公務の範囲等をめぐる議論

資料5
公務の範囲等をめぐる議論
Ⅰ 公務とは
一般に、国・地方公共団体の事務を、これに従事する者の面からとらえていう
場合に用いる。
その事務が、法令により直接定められているものであるかどうかを問わず、ま
た、企画的・管理的なものであると単純な労務の性質をもつものであるとを問わ
ない。
(「法令用語辞典」
(学陽書房))
(主な特徴)
①公共の利益に奉仕
②公権力の執行権限
③租税でまかなわれる
※公務の範囲・概念は、時代、地域、国家形態等によって異なり、変化。
Ⅱ 公務員とは
一般的には、身分上、国又は地方公共団体とつながりを有し、それらの事務に
従事する者をいう。
(「法令用語辞典」(学陽書房)
)
(メルクマール)
① 国・地方公共団体の事務(公務)に従事
② 原則として、国・地方公共団体から給与
③ 国・地方公共団体の任命権者から任命
※ 人事院は、ある職が、国家公務員の職に属するかどうか及び本条に規定する一般職に
属するか特別職に属するかを決定する権限を有する (国家公務員法第2条第4項)。
- 1 -
Ⅲ 公務の範囲等を巡る近年の動き
Ⅰ
民営化
旧日本電信電話公社:技術革新が進む中、高いサービスの提供を進めるために、
競争原理を導入(昭和60年4月)
旧日本専売公社:諸外国からの市場開放要請への対処。競争に耐えうる経営の
主体性の確立を目指す。
(昭和60年4月)
旧日本国有鉄道:低収益体質と巨額の累積債務問題への対応(昭和62年4月)
日本郵政公社:多様で良質なサービスの提供を通じた国民の利便性向上、資金
のより自由な運用を通じた経済の活性化を目指す。
(平成19年10月)
Ⅱ
公共サービスの担い手に関する制度
(1)独立行政法人
政策の企画立案機能と実施機能とを分離し、事務・事業の内容・性質に応
じて最も適切な組織・運営の形態を追求するとともに、実施部門のうち一定
の事務・事業について、事務・事業の垂直的減量を推進しつつ、効率性の向
上、質の向上及び透明性の確保を図るため、独立の法人格を有する「独立行
政法人」を設立。
特定独立行政法人(公務員型)は、独立行政法人のうち、その業務の停滞
が国民生活又は社会経済の安定に直接かつ著しい支障を及ぼすと認められ
るものその他当該独立行政法人の目的、業務の性質等を総合的に勘案して、
その役員及び職員に国家公務員の身分を与えることが必要と認められるも
のとして個別法で定める。(平成13年4月)
(2)指定管理者制度
地方公共団体が設置する公の施設の管理を民間企業に行わせることがで
きることとする制度。(平成15年9月)
(参考)
民間委託の実施状況 都道府県、政令市(H16年度末時点総務省調べ)
市区町村における事務の外部委託の実施状況(H16年3月総務省調べ)
(3)公共サービス改革法
公共サービスについて官と民が対等の立場で競争入札に参加し、質・価格
の両面で最も優れた者が、そのサービスの提供を担う仕組み。
(平成18年7月)
- 2 -
(専門調査会小委員会(第1回)静岡県資料)
民間能力活用手法の体系(概念図)
公共のサービスの全体
行政サー
ビスか否
か
提供主体
が行政か
否か等
行政サービスとして
行政サービスである
必要性があるもの
必要性がないもの
公務員が直接実施
公務員が必ずしも直接実施
需要がある
必要性が失わ
すべきサービス
しなくてもよいサービス
サービス
れたサービス
提供方法
等
官民いずれでも
民間に委ねる
よいサービス
サービス
市場化テスト 市場化テスト
(官民競争入札) (民間競争入札)
直営
アウト
ソーシ
官が
提供
民が
提供
民が
提供
ング
法令等により民間能力
の活用に規制があった
業務については規制緩
和を行う。
- 3 -
民間に委ねた場合は
実施されないおそれ
があるサービス
指定管理
者制度
PFI
公の施設
の管理
公共施設
等の建設
から管理
地方独立行
政法人制度
大学、
病院等
民営
化
廃止
公 務 員 の 労 働 基 本 権
(単位:万人)
国家公務員 93.8
防 警
衛 察
庁
海
自 保
衛
官 刑
除 事
く 施
設
等
一
般
の
行
政
機
関
2.3 4.0
26.2
、
︵
、
国
自
衛
官
︶
25.1
国
会
・
裁
判
所
等
国
有
林
野
3.1 0.5
日
本
郵
政
公
社
特
定
独
立
行
政
法
人
25.7
6.9
団結権×
団結権○
団結権○
団体協約締結権×
団体協約締結権× 団体協約締結権○
争議権×
争議権×
争議権×
- 4 -
地方公務員 304.2
消
防
一
福般
祉
行
関
係政
を
除
く
方
福
祉
関
係
教
育
公
(
︵
地
警
察
病営
院企
・ 業
水等
道
会
等
︶
計
)
27.4
15.6
62.8
42.1
114.0
42.4
団結権×
団結権○
団結権○
団体協約締結権×
団体協約締結権×
団体協約締結権○
争議権×
争議権×
争議権×
(注1) 行政機関、国会・裁判所等、自衛官は18年度末定員。独立行政法人は18.1.1現在員。日本郵政公社は18.3.31現在員。
(注2) 地方公務員については、「地方公共団体定員管理調査(総務省)」による(調査時点は平成17年4月1日)。
(注3) 「一般行政」「福祉関係」「教育」のうち一部(単純労務職員)には団体協約締結権が認められており、「公営企業等会計」の
うち一部(地方公営企業法の適用・準用を受けない職員)には団体協約締結権が認められていない。
国の行政機関の定員の推移
900,000
89.9万人
沖縄復帰による増
新設医科大による増
850,000
- 5 -
純減 ▲7.9万人
郵政公社化 ▲28.6万人
国立大学法人化 ▲13.3万人
独立行政法人化 ▲ 7.1万人
800,000
郵政公社化、独法化による制度的な減
520,000
510,000
340,000
330,000
33.1万人
42年度
45年度
48年度
51年度
54年度
57年度
60年度
63年度
3年度
6年度
9年度
12年度
15年度
18年度
(注)総務省資料より作成
地方公務員数の推移(昭和50年∼平成17年)
(人)
(注)総務省資料より作成
3,400,000
328.2万人
3,200,000
304.2万人
ゴールドプランの推進に伴う老人保
健施設の増加等による増
3,000,000
2,800,000
- 6 2,600,000
2,400,000
294.0万人
義務教育の学級基準の変更・
デイサービス事業の開始等に
よる増
地
方
行
革
指
針
の
策
定
各地方公共団体の
行革努力等による
減
新
地
方
行
革
指
針
の
策
定
2,200,000
昭
和
5
昭 0年
和
5
昭 1年
和
5
昭 2年
和
5
昭 3年
和
5
昭 4年
和
5
昭 5年
和
5
昭 6年
和
5
昭 7年
和
5
昭 8年
和
5
昭 9年
和
6
昭 0年
和
6
昭 1年
和
6
昭 2年
和
63
平 年
成
元
平 年
成
2
平 年
成
3
平 年
成
4
平 年
成
5
平 年
成
6
平 年
成
7
平 年
成
8
平 年
成
平 9年
成
1
平 0年
成
1
平 1年
成
1
平 2年
成
1
平 3年
成
1
平 4年
成
1
平 5年
成
1
平 6年
成
17
年
2,000,000