バルブモータ

一般仕様・取扱説明書
Rev.3
Issue Date 10/2005
JBGK
バルブモータ
概
要
JBGK は,空調設備などの制御弁(コントロールバルブ)の
自動制御,遠隔操作などに使用される電動操作器です。調節
器,遠隔操作器などからの抵抗信号(0 〜 135 Ω),電流信号
(4 〜 20mA DC),あるいは電圧信号(1 〜 5V DC)により動
作します。
JBGK は,モータ回転方向の正転 / 逆転切換スイッチを持っ
ているため,適用されるシステムにより回転方向を切り換え
ることができます。
JBGKには,外部発信機能がありますので,開度指示信号な
どに利用できます。補助スイッチ付きの機種は,接点(SPDT)
を送出します。
また,JBGKには標準形のほかに,供給電源がしゃ断された
ときにラックを下限リミット位置まで戻しきって停止するス
(標準形)
JBGK
プリングリターン形があります。
仕
様
形
名
JBGK
機
能
標準形
(JBGK-A)
供
給
電
源
24V AC ±10%, 50/60Hz
消
費
電
力
25VA
スプリングリターン形(JBGK-S)
29VA
抵抗信号:0〜135Ω(公称)
制 御 入 力 信 号
電流信号:4〜20mA DC
(入力インピーダンス250Ω)
電圧信号:1〜5V DC
(入力インピーダンス100kΩ)
回転方向切換スイッチ
CW:入力信号上昇にて,ラックは下降方向に動作(工場出荷時 CW に設定)
CCW:入力信号上昇にて,ラックは上昇方向に動作
1220N
700N
ストローク調整範囲
0〜49mm
(工場出荷時20mm)
0〜45mm
(工場出荷時20mm)
動
約47秒/ストローク 20mm 無負荷
約54秒/ストローク 20mm 無負荷
ス
ラ
ス
作
時
ト
間
外部発信出力信号
制御入力信号に比例した1〜5V DC,あるいは5〜1V DC(結線端子位置により切り換える),負荷抵抗2kΩ以上
補 助 ス イ ッ チ
接点形式:SPDT
( 補助スイッチ付き機種のみ)
絶
縁
耐
外
抗
500V DCメガーにて,50MΩ以上
圧
500V AC
構
造
屋内使用
電
被
接点容量:100/200V AC,5A
(抵抗負荷)
抵
1分間
本 体:アルミダイカスト地肌
外
装
カバー:鋼板,塗色 マンセルN-7
弁ブラケット:鋼板,塗色 マンセルN-1
許 容 周 囲 温 度
質
−20〜+55℃(結露なきこと)
量
補助機器
(別手配)
−10〜+55℃(結露なきこと)
7.0kg
5.0kg
トランス
(コード番号:TAK10-40)
© 2002 Johnson Controls, Inc.
Product Bulletin J1D1C5
1
取付姿勢:本器のモータ主軸が常に水平になり,なおかつ,左
右 90˚ の範囲内で取り付けてください(下図参
コード番号
ご注文の際は,
「形名+仕様コード」,すなわちコード番号
を指定してください。
˚
90
90
˚
〔例〕 JBGK-721S
形 名
仕様コード
内
JBGK
…………………
容
−7…………… 常に7
補助スイッチ
の 有 無
▲
制御入力信号
の
種
類
前傾不可
0………… 補助スイッチなし
2………… 補助スイッチ付き
0……… 0〜135Ω
*
*
1……… 4〜20mA DC ,あるいは1〜5V DC
A…… 標準形
後傾不可
機 能
S…… スプリングリターン形
* 4 〜 20mA DC と 1 〜 5V の入力信号は,本体所定の入力端
子番号に結線することで,どちらかの信号が利用できます。
▲
結
線
(1) 電源が,24V AC±10%であることを確認してください。
注
(2) モータのターミナル端子への結線は,モータを少し移動
させても配線が外れないように十分な長さの,柔軟性のあ
意
・結線は内線規定,電気設備技術基準に従ってください。
るケーブルで行ってください。
回転方向切換スイッチ
手元開閉スイッチ
*補助スイッチは,モータの回転動作により,
下図のような状態になります。
CW
CCW
VR5
R
V-1
11
10
5
9
8
1
2
3
4
7
6
補助スイッチ出力(図2参照)
5〜1V DC出力(+)
1〜5V DC出力(+) 外部発信出力信号
コモン(−)
(注)
4〜20mA DC電流入力(+)
0〜135Ω 抵抗入力(+) 制御入力信号
11
10
11
10
5
5
(1)ラックの下限
リミット時
(2)ラックの動作中,
および上限リミット時
図 2.補助スイッチの状態
1〜5V DC電源入力(+)
24V AC電源入力
(注)該当する制御入力信号の端子を
利用してください。
スプリングリターン形の場合付加されます
図 1.結線図
コントローラ
(MCP10,MCW10など)
h
V
B
R
JBGK
1
2
3
4
5
結線例および動作
1.抵抗信号入力の結線例(JBGK-700 タイプ)
・回転方向切換スイッチ: CW 側
動
6
7
8
9
10
11
作: 図3.において,コントローラの検知温度が低下す
ると,モータのラックは下降します。JNVK 二方
100/200V AC
弁を制御している場合,JNVK は閉方向に動きま
TAK 10トランス
す。
動作方向を逆にしたい場合は,回転方向切換ス
(注)コントローラの
h
は,
温度上昇時の動作方向です。
イッチの設定を CW から CCW に切り換え
てください。
図 3.
2
抵抗信号入力の結線例
Product Bulletin J1D1C5
2.電流信号入力,あるいは,電圧信号入力の
結線例(JBGK-701 タイプ)
・回転方向切換スイッチ: CCW 側
動
コントローラ
(JUT-Hなど)
電流信号の場合
作: 図 4. において,コントローラからの入力信号が減
電圧信号の場合
少することにより,モータのラックは下降しま
−
す。JNVK二方弁を制御している場合,JNVKは閉
+
1
方向に動きます。
2
+
3
4
JBGK
5
動作方向を逆にしたい場合は,回転方向切換ス
イッチの設定を CCW から CW に切り換え
6
てください。端子①と②,あるいは端子①と④は
7
8
9
10
11
つなぎ変えないでください。
注 記
100/200V AC
・インタロックは,端子②(電流信号の場合),あるいは端
子④(電圧信号の場合)を開放してください。入力信号が
ゼロの場合と同等になります。
取り扱い
TAK 10トランス
図 4.電流信号入力,あるいは,電圧信号入力の結線例
回転角度調整トリマ
(時計方向 に回すと回転角度は大きくなる)
1.製品が届きましたら
回転方向切換スイッチ
(CW:入力信号増加で時計方向,CCW:反時計方向)
JBGK バルブモータがお手元に届きましたら外観の確認を
行い,損傷のないことをご確認ください。また,本体に有る
手元開閉スイッチ
製品銘板に記載されているコード番号がご注文どおりである
ことをご確認ください。
TP1
2.設 定
VR5
TP2
回転方向切換スイッチの設定
モータのラックの動作方向の切り換えは,端子台部分の基
1
6-7
AC24V
CW
R
CCW
2
3
4
5
板上にある回転方向切換スイッチの設定により行います。工
場出荷時は,JBGK-700 の場合は CW,JBGK-701,-702 の場合
6
7
8
9
10
11
は CCW に設定されています。
表 2.回転方向切換スイッチの設定
ラックの動作方向
スイッチの設定
入力信号の増加により,ラックを下降さ
せたい場合
CW
入力信号の増加により,ラックを上昇さ
せたい場合
CCW
Product Bulletin J1D1C5
図 5.設 定
(モータのターミナルボックスカバーを開けたところ)
3
3.ストローク調整手順
⑥
JNVKなどのコントロールバルブに本器を取り付ける場合,
モータを少し持ち上げて,モータブラケットとバルブボ
ンネットの間にワイヤクランプ(付属品)を挿入し,ブラ
モータのストロークがバルブのストロークと一致するように,
ケットナットを軽く締めます。
モータのストロークを調整する必要があります。
ワイヤクランプがない場合は,1.2 〜 2mm 程度の厚さの金
①
属板または類似品を使用してください。
モータの端子⑥−⑦間にTAK10トランスからの24V AC
の電源ケーブルを接続し,次の操作を行いモータを動作さ
せてください。
a 手元開閉スイッチを
○
モータのラックが下限リミット位置,バルブステムが最
低位置にあることを再確認してください。
R
にします。
b 回転方向切換スイッチを CCW にすると,ラックは
○
上昇します。
c 回転方向切換スイッチを CW にすると,ラックは下
○
降します。
②
⑦
バルブのストローク(バルブステムの最低位置と最高位
置の差)とモータのストローク(モータを動かしたときの
ラックの下限リミット位置と上限リミット位置の差)を測
⑧
ジョイントボルトをコネクタにいっぱいまでねじ込みま
す。このとき,バルブステムが持ち上がらないように注意
してください。
⑨
ロックナットを締め付け,ジョイントボルトをコネクタ
に固定します。
⑩
六角穴付止めネジを締め付け,
ジョイントボルトのゆる
みを防止します。
⑪
ワイヤクランプを外し,モータブラケットがバルブボン
定してください。
ネットに確実に固定されるまでブラケットナットを締め付
モータの開度指示器を取り外すとストローク確認目盛があ
けます。締め付ける際,専用工具:WGK スパナ(別手配)
りますので,これを利用してモータのストロークが確認で
きます。このストローク確認目盛は,1 目盛 2mm です(図
6. 参照)
。
③
モータのストロークとバルブのストロークが一致しない
を使うと便利です。
⑫
最後に,モータのリミット位置を確認してください。
モータのリミットが切れモータが停止した後,モータが逆
方向に動かないことを確認します。
場合,モータのストロークを調整してください。
モータが逆方向に動くのは,バルブシート,プラグ間を締
モータのストロークは,ストローク調整トリマを調整する
めつけるためのスプリングテンションが強すぎるためです。
ことにより変更できます。ストローク調整トリマを時計方
また,モータがうなったりするのはモータのストローク調
向
整の不具合によるものです。このような場合は ストロー
④
に回すとストロークは大きくなります(図 5. 参照)
。
バルブが三方弁の場合,
モータのストロークはバルブの
ストロークより 2 〜 3mm 長くしてください。
ク調整手順 の項から調整をやり直してください。
⑬
調整終了後,手元開閉スイッチ,および回転方向切換ス
調整後,
モータを下限リミット位置から上限リミット位
イッチが正しく設定されていることを確認してください。
置まで 2 〜 3 回繰り返し動かし,モータのストロークを確
(注1)ラック・ピニオンの潤滑油はラックに直接、年に2 〜
⑤
認してください。
3回定期的に普通のボールベアリンググリースで行っ
てください。
4.取付手順
ストローク調整が終了したら,次のような手順でモータを
バルブに取り付けてください。
(図 7. 参照)
。
①
バルブステムに付いているロックナットをステムの下側
(注2)六角穴付止めネジは本体に付属の専用スパナ(呼び
1.5)を使用してください。
(注3)WGKスパナは,別途注文してください(コード番号:
NJX-200-101)。
(バルブボンネット側)にねじ込んでおきます。
②
六角穴付止めネジをゆるめ,モータラックのコネクタ部
についているジョイントボルトをラックより外し,バルブ
ステムの下側までねじ込みます。
③
バルブステムが最低位置であることを確認します。
④
バルブステムの上方からモータブラケットの穴にバルブ
ステムを通し,コネクタにジョイントボルトを締め付ける
前に,GK-1 カラー(付属品),ブラケットナットの順にバ
ルブステムに通します。
⑤
バルブグランド部のネジ山をつぶさないように注意しな
がら,モータをバルブボンネットに載せます。
4
・スプリングリターン形(JBGK-S)の下限リミット
値
スプリングリターン形は,電源OFF 時の下限リミット位置
(機械的リミット位置)と電源 ON 時の下限リミット位置(電
気的リミット位置)が機構上異なりますので,バルブへの取
り付け時は,必ずモータに電源を加えて下限リミット位置
(電気的リミット位置)にした状態で行ってください。
電源OFFの機械的リミット位置でバルブに取り付けを行う
と,電源 ON 時,スプリングテンションが作用せずに弁漏れ
の原因になります。
Product Bulletin J1D1C5
ターミナルボックスカバー
ストローク確認用目盛
ターミナルボックス
ラック
バネハウジング
ピニオン
ラック
六角穴付止めネジ
コネクタ
ジョイントボルト
ジョイントボルト
90±1
ロックナット
バルブステム
コネクタ
ブラケットナット
バルブステム
ブラケットナット
GKー1カラー
モータブラケット
ロックナット
ワイヤクランプ
挿入位置
バルブボンネット
ワイヤ
クランプ
バルブボンネット
図 6.
モータブラケット
連結部の名称
図 7. バルブへの取り付け
5.開度指示器の調整手順
開度指示器は,バルブの開閉状態に合わせた動きに調整す
③
モータを下限リミット位置まで下降させます。このと
き,指針が一緒に動きます。
ることにより利用できます。
開度指示器は,取付ネジ(2 か所)と指針固定ネジにより
④
回転指示板固定ネジをゆるめ,
指針の位置に回転指示板
モータ本体に取り付けられています。次の手順に従って指針
上の CLOSED の文字がくるようにし,回転指示板固定
と回転指示板の調整を行ってください(図 8. 参照)
。
ネジを締めます。
①
モータを上限リミット位置まで上昇させます。
モータを三方弁に使用する場合は,下限リミット位置で
②
指針固定ネジをゆるめ,指針を OPEN の文字位置に
OPEN ,上限リミット位置で CLOSED を示すように
調整してください。
合わせ,指針固定ネジを締めます。
指針
OPEN
OPEN
指針固定ネジ
目盛
LO
SE
D
取付ネジ
C
C
LO
回転指示板
SED
回転指示板固定ネジ
取付ネジ
(1)上限リミット時
(2)下限リミット時
図8.開度指示器の設定
修理・お問い合わせ
万一故障を生じた場合,お買い上げの当社本支店,営業所
にご連絡ください。フィールドでの分解,修理は行わないで
ください。
また,この製品についてのご意見・ご質問は,もよりの当
社,本支店・営業所へお申しつけください。
Product Bulletin J1D1C5
5
外形寸法
単位:mm
1. 標 準 形
193
113
101.5
2-φ27(ポリキャップ付)
コイルスプリング色:茶
φ34.5
32
GK-1カラー
付属品
130
112
3.2
13.2
17
開度指示器
40
11
297
95
185
ストローク確認目盛
70
4-M5×0.8
200
2-φ10.5穴
71
150
2. スプリングリターン形
257
113
165.5
2-φ27(ポリキャップ付)
コイルスプリング色:黒
112
13.2
70
φ34.5
130
150
6
17
3.2
開度指示器
40
11
297
95
185
ストローク確認目盛
GK-1カラー
付属品
32
4-M5×0.8
71
265
2-φ10.5穴
Product Bulletin J1D1C5
3.取り付け
オプション *
(1) 取り付け前の準備
* オプションは,別途ご注文ください。
①
プラスドライバを使い,4 か所の取付ネジ(3)を取り
外します。
GK 防滴ケース
②
JBGK の外被構造は,屋内使用です。もし,防滴の必要な
場合には,GK 防滴ケースをご利用ください。
防滴ケース本体(1)とブラケット(2)を分離します。
(2) JBGK バルブモータへの取付手順
①
モータブラケット(5)にブラケット(2)を付属の取
1.仕
様
付ネジ(4)4 本で固定します。このとき,ブラケットの
防
性: IP23相当(ただし,JBGK本体と組み合わせて,
取付方向は,図 9. に示すとおりです。
滴
垂直取付にて)
材
質: ケ
ー
②
ス:鋼板,塗色 マンセル N-7
ブラケット:鋼板,塗色 マンセル N-1
透
付
属
明
品:取付ネジ
板:アクリル
4 個(M5 × 10)
2.コード番号
防滴ケース本体(1)のアクリル透明板(8)が開度指
示器(6)側になる方向に,防滴ケース本体をモータ(7)
の上からかぶせます。
③
ブラケット(2)に防滴ケース本体(1)を取付ネジ(3)
4 本で固定します。
(注) JBGKバルブモータが垂直取り付けされている必要があ
このケースの注文方法は 2 つあり,次のコード番号のいず
ります。
れかで注文してください。
(1)防滴ケース本体
(1) モータに取り付けた状態:モータのコード番号/ W
〔例〕JBGK-700A/W
(2) ケースのみの場合:BGK-AA01
(3)4-M4×10
(ケース固定用)
(8)アクリル透明板
(7)モータ
SE
LO
(6)開度指示器
D
OP E N
C
(5)モータブラケット
(2)ブラケット
(4)4-M5×10
図 9.モータへの取り付け
Product Bulletin J1D1C5
7
4.外形寸法
単位:mm
192
270
2
154
ケース
238.6
216.6
アクリル
透明板
ブラケット
133
70
4-φ5.5穴
(弁ブラケット固定用)
46
158
25
26.6
180
11
4-M4×10セムスW
C2600W MBNi
(ケース固定用)
ボックスコネクタ用穴
安全に使用するためのご注意
・ご利用の前に取扱説明書をよくお読みの上,正しくお使いくだ
・本機器の故障や異常がシステムの重大な事故を引き起こす場
合,事故防止のために外部に適切な保護回路を設置してくださ
さい。
・安全のために本製品の取り付け・結線は電気工事,計装工事など
の専門の技術を持つ方が行ってください。
・この製品は,人命に関わるような状況下で使用される機器,ある
い。
・当社サービスマン,もしくは認定された人以外,機器内部にふれ
ないでください。
いはシステムに用いられることを目的として設計・製造された
ものではありません。
Printed in Japan
8
記載内容はお断りなく変更することがありますのでご了承ください。
Product Bulletin J1D1C5