決算報告書 - Rio Tinto Japan

2007年2月1日
リオ ティント2006年決算
堅実な操業パフォーマンスにより、過去最高の利益、投資、及び配当金を記録
● 2006年の根元的当期純利益(*)は、過去最高の7,338百万米ドルで前年よりも48%増加しました。
● 2006年の当期純利益(*)は、7,438百万米ドルで前年よりも43%増加しました。
● 事業活動によるキャッシュフローは、過去最高の11,196百万米ドルで前年よりも36%増加しました。
● 2006年の通常配当金は、対前年で30%増加し1株につき104米セントとなりました。
● 鉄鉱石、アルミナ、米国における石炭、及びモリブデンを含む、いくつかの商品事業部にて過去最高の生
産量を記録しました。
● 2006年の設備投資額は39億米ドルとなり、これは高価値の資産ポートフォリオに基づいた継続的な拡張
投資を反映したものです。
● 主要プロジェクトは順調に進行しており、その一つであるリオティントグループの鉄鉱石事業における重
要な拡張投資も予算内で計画通りに進んでいます。
● 西豪州のピルバラ地域にあるケープランバート(Cape Lambert)港における、設備投資額860百万米ドル
の能力拡張工事(年間55百万トンから80百万トン)が承認され、本日公表されました。
● 2006年から2007年までに実施予定であった、株主への40億米ドルのキャッシュバックは一年でほぼ完了
しており、当初計画よりも進んでいます。その為、2006年10月に更なる30億米ドルの株式買戻しを発表しまし
た。
● リオティントの継続した形で成長機会を要求する活動が本年も目標を定めた投資案件を通じて更に強化
されました。それらの案件はロシアの探鉱合弁事業、モンゴルの銅・金プロジェクトへの投資を含みます。
● トム・アルバニーズ(Tom Albanese)は、2007年5月以降リー・クリフォード(Leigh Clifford)の後任とし
て、最高経営責任者に任命されました。
財務概要
2005
12月31日決算
2006
増減
(ドルは特別明記されていない限り米ドル)
4,955
48%
根元的当期純利益(*)
7,338
5,215
43%
当期純利益(*)
7,438
8,257
36%
事業活動によるキャッシュフロー(配当金収入含む)
11,196
363.2
52%
1株当り根元的当期純利益(米セント)
550.3
382.3
46%
1株当り当期純利益(米セント)
557.8
80.0
30%
1株当たり通常配当金(米セント)
104.0
*当期純利益及び根元的当期純利益は、リオティントの持分比率に応じた利益を反映しています。
また、根元的当期純利益(Underlying Earnings)の意義及び当期純利益との違いについては、3ページ及び5
ページに記載されています。
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会長のコメント
2006年における世界経済の成長は引き続き堅調で、その結果ほぼ全ての商品に対する需要が引き続き高
い水準となりました。それに加え、供給サイドでの制約もあった為マーケットがタイトとなり、リオティントの商品
価格は、ほぼ全て堅調でした。
これらの好条件が困難な環境下に於いても堅実な操業実績と相俟って、根元的当期純利益は73億米ドル
となり、持分会計適用会社からの配当金を含むキャッシュフローは112億米ドルとなり、両方ともに過去最高
となりました。
リオティントは、幅広い資産ポートフォリオの中から将来の成長機会がある案件に対して重点的な投資を
行っています。直近の投資案件としては、モンゴルのOyu Tolgoiプロジェクトに参加する為のIvanhoe鉱山への
投資で、銅事業部の将来の成長機会が強化されました。
我々が2005年の業績結果を発表した際、40億米ドルを株主へ還元する予定である点述べました。我々の強
固な財務体制により予定よりも早く、ほぼ一年早く完了することができたとともに、過去最高水準の事業への
設備投資を行うことができました。 その為2006年10月に、我々は資本管理プログラムを更に30億米ドル追
加することを公表し、これにより2006年から2007年に実施するプログラムの合計は、70億米ドルとなりました。
さらに、我々は事業の将来見通しに対する自信の表われを反映し、通常配当金を30%増加させ、104米セント
としました。
2007年を見たとき、主要経済における物価上昇率及び金利動向も少なからずそうですが、世界経済には数
多くの不確実な要素が含まれています。我々は世界経済の成長が若干減速することを予想しておりますが、
日本及び欧州に対する自信は増加しています。中国の成長は、数多くの商品における需要の見通しにおい
てとても重要となりますが、依然として安定しておりバランスが取れていると認識しています。
我々は、依然として商品の全体的な見通しは肯定的に捉えており、2007年の価格は、依然として長期間の
平均価格を大きく上回ると予測しています。
最後に、2007年5月に、リー クリフォード(Leigh Clifford)からトム アルバニーズ(Tom Albanese)に最高経
営責任者が変更することになりました。我々は、整然とした継承を予定しており、強いリーダーシップを持った
経営チームによって、リオティントの株主に価値を還元する長期戦略を遂行するための推進力を維持できる
を確信しております。
ポール スキナー リオ ティント 会長
最高経営責任者のコメント
2006年においては、鉄鉱石、アルミナ、米国における石炭、及びモリブデンを含む数多くの商品につき過去
最高の生産量を達成することができました。我々の操業は、豪州北部で年初に直面したサイクロンによる悪
天候の影響から概ね回復しました。
鉱業における主機材及び技術者不足により、産業全体で継続的なコストプレッシャーと遅延が発生している
ため、鉱業会社における操業とプロジェクトの環境は引き続き困難な状況です。この困難な状況に立ち向かう
為、我々は生産性を向上させ、グループ間において最高の操業を広め、また、将来のコストは現在のコスト水
準で固定させないことに注意する点に焦点をあてています。
西豪州のピルバラ地域における我々の鉄鉱石事業の主要な拡張工事を含む、我々の重要な投資計画であ
る価値向上プロジェクトは、引き続き計画通り進んでいます。ヤンディークージナ(Yandicoogina)鉱山におけ
る能力拡張工事(年間36百万トンから52百万トン)及び、Dampier港における能力拡張工事(年間116百万トン
から140百万トン)は予算内通りで計画期日よりも進んでいます。ホープダウンズ(Hope Downs)プロジェクトの
開発は、順調に進んでおり生産開始は、2008年第1四半期を予定しております。
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ケープ・ランバート(Cape Lambert)港における、設備投資額860百万米ドルの出荷能力拡張工事(年間55百
万トンから80百万トン)の実施が本日公表されました。この工事が完了すると、ピルバラにあるグループの基
幹インフラは220百万トンの年間生産量を処理することができるようになります。
定着した基幹インフラとマーケットの実在性があり、重要かつ伸びている資源である鉄鉱石について、我々
は長期成長予想が非常に良好である点を踏まえ、この高利益事業に本腰を入れていきます。
我々は、引き続き取り扱っている商品の全てに対して投資を行っていきます。米国における一般炭の拡張
工事、マダガスカル(Madagascar)における酸化チタンプロジェクト及びアーガイル(Argyle)及びダイアビック
(Diavik)ダイヤモンド鉱山開発プロジェクトを含むその他のプロジェクトも引き続き前進しています。
2006年の探鉱及び評価活動への参加は再び増加しました。年初におけるロシアのRioNor合弁事業の設
立及び、金と銅のモンゴルでのOyu Tolgoiプロジェクトは、初期段階から次世代の世界的な鉱体を確保する
為、一定のリスクを取ることについてグループは意欲的であることを証明します。
リー クリフォード 最高経営責任者
当期純利益と根元的当期純利益
リオティントは、根元的な事業活動の中身を把握できるようにする為、根元的当期純利益を開示していま
す。当期純利益と根元的当期純利益の違いは、下図の通りとなります。
根元的当期純利益(Underlying Earnings)とは、税引後の当期純利益より各ビジネスユニット活動に起因し
ない項目を除外した当期純利益です。各ビジネスユニットの当期純利益は、根元的当期純利益として表示さ
れ、調整項目を考慮後、全社としての当期純利益が算出されます。Underlyingは、文中根元的と訳しました。
12月31日決算
根元的当期純利益
根元的当期純利益の除外項目
事業の所有権売却損益
減損戻し益-減損引当額
Kennecott Utah Copper環境改善対策による調整
為替影響及び金融派生商品
当期純利益
2006
7,338
百万米ドル
2005
4,955
3
44
37
16
7,438
311
4
84
(139)
5,215
連結財務内容の注釈
根元的当期純利益7,338百万米ドルと当期純利益7,438百万米ドルは、2005年と比較して2,383百万米ド
ルと2,223百万米ドル増加しました。主な要因は以下の通りです。
次ページへ続きます。
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12月31日決算
根元的当期純利益
百万米ドル
当期純利益
4,955
5,215
2,383
2,383
7,338
(308)
40
(47)
155
7,438
2005年
価格
為替レート
インフレーション
販売数量
コスト
その他
3,068
(35)
(174)
(135)
(741)
400
事業の所有権売却損益
減損戻し益-減損引当額
Kennecott Utah Copper環境改善対策による調整
為替影響及び金融派生商品
2006年
商品価格と為替レート
全ての主要商品の価格変動による影響は、根元的当期純利益を3,068百万米ドル押し上げました。主要商
品価格は、一年を通して堅調で2005年に経験したものよりもかなり高くなっています。銅の平均価格は、84%
上昇し、アルミニウムの平均価格は、35%上昇しました。国際的な鉄鉱石市場の上昇基調を背景に、主に
2006年4月1日より有効となるベンチマーク価格が19%上昇しました。一般炭の輸出マーケットもまた堅調で
したが、下半期には若干弱まりました。
モリブデンの価格は、2006年を通じて平均的に$25/lbsでした。これは、前年と比較して20%減です。
2006年において、リオティントの大半のコストを負担している米ドル通貨に関する動きがありました。豪州ド
ルは1%下落し、カナダドルは7%上昇し、南アフリカのランドは6%下落しました。これらの通貨価値の変動
は、2005年の根元的当期純利益と比較して、35百万米ドル押し下げる影響を与えました。
販売数量
販売数量の減少は、2005年と比較して根元的当期純利益を135百万米ドル押し下げました。予測していた
通り、Grasbergの品位低下により大きく販売数量が減少した結果、対前年で根元的当期純利益を355百万
米ドル減少させました。これは、他の操業における販売数量の増加分以上にマイナスの影響を与えました。
Yandicoogina及びBrownfieldの拡張工事を含む鉄鉱石事業の新規プロジェクトの立ち上げ、ノースパークス
(Northparkes)における品位及び処理量の改善に伴う銅精鉱の販売数量増加、エスコンディーダ
(Escondida)における硫化鉱のリーチングの開始及び鉱石の品位上昇、さらに、ケネコット・ユタ・カッパー
(Kennecott Utah Copper)においてモリブデンと金の生産量が増加したことが販売数量増加に寄与しまし
た。リオティント・エナジー・アメリカ(Rio Tinto Energy America)における一般炭とYarwun(旧Comalco
Alumina Refinery - CAR)におけるアルミナの生産量が過去最高となり、これも販売数量増加に寄与しまし
た。その他の販売数量減少理由としては、市況の軟調を理由とするアーガイル(Argyle)における在庫の増
加、ケネコット・ミネラルズ(Kennecott Minerals)のCortez鉱山における品位の減少、及びHail Creekにおけ
る顧客需要が減少したことに伴う原料炭販売量の減少があります。
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コスト
インフレを除外すれば、コスト高により純利益は741万米ドル減少しました。その内77百万米ドルはエネル
ギーコスト高によるものです。鉱業産業における(特にピルバラ)継続的かつ深刻な資源不足により、コストプ
レッシャーが続いています。ケネコット・ユタ・カッパー(Kennecott Utah Copper)の製錬所において、当初計
画していたメンテナンスによる操業停止が長引いたことによりコストに影響を与え、また、エスコンディーダ
(Escondida)では、8月のストライキに続き、賃金の増加を体験しました。Newcastle港における深刻な船積
み混雑により、2006年後半の石炭売上にマイナスの影響を与え、さらに、滞船料及び単位当たり売上原価の
増加により、リオティント・コール・オーストラリア(Rio Tinto Coal Australia)のコストに影響を与えました。
税金
持分会計適用会社を除く、根元的当期純利益に対する実行税率は24.2%となり、前年2005年は29.2%でし
た。さらに、米国において335百万米ドルの選択的最低限税(AMT)の税額控除の承認を受け、将来にわたり
活用できることが見込まれます。これにより、米国の操業における長期課税所得の発生見込みが上昇しまし
た。それに加え2006年は米国の操業で高水準の利益を生み出したことで、以前は認証されなかった140百万
米ドルの繰延税金資産が実現される結果となりました。また、カナダの税率が減少した為、46百万米ドルの
繰延税金負債が減少しました。
根元的当期純利益の除外項目
2006年においては、コアでない事業の所有権の売却益3百万米ドルが実現しました。それに対し、2005年
の売却益は311百万米ドルでした。
2006年の当期純利益には、減損の戻し益から引当額を差し引いた純額の合計44百万米ドルが含まれてい
ます。減損の引当計上は、Argyle及びTarong Coalで計上されましたが、それ以上にケネコット・ユタ・カッ
パー(Kennecott Utah Copper)及びアイアン・オア・カンパニー・オブ・カナダ(Iron Ore Company of
Canada)で戻し処理が行われました。
キャッシュフロー
持分会計適用会社からの配当金を含む、営業活動によるキャッシュフローは、過去最高の11,196百万米ド
ルで、2005年と比較して36%増加しました。
リオティントグループは、主に拡張プロジェクトに重点をおいた過去最高水準の投資を行いました。2006年
の有形及び無形固定資産の支出は、3,920百万米ドルとなり、2005年と比較すると1,368百万米ドル増加し
ました。これはDampier港の湾設備拡張(第2フェーズ)及びYandicoogina鉄鉱石鉱山の拡張工事や、西豪
州におけるHope Downs鉄鉱石鉱山の設立、Diavikダイヤモンド鉱山におけるA418鉱石の岩脈建設、
Madagascarのイルミナイト鉱山、及びRio Tinto Energy Americaの収容能力の増加が含まれます。
2006年において支払われた配当金は、2,573百万米ドルで2005年よりも1,432百万米ドル増加しました。こ
の金額は、2006年4月に支払われた1,470百万米ドルの特別配当金を含ます。資本管理活動はこれ以外に
も、2006年/2007年のプログラムから2,299百万米ドルと、2005年/2006年プログラムから95百万米ドル(オプ
ション行使による24百万米ドルの利益控除前)から構成される2006年に実施したRio Tinto plcの株式払い戻
し分が含まれています。2005年においては、株式市場を通さずRio Tinto Ltd.の株式774百万米ドルを払い
戻し、株式市場を通してRio Tinto plcの株式103百万米ドルを払い戻ししました。
貸借対照表
貸借対照表は、当期も引き続き強固ですが、過去最高の設備投資及び資本管理活動の増加により、純負
債が1,124百万米ドル増加し、2006年12月末は2,437百万米ドルとなりました。総資本に対する負債の比率
は11%に上昇し、利息負担倍率は89倍に増加しました。
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IFRS(国際財務報告基準)
IFRSは損益計算書の当期利益に、子会社の外部株主に帰属する収益分も含めて報告することを要求して
います。2006年は、当期利益が7,867百万米ドルで(2005年は、5,498百万米ドル)その内429百万米ドル
(2005年は、283百万米ドル)が、外部株主に帰属する分で残りの7,438百万米ドル(2005年は、5,215百万
米ドル)がリオティントの株主に帰属する純利益の部分です。当期純利益及び根元的当期純利益は、この報
告書の焦点となる部分であり、これらはリオティント株主帰属分の金額となります。
配当金
配当金は米ドルで測定されています。Rio Tinto plcの配当金は、英貨ポンドで公表され支払われ、Rio
Tinto Limitedの配当金は、豪州ドルで公表され支払われます。為替レートが適用となる日は、2007年1月30
日(火)です。中間、年度配当、及び2006年4月に支払われた特別配当金は以下の通りです。
2006
2005
40.00
64.00
104.00
38.50
41.50
80.00
Rio Tinto Plc
中間(英ペンス)
年度(英ペンス)
合計(英ペンス)
21.42
32.63
54.05
21.75
23.35
45.10
Rio Tinto Ltd.
中間(豪セント)
年度(豪セント)
合計(豪セント)
52.48
82.84
135.32
50.56
54.86
105.42
一株当たりの通常配当金
リオティントグループ
中間(米セント)
年度(米セント)
合計(米セント)
一株当たりの特別配当金
リオティントグループ(米セント)
Rio Tinto Plc(英ペンス)
Rio Tinto Ltd.(豪セント)
110.00
61.89
145.42
Rio Tinto Limitedの株主へは法人税完納後配当金が支払われます。取締役会はRio Tinto Limitedが合理
的に予想できる将来にわたり、法人税完納後配当金を支払できる立場にあることを期待しています。
Rio Tinto Ltd.及びplcの株主にはそれぞれ2007年4月13日(金)に支払われます。Rio Tinto plcの株主及び
ADR(American Depository Receipt:米国預託証券)保有の株主は、2007年3月9日(金)の営業終了時点で株
主名義に登録されている方で、Rio Tinto Limitedの株主は、2007年3月14日(火)の営業終了時点で株主名
簿に登録されている方に対して支払われます。配当落ちの日程は、Rio Tinto plc及びRio Tinto Limited相当
ともに、2007年3月7日(水)です。
通常通り、リオティントは配当金再投資プランを行います。詳細は、秘書室にお問い合わせ頂くか、リオティ
ントのホームページを参照してください。配当金再投資プランに関する抽選結果の連絡は、2007年3月21日
(水)が最終日です。
http://www.riotinto.com/
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リオティント ビジネスユニット別財務情報
12月31日決算
百万米ドル
リオティント
持分比率
%
総売上高(a)
税引前純利益(b)
当期純利益(c)
2006
2005
2006
2005
2006
2005
100.0%
53.0%
58.7%
100.0%
4,416
1,379
1,051
92
6,938
3,387
1,113
954
43
5,497
2,594
902
441
27
3,964
1,924
726
451
1
3,102
1,660
461
145
13
2,279
1,219
362
148
(7)
1,722
100.0%
(d)
68.6%
68.4%
1,428
2,344
229
239
4,240
1,197
2,302
163
205
3,867
302
920
71
79
1,372
257
1,067
24
94
1,442
177
490
27
17
711
135
572
2
24
733
2,623
2,487
624
563
243
187
(e)
3,493
2,744
1,365
855
746
392
銅
Kennecott Utah Copper
Escondida
Grasberg joint venture
Palabora
Kennecott Minerals
Northparkes
合計
100.0%
30.0%
(f)
57.7%
100.0%
80.0%
2,829
2,575
373
588
277
437
7,079
2,141
1,239
657
371
256
175
4,839
2,103
2,105
258
203
139
346
5,154
1,436
1,014
436
77
119
109
3,191
1,804
1,250
122
52
105
229
3,562
1,037
602
232
19
73
57
2,020
ダイヤモンド
Argyle
Diavik
Murowa
合計
100.0%
60.0%
77.8%
345
460
33
838
572
460
44
1,076
167
297
19
483
252
334
31
617
64
131
10
205
117
143
21
281
その他事業
229
小計
25,440
その他
探鉱評価
金利
根元的当期純利益
根元的当期純利益の除外項目
合計
25,440
子会社の減価償却費及びアモチゼーション(i)
232
20,742
39
13,001
(289)
(188)
81
9,851
(329)
(190)
12,524
42
12,566
(1,509)
396
(275)
(826)
10,352
9,332
407
9,739
(1,334)
3
(281)
(429)
7,698
33
7,779
(261)
(163)
(17)
7,338
100
7,438
40
5,375
(202)
(174)
(44)
4,955
260
5,215
鉄鉱石
Hamersley(含Hlsmelt®)
Robe River
Iron Ore Company of Canada
Rio Tinto Brasil
合計
エネルギー
Rio Tinto Energy America
Rio Tinto Coal Australia
Rössing
Energy Resources of Australia
合計
産業用鉱産物
アルミニウム
20,742
減損戻し益-減損引当額
持分会計適用会社の減価償却費及びアモチゼーション
持分会計適用会社の税金額及び財務活動
財務活動及び税金考慮前の通常営業活動に基づく純利益
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リオティント ビジネスユニット別財務情報(続き)
2006
減価償却費及び
アモチゼーション(i)
2005
2005
2006
100.0%
53.0%
58.7%
100.0%
1,696
104
151
18
1,969
935
160
98
36
1,229
231
90
58
8
387
174
89
47
5
315
4,321
1,593
651
97
6,662
2,555
1,487
451
81
4,574
100.0%
(d)
68.6%
68.4%
262
251
38
31
582
204
171
3
34
412
116
170
6
32
324
85
164
16
40
305
1,097
1,397
68
201
2,763
908
1,147
66
180
2,301
360
235
189
172
2,682
2,311
(e)
236
242
266
274
3,607
3,361
銅
Kennecott Utah Copper
Escondida
Grasberg joint venture
Palabora
Kennecott Minerals
Northparkes
合計
100.0%
30.0%
(f)
57.7%
100.0%
80.0%
295
155
45
18
111
16
640
164
229
45
17
34
12
501
151
96
43
40
26
48
404
136
69
35
32
32
33
337
1,789
792
412
104
198
89
3,384
1,144
812
321
226
129
152
2,784
ダイヤモンド
Argyle
Diavik
Murowa
合計
100.0%
60.0%
77.8%
120
105
4
229
77
121
5
203
68
109
4
181
78
79
5
162
405
639
12
1,056
523
548
14
1,085
48
4,064
169
5
(322)
3,916
31
2,853
41
4
(382)
2,516
3
1,754
27
3
(275)
1,509
34
1,599
13
3
(281)
1,334
551
20,705
(152)
116
167
16,583
(304)
(18)
20,669
(2,437)
18,232
16,261
(1,313)
14,948
12月31日決算
百万米ドル
鉄鉱石
Hamersley(含Hlsmelt®)
Robe River
Iron Ore Company of Canada
Rio Tinto Brasil
合計
エネルギー
Rio Tinto Energy America
Rio Tinto Coal Australia
Rössing
Energy Resources of Australia
合計
リオティント
持分比率
%
産業用鉱産物
アルミニウム
その他事業
小計
その他
探鉱評価
差引:持分会計適用会社
合計
差引:純負債
合計 リオティント株主持分
設備投資(h)
オペレーティング
アセット(j)
2005
2006
8/27
事業内容説明
根元的当期純利益の比較
2006年の根元的当期純利益は、7,338百万米ドルとなり2005年と比較して2,383百万米ドル増加しました。
商品事業部別の分類は、下図の通りで金額の記載がない限り全て百万米ドルです。
百万米ドル
2005年根元的当期純利益
4,955
鉄鉱石
エネルギー
産業用鉱産物
アルミニウム
銅
ダイヤモンド
その他事業
探鉱評価
金利
その他
557
(22)
56
354
1,542
(76)
(7)
11
27
(59)
2006年根元的当期純利益
7,338
*各ビジネスユニットに表示されている金額は、全て根元的当期純利益です。
生産量はリオティントの持分を表しています。
鉄鉱石
生産量(百万トン-リオティントシェア)
総売上(百万米ドル)
根元的当期純利益(百万米ドル)
税引前純利益(百万米ドル)
設備投資(百万米ドル)
2006年 2005年 前年差
132.8
124.5
7%
6,938
5,497
26%
2,279
1,722
32%
3,964
3,102
28%
1,969
1,229
60%
市場の状況
2006年の国際的な鉄鉱石需要は、全てのマーケットにおいて引き続き堅実でした。12月22日に発表された
中国の宝鋼集団(Baosteel)が、ハマスレー(Hamersley)と2007年の粉鉱及び塊鉱の購入価格を、前年比
9.5%引き上げることで合意したことが市場の上昇基調を示しています。中国との価格決定後、中国以外のア
ジアの顧客とも同じ上昇率で価格を決定しました。
ケープ・ランバート(Cape Lambert)港における、設備投資額860百万米ドルの能力拡張工事が2007年1月に
承認され、これにより、2009年第1四半期までには、年間収容能力が55百万トンから80百万トンまで増加する
ことになります。
9/27
Hamersley
2006年の根元的当期純利益は、1,660百万米ドルとなり2005年と比較して441百万米ドル増加しました。
2006年は顧客需要の拡大により、Hamersleyは過去最高の船積量(98百万トン、前年対比+9%)を達成する
ことができました。また、Hamersleyは熱帯低気圧(サイクロン)を年初に5つ経験したにも関わらず、過去最
高の生産量を達成することができました。最近完了した第1フェーズの鉱山、港、及び鉄道の拡張工事により
生産能力が拡大し、供給が増えました。ピルバラにおける継続的な機材及び熟練労働者の不足によりコスト
プレッシャーが増加しています。4月に開始したHope Downs鉱山建設及びDampier港とYandicoogina鉱山
拡張工事の第2フェーズは、計画期日と予算通り進捗しています。
Hamersleyの根元的当期純利益には、Hismeltの純損失30百万米ドル(2005年の純損失は19百万米ドル)
を含んでいます。2006年においては、89,000トンの銑鉄が生産され、(2005年の生産量は、9,000トン)初め
て銑鉄の船積を行うことができました。工場はまだフル生産にいたっていない為、生産の単位当たりコストが
高い状況となっています。約3年間の準備時期を設けて徐々にフル生産に近づけていく見通しです。
Robe River
2006年の根元的当期純利益は、461百万米ドルとなり2005年と比較して99百万米ドル増加し、これは価格
上昇によるものです。Robeの生産は年初の深刻なサイクロンによる影響を受け利用可能な在庫が減少した
ことで、2006年の販売数量が若干減少しました。West Angelas鉱山における生産量の追加に続き、拡張プ
ロジェクトが完了したことで、サイクロン関連による損失分が減殺されました。上昇基調の市況により、ピルバ
ラ地域においては労働、外注、及びメンテナンスコストが増加しました。
Iron Ore Company of Canada
2006年の根元的当期純利益は、145百万米ドルとなり2005年と比較して3百万米ドル減少しました。精鉱
の価格上昇及びペレットと精鉱販売量の増加によるプラスの影響分は、カナダドル高、ペレット価格の微減、
及びメンテナンスと請負コストの増加によるマイナスの影響分の一部を減殺するにとどまりました。
Rio Tinto Brasil
過去最高の生産量及び価格上昇により、2005年の7百万米ドルの損失から2006年には13百万米ドルの利
益を生む出すことができました。
エネルギー
生産量(リオティント持分)
石炭(百万トン)
米国
強粘結炭
その他:豪州
ウラン(トン)
総売上高(百万米ドル)
根元的当期純利益(百万米ドル)
税引前純利益(百万米ドル)
設備投資(百万米ドル)
2006年
125.3
5.9
31.2
5,698
4,240
711
1,372
582
2005年
115.6
7.2
30.9
6,582
3,867
733
1,442
412
前年差
8%
-18%
1%
-13%
10%
-3%
-5%
41%
米国石炭 - Rio Tinto Energy America (RTEA)
RTEAの2006年の根元的当期純利益は、177百万米ドルとなり2005年と比較して42百万米ドル増加しまし
た。これはPowder River Basinでの石炭価格が上昇し、販売数量も増加した為です。米国における石炭生産
量は、Antelope及びSpring Creek鉱山拡張及びJacobs Ranchにおける新しいドラッグラインの導入により
8%増加しました。鉄道設備の稼働率は、2005年のメンテナンス活動完了後の2006年に飛躍的に伸びまし
た。
10/27
アジアパシフィックの海運石炭市場
2006年の原料炭マーケットは短期的に軟調となりました。これは、主に中国が高品位な原料炭の輸入から
中品位の国内原料炭に切り替えたためです。一般炭の輸出に関しては、中国が引き続き一部の供給を国内
需要に転用させました。また、豪州及びインドネシアの生産者が短期的にインフラの制約を受けた結果、アジ
アパシフィックの輸出マーケットは、引き続きタイトとなりました。
オーストラリア及びインドネシアにおける一般炭の輸出量が、短期的にインフラによる規制を受け、また、中
国からの供給が最近一部国内需要の為に回されているため、アジア太平洋地域の一般炭輸出マーケットは
引き続きタイトとなり価格は上昇基調です。
Rio Tinto Coal Australia
2006年の根元的当期純利益は、490百万米ドルとなり2005年と比較して82百万米ドル減少したのは、滞船
料やエネルギーコストの増加分が価格上昇分を上回ると同時に、原料炭の売上が減少したためです。
豪州の一般炭及びその他石炭の生産量は、Mount Thorley/Warkworth及びTarongの生産量増加の影響
を幾分か受け、対前年で微増しました。これにより、Hunter Valley及びBengallaでの生産量減によるマイナ
スの影響をなくすことができました。Newcastle港では船積遅延及び生産過程を通じた影響により、深刻な混
雑が発生しています。
ウラン市場
世界的な在庫水準の低さ及び高い需要が、2006年のウラン精鉱のスポット価格を70$/lb以上に押し上げま
した。採掘による供給は、原子力産業における稼働率の上昇、及び主に中国の新しい原子炉による需要の
拡大に対して、迅速に追いつくことが出来ませんでした。さらに、二次的な供給源が継続して減少しました。こ
れらの要因がマーケットをよりタイトにして、ウラン精鉱の需要に対する長期見通しが改善されることになりま
した。
Rössing
2006年の根元的当期純利益は、価格上昇及び上昇基調のマーケットの恩恵を受けたことで、27百万米ド
ルとなり2005年と比較して25百万米ドル増加しました。2005年12月に承認された、82百万米ドルの鉱山の
拡張プロジェクトは、予定通り遂行しています。このプロジェクトにより、Rössingの鉱山寿命が2016年まで延
長されます。
Energy Resources Australia
2006年の根元的当期純利益は、17百万米ドルとなり、2005年と比較し7百万米ドル減少しました。徐々に
古い契約から、より高い価格の環境下において結ばれた契約に置き換わることで、価格は引き続き恩恵を受
けることになりました。主として、石灰及び輸入硫酸、ディーゼルの消耗品に関する費用増加、及び上半期の
サイクロンが対前年で純利益を押し下げる要因となりました。
ERA(Energy Resources of Australia)は、10月にRanger鉱山において酸化ウラン相当で合計11,100トンの埋
蔵量に増加したことを公表しました。以前の鉱石処理と比べて低品位の貯鉱も選別し処理することにより、予
想されていた操業寿命を6年延長して2020年まで生産計画することが可能となりました。
11/27
産業用鉱産物
生産量(リオティント持分)
チタン原料(千トン)
ホウ酸塩(千トン)
塩(千トン)
タルク(千トン)
総売上高(百万米ドル)
根元的当期純利益(百万米ドル)
Rio Tinto Iron & Titanium
Rio Tinto Minerals
合計
税引前純利益(百万米ドル)
設備投資(百万米ドル)
2006年 2005年 前年差
1,415
1,312
8%
553
560
-1%
5,405
5,507
-2%
1,392
1,364
2%
2,623
2,487
5%
152
91
243
624
360
128
59
187
563
235
19%
54%
30%
11%
53%
Rio Tinto Iron & Titanium
2006年の根元的当期純利益は、152百万米ドルとなり2005年と比較して24百万米ドル増加しました。塩素
法チタン原料の需要は今年度一層増加し、銑鉄及びジルコンといった副原料のマーケットは引き続き安定し
たため今年度の価格が上昇しました。販売数量の増加及び、ケベックのUpgraded Slag(UGS)工場の年間
325,000トンから375,000トンの生産能力の拡張が完了したことが、カナダドル高による影響を相殺させまし
た。さらに、カナダの税率が減少した結果、上半期に18百万米ドルの繰延税金負債を減少しました。
Rio Tinto Minerals
2006年の根元的当期純利益は、91百万米ドルとなり2005年と比較して32百万米ドル増加しました。Rio
Tinto Mineralsは、価格の上昇及び30百万米ドルの請求していた2005年に適用された新しい組織構造に恩
恵を受けました。9百万米ドルの繰延税金資産の認証及び価格上昇は、エネルギー及び原材料費用増によ
る影響と相殺されました。
アルミニウム
生産量(リオティント持分)
ボーキサイト(千トン)
アルミナ(千トン)
アルミニウム(千トン)
総売上高(百万米ドル)
根元的当期純利益(百万米ドル)
税引前純利益(百万米ドル)
設備投資(百万米ドル)
2006
16,139
3,247
844.7
3,493
746
1,365
236
2005
前年差
15,474
4%
2,963
10%
853.7
-1%
2,744
27%
392
90%
855
60%
242
-2%
価格
2006年のアルミニウムの平均価格は、116米セント/lbとなり2005年と比較して35%上昇しました。一方、中
国におけるアルミナの需要は急速に国内供給によってまかなわれるようになってきており、アルミナ価格は
2006年の年初につけた高値から大幅に下落しました。結果、価格変動によるネットの影響としては、根元的
当期純利益を451百万米ドルまで増加させました。
ボーキサイト
2006年のボーキサイト生産は、「NeWeipa」プロジェクトの一環としてのAndoom鉱山及びプロセス工場立
ち上げが成功し前年同期比で4%増加しました。12月に新しいシップローダーが無事に導入されました。
12/27
アルミナ
2006年のYarwun(旧Comalco Alumina Refinery - CAR)での生産は、当初の開発スケジュールに沿っ
て、同工場が第4四半期に設計生産能力を達成し、かつそれを上回った事で前年同期比48%増加しました。
アルミナの合計生産量は、2005年と比較して10%増加しました。生産コストは、原油、エネルギー、及びその
他インプットコストの価格上昇とメンテナンスコストの上昇を受け、悪化する結果となりました。
2006年下半期に、リオティントはサルディニアにあるEurallumina精製所で保有する56.2%の権益を売却し
ました。
アルミニウム
全てのアルミニウム製錬所は、継続してフル生産かそれに近い操業を行いました。Bell Bay製錬所では
2006年に過去最高の生産量を達成しましたが、NZAS製錬所では、年初に降雨不足が水力発電による電力
供給に影響を与え減産を行ったため、生産量が微減しました。収益面では、電力価格、人件費、及び原材料
費の増加によりマイナスの影響を受けましたが、安定した操業パフォーマンス及びLean Six Sigmaの改善プ
ログラムによってある程度相殺されました。
銅
生産量(リオティント持分)
銅採掘量(千トン)
銅地金生産量(千トン)
モリブデン採掘量(千トン)
金採掘量(千トン)
総売上高(百万米ドル)
根元的当期純利益(百万米ドル)
税引前純利益(百万米ドル)
設備投資(百万米ドル)
2006年 2005年 前年差
803.5
784.4
2%
299.2
314.5
-5%
16.8
15.6
8%
1,003
1,626
-38%
7,079
4,839
46%
3,562
2,020
76%
5,154
3,191
62%
640
501
28%
価格
2006年の銅平均価格は、306米セント/lbで前年と比較して84パーセント増加しました。金の平均価格は、
602米ドル/オンスで前年と比較して36%増加し、モリブデンの平均価格は、25米ドル/lbで前年と比較して
20%減少しました。これらの影響と暫定価格からの推移による影響で根元的当期純利益は、1,705百万米ド
ル増加しました。
Kennecott Utah Copper
2006年の根元的当期純利益は、1,804百万米ドルとなり2005年と比較して767百万米ドル増加しました。こ
れは、販売価格と数量の増加及び繰延税金資産の認証による289百万米ドルの税金控除による恩恵を受け
た為です。これは、運賃、消耗品、及び追加的な剥工費用の増加によるマイナスの影響をかき消しました。
KUCは、過去最高のモリブデン生産量の供給をすることで、操業の柔軟性を繰り返し証明しています。品位
上昇の結果、銅採掘量と金の販売数量が増加しました。
2006年の製錬所と精錬所の生産量は、前年比較で6%減少しました。これは2006年下半期に予定していた
63日間の主要な製錬所炉修のためです。この炉修は無事に終了し、再び製錬所は稼動しています。
Escondida
2006年の根元的当期純利益は、1,250百万米ドルとなり2005年と比較して648百万米ドル増加しました。販
売価格の上昇及び2005年9月のNorte pitにおける生産開始及び2006年から開始した硫化鉱のリーチングに
よる生産量の追加は、8月のストライキで賃金の和解により人件費が増加したこと及び、外注費用が増加した
ことのマイナス影響を打ち消すことができました。
13/27
Grasberg joint venture
2006年の根元的当期純利益は、122百万米ドルとなり2005年と比較して110百万米ドル減少しました。銅、
金、及び銀の採掘品位が低下しましたので、これら3つのメタルの生産量は、前年同期比で大幅な減少を招
きました。2006年における年間の銅及び金の品位は、2005年と比較してそれぞれ25%、49%減少したこと
で、処理量は増加したものの、2006年の生産は減少しました。
Kennecott Minerals
2006年の根元的当期純利益は、105百万米ドルとなり2005年と比較して32百万米ドル増加しました。金と
亜鉛価格の上昇及び14百万米ドルの繰延税金資産の認証は、コスト増及びCortezにおける品位低下による
販売数量の減少のマイナスの影響を打ち消しました。
Palabora
2006年の根元的当期純利益は、52百万米ドルとなり2005年と比較して33百万米ドル増加しました。これは
銅価格と販売数量の増加、一部の製錬所在庫と低品位の銅精鉱の売却、及び残存する製錬所在庫の再評
価の恩恵を受けたためです。
Northparkes
2006年の根元的当期純利益は、229百万米ドルとなり2005年と比較して172百万米ドル増加しました。品
位の上昇、処理量の増加、及びリカバリーの向上による要因全てが、2006年の銅精鉱生産量を過去最高の
対前年比で54%増加させました。
ダイヤモンド
生産量(リオティント持分)
ダイヤモンド(千カラット)
アーガイル
ダイヤビック
ムロワ
総売上高(百万米ドル)
根元的当期純利益(百万米ドル)
税引前純利益(百万米ドル)
設備投資(百万米ドル)
2006
2005
29,078
5,897
187
838
205
483
229
30,476
4,963
195
1,076
281
617
203
前年差
-5%
19%
-4%
-22%
-27%
-22%
13%
ダイヤモンド市場
ダイヤモンドマーケットにおいては、ダイヤモンド宝石の顧客需要が引き続き高いですが、金利上昇及びイ
ンドの主要なカッティングセンター工場が洪水により閉鎖したことにより負債が高水準となり、サプライチェー
ンに悪影響を与えました。
Argyle
2006年の根元的当期純利益は、64百万米ドルとなり2005年と比較して53百万米ドル増加しました。マー
ケットが軟調となったため2006年度末時点で、Argyleは100百万米ドルの未加工ダイヤモンドの余剰在庫を
保有しています。これは、未加工ダイヤモンドの価格上昇と地下の埋蔵鉱量を含めることによる減価償却費
の減少により一部マイナスの影響を打ち消すことができました。
14/27
Diavik
2006年の根元的当期純利益は、131百万米ドルとなり2005年と比較して12百万米ドル減少しました。カナ
ダドル高、売上構成の悪化、ダイヤモンド採掘時通行する氷の道が早く閉鎖した事によるコスト増が収益にマ
イナスの影響を与えましたが、過去最高の生産量、カナダ税率の減少による21百万米ドルの繰延税金負債
の減少により一部マイナスの影響を相殺できました。
Murowa
2006年の根元的当期純利益は、10百万米ドルとなり2005年と比較して11百万米ドル減少しました。これ
は、採掘作業が豊かな表面階層より劣る場所に移行されてきている為、より小さい鉱石の採収が増加し売上
構成が悪化した為です。
その他事業
根元的当期純利益
2006
33
(百万米ドル)
2005
前年差
40
-18%
Kelianにおける最終的な金商品の残物は、13百万米ドルの利益を生み前年は0百万米ドルでした。
Kennecott LandプロジェクトDaybreakでは、土地の販売が着実に増加しています。2006年においては、
900以上の住宅敷地が売却されました。それに比べて2005年は、年間を通して450件住宅敷地の売却があり
ました。
探鉱及び評価
税引後費用(本社報告-百万米ドル)
2006
163
2005
前年差
174
-6%
本社報告の税引後探鉱費用は、探鉱設備の除却益を控除した後のネット金額になっております。2006年に
カナダにあるAshton Miningのリオティント所有分を売却し、売却益として37百万米ドルが計上されました。
当期においては、以下の探鉱プロジェクト及びプログラムが遂行されました。
商品
鉄鉱石
一般炭及び原料炭
産業用鉱産物
ボーキサイト
銅
ダイヤモンド
プロジェクト名
Caliwingina Northを含むピルバラ・プロジェ
クト(引続きドリリング)
Chapudiプロジェクト、南アフリカ(引続き限
定ドリリング)
Jarandolプロジェクト、セルビア - ホウ酸塩
(ドリリング開始)
グリーンフィールドプログラム
西アフリカ、西豪州
コロンビア、北アメリカ、南アメリ
カ、及びモンゴル
ヨーロッパ、南アフリカ、及び南
米を含む全国的な地域
ブラジル、豪州
米国、メキシコ、カナダ、チリ、ペ
ルー、及びアルゼンチン
Bunderプロジェクト、インド バルクサンプリ インド、ブラジル、カナダ、ボツ
ング及びマグニチュードの状態に関する研 ワナ、ロシア、モーリタニア、及
究中
びマリ
RioNor合弁事業の一部として、ロシアの探鉱が引続き行われています。採掘有望地の候補について現在
検討中です。12月にウガンダにてNamekaraバーミキュライト(蛭石)鉱床の購入契約が結ばれました。
ピルバラ、Kennecott Utah Copper、FreeporとCortez合弁事業、Greens Creek、及びNorthparkesを含む
数多くのリオティントの操業において、ブラウンフィールドの探鉱が進行中です。
Eagle(ニッケル/銅、米国)、Resolution(銅/金、米国)、Potasio Rio Colorado(灰汁、アルゼンチン)、La
Granja(銅、ペルー)及びSimandou(鉄鉱石、ギニア)を含む数多くのプロジェクトにおいて、評価が行われて
います。リオティントは、アラスカにあるPebbleの銅-金-モリブデンの鉱床で、Northern Dynasty Mineralsの
業務をモニターしています。インドネシアのLa Sampala(ニッケル)において、事業契約(COW)の交渉が引
続き行われています。
リオティントは、Ivanhoe Mines社と共同でモンゴル政府と投資契約を交渉中です。
15/27
投資プロジェクト
プロジェクト
予想コスト/百万米ドル
2006年完了済案件
鉄鉱石-Hamersley(リオティント持分100%)
290
Tom PriceとMarandoo鉱山拡張及び
Nammuldiの新規鉱山建設
鉄鉱石-Robe River(リオティント持分53%)
200
100キロメートルの複線の完成を含む鉄道能力
の拡張
銅-Escondida Sulphide leach(リオティント持
925
分30%)向こう25年間以上にわたり電気銅を年
間180,000トン生産する。
現状/特記事項
Marandoo及びNammuldiは完了し
ており、Tom Priceは2007年第1四
半期に終了予定です。
プロジェクトは、予算通りで予定より
も早く完了しました。
硫化鉱のリーチング工場における
最初の電気銅生産は、2006年6月
に行われました。
プロジェクトは、10月に完了し予定
よりも3ヶ月早く終了し、予算よりも
低く抑えました。
チタン原料-UGS工場の年間生産量を325,000
トン-375,000トンへ更なる拡張投資
79
ホウ酸-Rio Tinto Mineralsのホウ酸拡張工事
の第2フェーズ
50
プロジェクトは、予定通りで予算より
も低く抑えました。
原料炭-Hail Creek(リオティント持分82%)の6
百万トンの年間能力から8百万トンの年間公称
能力まで拡張し、選炭工場においても12百万ト
ンまで増加。
223
ドラッグラインは2006年第3四半期
初頭に稼動開始しました。
現在進行中
銅-Kennecott Utah Copper(リオティント持分
100%)East 1 push back このプロジェクトは露
天掘りの寿命を2017年まで引き伸ばす上、そ
の後坑内堀りか露天掘りの選択肢を持つこと
ができる。
170
ダイヤモンド-Diavik(リオティント持分60%)で
のA418岩脈の建設及び実地調査の探索を含
んだUnderground miningの生存能力に関する
研究の財政的支援
265
鉄鉱石-Hamersley(リオティント持分100%)の
鉱山であるYandicoogina鉱山の年間36百万ト
ンから52百万トンの生産拡張
530
このプロジェクトは、2005年2月に
承認され、pushback作業を実行
中。小石の破砕機は2006年第3四
半期に稼動開始しました。
このプロジェクトは、2004年に承認
されました。A418岩脈は2005年の
後半に閉鎖され脱水処理が2006
年に完了しました。A418岩脈の建
設は2007年に終了し、2008年より
A418パイプの生産が開始します。
実地調査の建設も順調に進んでお
り、2007年3月までに終了予定で
す。
両方のプロジェクトは共に2005年
10月に承認され、2007年の第3四
半期に完了予定で、予定よりも進
んでおり予算内です。
16/27
プロジェクト
鉄鉱石-Hamersley(リオティント持分100%)の
Dampier港の年間生産量を116百万トン-140
百万トンへ拡張/車両とインフラの追加
チタン原料-QMM(リオティントの持分80%)によ
るマダガスカルのイルミナイト鉱山開発及びQIT
における製錬設備の向上
金-Cortez Hills(リオティント持分40%)の開発
エネルギー-Rössing(リオティント持分68.6%)
ウラン鉱山寿命を2016年に延長
予想コスト/百万米ドル
現在進行中
803
850
現状/特記事項
両方のプロジェクトは共に2005年
10月に承認され、2007年の終わり
に生産開始予定です。
基本的なインフラは設置済で、港湾
設備の建設契約は2006年に結ば
れました。投資額は、予算変更後
の金額です。最初の生産は2008年
を予定しています。
504
2005年9月に承認され、開発に必
要な許可の取得に注力中です。プ
ロジェクトは、予定通りかつ予算内
です。
82
2005年12月に承認済で、作業は鉱
山寿命を2016年以後まで延長すべ
くスケジュール及び予算通り行わ
れています。
ダイヤモンド-アーガイル(リオティント持分
910
100%)露天掘を停止し、坑内掘りの開発により
鉱山寿命を2018年まで延長
最近承認されたもの
鉄鉱石-Hope Downs(リオティント持分:鉱山
50%、インフラ設備100%)の年間生産量を22
980
百万トンにする為の鉱山及び関連インフラの建
設開発
銅-Northparkes(リオティント持分80%) E48
160
のブロックケービングプロジェクトにより鉱山寿
命を2016年まで延長
2005年12月に承認され、坑内掘り
は2008年より生産が増加していく
見込みです。
エネルギー-Blair Atholにかわり、Clermont(リ
オティント持分50.1%)の年間12.2百万トン生
産
750
2007年1月に承認されました。2010
年第2四半期に最初の船積が予定
され、2013年にはフル生産に到達
する予定です。
860
2007年1月に承認されました。プロ
ジェクトは、2008年の終わりに完成
予定で、2009年第1四半期より徐々
に収容能力が増加する予定です。
鉄鉱石-Cape Lambert(リオティント持分53%)
の年間収容能力55百万トンから80百万トンへ
の港湾設備拡張工事
建設中です。2008年頭に最初の生
産が始まる予定です。
2006年11月に承認されました。
17/27
出資した資本の引き揚げ
2006年における出資資本の引き揚げには、リオティント持分56.2%であったサルディニアのEurallumina精製
所及びカナダのAshton Miningの持分売却があります。
価格及び為替レート影響
以下の影響は、個々の商品価格及び為替レートが個別に変化するという仮定に基づき、根元的当期純利
益への影響を予想したものです。本来、為替と商品価格の関係は、非常に複雑で、為替レートの変動は商品
価格を変動させ、逆の場合も同様であり相互に影響しあっています。以下の表で示された為替影響は、操業
コストの為替レート変動による影響は含んでいますが、外貨建ての運転資本の再評価による影響は除外して
います。その為、これらは注意を払って取り扱う必要があります。
平均価格/為替レート
2006年
銅
アルミニウム
金
モリブデン
豪ドル
カナダドル
南アフリカ ランド
変化
年間根元的当期純利益への
影響(百万米ドル)
306c/lb
116c/lb
$602/oz
$25/lb
+/- 10c/lb
+/- 10c/lb
+/- $50/oz
+/- $5c/lb
138
144
38
61
75USc
88USc
15USc
+/- 5USc
+/- 5USc
+/- 2USc
187
45
29
更なる情報については、以下の場所に連絡して下さい。
ロンドン
豪州
広報関連
Nick Cobban
オフィス:+44-(0)20-8080-1305
携帯電話:+44-(0)7920-041-003
Christina Mills
オフィス:+44-(0)20-8080-1306
携帯電話:+44-(0)7825-275-605
広報関連
Ian Head
オフィス:+61-(0)3-9283-3620
携帯電話:+61-(0)408-360-101
投資家関連
Nigel Jones
オフィス:+44-(0)20-7753-2401
携帯電話:+44-(0)7917-227-365
David Ovington
オフィス:+44-(0)20-7753-2326
携帯電話:+44-(0)7920-010-978
投資家関連
Dave Skinner
オフィス:+61-(0)3-9283-3628
携帯電話:+61-(0)408-335-309
Susie Creswell
オフィス:+61-(0)3-9283-3639
携帯電話:+61-(0)418-933-792
日本
財務業務事業部
植松 健
オフィス:03-3222-2440
携帯電話:090-4012-5960
メール: [email protected]
大木 龍
オフィス:03-3222-2440
携帯電話:090-8847-0607
メール: [email protected]
ウェブ: (http://www.riotinto.com/)
高画質な映像は右のリンク先より参照可能です:
http://www.newscast.co.uk
18/27
連結損益計算書
総売上高(持分会計適用会社の持分相当額を含む) (a)
連結上売上
営業費用 (減損組戻/費用を除く)
正味減損 組戻/(費用)
事業の所有権売却益(投資を含む)
営業利益
持分会計適用会社持分相当額
税引前経常利益 (財務項目を除く)
財務項目
外部純借入金とグループバランスの為替影響
ヘッジとして認められない金融派生商品
受取金利及びそれに類する収益
支払金利及びそれに類する費用
現在価値に換算した引当金の償却額
小計
税引前経常利益
当期納税額 (b)
当期利益
外部株主に帰属する利益
リオティント株主に帰属する利益 (当期純利益)
2006年
12月末決算
百万米ドル
25,440
2005年
12月末決算
百万米ドル
20,742
22,465
(13,892)
396
5
8,974
1,378
10,352
19,033
(12,436)
3
322
6,922
776
7,698
46
35
106
(160)
(139)
(112)
10,240
(2,373)
7,867
429
7,438
(128)
(51)
82
(173)
(116)
(386)
7,312
(1,814)
5,498
283
5,215
(a) 総売上高は、子会社への連結上売上のみならず、持分会計適用会社の持分相当額2,975百万米ドル
(2005年年間=1,709百万米ドル)を含みます。
普通株式1株当たり純利益
普通株式1株当たり稀釈化利益
557.8c
555.6c
382.3c
381.1c
普通株式1株当たり純利益算定時の当期加重平均株式数は、Rio Tinto plc及びRio Tinto Ltd.合計で
1,333.4百万株で、内訳としては、Rio Tinto plcが1,047.7百万株でRio Tinto plcが保有しないRio Tinto Ltd.株
が285.7百万株です。
当期支払配当金(百万米ドル)
一株当たり配当金:当期支払分
-通常配当金
-特別配当金
一株当たり配当金:当期の営業結果発表時に公開された分
-通常配当金
-特別配当金
2,573
1,141
81.5c
110.0c
83.5c
-
64.0c
-
41.5c
110.0c
19/27
連結キャッシュ・フロー計算書
連結活動によるキャッシュ・フロー
持分会計適用会社からの配当金
事業活動によるキャッシュ・フロー
2006年
12月末決算
百万米ドル
9,469
1,727
11,196
2005年
12月末決算
百万米ドル
7,657
600
8,257
受取金利-支払金利
外部株主に対する配当金支払
税金
営業活動によるキャッシュ・フロー
(128)
(193)
(2,799)
8,076
(128)
(169)
(1,017)
6,943
投資活動によるキャッシュ・フロー
合併会社及び子会社の売買差額
有形、無形固定資産の購入
探鉱評価費用
その他投資の売却
その他金融資産の購入
その他の投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動前のキャッシュ・フロー
(279)
(3,920)
(345)
293
(167)
56
(4,362)
3,714
321
(2,552)
(264)
133
(231)
110
(2,483)
4,460
財務活動によるキャッシュ・フロー
リオティント株主への持分権益配当の支払
リオティント株主からの株式買戻し
リオティントにおける普通株式発行による収入
新規借入による収入
借金返済
その他の財務活動によりキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金等価物の為替影響
現金及び現金等価物の増減額
現金及び現金等価物期首残高
現金及び現金等価物期末残高
(2,573)
(2,370)
31
483
(1,102)
142
(5,389)
30
(1,645)
2,367
722
(1,141)
(877)
100
388
(893)
12
(2,411)
(8)
2,041
326
2,367
2006年
7,867
2005年
5,498
2,373
112
(1,378)
(5)
1,469
(396)
237
60
(271)
(454)
(394)
152
97
9,469
1,814
386
(776)
(322)
1,334
(3)
250
202
(261)
(249)
(530)
279
35
7,657
連結活動によるキャッシュ・フローの内訳
税金等調整前当期純利益
調整項目:
税金
財務項目
持分会計適用会社税引後利益の持分相当額
事業の所有権売却益(投資を含む)
減価償却費及びアモチゼーション
正味減損 組戻/(費用)
探鉱評価費用引当金
引当金繰入額
引当金取崩額
棚卸資産の増減額
売上債権及びその他債権増減額
仕入債務及びその他債務増減額
その他
合計
20/27
連結貸借対照表
固定資産
営業権
無形資産
有形固定資産
持分会計適用会社への投資
合弁会社への貸付金
棚卸資産
売上債権及びその他の債権
繰延税金資産
回収可能税金
その他金融資産
小計
流動資産
棚卸資産
売上債権及びその他債権
合弁会社への貸付金
回収可能税金
その他金融資産
現金及び現金等価物
小計
流動負債
当座貸越の返済
借入金
仕入債務及びその他債務
その他金融負債
未払税金
引当金
小計
流動純資産
固定負債
中期および長期借入金
仕入債務及びその他債務
その他金融負債
未払税金
繰延税金負債
引当金
小計
純資産
資本金及び資本準備金
株式資本
-Rio Tinto plc
-Rio Tinto Ltd. (Rio Tinto plc持分除く)
資本準備金
その他準備金
利益剰余金
リオティント株主持分
外部株主持分
資本合計
2006年
12月末決算
百万米ドル
2005年
12月末決算
百万米ドル
841
384
22,207
2,235
136
99
983
225
135
374
27,619
1,020
220
17,620
1,829
159
141
703
55
122
453
22,322
2,540
2,938
15
79
567
736
6,875
2,048
2,488
30
536
2,379
7,481
(14)
(1,490)
(2,693)
(193)
(1,024)
(366)
(5,780)
1,095
(12)
(1,190)
(2,190)
(86)
(987)
(321)
(4,786)
2,695
(2,007)
(362)
(233)
(86)
(2,339)
(4,302)
(9,329)
19,385
(2,783)
(269)
(113)
(51)
(2,197)
(3,865)
(9,278)
15,739
2006年
2005年
172
1,099
1,919
641
14,401
18,232
1,153
19,385
172
1,019
1,888
(24)
11,893
14,948
791
15,739
2006年12月31日時点で、Rio Tinto plcは普通株式を1,023.6百万株発行しており、Rio Tinto plc保有分
を除くRio Tinto Ltd.は285.7百万株を発行しています。
2006年12月31日時点で、一株当たりの有形純資産は、米ドル12.99でした。(2005年12月31日:米ドル
10.12)
21/27
容認済連結収益費用計算書
通貨変更による調整
キャッシュ・フローヘッジ評価損益
有価証券評価益
損益計算書計上済のキャッシュ・フローヘッジ売却損
損益計算書計上済の有価証券売却益
除却の為替換算替え
年金数理による退職引当金損益
純資産に対して直接容認された税金
純資産に対して直接容認された費用/収益の合計
当期税引後利益
当期容認済収益
連結持分変動計算書
開始残高
リオティント 外部株主
株主持分
持分
百万米ドル 百万米ドル
820
42
(178)
(200)
14
5
63
74
(4)
4
338
35
19
83
1,076
39
7,438
429
8,514
468
2006年
2005年
12月末決算 12月末決算
百万米ドル 百万米ドル
862
(445)
(378)
(142)
19
37
137
1
(4)
(88)
4
373
178
102
57
1,115
(402)
7,867
5,498
8,982
5,096
リオティント 外部株主
株主持分
持分
百万米ドル 百万米ドル
14,948
791
2006年
2005年
12月末決算 12月末決算
百万米ドル 百万米ドル
15,739
12,700
今年度容認された合計収益
配当金
8,514
(2,573)
468
(193)
8,982
(2,766)
5,096
(1,312)
-資本管理プログラム
-株式オプションの実行
普通株式発行
子会社による株式発行
従業員持株制度による損益計算書計上額
その他変動額
期末残高
(2,658)
(49)
31
23
(4)
18,232
69
18
1,153
(2,658)
(49)
31
69
23
14
19,385
(877)
100
4
24
4
15,739
豪州IFRSによる調整
グループの財務諸表は、EUによって受理されたIFR(EU IFRS)に準拠して作成されましたが、豪州のIFRSと
は若干相違する箇所があります。
EU IFRSへの移行は、2004年1月1日付けの英国GAAP財務諸表に基づくものです。英国GAAP下では1998
年前に取得した営業権について純資産から直接償却されます。IFRS 1条の下では、既に純資産から直接償
却された営業権はIFRSへの移行時に復活されることはありません。豪州のそれと同種のAASB 1条の下で
は、このような取引は認めらませんので、株主資本は豪州IFRS下においては営業権を加算しなければなりま
せん。2006年12月末における営業権は、740百万米ドルでした。(2005年は、743百万米ドル)
上記の例外事項を除き、EU IFRSに基づいて作成された連結財務諸表は、豪州IFRSと同一です。
22/27
当期純利益と根元的当期純利益の調整
税前
利益
税額
外部
2006年
2005年
株主持分 12月末決算 12月末決算
百万米ドル
百万米ドル
(2)
3
311
(276)
(76)
44
4
根元的当期純利益の除外項目
事業の所有権売却益(投資を含む)(a)
5
減損の純額 戻し額/費用発生額 (b)
396
為替変動及び金融派生商品
-外部純借入金とグループバランスの為替影響(c)
46
(70)
-ヘッジ会計として認められない通貨及び
金利デリバティブによる損益(d)(e)
35
(9)
-持分会計適用会社のヘッジ会計として
認められない外部純借入金の損失(税引後)(c)(d)(e)
2
環境改善対策引当の調整(f)
37
根元的当期純利益の除外項目合計
521
(357)
当期純利益
10,240 (2,373)
根元的当期純利益
9,719 (2,016)
8
(16)
(87)
4
30
(40)
(64)
(429)
(365)
2
37
100
7,438
7,338
(12)
84
260
5,215
4,955
根元的当期純利益(Underlying Earning)とは、Rio Tintoがその根底にある操業のビジネス・パフォーマンスを
より忠実に表現すべく用いた表現です。根元的当期純利益及び当期純利益は、両方ともにリオティント持株
帰属分です。根元的当期純利益は、当期純利益から以下の(a)から(f)を控除したものです。
(a)事業の権益(投資を含む)及び未開発財産の処分に伴う損益
(b)固定資産の減損に関連した費用及び便益
(c)米ドル債務及び関連会社間債権債務の為替差損益
(d)純粋な商取引以外のヘッジ会計として不適格な通貨及び金利デリバティブの再評価
(e)基準通貨が米ドル以外の組織における米ドルデリバティブ契約に基づく時価評価額
(f)根元的なビジネス・パフォーマンスの追加的な洞察ができるようにするため除外されるべき損益項目
37百万米ドルの環境改善対策引当の調整(2005年度は、84百万米ドル)は、Kennecott Utah Copperの債
務に関連したものです。これは、2002年に特別費用計上されたもの戻し分で、当時は調整利益から除外され
ていたものでした。そのため、この戻し分は、根元的当期純利益からも除外されるべきものです。
リオティントは開発費として利用する為、最近未開発の土地を売却しましたが、このような活動までグループ
の通常営業活動の構成要素に含まれています。そのため、根元的当期純利益の定義が、2006年に変更さ
れ、未開発の土地の売却損益も含まれることになり、これに関連して減損費用と戻し分についても含まれるこ
とになりました。定義の変更は、2006年の連結上の根元的当期純利益を46百万米ドル押し上げました。
(2005年度の根元的当期純利益には、影響なし)
2006年
2005年
12月末決算 12月末決算
百万米ドル
百万米ドル
連結上の純借入金
連結純借入金の変動分析
開始残高
(1,313)
(3,819)
通貨変換による調整
(56)
96
損益計算書に計上された為替差損益
38
13
純借入金に関連する金融派生商品の損益
44
(85)
為替変動を除くキャッシュ・フロー
(1,146)
2,546
その他の変動
(4)
(64)
期末残高
(2,437)
(1,313)
期末残高分析
借入金
(3,497)
(3,973)
当座貸越
(14)
(12)
現金及び現金等価物
736
2,379
その他の流動的な資産
6
5
純借入金に関連する金融派生商品
332
288
連結上純借入金
(2,437)
(1,313)
23/27
地域別分析表(原産国基準)
2006年
%
2006年
12月末決算
百万米ドル
2005年
%
29.6
50.0
10.5
5.7
1.6
2.6
100.0
30.8
51.2
6.3
5.5
3.4
2.8
100.0
31.7
49.2
16.4
2.1
1.8
(1.2)
100.0
31.7
53.2
10.5
2.1
4.6
(2.1)
100.0
総売上高
北米
豪州、ニュージーランド
南米
アフリカ
インドネシア
欧州その他
合計
純利益
北米
豪州、ニュージーランド
南米
アフリカ
インドネシア
欧州その他
合計
純支払利息
根元的当期純利益
根元的当期純利益の除外項目
当期純利益
7,529
12,703
2,679
1,461
396
672
25,440
2005年
12月末決算
百万米ドル
6,397
10,613
1,302
1,149
702
579
20,742
2,331
3,618
1,205
157
133
(89)
7,355
(17)
7,338
100
7,438
1,584
2,659
526
103
230
(103)
4,999
(44)
4,955
260
5,215
2006年
12月末決算
百万米ドル
2005年
12月末決算
百万米ドル
地域別分析表(販売先基準)
2006年
%
21.9
17.2
19.6
16.0
13.5
5.8
6.0
100.0
2005年
%
21.7
20.5
19.1
15.0
12.8
6.7
4.2
100.0
総売上高
北米
欧州
日本
中国
その他アジア
豪州、ニュージーランド
その他
合計
5,575
4,378
4,986
4,062
3,438
1,477
1,524
25,440
4,499
4,260
3,954
3,112
2,663
1,400
854
20,742
(a)上記の分析表は、持分会計適用会社に対するリオティント持分を含んでいます。
(b)商品カテゴリー及び地域には、割引のアモチゼーションが含まれています。子会社のその他の財務コ
ストは、純支払利息に含まれています。
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税金調整表
税引前利益
控除:持分会計適用会社の純利益持分
親会社及び子会社税前利益
イギリス及び豪州の税率30%に基づく予定未払税金額
根元的当期純利益の除外項目による影響額
その他の違い
追加的に容認された繰延税金資産 (a)
従来認証されなかった繰延税金資産の活用
税率の変化に伴う繰延税金負債の調整 (b)
イギリス及び豪州以外で適用される税率
資源減耗額及びその他の償却引当
研究開発及びその他の投資に関する引当
その他
小計
合計税額
2006年
2005年
12月末決算 12月末決算
百万米ドル
百万米ドル
10,240
7,312
(1,378)
(776)
8,862
6,536
2,659
1,961
201
(102)
(335)
(140)
(46)
242
(187)
(21)
(487)
2,373
(83)
214
(164)
(21)
9
(45)
1,814
(a)335百万米ドルの繰延税金資産の追加的認証は、グループの米国における操業で将来の課税所得
の発生見込みが上昇したことを反映したものです。
(b)カナダ税率が減少した結果、46百万米ドルの繰延税金負債が税金調整の対象となりました。
(c)この税金調整表は、親会社及び連結子会社からなります。持分会計適用会社の税引後利益に対す
るリオティントグループ持分は、770百万米ドルです。(2005年は、361百万米ドル)
(d)この税金調整表は、2年とも米国の税金を通常の課税標準としています。従来は、米国の税金はAMT
ベースで分析されていました。従って、2005年の表は変更されています。
(e)合計税額は、イギリスの41百万米ドル、豪州の1,420百万米ドル、及びその他の912百万米ドルを含ん
でおります。2005年度は、それぞれ-19百万米ドル、1,056百万米ドル、及び777百万米ドルです。
会計方針
この報告書に含まれる財務情報は、2006年12月31日時点で強制されているEUで採用された全ての
IFRS及びその解説に準拠して作成され、また、イギリスの法律、及び豪州証券取引委員会によって2006
年1月27日に改正された豪州の法律とEUのIAS規準の第4条に準拠して作成されています。2005年12月
31日の財務諸表は、基本的にEU IFRSに準拠して作成されていますが、例外事項は以下の通りです。
-IFRIC 4条「設備にリース資産が含まれているかの判定」の採択
-探鉱及び評価にかかる費用の会計方針の変更がありました。従来は、グループ全体の処理として受益
的利益の獲得時又は採掘権獲得時に資産計上していました。減損については、プロジェクトの可能性に
ついて高度な自信があり、それ故にグループに将来の経済便益をもたらす事が見込まれない限り、全額
引当金として繰入されていました。そして、もし開発の結果としてその後の会計期間に費用回収が可能と
見込まれた場合にその引当金が戻入されていました。グループの新しい政策により探鉱費用は、プロ
ジェクトの可能性について高度な自信があり、グループに将来の経済便益をもたらすことが見込まれる時
点までは資産化されません。
-さらに、連結子会社間における債権債務の為替差損益に関する処理が説明されているIAS 21条が
2005年12月に発行されました。この説明は、一定の条件下においてそのような貸付金は報告企業の海外
操業における純投資に含められることを意味します。この説明は、2005年12月31日決算について適用さ
れました。
上記の調整による影響は、グループの利益や当期又は前期の株主資金に対して重要ではありません。
その為、前期の情報については再び述べてはいません。
前期の財務情報について
序文で公表した財務データは、2006年におけるリオティントグループの完全な財務諸表から構成されて
いません。これは、取締役会及び監査人に2007年2月23日に承認され、その後、株式登録機関と豪州証
券取引委員会に保管されます。従って、2006年の財務データはまだ監査されていません。
2005年12月31日の財務情報は、取得原価の規約に基づき作成された正規の財務諸表から抽出されま
したが、一定の金融派生商品の契約及び会社に登録された財務資産は再評価されるように変更されまし
た。2005年12月31日における正規の財務諸表に対する監査報告書は、イギリスの会社法1985の237(2)
条(記録及び返品に関する会計処理の妥当性)または、237(3)条(必要な情報及び説明の提供)を含ん
でいなかったとして不適当とされました。
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ビジネスユニット別財務情報の注記(7ページ、8ページ)
(a) 総売上高は、子会社についてはその売上高の100%、持分会計適用会社についてはその売上高に対する
リオティントの持分相当額を示しています。
(b) 子会社及び持分会計適用会社の税引前純利益は、税金、財務項目の純額、減価償却費、及びアモチ
ゼーション控除前の利益を示しています。
(c) 当期純利益は、リオティントグループに帰属する税引後利益を示します。子会社の利益は、利息控除及び
例外的項目控除前ですが、資産の間接償却後の数字です。持分会計適用会社に帰属する利益は利息を含
んでいます。商品事業部に属する純利益は、根元的当期純利益算出時に控除されるものは除外されていま
す。
(d) この中にはRio Tinto Coal Australia(100%)及びCoal & Allied(75.7%)が、リオティント持分の中に含まれて
います。
(e) この中にはComalco(100%)及びAnglesey Aluminium(51%)が、リオティント持分の中に含まれています。
(f) 1998年以降のグラスバーグにおけるジョイント・ベンチャー契約によれば、リオティントは拡張及び開発の
結果追加生産された部分の40%の権益を保有します。
(g) ビジネスユニットは、グループの経営管理体系に基づき分類されます。一般的にこの体系は、各ビジネス
ユニットにおける主要商品に基づきますが例外もございます。例えば、銅事業部には一定の金採掘活動が含
(h)設備投資は、土地、工場、備品、及び探鉱を除く無形固定資産の購入から除却分を除いたネットの現金流
出額から構成されます。上図の詳細は、100%子会社の設備投資と持分会計適用会社に対するリオティント持
(i) 減価償却費の金額は、100%子会社と持分会計適用会社に対するリオティントの持分の減価償却費及びア
モチゼーションを含みます。
(j)子会社のオペレーティングアセットは、純借入及び少数株主持分控除前の純資産で、これは関連会社の純
資産を参考にする上で計算されます。持分会計適用会社についてはリオティントの純投資額が計上されてい
ます。
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豪ドル、英ポンド、米ドルによる財務データの要約
2006年
2005年
2006年
2005年
2006年
2005年
12月末決算 12月末決算 12月末決算 12月末決算
12月末決算 12月末決算
百万豪ドル 百万豪ドル 百万ポンド 百万ポンド
百万米ドル 百万米ドル
33,810
27,195
13,818
11,390 総売上高
25,440
20,742
29,856
24,954
12,203
10,451 連結上売上
22,465
19,033
13,609
9,587
5,562
4,015 税引前利益
10,240
7,312
10,455
7,208
4,273
3,019 当期純利益
7,867
5,498
9,885
6,837
4,040
2,864 リオティント株主帰属分の当期純利益
7,438
5,215
9,752
6,497
3,986
2,721 根元的当期純利益
7,338
4,955
741.3c
501.2c
303.0p
209.9p 普通株式1株当たり純利益
557.8c
382.3c
731.3c
476.2c
298.9p
199.4p 普通株式1株当たり根元的当期純利益
550.3c
363.2c
リオティント株主に対する1株当たりの配当金
252.76c
108.85c
106.66p
45.69p - 支払額(特別配当金含む)
191.5c
83.5c
82.84c
200.28c
32.63p
85.24p - 配当案(特別配当金を含む)
64.0c
151.5c
4,936
5,848
2,017
2,449 財務活動前のキャッシュ・フロー
3,714
4,460
(3,084)
(1,793)
(1,241)
(760) 純借入金
(2,437)
(1,313)
23,069
20,407
9,283
8,650 リオティント株主に帰属する持分
18,232
14,948
*根元的当期純利益は、英語版23ページに記載されている項目が100百万米ドル(2005年度:260百万米ドル)除外され
ています。
上図の財務データは、英語版19-22ページに記載された主要な財務諸表から抜き出したものです。豪州ドル及び英ポン
ドは米ドルに基づき計算されたもので、平均レートや期末レートを用いて適切に換算されていますが、配当金について
は、実際の支払額、支払予定額が記載されています。
メタル価格と為替相場の推移
メタル価格 - 期中平均
銅
- 米セント/ ポンド
アルミ
- 米セント/ ポンド
金
- 米セント/ トロイオンス
モリブデン
- 米ドル/ ポンド
対米ドルの平均為替相場
英ポンド
豪ドル
カナダドル
南アフリカランド
対米ドルの期末為替相場
英ポンド
豪ドル
カナダドル
南アフリカランド
2006年
2005年
12月末決算 12月末決算
百万米ドル 百万米ドル
変動比
2006年
2005年
166c
86c
444
31
84%
35%
36%
(20%)
1.84
0.75
0.88
0.148
1.82
0.76
0.83
0.157
1%
(1%)
7%
(6%)
1.96
0.79
0.86
0.143
1.73
0.73
0.86
0.158
13%
8%
(0%)
(9%)
306c
116c
602
25
当レポートの入手先
当レポートは、リオティントのホームページからダウンロードできます。
http://www.riotinto.com/5157_5154.asp
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