救助工作車仕様書

平成28年
救助工作車仕様書
久留米広域市町村圏事務組合
久留米広域消防本部
第1章 総則
1 この仕様書は、久留米広域市町村圏事務組合(以下「組合」という。)が平成28
年度に購入する救助工作車Ⅱ型(以下「車両」という。)の車両及び艤装について、
必要な事項を定めるものとする。
2 車両は、本仕様書に定めるもののほか、道路運送車両法、道路運送車両の保安基準、
緊急消防援助隊整備費補助金交付要綱及びその他関係法令通達に適合する緊急自動
車であること。
なお、車両の製造は、ISO認定取得による品質管理システムにより製造が行われ
ていること。
3 契約の条件は、組合契約事務規則によるほか、次のとおりとする。
(1) 受注者は次の事務手続きを履行し、費用を負担すること。
ア
新規登録及び検査に要する費用(自賠責保険、重量税、リサイクル料を含む。
)
イ
納入試験時の破損及び故障等の修理に要する費用
ウ
消防専用電話装置(以下「無線機」という。)及びAVM装置の取付け、登録
申請に要する費用
エ
納入後、1年以内に生じた塗装部分の剥離、変色、亀裂等の再塗装
オ
1ヶ月又は1,000㎞点検時の給油脂類(オイルエレメント及びエンジンオ
イル等)及び交換に要する費用
(2) 契約後の疑義は、全て組合の解釈に従うこと。
(3) 契約後、製作技術的に本仕様書の事項を改める必要が生じた場合は、速やかに組
合に連絡するとともに、必要な指示を受け、承認を得ること。
(4)
受注者の車両販売会社が、福岡県内に本店または支店を有しているとともに、部
品供給等において、迅速な対応が可能であること。
(5) 車両等の故障又はトラブル時において、当日又は翌日の対応が可能であること。
(6)
受注者は、車両納入までに発生したいかなる事故に対しても、その責任を負うこ
と。
(7)
製作に使用する全ての資機材等は、最新型で新品を使用すること。
(8)
受注者は、製作全般にわたり厳重な検査を実施し、設計・製作・材料・部品等に
関して、特許その他権利上の問題が発生した場合には、その責任を負うこと。
(9) 受注者は、車両納入後、組合が行う構造説明及び取り扱い訓練等に、指導の援助
を行うこと。
(10) 無線機及びAVM装置は、車両に他車両の無線機及びAVM装置の載せ換えを行
い、車両の更新に伴う他車両の無線、AVM装置の呼び出し名称変更等に係る各装
-1-
置の調整等を行うこと。
(デジタル無線のアンテナ配線を含む。)
4 提出書類
(1) 受注者は、製作に先立ち、次の書類を各2部提出して組合と製作上の細部にわた
り十分な打合せを行い、承認を受けた後、製作を行うものとする。
ア 製作工程表
イ 艤装外観図(前、後、上部、両側面及び平面図)
ウ
車体骨組図
エ
シャシ組立図
オ
シャシ諸元明細書
カ
キャブ架装図
キ
動力伝達装置関係図
ク
電気系統図及び配線図
ケ
ウインチ装置図
コ
クレーン装置図
サ
発電装置及び伸縮照明装置図
シ
積載資機材の配置図
ス
その他組合が指示するもの
(2) 受注者は、完成納入時、次の書類を組合に提出するものとする。
ア 緊急自動車届出関係書類
イ 車両及び特殊装置等の取扱説明書
ウ 納品リスト
エ 各種保証書(保証期間及び保証内容を明示したもの)
オ 製作中各行程写真(シャシ、組立中、艤装中、塗装中)
カ 試験実施行程写真(転覆角度試験、重量実測試験、悪路走行試験)
キ
その他組合が指示するもの
5 検査及び試験
検査は、中間検査、予備検査、納入検査とし、組合が不適合と認めた場合は、直ち
に改修し再検査を受けること。
なお、検査日は、組合と調整するものとし、検査に要する費用(旅費等含む)は、
受注者が負担すること。
(1) 中間検査(最低1回、2名出向)
外部塗装前で、装備品及び付属品を取り付けた状態で実施し、主要部分の組立状
況、材料及び資機材収納状態の検査を実施する。
(2)
納入検査
-2-
納入時に、次に掲げる検査を実施する。
ア 艤装検査(取付状況、塗装及び外観検査)
イ 装備品及び付属品検査(規格、性能及び員数等)
ウ その他必要な検査
6 保証期間
納入期日から1年間とする。ただし、保証期間後でも設計不良、工作、材質不良に
よる不都合が発生した場合は、無償で取り替え又は修理を行うこと。
7 納入期限
平成29年2月25日
8 納入台数
1台
9 納入場所
久留米広域消防本部 三井消防署 本署
小郡市大板井279-2
第2章
主要諸元
1 車両の形式及び主要諸元は、概ね次のとおりとする。
(1) 型式
最大積載5.5t級以上の消防専用シャシ
(2) 駆動方式
4WD
(3) 全長
8,150mm以上8,300mm以内
(4) 全高
3,100mm以上3,250mm以内
(5) 全幅
2,250mm以上2,400mm以内
(6) ホイルベース
3,800mm以上4,300mm以内
(7) 乗車定員
5人
(8) キャブチルト
電動油圧式とし、手動操作可能なもの
(9) 動力伝達装置
フルパワーPTO、トランスミッションPTO
(10) リーフスプリング
バネ定数の高い強化スプリングに変更
2 シャシの装備取り付け品及び付属品等は、次のとおりとする。
(1) バッテリー
145G51以上(引出し式)
(2)
24V−90A以上
オルタネーター
-3-
(3) 燃料タンク
100リットル以上
(4) エアコン
(5) オイルパンヒーター
(6) フォグランプ
(7) フロントスポラ−バンパー
(8) サイドバイザー
(9) サンバイザー
(10) ディスチャージヘッドランプ
(11) ABS
(12) ESスタート
(13) イモビライザー
(14) メインスイッチ(ACCキー連動)
(15)
フロアマット
(16)
標準工具
(17)
停止表示板
(18)
車輪止め
(19)
タイヤ
(20)
タイヤチェーン
(21)
バッテリー充電器(管理器)
(22)
予備球、予備ヒューズ
(23)
ドライブレコーダー
(24)
その他
第3章 キャブ
1 外 観
(1) キャブは、ハイルーフバス特殊型とし、扉は、運転席、助手席及び後部左側に設
け、後部左側ドアは、折り戸とすること。
(2) キャブ屋根上部には、アルミ縞板を張ったデッキを設け、130kg程度の移動
荷重を加えても変形しない構造とすること。また、デッキ周囲には、1段パイプの
手摺りを取付け、4隅にD環フック(スイベル付)を取付けること。
(3) キャブには、赤色点滅灯7個(ウィレンM7FCR)、標識灯及び側面赤色点滅
灯(ウィレンM7FCR)を設けること。また、中央部には、拡声器用薄型スピー
カー(SA41)を取り付けること。
(4) バッテリー充電用マグネット式コンセントを設けること。
(5) 消防章を、フロントグリル中央部に取付けること。
-4-
(6) 各ドアのフェンダー部分及び蹴り込み部分には、アルミ化粧板を張ること。
(7) フロントガラス上部の左右に、手摺りを設けること。
(8) 路肩灯(LED)を取付けること。
2 室 内
(1) 座席は、5席(前部2席、後部3席)とし、防汚シートカバーを取り付けること。
(2) 後部3席の配置は、別途協議とする。
(3)
運転席以外の座席は、背もたれ部に呼吸器1基を収納することができるシート
(マジックバンド式)とすること。
(4) 前部中央には、コンソールボックスを設け、携帯無線機等を収納することができ
るフタ付きボックスとすること。
(5) 床面は、ロンリウム施工等を行うこと。
(6) 空気呼吸器を収納したシートの横には、面体掛けフックを設けること。
(7) キャブ上部前後のルーフコンソールには、収納棚、ゴムマット、ゴムネット、及
び取り付け用フックを設け、落下防止用の処置を施すこと。
(8) 後面又は側面に、ハンガーフック二股タイプ(形状等は別途協議)を5個取り付
けること。
(9) キャブ前上部左右に、LED室内灯を取付け、「ON・OFF・ドア連動」の3
極スイッチとすること。
(10)
キャブ内天井左右に、埋め込み式LED照明を取付け、スイッチは、ON・O
FF・ドア連動の3極にすること。なお、スイッチは、リアドア上部左右に設け
ること。
(11) 隊長席及び後部席の両側(計3ヶ所)に、LEDフレキシブルマップランプを設
けること。
(12) 後部隊員席前方に、地図入れボックス(A-3サイズ)、左右には、収納ボック
ス及び収納棚を設けること。
(13) 後部右側には、大きめの引き違い窓を取付けること。
(14) 後部左側には、乗降に支障のない間口を確保した折り戸を設けること。内側昇降
用ステップには、LED足元灯をドア連動(ON・OFスイッチ付)で設けること。
(15) 後部には、後席隊員用のエアコン吹き出し口を設けること。
(16) キャブ内天井部の内張りは、電装品及び各配線の点検が容易に行なえる構造とす
ること。
(17) キャブ内には、デジタル時計を取付けること。
(18) キャブ内には、インバーター用(1000W程度)のコンセント2口を設けるこ
と。
(19) 後部隊員席は、室内高1,800mmを確保すること。
-5-
3 車 体
(1) 車体は、クレーン装置、ウインチ装置、発電照明装置等を装備し、ボディー扉は、
アルミ製シャッターで、内部に各種資機材の収納装置を設けること。
(2)
車体の両側面は、キャブと一体観のある丸みを帯びた曲面構造とし、上部を適当
な高さに嵩上げすること。また、総体的な重量軽減を図り、車体重量、左右前後の
バランス、転倒角度を十分考慮して製作すること。
(3)
車体の天井及び各ステップは、アルミ縞板製とし、車外に設ける手摺、保護枠等
はステンレス製とすること。
(4)
車体の両側面に設ける資機材収納部のシャッターは、車体の曲面構造に合致した
手動式アルミ製シャッターとし、キャブ内の表示灯等で開扉状態を確認できるよう
にすること。
(5)
配線部分には、ステンレスの保護板を設けなど、緩衝防止策を施すこと。
(6)
車体両側下部の収納庫の扉は、内側にアルミ縞板を張り、サイドにLEDブライ
トリボン(同等品可)及び黄色反射テープを設け、開閉時のロック機能を取り付け
ること。
(7)
車体両側のリアフェンダーには、展開式の扉を取り付け、扉は、内側にアルミ縞
板を張り、サイドにLEDブライトリボン(同等品可)及び黄色反射テープを設け、
開閉時のロック機能を取り付けること。
(8)
車両両側のリアフェンダー内に、環フックを各2箇所取り付けること。
(9)
車体両側下部の扉は、チェーンレスステップとし、展開時の張り出しを極力抑え
る等の狭隘道路対策を施すこと。また、展開した各ステップは、移動が容易にでき
るよう、段差の無いフルフラット方式とすること。
(10)
全ての展開式ステップの角は、展開時に隊員の安全を考慮した処理を施すこと。
(11)
全ての展開式ステップの上面角には、塗装剥がれを防止するステンレス製のエッ
ジカバーを3面張り付けること。
(12)
車体両側下部の扉に設けるロック装置は、ダブルロックとし、側板から突出しな
いよう扉内蔵の埋め込み式にすること。
(13)
車両の後部には、車体上面へ容易に昇降できるように、昇降用のタラップを設け、
各ステップには、滑り止めを施すこと。
(14)
サイドフラッシャー及びサイドリフレクターを取り付けること。
(15)
エンジン点検用のLED照明灯を設けること。
(16)
車体上部に、クレーンフックの受台及び車上投光器支持台を取り付けること。
(17)
後輪前方付近に、LED路肩灯を左右各1個取り付けること。
(18)
路肩灯、サイドマーカーランプは、車両のスモール連動式とすること。
(19)
車両後部に、車輪止め4個の収納枠を設けること。
-6-
(20)
車両後部に、10型消火器を取り付けること。
(21) 資機材の収納部には、シャッター及び扉の開閉に合わせて自動的に点灯・消灯す
るLED式照明灯(保護枠付き)を必要数設けること。
(22)
車体のステップ、ブラケット、タラップ手摺棒等を取付ける部分には、十分な補
強を施すこと。
(23)
車体の重要な点検箇所には、工具を使用するためのスペースを確保するとともに、
点検口又は、点検扉を必要に応じて設けること。
(24)
車両上部には、三連梯子及び鍵付き梯子を、ダンパー式昇降装置により積載し、
地上から容易に操作できるようにすること。また、安全のためのロック装置は、ダ
ブルロック方式とすること。
(25)
車体の骨組みや板材の切断端末には、危害防止のため面取りを施し、飛び出した
ボルト類は、短くすること。
4 資機材収納部
(1) 積載ボックスの構造は、中央で左右に分割し、両側面を5~6区画する。この区
画は収納資機材に合わせ、2~4段の棚に細分すること。(別途協議)
(2) 積載ボックスは、将来資機材の変更が生じた場合に、容易に改造できるようにす
ること。
(3) 各種資機材の収納方法は、次のとおりとする。
ア 可能な限り、同一用途にまとめる。
イ 重量物は、可能な限り下部位置に収納すること。
ウ 資機材は、扉付ボックス、ローラー、移動ローラー、引き出しレール等を用い
て容易に車外へ引き出せる構造とし、高所の資機材にあっては、必要に応じ斜め
引き出しを設けること。
エ 資機材ボックス内に設ける扉は、腐食防止を考慮した化粧パネルを取り付ける
こと。
オ 資機材は、アルミ縞板製のボックス(ゴムカバー付きの取手付き)に収納する
こと。
カ
アルミ縞板製ボックスの収納をスムーズにするため、床面に樹脂製の台座を設
けること。
キ アルミ製のボックスには、資機材銘板を設け、収納資機材名及び番号等を記入
すること。
ク 収納配置は、重量バランス、収納効率、軽量化対策等を考慮して製作し、組合
と充分に協議すること。
(4) 資機材の収納ボックスには、資機材の保護のためクッションゴム等を敷き、必要
に応じて防水パッキン・水抜き穴等の処置を講ずること。
-7-
(5) 空気呼吸器用予備ボンベ6本を収納し、ワンタッチで脱着容易な金具を取付ける
こと。
(6) 資機材は、現物に合った固定装置で固定するものとし、ラッシングベルト等を使
用して、ワンタッチで容易に脱着できる構造とすること。
(7) 携帯救助器具(掛矢、ツルハシ、バール、金テコ、斧、鉈、鋸等)の収納は、引
き出しレール式のパネルに取り付け、容易に出し入れが可能な構造とすること。
(8) ロープ、カラビナ、救助用縛帯等は、吊り下げフック付きの引出しレール式とし、
両側面は引っ掛かり防止のパンチングカバーを張り、容易に出し入れができるよう
にすること。
(9)
装備品、付属品、救助資機材等の種類及び品名は、別表1,2に掲げるとおりと
する。
(10)
救助資機材等は、積載スペース、重量制限及び点灯角度制限等を考慮し、可能な
限り積載するものとし、積載不能の場合は、別途協議すること。
(11) 車体上部右側に、脱着式のアルミ縞板製収納ボックスを設けること。
(12)
仕様書に明示されていない資機材の配置、固定装置、出し入れ等については、別
途協議すること。
(13) 車体後方からの後部ステップへ容易に昇降できる、大型の折畳みステップを左右
に設けること。
(14) 後部座席の昇降ステップは、アルミ縞板を設けること。
(15) リヤーコンビネーションランプ及びバックランプの周囲に、化粧板を取付けるこ
と。
(16) 車両後部両側に、車両最大牽引能力に十分耐えられる牽引フックを設けること。
第4 主要装備
1 クレーン装置
(1) クレーン装置は、最大吊上げ能力2.9t級のクレーンをシャシ後部に架装し、
必要に応じてシャシフレームを補強すること。
(2) クレーン装置の動力は、車両のトランスミッションPTOで高圧ポンプを駆動さ
せる構造とすること。
(3)
クレーン操作部左右の見易い位置に、水準器を設けること。
(4)
クレーン操作部の見易い位置に、デジタル荷重計を設けること。
(5)
クレーンのブーム先端に、照明灯を 1 個取付けること。
(6)
クレーン及びアウトリガーの未格納警報装置を設けること。
(7)
クレーン、ウインチの切り替えスイッチを、各装置付近に設けること。
-8-
(8)
アウトリガージャッキ用敷板(樹脂製)左右各1枚を、クレーン装置付近に取り
付けること。
(9)
アウトリガー上部に、保護枠付きの黄色灯(LED)を設けること。
(10)
クレーンのブームに、発注者が指示する文字を記入すること。
(11)
クレーン装置の仕様は、次のとおりとする。
ア
形式
ユニック(UR-V304G)同等品以上可
イ
最大クレーン容量
2.9t以上
ウ
最大ブーム長
7.7m以上
エ 最大地上揚程
9.0m以上
オ
最大作業半径
7.5m以上
カ
駆動方式
油圧式
キ
リモコン装置
連動ラジコン
(12)
クレーン装置の付属品の仕様は、次のとおりとする。
ア
繊維スリング
3t×3m、3t×5m
各2本
イ
シャックル
3t、5t
各2個
ウ 滑車
3t
1個
2 ウインチ装置
(1) ウインチ装置は、直引き能力常時5t級の前引き油圧ウインチ装置を、後輪軸後
方のフレーム又はキャブ前部に架装すること。
(2) 車体振動、ねじれ等に、十分耐える強度を有する構造とすること。
(3) 安全装置として、過負荷防止装置及び逆転防止装置を取付けること。
(4)
救助活動を円滑に進めるため、ワイヤーロープの巻取り、送出しを微操作するこ
とができ、ワイヤーロープの戻り等が生じないこと。
(5)
ワイヤーを無負荷で収納する際に、ウインチドラム内の乱巻きを防止するロープ
ブレーキ装置を設けること。
(6)
全ての操作は、リモコンで行うことができるものとし、緊急時には、非常用レバ
ーによる手動操作ができること。
(7)
リモコン装置に、張力負荷を表示すること。
(8)
リモコンの取出しは、車両の前部と後部に各 1 箇所設けること。
(9)
ウインチのロープガイドまでフロントバンパーを張り出し、バンパー上部にアル
ミ縞板を取付け、5t用ピンドルフックを左右に設けること。
(10)
ワイヤーロープの先端には、シャックルを介して5t用スイベルフック(安全チ
ャック付き)を取付けられる構造とする。
(11)
車両ウインチとワイヤーロープの牽引角度は、全方位25度まで対応可能とし、
乱巻き、キンク等が発生しない構造であること。
-9-
(12)
フロントバンパー部に、ウインチ用のアルミ縞板カバーを設けること。
(13)
ワイヤーロープの巻き込み用に、全方位対応のロープガイドを取付けること。
(14)
ウインチの仕様は、次のとおりとする。
ア
形式
ロッツラー社(TR030/6)同等品以上可
イ
駆動方法
油圧
ウ
能力
常時5t
エ ワイヤー外径
13m以上
オ ワイヤーの長さ
有効50m以上
(15)
ウインチ装置の付属品の仕様は次のとおりとする。
ア
ワイヤーロープ
12mm×5m、10mm×5m
各2本
イ
シャックル
3t
2個
ウ
リモコン装置
10m延長コード付
1個
3 屋上上昇式発電照明装置
発電照明装置は、フルパワーPTOで駆動させ、発電機及び制御操作盤により構成
し、照明作業や電源供給作業等の使用及び、長年の使用に十分耐えられるものである
こと。
(1) 投光器
ア 投光器は、車体屋根上面に折りたたみ状態で収納できるものとし、振動に十分
耐えることができるように取り付けること。
イ
投光器収納時は、クレーン上面より突出しない構造とすること。
ウ
投光器は、伸縮、旋回及び上下ふ仰できる構造のもので、有線リモコン及び無
線リモコン操作により遠隔操作ができること。
エ
投光器の諸元及び性能は、次のとおりとする。
(ア)
形式
湘南工作所(SLD-4200UCL2-D)同等品以上可
(イ)
電源
AC100V
(ウ)
周囲照明灯ハイパワーLED×2灯
(2) 伸縮装置
ア 伸縮装置は、キャブと車体最前部の空間中央に取付け、積載ボックスの収納ス
ペースを妨げない構造とすること。
イ 形式
湘南工作所(SVO−180CL−4A)同等品以上可
ウ
6m以上
伸長高
エ 旋回角
180度以上
オ
ふ仰角
180度以上
カ
操作方法
(ア)
有線リモコン式
- 10 -
(イ)
無線リモコン式
(ウ) 自動収納型
(エ)
手動操作可能な構造であること。
(3) 配電操作盤
ア 配電操作盤は、制御盤及び配電盤により構成し、発電機と照明装置への電源供
給操作を一体型にしたもので、扉は、防滴構造とすること。
イ 形式
湘南工作所(SVO-CB-FW3)同等品以上可
ウ
操作盤の材料は、絶縁性、耐圧性及び強度に優れたものを使用すること。
エ
操作盤は、資機材の収納を妨げないリモコンタイプとし、各計器、スイッチ類
は合理的に配列されていること。
オ
操作盤に自動エンジン回転制御装置用のロック式スイッチを設けること。
カ
車体コンセントは、車体の左右に設けること。
キ
車両走行エンジンの回転調整装置(非常用)を操作盤に設けること。
ク
各スイッチには、同容量のノンヒューズブレーカーを設けること。
(4) 発電装置
ア
形式
湘南工作所(GE-2412B)同等品以上可
イ
出力
10KVA
ウ
電源
100V
エ 周波数
50~60HZ
オ 回転数
1500~1800rpm/min
(5) 自動エンジン回転制御装置
工作車に装備されるクレーン装置、ウインチ装置、照明装置を使用するにあたり、
自動的に最適なエンジン回転を維持する自動エンジン回転制御装置を設けること。
4 電装品関係
(1) 車体側面嵩上げ部に、車体周囲を有効に照射できるLED作業灯を、左右に各2
箇所設けること。なお、スイッチは車体前部左右に設けること。
(2) 車体後部に、LED赤色点滅灯を左右に設けること。
(3) 車体後部壁面に、LED投光器(側面引き込み式)を左右2箇所設けること。
(4) 車体側面嵩上げ部に、LED赤色点滅灯を左右に各2箇所設けること。なお、ス
イッチは車体前部左右に設けること
(5) モーターサイレン(自動吹鳴装置付)は、フロントバンパー付近に取付けること。
(6) フロントバンパー左右に、LED式赤色点滅灯を保護枠付で取付けること。
(7) キャブ屋根上に取付ける電装品は、強固に取付けるとともに、確実な防水処置を
施すこと。
(8) ヒューズボックスをキャブ内に設け、各電装品の名称、アンペアを記入すること。
- 11 -
(9) 車両後部に、引き出し可能な100V延長コード(防水タイプ)を設けること。
(10) 次のものは、同一スイッチとすること。
ア 前部LED式赤色点滅灯
イ キャブ上部LED赤色点滅灯
ウ 側面LED赤色点滅灯
エ 後部LED赤色点滅灯
(11) 各配線は、キャブチルトした場合でも支障がないこと。
(12) スイッチ類には、すべて銘板を付すこと。
(13) 上記各項目について、詳細は、別途協議すること。
5 無線機
(1) 無線機の電源は、バッテリーから直接引き出した専用電源(ノイズ防止機能付き)
とすること。
(2) キャブ内部の至便な位置に、他車両に搭載されている無線機本体とAVM装置等
を移設すること。
(3)
消防無線、NTTそれぞれのアンテナは、新規で取り付けるとともに、アンテナ線
を無線機本体まで配線し、天井に点検口を設けること。
また、消防救急無線デジタル化に対応するよう、デジタル無線機のアンテナ、同軸
ケーブル等の取り付けについては、事前に無線機メーカーと十分協議を行うこと。
(4) 車両の左右に、外部無線機ボックス及びスピーカーを設けること。
(5) 無線機ボックスは、組合指定の無線機種に合わせた寸法とするため、無線機メー
カーと十分協議し取り付けること。
(6) 車両室内補助スピーカー及び車外スピーカーの切り替えスイッチを設けること。
(7) 無線機の取り付け位置等については、承認図に明記し組合と十分協議を行うこと。
6 塗装及び文字記入
(1) 車体は、脱脂処理後、防錆加工、フェンダー内はアンダーコート加工を施しパテ
等で素地調整後、下塗り塗装を施し朱色にて3回以上塗装後クリア塗装を施工、十
分乾燥後磨き出し仕上げを行うこと。
(2) 各シャッター両面に、車体と同色の塗装を施すこと。
(3) 積載ボックス内は、ライトグレーの塗装を施すこと。
(4) その他の部分の塗装色は、組合と打ち合わせすること。
(5) 車体に、文字(消防本部名、隊名、対空表示等)、特殊マーク等を入れること。
(6) 車体全体に、組合が指定するデザイン等を記入すること。
(7) 上記各項目についての詳細は、別途協議すること。
- 12 -
別表1
1-1一般救助用器具
型
式
数量
かぎ付はしご
KHFL-CT31
1
三連梯子
KHA-87(搬送用キャスター付)
1
金属製ワイヤーはしご
LYON LM11025
1
救命索発射銃
レスキューMAX
1
救助用縛帯
ベストスリングAZ 1030-1型
1
平担架
タイタンTI
1
レンジャーロープ (12φ×200m)
2
スタティックロープ エーデルワイス TEMP11 11φ×50m ホワイト
2
スタティックロープ エーデルワイス TEMP11 11φ×100m イエロー
1
ダイナミックロープ マグネティック 11φ×50m オレンジ
2
カラビナ
ステンレスO型
20
滑車
TR300
2
ロープ
1-2重量物排除用器具
型
式
数量
ルーカスラムシリンダー(R421E2)又は、ホルマトロラム(GRA4331)
1
ルーカスラムサポート(LRS-C)又は、ホルマトロラムサポート(HRS22NCT)
1
YAMAHA 発電機 EF900iS
1
油圧スプレッダー
ルーカスコンビツール(SC250E2)又は、ホルマトロマルチツール(GCT5117)
1
可搬ウインチ
チルホール TU-16 ワイヤー20m付
1
ワイヤーロープ
12mm×10m、14mm×5m 透明被覆付
油圧ジャッキ
マンホール救助器具
各2
アリゾナボーテックス
1
CSRプーリーシステム 500103(11φ用)
1
1-3切断用器具
型
油圧切断器具
式
数量
ルーカスミニカッターセット(LSH4)又は、ホルマトロベダルカッターセット
1
ハスクバーナーK970Rescue
1
レジノイドブレード 金属
10
レジノイドブレード 非金属
10
多目的ダイヤモンドブレード ノルレンジャー
2
チェーンソー
カッターエッジチェーンソー CT-2166RS 予備チェーン1本付
1
鉄線カッター
ボルトクリッパ特製600 BC-0960
1
エンジンカッター
1-4破壊用器具
型
式
数量
ハンマー
両口10ポンドハンマー
1
携帯用コンクリート破壊器具
YONE マグナムストライカー
1
‐13‐
1-5検知・測定用器具
型
式
数量
可燃性ガス測定器
ドレーゲル イグザム3000又は、MSAアルティア5X
1
放射線測定器 ※※
RDS-30
1
1-6呼吸保護用器具
型
式
数量
空気呼吸器
ドレーゲルPSS7000 FPS ボディーガードⅡ
4
空気呼吸器予備ボンベ
ウルトレッサALT-603J
8
1-7隊員保護用器具
型
耐電手袋
式
数量
YS-101
5
SAF-5-21
2
高所作業用ランヤード 藤井電工(AB-90)
5
救命胴衣
NRS ラピッドレスキュア ライフジャケット レッド
5
防毒マスク
3M 6800DIN FR64吸収缶
5
安全帯
1-8検索用器具
型
簡易画像探索機 ※※
式
プロカムS2又は、サーチライフAK-20
数量
1
1-12その他の救助用器具
型
式
数量
投光器
YAMAHA 可搬式投光器 E028(30mケーブル)
1
携帯投光器
ポータブルシーンライト
1
携帯拡声器
レイニーメガホンタフ TS-532R
1
応急処置資機材用バッグ
メディカルバック
1
プロテクションカバー又はシャープエッジカバー10枚組
1
ツールステーション
1
エアーバックセーフ又はエアーバックカバー
1
その他の携帯救助工具
グラスソー
各1
スプリンターガード又はガラス飛散防止フィルム
鎌、斧、鋸、掛矢、スコップ
1
各1
万能検索棒 小次郎3
5
工具セット
1
‐14‐
別表2
2-1重量物排除用器具
型
マット型空気ジャッキ
大型油圧スプレッダー
式
数量
Stecマイティバッグ(SV−12)又は、リフティングバッグ(HLB-12)
1
Stecマイティバッグ(SV−22)又は、リフティングバッグ(HLB-20)
1
Stecマイティバッグ(SV−29)又は、リフティングバッグ(HLB-29)
1
Stecマイティバッグ(SV−41)又は、リフティングバッグ(HLB-40)
1
SACU調整器又は、箱型コントローラー
1
減圧器
1
Sストップバルブ又は、開閉ホース
4
SBVホース(5m)又は、エアホース(5m)
4
ミニマイティバッグAセット又は、リフトバッグ災害時用セット3321
1
ルーカス サポートブロックセット2又は、ステップチョークBセット
1
ステップチョック+ケグ又は、ステップチョークAセット
2
オートクリブ IT AC−14
1
ルーカススプレッダー(SP300E2)又は、ホルマトロスプレッダー(GSP5240CL)
1
型
数量
2-2切断用器具
式
空気鋸
HILTI 充電式レシプロソー WSR36-A P2/3.0Ah
1
大型油圧切断機
ルーカスカッター(S311E2)又は、ホルマトロカッター(GCU5050i)
1
空気切断機
アジャックスエアーカッター X11-RK
1
2-3破壊用器具
型
式
数量
削岩機
HILTI 電動コンクリートブレーカー TE1500-AVRスターターキット
1
ハンマードリル
HILTI 充電式コンビハンマードリル TE30-A36 P2/6.0Ahコンボ
1
2-4呼吸保護用器具
型
式
数量
簡易呼吸器
パラート5530 避難用フード ハードケース
2
防塵マスク
7191DK-02
5
風向風速計
太田計器製作所 デジタルハンド風向風速計 OZ-26-BⅡ(ケース付き)
1
BM-C(ダクト付き)
1
ベルリンク BLOW HARD(BL-BH)ミストリング付き
1
YAMAHA 発電機 EF1600iS
1
送排風機
‐15‐
2-5隊員保護用器具
型
式
数量
耐電衣
絶縁衣 YS-121
5
耐電ズボン
絶縁衣 YS-122
5
耐電長靴
電気用ゴム長靴YS-111
5
検電チェッカ
電気自動車用検電チェッカ HEV-750D
2
2-6その他の救助用器具
型
式
数量
熱画像直視装置
FLIR K45
1
作業台
長谷川工業 ワークプラットフォーム TWP
1
折りたたみ台車
ガソリン携行缶
長谷川工業 アルミ折りたたみ式リアカー(側板付)HC-906NA
1
5L
3
ベスト
レスキューベスト(難燃仕様、ネーム付き)
5
コードリール
ハヤタリミテッド GE30K 30m 防雨キャップ付き
1
折りたたみコーン
JAC-H70L
3
ポータブルCAFS
YONE ポータブルCAFS 武蔵(クラスA泡原液20L付き)
1
‐16‐