「職業高校」から「専門高校」

第1章
高等学校における職業教育
1
高等学校の目的
(学校教育法第50条)
高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び
専門教育を施すことを目的とする。
2
高等学校教育の目標
(学校教育法第51条)
高等学校における教育は、前条に規定する目的を実現するため、次に掲げる目標を達成するよう行わ
れるものとする。
① 義務教育として行われる普通教育の成果を更に発展拡充させて、豊かな人間性、創造性及び健やか
な身体を養い、国家及び社会の形成者として必要な資質を養うこと。
② 社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させ、
一般的な教養を高め、専門的な知識、技術及び技能を習得させること。
③ 個性の確立に努めるとともに、社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、社会の発展に
寄与する態度を養うこと。
3
職業教育のねらい
高等学校における職業教育は「職業の各専門分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、
実際的・体験的な学習を通して、将来の職業に必要な基礎を養うとともに望ましい勤労観、職業観を育
て、社会の発展に貢献する職業人を育成する」ことをねらいとする。
職業観
一般に職業は次の3点の側面をもつと考えられる。
① 生計の維持(手段、経済性)
個人の生活を維持するための経済的報酬を得る勤労である。
② 個性の発揮(自我、主体性)
個人の適性による勤労であり、全力をあげて継続的に行う勤労である。
③ 社会的役割の分担(倫理、社会性)
社会への参与を通じ個人が社会の発展に貢献し、社会的地位を得る勤労である。
したがって、職業観はこれらの手段、自我と倫理に対する価値観の置き方によって異なったものにな
る。職業生活では、物質的経済性における知識、技術、知能と精神的平衡での人情、信頼、希望さらに
社会的意識にかかわるものとして自己自身の内に求められる誠実性、協調性、自立性、義務感などが各
個人の中にいかに組み立てられるか、その組立てが職業観であり人格の形成となるものと考えられる。
職業観は、人それぞれであり、職業が果たす意義や役割についての認識である。職業や職業生活をどう
考えるかということであり、選択した職業によりよく適応するための基盤となるものである。
4
職業教育と産業教育
わが国の職業教育は、明治以来公式には「実業教育」(注1)と呼ばれ、戦後は「職業教育」(注2)あるい
は「産業教育」(注3)と呼ばれている。
「産業教育」の呼称の起因である産業教育振興法は、『アメリカのスミス・ヒューズ法を参考にした
といわれているが、スミス法は「職業教育」を訓練とし、産業教育振興法では「産業教育」を教育と位
置づけていることから、「産業教育」は欧米の職業教育(Vocational Education)に対し、やや幅広
い対象を含むとともに、個人の側面より社会の側面に重きをおいたわが国独特の概念である』(注4)との
説や、『この法律が原案を職業教育振興法と称していたが、産業振興の施策との関連をつけるため、法
案提出直前に産業教育振興法と改められた』
(注5)経緯などから、呼称の起因がうなずける。しかし、
「産
業教育」はこのような意味をもちながらも、現在「職業教育」とほぼ同義語として用いられている。
- 1 -
5
「職業高校」から「専門高校」へ (注6)
職業教育は職業高校の生徒だけでなく、すべての人にとって職業生活を送る上で必要なものであり、
また、今日の急速な社会の変化に対応するためには、学校教育終了後も生涯にわたり職業能力の向上に
努める必要がある。
また、これからの時代、自分の人生を切り開いていくためには、専門能力を身に付け、これをいかに
活用することができるかがより重要になってくると考えられる。
このことから、職業高校における職業教育も、現実の産業界から求められる知識・技術の水準を視野
に入れながら、スペシャリストとなるための第1段階として、必要とされる専門性の基礎的・基本的な
教育に重点を置く必要が高まっている。
したがって、従来の「職業高校」という呼称を、「専門高校」と改めることにより、このような考え
方を明確にする必要がある。
6
専門高校における職業教育(注6)
専門高校における職業教育は、これまで有為な職業人の育成などの面で重要な役割を果たしてきてお
り、特に中堅技術者、事務従事者などの養成を中心に我が国の産業経済の発展に大いに寄与している。
また、専門高校における職業教育は、その特性から、生徒の能力・適性等に応じつつ、人間教育的観点
からも有効な役割を果たしてきている。
他方、技術革新の進展や職種の多様化等に伴い、スペシャリストとして求められる知識・技術の高度
化・多様化が進展しているため、生涯を通して専門能力の向上に努める必要が一層高まっている。
このため、専門高校においては、社会の変化や産業界から求められる知識・技術の水準を視野に入れ
ながら、将来のスペシャリストとして必要とされる専門性の基礎的・基本的な教育に重点を置く必要が
あると同時に、そこで学ぶ生徒は、自らの学ぶ意欲や社会・経済の変化に主体的に対応できる能力・態
度を身に付けて、卒業後も職業生活に必要な知識・技術に関する学習を継続していく必要がある。
さらに、専門高校卒業後、高等学校専攻科や、大学、短期大学、専修学校といった教育機関での学習
を希望する生徒に対して、その専門的知識・技術を発展させるため、広く学習継続の道を開くことが重
要である。
7
高等学校専門学科におけるキャリア教育・職業教育(注7)
高等学校専門学科では、卒業者の約半数が高等教育機関に進学する状況にある。また、職業の多様化
や職業人として求められる知識・技能の高度化への対応が求められている。このことを踏まえ、専門分
野の基礎的・基本的な知識・技能の定着、一定の専門分野に共通する知識・技能を身に付けさせること、
課題研究等による問題解決能力等の育成、長期実習等実践的な教育活動の実施、職業教育に関する学習
成果の積極的な評価、地域企業との密接な連携による学科整備・教育課程編成、実務経験者の教員への
登用、施設・設備等の改善・充実等が期待される。
注1
注2
注3
注4
注5
注6
注7
明治30年:文部省実業教育局設置 明治32年:実業学校令公布
学習指導要領(職業教育を主とする学科)新制高校発足で実業学校は高校職業課程となる。
昭和26年:産業教育振興法
元木 健「技術教育の方法論」
斉藤健次郎「ジャポニカ」
平成7年3月「職業教育の活性化方策に関する調査研究会議(最終報告)スペシャリストへの道」
平成23年1月「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(答申)
- 2 -
8
職業教育における教育課程等の変遷
(1) 教育課程等
年
度
昭 和 2 3 年
項
1
職業教育に
2
昭 和 3 1 年
施
総合制の採用
1
職業高校の単独制への復帰
(職業教育の地方化)
2
理論と実際の統一化
1
専門教育の質的向上(専門教育水準の引
き上げ)
実習を中核とした教育課程の構
とられた
教
昭 和 2 6 年
目
成
策
米国の職業教育
両者の重
戦前の日本の実業教育
ね合わせ
育
(実習の重視)
(理論中心の構成)
課
大幅な科目選択制が建前とされた時期
類型選択性と必修教科・科目の増加の時期
程
の
学習指導
1
単位制度の導入
要
2
大幅な科目選択制の採用
3
自由研究時間の設置
領
1 特別教育活動の新設
1
(ホームルーム、クラブ活動、生徒会) 2
必修教科・科目の増加
3
選択制を改め、類型制を採用
普通科と職業科の各特色を際立たせた
変
遷
卒
業
に
必
要
な
85単位
85単位
85単位
30単位以上(商業学科は外国語と商業外国
30単位以上(商業学科は外国語の10単位
語と合わせて10単位以内を含めること可)
以内を含めること可)
修得単位数
専門教育の
教科科目の
50~60単位前後
履修単位数
卒 業
高校進学率
全
年
国(%)
25年
26年
27年
28年
29年
30年
31年
32年
33年
34年
35年
36年
37年
38年
42.5
45.6
47.6
48.3
50.9
51.5
51.3
51.4
53.7
55.4
57.7
62.3
64.0
66.8
41.7
44.7
44.7
47.4
48.2
48.9
49.0
50.8
52.9
57.2
61.3
63.6
63.4
23.6
21.6
21.5
19.7
18.4
20.7
16.1
16.5
16.9
17.2
17.9
19.8
20.9
全 道(%)
全国(%)
進学率
就職率
進路の状況
全道(%)
進学率
就職率
占領下の教育
背
(46.3) (49.6) (49.0) (48.5) (47.6) (51.7) (58.4) (57.6) (58.1) (61.3) (64.0) (53.9) (63.4)
21.8
20.7
22.0
19.9
19.1
22.5
社会情勢と
「経済復興計画」
6・3・3制の発足
教育の動向
17.6
18.3
17.9
17.5
18.7
20.0
(54.8) (48.9) (54.6) (49.4) (50.5) (52.8) (58.1) (59.9) (58.9) (60.4) (63.1) (63.1) (65.0)
戦後教育
軽工業から重工業
の 検 討
移行期
26年:「産業教育振興法」公布
22年:教育基本法制定、公布
17.4
27年:講和条約(平和条約)の発効
産業教育指定校制度の確立
30年:「経済自立5か年計画」
23年:教育委員会発足
科 学 の 進 歩 、 技 術 の 革 新
産業構造の変化
神
武
景
気
31年:国際連合加盟
32年:産業教育手当支給規則公布
ソ連人工衛星の打ち上げ(スプートニクショック)
35年:国民所得倍増計画の発表(工業高校の生
25年:「自立3か年計画」
徒定員を6ケ年間に85,000人増員)
景
37年:国立工業高等専門学校を12か所に設置
30年代、先進国は教育改革に意欲を
燃やした時代
- 3 -
年
度
昭 和 3 8 年
項
昭 和 4 8 年
目
1
技術革新に見合った学科(電子科、化学工学科など)の
1
多様化と技能教育の取り入れ(学科、教科、科目の新設)
新設
職業教育に
教
2
農業教育の体質改善(38年諮問、39年答申)
商業:経理、事務、情報処理、秘書、貿易
とられた
工業:情報技術、工業計測、設備工業
施
看護:衛生看護
策
等
育
課
類型選択制と必修教科・科目の増加の時期
程
の
1
生徒の能力、適性、進路に応じ多様な類型を用意
学習指導
2
必修教科、科目の増加
1
必修教科・科目の種類及び単位数の削減
要
3
女子、
「家庭一般」4単位必修
2
生徒の能力、適性、進路に応じた履修可能な科目の新設(数学
4
道徳教育の充実、強化
5
専門科目の必修単位の引き上げ
領
変
遷
能力、適性、進路の多様化した生徒に対応するための教
卒
業
に
必
要
な
育課程編成の弾力化の時期
一般、基礎理科、初級英語、英語会話)
3
クラブ活動の必修
4
専門科目による必修科目の代替
85単位
85単位
35単位以上(商業学科は外国語の単位10単位以内を含め
35単位以上(商業学科は外国語の単位を10単位まで含めること
ること可)
可)
修得単位数
専門教育の
教科科目の
履修単位数
高校進学率
進路の状況
39年
40年
41年
42年
43年
44年
45年
46年
47年
48年
49年
50年
51年
52年
53年
54年
55年
69.3
70.7
72.3
74.5
76.8
79.4
82.1
85.0
87.2
89.4
90.8
91.9
92.6
93.1
93.5
94.0
94.2
65.5
66.3
66.5
68.0
70.0
71.8
74.6
78.3
80.7
84.0
85.9
87.9
88.5
89.3
90.2
91.1
92.8
23.4
25.4
24.5
23.7
23.1
24.1
24.2
26.8
29.2
31.2
32.2
34.2
33.9
33.2
32.8
32.0
31.9
(63.9) (60.4) (58.0) (58.0) (58.7) (56.6) (58.2) (55.9) (53.0) (50.4) (48.0) (49.5) (42.2) (42.5) (42.9) (42.7) (42.9)
21.5
23.6
22.3
21.8
21.4
20.4
21.1
22.6
25.7
27.9
28.0
30.8
29.6
28.4
28.0
27.5
27.4
(65.8) (61.8) (58.6) (59.5) (59.3) (60.3) (60.2) (59.4) (56.4) (54.8) (53.1) (49.5) (46.8) (47.6) (47.6) (48.2) (48.1)
高度経済成長
情報化社会
高校進学率の上昇
背
社会情勢と
公害の拡大化
生徒急増対策(38~43年)
48年:石油危機(オイルショック)
理産審産業教育分科会「職業教育の改善に関する委員会」を設
40年:「落ちこぼれ」の用語使われ始める
けて審議を開始
41年:中教審「期待される人間像」を含めて「後期の中等教
49年:「人材確保法」成立
51年:専修学校制度創設
42年:理産審「高等学校における職業教育の多様化について」
職業教育の改善に関する委員会「高等学校における職業教育の
答申
改善について」報告
43年:同上第2次答申
景
福祉経済政策
38年:ベビーブームの子供達高校入学
育の拡充整備について」答申
教育の動向
低経済成長
教育課程審議会「教育課程の基準の改善について」答申
44年:同上「高等学校における情報処理教育の推進について」
56年:理産審「高等学校における今後の職業教育の在り方について」
建議
諮問
45年:GNP自由世界第2位
46年:中教審「今後における学校教育の総合的な拡充整備の
ための基本的施策について」答申
- 4 -
年度
昭 和 5 7 年
平 成 6 年
項目
1
基礎・基本の重視
教科・科目の整理、統合
2
情報に関する教育の充実
イ
基礎科目の明確化
3
「課題研究」の設置
4
教育課程の基準の弾力化
1
自己教育力の育成や個性を生かす教育の充実
能力、適性、進路の多様化した生徒に対応
2
社会科の再編成
するための教育課程編成の弾力化の時期
3
多様な教科・科目の設定
とられた
2
実験・実習の重視
施
3
教育課程の弾力化
4
学科の整理、統合
策
各教科・科目の改善と科目構成の見直し
ア
職業教育に
教
1
育
課
程
学習指導
の
要
変
遷
1
領
卒
業
に
必
要
な
必修教科・科目の種類及び単位数の削減と取り扱いの弾
力化
2
教育課程編成の弾力化
3
勤労体験の重視
4
学科の多様化→ホテル観光、写真等の学科を新設
4
必修教科・科目の改善(家庭科の男女必修)
5
ホームルーム活動の授業時数の改善等
6
単位制の弾力的運用の促進
80単位
80単位
30単位を下らないこと(商業学科は外国語で10単位まで
30単位を下らないこと(商業学科は外国語で10単位まで、その
、その他は普通科目を5単位まで代替可)
他は普通科目を5単位まで代替可)
修得単位数
専門教育の
教科科目の
履修単位数
高校進学率
進路の状況
56年
57年
58年
59年
60年
61年
62年
63年
元年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
8年
9年
94.3
94.3
94.0
94.1
94.1
94.2
94.3
94.5
94.7
95.1
95.4
95.9
96.2
96.5
96.7
96.8
96.8
92.9
93.1
93.1
93.5
93.9
94.6
95.3
95.6
95.5
96.0
96.0
96.4
96.5
96.8
97.2
97.3
97.2
31.4
30.9
30.1
29.6
30.5
30.3
31.0
30.9
30.7
30.6
31.7
32.7
34.5
36.1
37.6
39.0
40.7
(43.1) (42.9) (41.5) (41.0) (41.0) (39.5) (36.6) (35.9) (35.6) (35.2) (34.4) (33.1) (30.5) (27.7) (25.6) (24.3) (23.5)
26.2
25.4
25.1
24.6
24 .6
25.2
25.2
25.3
24.9
25.1
25.1
25.1
26.6
28.0
28.5
29.3
30.8
(48.3) (47.3) (46.9) (46.1) (45.6) (42.9) (41.4) (43.0) (43.4) (43.7) (42.5) (41.3) (38.1) (34.6) (32.4) (30.8) (29.7)
豊かな人間性の育成・ゆとりと充実
社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成
58年:中教審教育内容等小委員会「時代の変化に対応する初
6年:職業教育の活性化方策に関する調査研究会議
等中等教育の教育内容などの基本的な在り方について」
背
「スペシャリストへの道」(最終報告)(H7.3.8)
審議経過報告
8年:中教審「21世紀を展望した我が国の教育の在リ方について」
60年:理産審「高等学校における今後の職業教育の在り方に
社会情勢と
(第1次答申)(H8.7.19)
ついて」答申
9年:中教審「21世紀を展望した我が国の教育の在リ方について」
60年~62年:臨時教育審議会教育改革に関する第1次~第4
教育の動向
次答申
(第2次答申)(H9.6.26)
10年:理産審「今後の専門高校における教育の在り方等について」
62年:教課審「幼稚園、小学校、中学校及び高等学校の教育
景
答申(H10.7.23)
11年:高等学校学習指導要領告示(H11.3.30)
課程の基準の改善について」答申
元年:高等学校学習指導要領告示
:学習指導要領等の移行措置並びに移行期間中における学習
3年:中教審「新しい時代に対応する教育の諸制度の改革に
ついて」答申
指導について通知(H11.6)
12年:中教審「新しい時代における教養教育の在り方について」
4年~ 5年:高等学校教育改革推進会議の第1次~第4次報告
14年:確かな学力の向上のための2002アピール「学びのすすめ」
(H14.1.17)
- 5 -
年
度
平 成 1 5 年
項
1
専門性の基礎・基本の重視
ア
職業教育に
教
平 成 2 5 年
目
2
1
科目数の削減や教育内容の明確化
ア
社会の変化や産業の動向への対応
ア
新教科「情報」及び「福祉」の創設
施
イ
科目の構成、内容等の改訂、新科目の設置
3
「職業体験の機会を積極的に設ける」ことを明記
2
地域産業を担う人材の育成
ア
生徒の個性の伸長
育
「地域や産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動
を積極的に取り入れる」ことを明記
ア
選択幅の拡大
3
イ
専門教科の必修単位数や原則履修科目の縮減
人間性豊かな職業人の育成
ア
目標に「・・倫理観をもって解決し」などの文言を明記
イ
情報モラルや情報のセキュリティ管理に関する内容の充実
課
1
修得総単位数の縮減
1
言語活動の充実
2
必修教科・科目の最低単位数の縮減
2
理数教育の充実
3
「総合的な学習の時間」の創設
3
伝統や文化に関する教育の充実
学習指導
4
学校設定教科・科目の導入
4
道徳教育の充実
要
5
選択必修の導入
5
体験活動の充実
6
体験的、問題解決的な学習の充実
6
外国語教育の充実
7
普通教科「情報」の創設
7
職業に関する教科・科目の充実
程
の
基礎・基本の重視、専門分野の知識と技術の定着
イ
とられた
策
将来のスペシャリストの育成
領
変
遷
卒
業
に
必
要
な
74単位
74単位
修得単位数
専門教育の
教科科目の
履修単位数
高校進学率
進路の状況
25単位を下らないこと(商業学科は外国語で5単位まで、
25単位を下らないこと(商業学科は外国語で5単位まで、
その他は普通科目を5単位まで代替可)
その他は普通科目を5単位まで代替可)
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
26年
96.8
96.9
97.0
96.9
97.0
97.3
97.5
97.6
97.7
97.7
97.8
97.9
98.0
98.2
98.3
98.4
98.4
97.2
97.5
97.7
97.7
97.9
98.0
98.3
98.4
98.5
98.4
98.6
98.6
98.7
98.8
98.7
98.9
98.9
42.5
44.2
45.1
45.1
44.8
44.6
45.3
47.2
49.3
51.2
52.8 53.9
54.3
53.9
53.5
53.2
53.8
(22.7) (20.2) (18.6) (18.4) (17.1) (16.6) (16.9) (17.4) (18.0) (18.5) (19.0) (18.2) (15.8) (16.3) (16.8) (17.0) (17.5)
32.3
34.4
35.4
35.4
34.7
34.7
34.9
36.4
38.0
38.4
40.4
41.3
41.0
40.4
40.2
39.9
41.2
(27.5) (24.3) (23.1) (22.9) (21.6) (20.5) (20.0) (19.7) (19.8) (20.8) (21.1) (20.2) (18.3) (19.7) (20.6) (21.9) (22.9)
背
社会情勢と
教育の動向
景
自ら学び自ら考える力の育成
15年:中教審「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振
興基本計画の在り方について」(答申)
(H15.3.20)
15年:「小学校、中学校、高等学校等の学習指導要領の一部
改正等について」
(事務次官通知)
(H15.12.26)
16年:キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会
議報告(H16.1.28)
18年:教育基本法公布・施行(H18.12.22)
19年~:「全国学力・学習状況調査」の実施
19年:「学校教育法等の一部を改正する法律」公布
(H19.6.27)
20年:「教育振興基本計画」閣議決定(H20.7.1)
:北海道洞爺湖サミット開催
21年:高等学校学習指導要領告示(H21.3.9)
:学習指導要領等が全面実施されるまでの間の教育課
程の特例を定める告示(H21.3.9)
22年:公立高等学校の授業料無償化(H22.4~)
23年:中教審「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育
の在り方について」
(答申)(H23.1.31)
「生きる力」を育成
知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバランス
豊かな心や健やかな体を育成
25年:第2期教育振興基本計画(H25.4.25)
26年:中教審「道徳に係る教育課程の改善等について」
(H26.10.21)
26年:中教審「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方に
ついて」
(諮問)(H26.11.20)
26年:中教審「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高
等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革につい
て」(答申)
(H26.12.24 )
26年:中教審「子供の発達や学習者の意欲・能力等に応じた柔軟か
つ効果的な教育システムの構築について」(答申)(H26.12.24)
- 6 -
(2) 職業関係教科の目標
年度
昭和26年 (昭和27~30年度)
教科
農
昭和31年 (昭和31~37年度)
将来、みずから農業を営み、あるいは初級技術者 1 農業に関する技術的な能力を養う。
として農業に関する職業に従事して、わが国農業の 2 環境と農業との関係ならびに、農業技術の科学的
改良・発展の指導力となるために必要な科学的・実
な根拠を理解し、進んでこれらをよりよくする能
際的な能力を養成する。
力を養う。
3 農業を合理的に営み、有利に経営する能力を養う。
4 農業の意義を自覚し、進んでこれを改良しようと
する態度を養う。
業
工
将来、日本の工業の建設発展の基幹である中堅技
中学校教育の基礎の上にたち、将来、わが国工業
術工員となるべきものに必要な技能・知識・態度を 界の進歩発展の実質的な推進力となる技術員の養成
養成する。
を目的とし、現場技術にその基礎をおいて、基礎的
な知識・技能・態度を習得させ、工業人としての正
しい自覚をもたせることを目ざす。
業
1
2
商
3
4
業
5
商業が経済生活においてどのような機能を果た
しているかについて理解する。
商業に関する基礎的な知識・技能を習得して、
経済生活を合理的に営むために役立てる。
商業を自己の職業とする者にとって必要な、知
識・技能を身につけ、商業を合理的・能率的に運
営する能力を養う。
正しい、好ましい経営の態度・習慣を養い、国
民の経済生活の向上に貢献するように努める心構
えを養う。
商業経済社会の新しい状態に適応したり、さら
に、いっそう発展した研究をしたりするために必
要な基礎を養い、将来の発展に役立つ能力を身に
つける。
1
2
3
4
5
商業が経済生活においてどのような機能を果た
しているかを理解させる。
商業に関する基礎的な知識・技能を習得させ、
経済生活を合理的に営む態度・習慣を養う。
商業に従事する者に必要な知識・技能を習得さ
せ、商業活動を合理的・能率的に営む能力を養う。
経営についての正しい心構えを養い、国民の経
済生活の向上に貢献するように努める態度を養う。
経済社会の進展に適応し、さらに進んだ研究を
するために必要な基礎的能力を養い、将来の発展
に役だてる。
1
水
わが国の水産業の重要性、社会的地位、自然環 1
水産業が産業経済の発展に果たす役割を正しく
境、天然資源としての水産物等についての知識・
理解させる。
技術の習得を図る。
2
水産資源に即する理解を深め、これを愛護する
2
業界の中堅となって、水産業を向上発展させて
科学的な根拠を確認する。
いく原動力となる人材の育成を図る。
3
現場作業を対象として、必要な基本的知識と技
能を習得させる。
産
1
家
庭
家庭において(家族関係によって)自己を成長 1
家庭の一員としてまた家庭を経営する者とし
させ、また家庭及び社会の活動に対し、自分の受
て、家族の衣食住その他の家庭生活に関する要求
け持つ責任のあることを理解すること。
を適正に満たし、家族各員の向上をはかることを
2
家庭生活を幸福にし、その充実向上をはかって
理解し、これを実践する態度と技術を身につける。
行く常識と技能とを身につけること。
2
家庭消費の意義を知り、消費者としての立場と
3
家庭人としての生活上の能率と教養をたかめ
責任とを自覚し、国民経済に貢献する態度を養う。
て、いっそう広い活動や奉仕の機会を得るように 3
家庭生活に関する知識・理解を深め、地域の家
すること。
庭生活の実態を知って、その改善につとめ国民生
活の向上をはかる能力と態度を養う。
4
生徒の進路や特性に応じてさらに深く学ぶ者
は、基礎的な「家庭一般」の教養の上に、家庭生活
全般に関する高度の教養あるいは専門的な知識・
技能を身につけるようにする。
- 7 -
年度
昭和38年 (昭和38~47年度)
教科
昭和48年 (昭和48~56年度)
1
農
農業の各分野における生産および経営に必要な 1
農業の各分野における生産や経営に関する知識
知識と技術を習得させる。
と技術の習得させる。
2
農業技術の科学的な根拠を理解させ、その改善 2
農業技術の科学的根拠を理解させ、その改善進
進歩を図る能力を養う。
歩を図り、農業を合理化する能力と態度を養う。
3
農業と国民経済との関係を理解させ、農業を合 3
農業の社会的・経済的意義を理解させ、農村社
理化しようとする態度を養う。
会の向上発展を図る態度を養う。
業
1
工
業
商
業
水
産
工業各分野の中堅技術者に必要な知識・技術を 1
工業の各分野における中堅の技術者に必要な知
習得させる。
識と技術を習得させる。
2
工業技術の科学的根拠を理解させ、その改善進 2
工業技術の科学的根拠を理解させ、その改善進
歩を図ろうとする能力を養う。
歩を図る能力と態度を養う。
3
工業技術の性格、工業の経済的構造、社会的意 3
工業の社会的・経済的意義を理解させ、共同し
義を理解させ、共同して責任ある行動をする態度
て責任ある行動をする態度と勤労に対する正しい
と勤労に対する正しい信念をつちかい、工業人と
信念とをつちかい、工業の発展を図る態度を養う。
しての自覚を養う。
1
商業ならびに経営管理や事務についての知識と
技術を習得させ、これらの活動を合理的、能率的
に営む能力を養う。
2
経済生活における商業の機能や、産業における
経営管理の重要性を理解させ、国民経済の発展に
寄与しようとする態度を養う。
3
各種の商業ならびに経営管理や事務に従事する
者としての望ましい心構えを養い、常に研究を重
ねて進歩向上を図る態度を養う。
4
一般の経済生活を合理的、能率的に営む能力と
態度とを養う。
商事活動、事務および経営管理に関する知識と
技術を習得させ、これらの活動を合理的、能率的
に行なう能力と態度を養う。
2
経済社会における商業の機能や産業における経
営の重要性を理解させ、国民経済の発展に寄与す
る態度を養う。
3
商事活動、事務および経営管理について常に研
究を重ね、創意を働かせて、進歩向上を図る態度
を養う。
4
日常の経済生活を合理的、能率的に営む能力と
態度を養う。
1
1
水産業の各分野における生産および経営に必要
な知識と技能を習得させる。
2
水産技術の科学的な根拠を理解し、その改善進
歩を図ろうとする能力を養う。
3
水産資源に対する科学的な理解を深めるととも
に、これを愛護し、適切に利用する能力と態度を
養う。
4
水産業と国民経済との関係を理解させ、水産業
を合理化しようとする態度を養う。
1
水産業の各分野における生産や経営に関する知
識と技術を習得させる。
2
水産に関する技術の科学的根拠を理解させ、そ
の改善進歩を図り、水産業を合理化する能力と態
度を養う。
3
水産資源に対する科学的な理解を深め、これを
開発し合理的に活用する能力を養う。
4
水産業の社会的・経済的意義を理解させ、漁村
社会の向上発展を図る態度を養う。
1
家
庭
衣食住保育その他の家庭生活に関する知識と技 1
被服、食物、住居、保育、家庭経営などに関す
術を習得させる。
る知識と技術を習得させ、これらに関する仕事を
2
家庭消費の意義を知り、消費者としての立場と
適切に行なう能力と態度を養う。
責任を理解し、国民経済に貢献する態度を養う。 2
家庭生活を明るく合理的に営み、その充実向上
3
家庭を経営する者としての立場から家庭生活の
を図るとともに、進んで地域の家庭生活の改善を
改善向上を図り、進んで地域の家庭生活の改善を
図る能力と態度を養う。
図る能力や態度を養う。
3
消費者としての立場と責任を理解させ、家庭経
済の安定向上を図り、国民経済に貢献する態度を
養う。
1
看
護
看護に関する知識と技術を習得させ、看護を適
切に行なう能力と態度を養う。
2
看護技術の科学的根拠を理解させ、その改善進
歩を図る能力と態度を養う。
3
看護の社会的意義を理解させ、看護に従事する
者としての望ましい心構えと国民の健康の保持増
進に寄与する態度を養う。
- 8 -
年度
教科
農
昭和57年 (昭和57~平成5年度)
平成 6 年 (平成6~14年度)
農業の各分野における生産や経営に関する基礎的
農業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
・基本的な知識と技術を習得させ、農業の意義や役 術を習得させ、農業の意義や役割を理解させるとと
割を理解させるとともに、農業及び農村社会の発展 もに、主体的に農業の発展を図る能力と態度を育て
を図る能力と態度を育てる。
る。
業
工
工業の各分野の基礎的・基本的な知識と技術を習
工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
得させ、現代社会における工業の意義や役割を理解 術を習得させ、現代社会における工業の意義や役割
させるとともに、工業技術の諸問題を合理的に解決 を理解させるとともに、工業技術の諸問題を主体的、
し、工業の発展を図る能力と態度を育てる。
合理的に解決し、工業の発展を図る能力と実践的な
態度を育てる。
業
商
商業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
商業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、国民経済における商業の意義や役割 術を習得させ、商業の意義や役割を理解させるとと
を理解させるとともに、商業の諸活動を合理的、実 もに、経営活動を主体的、合理的に行い、経済社会
践的に行う能力と態度を育て、経済社会の形成者と の発展に寄与する能力と態度を育てる。
して望ましい資質を養う。
業
水
水産の各分野における生産に関する基礎的・基本
水産の各分野における生産や流通などに関する基
的な知識と技術を習得させ、水産業の意義や役割を 礎的・基本的な知識と技術を習得させ、水産業の意
理解させるとともに、水産業の発展を図る能力と態 義や役割を理解させるとともに、主体的に水産業の
度を育てる。
発展を図る能力と態度を育てる。
産
家
被服、食物、住居、保育、家庭経営などに関する
家庭生活の各分野に関する基礎的・基本的な知識
基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、家庭生活 と技術を習得させ、家庭生活の意義を理解させると
の意義を理解させるとともに、家庭生活及びこれら ともに、家庭生活及び関連する職業に必要な能力と
に関する職業に必要な能力と実践的態度を育てる。 主体的、実践的な態度を育てる。
庭
看
看護に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得
看護に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得
させ、看護の本質と社会的な意義を理解させるとと させ、看護の本質と社会的な意義を理解させるとと
もに、国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度 もに、国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度
を育てる。
を育てる。
護
- 9 -
年度
教科
農
業
工
業
商
業
水
産
家
庭
看
平成15年 (平成15~24年度)
平成25年 (平成25年度~)
農業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
農業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、農業の社会的な意義や役割を理解さ 術を習得させ、農業の社会的な意義や役割について
せるとともに、農業に関する諸課題を主体的、合理 理解させるとともに、農業に関する諸課題を主体的、
的に解決し、農業の充実と社会の発展を図る創造的、合理的に、かつ倫理観をもって解決し、持続的かつ
実践的な能力と態度を育てる。
安定的な農業と社会の発展を図る創造的な能力と実
践的な態度を育てる。
工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、現代社会における工業の意義や役割
を理解させるとともに、環境に配慮しつつ、工業技
術の諸問題を主体的、合理的に解決し、社会の発展
を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、現代社会における工業の意義や役割
を理解させるとともに、環境及びエネルギーに配慮
しつつ、工業技術の諸問題を主体的、合理的に、か
つ倫理観をもって解決し、工業と社会の発展を図る
創造的な能力と実践的な態度を育てる。
商業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、ビジネスに対する望ましい心構えや
理念を身に付けさせるとともに、ビジネスの諸活動
を主体的、合理的に行い、経済社会の発展に寄与す
る能力と態度を育てる。
商業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、ビジネスの意義や役割について理解
させるとともに、ビジネスの諸活動を主体的、合理
的に、かつ倫理観をもって行い、経済社会の発展を
図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
水産や海洋の各分野における生産や流通、環境な
どに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得さ
せ、水産業及び海洋関連産業の意義や役割を理解さ
せるとともに、それらの諸課題を主体的、合理的に
解決し、それらの産業の充実と社会の発展を図る創
造的な能力と実践的な態度を育てる。
水産や海洋の各分野における基礎的・基本的な知
識と技術を習得させ、水産業及び海洋関連産業の意
義や役割を理解させるとともに、水産や海洋に関す
る諸課題を主体的、合理的に、かつ倫理観をもって
解決し、持続的かつ安定的な水産業及び海洋関連産
業と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度
を育てる。
家庭の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、生活産業の社会的な意義や役割を理
解させるとともに、家庭の各分野に関する諸課題を
主体的、合理的に解決し、社会の発展を図る創造的
な能力と実践的な態度を育てる。
家庭の生活にかかわる産業に関する基礎的・基本
的な知識と技術を習得させ、生活産業の社会的な意
義や役割を理解させるとともに、生活産業を取り巻
く諸課題を主体的、合理的に、かつ倫理観をもって
解決し、生活の質の向上と社会の発展を図る創造的
な能力と実践的な態度を育てる。
看護に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得
看護に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得
させ、看護の本質と社会的な意義を理解させるとと させ、看護の本質と社会的な意義を理解させるとと
もに、国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度 もに、国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度
を育てる。
を育てる。
護
情
報
福
祉
情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、現代社会における情報の意義や役割
を理解させるとともに、高度情報通信社会の諸課題
を主体的、合理的に解決し、社会の発展を図る創造
的な能力と実践的な態度を育てる。
情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技
術を習得させ、現代社会における情報の意義や役割
を理解させるとともに、情報社会の諸課題を主体的、
合理的に、かつ倫理観をもって解決し、情報産業と
社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育
てる。
社会福祉に関する基礎的・基本的な知識と技術を
総合的、体験的に習得させ、社会福祉の理念と意義
を理解させるとともに、社会福祉に関する諸課題を
主体的に解決し、社会福祉の増進に寄与する創造的
な能力と実践的な態度を育てる。
社会福祉に関する基礎的・基本的な知識と技術を
総合的、体験的に習得させ、社会福祉の理念と意義
を理解させるとともに、社会福祉に関する諸課題を
主体的に解決し、社会福祉の増進に寄与する創造的
な能力と実践的な態度を育てる。
- 10 -
(3) 必修教科・科目数及び単位数
職 業 必 修 単 位 数
職
業
学
科
50~70単位前後
(各学科ごとに実習及び関係科目が必修科目として
掲げられている。)
昭
和 告 男 17科目(68~74科目)
38 示 女 18科目(70~76科目) 14科目(47~52単位)
年
35 特別の事情のある場合
特別の事情のある場合
年 最低56単位
最低44単位
35単位以上
(
単位
必 修 教 科 ・ 科 目 単 位 数
改定年度
普
通
科
職 業 学 科
昭
和 試
6科目(38単位)
3科目(23単位)
23 案
年
昭
和 試
共通必修6科目(38単位)
24 案
年
昭
和 試
共通必修6科目(38単位)
26 案
年
昭
共通必修9科目(39~55単位)
和
芸術、職業、家庭のうち
31
1~2科目(6単位)
年
)(
30~36単位
(各学科ごとに実習及び関係科目が必修科目として
掲げられている。)
)(
30単位以上
(商業学科は、外国語と商業外国語とを合わせて、
10単位以内を含めることができる。)
)
30単位以上
(商業学科は、外国語10単位以内を含めることがで
きる。)
(
(事情が許す場合には40単位以上が望ましい。また、
商業学科では、外国語10単位以内を含めることがで
きる。)
)
男
女
11~12科目(42単位)
12~13科目(46単位)
(
体育(+4単位)
芸術(+1単位)
)
昭
和 告
48 示
年
男
45
年
女
芸術(+1単位)
昭
和 告
57 示
年
男
53
年
女
男
女
35単位以上
(商業学科は、外国語を10単位まで含めることがで
きる。)
7科目(27単位)
8科目(31単位)
(
体育(+4単位)
芸術(+1単位)
)
芸術(+1単位)
30単位以上
(商業学科では外国語10単位まで含めることができ、
商業学科以外の専門教育を主とする学科では普通科
目の履修により、専門科目の履修と同様の成果が期
待できる場合には、その普通科目を5単位まで含め
ることができる。)
(
平
共通必修11~12科目(35単位)
成 告
6 示 体育(+2単位)
年
芸術(+1単位)
元
年
同上
)
共通必修13科目(31単位)
総合的な学習の時間(105時間~210時間)
(
平
成 告
15 示
年
11
年
)
(
平
成 告
25 示
年
21
年
各学科に共通する各教科・科目の必履修教科
・科目13科目(最低合計単位数31単位)
総合的な学習に時間(標準単位数3~6単位)
25単位を下らないこと
(商業学科では外国語5単位まで含めることができ、
商業学科以外の専門教育を主とする学科では普通科
目の履修により、専門科目の履修と同様の成果が期
待できる場合には、その普通科目を5単位まで含め
ることができる。)
同上
)
(注) 1 上の表は、全日制の場合のみである。(定時制の場合もほぼ同様であると考えてよい。)
2 教科、科目の区分が設けられたのは昭和24年6月以降であり、それ以前はすべて教科と称していたが、
ここでは便宜上現在の考え方で整理している。
3 学科という考え方が学習指導要領の上で採用されたのは、35年の改訂からである。それ以前は普通課程、
職業に関する課程と称しているが、これらの区分も現在の考え方で整理している。
- 11 -