西会津町総合計画 基本計画(後期)

意見公募公表案
西 会津 町総 合計 画
基本計画(後期)
2
2 0
0 1
1 5
5
2
2 0
0 1
1 9
9
(
(平
平成
成2
27
7年
年度
度)
)
(
(平
平成
成3
31
1年
年度
度)
)
※ これから意見公募による意見や検討会議、庁内での見直しにより修
正を加えていきます。
※ 最終的な計画書は、適宜、写真やイラストを加える予定です。
目 次
基本計画(
基本計画(後期)
後期)………………………………………………………
1
後期基本計画・重点プロジェクト ………………………………
2
第1章 こころ豊かな人を育むまちづくり …………………
1.子育ての充実 ……………………………………………
2.学校教育の充実 …………………………………………
3.生涯学習の推進 …………………………………………
6
6
10
12
4.スポーツ活動の推進 ……………………………………
5.芸術文化活動の推進 ……………………………………
第2章 豊かで魅力あるまちづくり …………………………
14
16
18
1.農林業の振興 ……………………………………………
2.商工業の振興 ……………………………………………
3.観光の振興と地域資源活用 ……………………………
4.定住と交流の促進 ………………………………………
18
22
24
28
5.情報化の推進 ……………………………………………
第3章 人と自然にやさしいまちづくり ……………………
1.健康づくりの推進 ………………………………………
2.医療体制の整備 …………………………………………
30
34
34
38
3.福祉の充実 ………………………………………………
4.コミュニティづくり ……………………………………
5.交通体系の整備 …………………………………………
6.道路網の整備 ……………………………………………
40
44
46
48
7.克雪と利雪 ………………………………………………
8.上・下水道の整備 ………………………………………
9.快適環境づくり …………………………………………
10.安全・安心なまちづくり ………………………………
11.土地利用 ………………………………………………
50
52
54
58
60
計画の推進に向けて ……………………………………………
1.協働のまちづくりの推進 ………………………………
64
64
2.効率的・効果的な行政の推進 …………………………
3.健全な財政運営の推進 …………………………………
65
66
1
基本計画(後期)
基本計画(後期)・重点プロジェクト
基本計画(後期)[平成 27 年度から 31 年度]期間のまちづくりを進めるうえで、特
に重点をおいて進めていく取組みを15のプロジェクトとして位置づけています。
これらのプロジェクトの実施にあたっては、まちづくり基本条例の考え方に基づき、
町民、議会、行政が一体となった「協働のまちづくり」により取組んでいきます。
1.こころ豊かな人を育むまちづくり
①認定こども
認定こども園整備
こども園整備・
園整備・子育てサービス
子育てサービス充実
てサービス充実プロジェクト
充実プロジェクト
P6
こどもは町の宝です。誰もが安心して子育ての
できる町を目指し、多様な保育サービスが提供で
きる「認定こども園」を新たに整備します。
また、「子育て支援センター」と「放課後児童
クラブ」も併設し、トータル的な子育ての支援を
実施していきます。
②小中連携教育強化・
小中連携教育強化・学力・
学力・体力向上プロジェク
体力向上プロジェクト
プロジェクト
P10
西会津小学校は、新校舎の整備が完了し、小中
学校ともに充実した教育環境が整いました。今後
は、小中連携教育を推進し教育の更なるレベルア
ップを図ります。また、タブレット端末を授業に
導入し、児童・生徒の学力の向上を目指すほか、
体力の向上にも力を入れて取り組んでいきます。
③(仮称)
仮称)町民文化センター
町民文化センター整備
センター整備・
整備・推進プロジェクト
推進プロジェクト
P12
町中心部に、講演会や音楽会なども開催できる
ホールを備え、町民誰もが集い、学び交流のでき
る「(仮称)町民文化センター」の整備を検討して
いきます。本施設は、地域の避難所にもなること
から、大駐車場や多目的公園も併設し、イベント
等にも活用できるよう施設整備を図ります。
2
重点プロジェクト
2.豊かで魅力あるまちづくり
④農林産物ブランド
農林産物ブランド化
ブランド化・農林業活性化プロジェクト
農林業活性化プロジェクト
P18
農業は本町の基幹産業です。農家所得の向上を
目指し「ミネラル野菜」や「菌床きのこ」の生産
拡大を図り、産地化・ブランド化を推進します。
稲作にあっては、コストの削減に向け集落営農
や法人化を推進します。また、農林産物加工や、
若者の就農をトータル的に支援をしていきます。
⑤地域連携販売力強化施設整備
「道の駅にしあいづ」
地域連携販売力強化施設整備・
販売力強化施設整備・
にしあいづ」利用者拡大プロジェク
利用者拡大プロジェクト
交流物産館よりっせの隣接地に、新たに「地域
連携販売力強化施設」を整備し、道の駅の充実・
強化を図ります。新施設は、ミネラル野菜を中心
とした地元産農林産物販売や農林産物加工品の
提供など、本町ならではの特色を出しながら、利
用者の増加や交流人口の拡大につなげていきます。
⑥商業・
商業・地場産業活性化・
地場産業活性化・企業誘致推進プロジェクト
企業誘致推進プロジェクト
P22
若者が定住できる町を目指し、新たな企業の誘致
を推進するほか、町内で起業する若者を支援しま
す。既存事業所については、町工業会の協力を得な
がら、実効性の高い支援をしていきます。また、商
業は、道の駅との連携によりまちなかへの誘客を図
り、商店街の活性化につなげていきます。
⑦観光・
観光・交流・
交流・定住推進・
定住推進・地域活性化プロジェクト
地域活性化プロジェクト
P24、28
「住んでみたい・行ってみたい町へ」を目指し、
にしあいづ観光交流協会と連携のもと、着地型観光
の推進を図ります。また、これら活動から西会津
ファンを増やし、定住人口の拡大にもつなげてい
きます。既存観光資源については、新たな視点で
観光地づくりを進め、観光客の拡大を図ります。
3
P22
基本計画(後期)
⑧ケーブルテレビの町
ケーブルテレビの町・情報化推進プロジェクト
情報化推進プロジェクト
P30
本町は、町全体をカバーするケーブルテレビを
有し、行政情報・地域情報・防災情報などを町民
に提供しています。また、町がプロバイダーとな
りインターネットサービスも提供しています。こ
れらの情報基盤を様々な分野において有効に活
用し、活力ある町づくりにつなげていきます。
3.人と自然にやさしいまちづくり
⑨「健康がいちばん
健康がいちばん」
がいちばん」町民健康づくり・
町民健康づくり・医療充実
づくり・医療充実プロジェク
医療充実プロジェクト
プロジェクト
P34、38
本町は、「健康がいちばん」を合言葉に、食・
運動・検診の3つを柱とした健康づくりに取り組
んでいます。これら活動を推進し、町民誰もが健
康で長生きできる町づくりを進めます。また、町
国保診療所の医師4人体制を維持し、在宅医療に
ついても充実を図ります。
⑩高齢者地域包括ケアシステム
高齢者地域包括ケアシステム構築
ケアシステム構築プロジェクト
構築プロジェクト
P40
本町の高齢化率は年々上昇しており、高齢者の
みの世帯が増加しています。これらの高齢者の皆
さんが安心してこの町で生活していけるよう、包
括的に支えていく体制づくりが急務となってい
ます。地域と医療・介護、関係機関が連携し、高
齢者地域包括ケアシステムを構築していきます。
⑪地域コミュニティ
地域コミュニティ活性化
コミュニティ活性化プロジェクト
活性化プロジェクト
P44
高齢化により、集落の維持が困難な集落が発生
しています。今後も集落支援員制度を活用し、こ
れら集落への見守り・支援を強化していきます。
また、
「活力ある地域づくり支援事業」の充実や、
「地域おこし協力隊」との連携などにより、地域
活性化向けた活動を支援していきます。
4
重点プロジェクト
⑫西会津町縦貫道路整備促進・安全安心の
安全安心の道づくりプロジェクト
づくりプロジェクト
P48
西会津町縦貫道路については、町の均衡ある発
展と地域活性化に欠くことのできない道路です。
早期開通を目指し事業を推進します。また、身近
な生活道路の整備や、老朽化の進む道路舗装や橋
梁についても、計画的な維持修繕事業を実施し、
安全・安心に利用できる道づくりを進めます。
⑬エネルギー地産地消
エネルギー地産地消のまち
地産地消のまち推進
のまち推進プロジェクト
推進プロジェクト
P54
東京電力福島第一原子力発電所事故を受け、再
生可能エネルギー導入の動きは加速しています。
本町においても、公共施設や一般家庭での再生可
能エネルギー導入を推進します。また、町内の森
林から燃料を生産し、地域で消費をする「エネル
ギー地産地消のまちづくり」を推進していきます。
⑭災害に
災害に強い安全安心な
安全安心な町づくりプロジェクト
P58
近年においては、想定を遥かに超える自然災害
が全国各地で発生し、多くの人命が奪われていま
す。本町では、近年になり人命にかかわる災害の
発生はありませんが、日頃から防災を意識しての
取り組みが必要です。関係機関との連携を強化
し、災害に強い町づくりを進めていきます。
計画の推進に向けて
⑮新町役場庁舎整備プロジェクト
新町役場庁舎整備プロジェクト
P65
平成27年3月をもって空校舎となる西会津
小校舎を有効活用し、町役場庁舎を設置します。
町役場は、町の顔となる施設であり、災害時に
は対策本部が設置される施設です。様々な場面に
おいて、町民誰もが安心して利用できるよう、ア
クセス道路も含めて整備を図ります。
こうしたことから、活用されなく
5
基本計画(後期)
第1章
こころ豊かな人を育むまちづくり
1.子 育 て の 充 実
現状と課題
本町において保育所サービスは、子育て支援の中核です。少子化により児童数は減少しています
が、家族構成や生活形態の変化により、保育へのニーズは多様化しています。これらの保育ニーズ
に対応し、一時保育を実施したり、新たな保育施設(認定子ども園)の整備も進めていますが、さ
らなる充実が求められています。
保育所以外の子育て支援策も重要であり、医療費の助成や育児相談など、子育て支援の充実を図
る必要があります。また、家庭以外の地域との関わりが人間形成において重要であることから、地
域ぐるみでの子育て支援・見守り体制の充実が必要です。
子どもたちが西会津町の良さを再発見し、ふるさとを大切にするこころを育てるために、様々な
人々や文化との交流を通じ、子どもたちの視野を広げる機会を多く設ける必要があります。
課題を解決するための取組み
1.保育サービスの充実
生活形態の変化などを踏まえ、保育ニーズに対応した多様な保育サービスの提供や保育施設の
充実を図ります
<具体的な
具体的な取組み>
①
新たな保育施設
たな保育施設(
保育施設(認定子ども
認定子ども園
ども園)の整備
②
一時保育・
一時保育・障がい児
がい児保育の
保育の充実
③
休日保育・
休日保育・病児保育実施
病児保育実施の
実施の検討
④
保育料の
保育料の負担軽減
負担軽減
2. 幼児教育の推進
子どもが健やかに成長するために必要な幼児教育を推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
幼児教育の
幼児教育の充実
②
保育所・
保育所・小学校の
小学校の連携強化
6
第1章
こころ豊かな人を育むまちづくり
3.各種子育て支援
各種の子育て支援策を進めます。また、地域が一体となった子育て支援体制の整備を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
子育て
子育て医療費サポート
医療費サポート事業
サポート事業の
事業の充実
②
町内企業
町内企業への
企業への子育
への子育て
子育て支援策の
支援策の啓発活動
③
子育て
子育て相談体制の
相談体制の充実
④
子育て
子育て広場の
広場の活動支援
⑤
母子保健事業の
母子保健事業の充実
⑥
出産祝金
⑦
子ども見守
ども見守り
見守り体制の
体制の整備
⑧
要保護児童に
要保護児童に対する支援
する支援の
支援の強化
⑨
魅力ある
魅力ある子育
ある子育て
子育て支援策の
支援策の推進体制
推進体制の
体制の構築
⑩
要保護児童等への
要保護児童等への個別支援体制
への個別支援体制の
個別支援体制の確立
4.子どもの交流機会創出
子どもたちの視野が広がるように、他の地域の人々や文化と交流する機会を作っていきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
他地域・
他地域・他文化との
他文化との交流事業
との交流事業の
交流事業の推進
②
芸術・
芸術・文化鑑賞会
文化鑑賞会の
鑑賞会の開催
7
基本計画(後期)
数字による目標
目
標 名
1.出生数
2.待機児童数
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
38人
40人
―
0人
子育て支援策の充実により、出生数増
を目指す
常に待機児童0を目指す
町民の役割
1.産休・育休制度を積極的に活用します。
2.子どものいる家庭では、子どもと一緒に食事をするようこころがけます。
8
第1章
9
こころ豊かな人を育むまちづくり
基本計画(後期)
2.学 校 教 育 の 充 実
現状と課題
近年の少子化や過疎化に伴い、小学校は平成24年度に1校に統合し、平成27年度には、新し
い校舎が西会津中学校に隣接し、完成すれば施設一体型の小中連携教育がスタートします。
福島県では、児童生徒の学力及び体力の低下が問題となっています。国際化が進み、社会が複雑
多様化する中、児童生徒がたくましく自立して生きていけるよう、さまざまな手立てをしていく必
要があります。
地元で唯一の県立高校である西会津高等学校は、入学者数が減少し、存続の危機にあります。教
育の機会均等の点から、学校存続の取組みが強く求められています。
課題を解決するための取組み
1.学校教育の充実
社会で自立し生きていく力を身につけさせるため、確かな学力を身に付けるとともに、豊かな
心と健康な体を兼ね備えた知・徳・体のバランスのとれた子どもを育んでいきます。また、子ど
もたちが安心して学べる環境づくりを進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
小中連携教育の
小中連携教育の推進
②
学力向上事業の
学力向上事業の推進
③
体力向上事業
体力向上事業の
事業の推進
④
食育活動の
食育活動の推進
⑤
芸術鑑賞や
芸術鑑賞や道徳教育などによる
道徳教育などによる情操教育
などによる情操教育の
情操教育の充実
⑥
語学教育の
語学教育の充実と
充実と国際理解の
国際理解の推進
⑦
特別支援教育(
特別支援教育(障がい児教育
がい児教育)
児教育)の推進
⑧
学校施設の
学校施設の計画的な
計画的な修繕・
修繕・改修
⑨
タブレット端末
タブレット端末などを
端末などを活用
などを活用した
活用した教育
した教育の
教育の推進
10
第1章
こころ豊かな人を育むまちづくり
2.学校・家庭・地域の連携
地域に開かれた学校を目指し、学校・家庭・地域の連携をより一層強化し、地域社会全体で子
どもたちを育てます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
各地区子ども
各地区子ども見守
ども見守り
見守り体制の
体制の再構築
②
学校評議員制度の
学校評議員制度の活用
③
地域の
地域の人材の
人材の活用による
活用による学社連携教室
による学社連携教室や
学社連携教室や放課後子ども
放課後子ども教
ども教
室の推進
3.西会津高校支援
西会津高校が今後も存続するよう、関係者と連携し、子ども達が望む魅力ある学校づくりを支
援します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
西会津高校活性化協議会による
西会津高校活性化協議会による魅力
による魅力ある
魅力ある学校
ある学校づくりの
学校づくりの支
づくりの支
援
学校存続のための
学校存続のための要望活動
のための要望活動の
要望活動の推進
数字による目標
目
標 名
1.体力テス
トの総合評
価
現状値
標 値
目
(平成26年)
(平成30年)
小学校
51.4%
55%
中学校
51.5%
55%
53.1%
60%
目標設定の説明
A~E判定のうち
(A、Bの割合)
2.学校生活を毎日とても
楽しいと感じている児
生活習慣アンケートより
童・生徒の割合
町民の役割
1.児童生徒が安心して楽しい学校生活をおくれるよう地域全体で見守ります。
2.「学社連携教室」や「放課後子ども教室」などで、地域文化の理解、スポーツ指導などに協力し
ます。
3.家庭での学習環境が整うよう協力していきます。
11
基本計画(後期)
3.生 涯 学 習 の 推 進
現状と課題
町民一人ひとりが「生きがいとゆとり」のあるこころ豊かな人生を送るために、自らの意思で学
び、自らを向上させる生涯学習の必要性が高まっています。学習ニーズに応じた学習機会の提供が
求められており、これまでも、生涯学習の推進のため各種講座、教室等を積極的に開催してきまし
た。しかし、参加者が固定化していることから、だれでも気軽に参加できる事業を推進していく必
要があります。
また、児童、生徒を対象にした教室等は少子化等により参加人数が減少しているので、更なる教
室等の充実を図る必要があります。
今まで行政主体であった事業も、今後は町民と行政が一体となり事業を推進していく必要があり
ます。あわせて、町民が学んだ成果を生かす生涯学習の発表の場を設けることが大切です。
生涯学習や文化活動の拠点施設となっている町公民館はホール等の活動スペースが2階にあり、
また駐車スペースも狭いため利用しにくい施設です。そのため、生涯学習機能と文化活動機能等を
併せもった、(仮称)町民文化センターの施設整備を検討します。
課題を解決するための取組み
1.各種講座・教室の開催
町民の学ぶ意欲が高まるような、興味を引く講座・教室の開催に努めます。参加者拡大に向け
「人が集まるところに出向く講座、教室」(出前講座)を開催します。また、町内の文化的、歴
史的に重要な建造物、史跡の学習に力を入れていきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
ニーズに応
ニーズに応じた講座
じた講座や
講座や教室の
教室の開催
②
出前講座の
出前講座の積極的な
積極的な開催
③
郷土愛を
郷土愛を育む講座や
講座や教室の
教室の開催
2.協働による講座等の開催
各種講座・教室の企画・運営を町民と行政が一体となり事業を進めていきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
学社連携教室の
学社連携教室の開催
②
放課後子ども
放課後子ども教室
ども教室の
教室の開催
③
各種団体などとの
各種団体などとの連携
などとの連携による
連携による講座
による講座の
講座の開催
12
第1章
こころ豊かな人を育むまちづくり
3.発表の場の創出
町民の生涯学習の発表の場を設け、自ら習得したものをさらに地域へ広めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
生涯学習発表会等の
生涯学習発表会等の開催
4.(仮称)町民文化センターの整備
生涯学習機能と文化活動施設の機能を併せもった(仮称)町民文化センターの整備を検討しま
す。
<具体的な
具体的な取り組み>
①
(仮称)
仮称)町民文化センター
町民文化センター施設
センター施設整備
施設整備の
整備の検討
数字による目標
目
標 名
1.出前講座開催数
2.生涯学習発表会等
の開催回数
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
22回
30回
出前講座の開催回数を増やす
生涯学習活動の成果を発表する機会
4回
6回
の数(町民美術展などを含む)を増や
す
町民の役割
1.自ら進んで学習するよう努めます。
2.生涯学習活動の企画・運営に積極的に参加します。
3.習得した知識や技能は、地域の活動に活かします。
13
基本計画(後期)
4.ス ポ ー ツ 活 動 の 推 進
現状と課題
定期的な運動やスポーツを行うことは、町民の生きがいづくりはもとより心身の健康にとって大
切なことです。しかし、多くの人が仕事や家庭の都合などで、継続してスポーツ活動に取り組めな
いのが現状であり、スポーツに取り組みやすい環境づくりが求められています。
各種スポーツ団体や指導者の育成面では、行政に依存した運営や活動体制が続いているので、自
主的な活動を意識した生涯スポーツの振興を図らなければなりません。
また、子どもたちは外で遊ぶ機会が減るなど、体力が低下しているため、積極的にスポーツをす
ることでの健康づくりが必要です。
課題を解決するための取組み
1.スポーツ環境の整備
誰もがいつでも、どこでも、主体的にスポーツに親しめる環境を整備します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
一人一スポーツ
一人一スポーツの
スポーツの推進
②
さゆり公園
さゆり公園スポーツ
公園スポーツ施設
スポーツ施設の
施設の維持管理
2.スポーツ団体等支援
各種スポーツ団体等の自主的な活動を促進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
各種スポーツ
各種スポーツ団体
スポーツ団体への
団体への活動支援
への活動支援
②
スポーツ少年団等
スポーツ少年団等への
少年団等への活動支援
への活動支援
14
第1章
こころ豊かな人を育むまちづくり
数字による目標
目
標 名
現状値
目標値
1.30才以上の運動
習慣、週1時間以上
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
24%
50%
の割合
運動・スポーツに取り組む人を増や
す
町民の役割
1.自分に合ったスポーツや運動へ積極的に取り組みます。
2.各種体育行事に協力します。
15
基本計画(後期)
5.芸 術 文 化 活 動 の 推 進
現状と課題
本町では過疎化・高齢化により若者が減少し、各地域に古くから伝わる神楽等の民俗芸能が伝承
されず、途絶えてしまうことが心配されています。これからは、子どもたちに学習活動やクラブ活
動などで伝承活動を行い、民俗芸能等の後継者として育成する必要があります。
一方、町では各家庭等に残っていた民俗資料やこれまでの発掘調査等で出土した埋蔵文化財など、
さまざまな文化財を保管しています。しかし、整理が十分にされていないので、今後は町にある文
化財等を整理・保存し、展示については長期的視点にたって検討していかなければなりません。
町ではこれまでコンサートや絵画等の展覧会を開催してきました。今後も多くの町民に芸術へ触
れてもらうように、趣向をこらした芸術イベントを推進していくことが必要です。
課題を解決するための取組み
1.歴史・文化等の周知
「地域の宝」、「町の誇り」である伝統文化や歴史、自然などを再度見直し、新たな町の文化の
創造と町民のプライドの創生を目指します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
歴史や
歴史や文化に
文化に関する講座
する講座・
講座・教室等の
教室等の開催及び
開催及びケーブルテ
レビや広報紙
レビや広報紙などを
広報紙などを利用
などを利用した
利用した広報
した広報・
広報・啓発活動の
啓発活動の実施
2.文化活動の推進
自主的な活動をさらに推進するとともに、近隣市町村や民間団体と連携した作品展やコンサー
ト、民俗芸能発表会などを開催し、できるだけ多く芸術作品の鑑賞や発表の機会を提供します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
コンサートや展覧会
コンサートや展覧会などの
展覧会などの開催
などの開催
3.民俗芸能等の保存・伝承
「野沢草刈踊り」や「黒沢早乙女踊り」などの民俗芸能の保存・伝承を進め、各地域に残る伝統
文化の振興を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
児童・
児童・生徒、
生徒、町民を
町民を対象とした
対象とした民俗芸能
とした民俗芸能の
民俗芸能の講習会の
講習会の実施
②
民俗芸能の
民俗芸能の映像保存
16
第1章
こころ豊かな人を育むまちづくり
4.芸術文化の振興
公民館だけでなく利用可能な空きスペースなどを利用して様々な催しや展示を行い、郷土の歴
史や芸術作品に触れる機会を設けることで、芸術文化の薫り高いまちづくりを進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
利用可能な
利用可能な空きスペースなど
きスペースなどを
などを利用した
利用した展示
した展示
国際芸術村や
、利用可能
国際芸術村や道の駅「にしあいづ」
にしあいづ」
、利用可能な
利用可能な空きスペ
ースなどを
ースなどを利用
などを利用した
利用した展覧会
した展覧会の
展覧会の開催
5.埋蔵文化財の保存・活用
埋蔵文化財や民俗資料を良好な状態で後世へ伝えるため、適正な管理を行います。また、歴史
文化基本構想(仮称)を策定し、地域の文化財を的確に捉え、総合的に保存・活用していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
町歴史文化基本構想(
町歴史文化基本構想(仮称)
仮称)の策定
②
埋蔵文化財や
埋蔵文化財や民俗資料の
民俗資料の展示に
展示に向けた整理
けた整理と
整理と保存
数字による目標
目
標 名
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成25年) (平成30年)
1.伝統文化・民俗芸
能の継承活動及び
2回
5回
伝統文化等の継承活動を増やす
発表の回数
2.絵画、写真等の展
覧会を行った施設
今まで展覧会を開催したことのない
7施設
10施設
施設(民間施設も含め)での開催も
行う
数
町民の役割
1.地域に伝わる伝統文化・民俗芸能の継承活動に協力します。
2.町内で開催される展覧会やコンサートなどに積極的に出かけます。
17
基本計画(後期)
第2章
豊かで魅力あるまちづくり
1.農 林 業 の 振 興
現状と課題
本町の農地は比較的小規模で、一部の平坦部を除いて散在しています。農業経営は稲作を主体と
しており、長引く米価下落により先の見えない不安定な経営形態となっています。今後、安定した
農業経営とするため、稲作に加え園芸作物や特用林産物、畜産の導入など、複合的な経営への転換
が求められています。
従来からの農林産物の生産振興に加え、町内の特産物の掘り起こしや新たな農産物の導入、さら
にはそれらの産地化・ブランド化と、地元産農林産物を使った加工品づくりの推進が課題となって
います。また、近年伸びている菌床るきのこの生産拡大のため、引き続き支援も必要です。
生産された農産物を有害鳥獣の被害から守るため、集落や町内猟友会等と連携して、町内パトロ
ールやケーブルテレビのデータ放送によるサルの出没予想のお知らせなどあらゆる被害防止に努
めていますが、イノシシやニホンジカなど新たな有害鳥獣対策が課題となっています。
一方、町土の約 86%を山林原野が占めており、豊富な森林資源を有していますが、木材価格の
下落や病害虫による被害等により、森林への関心が低下しています。農林業従事者は年々高齢化が
進み、後継者不足により、耕作地の遊休農地化や森林の適切な保全ができなくなるなど、地域資源
の効率的な利活用が課題となっています。
林業は、再生可能エネルギーとして森林資源の新たな利用方法を検討していく必要があります。
平成 23 年 3 月発生した東日本大震災とそれに伴う原発事故の影響により、本町の農林業は大き
な影響を受けましたが、本町産農林産物の信頼回復のため、更なる風評払拭の取組をしていくこと
が必要です。
課題を解決するための取組み
1.農地・森林の有効利用
地域資源を効率よく利活用するため維持、保全を推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
遊休農地の
休農地の分析と
分析と解消、
解消、隣接する
隣接する担
する担い手等への
手等への農地
への農地の
農地の集積
②
森林整備計画に
森林整備計画に基づく造林
づく造林と
造林と保育事業の
保育事業の継続
18
第2章
豊かで魅力あるまちづくり
2.担い手の育成
農林業従事者や集落組織など、農林業を支える担い手の確保と育成を推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
人・農地プランによる
農地プランによる担
プランによる担い手の明確化と
明確化と、認定農業者の
認定農業者の
育成、
育成、新規就農者の
新規就農者の確保
②
集落営農組織の
集落営農組織の育成と
育成と法人化支援
③
林業従事者の
林業従事者の育成・
育成・支援
3.農林業経営の改善
複合経営の導入による農林業経営の改善を推進します。あわせて、用排水路など農業基盤の整
備を進めます。
<具体的な
具体的な取組み
取組み>
①
園芸作物の
園芸作物の施設整備支援
②
特用林産物の
特用林産物の施設整備支援
③
肉用牛導入
肉用牛導入基金
導入基金を
基金を活用しての
活用しての畜産
しての畜産の
畜産の振興
④
用排水路等農業用施設の
用排水路等農業用施設の整備
4.農林産物の産地化等
「西会津の農林産物」の産地化・ブランド化を推進するとともに、高付加価値化を目指します。
また、農林産物の風評払拭にも取り組みます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
地域の
地域の特産物の
特産物の掘り起こし、
こし、新規農産物の
新規農産物の導入検討
②
ミネラル野菜
ミネラル野菜の
野菜の生産拡大
生産拡大と
拡大と販売支援
③
④
農林産物加工施設
農林産物加工施設の
加工施設の整備及び
整備及び商品開発と
商品開発と販路拡大の
販路拡大の支援
による6
による6次産業化の
次産業化の推進
農林産物の
農林産物の風評払拭の
評払拭の取組み
取組み
5.有害鳥獣対策
地域と関係団体が一体となった、有害鳥獣対策を推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
被害量の
被害量の的確な
的確な調査及
調査及び各種補助
各種補助事業
補助事業の
事業の有効活用
有効活用
地域が
地域が一体となった
一体となった被害防止対策
捕獲活動による被害
となった被害防止対策と
被害防止対策と捕獲活動による
による被害
拡大の
拡大の防止
③
ICT を活用した
活用した被害防止対策
した被害防止対策
④
狩猟免許資格取得者への
狩猟免許資格取得者への補助
への補助・
補助・育成
19
基本計画(後期)
数字による目標
目
標 名
1.認定農業者数
2.人・農地プラン作
成数
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
45経営体
50経営体
6プラン
12プラン
認定農業者へと育成し、経営体数を
増やす
集落の話し合いにより作成地区を増
やす
パイプハウスリース事業による栽培
3.園芸作物出荷額
1 億 3,000 万円 1 億5,600 万円 面積拡大を含め、5年間で 20%の
増を目指す
若手後継者・新規参入者等生産者が
4.特用林産物(菌床
しいたけ)生産量
67t
80t
増加しており、菌床生産施設拡充と
パイプハウスリース事業により生産
量のアップを図る
町民の役割
1.中山間地域等直接支払事業及び多面的機能支払交付金の活用により、地域全体で農地を管理し
ていきます。
2.森林に関心を持って適正に管理し、豊富な森林資源を有効に活用します。
3.町内産農林産物に目を向け、地産地消に取り組みます。
4.高品質で、消費者が求める農林産物の生産に努めます。
5.町内産農林産物の魅力と安全・安心を町外に積極的に発信します。
20
第2章
21
豊かで魅力あるまちづくり
基本計画(後期)
2.商 工 業 の 振 興
現状と課題
本町の工業については、町民所得の向上や雇用の確保に寄与していますが、国内の経済情勢や原
発事故に起因する風評、消費税増税などの社会情勢により、厳しい経営環境となっています。この
ことから、町内既存企業を取り巻く環境を少しでも改善、企業の維持持続、雇用の確保を図るため、
企業支援補助制度を設けました。また、平成 26 年度に新たな産業の導入、集積など受け皿整備の
可能性について、調査、検討を行い、企業誘致戦略プランを策定しました。
商業については、人口の減少に伴い、商店数や利用者、売上など減少しており、商店街の活性化
が課題となっています。一方、道の駅「にしあいづ」では、震災後に利用者数が減少したものの、
現在は回復して震災前の水準に戻りつつあります。また、平成 28 年度には、道の駅内に地域連携
販売力強化施設がオープンする予定であり、新たな地域経済活性化の拠点施設として期待されてい
ますが、商店街等での波及効果が少なく、まちなかへの誘客が課題となっています。
このように、厳しい現状のなか、地域経済の活性化や雇用の確保のために、道の駅と商店街の連
携や、既存産業の活性化を図るとともに新たな産業の誘致や創出も目指していく必要があります。
課題を解決するための取組み
1.既存企業への支援及び企業誘致
企業支援補助制度を設け、既存企業を支援します。さらに、町の交通体系や情報通信網などの
優位性をアピールし、工業団地などへの企業誘致を進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
③
町内企業への
町内企業への新規学卒者雇用促進事業補助金及
への新規学卒者雇用促進事業補助金及び
新規学卒者雇用促進事業補助金及び研修費
用・資格取得費用、
資格取得費用、展示会等への
展示会等への補助
への補助
企業誘致戦略に
企業誘致戦略に基づく誘致活動
づく誘致活動の
誘致活動の推進
情報通信網の
情報通信網の優位性をアピールした
優位性をアピールしたI
系企業誘致のた
をアピールしたIT 系企業誘致のた
めの環境整備
めの環境整備と
環境整備と誘致推進
2.商店街整備
道の駅を商業活性化の拠点として、その魅力を高めていくとともに既存商店街への誘客を進め
ます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
地域連携販売力強化施設の
地域連携販売力強化施設の整備
②
道の駅と商工会や
商工会や商店街が
商店街が連携を
連携を図り、町内への
町内への誘客
への誘客
③
ふるさと自慢館
ふるさと自慢館を
自慢館を拠点として
拠点としての
としての商店街活性化事業
商店街活性化事業の
事業の推進
④
商店街活性化に
商店街活性化に向けた企画
けた企画、
企画、イベントへの支援
イベントへの支援
22
第2章
豊かで魅力あるまちづくり
3.農商工連携
農商工連携による新たな視点からの産業の振興と、インターネットを活用した起業家の養成を
図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
創業支援事業の
創業支援事業 の 拠点としてテレワークセンターを
拠点 としてテレワークセンターを活用
としてテレワークセンターを 活用
し、創業希望者を
創業希望者を支援
農林産物や
農林産物や山菜の
山菜の加工等による
加工等による新
による新たな商品
たな商品の
商品の開発と
開発と担い
手の育成
4.経営支援
商工業者の経営安定化のため、制度資金の活用と利子補給補助などを継続して実施します。さ
らに、無料職業紹介所の設置を継続し、雇用の安定を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
制度資金や
制度資金や利子補給補助、
利子補給補助、その他
その他の企業支援制度
企業支援制度の
支援制度の継続
と、企業への
企業への周知
への周知
無料職業紹介所の
無料職業紹介所の継続
数字による目標
目
標 名
現状値
(平成26年) (平成30年)
1.事業所数及び従業
367 事業所
員数(事業所企業統
2,299 人
計)
2.年間販売額(商業
統計)
3.無料職業紹介所に
おける紹介者数
目標値
330 事業所
2,100 人
目標設定の説明
振興策により減少を抑える(10%)
※H24 経済センサスより
37 億 9,100 万円
41 億 7,000 万円
29 名
30名
道の駅での販売促進と町内への誘客
により 10%売上を伸ばす
紹介所の継続により相談者に対して
確実に対応する(現状維持)
※過去 4 年の平均値
※紹介状作成人数
町民の役割
1.地元で買えるものは地元の商店街を利用します。
2.同業者や関係者が協力して特産品開発や地元産品を高く販売するための努力をします。
3.地域産業の担い手となる若者を育てます。
23
基本計画(後期)
3.観 光 の 振 興 と 地 域 資 源 活 用
現状と課題
少子高齢化や旅行者ニーズの多様化、原発事故による風評など、観光を取り巻く環境の目まぐる
しい変化により、町観光の中心である大山祇神社や鳥追観音をはじめ観光客数は年々減少していま
す。
このような中、平成 21 年度から参加・体験型観光を柱とするグリーンツーリズムへの取り組み
が始まったのをきっかけに、その後農家民宿の開設、地元住民や若者による地域資源の価値を見直
す動きが見られるなど、豊かな自然資源を活かした「着地型観光(※)」推進の気運が高まってい
ます。
さらに、平成 26 年度より、観光窓口の一元化、柔軟かつスピーディーな対応、観光に関するノ
ウハウや人脈の蓄積を目的に、町観光協会・大山まつり実行委員会・西会津元気グリーンツーリズ
ム協議会の 3 団体が統合し、民間主導による「にしあいづ観光交流協会」が設立され、観光分野の
みならず、地域おこしや物産振興への期待も高まっています。
従来の観光資源も含め、自然・景観・寺社仏閣・歴史・文化・食・人など、町の観光振興のベー
スとなる個々の資源を「線」で繋ぎ、多種多様な旅行者のニーズに提供可能なメニューづくりと、
「リピーター(西会津ファン)の獲得→観光のビジネス化」に向けた観光客の受入れ体制づくりが
求められます。
※
着地型観光…観光客の受入れ(地元)側が主体となり、地域の良さをPRしながら旅行プランを自
ら企画し誘客を図る新たな観光の形態。主に都会の旅行会社が企画して旅行者を目的地に連れて行
く「発地型観光」と比べて、地域振興に繋がると期待されている。
課題を解決するための取組み
1.地域資源の発掘と磨き上げ
大山祇神社や鳥追観音、飯豊連峰、銚子の口など既存観光資源の付加価値を高めるとともに、新
たな視点で地域に眠る特有の自然、景観、寺社仏閣など資源を発掘し、観光資源として有効に活用
できるよう適正な保全活動を推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
地域おこし
地域おこし活動等
おこし活動等への
活動等への支援強化
への支援強化及
支援強化及び活動団体等のネット
活動団体等のネット
ワーク化
ワーク化
②
観光資源
観光資源の
資源の発掘、
発掘、調査研究、
査研究、保全、
保全、有効活用
③
老朽施設等の
老朽施設等の計画的な
計画的な修繕
④
観光案内看板
観光案内看板等の適正配置
24
第2章
豊かで魅力あるまちづくり
2.町観光のイメージづくり
町を知ってもらい興味を持って来ていただける旅行者を増やすため、観光地としての町のイメ
ージづくりとおもてなし体制の整備、町外への PR を行います。
<具体的な
具体的な取組み
取組み>
①
②
町の玄関口としての
玄関口としての野
としての野沢地区商店街等のお
商店街等のおも
のおもてなし体制
てなし体制
の整備
観光パ
観光パンフレットやポス
レットやポスターの
ポスターの充実
ターの充実、
充実、ソーシャル
シャルメディ
ア等の活用による
活用による町
による町外向け PR の強化
③
観光情報ポ
観光情報ポータルサ
ータルサイトの整備
イトの整備
④
特色あるツアーやモデ
アーやモデル
モデルコースの開発
3.着地型観光の強化
にしあいづ観光交流協会と連携し、多種多様な旅行者のニーズに対応できる組織体制を強化す
るとともに、グリーンツーリズムを中心に資源を有効に活用した体験・滞在型観光を一層推進し
「リピーター(西会津ファン)」を獲得します。
<具体的な
具体的な取組み
取組み>
①
にしあ
にしあいづ観光
いづ観光交流協
とした推進体制の
観光交流協会
交流協会を核とした推進体制
推進体制の強化
②
農家民宿の
家民宿の新規開設と
新規開設と育成(
育成(ビジネ
ビジネス化)支援
③
古民家等
古民家等を活用した
活用した交流
した交流拠点
交流拠点モデ
拠点モデル
モデルハウスの
ハウスの設置
④
体験プログラ
ログラムの拡大・
拡大・充実
⑤
観光案内ガ
観光案内ガイド等の養成支援
4.広域連携
周辺地域との連携により、広域的な滞在型観光を推進します。本町への入込が多い新潟方面か
らの誘客のさらなる強化を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
極上の
極上の会津プロジェクト
ロジェクト協議
クト協議会
協議会、霊地観光連絡協議
地観光連絡協議会
絡協議会と
の連携強化
②
国、県の観光振興施策の
観光振興施策の積極的活用
③
SL と連携した
連携した観光
した観光 PR 及び周遊ルートの
周遊ルートの開発
ルートの開発
25
基本計画(後期)
数字による目標
目
標 名
現状値
目標値
(平成26年) (平成30年)
目標設定の説明
町の観光入込客数(大山祇神社、鳥
1.観光入込客数
708,689 人
(平成 25 年)
780,000 人
追観音、道の駅、ロータスイン、さ
ゆり公園、さゆりオートパークの合
計)の約 1 割増を目指す
2.農家民宿の数
10 軒
(平成 25 年)
30 軒
農家民宿の開設数を増やす
講習会等を受講し、ガイド登録した
3.観光ガイド数
―
25 人
人、又は依頼により実際にガイド・
案内業務を行える人の数。
町民の役割
1.自分の地域にある資源(寺社仏閣、伝統、風習など)を知り、誇りを持ち、次世代に伝えます。
2.観光客に対して、挨拶をする、道案内をする、庭先をきれいにする、など無理なくできる範囲
の「おもてなし」を心掛けます。
26
第2章
27
豊かで魅力あるまちづくり
基本計画(後期)
4.定 住 と 交 流 の 促 進
現状と課題
町の人口は過疎化、少子高齢化に伴い年々減少しています。いわゆる限界集落は年々増え続け、
地域力が減退していることから、より一層の交流人口の拡大と定住の促進による地域の活性化が求
められます。
ここ数年、地域や団体による地域資源を活用したイベントなどが盛んになりつつあります。今後
はそれら個々のイベント間、団体間で相乗効果が生まれるよう効果的なPRや連携、ネットワーク
化を図りながら交流の輪を広げ、定住・ニ地域居住につなげていく必要があります。
また、若者の流出防止・定住促進に向けた取り組みを進めると同時に、その受け皿としての住宅
団地の PR や空き家の有効活用を一層推進する必要があります。
課題を解決するための取組み
1.交流の促進
地域や各種団体、若者などによる地域資源を活用したイベントや交流事業を支援し、個々の団
体のネットワークづくりにより交流の輪を広げ、西会津ファンの獲得と組織化を目指します。
また、横浜市鶴見区をはじめ友好都市との交流を発展させるとともに、新たな交流都市の開拓
にも努めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
地域や
地域や民間団体
民間団体による
団体による交流
による交流活動
交流活動、
活動、ネットワークづくり支援
ネットワークづくり支援
若者まちづくりプ
まちづくりプロジェ
づくりプロジェクトや
ロジェクトや地域
クトや地域おこし
地域おこし協
おこし協力隊、大学
生など若者等との連携
との連携
③
既存友好都市との
既存友好都市との交流
新規交流都市の
との交流発展
交流発展と
発展と新規交流都市
交流都市の開拓
④
西会津ファンの
ファンの獲得
ンの獲得と
獲得と組織化
⑤
各種イベントの
各種イベントの連携
イベントの連携と
連携と効果的な情報発信
⑥
空き家や遊休施設等
遊休施設等を活用した
活用した交流
した交流拠点施設整備
交流拠点施設整備
⑦
さゆり公園周辺
園周辺や国際芸
国際芸術村の
術村の有効活用
28
第2章
豊かで魅力あるまちづくり
2.定住の促進
地域資源を活用した着地型観光と各種交流事業の推進により「西会津ファン」を獲得し、定住・
ニ地域居住につなげます。また、若者の流出防止と定住促進に向け、町の大きな強みである情報イ
ンフラを活かした起業支援と、近年増加しつつある移住者との連携による U・I ターンの促進、後
継者対策事業の充実を図ります。
同時に、定住等の受け皿となる住宅団地の一層の PR と、空き家の有効活用を進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
③
④
テレワークセンターや情報
テレワークセンターや情報イン
情報インフ
インフラ、遊休施設等を
遊休施設等を活用
した起業等支援
した起業等支援
現移住者
現移住者や地域おこし
地域おこし協
おこし協力隊などのネットワークを活用
のネットワークを活用
した U・I ターンの促進
ターンの促進
空き家バンクの有効活用
ンクの有効活用
空き家活用促進に
活用促進に向けた助成制度
けた助成制度(
助成制度(定住住宅整備補助金
住住宅整備補助金
の拡充)の検討
⑤
住宅団地分
住宅団地分譲
団地分譲の推進
⑥
後継者対策事業の
継者対策事業の継続と
継続と充実
⑦
若者が定住できる
できる住宅の
住宅の整備
数字による目標
目
標 名
1.「空き家バンク」
の賃貸・売買契約の成
立件数
2.西会津ファンの数
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
0件
(平成 25 年)
―
10 件
10,000 人
「空き家バンク」を通じた空き家の
賃貸・売買契約の成立件数
SNS 等の活用による情報の共有数
や支持数
町民の役割
1.交流イベントなどへ積極的に参加し、
「人」の交流を深めます。
2.町外に向けて町の情報を積極的に発信し、町の魅力を伝えます。
29
基本計画(後期)
5.情 報 化 の 推 進
現状と課題
本町における情報化の取組みの中心となっているのがケーブルテレビ事業です。ケーブルテレビ
のデジタル化に伴う伝送路改修が完了し、都市部と変わらない高速大容量の情報通信環境が整備さ
れました。平成27年4月からは、多様化する町民ニーズに応えるため、新たな組織体制のもとで
ケーブルテレビ事業を継続します。
また、デジタル化は完了したものの、さらなる高精細放送が求められていることや、放送通信設
備の老朽化問題もあることから計画的な設備更新が必要となっています。
ケーブルテレビ放送のほか、電子自治体の推進や保健・医療・福祉分野へICT技術の導入、テ
レワークセンターとの連携による雇用の創出など、情報化の推進により行政サービスの向上を図る
とともに、高速大容量通信が可能な光ケーブルの利活用を図り、地域経済の活性化につながる取り
組みを進めていく必要があります。
また、近年ソーシャルメディアやスマートデバイスと言った新しい情報共有のためのサービスや
機器が普及しており、これらを使いこなすことで経済や生活の向上が見込まれることから、ICT
を町づくりの成長エンジンとして積極的に活用していく必要があります。
課題を解決するための取組み
1.情報基盤整備と行政サービスへの活用
さらなる高度情報基盤の動向を見つつ、ICT を利用した行政サービスの向上を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
ケーブルテレビ
ルテレビ施設の
施設の計画的な
計画的な更新と高精細放送への
高精細放送への対
への対応
②
災害・防災情報の
情報の多角的
多角的な提供
③
ケーブルテレビ
ルテレビ自主放送を
主放送を使った双方
った双方向
情報交換と
双方向な情報交換
交換と知
識共有
識共有
④
放送の
放送の高度化に
度化に伴う相談支援
相談支援サ
支援サービスの
ビスの強化
⑤
マイナンバー利用と
利用と電子窓口の
窓口の推進
⑥
⑦
⑧
無線通信シス
通信システ
システム(携帯電話、
帯電話、WiFi など)の利用と
利用とエリ
アの拡大
アの拡大
ケーブルテレビ
ルテレビ局同士の
局同士の情報交換
情報交換と
交換と、連携でき
連携できる
できる環境整備
ソーシャル
シャルメディアを
メディアを通
アを通じた町民との情報
との情報交換
情報交換とそ
交換とそれ
とそれと
連携した
連携した番
した番組制作
30
第2章
豊かで魅力あるまちづくり
2.情報発信力の強化
情報発信できるメディアの多様化に対応し、西会津の魅力を伝えます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
まちのプ
まちのプロモ
のプロモー
ロモーション
ションビデオの
ビデオの作成
②
ケーブルテレビ
ルテレビを利用した
利用した文
した文化・芸術・技術の
技術の伝承
③
ソーシャル
シャルメディア
メディア活用による
活用による地域
ランドの向上
による地域ブ
地域ブランド
④
魅力的な
力的なホームペー
ムページの構築と
構築と更新
3.産業への活用
ICT を活用し、地域経済の活性化や雇用の創出、農林業の生産性や所得の向上、担い手の育成な
どを支援します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
情報イン
情報インフ
ラを活用した
雇用創出の支援
インフラを活用
活用した経済
した経済活動
経済活動や
活動や雇用創出
②
テレワークセンターとの連携
テレワークセンターとの連携による
連携による起業
による起業家
起業家育成の
育成の支援
③
農林産物の
農林産物の生産・
生産・加工・
加工・販売及
販売及び担い手育成の
手育成の支援
4.健康づくりへの活用
ケーブルテレビ網の双方向通信を活用し、町民の健康管理に努めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
在宅健康管理シス
在宅健康管理システ
システムの運用
②
ICT
ICT による保
による保健・医療・
医療・福祉の
福祉の情報連携
③
訪問看
訪問看護や遠隔医療への
遠隔医療への ICT
ICT 利活用の
利活用の検討
5.ICT を利活用した人材育成
学校教育や生涯学習において、ICT を活用した人材育成を進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
タブレット端末
レット端末な
端末などを活用した
活用した教
した教育支援の
育支援の実施
初等教育からの
からの教育環境の
育環境の ICT
ICT 化と ICT
ICT を活用する
活用する能
する能力の
向上
③
Skype(
Skype(※)などを利用した
利用したコ
したコミュニテ
ュニティづくり
④
様々な
様々なデバイ
デバイスに対応した ICT
ICT 講習会
講習会の開催
※Skype(スカイプ)…インターネットを利用した無料のテレビ電話システム
31
基本計画(後期)
数字による目標
目
標 名
1.インターネット利
用世帯数
現状値
目標値
(平成26年) (平成30年)
900世帯
1,100世帯
町民の役割
1. ICT を便利なツールとして活用します。
2.ソーシャルメディアを活用して情報発信に努めます。
32
目標設定の説明
第2章
33
豊かで魅力あるまちづくり
基本計画(後期)
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
1.健 康 づ く り の 推 進
現状と課題
本町では、
「健康がいちばん!」をキャッチフレーズに、食・運動・健診の3つを柱とした健康
づくりに取組んでいます。
町の健康課題として取り組んできた、脳卒中、肺がん、糖尿病などの疾病予防と介護予防対策は、
5 年毎の健康調査において改善がみられるものの、全国や県との比較では依然発症率が高く、今後
も取組みを強化し、健康寿命の延伸を図っていくことが必要です。
具体的には、脳卒中予防では、血圧管理の大切さを啓発してきたことにより、高血圧症の治療率
が高くなり、脳卒中の発症も低下したことから、今後も在宅健康システム等を活用した家庭での血
圧測定を推進する取組みを継続していくことが必要です。
糖尿病対策では、糖尿病の発症率は横ばいで、全国や県と比較すると治療者は低い状況ですが、
腹囲や BMI の高値者は、国や県と比較し多いことから、適正体重の啓発や生活改善への支援が必
要です。
肺がん予防では、たばこの防煙・分煙・禁煙対策を進めていますが、集会所や商店などで禁煙や
分煙が進んでいないのが現状です。また、30 歳代から 50 歳代の女性の喫煙率が県や国と比較し
て高い割合を示しており、禁煙支援が必要です。
各種検診の受診率や健康教室への参加者は、若年層で低くなっています。若いうちから健康や食
育に関心をもつことは生活習慣病の予防につながることから、乳幼児、児童、学生、若年層への指
導を強化します。
介護予防については、運動やスポーツを行う人の割合が高まったほか、サロンの実施箇所も増加
し閉じこもり予防につながっています。今後さらに多くの方が参加できるよう支援が必要です。
また、こころの健康についてはその特性や対応の仕方についての正しい知識の普及に努め、一方
では個別ケースの重症化防止を図っていく必要があります。
34
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
課題を解決するための取組み
1.総合的な健康づくりの推進
保健・医療・福祉を連携し、「健康がいちばん!」をキャッチフレーズに、町民の健康づくり
の意識の高揚を図り、総合的な健康づくりを推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
食生活改善推進員や
食生活改善推進員や健康運動推進員などの
健康運動推進員などの人材
などの人材の
人材の育成と
育成と
自主的活動
自主的活動の
活動の支援
②
一人一運動の
一人一運動の推進
③
食育事業の
食育事業の推進
④
健康づくり
健康づくり町民大会
づくり町民大会の
町民大会の開催
2.生活習慣病や感染症予防対策
生活習慣病や感染症などの疾病予防に努めます。健康課題である脳血管疾患や糖尿病、肺がん
の予防対策として健康寿命延伸事業を推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
家庭血圧測定の
家庭血圧測定の推進
②
健診受診率及び
健診受診率及び精密検査受診率の
精密検査受診率の向上対策
向上対策
③
禁煙・
禁煙・分煙の
分煙の推進と
推進と小・中学生へ
中学生への防煙教育や
防煙教育や慢性閉塞
性肺疾患に
性肺疾患に関する知識
する知識の
知識の普及
④
適正体重の
適正体重の推進と
推進と糖尿病予防の
糖尿病予防の啓発支援
⑤
感染症予防の
感染症予防の啓発と
啓発と予防接種率の
予防接種率の向上対策
向上対策
⑥
適塩とバランスの
適塩とバランスの取
とバランスの取れた食生活
れた食生活への
食生活への支援
への支援
3.介護予防対策
高齢による体力低下を予防するため、運動機能の維持・向上や栄養改善を推進し、生活の質の
維持・向上に努めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
②
栄養改善・
栄養改善・運動機
運動機能の向上・
向上・口腔ケア
口腔ケア等
ケア等の知識の
知識の普及と
普及と
実践支援
認知症予防のための
認知症予防のための知識
のための知識の
知識の普及
35
基本計画(後期)
4.こころの健康対策
こころの病気についての正しい知識の普及に努めるとともに、すべての世代のこころの健康を
支援し、個別ケースの重症化の予防に努めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
精神保健事業の
精神保健事業の推進
②
自殺防止対策の
自殺防止対策の推進
数字による目標
目
標 名
1.健診要精検者の医療
機関受診率
2.緑黄色野菜の摂取割
合(週3回以上)
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
疾病の早期発見、早期治療のため受
57.4%
80.0%
男性 28.1%
男性 50.0%
野菜の摂取量を増加させ生活習慣病
女性 34.4%
女性 50.0%
の予防の1つの対策を推進する
66.6%
70.0%
診率を向上させる
3.腹囲の正常者の割合
*腹囲の正常値
男性 85cm 以下
糖尿病の増加の防止
女性 90cm 以下
町民の役割
1.楽しく自分に合った健康づくりを実践します。
2.自ら進んで保健情報を求め、健康での仲間づくりを進めます。
3.町の実施する保健事業に積極的に参加します。
36
第3章
37
人と自然にやさしいまちづくり
基本計画(後期)
2.医 療 体 制 の 整 備
現状と課題
国保診療所は、町内唯一の医療機関(歯科を除く)であり、町民にとって最も身近な医療機関で
あることから、医師や看護師の確保、施設・設備の整備に取組み、医師4名での診療体制を実現し、
新たに外科を増設しました。また、新郷・奥川診療所への出張診療や土曜診療の実施、訪問診療や
訪問看護事業所の開設など、町民が安心して受診できる医療体制の整備に努めてきました。
今後ますます高齢化が進む中、引き続き医療スタッフの確保、医療設備の充実を図り、保健・福
祉と連携した医療の提供を目指す必要があります。
課題を解決するための取組み
1.診療所の充実
国保診療所の医師4名体制を維持するなど医療スタッフの確保、施設・設備の充実を進め、町
民が利用しやすい安心した医療体制の整備を推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
医師や
医師や看護師の
看護師の確保
②
医療機器や
医療機器や施設の
施設の整備
③
出張診療の
出張診療の充実
④
訪問診療や
訪問診療や訪問看護の
訪問看護の充実
⑤
他の医療機関との
医療機関との連携強化
との連携強化
⑥
診療科目新設の
診療科目新設の検討
⑦
患者への
患者への適切
への適切な
適切な対応
⑧
急患への
急患への対応強化
への対応強化
2.関係機関の連携
保健・福祉分野との連携を強化し、予防医療の充実や地域包括ケアシステムの中での医療の役
割をしっかり果たしていきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
保健事業との
保健事業との連携
との連携による
連携による予防医療
による予防医療の
予防医療の推進
②
介護サービス
介護サービスとの
サービスとの連携
との連携強化
連携強化
38
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
数字による目標
目
標 名
1.訪問看護の訪問件
数
現状値
目標値
(平成26年) (平成30年)
100人/月
150人/月
目標設定の説明
在宅医療の充実を図る
町民の役割
1.重複受診はしません。
2.家庭での健康管理に注意し重症化する前に受診します。
(早期発見・早期治療)
39
基本計画(後期)
3.福 祉 の 充 実
現状と課題
本町の高齢化率は年々上昇を続け、平成26年9月現在41.6%と国・県の状況と比べても著
しく進行しています。それに伴い要介護認定者数も増加しており、介護保険サービスの給付も伸び
ている状況です。このような中、国では保健サービス(健康づくり)、医療サービス及び在宅ケア、
リハビリテーション等の介護を含む福祉サービスを、関係者が連携、協力して、地域住民のニーズ
に応じて一体的、体系的に提供する仕組み(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。
認知症になったり、介護が必要になっても出来る限り住み慣れた地域で安心した暮らしができる
よう地域の実情に応じた取組みが求められています。
今後町では、町民ニーズを的確に捉えながら介護サービスの充実を図るとともに、高齢者を地域
で支えるしくみづくりを進めるため、それを担う人材の発掘・育成や老人クラブやサロン活動など
の社会資本の整備・充実等、さらなる町民理解を進めていくことが必要となっています。
また、障がいのある人が地域の中で安心して暮らすことができ、社会参加がしやすい生活環境づ
くりが求められています。相談支援事業所と連携し、地域でその人らしく安心した生活が送られる
よう、就労の場の確保や障がい福祉サービスの充実、バリアフリーの推進、町民意識の醸成に取組
んでいく必要があります。
ひとり親や生活弱者など、支援を必要としている人へは国や県等の制度の周知を図るなど、相談
体制を充実していきます。
課題を解決するための取組み
1.高齢者福祉の推進
高齢者が住みなれた地域で安心した生活ができるよう、介護サービスや地域での支援体制の充
実、認知症対策、医療との連携など、西会津町にあった地域包括ケアシステムの構築に向け、関
係機関との連携を図りながら取組んでいきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
介護サービスの
介護サービスの充実
サービスの充実
②
地域支援事業・
地域支援事業・介護予防事業の
介護予防事業の充実
③
地域包括支援センターの
地域包括支援センターの効果的
センターの効果的な
効果的な運営
④
認知症の
認知症の方への支援
への支援と
支援と正しい知識
しい知識の
知識の普及
⑤
高齢者を
高齢者を支えるしくみづくりと人材
えるしくみづくりと人材の
人材の育成
⑥
介護者への
介護者への支援
への支援
⑦
社会福祉法人等との
社会福祉法人等との連携強化
との連携強化
40
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
2.高齢者の生きがい対策
高齢者が生きがいを持っていきいきとした生活が送られるよう社会教育分野や関係機関と連
携し、支援を進めます。とくに老人クラブ若手会員の活動活性化やシルバー人材センター支援に
より、高齢者が高齢者を支えるしくみづくりを推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
老人クラブ
老人クラブ活動活性化
クラブ活動活性化の
活動活性化の支援
②
老人スポーツや
老人スポーツや趣味
スポーツや趣味の
趣味の活動への
活動への支援
への支援
③
シルバー人材
シルバー人材センターへの
人材センターへの支援
センターへの支援による
支援による就労
による就労の
就労の確保
3.障がい者福祉の推進
障がい者が家庭や地域社会の中で、安心して生活ができるような福祉施策を推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
障がい者在宅福祉
がい者在宅福祉サービス
者在宅福祉サービス事業
サービス事業の
事業の充実
②
バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進
バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進
③
障がい者
がい者の就労の
就労の場確保と
場確保と地域活動への
地域活動への参加促進
への参加促進
4.地域の支援体制
地域で安心して生活できるための地域ぐるみの支援体制を整備します。また、虐待防止や生活
弱者等の支援を進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
町民の
町民の相談体制の
相談体制の充実
②
ボランティア活動
ボランティア活動サポートセンターの
活動サポートセンターの活動強化
サポートセンターの活動強化
③
サロン活動
サロン活動の
活動の支援
④
虐待防止の
虐待防止の推進
⑤
ひとり親支援
ひとり親支援の
親支援の推進
⑥
生活困窮者対策の
生活困窮者対策の推進
⑦
男女共同参画社会の
男女共同参画社会の実現
41
基本計画(後期)
数字による目標
目
標 名
1.活動サロン数
(H26.9)
2.認知症サポーター
養成人数(H26.3)
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
地域での介護予防や助け合いを進め
37
60
るため、サロン活動の立上げを推進
する。
認知症になっても生まれ育った地域
1,589 人
2,100 人
で暮らしていくため、地域で見守る
ことができる人を育成していく。
町民の役割
1.自らの介護予防に努めます。
2.身近な地域活動に積極的に参加します。
42
第3章
43
人と自然にやさしいまちづくり
基本計画(後期)
4.コ ミ ュ ニ テ ィ づ く り
現状と課題
核家族化の進行、生活様式の変化により、地域コミュニティの希薄化が進んでいるといわれてい
ます。また、本町においては、高齢化が著しく進行しており、集落機能や活力の低下が顕著になっ
てきています。こうした状況を踏まえ、町では平成23年度から集落支援員を配置したところであ
り、現在は2名の支援員が奥川地区を中心に活動しており、特に集落機能の低下が著しい4集落の
見守り活動や共同作業の支援、奥川地区の各集落で取り組まれている地域づくり活動の支援などを
実施しています。集落支援活動が必要な集落は、今後も拡大が予想されます。集落支援事業につい
てはこれからも充実・強化を図っていく必要があります。
また、子どもや若者の減少から、祭礼や集落行事などに取り組めない集落が増えています。
こうした状況から、町では平成23年度から「活力ある地域づくり支援事業」を設け、各種団体
や集落が取り組む地域づくり活動の支援を開始したところであり、本事業に取り組む団体は年々増
加している状況にあります。更に平成 25 年度からは地域おこし協力隊を配置したところであり、
様々な地域活動の支援にあたっています。今後はこうした取り組みを更に充実させ、地域・集落の
活性化や地域コミュニティの醸成を図っていく必要があります。
課題を解決するための取組み
1.集落対策
集落の機能維持と活力向上のため、集落支援とネットワークづくりを進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
集落調査と
集落調査と町政懇談会の
町政懇談会の実施
②
積極的な
積極的な集落支援活動の
集落支援活動の実施
2.遊休公共施設の活用
町にある遊休公共施設を地域コミュニティづくりの場として活用していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
遊休公共施設の
遊休公共施設の活用
44
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
3.地域コミュニティの醸成
地域住民の交流と憩いの場を確保することにより、地域コミュニティの醸成を促進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
集会施設や
集会施設や地区公園等整備の
地区公園等整備の支援
②
活力ある
活力ある地域
ある地域づくり
地域づくり支援事業
づくり支援事業の
支援事業の推進
③
地域おこし
地域おこし協力隊
おこし協力隊との
協力隊との連携強化
との連携強化
4.NPO・ボランティアとの連携
地域の魅力を再発見し、伝承と情報発信を進めるため NPO やボランティア団体を支援しなが
ら、連携していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
NPO・ボランティアとの
NPO・ボランティアとの連携強化
・ボランティアとの連携強化
数字による目標
目
標 名
1.町政懇談会年間開
催数
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
3回
12回
町民の役割
1.町政懇談会へ参加します。
2.集落内のつながり(絆)を大事にしていきます。
45
積極的に自治区で町政懇談会を開催
する
基本計画(後期)
5.交 通 体 系 の 整 備
現状と課題
本町では、平成24年度からこれまでの生活バスの運行方法を大幅に改め、デマンドバス運行を
中心とした運行体制にしたところです。これにより、町内のどこに住んでいても毎日バスに乗れる
体制が整い、町民の利便性が大幅に向上したところです。今後も利用者の声に耳を傾け、利用者の
ニーズに合わせて運行体制を確立していくことが必要です。
高速バスについては、野沢~会津若松間、会津若松~新潟間の運行がされており、町民の身近な
交通手段として定着し利用されています。今後も運行が存続されるよう、利用促進を図っていくこ
とが必要です。
また、JR野沢駅は利用の際、必ず急勾配の跨線橋を越えなくてはならず、高齢者にとっては利
用しにくい施設になっています。野沢駅のバリアフリー化については、今後も実現に向けて取り組
んでいくことが必要です。
課題を解決するための取組み
1.町公共交通の整備
デマンドバスについては、高齢化が進む本町にとっては、重要な生活手段の一つです。今後も
利用者の声に耳を傾け、より利用がしやすく、安全で効率的なバス運行事業を目指します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
誰もが利用
もが利用しやすい
利用しやすい町民
しやすい町民バスの
町民バスの運行体制
バスの運行体制の
運行体制の確立と
確立と利便性
の向上
②
町民バス
町民バス車両
バス車両の
車両の適時更新
③
町民バス
町民バス待合所設置
バス待合所設置の
待合所設置の検討
2.その他公共交通機関への要望
JR磐越西線と高速バスについては、より便利な運行形態となるよう、関係機関に要望してい
きます。また、野沢駅のバリアフリー化についてもJRへの要望を継続します。
<具体的な
具体的な取組み
取組み>
①
関係機関への
関係機関への要望活動
への要望活動の
要望活動の実施
46
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
数字による目標
目
標 名
1.デマンドバス利用
者
2.町内循環線利用者
3.坂下線利用者
現状値
目標値
(平成25年) (平成29年)
30,149 人
30,100 人
9,388 人
9,670 人
10,501 人
目標設定の説明
交流人口の増なども見込み、現状維
持を目指す
運行時間などを見直しにより、3%
の増を目指す
10,500 人 現状維持を目指す
町民の役割
1.公共交通機関の積極的な利用をこころがけます
47
基本計画(後期)
6.道 路 網 の 整 備
現状と課題
広大な面積に多くの集落が点在する本町においては、道路は快適な暮らしや産業振興の基礎にな
るものであると同時に、災害時など万一の際には避難路や緊急車両の通行路として重要な役割を果
たしています。
町では、これまでも様々な補助事業を取り入れながら、町道、農道、林道の整備を進めてきまし
たが、これから財源が厳しくなる中で、地域活性化策との連携を図りながら、町民の生活に即した
道路整備が求められています。特に、奥川と野沢中心部を結ぶ西会津町縦貫道路の整備事業につい
ては、町の均衡ある発展と地域活性化のために欠くことのできない道路であることから、早期完成
を目指しての取り組みが必要です。
一方、集落内の生活道路整備については、町民のニーズが大きく、多くの自治区から道路整備の
要望が寄せられています。事業の重要性・緊急性など考慮した整備計画を策定し、町民に分かりや
すい形で事業を進めていくことが必要です。
また、橋りょうを含めた道路施設の老朽化が進行しています。修繕計画に基づき、計画的な修繕
工事を進める必要があります。
国道・県道についても、カーブが連続する区間や急勾配箇所など改良が必要な区間があることか
ら、安全で円滑な交通確保のため、関係機関へ働きかける必要があります。
課題を解決するための取組み
1.幹線町道整備
町づくりと連動した整備計画を策定し、交通の利便性の向上はもとより、地域の活性化につな
がるような幹線町道の整備を進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
町道野沢柴崎線
町道野沢柴崎線(
野沢柴崎線(西会津町縦貫道
縦貫道路)改築事業の
事業の推進
②
町道小学校線
町道小学校線改
校線改築事業の
事業の推進
③
町道野沢
町道野沢中
央線消融雪事業の
野沢中央線消融雪事業
事業の推進
48
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
2.その他の町道整備
改良等が必要な道路について、優先順位をつけながら計画的に整備を進めます。また、道路・
橋りょう等の計画的な修繕を進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
町道改良舗装
町道改良舗装事業
良舗装事業の
事業の推進
②
町道維持修繕
町道維持修繕事業
維持修繕事業の
事業の計画的な
画的な事業実施
③
道路整備計
整備計画の策定
④
橋りょう整備
ょう整備(
整備(修繕)
修繕)の推進
3.農林道整備
真に農林業の活性化や、町民の暮らしに密接する農林道については、計画的に整備を進めます。
また、集落や受益者が事業実施する農林道改修事業を側面から支援します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
林道事業の
道事業の推進
②
農林道
農林道の受益者改修
者改修事業支援
4.国・県道整備促進
人や物の交流を進め、交通の利便性を高める高速道路及び国・県道の整備の促進を関係機関に
要望していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
各種期成同盟
成同盟会による要望活動
による要望活動の
要望活動の実施
②
国・県道改良箇
道改良箇所
良箇所の要望活動の
要望活動の実施
数字による目標
目
標 名
1.町縦貫道路の整備
率
現状値
目標値
(平成26年) (平成30年)
69.4%
100%
目標設定の説明
野沢・奥川間の整備を進め、移動時
間の短縮を目指す
町民の役割
1.道路環境の美化、愛護に努めます。
2.身近な町道や農・林道は行政との役割を分担しながら、集落や利用者が協力して維持補修して
いきます。
49
基本計画(後期)
7.克 雪 と 利 雪
現状と課題
本町は県内有数の積雪地帯であり、雪をいかに克服し、町の活性化に結びつけていけるかが大き
な課題となっています。
道路の除雪については、基本的に大型除雪車と歩道用除雪車を活用し町が行っていますが、大型
除雪車での除雪が困難で幅員が狭い区間は、地域住民の協力により流雪溝や町貸与の小型除雪車に
より雪処理を行っています。除雪は冬期間の町民生活を支えるための重要な事業です。今後も継続
して適正な除雪に努めていくことが必要です。
本町は急激に高齢化が進行しています。高齢者でも安心してこの町で生活できるよう、今後は消
融雪道路などの整備を積極的に検討していくほか、高齢化に対応した総合的な雪対策を、行政と町
民が一体となって確立することが求められています。
一方、雪は交通障害の原因になりますが、貴重な水資源でもあり活用の方法によっては有効な観
光資源にもなります。今後は、雪を町活性化の材料として観光や産業などに有効に活用していくこ
とが必要です。
課題を解決するための取組み
1.道路除雪
冬期間の交通を確保し、雪に強いまちづくりのため、今後も適正な道路除雪事業を進めていきま
す。
<具体的な
具体的な取組み>
①
除雪事業
除雪事業の
事業の実施
②
除雪車
除雪車の適時更新
適時更新
③
消融雪道
消融雪道路整備の
整備の推進
2.住宅周りの除排雪
高齢者世帯の住宅除雪を支援するボランティア組織の拡大を進めるとともに、個人が住宅の雪
処理を気軽に依頼できる受け皿のとなる組織の設置を検討していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
雪処理支援隊
雪処理支援隊(
支援隊(仮称)
仮称)設置の
設置の検討
50
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
3.雪利用
雪を観光資源やエネルギーとして有効活用を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
雪国まつ
雪国まつりの
まつりの開催
りの開催
②
雪室の
雪室の活用
数字による目標
目
標 名
1.雪国まつり来場者
数
現状値
目標値
(平成25年) (平成30年)
7,000 人
10,000 人
町民の役割
1.雪のイベントに積極的に参加します。
51
目標設定の説明
来場者数の 3,000 人増を目指す
基本計画(後期)
8.上 ・ 下 水 道 の 整 備
現状と課題
本町は、上水道1施設、簡易水道10施設(飲料水供給施設も含む)と多くの水道施設を運営し、
安全安心な水道水の供給に努めています。給水人口は、過疎化の影響から年々減少ており、収益の
増加は見込めない状況にありますが、維持管理費は増加傾向にあり、水道事業の財政状況は年々厳
しくなってきています。しかしながら施設の老朽化は確実に進んでいます。計画的かつ効率的な更
新事業に取り組んでいくことが必要です。
また、水道未整備の集落から、集落営の簡易水道整備の支援要望がいくつか寄せられています。
水道は生活を送る上で、欠くことのできないインフラであることから、早期完成が図られるよう、
積極的な支援が必要です。
公共下水道事業については、管渠施設の整備がまもなく終了し全事業の完了となりますが、公共
下水道・農業集落排水処理施設とも処理施設の設備機器については更新時期が到来しています。計
画的な更新事業に取り組む必要があります。
個別排水処理事業は、町民の皆さんの要望に応じ事業実施をしています。今後も積極的に推進し、
町内全ての家庭で下水道が利用できるよう事業を推進します。
課題を解決するための取組み
1.水道施設整備
水道施設については、全体的に老朽化が進行しています。計画的な維持管理を実施し、安全安
心な水道水の安定供給に努めます。水道未普及地区については、早期整備が図られるよう積極的
に支援していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
老朽管の
朽管の計画的な
画的な更新
②
水道施設の
道施設の計画に基づいた維持管理
づいた維持管理の
維持管理の推進
③
集落営水
集落営水道施設整備の
道施設整備の積極的支援
52
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
2.下水道施設整備
水質保全と快適な居住環境づくりのため、公共下水道施設及び農業集落排水処理施設の適正な
維持管理に努めます。また、個別排水処理施設の整備を積極的に推進していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
公共下水
公共下水道施設
下水道施設の
道施設の計画に基づいた維持管理
づいた維持管理の
維持管理の推進
②
農業集落排水処理
業集落排水処理施設
排水処理施設の
施設の計画に基づいた維持管理
づいた維持管理の
維持管理の推進
③
個別排水処理事業
個別排水処理事業の
事業の推進
3.上・下水道の加入促進
上水道及び下水道・農業集落排水については加入を促進し、水道普及率・下水道接続率の向上
を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
普及・
普及・加入促進
加入促進のための啓発活動
のための啓発活動の
啓発活動の実施
数字による目標
目
標 名
現状値
目標値
(平成26年) (平成30年)
目標設定の説明
1.水道加入率
82.8%
85.0%
給水区域での加入啓発により、水道加
入率の向上を目指す
2.下水道普及率
76.9%
80.0%
特定環境保全公共下水道及び個別排
水処理施設の整備による下水道普及
率向上を目指す
町民の役割
1.限りある資源である水を大切に使用します。
(節水にこころがけます)
2.上下水道への理解を深め、加入に努めます。
53
基本計画(後期)
9.快 適 環 境 づ く り
現状と課題
東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の拡散は本町にも及んでいます。今後も
放射線量等のデータを監視し、町民の安全・安心を確保していくことが必要です。また、PM2.5
による大気の汚染も本町まで及んでいます。これらについても引き続き対応が必要となります。
人と自然が共生する社会づくりは世界的な課題です。特に地球温暖化の主要要因とされる二酸化
炭素排出量については、国も大幅削減目標を掲げており、積極的に取り組んでいく必要があります。
本町にあっては、地域に豊富に存在する山林資源を地域の燃料として積極的に活用する「エネル
ギーの地産・地消のまちづくり」を進めていきます。
また、町の豊かで美しい自然環境を保全し将来にわたって引き継いでいくため、本町は平成26
年度に「西会津町快適環境づくり条例」を制定しました。本条例が有効に効力を発揮し、ゴミの投
げ捨てのない町をつくるほか、今後もゴミの分別の徹底、ゴミの減量化などにも町民が一体となっ
て取り組んでいくことが必要です。
一方、さゆり公園や雷山生活環境保全林は、町民の憩いの場として親しまれています。このよう
に暮らしにうるおいを与えてくれる公園や緑地などを適切に保全していくとともに、野沢町内に地
域住民や町を訪れる人が気楽に利用できる新たな公園の整備を進めていきます。
課題を解決するための取組み
1.環境啓発活動
環境に関する条例や計画等に基づき、環境保全の必要性を広く理解していただくための啓発活
動を進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
パンフレット・
フレット・チ
ト・チラシ等
ラシ等による啓発活動
による啓発活動の
啓発活動の実施
2.放射線量の監視
放射線量調査・水質検査等を継続し、町民の安全・安心を確保していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
放射線量調査
放射線量調査の
調査の実施
②
不動川の水質検査
水質検査の
検査の実施
54
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
3.ゴミ処理と再資源化の推進
限りある資源を有効活用するため、適切なゴミ処理と再資源化を進めます。
<具体的な
具体的な取り組み>
①
ゴミの
ゴミの分別収集
別収集の徹底による
徹底によるリ
によるリサイクルの推進
クルの推進
②
資源とし
資源として
としての再利用
③
不法投棄防止
不法投棄防止の
監視体制の
防止の規制と監視体制
体制の強化
4.公害防止対策
公害のない地域づくりに努めます。
<具体的な
具体的な取り組み>
①
PM2.5 情報の
情報の広報
5.温室効果ガス排出削減対策
地球温暖化防止に向けた取組みとして、国・県等の方針に基づき温室効果ガス排出削減を進め
るとともに、再生可能エネルギーの積極的な導入、公共施設等での木質燃料活用を推進し、二酸
化炭素排出量の削減を図ります。
<具体的な
具体的な取り組み>
①
エコスタ
エコスタイ
スタイルの啓発強化
ルの啓発強化
②
再生可能エネル
エネルギー活用の
活用の推進
③
木質燃料活用
木質燃料活用の
活用の推進
6.公園等整備
町民の憩いの場として、さゆり公園、雷山生活環境保全林を適切に保全していきます。また、
野沢町内に、地域住民や町を訪れる人が気楽に利用できる新たな公園の設置を進めます。
<具体的な
具体的な取り組み>
①
さゆり
さゆり公園施設の
公園施設の計画的な
画的な維持修繕
②
雷山生活
雷山生活環境
全林の適正管理
適正管理
生活環境保
環境保全林の
③
野沢駅通り
野沢駅通り公園の
公園の整備
④
原町ポケッ
ポケットパークの整備
ークの整備
数字による目標
目
標 名
1.ゴミ処理量
現状値
目標値
(平成26年) (平成30年)
1,508t
1,436t
55
目標設定の説明
5%のゴミ減量化を目指す
基本計画(後期)
町民の役割
1.ゴミの投げ捨て、不法投棄はしません。
2.ゴミの分別を徹底し、減量化に努めます。
3.ゴミの再資源化に協力します。
4.電気・燃料・水道等の節減に努めます。
56
第3章
57
人と自然にやさしいまちづくり
基本計画(後期)
10.安 全 ・ 安 心 な ま ち づ く り
現状と課題
近年、全国各地で発生している地震やゲリラ豪雨などの自然災害は、これまでの想定をはるかに
凌ぐ被害をもたらしています。本町にあっては、平成23年3月の東日本大震災や、平成23
3年7
月の新潟・福島豪雨を被災したところであり、町民の防災意識は高まっています。これらを教訓に、
災害に強い安全・安心な町づくりを一層推進していくことが求められています。
本町の消防防災の中核を担う消防団は、団員のサラリーマン化や高年齢化が進んでおり、消防力
の低下が懸念されています。常備消防や女性消防隊、消防支援隊などとの連携はもとより、地域住
民とも連携した体制づくりが必要になっています。
犯罪や交通事故防止についても、関係機関と一層の連携を図り、効果的な防犯対策や交通安全対
策を進めていく必要があります。
課題を解決するための取組み
1.防火・防災啓発活動の強化
防火・防災に対する町民意識の向上のため、効果的な啓発活動を進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
日常的
日常的な防災啓発活動の
啓発活動の実施、
実施、防火・防災講習などの
災講習などの開催
などの開催
②
地域で
地域での防火・防災訓練の
災訓練の開催、
開催、自主防災組織
自主防災組織の
災組織の育成
③
各種防災
種防災ハザー
ハザードマップの
ドマップの作成と周知活動の
知活動の徹底
④
各種防災
種防災対策マニュ
対策マニュアルの
マニュアルの作
アルの作成
2.消防防災組織の強化
消防団を始めとした消防防災組織の育成強化を進めていきます。
<具体的
具体的な取組み>
①
消防団員の確保と
確保と育成
②
消防支援隊、
防支援隊、女性消
女性消防隊の
防隊の育成・
育成・強化
3.消防施設・設備の充実
消防団との協議のもと、消防施設の新設・更新を適時に進めていきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
消防施設・
防施設・設備の
設備の計画的整備・
画的整備・充実
58
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
4.防犯・交通安全対策
町民・関係機関・各種団体との連携を強化し、犯罪や交通事故のない環境づくりを進めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
街頭啓発
街頭啓発や
啓発や幼児・
幼児・児童・
児童・生徒・高齢者への
高齢者への防
への防犯・交通安
全教室等の開催
②
防犯診断の強化
③
交通安全施設
交通安全施設の
施設の点検と整備推進
5.防災拠点施設の耐震化の推進
災害時に防災拠点となる公共施設については、耐震補強工事を計画的に進めていきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
防災拠点となる
災拠点となる公共施設
となる公共施設の
公共施設の耐震化推進
耐震化推進
数字による目標
目
標 名
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
1.無火災
-
365日
2.死亡事故ゼロ
-
1000日
町民の役割
1.ガスや暖房機器の取扱いに注意します。
2.野焼き等を行わないよう徹底します。
3.各家庭での防犯・安全教育を進めます。
4.各種防災訓練に積極的に参加します。
5.危険箇所の把握・点検に努めます。
59
火災予防の啓発活動を行い年間火災
ゼロを目指す
交通安全に対する意識の高揚に努め
ます
基本計画(後期)
11.土 地 利 用
現状と課題
土地は生活や生産の基礎となるものですが、人口の減少や高齢化、後継者不足などの理由によっ
て、農地や森林の荒廃が進み、土地が有効に利用されていない状況にあります。
環境を保全しつつ土地の有効利用を図っていくためには、都市計画、農業振興地域整備計画、森
林整備計画等の土地に関する計画に基づき、地域の特性や利用目的に応じた適正な管理を進めてい
く必要があります。
課題を解決するための取組み
1.農用地
農用地については、担い手の確保・育成により利用効率を高めることを主体として、生産の拡
大と高付加価値農業に向け、適正な利活用と保全に努めます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
遊休農
遊休農地の的確な
的確な把握と
把握と活用の
活用の推進
②
優良農地
優良農地の維持保
維持保全
2.森林
森林については、木材生産など経済的機能だけでなく、水源かんようや保健休養、災害防止な
ど多面的機能が十分に発揮されるよう整備・保全を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
森林整備
森林整備計
整備計画に基づく造林
づく造林、
造林、保育事業による
保育事業による整備
による整備
②
保健休養、
保健休養、文化、教育活動の
育活動の場として
としての森林空間の
森林空間の活用
③
天然林の
天然林の保護及び
保護及び森林以外への
森林以外への転換抑
への転換抑制
転換抑制
60
第3章
人と自然にやさしいまちづくり
3.河川・湖沼等
河川や水路、ため池等については、安定した水供給に必要不可欠なものです。河川については
水害等の未然防止のため河道の確保を図るほか、憩いとふれあいのある水辺環境の整備・保全を
図ります。
また、水路については、農業用水の確保はもちろん、流雪溝や消防水利などにも積極的に活用
していきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
安全・
安全・安心のための
安心のための河川
のための河川整備
河川整備の
整備の推進
②
水路やため
水路やため池
やため池等の保全・適正管理
適正管理
4.道路
道路については、快適な暮らしや産業振興、地域間交流を促進し、かつ災害時や緊急時など安
全・安心機能の向上のために欠くことのできない施設です。整備にあたっては適正な用地の確保
を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
道路の新設や
新設や拡幅等整備用地
拡幅等整備用地の
等整備用地の確保
5.住宅地
住宅用地については、防災性の向上やゆとりある快適な居住環境が形成され、秩序ある市街地
形成が図られるよう進めていきます。
<具体的な
具体的な取組み>
①
適正住宅
適正住宅用地
住宅用地の
用地の確保
6.商工業用地
商工業用地については、環境の保全や他の土地利用との調整に配慮しつつ、新たな産業の創出
や既存企業の育成、企業の誘致等に必要な用地の確保を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
企業のニーズに応じた適正用地確保の
適正用地確保の支援
7.その他用地の確保
その他、公用・公共用施設用地については、ニーズの多様化を踏まえ、町民生活に必要な施設
用地の確保を図ります。
<具体的な
具体的な取組み>
①
公共施設用地
公共施設用地の
用地の適正確保
61
基本計画(後期)
8.地籍調査
地籍調査については、土地の図面である公図の精度を高めるため、計画的に推進します。
<具体的な
具体的な取組み>
①
地籍調査事業
数字による目標
目
標 名
1.農用地における遊
休農地面積
2.間伐等による森林
整備面積
3.地籍調査実施済面積
現状値
目標値
目標設定の説明
(平成26年) (平成30年)
遊休農地については、今後耕作者の
78.0ha
78.0ha
減少が予想されるので、これ以上増え
ないよう現状維持をめざす。
165ha
(H26 森林整備面
積)
900ha
(5 年間の累計)
0.44 ㎢
1.04 ㎢
平成 26 年度と同規模以上での実施を
継続する(森林組合、林業公社、県分の
合計)
地籍調査事業により、地籍及び境界
が明確になった面積
町民の役割
1.町土をより良い状態で次世代に引き継ぐため、これまで以上に土地に関心を持ちます。
2.土地の適正かつ有効な利用に努めます。
3.農地や森林の保全・管理に努めます。
4.豊かな自然環境の保全・再生に努めます。
62
第3章
63
人と自然にやさしいまちづくり
基本計画(後期)
計画の推進に向けて
1.協 働 の ま ち づ く り の 推 進
(1)町民・議員・町長や町職員の意識改革の推進
協働のまちづくりの実効性を高めるため、まちづくり基本条例、議会基本条例、町総合計画の周
知を図り、町民・議会・行政、それぞれの意識改革の推進に努めます。
また、新たに制定された西会津町民憲章を今後積極的に周知していくことで、協働のまちづくり
に対する町民の自発的な行動意欲を喚起していきます。
(2)情報共有の推進
町広報紙や町ケーブルテレビ、その他あらゆる機会を通して情報の提供を行い、共有化を図りま
す。また、町民の意見を聞く場、意見交換をする機会として、町政懇談会を積極的に開催します。
(3)町民参加の促進と意見の反映
町民の皆さんに審議会等委員の公募、町民懇談会、意見公募の制度の浸透を図るとともに積極的
な町政への参加を促し、意見の反映に努めます。
また町民懇談会や意見公募等の内容は、町全体の取組みを集中的に管理し、町のホームページ等
で積極的に公開します。
(4)多様な人材の参画
男女共同参画社会の形成及び居住地域等幅広い人材の意見が反映できるよう参画しやすい環境
をつくり、町民参加による町づくりを進めます。
町民の役割
1.まちづくり基本条例・町民憲章にもとづき、まちづくりに積極的に参加します。
64
計画の推進に向けて
2.効 率 的 ・ 効 果 的 な 行 政 の 推 進
(1)行政評価の推進
PDCAサイクル(※)による行政評価に応じて事務事業の見直しを行い、効率的・効果的な行政
運営に努めます。
(2)効率的・効果的な行政執行体制の構築
新たな行政需要への対応と地域の環境及び住民ニーズに合った質の高い行政を実現するために、
行政組織体制と職員定数の適正化を図ります。
また、プロジェクトチームなど機動的な組織の構築に引続き努めます。
(3)役場本庁舎移転に伴う利用しやすい施設の構築
役場本庁舎の老朽化に伴い、既存小学校施設を有効に活用し、必要最少限の経費で役場本庁舎の
移転を図ります。
また、既存施設の利用であり制限もありますが、町民に利用しやすい施設となるよう整備を進め
ます。
(4)民間委託や広域行政の推進
町の業務で民間委託できるものについては、指定管理者等の制度を積極的に活用し、コスト削減
やサービスの質の向上につなげます。また、広域行政についても積極的に推進していきます。
(5)幅広い視野を持った行政運営の推進
道州制や定住自立圏構想など国で議論されている地方制度改革や政策などの動向を注視するな
ど、まちづくりや行政運営に関する情報の収集力を高めるよう努めます。
(6)タブレット端末などを活用したペーパーレス化の推進
紙による資料配布をタブレット端末などを活用しデータ配信することにより、省資源化、省労力
化を図ります。
※PDCAサイクル…Plan(立案・計画)、Do(実施)、Check(検証・評価)、Action(改善)
の頭文字を取ったもの。行政政策や企業の事業活動にあたって計画から見直しまでを一貫して行い、
さらにそれを次の計画・事業にいかそうという考え方。
町民の役割
1.自分たちができることは、主体性をもって取り組みます。
65
基本計画(後期)
3.健 全 な 財 政 運 営 の 推 進
(1)計画的な財政運営
今後、複数の大規模事業が計画されていることから、中長期的視点に立った財政計画を策定する
とともに、国・県の動向を見極めながら、更なる自主財源の確保や有利な地方債を活用するなど健
全な財政運営に努めます。
(2)財政運営の健全化
事業の選別や最少の経費で最大の効果が得られる事業の実施手法の検討、さらには行財政改革に
よる、より効率的かつ効果的な財政運営を進めます。
また、税等徴収対策本部での徴収率向上に向けた取り組みを継続し、更なる納税の推進を図ると
ともに、今後、消費税率改定の動向を注視しながら、適正な時期に使用料・手数料の見直しを行い、
自主財源の確保に努めます。
町民の役割
1.決められた税や各種使用料等は、納入期限を守り納入します。
66