1.公共的団体等とは 2.市町村の合併に伴う公共的団体等の責務

協議第64号(公共的団体等)参考資料
1.公共的団体等とは
「公共的団体等」とは、農業協同組合、森林組合その他の協同組合、商工会等の産業
経済団体、社会福祉協議会等の福祉団体、文化協会、体育協会の文化事業団体等の公共
的な活動を営むものは全て含まれ、法人であるか否かを問いません。また、
「公共的な活
動」とは、公共の利益を優先させて行う活動のことをいいます。
地方自治法第 157 条では、
「地方公共団体の長は、当該区域内の公共的団体等の活動の
総合調整を図るため、指揮監督することができる。」とされています。このことから、地
方公共団体の長は、これら公共的団体相互間の総合調整を図るばかりでなく、当該地方
公共団体における産業、経済、文化、福祉の各事業活動において、行政と公共的団体等
の間に適切な調和と協力が図られるよう、公共的団体等を指揮監督することができるも
のとされています。
このため、それぞれの旧町の区域毎に同種の団体が設立されていたり、町の事業に大
きく関与しているものについては、合併市町村からも統合のための助言等を十分に行う
必要があります。
関係法令(参考)
地方自治法(抜粋)
第 157 条 普通地方公共団体の長は、当該普通地方公共団体の区域内の公共的団体等の活動の綜合調整を図
るため、これを指揮監督することができる。
2 前項の場合において必要があるときは、普通地方公共団体の長は、当該普通地方公共団体の区域内の公
共的団体等をして事務の報告をさせ、書類及び帳簿を提出させ及び実地について事務を視察することがで
きる。
3 普通地方公共団体の長は、当該普通地方公共団体の区域内の公共的団体等の監督上必要な処分をし又は
当該公共的団体等の監督官庁の措置を申請することができる。
4 前項の監督官庁は、普通地方公共団体の長の処分を取り消すことができる。
2.市町村の合併に伴う公共的団体等の責務
合併特例法においては、いつまでも合併関係市町村単位で同種の公共的団体等が存続
することは、新市の一体性確立の面からも好ましくないという観点から、市町村合併に
際して、その区域内の公共的団体等はその統合整備を図るように努めなければならない
としています。
関係法令(参考)
市町村の合併の特例に関する法律(抜粋)
第16条 1∼6 略
7 公共的団体は、合併市町村の建設に資するため必要な措置を講ずるように努めなければならない。
8 合併関係市町村の区域内の公共的団体等は、市町村の合併に際しては、合併市町村の一体性の速やかな
確立に資するため、その統合整備を図るように努めなければならない。
協議第64号(公共的団体等)参考資料
3.主な公共的団体
伊豆長岡町の主な公共的団体
伊豆長岡町シルバー人材センター、伊豆長岡町社会福祉協議会、伊豆長岡町商工会、
伊豆長岡観光協会、伊豆長岡町老人クラブ連合会、伊豆長岡町手をつなぐ育成会、
伊豆長岡町身体障害者福祉会、伊豆長岡町遺族会、伊豆長岡町猟友会、
伊豆長岡町子ども会世話人連合会、伊豆長岡町女性の会、伊豆長岡町体育協会、
伊豆長岡町文化協会、伊豆長岡町 3 校 1 園 PTA 連絡協議会、
伊豆長岡町高等学校 PTA 連絡協議会、伊豆長岡町花の会
ほか多数
韮山町の主な公共的団体
韮山町シルバー人材センター、韮山町社会福祉協議会、韮山町商工会、
韮山町観光協会、韮山町老人クラブ連合会、韮山町手をつなぐ育成会、
韮山町身体障害者福祉会、韮山町遺族会、韮山町猟友会、韮山町子ども会育成連合会、
韮山町女性の会、韮山町体育協会、韮山町文化協会、韮山町 PTA 連絡協議会、
韮山町高等学校 PTA 連絡協議会、韮山町緑化推進機構
ほか多数
大仁町の主な公共的団体
大仁町シルバー人材センター、大仁町社会福祉協議会、大仁町商工会、
大仁町観光協会、大仁町老人クラブ連合会、大仁町手をつなぐ育成会、
大仁町身体障害者福祉会、大仁町遺族会、大仁町猟友会、
大仁町子ども会育成者連合会、大仁町女性の会、大仁町体育協会、大仁町文化協会、
大仁町小・中学校 PTA 連絡協議会、大仁町幼稚園 PTA 連絡協議会、
大仁町高等学校 PTA 連絡協議会、大仁町花の会
ほか多数
協議第64号(公共的団体等)参考資料
関係法令(参考)
○
社会福祉協議会
社会福祉法(抜粋)
(市町村社会福祉協議会及び地区社会福祉協議会)
第 109 条 市町村社会福祉協議会は、1又は同一都道府県内の2以上の市町村の区域内において次に掲げ
る事業を行うことにより地域福祉の推進を図ることを目的とする団体であって、その区域内における社会
福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行う者が参加し、かつ、指定都市にあっ
てはその区域内における地区社会福祉協議会の過半数及び社会福祉事業又は更生保護事業を経営する者
の過半数が、指定都市以外の市及び町村にあってはその区域内における社会福祉事業又は更生保護事業を
経営する者の過半数が参加するものとする。
(1) 社会福祉を目的とする事業の企画及び実施
(2) 社会福祉に関する活動への住民の参加のための援助
(3) 社会福祉を目的とする事業に関する調査、普及、宣伝、連絡、調整及び助成
(4) 前3号に掲げる事業のほか、社会福祉を目的とする事業の健全な発達を図るために必要な事業
2 地区社会福祉協議会は、1又は2以上の区(地方自治法第 252 条の 20 に規定する区をいう。)の区域
内において前項各号に掲げる事業を行うことにより地域福祉の推進を図ることを目的とする団体であっ
て、その区域内における社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行う者が参
加し、かつ、その区域内において社会福祉事業又は更生保護事業を経営する者の過半数が参加するものと
する。
3 市町村社会福祉協議会のうち、指定都市の区域を単位とするものは、第1項各号に掲げる事業のほか、
その区域内における地区社会福祉協議会の相互の連絡及び事業の調整の事業を行うものとする。
4 市町村社会福祉協議会及び地区社会福祉協議会は、広域的に事業を実施することにより効果的な運営が
見込まれる場合には、その区域を越えて第1項各号に掲げる事業を実施することができる。
5 関係行政庁の職員は、市町村社会福祉協議会及び地区社会福祉協議会の役員となることができる。ただ
し、役員の総数の5分の1を超えてはならない。
6 市町村社会福祉協議会及び地区社会福祉協議会は、社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福
祉に関する活動を行う者から参加の申出があつたときは、正当な理由がなければ、これを拒んではならな
い。
○
商工会
商工会法(抜粋)
(地区)
第7条 商工会の地区は、1の町村の区域とする。ただし、商工業の状況により必要があるときは、1の市
又は隣接する2以上の市町村の区域とすることができる。
2 商工会の地区は、他の商工会の地区又は商工会議所の地区と重複するものであってはならない。
(市町村の廃置分合に伴う地区の特例)
第8条 商工会の設立後にその地区たる市町村について廃置分合があつた場合において、その商工会(その
商工会が廃置分合後の市町村の区域の1部をその地区の全部又は1部とし、その地区が隣接する他の商工
会と合併した場合(以下この条において「隣接商工会との合併の場合」という。)にあっては、当該合併
後存続する商工会又は当該合併によって成立した商工会。以下この条において同じ。)の地区を廃置分合
後の市町村の区域とするための定款の変更をし、又はその商工会が解散するまでの間は、前条第1項の規
定にかかわらず、その商工会の地区は、廃置分合前の市町村の区域(隣接商工会との合併の場合にあって
は、当該合併前の各商工会の地区のすべてを合わせた区域)とする。
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○
シルバー人材センター
高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(抜粋)
(指定)
第 41 条 都道府県知事は、定年退職者その他の高年齢退職者の希望に応じた就業で、臨時的かつ短期的な
もの又はその他の軽易な業務(当該業務に係る労働力の需給の状況、当該業務の処理の実情等を考慮して
厚生労働大臣が定めるものに限る。次条において同じ。)に係るものの機会を確保し、及びこれらの者に
対して組織的に提供することにより、その就業を援助して、これらの者の能力の積極的な活用を図ること
ができるようにし、もつて高年齢者の福祉の増進に資することを目的として設立された民法第 34 条の法
人(次項及び第 44 条第1項において「高年齢者就業援助法人」という。)であつて、次条に規定する業
務に関し次に掲げる基準に適合すると認められるものを、その申請により、市町村(特別区を含む。第
44 条において同じ。)の区域(当該地域における臨時的かつ短期的な就業の機会の状況その他の事情を考
慮して厚生労働省令で定める基準に従い、次条第1号及び第2号に掲げる業務の円滑な運営を確保するた
めに必要と認められる場合には、都道府県知事が指定する2以上の市町村の区域)ごとに1個に限り、同
条に規定する業務を行う者として指定することができる。ただし、第 44 条第1項の指定を受けた者(以
下「シルバー人材センター連合」という。)に係る同項の指定に係る区域(同条第2項又は第4項の変更
があつたときは、その変更後の区域。以下「連合の指定区域」という。)については、この項の指定に係
る区域とすることはできない。
(1) 職員、業務の方法その他の事項についての業務の実施に関する計画が適正なものであり、かつ、そ
の計画を確実に遂行するに足りる経理的及び技術的な基礎を有すると認められること。
(2) 前号に定めるもののほか、業務の運営が適正かつ確実に行われ、高年齢者の福祉の増進に資すると
認められること。
2 前項の指定は、その会員に同項の指定を受けた者(以下「シルバー人材センター」という。)を2以上
有する高年齢者就業援助法人に対してはすることができない。