ネキシウムカプセル10mg・20mg 添付文書改訂のお知らせ(2013年4月

医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。
《2013 年 4 月》
プロトンポンプ・インヒビター
エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル
この度、ネキシウムカプセルの【使用上の注意】を、厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知(平成25年4月23
日)により下記のとおり改訂致しましたので、ご連絡申し上げます。
なお、新しい添付文書を封入した製品をお届けするのに若干の日数を要すると存じますので、すでにお手元にござい
ます製品のご使用に際しましては、ここにご案内申し上げます改訂内容及び最新の添付文書(2013年4月改訂)をご
参照下さいますようお願い申し上げます。
記
1.改訂箇所
「副作用」の「重大な副作用」の項に「間質性肺炎」を追記し、「重大な副作用(類薬)」の項より同記載を削除しました。
2.改訂内容
「4.副作用」の項の「(1)重大な副作用」及び「(2)重大な副作用(類薬)」
改訂後(下線部は追加・変更箇所)
改訂前(下線部は削除箇所)
(1)重大な副作用
1)~4) 略
5) 間質性肺炎(頻度不明):間質性肺炎があらわれることがあるの
で、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められ
た場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施するこ
と。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホ
ルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
6) 現行の5)
7) 現行の6)
8) 現行の7)
(1)重大な副作用
1)~4) 略
(2)重大な副作用(類薬)
(2)重大な副作用(類薬)
類薬(オメプラゾール)で以下の副作用が報告されている。
1)~3) 略
4) 現行の5)
5) 略
6) 略
7) 略
類薬(オメプラゾール)で以下の副作用が報告されている。
1)~3) 略
4) 間質性肺炎:間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳
嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には投
与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施し、副腎皮質ホ
ルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
5) 略
<改訂理由>
間質性肺炎は、オメプラゾールや他のプロトンポンプ・インヒビターにおいて従来から「重大な副作用」として記載され
ていましたが、ネキシウムでは、承認時の臨床試験で報告例がなかったことから、これまで類薬での事象として「重大
な副作用(類薬)」の項に記載していました。
発売後、自発報告として「間質性肺炎」が報告され、本剤との因果関係を否定できない症例が含まれることから、今
回、本剤の「重大な副作用」の項に「間質性肺炎」を追記し、「重大な副作用(類薬)」の項から同記載を削除しまし
た。
2~3ページに、「間質性肺炎」の症例を紹介致します。
3 頁から 6 頁に改訂後の「使用上の注意」等の全文を記載していますので、併せてご参照下さい。
-1-
[症例概要](国内自発報告)
[症例(1)]
性・
年齢
女
90代
患者
使用理由
(合併症)
胃食道逆流性
疾患, 胃潰瘍
(高血圧, 不眠
症, 骨粗鬆症)
副作用
1日投与量
投与期間
経過及び処置
20mg
不明
間質性肺炎
かねてより胃潰瘍、逆流性食道炎が存在していた。
投与約1年前 医療機関で胃カメラ施行時、吐血をきたし、緊急入院
となった。
その頃より急に体力が低下。
投与28日前
38.5℃の発熱、インフルエンザ検査陰性で、咽喉頭炎
として抗生剤、解熱剤を投与した。
解熱したものの、易転倒性、右不全麻痺出現。
日時不明
近医、脳神経外科に紹介入院となった。
MRI検査にて脳腫瘍の疑いとされ、その後の脳神経外
科での治療内容は不明であるが、麻痺も改善傾向を
示した。
投与開始
脳神経外科を退院した。
数日前
投与開始日
胃部不快感、食欲不振の為、本剤20mg/日の投与開
始。
投与12日目
心窩部痛もとれ、食事も十分摂取出来る様になった。
投与15日目
労作後息切れと全身倦怠感出現。
(発現日)
SpO2(動脈血酸素飽和度):88%
B-XP(胸部X線)で両肺にスリガラス状陰影を確認し
た。間質性肺炎が発現した。
投与19日目
SpO2が71%に低下、トイレ歩行も困難となり、他院へ紹
介入院となった。
他院の精査で間質性肺炎の診断を受け、BIPAP(持
続的気道陽圧法)による補助呼吸導入され、mPSL(メ
チルプレドニゾロン)パルス療法が開始された。
日時不明
その結果、漸時症状改善。
投与74日目
退院となった。
退院時PSL(プレドニゾロン):10mg
日時不明
KL-6高値持続と胸部にfine crackle(捻髪音)持続し
ており、再燃リスクは高いといわれた。
投与79日目
SpO2:90%
転帰:軽快
併用薬:ミノドロン酸水和物、カンデサルタン シレキセチル、ファモチジン、レバミピド
-2-
[症例(2)]
性・
年齢
女
70代
患者
使用理由
(合併症)
副作用
1日投与量
投与期間
胃食道逆流性
疾患
(重症筋無力
症、完全房室ブ
ロック、糖尿病、
高血圧、骨粗鬆
症)
経過及び処置
20mg
21日間
間質性肺炎
投与約3ヶ月前
胃食道逆流性疾患によりオメプラゾール10mg/日の
内服を開始した。
オメプラゾール10mg/日から、本剤20mg/日へ切り替
えた。
咳、呼吸苦、嗄声の悪化を認めた。
本剤投与中止。
胸部CT検査により間質性肺炎と診断した。
投与開始日
投与21日目
(投与中止日)
中止1日後
(発現日)
中止3日後
プレドニゾロンを25mg/日へ増量。
(合併症の重症筋無力症に対して10mg/日の内服
中であった。)
胸部CT検査にて間質影は軽度に改善された。自覚
症状(咳、嗄声、呼吸苦)は、ほぼ消失した。
中止10日後
アレルギー歴、飲酒歴、喫煙歴、医薬品副作用歴:なし。
臨床検査値
CRP
(C-反応性蛋白)
白血球数
(WBC)
KL-6
単位
投与開始日
中止2日後
中止8日後
中止13日後
中止21日後
mg/dL
0.29
0.43
0.04
0.02
0.02
個/mm3
8,000
7,070
8,600
10,090
8,860
U/mL
-
834
-
917
789
併用薬:ビオチン、ケトプロフェン、アスピリン、プレドニゾロン、シクロスポリン、トコフェロール酢酸エステル、酸化マグネ
シウム、ウルソデオキシコール酸、ドンペリドン、カンデサルタン シレキセチル、乳酸カルシウム水和物、ミノドロン酸水
和物、六君子湯、ヒトインスリン(遺伝子組換え)、乾燥スルホ化人免疫グロブリン
改訂後の使用上の注意
1.
2.
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1. 非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰
瘍の再発抑制の場合
関節リウマチ、変形性関節症等における疼痛管理等のために
非ステロイド性抗炎症薬を長期継続投与している患者を投与
対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の
既往を確認すること。
2. 低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再
発抑制の場合
血栓・塞栓の形成抑制のために低用量のアスピリンを継続投
与している患者を投与対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍
又は十二指腸潰瘍の既往を確認すること。
3. ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合
(1) 進行期胃MALTリンパ腫に対するヘリコバクター・ピロリ除菌治
療の有効性は確立していない。
(2) 特発性血小板減少性紫斑病に対しては、ガイドライン等を参
照し、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療が適切と判断される症例
にのみ除菌治療を行うこと。
(3) 早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃以外には、ヘリコバクタ
ー・ピロリ除菌治療による胃癌の発症抑制に対する有効性は
確立していない。
(4) ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に用いる際には、ヘリコバクタ
ー・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査によりヘリコバクタ
ー・ピロリ感染胃炎であることを確認すること。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩を投与中の患者(「相互
作用」の項参照)
【効能・効果】
<ネキシウムカプセル10mg>
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、非びらん性胃
食道逆流症、Zollinger-Ellison症候群、非ステロイド性抗炎症薬投
与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、低用量アスピ
リン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
○下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫
斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ
感染胃炎
<ネキシウムカプセル20mg>
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、
Zollinger-Ellison症候群、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃
潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、低用量アスピリン投与時にお
ける胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
○下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫
斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ
感染胃炎
-3-
2.
重要な基本的注意
(1) 治療にあたっては、経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必
要最小限の使用にとどめること。また、血液像、肝機能、腎機能
等に注意すること。
(2) 逆流性食道炎の維持療法については、再発・再燃を繰り返す患
者に対し投与することとし、本来維持療法の必要のない患者に
投与することのないよう留意すること。また、維持療法中は定期
的に内視鏡検査を実施するなど観察を十分に行うことが望まし
い。なお、次の事項に十分注意すること。
1) 再発の既往歴、症状の程度等を考慮して維持療法の用量を
選択すること。
2) 寛解状態が良好に保たれていると判断された場合は休薬又
は減量を考慮すること。
3) 1日10mgの維持療法で再発が認められた場合は1日20mgで
再治療を行うこと。ただし、1日20mgの維持療法で再発が認
められた場合、あるいは予期せぬ体重減少、吐血、嚥下障害
等の症状が認められた場合は、改めて内視鏡検査等を行い、
その結果に基づいて他の適切な治療法に切り替えることを考
慮すること。
4) 定期的に血液像、肝機能、腎機能等の検査を行うことが望ま
しい。
(3) 非びらん性胃食道逆流症患者の治療を目的として本剤を投与
する場合は、次の事項に十分注意すること。
1) 投与に際しては問診により胸やけ、胃液逆流感等の酸逆流
症状が繰り返し見られること(1週間あたり2日以上)を確認の
上投与すること。なお、本剤の投与が胃癌、食道癌等の悪性
腫瘍及び他の消化器疾患による症状を隠蔽することがある
ので、内視鏡検査等によりこれらの疾患でないことを確認する
こと。
2) 非びらん性胃食道逆流症の治療については、投与開始2週
後を目安として効果を確認し、症状の改善傾向が認められな
い場合には、酸逆流以外の原因が考えられるため他の適切
な治療への変更を考慮すること。
(4) 本剤をヘリコバクター・ピロリの除菌の補助に用いる際には、除
菌治療に用いられる他の薬剤の添付文書に記載されている禁
忌、慎重投与、重大な副作用等の使用上の注意を必ず確認す
ること。
3. 相互作用
本剤は、主として肝代謝酵素CYP2C19及び一部CYP3A4で代謝
される。
また、本剤の胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を上昇又
は低下させることがある。
(1) 併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
アタザナビル硫酸 アタザナビル硫酸塩の作 本剤の胃酸分泌抑制作
塩(レイアタッツ) 用を減弱するおそれがあ 用によりアタザナビル硫
る。
酸塩の溶解性が低下
し、アタザナビルの血中
濃度が低下することがあ
る。
リルピビリン塩酸塩 リルピビリン塩酸塩の作 本剤の胃酸分泌抑制作
(エジュラント)
用を減弱するおそれがあ 用によりリルピビリン塩
る。
酸塩の吸収が低下し、リ
ルピビリンの血中濃度が
低下することがある。
(2) 併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
ジアゼパム
これらの薬剤の作用を増 本剤は主に肝臓のチトク
フェニトイン
強することがある。
ロームP450系薬物代謝
シロスタゾール
酵素CYP2C19で代謝さ
ワルファリン
抗凝血作用を増強し、出 れるため、本剤と同じ代
血に至るおそれがある。 謝酵素で代謝される薬
プロトロンビン時間国際 物の代謝、排泄を遅延さ
標準比(INR)値等の血液 せるおそれがある。(「薬
凝固能の変動に十分注 物動態」の項参照)
意しながら投与すること。
タクロリムス水和物 タクロリムスの血中濃度 相互作用の機序は不明
が上昇することがある。 である。
【用法・用量】
<ネキシウムカプセル10mg>
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与
する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰
瘍では6週間までの投与とする。
○逆流性食道炎
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与
する。なお、通常、8週間までの投与とする。
さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1
回10~20mgを1日1回経口投与する。
○非びらん性胃食道逆流症
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回10mgを1日1回経口投与
する。なお、通常、4週間までの投与とする。
○非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍
の再発抑制
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与
する。
○低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発
抑制
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与
する。
○ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和
物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg
(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロ
マイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回
400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイ
シンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場
合は、これに代わる治療として、 通常、 成人にはエソメプラゾールと
して1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメト
ロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投
与する。
<ネキシウムカプセル20mg>
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与
する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰
瘍では6週間までの投与とする。
○逆流性食道炎
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与
する。なお、通常、8週間までの投与とする。
さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1
回10~20mgを1日1回経口投与する。
○非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍
の再発抑制
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与
する。
○低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発
抑制
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与
する。
○ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和
物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg
(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロ
マイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回
400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイ
シンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場
合は、これに代わる治療として、 通常、 成人にはエソメプラゾールと
して1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメト
ロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投
与する。
【使用上の注意】
1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1) 薬物過敏症の既往歴のある患者
(2) 肝障害のある患者[本剤は肝代謝型であり、血中濃度が高くな
るおそれがある。](「薬物動態」の項参照)
(3) 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
-4-
3)
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全(いずれも頻度不明):
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全があらわれることがある
ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を
中止し、適切な処置を行うこと。
4) 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:
TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(い
ず れ も 頻 度 不 明 ) : 中 毒 性 表 皮 壊 死 融 解 症 ( Toxic
Epidermal Necrolysis : TEN ) 、 皮 膚 粘 膜 眼 症 候 群
(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察
を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適
切な処置を行うこと。
5) 間質性肺炎(頻度不明):間質性肺炎があらわれることがある
ので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認め
られた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施
すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副
腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
6) 間質性腎炎(頻度不明):間質性腎炎があらわれることがある
ので、腎機能検査値(BUN、クレアチニン等)に注意し、異常
が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7) 低ナトリウム血症(頻度不明):低ナトリウム血症があらわれる
ことがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適
切な処置を行うこと。
8) 錯乱状態(頻度不明):錯乱、激越、攻撃性、幻覚等があらわ
れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止
し、適切な処置を行うこと。
(2) 重大な副作用(類薬)
類薬(オメプラゾール)で以下の副作用が報告されている。
1) 溶血性貧血:溶血性貧血があらわれることがあるので、観察
を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適
切な処置を行うこと。
2) 視力障害:視力障害があらわれることがあるので、異常が認
められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3) 急性腎不全:急性腎不全があらわれることがあるので、腎機
能検査値(BUN、クレアチニン等)に注意し、異常が認められ
た場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4) 横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び
尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ
ることがあるので、このような場合には、投与を中止し、適切な
処置を行うこと。
(3) その他の副作用
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な
処置を行うこと。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、非びらん性
胃食道逆流症、Zollinger-Ellison症候群、非ステロイド性抗炎症
薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、低用量
アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
の場合
1~5%未満
1%未満
頻度不明
薬剤名等
ジゴキシン
メチルジゴキシン
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
これらの薬剤の作用を増 本剤の胃酸分泌抑制作
強することがある。
用によりジゴキシンの加
水分解が抑制され、ジゴ
キシンの血中濃度が上
昇することがある。
イトラコナゾール
イトラコナゾールの作用 本剤の胃酸分泌抑制作
を減弱することがある。
用によりイトラコナゾール
の溶解性が低下し、イト
ラコナゾールの血中濃
度が低下することがあ
る。
チ ロ シ ン キ ナ ー ゼ これらの薬剤の血中濃度 本剤の胃酸分泌抑制作
阻害剤
が低下することがある。 用によりこれらの薬剤の
ゲフィチニブ
溶解性が低下し、吸収
ニロチニブ
が低下することがある。
エルロチニブ
ボリコナゾール
本剤のCmax及びAUCが ボリコナゾールは本剤の
増加するおそれがある。 代謝酵素(CYP2C19及
びCYP3A4)を阻害する
ことが考えられる。
ネルフィナビルメシ ネルフィナビルの血中濃 相互作用の機序は不明
ル酸塩
度が低下するおそれがあ である。
る。
サキナビルメシル サキナビルの血中濃度 相互作用の機序は不明
酸塩
が 上 昇 す る お そ れ が あ である。
る。
セイヨウオトギリソ 本剤の代謝が促進され セイヨウオトギリソウが本
ウ(St. John's
血中濃度が低下するお 剤の代謝酵素
Wort、セント・ジョー それがある。
(CYP2C19及び
ンズ・ワート)含有
CYP3A4)を誘導するこ
食品
とが考えられる。
メトトレキサート
メトトレキサートの血中濃 相互作用の機序は不明
度が上昇することがある。 である。
高用量のメトトレキサート
を投与する場合は、一時
的に本剤の投与を中止
することを考慮すること。
4. 副作用
○逆流性食道炎、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰
瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
総症例数756例中87例(11.5%)の副作用が報告されている。
主 な 副 作 用 は 、 下 痢 7 例 ( 0.93% ) 、 CK ( CPK ) 上 昇 7 例
(0.93%)、肝機能異常5例(0.66%)、ALT(GPT)上昇4例
(0.53%)等であった。(承認時)
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、非びらん性胃食道逆流
症、Zollinger-Ellison症候群ならびに胃潰瘍、十二指腸潰瘍、
胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に
対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎にお
けるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
国内において臨床試験等の副作用発現頻度が明確となる試
験を実施していない。(承認時)
○低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の
再発抑制
アジア共同第III相比較試験(日本人患者を含む)で総症例
数214例中31例(14.5%)の副作用が報告されている。主な副
作用は、下痢2例(0.9%)、びらん性胃炎2例(0.9%)、腹部膨
満2例(0.9%)、胃ポリープ2例(0.9%)、貧血2例(0.9%)等で
あった。(効能・効果追加承認時)
(1) 重大な副作用
1) ショック、アナフィラキシー様症状(いずれも頻度不明):ショッ
ク、アナフィラキシー様症状(血管浮腫、気管支痙攣等)があ
らわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められ
た場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2) 汎血球減少症、無顆粒球症(いずれも頻度不明)、血小板減
少(1%未満):汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少が
あらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認めら
れた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
過敏症
発 疹 、 皮 膚炎 、 そ う
痒症、蕁麻疹
腹痛、下痢、嘔吐、
便秘、口内炎、カン
ジダ症、口渇
消化器
肝臓
血液
精神神経系
その他
光線過敏、多形紅
斑
鼓腸、悪心、顕微鏡
的大腸炎
(collagenous
colitis、lymphocytic
colitis)
肝酵素上
昇
白血球数減少
頭痛、錯感覚、傾
眠、浮動性めまい
CK(CPK) 上 昇 、 回
転性めまい、女性化
乳房、味覚障害
不眠症、うつ病
脱毛症、関節痛、筋
痛、霧視、倦怠感、
多汗症、筋力低下、
低マグネシウム血
症、末梢性浮腫
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合
副作用の頻度については、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍における、
本剤のラセミ体のオメプラゾール、アモキシシリン水和物及びクラ
リスロマイシンの3剤投与の成績に基づく。
-5-
5%以上
注1)
過敏症
消化器
1~5%未満
9.
適用上の注意
薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する
こと。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、
更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発すること
が報告されている。]
10. その他の注意
(1) ラットに本剤のラセミ体であるオメプラゾール1.7mg/kg以上を2
年間経口投与した毒性試験で、胃にカルチノイドの発生がみら
れたとの報告がある。このカルチノイドの発生にはラットに種特異
性が認められている。
(2) 本剤の長期投与中に良性の胃ポリープを認めたとの報告があ
る。
(3) 本剤の投与が、胃癌による症状を隠蔽することがあるので、悪性
でないことを確認して投与すること。
(4) 非びらん性胃食道逆流症の治療において、食道内酸逆流の高
リスクであると考えられる中高齢者、裂孔ヘルニアを合併する患
者のいずれにも該当しない場合には本剤の治療効果が得られ
にくい可能性がある。
(5) 海外における複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターに
よる治療において骨粗鬆症に伴う股関節骨折、手関節骨折、脊
椎骨折のリスク増加が報告されている。 特に、高用量及び長期
間(1年以上)の治療を受けた患者で、骨折のリスクが増加した。
(6) 海外における主に入院患者を対象とした複数の観察研究で、プ
ロトンポンプインヒビターを投与した患者においてクロストリジウ
ム・ディフィシルによる胃腸感染のリスク増加が報告されている。
(7) ヘリコバクター・ピロリの除菌判定上の注意:エソメプラゾール等
のプロトンポンプインヒビターやアモキシシリン水和物、クラリスロ
マイシン等の抗生物質及びメトロニダゾールの服用中や投与
終了直後では、13C-尿素呼気試験の判定が偽陰性になる可能
性があるため、13C-尿素呼気試験による除菌判定を行う場合に
は、これらの薬剤の投与終了後4週以降の時点で実施すること
が望ましい。
(8) ラットに類薬であるランソプラゾール(50mg/kg/日)、アモキシシリ
ン水和物(500mg/kg/日)及びクラリスロマイシン(160mg/kg/日)
を併用投与した試験で、母動物での毒性の増強とともに胎児の
発育抑制の増強が認められている。
1%未満
発疹
下痢・軟便
(19.9%)、
味覚異常
(7.8%)
口内炎、腹 便秘、舌炎、悪心、口渇、十
痛、食道
二指腸炎
炎、腹部膨
満感
注
肝臓 2)
肝 機 能 異 常 、 AST(GOT) 上
昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上
昇、ビリルビン上昇、LDH上
昇
注
血液 2)
好酸球数増多、血小板数減
少、貧血、白血球数増多、白
血球分画異常
精神神経系
頭痛、しびれ感、めまい、睡眠
障害
その他
尿蛋白陽性、尿酸上昇、総コ
レステロール上昇、QT延長、
発熱、倦怠感、カンジダ症、
尿糖陽性、動悸、霧視
注1) このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
注2) 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する
など適切な処置を行うこと。
5. 高齢者への投与
本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能、その
他生理機能が低下していることが多いので、低用量から投与を開
始するなど慎重に投与すること。
6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1) 妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上
の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する
こと。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
(2) 授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、や
むを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。[本剤のラセ
ミ体であるオメプラゾールでの動物実験(ラット経口5mg/kg)で、
母乳中へ移行することが報告されている。]
7. 小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない(国内での使用経験が
ない)。
8. 過量投与
徴候、症状:エソメプラゾールの過量投与(280mg)により、脱力、
軟便、悪心等が報告されている。
処置:症状に応じて適切な処置を行うこと。
この改訂内容につきましては、日本製薬団体連合会発行の「DRUG SAFETY UPDATE(DSU)医薬品安全対策情
報 No.219 (2013年5月発行予定)」に掲載されます。
「医薬品医療機器情報提供ホームページ」(http://www.info.pmda.go.jp/)に最新添付文書並びにDSUが掲載され
ます。
問合せ先
アストラゼネカ株式会社 メディカルインフォメーションセンター
〒531-0076 大阪市北区大淀中1丁目1番88号
0120-189-115 Fax 06-6453-7376
第一三共株式会社 製品情報センター
〒103-8426 東京都中央区日本橋本町3-5-1
0120-189-132
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