2010年7月号 - さわやか福祉財団

2010
平成22年7月10日発行(毎月1回10日発行) 通巻203号 ● 2010年7月号 ●
さわやかな高齢社会に向けて
レポート
い き 78
いき
7
盲導犬を社会のパートナーに!
「日本盲導犬協会」の取り組み
盲導犬は、
目の不自由な方の歩行をサポートする大切なパートナー。障が
い物を避けたり、段差を教えてくれるだけでなく、視覚に障がいのある方
々が前に進む勇気、希望、自信をもたらす意味でもサポートしています。
平成 年7月 日発行
︵毎月1回 日発行︶
22
10
10
通巻
号
203
発行人 堀田 力
公益財団法人
発行元
編集人 清水肇子
さわやか福祉財団
東京都港区芝公園2︲6︲8
日本女子会館7階
〒105
-0011
さわやか福祉財団
店舗や病院、会社、
その他公
共施設などに、
ラブラドール募
金箱を設置して、市民からの
募金集め。
PO I NT
子犬
(写真上)
が生まれてから盲導犬
(同下)
としてデビューするまでに
かかる時間はおよそ2年。盲導犬になれるのは全体の3∼4割とのこと。
日本では約1000頭
の盲導犬が活躍していま
すが、盲導犬を希望される目の
不自由な方は約7800人(平成10年
日本財団調査)。
まだまだそのニーズに
追いついていません。誰もが主体的に
いきいきと暮らせるよう、盲導犬の活躍
も社会みんなで応援したいものです。
http://www.moudouken.net/
東 京 本 部:Tel.03-5452-1266
1967年に日本で最初の盲導犬育成団
体として誕生。現在全国4か所に拠点
を構え、盲導犬育成事業を実施。
「賛助会員」
:1口3,000円∼法人1口100,000円
(年)
等。
マンスリー会員は1口1,000円
(月)
∼。
http://keirin.jp
http://ringring-keirin.jp
この冊子の制作に
当たっては、
「競輪
公益資金」
の補助
を受けました。
制度の運用に不満が出ると、
すぐ「廃止」とか「抜本的改
革」と叫ぶ人たちがいる。
「では、どういう制度にした
いのか」を考えないで叫ぶ反
対論や抜本改革論は、危ない。
目先のことしか見ていないか
らである。
名刺両面大作戦
山手線一周 辻立ち開始しました!
7月号
通巻203号 2010年7月10日発行
(毎月1回10日発行)
表 紙 絵 池田げんえい
イ ラ ス ト 原田とおる/福島康子
細田あすか/細馬一紀
レイアウト 菊池ゆかり
印 刷 所 日本印刷株式会社
編 集 人 清水 肇子
発 行 人 堀田 力
発 行 元 公益財団法人さわやか福祉財団
〒105 - 0011 東京都港区芝公園2- 6 - 8 日本女子会館 7 階
Tel(03)
5470 - 7751 Fax(03)
5470 - 7755
E-mail [email protected]
http://www.sawayakazaidan.or.jp
Printed in Japan !
JR山手線浜松町駅にて街頭辻立ちを堀田理事長が開始 本格実施第1日めの終了後の写真撮
影。左から4人目が堀田理事長。あいにくの雨模様も、演説中は雨も上がって道行く人たちに熱
く名刺両面大作戦、ボランティア参加を訴えかけました。
本誌『さぁ、言おう』でも毎号ご紹介している「名刺両面大作戦」。
この活動をさらに積極的に広めていこうと、街頭辻立ちを始めました。
去る6月1日(火曜日)に東京・JR新橋駅で試行的にスタート。そして6月
14日(月曜日)
、JR浜松町駅から本格開始し、およそ1年かけて、山手線
各駅を回ります。ぜひご支援ください!
→本文2ページからの特別ニュースをどうぞご覧ください。
無断複写・無断転載はご遠慮ください©
公益財団法人
さわやか福祉財団
2010年7月号
CONTENTS
2 特別ニュース
名刺両面大作戦
山手線一周 辻立ち本格スタートです!
4 挑戦ー幸福づくり
高齢者福祉の進む道
堀田 力
6 特 集 新しいふれあい社会を考える
自分たちの地域は自分たちで!
みんなで居場所を始めよう
ふれあいの居場所普及サミット in 京都
7
基調鼎談
ふれあいの居場所の意義と効果
丹羽 國子さん まちの縁側クニハウス、まちの学び舎ハルハウス 主宰
河田 珪子さん 常設型地域の茶の間「うちの実家」 代表
堀田 力 さわやか福祉財団 理事長
12
パネルディスカッション
多様な居場所
28 近隣助け合い
20 団体活動紹介
笑・涙・喜 ふれあいネットワークづくり
たまり場づくりで
心ときめく地域コミュニティーを
茨城のたまり場ネット本舗 たまり場・たろう(茨城県)
24 インタビュー
こんな楽しいことはやめられない!
代表 小松﨑
登美子さん
26 地域で子どもたちを育もう!
上級生も下級生もみんな友だち
田村市放課後子ども教室
「めだかの学校」
(福島県)
"通貨"であることに意味がある
鶴山 芳子
30 「新しいふれあい社会」への動き
地域包括ケア体制につながる
厚生労働省の動き
加藤 昌之
32
さわやか福祉財団活動報告
41
みんなの広場
43
投稿募集
44
さわやかパートナー・
『さぁ、言おう』の
ご案内/表紙絵から
ひとりごと No.175 堀田 力
!
街頭辻立ち演説を開始しました。
6月1日、新橋駅で第一声の堀田理事長
! 新橋駅にて試行
堀田理事長デビュー 日間
9
演説者は堀田理事長、当財団の職員も自主参加。外部
からの応援ボランティアの方も多く駆けつけてくれ、時
時
分から
時
分の1時間です。
45
駅を回り、来年
本格実施となったJR浜松町駅は、さわやか福祉財団
の地元駅。今後は山手線各駅で 週間ずつご挨拶で全
8
に堀田理事長に代わりマイクでスピーチ。時間は、月曜
から金曜まで、毎朝
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! 山手線各駅制覇
目指せ 7
月上旬新橋駅で第
寄付での応援も可能です。たとえば…。
働く人の社会参加がこれからの課題
(1人につき○円等)。詳細は、追ってまたご紹介します。
○月の月曜日、毎週火曜日等)の当該日参加人数×金額
(例)①辻立ち完了までのX日、②特定日(○月△日、
活用します。
付金は、「名刺両面大作戦」の活動を広める資金として
寄付者が日にちや金額を決定して、当該日の参加者数
に準じて、当財団にご寄付いただく仕組みです。この寄
29
コースを完了する
1
2
予定です。お近くの方はぜひ応援お待ちしています !
8
さわやか福祉財団では、1991年の活動スタート時
から、 年後に、「サラリーマン1000万人のボラン
20
特別ニュース
大作戦
スタートです 名刺両面大作戦は、勤労者も、何ら
かの社会参加活動に参加し、あるいは
金銭的に支援して、本業の名刺の裏に
その団体名を書こうという運動です。
6月1日からの新橋駅試行を経て、6
月14日・浜松町駅から、
「名刺両面大
作戦」
、勤労者の社会参加を訴えかける
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2010.7
名刺両面 名刺両面大作戦 HP
6月17日は3人の力強い応援ボランティアの助っ人が!
堀田理事長、そして人間力再生
プロジェクト担当の大畠・中島
の3名は毎日。
その他参加職員 133名
外からの応援ボランティア 36名
配付チラシ 合計 5,891枚
ティア参加」をキャッチフレーズとして目標に掲げてき
ました。
2004年度から昨年度まで計 年間は、「勤労者マ
ルチライフ支援事業」「特別な休暇制度普及促進事業」
都道府県で進め、
47
同時に立てた目標、社会全体でボランティアの参加
「学生・生徒 200万人」「ボランティア団体 全国
5000」は、 年余で達成しましたが、サラリーマン
な広がりには残念ながら至っていません。
各地での効果もそれなりに上がりましたが、横への大き
の仕掛け、組織側への働きかけを全国
などに取り組み、主に企業や行政などいわば「上から」
6
こうした訴えかけは、さわやか福祉財団に限らずどこ
でも誰でも可能です。辻立ち者の団体への寄付募集も含
皆さんの地域でもやってみませんか?
辻立ち演説です。
大作戦」を直接訴えかけようと始めたのが、駅街頭での
ならば、今度は、地道にストレートに、働く皆さんに
ボランティア活動への参加、それにつながる「名刺両面
お金をかけず、口コミを狙う「名刺両面大作戦」に着手
の参加は依然として大きな壁です。
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めて、いろいろな辻立ちが広がることを期待しています。
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山手線一周 辻立ち本格
〜名刺から始める社会参加〜
http://www.sawayakazaidan.
or.jp/meishisakusen
6月21日現在の延べ参加者
高齢者福祉の進む道
2003年、厚生労働省の中村秀一老健局長が
設けた研究会が発表した『2015年の高齢者介
護〜高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて〜』
は、幅広い関係者から支持され、その後の介護保
険制度等の改修・再構築の基礎となった。
その先をにらんで、制度を、変化進展していく
時代のニーズに合わせてどのように改築していく
かについて、このたび地域包括ケア研究会(その
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の施設も「ケアが組み合わされた集合住宅」にし
その理念を踏まえ、在宅ケアを強力に進め、既存
尊厳」という言葉はあまり出てこないが、提言は
その内容をひと言でいえば、地域包括ケアを進
める方向で徹底していることである。「高齢者の
的に共鳴、支持できるものとなっている。
和感のあるところもあるが、市民としてほぼ全面
り、実情調査に重点を置き過ぎていたり、若干違
しっかりマッチしている。互助を共助と区別した
まえ、さらに歩を進めるもので、市民のニーズに
の高齢者介護』が創り出してきた方向と実情を踏
報告書は、今後 年の高齢者福祉の進む道を描
き出しているが、その認識や提言は『2015年
域包括ケア研究会報告書』を発表した。
各部会の座長は田中滋、前田雅英各教授)は、
『地
としては、地域の実情に応じて労力を出し、安心
か」の選択問題が消えるわけではない。われわれ
しかし、「金を出すか、労力を出すか、見捨てる
は政治的に機が熟していないと見たのであろう。
民の意思によるべきところ、それを選挙で問うに
なりささやかれていたが、報告書は中立の立場を
財源ひっ迫の状況を考え、軽い介護・支援や家
事援助を保険給付の対象外とするという意見がか
系的な仕組みにしたい。
高齢者の生きがいづくりである。これはもっと体
など良い提言があるが、私が気に入っているのは、
ほかにも、介護予防の実質化、認知症対応の強化
援センターやケアマネジャーの役割を強化し、ボ
人に必要なケアが包括的に届くよう、地域包括支
月 日号巻頭に掲載)
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取った。サービスを削るか負担増を採るかは、国
ランティアなど地域の力ともネットワークを組む。
ていこうという。在宅ケア拡大のため、「 時間
(『厚生福祉』
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365日短時間巡回型訪問サービス」を中心にし、 と幸せに寄与していきたい。
福祉と医療の連携などを密にする。それぞれの個
5
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常設型地域の茶の間「うち
の実家」(新潟市)代表
まちの縁側クニハウス(名古
屋市)、まちの学び舎ハルハウ
ス(京都市)主宰
丹羽 國子さん
河田 珪子さん
in
べりがしたい」という声が高まっ
「誰かとつながりたい」「おしゃ
いう。一方で、独居の人も増え、
分たちで取り組む姿勢〟があると
民には〝行政に頼らず、まずは自
世界中から観光客などさまざま
な人を受け入れる地域、京都。市
特集
京都
自分たちの地域は自分たちで!
みんなで居場所を始めよう
鼎談者
ふれあいの居場所普及サミット
鼎談者
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2010.7
さわやか福祉財団 理事長
ている。そこで、会場を巨大な居
場所に見立て、参加者がお互いに、
お茶を飲みながら、居場所の意義
について考えるフォーラムを行っ
た。
(取材・文/鈴木さや香、小澤浩、鶴山芳子)
ただきます。丹羽國子さん、河田珪子さんお
人の
いるのか、どんな効果があるのかをご紹介させてい
ふれあいの居場所の意義と効果
堀田 力
丹羽 皆さま、こんにちは。私は、1999年に名
古屋にクニハウスを立ち上げました。それを見た方
ばうれしいと思います。
話から居場所の素晴らしさを感じ取っていただけれ
2
基調鼎談
どんな居場所をやっているのか?
鼎談では、どんな地域で、どんな居場所をやって
堀田 これだけの皆さま方にお見えいただき、本当
にうれし く 頼 も し く 思 っ て お り ま す 。
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進行役
て、それから使わせていただいています。その後、
が「まるで、まちの縁側ですね」と言ってくださっ
ですが、友達に会いに行かず、なぜ、地域の居場所
ていく。反面それだけ寂しい人がいるのかと思うの
ども、それが「あれ、いいなあ」とどんどん広がっ
に行くのでしょうか。
京都にハ ル ハ ウ ス を 立 ち 上 げ ま し た 。
河田 私はかつて 年間、お隣の高槻市で暮らして
いましたが、1989年両親の介護のため故郷の新
河田 おいでになる 歳の方は「人に会える、話が
できる。一緒に食事ができる。笑いがある」とおっ
しゃいます。
堀田 友だちと会うのは、年がいくほど大変になっ
てきますよね。だから行きたいなあと感じたらすっ
助けてほ し く て 有 償 の 助 け 合 い を 始 め ま し た 。 1
997年には近所の自治会館で「地域の茶の間」を
と行けて、誰もが友だちのように迎えてくれる、そ
1年頃 か ら 自 然 に そ の 事 務 所 が 居 場 所 に な り 、
始め、その後空き家をお借り
実家」をやっています。
堀田 河田さんの「地域の茶
の間」をモデルにした居場所
が新潟県内にもう2000ぐ
らいできている。丹羽さんの
「まちの縁側」も長野市に
つくられたのは つですけれ
000の計画が動いている。
5
堀田 それまで全く知らない人といきなり一緒にい
人を甦らせるほっとする場所
ことのほうが楽しいと実感しています。
丹羽 そうですね。ほっとする居心地のいい居場所
があり、近くの他人といつも声を掛け合って暮らす
ういう場所が欲しいのですか。
80
して常設型の居場所「うちの
9
潟に戻りました。地域の方から見ればよそ者です。
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1
1
9
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ふれあいの原点や必要性に
ついて語り合い、会場全体
が共感、共有した
いと、心は開けないですね。
丹羽 それには周りの環境を
ほっとする状態にしておかな
けるものですか。
て、そんなに安心して心が開
ら、もう駄目ですよね。
何しに来たの」なんて眼差しが一度でも向けられた
気持ちで入った途端、「私たちの仲間じゃないのに
いう目つきをしない。初めはみんなちょっと心配し
「うちの実家」の決まり事は、「あの人、誰?」と
赤ち ゃ ん と も 対 等 で す 。
事なのは、ここに集う人はすべて対等です、と。
河田 耳のご不自由な方が古い浴衣を裂いて織物を
やっています。赤ちゃんはみんなを元気にさせる最
ね。河田さんのところもいろんな方、来られますね。
堀田 ただ誰に対しても対等にと。それが基本です
ね。それがあるからみんなも落ち着けるのでしょう
自然な集まりが支え合いへつながっていく
ながら玄関の前を行きつつ戻りつつ〝よし〟という
私がいちばん心がけているこ
とは環境です。幼い子どもが
クニハウスの玄関を入ると「ああ、気持ちいい」と
言うのです。裏の庭まで見渡せるガラス張りで、緑
や花がいっぱいです。それでさわやかな空気が流れ
堀田 居心地がいいから来るのでしょう。全く
知 ら な い 者 同 士 が 仲 間 の よ う に 心 開 く、 そ う い
高のボランティアです。いろんな方がいらっしゃる
て い る。 そ う す る と、 話 し て み よ う か な と。 大
う 雰 囲 気 の つ く り 方 の 一 端 を 伺 い ま し た。 河 田
ことで空気が和やかになる。人と競うという気持ち
堀田 ただ働き盛りの中年、あるいは若年がなかな
がなくなるのではないでしょうか。
さん の 所 は い か が で す か 。
河田 うちには決められたプログラムはなくて、
み ん な が そ れ ぞ れ 好 き な よ う に 過 ご し ま す。
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堀田 平素から町内会長とか、スタッフでもないの
に鍵を渡しておくのですか。
か参加してくれない。河田さんの所の試みを紹介し
てくださ い 。
丹羽 みんなが「あそこはああいう所」と認知され
ていますので、婦警さんも寄って「この地域は犯罪
つながっていただいて
ど名刺交換でどんどん
らなきゃいけないということは全然ない。自然にみ
なっているという話ですね。別に難しいところをや
堀田 お互いに挨拶をするようになって、つながり
ができて、防犯効果も生み出して、婦警とも仲良く
をしている人や医師な
います。
ようになってしまうということですね。ところで、
が飲み会で使ったりし
どで使ったり、大学生
に役員総会、クラブな
祝以外の開いている日
ういう居場所をどんどん広めていきたいですね。
堀田 なるほど、うまくいきだしたら、そんなに手
間かけなくてもやっていけるということですか。こ
していくのじゃないでしょうか。
河田 どうやって……、だって、私が楽しいですし、
楽しいし居心地のいい場所というのは口コミで伝播
河田さんの所はたくさんのボランティアさんをどう
んなで集まっているうちに、そういうこともできる
堀田 丹羽さんのとこ
も…。
やって見つけたのですか。
ています。
持っていて、木・日・
丹羽 スタッフ以外に
も町内会長さんが鍵を
率が低いわ」とか言っています。
河田 はい。実は「夜の茶の間」というのをやって
います。月 回ですが、お勤め帰りの方が多いです
くじ引きによって参加者300人が各テーブル10人くらいに分かれた。
ここで知り合った人たちに共感が生まれ、つながりも生まれた
ね。平均年齢は 代くらいでしょうか。福祉の仕事
1
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れにあった形や方法で自分の能力をそこで生かす。
さを癒し、人の話をじっくり聞くなど、各人それぞ
うと思います。そして居場所というのは個々の寂し
り合うことによってお互いに困り事を助け合うよう
そのことで「うん、自分は生きていていい」という
河田 私たちはここでずっと暮らし続けたいと思っ
ています。そのときに 人では生きていけない。知
な心が生まれるでしょう。とにかく知り合う場を意
きたい、そしていくつになっても心が元気に、生き
ことを実感できる。そういう場を日本中に広げてい
(拍手)
そういう日本社会にしたいなと願っております。あ
図的につくっていくことが大事だろうと思います。
丹羽 例えば、玄関に長イスを つ置いて、誰でも
座っていただいて話し合いができる所をつくる。気
りがとうございました。
ていることがいいと満足しながら暮らしていける、
づいた人から環境を快適にしていく作業をしていけ
ばいいんじゃないかなぁと思うのですが、いかがで
しょうか。(拍手)
堀田 ベンチ つ置くだけでもいい。そこから
始まります。特に今大切なのは、自分が役立つ、
そういう場が高齢者になかなかないんですね。
し か し、 人 の お 話 を 聞 く だ け で も 十 分 に そ の 相
手 を 助 け る こ と が で き ま す。 だ か ら 寝 た き り に
なった状態でも十分に人に役立つ能力は持って
いる。 これを生かす仕組みが今日本には足りな
パネルディスカッションの前には、お琴の演
奏で会場がさらに和やかな雰囲気に。梶寿美
子さん(プリマルーチェ代表)と梶宏さんご
夫妻による演奏と歌『このまちで』ほか
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い。 こ れ を つ く り 出 す の は 我 々 の 地 域 の 力 だ ろ
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1
前東 私たちは、 年
前に助け合い活動を始
話しいただきます。
のきっかけや内容をお
きます。まずは、活動
もアドバイスをいただ
ます。宇津﨑さんから
うことを見ていただき
多様な居場所
パネルディスカッション
ふみ子 さん (エフ・エーさろん/NPO法人エフ・エー)
美枝子 さん (恒河沙コミニテ食堂/恒河沙)
敬子 さん (ハイ・どうぞ/NPOふれあいほうむどうぞ)
隆子 さん (よっとーくりゃす)
◎パネリスト
前東
福島
小林
増田
◎アドバイザー
宇津﨑 光代 さん
(NPO法人次世代の家と社会をつくる会 理事長)
◎コーディネーター
中村 順子 さん
(NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸 理事長)
居場所 を 始 め た き っ か け や 活 動 の 内 容
中村 ここからは「いろんなやり方があるよ」とい
めました。すると「ち
ょっとお願い」という
声が予想以上にありま
えるつながりをつくってほしいというのが、居場所
のはおかしい、もっと顔見知りになって声を掛け合
水やり、犬の散歩など、こんなことまで組織に頼む
した。例えば、植木の
中村 順子さん
前東 ふみ子さん
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づくりのきっかけでした。誰でも来れるように商店
街の中につくりました。 人で来る方も、喫茶店と
は違い、必ず人のそばに座ります。人とふれあいた
いということがわかります。
中村 それでは、福島さんお願いします。
福島 私は、居場所を、
とは一切考えなかった
んです。なぜ、居場所
になったかをお話しし
ます。まず、うちのお
寺に不登校の子が来て、
した。思わぬ効果も生まれます。対人コミュニケー
間にか「ああ、これはコミニテ食堂だよ」となりま
「昼間は、誰かとおしゃべりをしたい」と、いつの
食堂にしました。すると、一人暮らしの方などが
近所の方が「その野菜でお昼ご飯を作ろう」と言い
ったので、ご近所の方と野菜を作りました。次にご
「野菜を作りたい」と言い出し、近くに遊休地があ
福島 美枝子さん
ションが苦手な子どもたちが、お年寄りの話を小耳
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んだん元 気 に な っ て い き ま す 。
うに生きていくといいんだ」と思うようになり、だ
に挟み、「な〜んだ、ここにいるおばあちゃんのよ
が起こらない時、「誰
共に入院し何もやる気
取り、介護疲れで夫婦
います。姑と父母を看
に」と誘われて始めたら、輪が広がりました。一番
発しました。生協から「個人引取りのステーション
もう一回出よう」と出
かと通じる地域社会に
中村 では、小林さんお願いします。
小林 人は、年齢を経
ると、み な 何 ら か の 形
で障がい に な り ま す 。
障がいや 年 齢 を 問 わ ず 、
通所者とで、毎日ランチとお弁当を作っています。
と知り、居場所を始めました。ボランティアさんと
ると不思議なことに出会います。町家を貸している
いう思いがずっとありました。思いを強く持ってい
ような場 所 が 欲 し い と
れていますが、お話を伺いたいと思います。
中村 結局、〝青い鳥〟って足元にいたわけですね。
では、宇津𥔎さんは「住育」を理念に活動を広めら
せながら前進するような発展が良いですね。
築く。聞くところから出発して、いろいろふくらま
より心が通じていくこと。まず、人との信頼関係を
に感じるのは、人との関係は、人の話を聞くことに
この場がきっかけでつながりから活動が生まれてい
が楽しい か ら や れ て い る と 思 い ま す 。
中村 で は 、 増 田 さ ん お 願 い し ま す 。
増田 私は、家の表を土間にして、そこを開放して
と活動をしています。日本の住宅は、ふすまを開け
のです。それで、住まいづくりから世直しをしたい
ます。人と出会えることがうれしい。やはり、自分
つながっ て 支 え 合 え る
増田 隆子さん
宇津𥔎 私は、地域の居場所もですが、その前の社
会の核となる家族が崩壊しているのを食い止めたい
小林 敬子さん
●
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2010.7
エフ・エーさろん(前東
ふみ子さん)
大阪府大阪市阿倍野区 設立:2007年
毎日オープン。飲み物代100円。商店街の空き店舗を改装した居場所。「助けて」と言
える地域のつながりが必要と感じ、始める。通りすがりで立ち寄り、気軽にふれあい、
顔見知りの関係になれる場所となっている。
恒河沙コミニテ食堂(福島
美枝子さん)
京都市上京区 設立:2006年
毎週火木。ランチ500円。高齢者や子どもなど地域に暮らすさまざまな人が集まり、お
しゃべりしながら楽しく過ごすことのできる居場所。そこにいる人のニーズに合わせて
いく中でコミニテ食堂ができた。ふれあいからつながりがたくさん生まれている。
ハイ、どうぞ(小林
敬子さん)
京都市中京区 設立:2006年
小規模作業所として配食・ランチを営む。人と人とがつながれる場、自分の良さを発揮で
きる場を大切にしている。年齢・障がい・性別に関係なく、その人の良さが生かされ、多
くの人とつながり合い、みんなで楽しめる居場所。食を通じて人のつながりができている。
よっとーくりゃす(増田
隆子さん)
京都市南区 設立:2008年
毎週水曜の午後に開設。無料。人と人を結び、共感し、一緒に成長していく場にしたいと
自宅の町家を改装して始めた居場所。生協の個人引取りステーションの手数料、ガレージ
バザーの収益の一部を維持費に充てる。「ほっとして楽しくなる場所」を目指している。
NPO法人次世代の家と社会をつくる会(宇津﨑
光代さん)
京都市左京区 設立:2003年
目的は安心安全な住まいを造ること。独自に開発した「住育の家」づくりを基に「住ま
いの大切さ」を日本全国、海外にも提唱。「家族の崩壊」を住まいづくりから見直した
いと、家事も子育ても介護も楽しくできる家から地域のつながりをつくっている。
コミュニティ・サポートセンター神戸(中村
順子さん)
兵庫県神戸市 設立:1996年
地域の人による地域のための市民活動を支援する中間支援機関。広告代理店に勤務して
いた30代半ばに「このままでいいのか?」と自問し、’82年に「神戸ライフケア—協会」
に所属し理事に。その後阪神大震災の救援組織を立ち上げ現在に至る。公益財団法人さ
わやか福祉財団理事。
●
15
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2010.7
たら家族 が 見 え て 、 ち
ゃぶ台に 集 ま っ た り 、
井戸端に 集 ま っ た り と
して、一緒に考えていきたいと思います。質問は、
「場所」「お金」「心構え」「情報の問題」
、そして
一番多かったのが「人」の問題ですね。前東さんか
っているのではないかと思います。みんなが「ただ
今問題が た く さ ん 起 こ
とは完全に分けています。居場所の運営は、無償の
取り組みました。会計とスタッフは、助け合い活動
前東 私は、運営と心構えについてお話しします。
私たちの団体は、収益事業として、介護保険事業に
らお願いします。
いま」「お帰り」とワクワク帰りたくなる家づくり
ボランティアでお願いしています。自分から「やり
いう日本 の 古 き 良 い と
をしています。それから、高齢者は日本の財産だと
たい」と言ってくる人や良さそうな人などを一本釣
ころがな く な っ た か ら 、
思っています。生涯青春、生涯現役の若者の高齢者
りしてお誘いしています。「責任は私たちが全部持
ちます。好きにやってください」とお願いすると、
たいがいの人はやってくださいます。自分たちの居
場所という意識を持っていただくことが大切です。
中村 はい、ありがとうございました。居場所を成
り立たせるための環境づくりですね。さて、多様な
りませんでした。
から、ありあわせのもので間に合わし、資金はかか
中村 では、場所はどうやって見つけましたか?
福島 京都にセカンドハウスがありまして、そこが
空いていたために使用することになりました。です
居場所を見ていただきました。会場からの質問に対
会場か ら の 質 問 を み ん な で 考 え て い く
住育コミ ュ ニ テ ィ ー と し て 活 動 し て い ま す 。
仲間をつくりたいと、NPOを立ち上げ老若男女の
宇津﨑 光代さん
●
16
●
2010.7
きて、それをキャチーッとつかむ(笑)。 それを即
一途に念じる。するとインスピレーションが降って
中村 商店街は、管理費や共益費など結構高いです
ね。しかし、今、行政の施策で、社会公益的な活動
いますが、甘いでしょうか。
知らないことを教えてほしい。小・中学生、大学生
小林 地域でつながりをとの思いで「この辺りでで
きたらいいなぁ」と…。あとは念力のみですね(笑)
。 も巻き込んでシャッター街を活気づけてほしいと思
座に行動に移すのです。やりたいことは、あまり悩
が入る場合は、家賃を半分にしましょう等という動
中村 さて、人の問題。担い手や利用者はどう集め
ていますか?
参加者をどう集めるか、どう広げていくか
を申し上げたいと思います。
がないとできないということでは、決してないこと
出そう」とありましたが、ベンチを置くなど、場所
きもあります。それから、「お金がなければ知恵を
まずにや る の で す 。
中村 念ずれば通ずということで。
小林 もう念力でございます(笑)。
増田 私は自分の家ですので、 年くらい悩んだの
ですが、最後は丹羽先生から「あんた、しよし」と
言われ、 背 中 を 押 さ れ ま し た 。
中村 ありがとうございました。宇津𥔎さん、
もっとこんな方法もあるよということがあれば
宇 津 𥔎 場 所 と い え ば、 商 店 街 は シ ャ ッ タ ー が
下 り て い ま す ね。 そ こ に も っ と ア イ デ ア を 出 し
お願 い し ま す 。
てはと思うのですが…。例えば、京都の杉を使
増田 さらに広げるためには、居場所でみんなで成
宇津𥔎 私はDMを出したり、それから毎日ブログ
を書いています。そこからも発信をしています。
っ た り 皆 が 集 ま り た く な る 空 間 に し て、 そ こ に
100歳のおばあちゃんたちにも来てもらい、
2010.7
●
17
●
1
長をし、その人が次の居場所の主になり、どんどん
広げていく。自分の地域は、自分たちで面倒を見る
のです。地域の方がお互いに関心を持っているとい
▲
中村 素晴らしい。皆さんの日常から出てくるお言
葉だと感じました。今日は多くのヒントが得られた
●
18
●
2010.7
※鼎談、パネルディスカッションの詳しい内容は、ふれあいの居場所のHP
(http://www.sawayakazaidan.or.jp/ibasyo/)をご覧ください。
ないとでは全然違う。それが、自治です。自分らの
地域は自分らが治めるというくらいの気概をどう育
てていく か 。 私 た ち の 役 割 だ と 思 い ま す 。
小林 人が人を呼んでいくというつながり、連鎖を
つくっていくことが大事と思っています。それから、
いろんな問題が起きたときに、メンバーが一緒にな
ってどう乗り切っていくか。苦労も楽しいこともみ
んな一緒に乗り越えていこうといえる仲間づくりを
していき た い と 思 っ て い ま す 。
福島 本来、人はさまざまな年齢の人が集まって、
楽しく時間を過ごすということが自然であり、それ
がもっとも大切なことだと思います。相手が「ああ、
いいなぁ」と心から思えば、自然に人は集まってき
ということに気づけば、自然に人は集まってくると
ます。みんなと生きるということがもっとも大切だ
協力者の㈱カス
タネットの植木力
社長(右)と金田仁
美さん
▲ 一番元気だった
(?)
近畿ブロックのブース
と思います。居場所は、人が生かし合う仕組みです。
▲ 京都市未来100人委
員会。協力者の絹川雅
則さん(左)と皆さん
考えてい ま す 。
会場には、市内で活動するNPOや協力者、12団体がブースを展示
スカッションについて「元気な女性がこんなにいらっ
しゃるのに驚いています。堀田理事長以外の元気な男
性はどこに隠れているのですか」との感想もあり、壇
上の「アラ還熟女パワー」(中村順子さん発言)の熱
気溢れる内容となった。
第1部では、全国的な居場所普及の大元である丹羽
さんと河田さん、そして、堀田理事長の3人が和気あい
あいと語り合った。そして、第2部の交流会は、参加
者同士がテーブルごとにお茶を飲みながら思いや悩み
を語り合った。「とても勇気づけられた」等の感想も
あり、居場所を始めたいと答えた人が16%、同じく参
加したい、興味がある人が62%と関心の高さがうか
がえた。運営は、近畿ブロックのさわやかインストラ
クターや地元ボランティアの皆さん約50人で、皆さ
んのご尽力のおかげで盛会裏に終えることができた。
その後、京都市内や北部にて、市内の活動者の皆さ
んと近畿ブロックが協働しフォローをする動きが始ま
った。地域は違っても、やはり居場所は求められてい
る。居場所での出会いから助け合える仲間を地域につ
くる。自分たちでつくる共助の時代は、京都ではすで
に動き出していたと実感した。ご参加、ご協力をいた
だきました多くの皆様に改めて感謝いたします。
●
19
●
2010.7
多様な居場所が、これから必要になっていくと思い
部形式のプログラムはどれも好評で、特にパネルディ
「ありがとう」と言われたり、「役に立てる」とい
かったが、大学生や社会人の参加も多く見られた。3
ます。今日はいい機会を頂戴しました。みんなで拍
域から300人を超え賑わった。年齢は、 50歳以上が多
うことで元気が出てくる。こういうことが日常に行
あること。参加者は、京都市内の人を中心に幅広い地
手を致しましょう。
今回のサミットの特徴は、聞くだけでない参加型で
き交う場面をもっとたくさんつくること。ますます
まとめ
地域の人たち寄っといで !
何でもありの無限の場
ネットワークづくり
茨城のたまり場ネット本舗 たまり場・たろう(茨城県)
茨城県西部に位置する筑西市。
その主要駅であるJR下館駅近
くの裏通りに、「たまり場・た
ろう」が開設されたのは、20
04年の 月のこと。
階は「昭
階建ての民家の1階は、プ
チ・フリーマーケットの「もっ
5
雰囲気を醸し出している。
かしい品々が飾られ、レトロな
イヤル式の黒い電話などの昔懐
綿入れ袢天、古びた蓄音機、ダ
ばんてん
和のきっちゃてん」
。 室内には
たいないフロア」
。
2
たまり場づくりで
心ときめく
地域コミュニティーを
団体
活動紹介
2
人間関係が希薄になったと言われ
る昨今、人と人とが出会って、ふれ
あ い、 つ な が り、 助 け 合 う …。 そ
んな昔ながらの人情を復活させた
い と、 地 域 の コ ミ ュ ニ テ ィ ー づ く
りに励む「たまり場・たろう」。そ
の活動の様子を紹介します。
「たまり場・たろう」の正面入り口
笑・涙・喜
●
20
●
2010.7
茨城のたまり場
ネット本舗
「私は 年前に、〝下館地域在
宅介護を支える会〟という福祉
そんなたまり場・たろうでは、
支える会のメンバーが中心とな
それで、以前住んでいて現在は
しいと思うようになりました。
ても誰かがいるような場所が欲
いることにも気づき、いつ行っ
おばあちゃんが寂しそうにして
通じて、近所のおじいちゃん、
のが大変で。しかも会の活動を
会合を開く際に場所を確保する
かせる。毎月第 土曜日の夜7
昼を食べ、おしゃべりに花を咲
場。300円会費でみんなでお
ン」は、高齢者のための交流の
その一つ、月に 回開催され
る「ほっとひと息たまり場サロ
交流を楽しんでいる。
らさまざまなグループが生まれ、
当。たまり場に集う人々の中か
グループを立ち上げたのですが、 って、ボランティアで運営を担
空き家となっていた自宅を改修
2
て提供することにしたんです」
し、地域の人々のたまり場とし
る会で、 代から 代の男性た
松𥔎さんのご主人が主宰してい
の会」のたまり場に。これは小
時からは、「世代を超えた親父
「また、たまり場の仲間の発想
議」などなど、何でもあり。
し合う「ほっとひと息井戸端会
イン寺子屋」
、 地域の課題を話
親しみやすいネーミングをつけ
一芸に秀でた市民が先生となっ
ほしいとの願いを込めて、この
に立ち寄り、気軽にふれあって
こう語るのは、代表を務める
小松𥔎登美子さん。誰もが自由
2
80
が進む下館駅前周辺を活気づけ
から実現したのが、〝ここが古
ちが熱く語り合う飲みニケーシ
!〟という地
ョンの場となっている。他にも、 里、アンタが大将 域活性化イベントです。空洞化
30
て教える生涯学習の場「ワンコ
手作り人力車を繰り出す若者有志
13
たそうだ。
2010.7
●
21
●
場・たろう
た まり
口大通りで年 回フェスタを開
ループにも協力してもらい、北
巻き込み、他のボランティアグ
ようと、地元商店街や自治会を
れも大きな感動というプレゼン
題難題も解決できてしまう。そ
ろんな知恵と人脈で、どんな課
たちからどんどん広がって、い
を持ち込むと、その場にいる人
関係がつくれてしまう。それが、
然と助けたり、助けられたりの
とで絆が生まれ、気がつけば自
出会い、ふれあい、認め合うこ
うのですが、たまり場で誰かと
ます」
催。ベーゴマやメンコなどの遊
がらにして、誰かに優しくして
たまり場の最大の魅力でもあり
音楽会などの催しを企画して商
あげたい、そして喜んでほしい
。 人は生まれな
びコーナー、フリーマーケット、 ト付きで(笑)
店街を盛り立てるとともに、地
そんな地域のたまり場同士を
つなごうと、趣旨に賛同した
10
年4月には
08
題やこれからの夢について意見
たちが集まって、たまり場の課
や、これから始めたいという人
全員集合 !」も開催。すでに地
域で活動を実践している人たち
「地域のたまり場交流会だよ・
ルクリスタルパレスにおいて、
の協働で、ひたちなか市のホテ
ち上げた。昨年末には県社協と
「茨城のたまり場ネット」も立
グループほどで、
というDNAを持っていると思
っています」
県内各地を
たまり場でつなぎたい
さらに今日では、たまり場・
たろうは困り事の駆け込み寺的
存在にもなっていると小松𥔎さ
んは言う。
「誰かが〝こんなことで困って
いる人がいるのよ〟といった話
生きがいづくりの一環「手しごと文化作品展」
域の絆を再確認する機会にもな
2
●
22
●
2010.7
茨城のたまり場
ネット本舗
妻が主宰する居場所で、住み慣れた地域で人と人、人と地域がつながり、い
つまでも自分らしく暮らしていける、そんな人情まちづくりを目指してい
る。たまり場に集う、世代を超えた人々の中から「ほっとひと息たまり場サ
ロン」「もったいない手仕事屋」「世代を超えた親父の会」「ワンコイン寺
小屋」など、さまざまな市民活動が生まれている。会員になるには年会費
1500円が必要。活動日時は不定期で、毎月市の広報誌にスケジュールを掲
載中。
茨城のたまり場ネット本舗
たまり場・たろう
茨城県筑西市に拠点を置く「たまり場・たろう」は、小松﨑光正・登美子夫
の追求型でない限り、固い約束
事は何もなし。その地域や言い
出しっぺのリーダー、そしてそ
こで暮らす人々に合ったスタイ
ルで、それぞれ独自のたまり場
をつくり、生きがいづくりや地
力を高めていくのか……。今後
るコミュニティードラマが、ど
ば処、カフェなど、たまり場の
の展開がますます楽しみである。
TEL 0296 - 28 - 0136
●連絡先/〒308 - 0021 茨城県筑西市甲67
域コミュニティーの再生を目指
せばいい。また私たちはそうい
うたまり場づくりを応援して、
県内各地にもっともっと増殖さ
せていきたいと考えています」
今後は情報交換に加えて、た
まり場同士で各地の特産物や手
を深めていきたいとの目標もあ
交換が行われた。
ープもの円卓が並び、さながら
んなふうに発展し、そして地域
る。果たしてたまり場から始ま
巨大な結婚式場のようでした。
参加人数はなんと376人 !
里山活動をしているところやそ
づくり品の交換などをして交流
38
「会場のドアを開くと、 グル
!
「地域のたまり場交流会だよ・全員集合 」の様子
形態は千差万別です。営利のみ
2010.7
●
23
●
場・たろう
た まり
ネットワークづくり
も始めた時期で落ち込んでいる
この頃は夫のリハビリの手伝
いに加えて、ちょうど母の介護
度は私ががんに侵されました。
が麻痺。さらにその 年後、今
命は取り留めましたが、左半身
私の夫は 年前、 歳の若さ
で脳内出血で倒れました。幸い
会」でした。
「下館地域在宅介護を支える
になれるんじゃないかと思うよ
うすれば、気持ちも晴れて元気
ゃべりをし合うだけでいい、そ
ような場を持ちたい、ただおし
人たちが集まる、井戸端会議の
間づくりを楽しむようになった
集まってきて、世代間交流や仲
ました。介護者だけでなく、老
きたことで活動の仕方が変わり
・たろう」でしたが、拠点がで
しくて開設したのが「たまり場
く、毎月の会合を持つ場所が欲
と発展。誰に気兼ねすることな
人と人とがつながると何かが
動き、その結果、誰かのために
のです。
うに。そうして立ち上げたのが、 若男女いろんな世代の人たちが
暇などありませんでしたが、月
その後、支える会は福祉のま
ちづくりを願う市民グループへ
回くらいは、リフレッシュ
のために家族の介護をしている
に
44
5
19
こんな楽しいことはやめられない!
インタビュー
笑・涙・喜
1
●
24
●
2010.7
茨城のたまり場
ネット本舗
ました。
代から 代まで各
70
1
年間の活動で学んだこと
顔で暮らしていける…。それが
なって地域が潤い、みんなが笑
で、こういう道を歩めるように
暮らしています。病気のおかげ
顔を出し、前向きに生き生きと
私とともにあちこちの会合にも
してくれます。たまり場・たろ
ひとりの人生の充実感をも満た
いくことが地域力を高め、一人
同じ時代に生きる私たちが一
緒に気づき、学び、つながって
この
で、こんなに楽しいことはやめ
この春には新会員も 名入り
っています。 (談)
伝いをする存在でありたいと思
うはそのきっかけづくりのお手
回の人工透析も欠かせない身
ら面白い!
なったのですから、人生はだか
づくりを目指したい。
もっと集いたくなる、たまり場
ます。そうしてみんながもっと
けも考えていこうと計画してい
ムを結成。今後はいろんな仕掛
内会」というプランニングチー
のメンバーで「たまボラ横丁町
ろんな経歴を持つ人たちで、そ
ザー、ギョーザ屋の店主などい
ィネーター、整理収納アドバイ
人。看護師や住環境福祉コーデ
20
られません(笑)。 夫は今、週
茨城のたまり場ネット本舗 たまり場・たろう 代表
さわやかインストラクター
小松𥔎 登美子さん(63歳)
6
6
ですが、たまり場のおかげで、
2010.7
●
25
●
3
場・たろう
た まり
人。指導員の登録者は
OBなどです。子育て中の
てもらった。開設については、「少子化、核家族
小学校、滝根小学校の「めだかの学校」を案内し
久さんに話を伺い、滝根地区の菅谷小学校、広瀬
市教育委員会の主任主査兼社会教育主事の吉田泰
「めだかの学校」の開設に当初から関わった田村
もと遊んでいた。また、菅
では子どもたちが幼い子ど
れを証明するように広瀬小
もらうのが狙いです」。 そ
子どもたちと一緒に遊んで
れ て 参 加 す る の は 大 歓 迎 で、
お母さんが幼い子どもを連
化の影響は田舎ほど深刻で、どの家庭も子どもが
■
人、指導員
〜 人。コーディ
●
26
●
2010.7
上級生も下級生もみんな友だち
■
ですから、安全・安心で子ども同士が自由にふれ
ていないため、社会性が育たなくなっています。
少なく、さらに、狭い家族の関係の中でしか育っ
田村市放課後子ども教室「めだかの学校」(福島県)
福島県田村市では、2010
年度は全 小学校中 校に、放
課 後 子 ど も 教 室「 め だ か の 学
あえる場をつくりたいと、プログラムを一切持た
〜
体制は、「各校コーディネーター
ない『めだかの学校』を作りました」と言う。
1
10
ネーター、指導員は、子育て中のお母さんや企業
8
そして、子どもたち同士がふれ
あって社会性を身につけるように工夫して
いるという。どのように社会性を育ててい
4
谷小では卒業した中学生
るのか取材した。 (取材・文/有馬 正史)
3
予定校及び学童クラブがある)。
校」を開設している(他は統合
13
少なく、近所が広いため、子ども同士遊ぶことは
4
集団下校をする子どもたち
18
人が子どもたちと遊んでいた。
す。ですから、子ども同士が工夫した集団遊びが
るのです。子どもたちは、指導者が何をできるの
られた学校と違い、放課後の子どもたちははじけ
す。子どもたちも一つにまとまらない。枠にはめ
遊びへの参加が多い。自分が変わったと思うこと
バレーボール、鬼ごっこ、かくれんぼ、など集団
しいと答え、キックベースボール、ドッジボール、
年度実施の全 校の児童、保護者のアンケー
ト結果では、子どもたちは「めだかの学校」は楽
中心になります」と言う。
か見抜く力を持っていて、選ばれないと一緒に遊
の上位
運営については、「大人は最初、何かしてあげ
ようと遊びを企画しますが、すぐに行き詰まりま
べません。この事業は、地域の人だからできると
中学生に遊んでもらって
子どもたちは喜ぶ
つは、学校に行くのが楽しくなった、学
12
子どもの参加は、「学校の児童全員の
参加が基本です。子どもたちは、 〜
どもと一緒に遊んでいた。
うに見守っているだけです」と言い、子
ネーターは、口々に、「ケガをしないよ
思っています」と話す。各校のコーディ
夏は午後 時 分、冬は午後 時には全校一斉
の集団下校となる。高学年が低学年を引率してグ
どちらも異年齢交流に顕著な変化を感じている。
だちと遊ぶようになったこと、が最も多かった。
者が感じた自分の子どもの変化でも、異年齢の友
年の違う友だちが増えた、であった。また、保護
2
09
全員参加にすると、
人のわがままは通
もいかがだろうか。
生でもない「めだかの学校」を、皆さんの地域で
考え、いろいろなグループをつくります。 る。大人はそれを信じて任せる。誰が生徒でも先
童たちの姿を見た。これも異年齢交流の後押しを
ループで帰る。滝根小では仲良く集団下校する児
4
集まると体を使って遊び出し、数が多い
人
30
しているようだ。子どもには自分でやれる力があ
〜
4
ほどそうなります。そして、自分たちで
人だとTVゲームをしますが、
2
6
1
5
らない。みんなとの調和が必要になりま
2010.7
●
27
●
1
〝通貨〟であることに
意味がある
芳子
いてくれてありがとう」「そんな
ちへとじわじわと地域に広がって
活用する仲間からその周りの人た
さわやか福祉財団 時間通貨推進プロジェクトリーダー 鶴山
こと時間通貨でいいよ、 枚ちょ
もから高 齢 者 ま で 、 自 然 な 助 け 合
通貨を実 践 し て い る 地 域 は 、 子 ど
見られて い ま せ ん 。 し か し 、 時 間
所のよう な 広 が り は 、 今 の と こ ろ
れあい助 け 合 う 手 法 で す が 、 居 場
は、その 人 の 能 力 を 生 か し て 、 ふ
かい。この温かさは、時間通貨を
う」が行き交う関係は、とても温
ま〟になっています。「ありがと
ていた関係が、本当の〝お互いさ
できたり、お礼にとお菓子を渡し
った高齢者と小学生のつながりが
うだい」と今までつながりのなか
ルなのに〝通貨〟という言葉が、
いう声もある」「助け合いのツー
通貨は子どもの遊びではないかと
なぜ広がらないのか? 研究会メ
ンバーで話し合いました。「時間
たちは、まだまだ一握り。では、
います。一方で、実践している人
今年、 月 初 め に 、 時 間 通 貨 普
及研究会 を 行 い ま し た 。 時 間 通 貨
いが広が っ て い ま す 。 「 お 話 を 聞
1
近 隣
助 け 合 い
3
つながるとあったかいね
●
28
●
2010.7
か?」な ど の 発 言 が あ り ま し た 。
誤解を生 み 広 が ら な い の で は な い
次第。「子どもが留守番をする
体的な活動のため、価値はその人
ながり」が生まれます。自分の主
た。目の前にあった霧が晴れた気
ではないということに気づきまし
有償ボラ ン テ ィ ア は 、 困 っ て い る
られる方 が 分 か れ て い ま す が 、 時
ィア(事 業 ) は 、 助 け る 方 と 助 け
て整理を し ま し た 。 有 償 ボ ラ ン テ
間通貨と い う 〝 ふ れ あ い 〟 に 分 け
そこで 、 助 け 合 い 活 動 を 有 償 ボ
ランティ ア と い う 〝 事 業 〟 と 、 時
「感謝の気持ち」を表現できる活
けたり・助けられたりの関係です。 に立ちたい」気持ちや「優しさ」
間通貨( ふ れ あ い ) は 、 誰 も が 助
動なのです。だから、〝通貨〟の
みんなが持っている「誰かのお役
つながり助け合います。縛りのな
ります。お互いの必要性と合意で
間は対等である」ということにな
かくするきっかけとして、時間通
す。今回の研究会では、社会を温
たい」という気持ちを持っていま
なるだけでなく「誰かの役に立ち
本です。サービスの提供ではなく、 小さい子どもたちでも、お世話に
い、自由な活動は、自己責任が基
貨の必要性を再認識しました。時
は、たとえ寝たきりになっても、
なってしまいました。しかし、人
自由に表現できない冷たい社会に
経済の発展は競争社会を生み、
「役に立ちたい」という気持ちを
分のようでした。
本当にそ う で し ょ う か 。
人など必 要 な 人 に サ ー ビ ス を 提 供
ように〝自由〟であり、そのこと
時間と医師が健康相談をする 時
するシス テ ム で す 。 よ っ て 、 そ の
に意味があるのです。研究会の
それに 対 し て 、 時 間 通 貨 は 、 誰
にでも好 き な 所 で 自 分 の 気 持 ち を
アではできないことをするための
貨は、介護保険や有償ボランティ
広がらないという女性が「時間通
たときの保険にも加入しています。 日目、時間通貨の理解が会の中で
々とさらに研究を重ね広げていき
っかりと目指しながら、多くの方
い社会に近づいていく。そこをし
流通したときこそ、温かいふれあ
間通貨が〝通貨〟のように地域に
会員間で は 規 約 が あ り 、 何 か あ っ
自由に表 現 で き る 活 動 で あ り 、 そ
ものではないんだ」と事業の補完
たいと思います。
の活動に よ り 人 と 人 と の 間 に 「 つ
2010.7
●
29
●
1
1
2
動き
昌之
さわやか福祉財団 ネットワーク調査プロジェクトリーダー 加藤
表し、生活者の立場に立つ信頼される厚生労働行政
ポジティブ・ウエルフェアの推進、自助・共助・公
さらに社会・援護局のミッションとして、「健康
で文化的な最低限度の生活」の基準の設定と実現、
④社会保障財源に関する考え方を提示する。
への変革を明言している。そこで示されている政策
助の適切な組み合わせ等の政策観点に基づき、第二
取り組み等についても示している。
と連携した介護職員等の医療行為についての検討の
その上で、老健局と連携した今後の介護人材の養
成の在り方に関する検討会の開催や医政局・老健局
働を示した。
のセーフティーネット整備・「新しい公共」との協
の方向性 等 で 注 目 さ れ る の は 、 次 の 点 で あ る 。
①社会保障については、自助を引き出す観点から再
定義す る 。
②自助・共助・公助、それぞれの考え方の整理と役
割の明 確 化 を 図 る 。
・介護 一 体 的 改 革 の 筋 道 を つ け る 。
③少子高齢社会の日本モデルの構築に向けて、医療
●
30
●
「新しいふれあい社会」
への
9
4
22
2010.7
【ポジティブ・ウエルフェア】「機会の平等」を後押しし、
能力を生かしてチャレンジできる環境を整備する。
ふれあい・助け合い活動を広めていく上で、参考となるような
行政の動きや情報を中心にお届けしていきます。
4
地域包括ケア体制につながる厚生労働省の動き
20
厚生労働省は、 月 日に「厚生労働省の目標」
と「局の組織目標(平成 年度 月〜 月)」を発
4
ケアシステムの構築に向けた当面の改革の方向(提
言)」が示されている。
その つに「 時間短時間巡回型在宅サービスの
強化」がある。このサービスが「効率的に提供され
また老健局のミッションとして、介護状態になっ
ても現在の住まいで、自己の能力を活用しつつ、高
することを示している。特に老健局の組織目標とし
るためには、ITの活用が不可欠でありその普及を
齢者が地域で生き生きと暮らしていける社会を構築
て、次の 点 が 注 目 さ れ る 。
①高齢者が自らの希望に応じて介護を受けることが
できる よ う な 施 設 整 備 を 進 め る 。
②自助・共助・公助を適切に組み合わせた介護保険
制度を 構 築 す る 。
③ニーズの把握を踏まえた介護予防事業の新たな取
時間巡回型訪問介護・看護の体制整備を推進す
り組み を 実 施 す る 。
④
る。
これら厚生労働省の目標に影響を与えたとも考え
られる、平成 年度(2009年度)老人保健健康
図ることが不可欠である」としている。
次に研究会報告書では、高齢者住宅の整備と在宅
サービスの抜本的充実を図るための在宅拠点整備を
国土交通省と連携して計画的に整備することにも言
点がある。
及している。この研究会報告書と関係する政府の動
きとして次の
①厚生労働省の「介護ビジョン」及び「少子高齢社
会の日本モデル」
②国土交通省の「成長戦略会議」
③情報通信技術戦略(IT戦略)
④行政刷新会議の規制・制度改革分科会
⑤政府の「『新しい公共』円卓会議」
⑥政府の地域主権戦略会議
増進等事業による「地域包括ケア研究会 報告書」
日に三菱U
24
FJリサーチ&コンサルティングから公表された。
(以下、 研 究 会 報 告 書 ) が 、 本 年 月
1
この研究 会 報 告 書 で は 、 い わ ゆ る 団 塊 の 世 代 が 歳
26
これらの動向については、今後も本誌及び当財団
ホームページで紹介していく。
4
6
5
以上となる2025年に実現されるべき「地域包括
75
「地域包括ケア研究会報告書」掲載のURL
http://www.murc.jp/report/press/100426.pdf
2010.7
●
31
●
21
24
2010.7
●
32
●
活動報告 NEWS & にゅーす
『平 成
年 (2010年版
) ・高齢社会白書』
預託」と近隣助け合いを促進する手
法としての地域通貨(時間通貨)に
関する活動も掲載されました。
私たちがこれまで取り組んできた
活動の必要性が認識されたのです。
て、お茶を飲んだり食事をしながら
んなで共助を広げていきましょう。
新しいふれあい社会を目指して、み
当財団とインストラクターの皆さんの
取り組みが紹介されました
おしゃべりのできる「居場所」をつ
このような追い風をしっかりとらえ、
2010年版『高齢社会白書』
(内
閣府)では、地域での支え合い活動
くる動きが広がりつつある、と書か
かインストラクターの米山孝平さん
芳子)
の必要性が積極的に打ち出され、当
れ、事例として、さわやかインスト
へ〜」では、その具体的取り組みと
が立ち上げた「茶話(さわ)やか広
財団の活動も紹介されています。ぜ
ラクターの島津禮子さんが立ち上げ
し て 、「 高 齢社会の支え手をいかに
間」(NPO法人流山ユー・アイ (鶴山
ひ、ご覧ください。
ム」(NPO法人ふらっとステーシ
た「ふらっとステーション・ドリー
白書の第 章第 節の「高齢者の
社会的孤立と地域社会〜『孤立』か
して増やすか」と 題 し 、 さ わ や か イ
ネット)が掲載されています。
れました。
扶助型地域通貨が紹介され、「時間
さらに、「 『共助』の活性化を目
指す地域通貨の取組」として、相互
ンストラクターの養成事業が掲載さ
ら『つながり』
、そして『支え合い』 ョン・ドリーム)と、同じくさわや
3
また、人との「つながり」を回復
するために、誰もが気軽に立ち寄っ
*内閣府のHPでご覧いただけます。
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2010/zenbun/22pdf_index.html
2010.7
●
33
●
22
1
さわやか福祉財団活動報告
9%
18,000
NPO法人富士山クラブ
12%
24,000
財団法人日本野鳥の会
15%
30,000
E
認定NPO法人難病のこども支援全国ネットワーク
15%
30,000
F
財団法人日本盲導犬協会
18%
36,000
G
A~F以外で、学校として希望する団体
0%
0
100%
200,000
B
認定NPO法人JHP・学校をつくる会
C
D
ふれあいボランティアパスポートプロジェクト
どのように成長したかを書いてもら
(回収率
62,000
認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会
ふれあいボランティア
パスポート活動報告
で記載して
っ て い ま す ) が、 1 万 3 1 2 7 枚
会貢献団体の中から自分が応援した
この回収率の推移を、この取り組み
65
年度から見てみると、
31%
A
団体、個人等からいただいたご寄付
体に寄付するところです。
のうちの一定額を6つの社会貢献団
スポート(以下、ふれあいパスポー
感想文の枠外にAから
つの社
いと思う団体を選んで○をつけて当
が始まった
いる全国的に活動している
財団に送ってもらうと、ふれあいパ
左頁の図のように子どもたちのボラ
%)送られてきました。
スポートのスポンサーである企業や
6
02
合 計
2009年度は、全国の小中高等
学校 校にふれあいボランティアパ
ト)をきっかけとしたボランティア
年度の結果は下記の表の通りで
す。 年度は、 校に2万189冊
のふれあいパスポートを配布しまし
年間に
年度からは児童・生
ふれあいパスポートの最も大きな特
徴は、児童・生徒が
もボランティア活動をして、自分が
1
どう成長したかを感想文として書き、 徒がボランティア活動に取り組んで
きた感想文(
た。そして、各学校から回収されて
活動に取り組んでいただきました。
09
09
回で
65
09
1
F
児童・生徒が寄付
寄付額(円)
を希望した割合
全国的に活動している社会貢献団体
2009年度
65
●
34
●
2010.7
耕一
河野
件)
20
(%)0
太田 湘香
神奈川県研修生OB会
河口 憲孝
丹 直秀
株式会社
DNPテクノポリマー
濱田 展至
山口 瞭子
山𥔎 昭
度
島
株式会社サトウ自動車
NPO法人いぶき
さわやかパートナー法人(
徳
40
一般ご寄付( 件)
2年
20 度
03
年
20 度
04
年
20 度
05
年
20 度
06
年
20 度
07
年
20 度
08
年
20 度
09
年
(2010年4月21日〜5月20日受付分の方)
65.0%
62.3%
ンティア活動への意欲がだんだんと
48.5%
高まってきていることがよくわかり
件)
52.9%
ます。
ボランティアパスポートは、子ど
もたちの社会とのふれあいのきっか
けづくりのツールです。ぜひ、読者
の皆さんにはご近所の学校にふれあ
新しくさわやかパートナーに入会いただ
きました皆様、ご寄付いただきました皆
(敬称略・各50音順)
様をご紹介致します。
52.3%
50
麻野 信子
11.8%
10
いパスポートをご紹介いただきたい
(有馬 正史)
さわやかパートナー個人(
感想文回収率
70
60
東 京 矢野 順一
神奈川 井上 達也
佐藤 知子
仲亀 晟央
薬師 正徳
長 野 西沢 千賀子
富 山 山崎 俊光
愛 知 竹田 加津子
京 都 林本 みきはる
広 島 中島 裕子
2010.7
●
35
●
2
と思います。
ご支援ありがとう
ございます。
32.9%
30.5%
30
9
19
栃 木 小暮 悦子
佐藤 美希
蓑田 裕美子
千 葉 園川 裕
東 京 鷹野 義量
高原 三平
冨田 眞紀子
中野 あゆみ
20
0
活動報告 NEWS & にゅーす
月
日〜
月
日〉
年度もそれぞれの夢に向かって動き出
した。
また各地で、来年度制作予定の『フ
レンズの手引き(仮称)』の情報収集
を兼ねて、さわやかインストラクター
日清水フレンズの
鈴木明与さん(NPO法人WAC清水
に取材を行った。
分科会と報告会、そして堀田力理事長
さわやかサービス理事長)、
日
日浜松
と医師による対談というプログラムを
19
〈2010年
ふれあい推進事業
18
フレンズの脊古光子さん(NPO法人
20
検討しており、地元はもとより広く秋
5
ねっとわあくアミダス理事長)、
21
田県内外からも多数の参加が見込まれ
20
ネットワーク育成支援プロジェクト
【5月7日】
4
今年 月 日の尊厳フォーラムの開 る予定。
(永島) は越前フレンズの松村芙美子さん(N
催地である、秋田県の横手フレンズの 【5月 〜 日】
7
18
20
実行委員長の谷川都子さん(NPO法
人県南介護サポートかがやきネット理
事長)
、 横手市東部地域包括支援セン
ター長の佐野司さんをはじめ、多くの
た。
会、
会、
日は静岡県の清水フレンズ連絡
日は福井県の越前フレンズ連絡
日は静岡県の浜松フレンズ連絡
20 19 18
の調査・整理や居場所づくりなど、今
問題を解消していくために、地域資源
していらっしゃったのが印象的だった。 会に参加。地域の実情に応じた身近な
方々が企画や内容について熱心に議論
を話し合う、新年度の連絡会に参加し
定例会・実行委員会に初めて参加した。 各地のフレンズ(仲間たち)が、描
いた夢を形にするために今後の進め方
11
当日は「認知症」「居場所」「地域
福祉マップ」をテーマにした、 つの
3
さわやか福祉財団活動報告
●
36
●
2010.7
尋ねた。手順だけでなく、「想い」を
反響を起こしているのかなどの項目を
フレンズ連絡会の動きが地域にどんな
支援プロジェクトに参加した経緯や、
たぼっこ理事長)
。 ネットワーク育成
PO法人今立ファミリーサポートひな
して、地元CATV「わがごとテレビ」 店街も含めた地域活性化とし、地域通
んが参加している。ユニークな動きと
ー主任の竹内郁子さん、武田留美子さ
も平田支所長の大森康正さん、センタ
ている)を担当しており、フレンズに
括支援センターを出雲市ではこう称し
齢者あんしん支援センター」(地域包
取り組んでいる。目的は助け合いと商
知事の肝いり事業「共助の仕組み」に
ただき一緒に出向いた。この担当は、
地域通貨ねやがわ代表)にお声かけい
組んでいる三和清明さん(NPO法人
の活性化を目的とした地域通貨に取り
この
年半ですでに
地域で
地域で仕組みが
貨を活用している。県の努力もあり、
も伝える手引きとなるよう取材を重ね
時間通貨推進プロジェクト
していけるかではないかと感じ、埼玉
今後は、動き始めた取り組みが、そ
の地域住民の賛同と参加をいかに増や
る。
(安部) 始まり、来年度中には、県内
の実践を予定している。
ていきたい。
(大髙) の佐々木俊彦課長が、フレンズの活動
を積極的に取材して発信する計画であ
フレンズ1年目
出雲市平田の地域づくり
地域通貨 埼 玉 県 の 取 り 組 み
日】
6
大阪府寝屋川市で、助け合いと商店街
(鶴山)
広がっていくのではないかと思う。
取り組むことで、いっそう支え合いが
互いの得意分野を生かしながら一緒に
県のさわやかインストラクターを中心
に関東ブロックで住民参加の支援や相
日)と、第1回連絡会(5
19
埼玉県庁福祉政策課地域支え合い推
進担当を訪問する。すでに 年前から
トした、島根県の出雲フレンズの説明 【5月
談などに協力できるとお話しした。お
日・5月 日】
14
助け合い・
さわやかインストラクターの熊谷美
和子さん(NPO法人たすけあい平田 地域活性化に向けて
【4月
30
1
理事長)を中心に、今年度からスター
20
日)に参加。熊谷さんの活動地域
会(4月
月
25
である出雲市平田地区は、社協が「高
2010.7
●
37
●
25
20
その他
【4月
日】
平成 年度(2009年度)事業に
おいて、競輪公益資金による補助金分
支社第
日には、ソ
営業所ラ
員組合)にて、年次有給休暇取得アッ
(学研ホールディングス+全学研従業
訪問。それぞれに「名刺両面大作戦」
プのための優良事例紹介と解説、運営
日は、日本郵政グループ労働組合を
「講師依頼」「寄付・会員募集」につ
(大畠)
等についてのアドバイスを行う。
「学研ワークライフバランス協議会」
【4月 日、5月 日】
パートナーの
Jリーグを訪問
スポーツふれあいプロジェクト
いて、会社や団体組合員に、取り組み
18
割請求最終回分を請求した。 (木原) と広報のお願いをした。
(大畠)
【4月 日】
社会参加推進事業
月
日に社団法人埼玉県労働者
ンナーセンター第
月下旬には各チームの担当が一堂に
働できるように進めていきたいと思う。
せ。今年度は、より多くのチームと協
と今年度の事業計画について打ち合わ
ループの吉田国夫さん、深野悦子さん
の松沢緑さん、リーグプロデュースグ
C(キャリアサポートセンター)担当
今年度もスポーツさわやか広場でお
世話になるJリーグを訪問した。CS
19
人間力再生プロジェクト
訪問。翌
福祉協議会を訪問。
11
4
ニー生命保険株式会社新宿ライフプラ
5
3
28
「名刺両面大作戦」等への
・ 日、5月 ・ 日】
18
取り組みと広報を依頼
【4月
11
月 日に日本建設産業職員労働組
合協議会、社団法人東京実業連合会を
22
22
27
21 28
21 21
4
イフプランナー若杉健太さんが来団。
6
さわやか福祉財団活動報告
●
38
●
2010.7
会する「ホームタウン担当者会議」が
告会も行った。その結果、必要なサー
及び与党並びに関係機関へ提出した。
あり、当財団からも説明のために参加 ビスは「居場所」と、焦点が絞られて この要望書では、現行の公益認定法
する予定。
(永島) きている。すでに市の基金もあるので、 関連として、財務の基準関連について
これを居場所づくりへ向けた市民参加 ①公益目的事業費比率、②収支相償の
の基金にできないものか、打診した。
原則、③遊休財産の保有制限、また認
民間支援創出プロジェクト
市側の理解も得られ、具体化へ向けて、 定の取消し等について④連座制の廃止、
る「非営利法人制度改革ニュース」に
る。要望書の詳細は、当財団ホームペ
これによって、民間が担う公共を奨
励、支援する制度への転換を求めてい
の理由を示してある。
して⑩代議員制、以上の問題点と改正
書類の公開、さらに一般法人法関連と
款の変更の案の審査、⑨公益認定申請
て⑦認定の法的性格と提出書類、⑧定
⑤裁量的取消しの取扱い・基準の明確
◎寄付文化普及チーム
公益法人制度
改正要望書を提出
政策提言プロジェクト
情報・調査事業
これから詳細の協議を始めることとな
った。
(丹) 化、⑥取消しと公益目的取得財産残額
の贈与、そして認定の手続き等につい
日】
市民参加の
基金創設に向けて
具体的に動き出す!
【4月
愛知県大府市役所にて、ネットワー
ク調査プロジェクトの加藤とともに
「青春大学」の打ち合わせに参加し、
その機会を借りて寄付文化普及の説明
日】
民間法制・税制調査会法制部会は、
当財団理事長堀田力と公益財団法人公
掲載している。ぜひご覧いただきたい。
【4月
当市ではかねて、さわやかインスト
ラクターの久保田久代さん(NPO法
益法人協会理事長太田達男氏連名によ
をした。
人はっぴいわん大府代表)や社協など
る「公益法人制度改正の要望」を政府
(加藤)
ージ「これまでのニュース」の中にあ
の参加も得て、地域の調査を進め、報
2010.7
●
39
●
27
23
、
では、当財団のさわや
の活動が認められる、自治体に紹介す
さんに関連記事を送ったところ、我々
会のあり方について共鳴し合った。特
長、樋口恵子・堀田力代表が、高齢社
担当大臣(当時)、 小宮山宏前東大総
された。 (和久井)
ラクターの活動、居場所について推薦
)(和久井) に、福島大臣は『高齢社会白書』を持
ち、文中の当財団のさわやかインスト
るとのメールをもらった。大いに活用
日】
してほしい。(関連→P
【5月
高齢社会NGO連携協議会総会後の
フォーラムにて、福島瑞穂内閣府特命
33
渉外プロジェクト
【5月 日】
節で、孤立からつながり、支え合
、
17
●プロジェクトリーダーのO氏は元編集者。今回、行政の人に取材するこ
早速さわやかインストラクターの皆
居場所が事例で掲載されている。
の地域通貨、誰でも気軽に立ち寄れる
かインストラクターの取り組み、共助
ラム
トワークづくりを取り上げ、特に、コ
いへの取り組み、民と官の協働のネッ
第
内閣府は平成 年(2010年)版
『高齢社会白書』を発行した。第1章
22
5
とになった研修生某氏は、インタビューのコツをO氏より伝授してもらう
ご支援ありがとうございました。
4
ことに。さて、一人で出向いた結果は? いずれ、『さぁ、言おう』で報
平成21年度 在宅介護活動の研修等
53,076,622円
36,568,000円
北海道、青森県、秋田県、山形県、茨城県、
群馬県、千葉県、東京都、神奈川県、
山梨県、静岡県、愛知県、福井県、奈良県、
大阪府、兵庫県、島根県、鳥取県、広島県、
高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、
鹿児島県
完了年月日 平成22年3月30日
1.
1.事 業 名
1.総事業費
1.補助金額
1.実施場所
14
3
3
告があるのかナ…? 乞うご期待 !
財団法人JKA 競輪補助事業完了のお知らせ
『高齢社会白書』
に
当財団が掲載
さわやか福祉財団活動報告
●
40
●
2010.7
興味を持ちました
匿名希望さん 歳
高齢者や子どもの
居場所づくりがしたい
歳
東京都
二神 早苗さん 奈良県
初めて投稿します。私は、今春か
ケアネットワーク調査と名刺両面
大作戦に興味を持ちました。しかし、 ら社会人になった社会人 年目の者
24
一人ポツンと暮らしている自分。知
見知らぬ人にドアを開けない団地に
大学時代見聞きする機会があり、い
います。しかし、実は、高齢者や子
です。現在は、食品会社にて働いて
ようなボランティアが東京 区内に
立してできれば良いのですが、その
いと思っている今日です。仕事と両
どもの居場所をつくる仕事に就きた
ものを見る機会もあり、高齢者や子
どもが社会で孤立するような状況を
り合いゼロ やばいです。名刺を
作って、アンケート用紙と共に郵便
や一般的にも新聞等で記事になった
1
あるでしょうか? 可能であれば参
加したいと考えています。
23
しかし、実際はどちらも中途半端
2010.7
●
41
●
61
受けに入れるとかどうでしょうね?
やってみましょう
!
!
にして良いこともなく、かといって
生き生きとしている、自発的・主体
に、身を削って生きてきた姿を見て、 今は訪問介護事業所に身を置いてい
ます( 年間)
。 市との協働事業で
両方に力を発揮し尽くせる体力がな
た一度の人生なのに、時が早く過ぎ
を稼いでいる状態です。しかしたっ
らないので、今は生活のためにお金
いと思います。奨学金を返さねばな
ます。全てがきっちりではうまく回
はある程度の適当さも必要だと考え
くる必要性を感じています。社会に
的に生きるきっかけや場や空間をつ
茶OH
外茶OH 」を時々開催
しています。小さな歩みを一歩ずつ
し求め、マップ作りをしながら「家
たすけ隊」と「せわやきさん」を探
は〝ふくしの手〟の中で地域の「お
21
去ることを考えて生きるのは、あま
っていかない面も応々にして存在す
です。 か月に 度の『さぁ、言お
とはそういうものですか?
奨学金を返してからでも、居場所
づくりの仕事は遅くないでしょうか。
亡くなった父が社会的弱者のため
小さな歩みを
一歩ずつ
石原 啓子さん 歳
神奈川県
隣近所が支え合い、助け合い、理
解し合って、つながって、その小さ
な輪が大きな輪になることを信じて、
小さな居場所が歩いて 分ぐらいの
たくさんの人との出会いの中、居
場所がもっと欲しいと願っています。
ださいます。
う』はこんな私たちに力を与えてく
1
所に か所ぐらいずつあるといいな
5
まず仕事になじみましょう。居場
所は、いつでもつくれます。
ると思っています。
!
りに納得のいかない人生です。仕事
!
1
一緒に、いろんな居場所を広めま
しょう。
持参、つまみぐらい出ますよ。
る場所をつくることです。飲み物は
お酒まで飲める、予約なしで集まれ
ぁ…。私の夢は、ミルクからお茶、
1
●
42
●
2010.7
Tsutomu Hotta
63
あなたの意見を社会へ生かそう
『さぁ、
言おう』
は皆様の声を社会につなげる
問題提起型情報誌です
ぜひ皆様の声をお寄せください
『さぁ、言おう』では、取り上げたテーマに対する読者の皆様から
のご意見・ご感想、あるいは普段気になるテーマに基づいた体験記
や提言などを随時募集しています。
常設テーマ
地域の助け合い活動について
制度・施設について
ふれあいボランティアやNPOの活
動から得たとっておきのエピソード、
あるいは活動上の問題・疑問など。
この制度・施設のここがいい、ここ
を直してほしいなど、体験談や具体的
なアイデアなど。
生き方について
その他自由随筆
年齢に関係なく前向きに意欲的な人
生を過ごしている方、波瀾万丈の人生
の中でも負けずに新たな道に進もうと
している人など、皆様の身近にいる素
敵な方々をご紹介ください。
投稿の方法
● 字数や回数制限はありません。ただし、掲載にあ
たっては誌面の都合上、編集要約する場合がありま
すので予めご了承ください。
●一般投稿は形式は問いません。本誌添付の投稿ハガ
キなどもご自由にご利用ください(ただし原稿はお
返しできません)
。
● 投稿は、事情が許す限り本名でお願いします。
ただし掲載時には匿名、あるいはペンネームの使用
も可能ですので、その旨お書き添えください。
● 投稿時には、お名前のほかに、ご住所、連絡先お
電話番号をご記入ください(内容により質問させて
いただく場合があります)
。性別、年齢もよろしけ
ればお書き添えいただければ、大変参考になります。
●
43
●
2010.7
送付先
〒105-0011
東京都港区芝公園 2 - 6 - 8
日本女子会館 7 階
公益財団法人さわやか福祉財団
『さぁ、言おう』編集部宛
FAX 03(5470)7755
E-mail
[email protected]
制度の運用に不満が出ると、
すぐ﹁廃止﹂とか﹁抜本的改
革﹂と叫ぶ人たちがいる。
﹁では、どういう制度にした
いのか﹂を考えないで叫ぶ反
対論や抜本改革論は、危ない。
目先のことしか見ていないか
らである。
名刺両面大作戦
山手線一周 辻立ち開始しました!
7月号
通巻203号 2010年7月10日発行
(毎月1回10日発行)
表 紙 絵 池田げんえい
イ ラ ス ト 原田とおる/福島康子
細田あすか/細馬一紀
レイアウト 菊池ゆかり
印 刷 所 日本印刷株式会社
編 集 人 清水 肇子
発 行 人 堀田 力
発 行 元 公益財団法人さわやか福祉財団
〒105 - 0011 東京都港区芝公園2- 6 - 8 日本女子会館7 階
Tel(03)
5470 - 7751 Fax(03)
5470 - 7755
E-mail [email protected]
http://www.sawayakazaidan.or.jp
Printed in Japan !
JR山手線浜松町駅にて街頭辻立ちを堀田理事長が開始 本格実施第1日めの終了後の写真撮
影。左から4人目が堀田理事長。あいにくの雨模様も、演説中は雨も上がって道行く人たちに熱
く名刺両面大作戦、ボランティア参加を訴えかけました。
本誌『さぁ、言おう』でも毎号ご紹介している「名刺両面大作戦」。
この活動をさらに積極的に広めていこうと、街頭辻立ちを始めました。
去る6月1日(火曜日)に東京・JR新橋駅で試行的にスタート。そして6月
14日(月曜日)
、JR浜松町駅から本格開始し、およそ1年かけて、山手線
各駅を回ります。ぜひご支援ください!
→本文2ページからの特別ニュースをどうぞご覧ください。
無断複写・無断転載はご遠慮ください©
公益財団法人
さわやか福祉財団
2010
平成22年7月10日発行(毎月1回10日発行) 通巻203号 ● 2010年7月号 ●
さわやかな高齢社会に向けて
レポート
い き 78
いき
7
盲導犬を社会のパートナーに!
「日本盲導犬協会」の取り組み
盲導犬は、
目の不自由な方の歩行をサポートする大切なパートナー。障が
い物を避けたり、段差を教えてくれるだけでなく、視覚に障がいのある方
々が前に進む勇気、希望、自信をもたらす意味でもサポートしています。
平成 年7月 日発行
︵毎月1回 日発行︶
22
10
10
通巻
号
203
発行人 堀田 力
公益財団法人
発行元
編集人 清水肇子
さわやか福祉財団
東京都港区芝公園2︲6︲8
日本女子会館7階
〒105
-0011
さわやか福祉財団
店舗や病院、会社、
その他公
共施設などに、
ラブラドール募
金箱を設置して、市民からの
募金集め。
PO I NT
子犬
(写真上)
が生まれてから盲導犬
(同下)
としてデビューするまでに
かかる時間はおよそ2年。盲導犬になれるのは全体の3∼4割とのこと。
日本では約1000頭
の盲導犬が活躍していま
すが、盲導犬を希望される目の
不自由な方は約7800人(平成10年
日本財団調査)。
まだまだそのニーズに
追いついていません。誰もが主体的に
いきいきと暮らせるよう、盲導犬の活躍
も社会みんなで応援したいものです。
http://www.moudouken.net/
東 京 本 部:Tel.03-5452-1266
1967年に日本で最初の盲導犬育成団
体として誕生。現在全国4か所に拠点
を構え、盲導犬育成事業を実施。
「賛助会員」
:1口3,000円∼法人1口100,000円
(年)
等。
マンスリー会員は1口1,000円
(月)
∼。
http://keirin.jp
http://ringring-keirin.jp
この冊子の制作に
当たっては、
「競輪
公益資金」
の補助
を受けました。