株式会社レック

Case Study
株式会社レック
ラヴィ・ファクトリー事業部
Adobe Creative Cloud グループ版導入事例
婚礼写真に革命を起こした業界パイオニア。Creative Cloudで、ビジネスをさらに拡大
株式会社レック
冠婚葬祭の儀式を事業の中心に据える総合カンパニー、株式会社レックは、95年阪神淡路大震災後、
「神戸
株式会社レック(KSGグループ)は、冠婚葬
の人の夢や希望となれる仕事がしたい」と再記を掛けて立ち上げたのが、日本で初めて婚礼デザインアルバム
祭ビジネスを中 核に、挙 式 会 場 運営、ウエ
の販売を行ったラヴィ・ファクトリー事業部だ。知人の持っていた台湾の婚礼アルバムがヒントとなった。お定
ディングフォト、レンタル衣裳、ヘアメイクな
ど、国内外を合わせて8事業部で構成される
まりのひな壇写真ではなく、新郎新婦にカメラマンが密着した斬新な演出に、
「絶対に喜ばれる」と高橋代表
総合カンパニー。日本初の婚礼デザインアル
は確信した。400カット以上の写真から30枚を厳選したアルバムのサンプル持って写真スタジオを回ったが、半
バムの撮影・販売をはじめ、リーズナブルな
年以上も門前払いが続いた。利用者に訴えようと、結婚情報誌に広告を掲載すると、注文が殺到。ドキュメンタ
オーダーメイドウエディング「小さな結婚式」
リー風に撮影してアルバムに仕上げるというこの新サービスは爆発的にヒットし、神戸・北野に設けたフォトサ
や、婚礼情報発信喫茶のブライダルカフェ
を運営するなど、従来の常識を覆すオンリー
ロンには、カップルの行列ができた。
ワンのサービスを日本全国はもとより、海外
ラヴィ・ファクトリー事業部では、現在、ウエディングフォトを中心に日本全国・海外含め数百名のフォトグラ
でも積極的に展開。日本の儀式を文化として
ファーが在籍し、デジタルカメラで撮影した写真を、Adobe PhotoshopやLightroomを使って現像・加工を行っ
継承しながら、これまでにない新しいセレモ
ニースタイルを創造し続けている。
ている。同事業部では、最新のRAWデータへの対応、写真処理技術のスキル向上、さらに年々増え続けるライ
センスの導入コストと管理負担を軽減するため、2013年にCreative Cloudグループ版を導入した。
■ Creative Cloud グループ版導入の背景と課題
●
日本初の婚礼デザインアルバムの制作
ラヴィ・ファクトリー事業部では、挙式当日に新郎新婦の自然な表情をドキュメンタリータッチで撮影する
「挙 式 スナップ 撮 影」、また挙 式とは別の日に国 内 外 の 美しいロケーションをバックに撮 影する「前 撮り
ロケーション撮 影」など、従 来のスタジオ撮 影とは異なるクリエイティビティに富んだ撮 影を行っている。
撮 影された写真はフォトグラファー自らが現像・加工を施し、すべて印画紙にプリントされる。それらは1つ
1つ手作 業で 台 紙にはめ込まれ 、世界でただ1つのハンドメイドアルバムが完成する。それは、創り手の感
性もが注ぎ込まれた、まさに写真集のような仕上がりだ。
同事 業部は、開 業から20周年を迎える。その間、写 真はアナログからデジタルになり、ワークフローも
株式会社 レック ラヴィ・ファクトリー
大きく変 化した。同事 業部のデジタル制 作 担当マネージャー 笹森 武 寿氏は、これまでの 経 緯をこう話す。
事業本部 デジタル制作担当マネージャー
「開始当時は、このような撮 影スタイルは日本ではまったく受け入れてもらえませんでした。対応してくれる
笹森 武寿氏
写真スタジオもほとんどなく、それなら自分たちの手でやろうといことで、撮 影からその後の写真処理まで
Photoshopは、バージョン2.5の頃から使用。
「日本ではあまり写真を飾るという習慣があ
を手 掛けるようになりました。アナログでやっていた頃は、ずいぶんと時間も手間もかかっていましたが、
りません。デジタルが発達して、写真をプリン
10年ほど前からワークフローをデジタル化したことで、クオリティも安定するようになり、今まで撮れなかっ
トに残すということ自体、少なくなってきまし
たような写真も効率的に作れるようになりました」。
た。今後のテーマとしては、プリントしてもら
える、飾ってもらえる、そんな写真を作って行
●
増え続けるライセンスの管理と最新のRAWデータ対応における課題
こうした新しい撮 影スタイルが日本でも徐々に受け入られるようになり、結婚 情報誌に広告を出したとこ
きたいですね」
ろ、問い合わせが殺 到。人 気に、一気に火がついた。需要が 高まるにつれ 、フォトグラファーやアルバム制
作スタッフの数も増加。使 用するソフトウェアも、その都度買い足してきた。「ライセンスの管 理がほんとに
大 変でした。様々なバージョンのソフトが至る所に存 在していて、すべて把握しきれない状 況に陥っていま
した」と笹森氏は語る。また、動画やWebサイトの制作なども同事業部内で行うことになり、さらに増え続
けるソフトウェアのコストや管理負担に頭を悩ませていた。
もう1つの大きな課 題は 、R AWデータへの対応 。これまで、R AW 現 像には一貫してP h o to s h o pまたは
LightroomのCamera R AWを使 用してきた。しかし、旧バージョンのPhotoshopが最新のR AWデータに対
応できなくなってきた。最新バージョンへのアップグレードを検 討する中で、導入コストと管 理負担、さらに
今後の展開などを考慮した結果、Creative Cloudグループ版の導入が最も効果的であることがわかった。
■ 導入後の成果
フォトグラファーやデザイナーのこだわりが
注がれた、株式会社レックの主力商品である
婚礼デザインアルバム
●
ライセンスの1本化による管理負担の軽減
同事業部では、2013年12月にCreative Cloudグループ版の導入を決定。現在、50本以上のコンプリートプラ
ン、20本近くのPhotoshop単体プランを、笹森氏がアドミンコンソールを使用して一元管理している。笹森氏は、
導入の成果についてこう話す。「初期導入コストが抑えられたのも大きかったのですが、ソフトの種類やバー
ジョン、OSの違いなどをまったく意識することなく管理できるようになったのが、何よりの成果です」。
● 大量の写真処理にスピーディーに対応
では、現場で作業するフォトグラファーやクリエイターが、実際どのようにCreative Cloudを活用しているの
か。フォトグラファーの椿井 貴裕氏に話を伺った。「私の場合、1件のウエディングで撮影する写真の数は、
多いときには3,000枚にもなります。まずそれらをLightroomに一気に取り込んで選別を行います。Lightroom
は非常に操作がしやすくて、動作もきびきびしているので、ストレスはさほど感じません。その後の現像処理
でも、トーンを決めたら複数の画像に一括して同じ処理を行えるので、だいぶ時間を短縮できます」。
椿井氏は通常、Lightroomで写真の選別・現像を行い、合成など手の混んだ加工が必要な時はPhotoshop
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に移って編集を行っている。そうしたソフトウェア間の行き来も、最 近は減少しつつあると言う。「もちろん
事業部本部 フォトグラファー
Photoshopでなければできないことはたくさんありますが、Lightroomの性能もどんどん上がっていて、余分
© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved
椿井 貴裕氏
なものを消すくらいのことは、Lightroomだけで十分こなせるようになりました」
TOPフォトグラファーのみで形成されたブ
ランド「アクレール」の担当マネージャー。主
●
に使用しているソフトウェアは、Lightroomと
映像分野にもビジネスを拡大
ラヴィ・ファクトリー事業部では現在、動画の撮影や編集にも力を注いでいる。写真アルバムと同様のコン
Photoshop。
「Lightroomは、カメラをいじっ
セプトを持ったクリエイティブなウエディングムービーのほか、テレビCMの制作なども手掛けている。この映
ている様な感覚、撮影の延長線上で違和感
なく作業が行えるところが気に入っています。
像部門でもまた、Creative Cloudが大きな役割を果たしている。「動画の撮影は主に一眼レフで行っているの
レタッチを始めるフォトグラファーにとっては、
ですが、Premiere Proだと撮影データをわざわざエンコードする必要がなく、取り込んですぐに編集が始めら
とても入りやすいツールだと思います」
れる点が第一のメリットです。エンコードだけで一晩とられてしまうケースもありますからね」と、映像部 ディレ
クター・ビデオグラファーの乾 圭之介氏は話す。
さらにPremiere Proのメリットとして、乾 氏は動画データの入出力の幅広さをあげている。「一眼で撮った
動画でも、他から受け取った動画でも、そのまま一緒に読み込んで編集できるので、かなり効率的です。また
編集したものを、1つはデジタルサイネージ用、1つはテレビCM用、といったように様々な形式に書き出せるの
は、今後ビジネスを広げて行くうえで大きな力になると思います」。
■ 今後の取り組み・展望
© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved
●
分野を超えたクリエイティブへのチャレンジ
同事業部では、写真と動画を融合させた新しいスタイルのサービスも打ち出している。写真部門と映像部
門が同時に撮影を行ったり、フォトグラファーが動画を撮影するケースも増えている。「写真と動画に限らず、
株式会社 レック ラヴィ・ファクトリー
クリエイティブ全体の垣根が取り払われてきています。私どもの事業部でも、写真、映 像、デザイン、Webの
事業本部 / 映像部
チームが互いに連携してプロジェクトを進める機会が、今後どんどん増えてくると思います。Creative Cloud
ディレクター・ビデオグラファー
の導入で様々なツールが自由に使えるようになったわけですから、今まで踏み込めなかった分野にも、こらか
乾 圭之介氏
らは積極的に踏み込んで行きたいですね」と、乾 氏は語る。
主に使用しているソフトウェアは、Premiere
ProとAf ter Ef fects。「映像ツールの他にも、
●
新たなデジタルの可能性を探る
Illustratorを使ってアニメーション用のイラス
Photoshopなどのデジタルツールは、バージョンを重ねるたびに機能や操作性が向上し、今や誰でも簡単
トを起こしたり、Lightroomの写真現像ツー
に使えるようになった。しかし、簡単にできるがゆえに、しっかりとした技術を身につけなければ逆に陳腐な
ルを使って動画のカラー補正を試してみたり
しています。様々なツールを積極的に取り入
表現になってしまう、と笹森氏は話す。同事業部ではセミナーなどを開き、フォトグラファーやクリエイターの
れることで、ビジネスチャンスを広げて行き
スキル向上に努めている。笹森氏は最後に、デジタルツールに寄せる思いを、こう語った。「私がPhotoshop
たいですね」
を使い始めた頃は、とにかくアナログのクオリティに近づけることが優先でした。カメラもソフトウェアも進
化し、銀塩写真と比べて遜色ないクオリティを出せるようになった今では、デジタルはもう次の段階に来てい
ると思います。データの処理の仕方や、考え方そのものが変わって来ている。これからの若い世代が、デジタ
ルを使ってどんなことをするのか、どんなものができるのか、非常に楽しみでもありますね」
※掲載された情報は2014年10月現在のもです。
製品に関する詳細
www.adobe.com/jp/creativecloud/
アドビ システムズ 株式会社
〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2
ゲートシティ大崎イーストタワー
www.adobe.com/jp/
Adobe Systems Incorporated
345 Park Avenue
San Jose, CA 95110-2704
USA
www.adobe.com
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