爺さんの一人旅[シンガポール・マレーシア・タイ]

*マラッカ編に追記:Ms.Amonとお別れ
Ms.Amon が私よりも一足早くチエックアウトする
ので見送った。内陸部でマレー人の風俗を調査す
るという。昼食を一緒に食べた時、バンコクの滞
在日を訪ねてきたので、これは、バンコクで再会
かと期待したが、予定が合わなくて叶わなかった。
爺さんの一人旅[シンガポール・マレーシア・タイ]
クアラルンプール編-1
(2015 年 10 月 15 日~10 月 20 日滞在)
文・写真 長谷 良悦
1.マラッカからクアラルンプールへ
マラッカからクアラルンプールへ長距離バスが多発しているので、移動にはバスを利
用するのが便利である。しかし、正規の運行ルートだとクアラルンプール郊外のTBS
バス駅に到着するので、宿のあるチャイナタウンへ行くのには鉄道などに乗換えなけ
ればならない。
ネット情報では町中のチャイナタウンに近いプドゥラヤ・バス駅行きのバスがある。宿
のフロントに聞いてみたら、マラッカのバス駅までのタクシーとセットになったチケ
ットを売っていた。
数年前なら、「バス駅まで行く市バスがあるなら
タクシーは使わない、チケットは自分で買う」と
バックパッカー魂を発揮していただろうが、魂は
どこかに吹っ飛んでしまっていた。即、予約。料
金は 40RM。内訳はタクシー20RM+バス 15RM+手
数料 5RM。もしかしたら闇バスかなと思ったが、
正規バス会社のチケットが届いた。
行先がプドゥラヤと記載されていたので直行バスと思って乗車したが、途中のセレン
バンで乗換させられた。マラッカ→セレンバン、セレンバン→クアラルンプール・プド
ゥラヤと正規運行ルートの乗り継ぎ便だった。11:07→12:25+12:35→13:45。
でも、この乗換が今回の旅で最大のピンチを救ってくれた。
2 時間 40 分程でバスはプドゥラヤ・バス駅直前に着いた。カートを引いて宿のあるチ
ャイナタウンへ。15 分程で着いた。
チケットブース
プドゥラヤ行バスに乗換
セレンバン行バス
プドゥラヤ・バス駅直前で降車
2.危機一髪
久しぶりの一人旅。何度か危機回避の鉄則を忘れ痛い目にあった。長距離バスに乗車す
る時は、前夜から水分摂取を控え、乗車前に必ずトイレへ。中国旅行で何度も酷い目に
あっている。
マラッカ・バス駅着。チケットに記載されている乗車口を探したが見つからない。24 を
2A と読み違えていた(チケットの写真を拡大し左側の半券をご覧ください。
)。他社の
チケットカウンターで聞いたが話がかみ合わない。そもそもプドゥラヤ行バスは無い
のである。案内所を見つけて乗車口を教えて貰った。一汗かいてやっと辿り着いたが、
ホットしたのでトイレに行くのをすっかり忘れていた。
バスは発車し高速道を快調に走る。冷房をガンガかけてきたので汗ばんだ体は急冷状
態に。
「小」をもよおしてきた。我慢していたら「大」も。運ちゃんに「トイレに行き
たい」と、お願いしたが返事がない。お漏らし寸前に。パーキングエリアのトイレ休憩
を期待したが、何故かバスは高速道から一般道に降りてしまった。困った、どうなるん
だろう。なんと、バスは町中のバス駅に入って行くではないか。超ラッキー、ここで乗
換だったのだ。トイレに一目散、ギリギリ!ギリギリ!間に合った。
3.クアラルンプール
(1)宿
チャイナタウンのど真ん中にあるゲストハウス「ホテル チャイナタウン・イン」に
5 泊した。経営者は華人。個室で一泊 2,194 円。エクスペデイアで予約した。
5階建てビルでフロントは二階。二階からエレべーターがある。レンタルPCがあり
メールチエックした。(10 分で数 RM。
)
2010 年に改装したので内観は綺麗だったが、部屋は古く窓なしで少し湿めっぽい。
しかし、部屋の掃除、ベットメイクがシテイホテル並みに毎日あり、問題なく滞在で
きた。この宿も交通の便が良く、爺様の観光にはオススメの宿だった。
(2)交通
市内観光には無料の GO-KL シテイバスと LRT、KL モノレール、ホップオン・ホップオ
フ・観光バスを利用し、郊外の観光には KMT コミューター(鉄道)を利用した。
a. 無料のGO-KLシテイバス
GO-KL シテイバスは、市内の要所を巡回している無料バスで、グリーン(緑)・パー
プル(紫)
・レッド(赤)
・ブルー(青)の 4 ルートがある。車体の色はパープルで路
線の色とは一致していない。頻発しているので市内観光には超便利だ。紫ラインはチ
ャイナタウンの LRT 最寄り駅、パサール・スニ駅を起点に最大の繁華街ブギッビンタ
ンを周回する。宿からブギッビンタンへ行くには他の交通機関よりも最短で行けた
ので何度も利用した。また、国立博物館方面へは LRT セントラル中央駅から出ている
赤ラインを利用した。
各ラインに乗り換え地点がある。ブギッビンタンには緑・紫・青の三ラインのバス停
があるので、ここから乗車する時はバスのライン表記をしっかり確認して乗車する
こと。間違えると一周するか、見知らぬところから戻ってこなくてはならない。バス
停は屋根がかかったところばかりではなく、表示板だけの所もあるが分かりやすい。
降車時は車内のブザーを押さなければならないが、乗降者がいないバス停はめった
にない。車内のモニターに次の停留所が表示されるバスもあるが、地図で何番目の停
留所で降車するか調べて置くか、降車前に運ちゃんに確認すれば降車間違えはない。
市民の為の無料バスを外国観光客にも利用させてくれることは、まことにありがた
いオモテナシである。
パープルラインバス
車内
4ライン運行図
バス停(赤ライン KLセントラル)
赤ラインバスの車内掲示運行図
b.LRT、KLモノレール
LRT は三路線、モノレールは一路線運行されている。プラットホームに路線の案内板
があるので、進行方向を確認すること。朝夕ラシュ時は大変混み合う。
モノレールは KL セントラル駅が起点になるが、LRT 駅から少し歩くので要注意。
LRT パサール・スニ駅
乗車券は自動券売機から購入する。タ
ッチパネルの行先を選択し料金を投入すれ
ば良い。操作は簡単。高額紙幣は使えない。
釣銭は出てくる。小銭が無い時はカウンター
で交換できるが駅員が不在の時があるので、
要注意。乗車券はコイン型のトークンで、乗
車時は改札機にタッチし、改札を出る時は回
収口に投入する
c.KTMコミューター(鉄道)
ブルーモスク観光時に一往復利用した。定刻運行され、車両は新しく快適な観光がで
きた。KLセントラル駅構内の案内板は日本語表記があり迷うことはなかった。乗車
券は駅窓口か自動券販売機から購入する。KLセントラル駅は黒川紀章が設計した。
KLセントラル駅構内
駅構内案内板
クアラルンプール駅(旧中央駅)に停車
中のKTMコミューター
d. ホップオン・ホップオフ・バス
ホップオン・ホップオフ・バスは市内の主要な観光地点を巡回する乗り降り自由な二
階建てバスで、二階の一部がオープン型になっているが、全てがオープン型バスでは
ない。一日券 45RM を購入した。
クアラルンプールの町を一回りするのには最適な観光ルーツだが、ひと筆描きの一
方向運行なので、行先によっては結構時間がかかる。夕方のラッシュ時に乗車したら
渋滞に巻き込まれ予定外の時間をロスした。初めて乗車する地点ではバス停を探さ
なくてはならないが、以降は降車場所から再乗車できる。
初乗車時、オープンデッキに座ったが日差しが強くて熱い、耐えられなくなってクー
ラーの効いた部屋に移動した。
e.国際列車チケット購入
マレーシアからタイへは、バタワース発バンコク行の国際列車で行きたい。チケット
が売り切れることもあるそうなので、乗車日を 25 日に決め、KLセントラル駅で購
入した。
以下、
(3)観光に続く。