初回インストール - Avaya Support

SCS 4.0
初回インストール - 単一の SCS サーバ
ー
初回インストール
Copyright © 2010 Avaya Inc.
All Rights Reserved.
注意事項
本書に記載する情報を作成時点で完全かつ正確なものにするために十分な注意を払っておりますが、Avaya は
いかなる誤りに対しても責任を一切負いません。 Avaya は個人や団体に対する事前の許可なく、本書に記さ
れている情報を変更および修正する権利を保有しています。
本書の免責事項
Avaya は、同社が当該修正、追加、または削除を行わない限り、本書の初版に対する修正、追加、削除に対し
て一切の責任を負いません。 エンドユーザーは、法律の範囲内で、本書に対する修正、追加、削除に起因す
るクレーム、告訴、請求、および裁判のすべてを補償し、Avaya、Avaya の代理店、従業員に対して何らの損
害も与えないことに同意するものとします。
リンクの免責事項
Avaya が提供する本サイトまたは本書内で参照するあらゆるリンク Web サイトの内容または信頼性に対して、
Avaya は責任を負いません。 Avaya は、リンクする Web サイトで示されるあらゆる情報、記述、または内容
の正確性に対して責任を負いません。さらに、製品、サービス、または関連する Web サイト内で説明または
提供される情報を保証するものではありません。 Avaya は、リンクする Web サイトが常に作動することを保
証しません。また、リンク先のページの可用性に関する管理権を保有しません。
保証
Avaya は、本製品に関して期限付きで保証します。 期限付き保証期間を規定する販売合意書を参照してくだ
さい。 また、保証期間中の本製品に対するサポートに関する情報および Avaya の標準保証内容は、Avaya の
お客様およびその他の第 3 者が利用可能な Avaya サポート Web サイトに記載されています。
http://www.avaya.com/support
委託販売者から製品を購入した場合は、Avaya ではなく、購入先の販売者が保証を提供します。ご注意くださ
い。
ライセンス
Avaya の Web サイトHTTP://SUPPORT.AVAYA.COM/ LICENSEINFO/に記載されているソフトウェアのライセ
ンス利用規約は、Avaya 社、Avaya 関連会社、または Avaya の委託販売者から購入した Avaya ソフトウェアを
ダウンロード、使用、および/またはインストールをする方、皆様に適用されます。 (適用する場合)
Avaya または Avaya の委託販売者と締結した業務協定に従ってください。
Avaya、Avaya 関連会社または Avaya 委託販売者以外からソフトウェアを取得する場合、Avaya の書面による
許可が無い限り、Avaya は、本ライセンスを許可しません。また、Avaya は、ライセンスなしにソフトウェア
を使用または販売するあらゆる者に対して法的措置を講じる権利を保有します。 本ソフトウェアをインスト
ール、ダウンロード、使用する場合、または、それらの行為を他者に対して許可する場合、お客様(以下、
「お客様」および「エンドユーザー」という)は、これらの利用規約に合意することとします。お客様とは、
当該お客様自身およびソフトウェアのインストール、ダウンロードまたは使用の実体がある者を指すこととし
ます。
また、お客様と Avaya Inc. または当該 Avaya 関連会社(以下、「Avaya」という)の間で拘束力のある契約を
締結することとします。
著作権
明示的に別段の定めをした場合を除き、Avaya が提供する文書および製品を使用することを禁じます。 Avaya
が提供する本書および本製品に関する内容の要約、編集物、意匠を含むすべての内容は、Avaya またはその権
利保有者のいずれかに帰属されます。また、この権利は、データベース保護に関する固有の権利を含む著作権
法およびその他の知的財産法によって保護されています。 コンテンツ全体またはその一部(コードやソフト
ウェアを含む)も、その手法を問わず、修正、模写、複製、再版、アップロード、投稿、転送、配布すること
はできません。 Avaya の書面による明確な同意なしにこれらを複製、転送、配布、保存、使用することは、
適用法のもとで刑事上および民事上の犯罪になる場合があります。
サードパーティ製品
本製品に含まれる特定のソフトウェアプログラムまたはその一部は、サードパーティとの同意に基づき提供さ
れたソフトウェア(以下「サードパーティ製品」という)を含む場合があります。この同意には本製品の一部
の使用に関する権利を拡大または制限する利用規約が含まれています(「サードパーティ利用規約」)。
Information regarding distributed Linux OS source code (for those Products that have distributed the Linux OS source
code), and identifying the copyright holders of the Third Party Components and the Third Party Terms that apply to them
is available on the Avaya Support Web site: http://support.avaya.com/Copyright.
商標
本サイトの商標、ロゴ、サービスマーク(以下、「マーク」という)、Avaya が提供する文書および製品は、
Avaya、Avaya 関連会社またはその他のサードパーティの商標または登録商標です。 Avaya またはマークを所
有する当該サードパーティの書面による事前合意なしに、ユーザーが当該マークを使用することを禁じます。
本サイトに記載文書および製品について、Avaya または当該サードパーティの明示的な書面による合意なしに、
マークのライセンスまたはその権利が暗示的、禁反言またはそれ以外の手段で解釈されることはありません。
Avaya は、Avaya Inc. の登録商標です。Avaya 以外の商標は、各権利保有者に帰属します。
2NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
文書のダウンロード
最新版の文書については、Avaya サポートを参照してください。 Web サイト: http://www.avaya.com/support
Avaya サポートの連絡先
Avaya は、お客様がお困りの点をお知らせいただくため、または製品に関するお問い合わせを行うための連絡
先を用意しています。 米国のサポート電話番号は、+1-800-242-2121 です。 サポートに関する他の連絡先につ
いては、Avaya Web サイト http://www.avaya.com/support
を参照してください。
Copyright © 2010 ITEL, All Rights Reserved
資料の著作権は、ITEL に帰属します。また正当に権限が与えられた ITEL の代表者による ITELの書面による
事前許可なしに、資料の全部または一部をいかなる形式においても複製することを禁じます。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
3
初回インストール
目次
TOC
4NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
SCS 4.0 初回インストール
概要
Software Communication System(SCS)は、中小企業向けに音声サービスや付
加価値サービスを提供することを目的として設計されています。 その名前が示し
ているとおり、SCS は、設定が簡単で、管理が容易なソリューションであるスケ
ーラブルなソフトウェア VoIP ソリューションを提供します。
本ガイドでは、高可用性を伴わない SCS システムを設定するプロセスを説明しま
す。 高可用性を伴わないシステムは、単一の SCS サーバーで構成されます。
注:高可用性(HA)サーバーの設定(2 つの SCS サーバーで構成)を行う場合
は、『SCS 4.0 高可用性 (HA) を伴う SCS サーバーの設定 実践ガイド』を参照し
てください。
要件情報
サーバーソフトウェアのインストールおよび設定が完了したら、ユーザーは、標
準 Web ブラウザを使用して、SCS 管理ポータルにアクセスします。 次の互換性
のあるブラウザがサポートされています。

Mozilla Firefox 3.5 以降

Microsoft Internet Explorer 7
SCS サーバーを適切にインストールおよび設定するために必要な情報は、次のと
おりです。必要な情報を収集する場合は、このリストの下にある表を使用してく
ださい。

ルートパスワード:ルートパスワードは、SCS サーバーへのローカル管理
アクセスを許可する場合に必要です。

タイムゾーン:サーバーが位置している場所のタイムゾーンです。

ホスト名:サーバー設定を開始する前に、DNS で、完全修飾ドメイン名
(FQDN)を設定する必要があります。 完全修飾ドメイン名は、ホスト名
とドメイン名で構成され、一般には、<ホスト名>.<ドメイン名> の形式で
入力します。 完全修飾ドメイン名の例:examplehost.exampledomain.com。
適切なホスト名の設定については、ネットワーク管理者にお問い合わせく
ださい。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
5
初回インストール

IP アドレス:インストールプロセスを開始する前にネットワーク管理者が
事前に準備している、サーバーが LAN に接続する際に使用する IP アドレ
スです。 DHCP サーバーを使用してネットワークの IP アドレスを発行す
る場合は、SCS 用に選択したアドレスが、排他的にリザーブされているか
確認してください。

サブネットマスク

デフォルトゲートウェイアドレス:インターネットにアクセスするために
使用するデフォルトルータの IP アドレスです。

ネットワークは、DNS サーバーを実行中ですか?
o 実行中の場合、プライマリ DNS のアドレスは、何ですか?
o セカンダリ DNS のアドレスは、何ですか?

ネットワークは、DHCP サーバーを実行中ですか?
o 実行中の場合、TFTP プロビジョニング向け SCS サーバーの IP ア
ドレスで、オプション 66 が設定されていますか?
o Nortel Softphone 3456 のプロビジョニングを行う場合は、オプシ
ョン 120 も設定できます。
上記の要件情報を収集および保存するために、次の表を使用できます。
パラメータ
値
ルートユーザーパスワード
タイムゾーン
ホスト名(完全修飾ドメイン名をご用
意ください。例:
scshost.domainname.com)
SCS IP アドレス(DNS での設定と同
じ)
デフォルトゲートウェイ
サブネットマスク
ネットワークに DNS サーバーがありま はい/いいえ
すか?
6NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
ネットワーク DNS は、SRV レコード
を利用しますか?
はい/いいえ/該当なし
(HA 以外の SCS システムを設定する場合は、SRV
レコードは必須要件ではありません。しかし、DNS
で SRV レコードを利用する場合は、完全修飾ドメイ
ン名を使用するか、ドメイン名のみを使用して SIP
ドメインを定義するかどうかを決定する場合など、
設定プロセスの後半で行う SIP ドメインの設定方法
に影響します)
プライマリ DNS(ユーザーホストの IP
アドレス)
セカンダリ DNS(ユーザーホストの IP
アドレス)
ネットワークに DHCP サーバーがあり
ますか?
はい/いいえ
DHCP サーバーで、電話プロビジョニ
ング向け SCS IP アドレスで、オプシ
ョン 66 および オプション 120 を設定
できますか?
はい/いいえ/該当なし
この情報は、SCS サーバーを適切に設定するために不可欠ですので、サーバーに
電源を入れて設定を試みる前に、上記パラメータをすべて記入することをお勧め
します。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
7
初回インストール
フロー図
Avaya.com から SCS ISO イメー
ジをダウンロードする
ISO イメージを起動可能な DVD/USB に書き込む
CD/USB から起動し、設定ファイルを開く
管理者パスワードを設定する
LAN 設定の設定を開始する
いい
え
SCS のオンボード
DNS を使用する?
ネットワーク DNS に適
切な
DNS レコードを設定する
はい
サーバーの場所を設定する
いいえ
代替の NTP アド
レスを設定する
いいえ
初期設定の NTP
アドレスで続行する
SCS は インターネットの NTP
サービスに接続可能か?
はい
はい
時刻を手動設定する
オンボード DHCP サービス
を有効/無効にする
サーバーのロールを
定義する
SIP ドメインを定義する
サーバーを再起動する
終了
8NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
SCS にプライマリお
よびセカンダリ DNS
アドレスを設定する
初回インストール
SCS インストールビルドの作成
SCS サーバーを設定する前に、SCS ソフトウェアをダウンロードおよびインスト
ールする必要があります。 次の環境が必要です。



インターネットアクセス
書き込み可能 DVD/USB サムドライブ
インフラレコーダーなどの ISO イメージから起動可能な DVD を作成でき
る DVD 焼き付けソフトウェア
SCS ISO ファイルのダウンロード
SCS ソフトウェアは、http://support.avaya.com の Avaya Web サイトから取得で
きる ISO ファイルに含まれています。 SCS ソフトウェアをダウンロードすると、
起動可能なディスクを作成できたり、起動可能な USB サムドライブに書き込む
DVD 焼き付けパッケージを使用して、ISO ファイルが DVD に焼き付けられます。
DVD への ISO ファイルの焼き付け
ISO ファイルを適切な場所にダウンロードしたら、ISO ファイルを DVD に焼き付
ける必要があります。 DVD は、サーバーのフォーマットおよび SCS ソフトウェ
アのインストールに使用されます。 したがって、単にファイルを DVD にコピー
するだけでは十分ではありません。 ファイルは、DVD に焼き付ける必要がありま
す。また、DVD は、インフラレコーダーなどのようなディスク焼き付けアプリケ
ーションを使用して起動可能な状態で作成する必要があります。
注: また、SCS インストールファイルを USB ドライブにコピーして、コピーし
たファイルから起動することも可能です。 「起動可能な USB イメージの作成」
を参照してください。
SCS ソフトウェアをインストールするには、電源を入れた際に、サーバーが CD
ドライブを読み取るように起動設定を指定する必要があります。 この設定をする
には、次の手順を実行します。
注: CD ドライブからサーバーが起動するように既に設定されている場合
は、インストール DVD を CD トレイに置き、トレイを閉じてシステムを再
起動して、下記の「LAN 設定 と SIP 設定の指定」のセクションを参照して
ください。
1. [電源]ボタンを押して、サーバーの電源を入れます。
2. 青い Dell 画面が表示されたらすぐに、[F2]キーを押して、[システム構
成]メニューを表示します。
3. [下]カーソルキーを使用して、画面左側の[ Boot Sequence ]メニュ
ーに移動します。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
9
初回インストール
4. [ Enter ] キ ー を 押 し て 、 ハ イ ラ イ ト さ れ て い る メ ニ ュ ー を [ Boot
Sequence ]ペインに移動させます。
5. [上]矢印および[下]矢印を使用して、緑にハイライトされているスト
リップがオンボードまたは USB CD-ROM ドライブに配置されるように移
動させます。
6. [U]キーを使用してリストの最上部に移動させます(CD-ROM ドライブ
が、既にリストの最上位に表示されている場合は、この手順は必要ありま
せん)。
7. [Enter]キーを押します。
8. CD-ROM トレイを開き、SCS インストール DVD を挿入します。
9. トレイを閉じます。
10. [ESC]キーを押して、[システム構成]を終了します。
11. [左]カーソルキーおよび[右]カーソルキーを使用して、[保存/終了]
に移動します。
12. [Enter]キーを押します。
サーバーは、DVD によって再起動され、自動的にフォーマットユーティリティを
起動します。 ソフトウェアコミュニケーションシステムの画面が表示されたら、
[Enter]キーを押して、ハードドライブをフォーマットするか、SCS ソフトウェ
アをインストールするかを確認します。
10NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
フォーマットとインストールのプロセスは、およそ 10 分かかります。プロセスが
完了すると、CD トレイが開き、システムが再起動して、インストールプロセスを
開始できるログイン画面が表示されます。 サーバーの設定についての説明は、
「LAN 設定 と SIP 設定の指定」を参照してください。
起動可能な USB イメージの作成
起動可能なインストール DVD を作成する代わりに、起動可能な USB イメージを
作成できます。 次の手順で、作成できます。


http://iso2usb.sourceforge.net で取得可能な ISO2USB と呼ばれるアプリケ
ーションを使用して「起動可能な」 USB サムドライブに SCS ISO イメー
ジを書き込む
Dell サーバーの起動シーケンスの順番を変更する
注: USB サムドライブには、1 GB 以上の空き容量が必要です。
起動可能な USB ドライブを作成する:
1. USB サムドライブを差し込みます(ドライブに重要なデータが含まれてい
ないことを確認してください)。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
11
初回インストール
2. ISO2USB をダウンロードします。
3. パッケージは、圧縮ファイル形式でダウンロードされます。 コンテンツを
抽出して、iso2usb.exe でダブルクリックし、アプリケーションを起動しま
す。
4. [ Diskimage ]ラジオボタンが選択されており、上部のドロップダウン
メニューで[ISO]が選択されていることを確認してください。
5. SCS ISO イメージの場所に移動し、選択します。
12NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
6. ウィンドウ下部の[ドライブ]ドロップダウンメニューから USB ドライブ
を選択し、[OK]をクリックします。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
13
初回インストール
7. イメージが USB ドライブに書き込まれます。
8. コピーが完了したら、[終了]ボタンをクリックします。
これで、起動可能な SCS インストールの USB ドライブが作成されました。 次に、
サーバー上の起動シーケンスの順番を変更します。
SCS ソフトウェアをインストールするには、電源を入れると、サーバーが USB
ドライブを読み取るように起動設定を指定する必要があります。 この設定をする
には、次の手順を実行します。
1. [電源]ボタンを押して、サーバーの電源を入れます。
2. 青い Dell 画面が表示されたらすぐに、[F2]キーを押して、[システム構
成]メニューを表示します。
3. [下]カーソルキーを使用して、画面左側の[ Boot Sequence ]メニュ
ーに移動します。
4. [ Enter ] キ ー を 押 し て 、 ハ イ ラ イ ト さ れ て い る メ ニ ュ ー を [ Boot
Sequence ]ペインに移動させます。
5. [上]矢印および[下]矢印を使用して、緑にハイライトされているスト
リップが USB ドライブに配置されるように移動させます。
6. [U]キーを使用してリストの最上部に移動させます。
14NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
a. 起動オプションとして USB ドライブが「無効」である必要があるサ
ーバーがあります。 USB デバイスの横に優先番号がない場合は、
[スペース]バーを押します。 デバイスの横に、「1」と表示され
ます。
7. [Enter]キーを押します。
8. USB サムドライブを差し込みます。
9. [ESC]キーを押して、[システム構成]を終了します。
10. [左]カーソルキーおよび[右]カーソルキーを使用して、[保存/終了]
に移動します。
11. [Enter]キーを押します。
サーバーは、USB から再起動します。
赤い Avaya 画面が表示されたら、[Enter]キーを押します。
「キックスタート」のエラーが発生しますが、問題ありません。 キーボードの
[下]カーソルキーを使用して、[OK]ボタンをハイライトさせて、[Enter]
キーを押し、フォーマットユーティリティを起動します。 フォーマットが完了し
たら、SCS ソフトウェアは、サーバーのハードドライブにコピーされます。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
15
初回インストール
フォーマットとインストールプロセスは、およそ 5 分かかります。プロセスが完
了すると、[ Ensure that the USB drive is removed from the USB port before the
reboot begins otherwise the system will reboot from the thumb drive again ]と表
示され、システムが再起動します。
システムが起動し、ログイン画面が表示されます。
LAN 設定 と SIP 設定の指定
注: 設定プロセスを開始する前に、SCS サーバーがホストネットワークと物理的
に接続されているか確認してください。システムの設定をする際に、サーバーが
インターネットで NTP サーバーを検索するので、インストール中にネットワーク
と接続されている必要があります。 ネットワーク内に NTP サーバーがある場合
は、SCS サーバーが接続されており、このサーバーを「参照」できるかを確認し
てください。
初めて電源を入れると、SCS サーバーが起動し、CentOS ログイン画面が表示さ
れます。
1. 設定プロセスを開始するには、次のユーザー名やパスワードを入力して、
設定ユーティリティにアクセスします。
ローカルホストログイン: root
パスワード: setup
16NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
設定プロセスの途中でエラーが発生したら、サーバーを再起動して、同じ
ユーザー名とパスワードを使用してログインします。 コマンドプロンプト
で sipxecs-setup-system と入力し、[Enter]キーを押して、設定ユーティ
リティを最初から再ロードします。
注: sipxecs-setup-system を実行しも SCS ドメインは変更できません。 ドメ
インを再設定する唯一の方法は、管理 GUI からドメインファシリティにアクセス
します。 詳細については、本ガイドの後半に記載している「インストール後にサ
ーバードメインを変更」を参照してください。
2. 設定ユーティリティがロードを終了したら、[スタート]ボタンをハイラ
イトさせて、[Enter]キーを押します。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
17
初回インストール
3. 管理者パスワードを 2 回入力します。 このパスワードは、エンジニアや管
理者が、Linux オペレーティングシステム(現在使用中)を使用して、ロー
カルで SCS サーバーにアクセスできるパスワードです。 次に進む準備が
できたら、[OK]ボタンをハイライトさせて、[Enter]キーを押します。
4. 次の LAN 設定を入力します。
a. ホスト名 – DNS レコードで定義した SCS サーバーの完全修飾ドメ
イン名(FQDN)です。
18NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
b. IP – SCS と同時に使用するために割り当てられる IP アドレスです。
この IP アドレスも、DNS 設定で定義したアドレスと一致する必要
があります。
c. ネットマスク – ネットワークのサブネットマスクです。
d. ゲートウェイアドレス – インターネットへのアクセスに使用するデ
フォルトルータのアドレスです。
上記設定のいずれかの情報が分からない場合は、ネットワーク管理者にお
問い合わせください。
5. インストールウィザードで、ネットワークで DNS の設定をするかどうかが
問われます。 DNS を設定せず、必要なレコードの設定ができない場合は、
SCS が、ネットワークで DNS として機能するように設定できません。 オ
ンボード DNS として SCS を有効化するには、[ No xxx.xxx.xxx should
be my DNS server ]を選択して、手順 6 に進みます。
注: オンボード DNS サービスは、自動的に必要な A レコードおよび SRV レコ
ードをすべて設定します。 つまり、インストールプロセス後半の SIP ドメインを
設定する段階では、完全修飾ドメイン名を定義する必要がありません。
注: 高可用性耐障害サーバーを後で追加すると選択する場合は、DNS サービス
は、セカンダリサーバーで複製されます。
注: SCS のオンボード DNS を有効化する場合は、必要に応じて、次の画面で、
アップストリーム DNS サーバーを設定できます。 ネットワークが、IP サービス
プロバイダからインターネット DNS または DNS を利用する場合は、次の画面で
サーバーアドレスを入力できます。 これは、オプションの設定手順で、必要に応
じて、フィールドを空白のままにすることができます。しかし、SCS は、すべて
の DNS クエリを解決できる訳ではないので、これらのアドレス、名前、アドレス
解決プロトコルが、問題の要因になることがあることに注意してください。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
19
初回インストール
SCS の DNS を既に設定している場合は、[はい]を選択します。 この場
合、次の画面で、プライマリ DNS サーバーとセカンダリ DNS サーバーの
アドレスを設定するように要求されます。ご注意ください。
20NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
6. 地域や国を選択して、SCS が位置している場所のタイムゾーンを設定しま
す。「ヨーロッパ」などの地域を選択した場合は、「ロンドン」など、地
域内のエリアを定義するように指示されます。
7. ここで、システムの時間を設定するために、システムが NTP サーバーを検
索します。 デフォルトでは、SCS は、インターネットベースのタイムサー
バーと接続を試みるようにプログラムされています。インターネット接続
は、この設定手順で必要になります。 SCS がいずれのサーバーとも接続で
きない場合は、次の設定が要求されます。 1)現在のタイムサーバーを設
定します。この場合、手動で時間を設定する必要があります。手順 7b を参
照してください。2)異なるタイムサーバーのアドレスを設定します。
SCS が適切に NTP データを収集できたら、次のメッセージが表示されま
す。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
21
初回インストール
このメッセージが表示されたら、[Enter]キーを押して、手順 8 に進みま
す。
注: NTP サーバーの検索には、時間がかかることがあります。 何も起きてない
ようであっても、このプロセスの間、電源を切ったり SCS の接続を解除しないで
ください。
NTP サーバーに関する下記のメッセージが表示されたら、手順 7a に進みます。
22NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
a. NTP サーバーの異なるセットを設定するか、デフォルト設定のまま
使用するか、次の画面で手動で時間を設定するかを選択できます。
1. 新 し い NTP サ ー バ ー を 設 定 す る に は 、 [ Reconfigure
servers ]をハイライトさせて、[Enter]キーを押します。
2. 新しい NTP アドレスを入力し、[OK]ボタンをハイライト
させて、[Enter]キーを押します。
3. SCS は、定義した NTP サーバーへの接続を試みます。
4. 適切に接続できたら、[Enter]キーを押して、確認画面を
閉じ、手順 8 に進みます。
b. 他の NTP サーバーを設定せずに、時間を手動で設定することも可能
です。ただし、NTP サーバーを使用した設定をお勧めします。
1. [ Continue with these servers ]をハイライトさせて、[
Enter]キーを押します。
2. 時間を設定するには、[左]カーソルキーおよび[右]カー
ソルキーを使用して、フィールド間を移動し、[上]カーソ
ルキーおよび[下]カーソルキーを使用して、各値を調整し
ます。 時間は、24 時間の形式で設定する必要があります。
[OK]ボタンをハイライトさせて、[Enter]キーを押して
先に進みます。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
23
初回インストール
3. 手順 8 に進みます。
8. ネットワークと IP アドレスを連結するデバイスを提供するために、SCS
は、DHCP サービスを提供することができます。 DHCP サービスを有効化
するために、[ No – xxx.xxx.xxx should not be my DHCP server ]を選
択します。
注: DHCP サービスが既にネットワークでアクティブな場合は、コンフリクトが
24NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
発生するので、オンボード DHCP サービスを有効にしないでください。
9. プライマリ SIP サーバーの設定と同様に、このサーバーを定義する設定を
行う必要があります。 先ず、「ファーストサーバー」としてサーバーを定
義します。 [ First Server ]をハイライトさせて、[Enter]キーを押し
ます。
10. 次に、SIP ドメインを設定します。 この手順では、ネットワーク設定に関
する知識が不可欠です。 DNS の設定方法を理解している必要があります。
SCS 向けに、DNS A レコード、または A レコードと SRV レコードが設定
されているかどうか、ネットワーク管理者に確認します。 SRV レコードの
有無により、SIP ドメインの構造が決まります。
DNS が単に A レコードを用いて設定されている場合は、SIP ドメインに
SCS サーバー名を含む必要があります。 デフォルトのエントリを使用する
場合は、SIP ドメインは、scsdomain.com のようにドメイン名がそのまま
入力されていることが確認できます。 DNS サーバーで SRV レコードが設
定されていない場合は、設定は不完全となります。 したがって、DNS が A
レコードのみを使用して設定されている場合は、SCS サーバーのホスト名
およびドメイン名(完全修飾ドメイン名)を入力します。 例:
scshost.scsdomain.com。
注:将来、耐障害性を確保するために設定に高可用性(HA)サーバーを追加する
場合は、SRV レコードを使用して DNS サーバーを設定する必要があります。 ま
た、HA シナリオでは、SIP トラフィックは、SRV レコードを使用して両方のサ
ーバーに対して指示するので、このサーバーのホスト名を使用せずに SIP ドメイ
ンを再設定する必要があります。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
25
初回インストール
後で、サーバー設定を変更する場合は、SCS 管理 GUI で[システム]、[ドメイ
ン]の順にクリックして、SIP ドメイン名を変更できます。 詳細については、本
ガイドの後半に記載している「インストール後にドメイン名を変更」を参照して
ください。
DNS が A レコードと SRV レコードを使用して設定されている場合は、サ
ーバー名を含める必要がありません。 したがって、デフォルトエントリ
(ウィザードが予め入力している値)をそのまま使用できます。 SRV レコ
ードが、SCS に対して、自動的にドメイン内のすべての SIP トラフィック
に指示を出すためです。 そこで、SRV レコードに SIP ドメインが含まれ
ている場合は、scsdomain.com のようになります。
下記に示す例では、ネットワークで A レコードのみを使用するため、SIP
ドメインに SCS サーバー名を含んでいます。
注: SCS のオンボード DNS をアクティブにする場合は、SRV レコードは自動的
に作成されます。したがって、SIP ドメインのエントリは、デフォルトエントリ
のままにする必要があります。
続行する準備ができたら、[OK]ボタンをハイライトさせて、[Enter]
キーを押します。
注: SCS と同時に使用する Windows DNS の設定方法については、Windows
Server 2003 のマニュアルの「DNS と DHCP の設定」に記載されています。
26NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
11. SCS サーバーの設定が完了しました。 [再起動]ボタンをハイライトさせ
て、[Enter]キーを押し、サーバーを再起動します。
サーバーが再起動されたら、連携している Web ブラウザを経由してシステムの管
理が行えるようになります。Web ブラウザで、サーバーのアドレス、ホスト名お
よびドメイン名を操作して、リモートのワークステーション/コンピュータから
アクセスできます。 詳細な手順については、『SCS 4.0 システムの設定 実践ガイ
ド』を参照してください。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
27
初回インストール
28NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
初回インストール
インストール後にサーバードメインを変更
必要に応じて、初回インストール後に、SCS ドメインを変更できます。 ただし、
変更する前に、スムーズな移行を実行するために不可欠な DNS レコードが作成さ
れているか確認してください。 DNS レコードが作成されていない場合は、ドメイ
ンを変更後、管理 GIU にアクセスする際に重大な問題が発生します。
注:この機能は、十分注意して使用してください。また、経験豊かな SCS 管理者
のみが実行してください。
ドメインを変更する:
1. 管理 GIU にアクセスします。 [システム]メニューを開き、[ドメイン]
を選択します。
2. 既存のエントリを消去して新しいドメインを入力します。 ネットワークが
「A レコード」のみを利用し、「SRV レコードと一緒に A レコード」を利
用しない場合は、完全修飾ドメイン名を必ず使用してください。この手順
に関する詳細については、本ガイドの SIP ドメインのセクションを参照し
てください。
3. [適用]をクリックします。
NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0
29
初回インストール
4. これで、ドメインが変更されました。 この変更が有効になると、ユーザー
の設定を変更内容と一致させるために、すべての電話プロファイルを「再
送」する必要があります。
Avaya ドキュメントのリンク

『SCS 4.0 高可用性 (HA) を伴う SCS サーバーの設定 実践ガイド』

『SCS 4.0 システム設定ガイド』

『SCS 4.0 トラブルシューティング 実践ガイド』

『SCS 4.0 障害回復計画 実践ガイド』

『SCS 4.0 バックアップと復元 実践ガイド』
30NN40010-505 発行 1.3 SCS 4.0