クラシックロックの系譜

第32回 ペスタロッチ祭
クラシックロックの系譜
−ロック音楽の誕生からビートルズへ−
小倉 隆一郎
ロック誕生以前
1950年∼ アメリカのポピュラー音楽界
ポップス: フランク・シナトラ、ペリー・コモ
カントリー : ウディ・ガスリー 、ピート・シーガー
ブルース: B.B.キング、マディ・ウォーターズ
リズム&ブルース: チャック・ベリー
人種差別の社会背景
1952年 DJ:アラン・フリード「ロックンロール・パー
ティー」ラジオ放送開始
ソリッド型エレキ・ギターを発売
ギブソン社(52年)、フェンダー社(54年)
黒人音楽リズム&ブルースに白人も参入する
ロックの誕生
B.B.キング
1949年、レコード・デ
ビュー
現在まで活躍する
ブルース界の巨人
「Blues Boy」 の略
独特のギター・テクニッ
ク→チョーキング
「Caldonia」
チャック・ベリー
1953年、デビュー
ロックンロールの創始
者のひとり
80歳を超えてなお現役
でステージ活動
特徴的なギター・リフと
「ダック・ウォーク」
「Oh Carole」
ロック誕生
曲名に初めて「ロック」という言葉を使った
ビル・ヘイリー「ロック・アラウンド・ザ・クロック」
1955年ヒット⇒ロック音楽の誕生
キング・オブ・ロックンロール
プレスリーの登場
当初は、黒人のように歌うことができる白人歌
手として評価された
ロックとカントリー&ウェスタンを融合し独自の
スタイルを築いた
ビル・ヘイリー
1952年デビュー
「ロック・アラウンド・ザ・
クロック」のヒットを契機
に、ロックンロールが世
界中の若者の間に大
ブーム
ロックンロールの最初
で、当時最大のヒット曲
(ギネス認定)
エルビス・プレスリー
1954年デビュー
世界で最も成功したソロ・
アーティスト (ギネス認定)
黒人のR&Bを歌い、白人
らしからぬパフォーマンス
を披露
「ダックテール」 髪型流行
「Rock Around The Clock」
「Ready Taddy」
8ビート(ロック)のリズム・パターン
ブルースの音階とコード進行
基本となる音階
ソがフラット
♭になる場
合もある。
コード進行の典型
C
C or F
C
C
F
F
C
C
G
F
C
C
ブルースとロックの融合
Sunshine of Your Love のテーマ
クリーム
イギリスのブルースロック バンド
エリック・クラプトン(G)
ハードロック、プログレッシブ・ロックに影響
1966年にデビュー、68年に解散
高い演奏力と即興性
ジェリー・リー・ルイス
1957年レコードデビュー、
『火の玉ロック』のヒット
ピアノでロック
ステージでピアノを燃やす
など奇抜なパフォーマンス
58年、重婚などのスキャン
ダルで芸能界を追放
「Great Balls of Fire!」
バディー・ホリー
1957年、デビュー曲の「ペ
ギー・スー」などが大ヒット
ヒーカップ唱法
ギターとベースとドラムスで
バンドを編成
ビートルズに影響を与えた
フェンダー・ストラトキャス
ター
1959年飛行機事故で死亡
22歳
「Peggy Sue」
ジーン・ヴィンセント
1956年、Be Bop A-Lula
デビュー
ロカビリーミュージック※
イギリスでもブレイクし
た
日本のロッカーもカ
バー 平尾昌晃、ミッ
キー・カーチス
リトル・リチャード
1955年デビュー
ピアノでロック
57年突然一時引退、牧
師になる
62年突然復帰、バック
バンドのギタリストに
J・ヘンドリックス
前座が無名時代のビー
トルズ
「Be-Bop-A-Lula」
※ロカビリー=黒人のロッ
クンロール+白人のヒルビ
リー
「Lucille」
ローリング・ストーンズ
1963年デビュー、ブルース・
ロックバンド。
過激なファッション=不良イ
メージ
ミック・ジャガー(ボーカル)
のカリスマ性
現在も活動を続ける
「サティスファクション」
ビートルズ
1962年、デビュー
最も成功したロックバンド
米国→世界へ、66年来日
スタジアム・コンサート
他ジャンルの音楽を融合
自作自演、多重録音(8tr)
スタジオで作り込む
69年事実上解散
ジョージ・マーティン の影響
ジョージ ジョン リンゴ ポール
ビートルズ 音楽の特徴
1.ブルースへの回帰 Love me do
2.コーラスを多用 Paperback writer
3.斬新なコード進行 Ask me why, She loves you
4.ワールドミュージックを取り入れる
インド/Love you to (シタール)
フランス/Michelle ケルト/Norwegian wood
クラシック/Yesterday ,All you need is love (オーケストラ)
5.分かり易い音楽
幅広い年代へのアピール Yellow submarine
偉大な単純さ Let it be