今年の特選は「割り勘で想定外に飲む彼女」

平成17年8月12日
05054
今年の特選は「割り勘で想定外に飲む彼女」
∼「新・ビール川柳」入選作発表∼
サッポロビール株式会社(本社・東京、社長・福永 勝)が一般公募した、ビール・発泡
酒・ドラフトワン、ワインなど様々なお酒や酒席などにちなんだ「新・ビール川柳」の入選作
が決定しました。応募総数は前年の3倍以上の約3万3千句に達しました。川柳ペンクラ
ブ理事長 尾藤三柳先生による厳正な審査の結果、
「割り勘で想定外に飲む彼女」など、別
紙の通り計31句(特選1句、一席10句、二席20句)が入選作品に決定しました。
ビールや発泡酒がスポーツ観戦に欠かせないお酒として認知されていることもあり、野
球やサッカーにちなんだ作品や、「クールビズ」「想定外」「民営化」等、様々な流行語が織り
込まれた作品など、今年も時代を映すユニークな作品が多数寄せられました。
当社では、この夏ご家族やご友人とご一緒に、思わずうなるこれらの名句を肴に、ビー
ルや発泡酒などをよりお楽しみいただけるものと期待しています。
記
タイトル
新・ビール川柳
テ ー マ
お酒とのかかわりにちなんだ内容
選
尾藤三柳先生(日本川柳ペンクラブ理事長)
者
募集期間
平成17年5月10日(火)∼6月24日(金)
募集方法
ハガキまたはインターネット
賞
特選(1名)サッポロビールギフト券※100枚とヱビスビール※※5 ケース
品
一席(10名)サッポロビールギフト券※30枚と黒ラベル※※2ケース
二席(20名)黒ラベル※※1ケース
※ ※※
入 選 作
サッポロビールギフト券1枚で、缶350ml×2本分です。
ヱビスビール、黒ラベルは缶350ml×24本入りです。
別紙の通り
以上
<新・ビール川柳入選作品一覧>
★特選
割り勘で想定外に飲む彼女
神奈川県
阿部浩
40 代
割り勘というのは、いかにも今どきの若者らしいが、彼女の飲みっぷりの見事なこと。
流行語をうまく生かして、「あれ?」と意表をつかれた彼の表情が見えてくる。
★一席
ロボットとビール飲み合うまで生きる 愛知県
大槻敏郎
60 代
ビールの味がわかるロボットと差しで飲める日も、そう遠いことではないかもしれない。
クールビズ腹から冷やすビール党
埼玉県
下島良昭
60 代
締まりのないタイプが多いクールビズ。冷えたビールは腹からキューッと締まってくる。
オレやオレいつものビール送ってや
大阪府
吉田浩徳
20 代
この「オレ」は間違いなくほんもの。「いつもの」だけで通じる、これは声色ではできない。
胃の中で酒とビールが談合し
群馬県
内田治雄
50 代
のど元を過ぎて胃袋にまで天下りすれば、お互いに知らない仲ではない。これは陽気な談合。
立飲み屋レッサーパンダ勢ぞろい
京都府
稲垣邦昭
50 代
パンダが立ったからといって、別に驚くことはない。我々を見よ。一度も座ったことがない。
交流戦楽天阪神ビヤホール
京都府
小幡賢
60 代
多和田聖
50 代
今年の話題はプロ野球交流戦。ヨワい楽天、ツヨい阪神、
我らの交流戦はいつものビヤホール。
ビールなら達成できる二千本
愛知県
2000 本安打には、一流選手でも 10 年はかかるが、ビールなら晩酌を 1 日 1 本、5 年でOK。
新庄が勧めるたびに飲む夫
東京都
一坂志保子
50 代
ブラウン管越しに新庄選手がニッコリすると、もう一本ですって。
お酌は美人なんて古い古い。
★二席
クールビズ俺は年中ビールビズ
神奈川県 軽部時久
55
妻が出す想定外の生ビール
静岡県
今井忠雄
50 代
ネクタイのない喉ごしのさわやかさ
東京都
大原健三
70
これは何かある―と感づいたら、どう対処すべきか、ホリエモンさんに聞いてみなくては。
クールビズ生ビール飲むためにある
千葉県
西宮悦夫
80
この夏はネクタイ代をクールビア
東京都
三上陽生
51
非常食 災害グッズ 缶ビール
神奈川県
安食利恵子
20 代
イザという時の緊張感が足りないといわれそうだが、いくら重くてもこれならガマンできる。
★二席
クールビズ俺は年中ビールビズ
ネクタイのない喉ごしのさわやかさ
クールビズ生ビール飲むためにある
この夏はネクタイ代をクールビア
民営化してもビールは届けてね
夏がくる 冷えたビールと冷えた妻
そうよ私 ビール満たした水瓶座
生ビール女にもある喉仏
真夏日と 休肝日との せめぎ合い
CM がちょうど飲みたいころにある
ノド越しは五臓六腑の一里塚
夕涼み 喉を流れる天の川
大ジョッキ掲げて雲に乗る話
饒舌になるのはメールよりビール
想定外俺の人生ビール腹
最高だ! 馬もビールもインパクト
楽天が今年のビール旨くする
好きやねんビールタコ焼きタイガース
ドイツから祝電がくるビヤホール
酔い覚めてテレビは未だイラク戦
神奈川県
東京都
千葉県
東京都
岐阜県
静岡県
愛知県
千葉県
東京都
兵庫県
埼玉県
千葉県
大阪府
埼玉県
愛知県
鹿児島県
宮城県
大阪府
埼玉県
熊本県
軽部時久
大原健三
西宮悦夫
三上陽生
金成貴
渡辺政貴
長岡みゆき
柏崎修
荒澤秀穂
小山肇美
樋口善一
鈴木浩之
平井美智子
小野寺伸二
尾宮堅弥
天達周二
渡沢りつ子
寺片玲子
圓谷奈実
園田浩
50
70
80
50
30
50
40
60
60
40
60
40
50
40
40
30
30
40
30
50
代
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代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
代
<総 評>
今回は、作品レベルが平均化して、特に傑出した単独作品に乏しかった印象は拭えない。
全体の 90%以上がビールで、類型的な構図が重複したり、トレードネームの読み込みも
寡くなかったが、一方、今年の流行語をすばやく取り入れて、時事的な感覚でまとめ上げ
た、いわば「新・ビール川柳」というテーマにふさわしい風景も現われ、今回は、その種
の新しい視線を上位作品に推した。
意外だったのは、応募数が大幅に増加した反面、前回、前々回にくらべ、概して女性作
品が奮わなかったこと、前記したように、ビール以外の一般的な酒に関する題材が少なか
ったことだが、特選および一・二席をふくめて入選作品には、今日らしい「酒のある風景」
が幅広く出そろったといってよい。
(尾藤三柳)