもあります。