平成26年重点目標推進結果報告書

平成26年重点目標推進結果報告書
【重点目標】
少年の健全育成を図る諸対策の推進
【推進結果】
○ 刑法犯少年の検挙人員は前年に比べて438人(-9.1%)減少し、補導人員は25人(-1.6%)減少
しました。
○ 悪質な非行少年グループ68グループ・372人を解体・検挙しました。
○ 児童買春、児童ポルノ事犯等の福祉犯被疑者を603人検挙し、被害児童を491人保護しました。
【推進状況】
1 非行を未然に防ぐ活動の強化
大阪府、教育委員会等と連携し、小学校高学年を中心とした非行防止、犯罪被害防止教室を
開催したほか、再非行を防止するため、少年の規範意識向上と立ち直り支援に向けた活動を
推進しました。
2 非行少年グループの検挙・解体対策の強化
学校等の関係機関との連携を図り、情報収集に努めることで、ひったくり、路上強盗等の
街頭犯罪等を敢行する悪質な非行少年グループの検挙・解体対策を強化しました。
3 犯罪等から少年を保護するための活動の強化
インターネットを利用した児童ポルノ事犯をはじめとする悪質な福祉犯の取締りを強化した
ほか、児童虐待事案については、迅速に児童相談所へ通告等の措置を講じるなど、少年の保護
対策を推進しました。
4 地域社会が一体となった少年非行防止に向けた取組の推進
自治体、事業者、地域ボランティア等と連携し、学習支援やフットサル教室等を行うなど、
対象少年個々の特性に応じた実効性のある再非行防止活動を推進しました。
【具体的事例】
○ 非行少年グループによる窃盗事件の検挙
仲間らと暴走する目的で、ミニバイク25台とナンバープレート等を盗むなどした高校生ら
23人を窃盗罪で検挙・補導しました。
○ 非行少年グループによる威力業務妨害等事件の検挙
警察官に職務質問や補導された腹いせに、警ら用自転車の空気を抜いたり、交番内の机や
椅子を倒して備品を損壊するなどした高校生5人を威力業務妨害罪等で検挙しました。
○ JKリフレ経営者らによる児童福祉法違反事件の検挙(全国初適用事件)
女子高校生らを雇い入れ、カメラ付きの部屋で待機させて行動を監視し、ミニスカート等の
服装で下着姿の男性にマッサージをさせるなどした経営者らを児童福祉法違反(有害行為を
させる目的で児童を支配下に置く行為の禁止)で検挙しました。
【参考指標】
刑法犯少年の検挙・補導人員
(人)
6,000
4,000
700
H25
H26
4,824
福祉犯の検挙人員・被害児童数
(人)
600
4,386
2,000
H25
H26
623
603
551
500
1,578
491
1,553
0
400
検挙人員
補導人員
福祉犯検挙人員
※
被害児童数
福祉犯とは、少年の心身に有害な影響を与え少年の福祉を
害する犯罪をいう。