System Console Software ReleaseNote_ja - ソフトウェア

C120-E101-23Z2(B)
System Console Software 2.6.1
リリースノート
前書き
本書は、System Console Software 2.6.1 の機能概要、および使用上の注意点についてまと
めたものです。詳細な使用方法については、System Management Console (SMC)添付の取
扱説明書、および System Console Software (SCS)のオンラインマニュアルをご参照下さい。
Chapter1 SCS 2.6.1 機能概要
No.
1
コンポーネント
SCS 情報
2
マシン管理
パッケージ名
FJSVscs
6
FJSVcsl
FJSVkcsl
FJSVccsl
FJSVmadm
FJSVmand
FJSVpmnd
FJSVmasv
FJSVmaom
オ ン ラ イ ン マ ニ FJSVcslom
ュアル
FJSVapcs
自動電源制御
パ ー テ ィ シ ョ ン FJSVclis
インストーラ
RC2000
FJSVrcon
7
ダンプ補助
8
シ ス テ ム 情 報 採 FJSVsnap
取ツール
9
コンソール補助
10
Server Default FJSVdef
Configuration
11
SCF ドライバ
3
4
5
C120-E101-23Z2(B)
FJSVdmp
FJSVscsl
FJSVlscd
FJSVlscdx
FJSVlscr
FJSVlscu
FJSVlscuj
機能
System Console Software (SCS)のバージョン情報
を格納しています。
本体の制御および状態監視を行います。
PRIMEPOWER 100/200/250 SMC の制御および状態監視
を行ないます。(*1)
SCS のオンラインマニュアルです。
(HTML 形式).
本体装置の自動電源制御を行います。
本体装置のパーティションへ OS や製品をインスト
ールするための補助ツールです。
本体装置のパーティションごとのコンソール画面制
御を行います。
本体装置のパーティションごとの OS ダンプを採取
します。
シ ス テ ム コ ン ソ ー ル (System Management
Console)のハード・ソフト構成、環境設定、ログお
よび動作状態に関するファイル、ならびにコマンド
実行結果を採取してテープ装置などに障害調査に必
要なシステム情報を採取します。
SCS およびシステムコンソール(System Management
Console)の補助ツール群です。
クラッシュダンプの退避機能を有効にし、システム
ログの肥大化によるファイルシステム容量不足の発
生を防止します。(*1)
RAS 制御のデバイスドライバです。(*2)
(1/43)
12
13
14
FJSVscd
FJSVscdx
FJSVscr
FJSVscu
FJSVscuj
FJSViomp
FJSVpscd
FJSVpscr
FJSVpscu
FJSVpscuj
Web-Based Admin FJSVwvcnf
FJSVwvbs
View
FJSVwvdl
FJSVvts
SUNWvts
SUNWvtsmn
SUNWvtsx
パネル制御ドラ FJSVpnlx
FJSVpnl
イバ
VTS
15
Java版RC2000
16
HRM-Server シス FJSVhrmsc
テム稼働支援
テープドライバ FJSVdcnf
定義設定ツール
17
FJSVrcon2
FJSVrcond
FJSVrcone
FJSVrconm
RAS 制御のデバイスドライバです。(*3)
RAS 制御のデバイスドライバです。(*4)
システムコンソール(PRIMEPOWER 100/200/250 SMC
のみ)の制御および状態監視の GUI メニュー機能をサ
ポートするための基盤機能です。(*1)
オンライン診断テストを行ないます。(*1)
パネル制御用デバイスドライバ (*4)
RC2000 機能を Java 版で提供します。(*5)
Java 版 RC2000 では、PRIMEPOWER200/400 等
のシステムコンソールなしモデルの OS コンソール
管理をすることができます。
システムの安定稼働を目的とし、保守作業の迅速か
つ確実な実施を支援する機能。(*1)
対象テープ装置のドライバ定義を自動的に設定しま
す。
(*1) PRIMEPOWER 100/200/250 SMC のみインストールされます。
(*2) PRIMEPOWER 100 SMC のみインストールされます。
(*3) PRIMEPOWER 200 SMC のみインストールされます。
(*4) PRIMEPOWER 250 SMC のみインストールされます。
(*5)オプションインストールにて、javarc を指定した場合のみインストールされます。
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(2/43)
Chapter2 アップデート情報
本ソフトウェアで、以前のバージョン・レベルに対する変更点は、以下のとおりです。
[最新版のマニュアルについて]
System Console Software の最新マニュアルは以下のサイトで公開されておりますのでそ
ちらを参照願います。
http://software.fujitsu.com/jp/manual/
注)System Console Software CD-ROM(本体 CD)ならびに Additonal CD-ROM Axx に
同梱されているマニュアルは最新版ではございませんので、ご注意ください。
[SCS2.6.1 の変更点]
(1)
PRIMEPOWER250SMC における新 CPU(1.65GHz)、新 I/O(Quad Gigabit Ethernet
(PW-type))サポート
(2)
JavaTM 2 Runtime Environment Standard Edition Version 1.3.1_17 対応
(3)
英語メニューおよびメッセージの改善
(4)
partition_setup において、以下の機能を追加
・SolarisTM 10 OS インストール設定時の仮ブートにおける GR マルチパスドライバ
設定。
[SCS2.6 の変更点]
(1)
SolarisTM 10 OS 対応
(2)
ACFAIL occerd メッセージのレベル変更機能の追加
(3)
OS コンソール接続セキュリティ強化機能の追加
(4)
get_console(1M)コマンドの追加
(5)
partition_setup において、以下の機能を改善
・Enhanced Support Facility 以外にも複数の製品を SolarisTM 10 OS に一括でイン
ストールできるようにしました。
(6)
NTP デーモンの SMF(Service Management Facility)対応
(7)
Web-Based Admin View クライアントにおいて、以下の Web ブラウザを新規追加
・SolarisTM Workstation
- Web ブラウザ:Mozilla Web ブラウザ
(SolarisTM 10 OS にバンドルされている Mozilla 環境)
注)但し、SolarisTM10 OS を使用する場合のみ。
また、その場合は、JavaTM 2 Runtime Environment Standard Edition
Version 1.4.2_06 を使用する。
(8)
障害修正
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(3/43)
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVclis
FJSVrcon
障害内容
・仮ブート実行中に OS インストールが開始される場合があ
る。
・参照作成時に設定スクリプトが実行されない場合がある。
・SolarisTM 7 OS 以前への製品インストール時に、umount コ
マンドのエラーが出力される。
・ログ情報抽出ライブラリにおいて装置番号 16 番以降を指定
した場合、オプションエラーで復帰しログの抽出を行うこと
ができない。
[SCS2.5.1 の変更点]
(1)
システムコンソールの NTP デーモン起動条件の改善
(2)
テープドライバ定義設定機能をサポート
(3)
コンソール接続装置が二重化されていない場合のコンソールパス監視機能の追加
注)本体装置パーティションで Solaris 7 を使用している場合は、注意事項 35 を参照
してください。
(4)
PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 において、RCI 未構築時にシステム電源投
入を抑止する機能を追加。
(5)
マシン管理における英語メニューの表記改善
(6)
障害修正
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVscsl
障害内容
・/etc/passwd ファイルのコメントフィールドにスペースを含
む場合、scslownerinfo コマンドを実行するとユーザ名に不
要な文字列が表示される。
FJSVccsl
・PRIMEPOWER2500/HPC2500 の 64CPU モデルにおいて、
2 系統受電筐体に搭載されている FAN/FEP の活性交換がで
きない。
・PRIMEPOWER2500/HPC2500 の 64CPU モデルにおいて、
2 系統受電筐体に搭載されている FAN 構成表示が誤ってい
る。
・ネットワーク変更メニューを連続して実行すると異常終了
する場合がある。
・RCI 無通信タイムアウト時間の表示・設定メニューの機能が
無効なシステム構成であるにもかかわらず、メニューが使用
できてしまう場合がある。
・GP7000F モデル 1000/2000, PRIMEPOWER800/1000/2000
において、複数ノードを同時にネットワーク活性化すると失
敗する場合がある。
FJSVcsl
FJSVkcsl
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(4/43)
[SCS2.5 の変更点]
(1)
PRIMEPOWER250SMC における新 I/O(XVR-100、DAT72)サポート。
(2)
PRIMEPOWER900/1500 における新 CPU(1.89GHz)のサポート。
(3)
PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 における PCI/DISKBOX 保守メニューを改
善する。
(4)
PRIMEPOWER1500/2500/HPC2500 において、部品予防交換に失敗した場合のメッ
セージを改善する。
(5)
PRIMEPOWER2500/HPC2500 における新 CPU(1.82GHz/2.08GHz)のサポート。
(6)
PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 におけるハードウェア障害解析用データ登
録漏れ時の警告メッセージ追加。
(7)
Systemwalker Resource Coordinator V12.0 対応。partition_setup、および Java 版
RC2000 機能において、Systemwalker Resource Coordinator V12.0 環境で使用でき
るよう対応。
(8)
partition_setup の以下の機能を改善。
・Solaris10 インストール
・仮ブートを省略できるよう対応
・インストールスクリプトの優先度を変更できるよう対応
・複数枚 CD 構成の製品に対し、CD イメージを複写できるよう対応
・選択方法、製品インストールログ採取の改善
(9)
ログ機能の改善
(10) PRIMEPOWER Server Manager で本体装置情報を獲得できるよう対応
(11) FJSVsnap における以下の機能が変更されます。
・マシン管理の採取情報を追加しました。(serialid,hcpversion)
・作業領域のデフォルトを、/tmp から/var/tmp に変更します。
・作業領域の空き容量が、採取サイズの合計より小さい場合はエラー終了します。
・採取サイズ上限(128Mbyte)を超えるファイルおよびディレクトリは採取しません。
(12) 障害修正
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVclis
障害内容
・Solaris9 9/04 をインストールする際、仮ブートにおいて
実行する GR 設定コマンドが異常終了する。
・インストールサーバとインストール対象 OS のバージョンが
異なる場合、仮ブートにおいて実行する GR 設定コマンドが
異常終了する。
FJSVccsl
・PRIMEPOWER2500/HPC2500 の 64CPU モデルにおいて、
2 系統受電筐体に搭載されている FAN 構成表示が誤る。
・PRIMEPOWER2500/HPC2500 の 64CPU モデルにおいて、
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(5/43)
修正パッケージ名
FJSVcsl/FJSVkcsl
FJSVrrda
障害内容
2 系統受電筐体に搭載されている FAN/FEP の活性交換がで
きない。
・ハードウェア構成情報表示メニューで、Status 情報が数字で
表示される場合がある。
・Panic 発生時の OS メッセージログ情報が足りない。
・PRIMEPOWER HPC2500 において、Cabinet#1 に実装され
ている DTB が Cabinet#0-DTB#1 と表示される。
・PRIMEPOWER HPC2500 において、TN 構成モード設定失
敗時にエラーメッセージが表示されない。
・PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 において、システ
ムボード操作のメニューにおいて、問題になる PCI カードが
搭載されていないにも関わらず、活性・活電気・非活性操作
に非対応のアダプタが搭載されているというメッセージが
表示される場合がある。
・PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 において、エラー
発生時の詳細情報が欠けている場合がある。
・PRIMEPOWER HPC2500 において、電源 OFF 中にシステ
ム一括電源 OFF を行った場合のメッセージが誤っている。
・PRIMEPOWER1500/2500/HPC2500 において、SCF 停止交
換後のファーム版数が一致しない場合がある。
・PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 において、同じエ
ラーログが2つ採取される場合がある。
・PRIMEPOWER2500/HPC2500 において、NAB のエラーが
発生した際に図番情報が付加されない場合がある。
・TN 装置において、FAN/FEP の活性増設ができない。
・PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 において、本体装
置ネットワークの活性化後、SCF-LAN path error メッセー
ジが監視メッセージに表示されることがある。
・SMC の特定ポートに対してアクセスをしたとき、SCS の機
能が停止する場合がある。
・システムコンソール上で動作するデーモンが不正な TCP コ
ネクションにより動作異常に陥る場合がある。
・RC2000 によるコンソール表示が行えなくなる場合がある。
・HTTP 通信が遅延もしくは不安定な場合、REMCS エージェ
ントが応答しなくなる場合がある。
[SCS2.4 の変更点]
(1)
PRIMEPOWER 900/1500 における SPARC64 V(1.89GHz)をサポート。
(2)
Systemwalker Resource Coordinator V11.0.1 対応。パーティションインストーラ、
および Java 版 RC2000 機能において、Systemwalker Resource Coordinator V11.0.1
環境で使用できるよう対応。
(3)
partition_setup の以下の機能を改善。
・ OS インストール前に、インストールサーバの仮 OS により内蔵ディスク・RAID
装置を認識/確認し、ETERNUS ディスクアレイのドライバ設定ファイルを自動構
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(6/43)
成する機能の追加。
・ インストールスクリプト配置コマンドの追加。
・ フラッシュアーカイブを使用した OS インストール機能の追加。
・ クラスタ構成環境での設定スクリプトの同期実行機能の追加。
・ システムファイル配布機能の追加。
・ ディスクのスライス設定省略機能の追加。
・ ディスク装置の接続確認のため、選択となっていたネットワークブート(仮ブート)
実行を必須とするように仕様を変更。
・ 主要プラットフォーム製品のサポート。
・ セキュリティ強化。
(4)
障害修正
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVccsl
障害内容
・SCF ボード停止交換でパーティション情報が消える場合が
ある。
・PRIMEPOWER1500 における FEP 活性交換メニューのサポ
ート。
・SMC(System Management Console)高負荷時に動作異常を
起こすプロセスがある。
・複 数 装 置 に 対 す る 同 時 フ ァ ー ム ウ ェ ア ア ッ プ デ ー ト で
RASDB のアップデートに失敗する場合がある。
・SMC(System Management Console)冗長化構成でファーム
アップ後、版数情報が正しく表示されない場合がある。
・PRIMEPOWER1500 において、XB-DDC 交換終了後、構成
表示メニューで XB-DDC を選択すると、交換した XB-DDC
が表示されない。
・PRIMEPOWER2500/HPC2500 で CPU Cache サイズ表示を
誤る場合がある。
・パーティション構成変更時に、インターリーブモード設定が
変更されない。
・CPU の Cache-Way 情報が構成状態表示メニューで表示され
ない場合がある。
・ハードウェアエラーログ表示で、被疑箇所の Memory の
SLOT 番号を誤って表示する場合がある。
・SMC(System Management Console)のバックアップ対象
に、SMC に登録してある HCP( Hardware Control Program)
を追加。
[SCS2.3 の変更点]
(1)
PRIMEPOWER 250 SMC サポート
(2)
PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 におけるシステム運用中のファームウェア
アップデート機能をサポート
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(7/43)
(3)
PRIMEPOWER900/1500 における 8GByte メモリモジュールをサポート
(4)
PRIMEPOWER2500/HPC2500 における 16GByte メモリモジュールをサポート
(5)
障害修正
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVrcon
FJSVccsl
FJSVcsl
FJSVkcsl
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障害内容
・多数のコンソールウィンドウを同時に起動すると、コンソー
ルウィンドウにデータが表示されない場合がある。
PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 における障害。
・PCI/DISKBOX 保守メニューの PCI/DISKBOX 活電増設並
びに非活性増設メニューで、初期状態の SB(SystemBoard)
スロットへ PCI/DISKBOX の増設が行えない。
・SB(System Board)の電源が ON 状態でも"NG"(異常状態)
であれば活性交換を行えてしまう。
・保守ガイドメニューの活性増設画面を開くと、故障を発生し
ているユニットも活性増設対象(空きユニット)として一覧に
表示される。
・パーティション登録にて、設定可能なパーティションの表示
が正しく表示されない場合がある。
・システム動作中に CPU 異常が発生すると、構成表示メニュ
ーで常に CPU 縮退と表示している。
・SCF(System Control Facility)#0 の 停 止 交 換 を 行 う と
NVRAM 情報が消えてしまい、正常に起動されない。
・SB(System Board)の活電/非活性交換ができない場合があ
る。
・二系統受電筐体が接続された PRIMEPOWER2500
/HPC2500 で、FAN の活性増設が行なえない場合がある。
・SB(System Board)活性交換時の PCI/DISKBOX 同時交換に
おいて、PCI/DISKBOX が電源投入された状態でケーブルを
挿抜する手順になっている。
・NAB/NDB(Node Address Board/Node Data Board)の異常
検出メッセージに装置詳細情報を追加。
・PCI/DISKBOX 活電追加時にメンテナンスモードを使用し
ている。
・メニュー実行権限のないユーザがマシン管理メニューを操
作した際のエラーメッセージが不適切である。
・冗長化されたコンソールパスが sub 側に切り替わった状態で
の電源 OFF/ON によりコンソール表示ができなくなる場合
がある。
・ハードウェアエラーログの採取ができなくなる場合がある。
・メモリ解放洩れによりプロセスの使用資源が肥大化する場
合がある。
・メモリ解放洩れによりプロセスの使用資源が肥大化する場
合がある。
・SMC 自動冗長化機能を使用している場合、SMC の切り替え
後しばらく RC2000 コンソールが使用できない場合がある。
(8/43)
[SCS2.2 の変更点]
(1)
PRIMEPOWER 900/1500 における XPAR(eXtended PARtitioning)/DR(Dynamic
Reconfiguration)機能サポート
(2)
SCS2.1.1 で制限となっていた本体装置が、PRIMEPOWER 900/1500/2500/HPC2500
の場合の System Management Console の自動冗長化機能の制限を解除。
(3)
パネル設定変更時の監視メッセージを追加。
(4)
障害修正
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVcsl
FJSVkcsl
障害内容
・マシン管理情報の退避メニューが失敗する場合がある。
・node_control コマンドによるシステムボード操作結果が、構
成表示に反映されない場合がある。
・エラーログ多発時にログ取得デーモンが停止してしまう場
合がある。
・複数キャビネット構成の場合 FATAL ハードログ解析を誤る
場合がある。
・システムコンソール自動冗長化機能を使用している場合、
SMC をリブートすると、2 台の SMC の IP アドレスが同じ
になってしまうことがある。
・DNS の設定を正しく行っていない場合、自動冗長化設定が正
しく行えないことがある。
・自動冗長化機能において、情報の同期が正しく行なえない場
合がある。
・自動冗長化機能において、1 台の SMC が Fail 状態のとき、
本体装置の保守ができない。
・自動冗長化機能において、Service 状態の SMC をリブートし
た時に、不要なメッセージが表示されることがある。
・PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 において、コンソ
ールパス二重化時に表示されるメッセージが正しくない場
合がある。
・PRIMEPOWER800/1000/2000 にて、本体装置のメインライ
ンスイッチのオン時に認識した SCF 故障が通知できない。
・PRIMEPOWER800/1000/2000 にて、システムコンソール停
止中の本体装置のモードスイッチ状態変更が、状態情報に反
映できない。
[SCS2.1.1 の変更点]
(1)
PRIMEPOWER 900/1500/2500/HPC2500 サポート
ただし、1 台の SMC(SMC 二重化の場合は 2 台)で、管理できる本体装置は、以下
のようになっています。
・PRIMEPOWER800/1000/2000 のモデル内での組合せ
・PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 のモデル内での組合せ
また、本体装置が、PRIMEPOWER 900/1500/2500/HPC2500 の場合、以下の制限
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(9/43)
事項があります。
・System Management Console の自動冗長化機能
(2)
新システムボード対応
(3)
障害修正
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVcsl
FJSVkcsl
障害内容
・自動バックアップ情報の復元ができない場合がある。
・パーティション追加/本体装置名変更時に、RC2000 や構成表
示ウィンドウの情報に反映されない場合がある。
・RCI グループ#0 が存在しない場合、SCF 交換時にステータ
スチェックタイムアウト設定の失敗のメッセージが表示さ
れる。
・drkeepcancel コマンドが異常終了する。
[SCS2.1 の変更点]
(1)
Solaris™ 9 Operating System サポート
Solaris™ 9 Operating System (以降、OS)環境での動作をサポートします。
ただし、以下の注意があります。
・Solaris 9 OS の機能である Live Upgrade はサポートしていません。
・Java 版 RC2000 機能は、未サポートです。
(2)
System Management Console の自動冗長化機能をサポート
スペアシステムコンソール機能を拡張し、自動的に故障を認識し、待機側へ切替を
行ないます。
但し、以下の条件において制限があります。
・SMC に System Console Software 以外のソフトをインストールしている場合
・SMC REMCS エージェントの一部機能(詳細は『SMC REMCS エージェント 3.4
リリースノート』を参照してください。)
注意事項については、「Chapter3 注意事項」を参照してください。
(3)
Java 版 RC2000 機能をサポート
オプション機能として、Java 版 RC2000 機能をサポートします。Java 版 RC2000
は、Web-Based Admin View を使用します。
製品出荷時に、本機能はシステムコンソールにプレインストールされていません。
インストール方法は、『インストールガイド System Console Software』を参照し
てください。
また、本機能は、Solaris 9 OS では未サポートです。
(4)
RCI ステータスチェックタイムアウト値を、自動で設定する様に機能を変更。
(5)
コンソール接続装置設定メニューにおいて、8 ポートまで設定できるように対応。
(6)
hcpversion コマンドで、個別ファーム版数の表示を追加。
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(10/43)
(7)
ハードウェア情報表示メニューの Report ログメニューに、OS の情報表示のメニュー
を追加。
(8)
マシン管理メニューにおいて、"マイクロプログラム"を"ファームウェア"に変更。
(9)
障害修正。
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVclis
FJSVcsl
障害内容
・partition_setup でホスト一覧からホストを削除した場合に、
/etc/bootparams から該当ホストの情報が削除されないこと
がある。
・partiton_setup で設定されたディスクスライスの変更操作
のメッセージが不適切。
・本体装置名には 15 文字迄設定可能だが、16 文字で登録がで
きる。
・コンソール接続装置設定メニューにおいて、8 ポートのコン
ソール接続装置をサポートしました。
・RCI 関連設定メニューで、RCI 構築中に、トップメニューに
遷移する場合がある。
・システムボード活性交換メニューにおいて、交換後のシステ
ムボード構成情報確認画面で、不要なメッセージを表示する
場合がある。
・通報設定メニューで、送信元メールアドレスの設定が削除で
きない。
・SCF 故障後に NFB-OFF を行なうと、メニューから SCF 交
換ができなくなる。
・ファームアップ(Post-UP)中に、システム電源投入待ちタイ
ムアウトが発生し異常終了する場合がある。
・ファームアップ(Post-UP)中に、突然 LEVELUPfail メッセ
ージが表示され終了してしまう場合がある。
・RCI マルチグループ構成の場合、SCF の装置交換ができない
場合がある。
・保守ガイドメニューに誤字がある。
[SCS2.0.1 の変更点]
(1)
新 I/O(Quad Fast Ethernet (PW-type))サポート
(2)
新 I/O(PGX64 Color Frame Buffer)サポート
(3)
ログ機能の改善
(4)
SPARC64 GP(788MHz)の対応
(5)
scslbackup コマンドのバックアップ対象に下記のファイルを追加
/etc/opt/FJSVsirms/sirms.conf
/opt/FJSVrmaos/etc/systemwalker.reg
/var/opt/FJSVragt/etc/opasndsys
/opt/FJSVrlib/etc/rimomen.dft
/opt/FJSVrlib/etc/rmsmidif.dft
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ソフトリモート保守機能の環境定義ファイル
SS-Agent の動作を管理するファイル
管理サーバのホスト名を管理するファイル
通信環境設定ファイル
装置識別情報ファイル
(11/43)
/opt/FJSVrlib/etc/rmsd*
/opt/FJSVrlib/etc/rmscenter.dft
/var/opt/FJSVmadm/etc/madmdb
/var/opt/FJSVmadm/etc/rptcond
/etc/opt/FJSVmadm/optmenuconf
/etc/opt/FJSVmadm/diskswaplist
/etc/opt/FJSVmadm/nochecklist
/opt/FJSVmadm/java/com/fujitsu/web
view/madmin/optionMenu/index.txt
/var/opt/FJSVmadm/etc/madmserver.
conf
/etc/opt/FJSVwvbs/etc/webview.cnf
/etc/opt/FJSVwvbs/etc/wvlocal.cnf
DRMS 管理ファイルディレクトリ
接続先センタ一覧ファイル
マシン管理監視情報ファイル
マシン管理通報設定ファイル
マシン管理 CUI メニューオプションメニュー定義
マシン管理活性交換対象ディスクリスト
マシン管理監視除外装置リスト
マシン管理 GUI メニューオプションメニュー定義
マシン管理 GUI メニュー設定情報ファイル
Web-Based Admin View 用動作環境定義ファイル
Web-Based Admin View 用動作環境定義ファイル
(マシン固有情報)
[SCS2.0 の変更点]
(1)
partition_setup の以下の機能を改善。
・ ネットワークブートするためのシステム事前設定情報を保存する仕様を変更。
・ 新しい機種のホストをインストールできる機能の追加。
・ 複数言語(ロケール)をインストール機能の追加。
・ Solaris OS 32bit のみのパッケージをインストールできる機能の追加。
・ Solaris 9 OS 以降のバージョンのインストール情報を設定できるように仕様を
変更。
(2)
RCI マルチグループ化対応。
(3)
マイクロプログラムアップデート機能の改善
(4)
障害修正
以下の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVclis
FJSVrcon
FJSVcsl
(5)
障害内容
・partition_setup で製品 CD を複写した後、手動で share を解
除し再度 partition_setup を実行すると、製品をネットワー
クインストールできない。
・本体装置に異常が発生した場合のコンソールログが獲得で
きない場合がある。
・コンソールウィンドウの「Break 信号の送信」メニューを実
行した場合、Telnet-Break を複数回送信する場合がある。
・shutdown 時に、監視メッセージ画面に"SCS Internal error
(fjrmceld restart)"のメッセージが表示される場合がある。
・SCF との通信がタイムアウトした場合の通信処理プロセス
停止処理において、通信処理に関係の無い別のプロセスも停
止させてしまう場合がある。
PRIMEPOWER 100/200 SMC のみの変更点
PRIMEPOWER 100 SMC 場合は、以下の機能追加をしています。
C120-E101-23Z2(B)
(12/43)
修正コンポーネント
VTS
マシン管理
変更内容
・PGX64 カードをサポート
・SMC 自身の異常通報の対象とするメッセージを追加
・PW008QE1 をサポート
[SCS1.7 の変更点]
(1)
SMC の/etc/hostname.<interface> ファイルに、ホスト名だけではなく、IP アドレス
も使用できるように改善。
(2)
scslinstall コマンドにおいて、以下を自動的に適用するように機能を追加。
・System Console Software
・System Console Software の Patch
・SMC REMCS Agent
・SMC REMCS Agent の Patch
(3)
マシン管理の保守ガイドメニューの改善。
(4)
コンソールパス二重化時に、コンソール待機パスのパトロール診断機能を追加。
(5)
マイクロプログラムアップデート機能の改善。
(6)
エラーログ機能の改善。
(7)
RC2000 機能の改善。
(8)
シ ス テ ム コ ン ソ ー ル と PRIMEPOWER800/1000/2000 お よ び GP7000F モ デ ル
1000/2000 のパーティションとの間の時刻同期機能を改善。
(9)
障害修正
SCS1.6~SCS1.6.2 における Patch 修正を吸収しています。さらに、以下の障害を修
正しています。
修正パッケージ名
FJSVclis
FJSVcsl
FJSVapcs
C120-E101-23Z2(B)
障害内容
・partition_setup のパスワードの入力画面で、不要な文字列が
表示される場合がある。
・partition_setup で複写された製品が製品一覧から選択でき
ない場合がある。
・マシン管理の UPS メニューで、新しく UPS を追加した際、
設定後の待ち時間に表示される『・・・』表示が終了しない
場合がある。
(設定は正常に行われている)
・ハードウェア構成表示メニューにおいて、異常発生時にエラ
ーマークが付かない場合がある。
・ハードウェアエラーログ表示において、検索機能が正常に動
作しない場合がある。
・マシン管理メニュー終了時に、作業用ファイルが残る場合が
ある。
・SMC を再起動した時、自動電源制御により、本体装置の電源
が自動投入されない場合がある。
・自動電源制御のスケジュール表示で、年の表示が下一桁しか
(13/43)
表示されない場合がある。
・SMC の OS が Solaris 8 OS の時、SMC の Monitoring
window(監視メッセージ画面)と/var/adm/messages ファイル
にメッセージ本文と共に[user.error]という不適切な補足情報
を出力する。
・追加するパーティションの MAC アドレスが/etc/ethers に自
動的に反映されない場合がある。
・コンソールウィンドウの「全情報クリア」メニュー実行時に
表示域がクリアされない場合がある。
・コンソールウィンドウ上でテンキーを入力しても有効となら
ない場合がある。
FJSVscsl
FJSVrcon
(10) PRIMEPOWER 100 SMC のみの変更点
PRIMEPOWER 100 SMC 場合は、以下の機能追加をしています。
修正コンポーネント
VTS
Web-Based
Admin
View
マシン管理
変更内容
・FJVTS の CPU 試験(fjcachetest, fjcputest)の機能を向上。
・セカンダリ管理サーバの動的移動機能を追加。
・ノード固有で管理すべき情報をノード毎に保持するよう
にしました。
・Web-Based Admin View のトップメニュー上のメニュー
項目を立体化しました。
・Java2 化した GUI が Java-PlugIn を使用して表示できる
ようにしました。
・各 GUI の情報をファイル化し、pkgrm で削除を行っても
依存関係を保てるようにしました。
・http ヘッダに対する動作を修正しました。
・上書きインストール時は、デーモンを停止するよう修正し
ました。
・JavaVM のスレッドダンプや追加機能に対するログ採取
機能の強化を行いました。
・Java2 化した GUI が Java-PlugIn を使用して表示できる
ようにしました。
・GUI より、WSA を呼び出す機能を追加しました。
・ディスクの寿命監視機能を強化しました。寿命監視機能を
持たないディスクへのアクセスを抑止しました。
・SMC において、CPU、メモリまたはディスクの異常発生
時に、部品の種別を特定するための情報を通報メッセージ
に追加しました。
[SCS1.6.2 の変更点]
SCS1.6.2 では、SCS1.6(または SCS1.6.1)に SCS 自身の Patch を適用します。SCS1.6.2
の主な変更点は、以下の通りです。
(1) 機能追加および障害修正
SCS1.6.2 で追加した各 Patch の内容は以下の通りです。
Patch 番号
911310-02
パッケージ名
FJSVcsl
C120-E101-23Z2(B)
修正内容
・SB 活性操作メニューの操作性の改善。
(14/43)
(マシン管理)
・ログ収集機能の改善
[SCS1.6.1 の変更点]
SCS1.6.1 では、SCS1.6 に SCS 自身の Patch を適用します。SCS1.6.1 の主な変更点は、
以下の通りです。
(1) 機能追加および障害修正
SCS1.6.1 で追加した各 Patch の内容は以下の通りです。
Patch 番号
911310-01
パッケージ名
FJSVcsl
(マシン管理)
修正内容
・HCP 版数表示コマンドのサポート
・ログ収集機能の改善
[SCS1.6 の変更点]
(1)
PRIMEPOWER 100 SMC サポート
(2)
SMC の Solaris 8 OS (4/01)サポート
(3)
マシン管理メニューの改善
(4)
partition_setup コマンドの改善
(5)
障害修正
SCS1.5~SCS1.5.3 における Patch 修正を吸収しています。さらに、以下の障害を修
正しています。
修正パッケージ名
FJSVscsl
(コンソール補助)
FJSVrcon
(RC2000)
FJSVclis
(パーティションインストーラ)
障害内容
・NTP サーバ起動時、システムコンソールの時刻がパーティシ
ョンの時刻より遅れている場合のメッセージに誤りがある。
・コンソール接続装置への接続が失敗した場合のエラーメッ
セージの意味がわかりにくい。
・スペアシステムコンソール導入時に scslrestore コマンドを
実行すると、FJSVclis のリストアがエラーで異常終了する。
PRIMEPOWER 100 SMC 使用時には、SCS1.6 に SCS 自身の Patch を適用します。
SCS1.6 で適用する Patch は、以下の障害を修正しています。
Patch 番号
911238-01
パッケージ名
障害内容
FJSVmand
・PRIMEPOWER 100 SMC 自身の構成が表示出来ない場
(PRIMEPOW
合がある。
ER SMC 用マ
シン管理)
[SCS1.5.3 の変更点]
SCS1.5.3 では、SCS1.5, SCS1.5.1 及び SCS1.5.2 に SCS 自身の Patch を適用します。
SCS1.5.3 の主な変更点は、以下の通りです。
(1) 障害修正
SCS1.5.3 で追加した各 Patch の内容は以下の通りです。
C120-E101-23Z2(B)
(15/43)
Patch 番号
910852-04
パッケージ名
FJSVcsl
(マシン管理)
修正内容
・2 分以内に SCF 本体で切り替えを行った場合の切り
戻しが出来ない障害の修正。
・15 分以上ケーブル抜けが発生した場合の切り戻し
が出来ない障害の修正。
[SCS1.5.2 の変更点]
SCS1.5.2 では、SCS1.5 及び SCS1.5.1 に SCS 自身の Patch を適用します。SCS1.5.2 の主
な変更点は、以下の通りです。
(1) 障害修正
SCS1.5.2 で追加した各 Patch の内容は以下の通りです。
Patch 番号
910852-03
910909-02
911001-01
911005-02
911056-01
パッケージ名
FJSVcsl
(マシン管理)
修正内容
・パーティション表示メニューの状態表示の変更。
・スペアシステムコンソール導入手順の修正。
・Dynamic Reconfiguration 機能サポートの強化。
・本体装置の電源投入で、コンソールウィンドウで文
字抜けする場合がある障害の修正。
FJSVcslom
・スペアシステムコンソール導入手順の修正。
(SCS ユーザーズ ・パーティション表示メニューの状態表示の変更に伴
ガイド)
う修正。
FJSVscsl
・スペアシステムコンソールで NTP デーモンが起動
(コンソール補助)
されない障害の修正。
FJSVrcon
・vi 操作中にコンソールウィンドウが異常終了する
(RC2000)
場合がある障害の修正。
・抽出したファイルの権限に誤りがある障害の修正。
FJSVclis
・Solaris OS の CD をコピーしたディレクトリのパ
(パーティションインスト
ス名が、/etc/dfs/dfstab に 31 文字までしか登録さ
ーラ)
れない
障害の
修正。
[SCS1.5.1 の変更点]
SCS1.5.1 では、SCS1.5 に SCS 自身の Patch を適用します。SCS1.5.1 の主な変更点は、
以下の通りです。
(1) Dynamic Reconfiguration 機能サポート
(2) コンソール接続装置二重化対応
(3) パーティションのマイクロプログラム(POST)更新機能サポート
(4) 本体 OS の Solaris 8 OS 対応
(5) 障害対応
C120-E101-23Z2(B)
(16/43)
SCS1.5.1 で追加した各 Patch の内容は以下の通りです。
Patch 番号
910852-02
910909-01
パッケージ名
FJSVcsl
(マシン管理)
修正内容
・Dynamic Reconfiguration 機能サポート。
・コンソール接続装置二重化対応。
・パーティションのマイクロプログラム(POST)更新機能
サポート。
・エラーログメッセージの文字欠けを修正。
・被疑部品タイプの誤字修正。
・パーティション表示内容が SCF と異なる障害の修正。
・ステータスが NG になっているパーティションが削除で
きない障害の修正。
・SCS の初期インストール後、一度も本体装置を起動しな
い状態でマイクロプログラムのアップデートができない
障害の修正。
・環境ログメニューを削除。
FJSVcslom
・Dynamic Reconfiguration 機能サポート。(メッセージの
(SCS ユーザーズ
変更)
ガイド)
・コンソール接続装置二重化対応。
・本体 OS の Solaris 8 OS 対応。
[SCS1.5 の変更点]
(1)
セキュリティ強化
(2)
パーティションインストーラ機能強化
(3)
RC2000 操作改善
(4)
マシン管理メニュー操作改善
(5)
System board (PP087SB2, PP207SB2) の対応
(6)
SystemWalker 連携対応
(7)
障害修正
SCS1.4.1~SCS1.4.3 における Patch 修正を吸収しています。さらに、以下の障害を修
正しています。
修正パッケージ名
FJSVcsl
(マシン管理)
FJSVscsl
(コンソール補助)
FJSVapcs
(自動電源制御)
FJSVrcon
(RC2000)
C120-E101-23Z2(B)
障害内容
・パーティション操作メニューで、メッセージに誤記。
・パーティション OS から連続したエラーが通知されると、シ
ステムコンソール上でのエラーメッセージが正しくない。
・システムコンソールからパーティションのホスト名を自動
生成した場合、パーティションのホスト名に"_"(アンダース
コア)が混入する。
・自動電源制御の運用が停止できないことがある。
・ホスト一覧終了時に、親プロセスが同一となる別のコマンド
を終了する場合がある。
・コンソールウィンドウが起動できない場合がある。
(17/43)
FJSVsnap
(システム情報採取ツール)
・fjsnap コマンドが2重起動されることがある。
[SCS1.4.3 の変更点]
SCS1.4.3 では、SCS1.4/SCS1.4.1 及び SCS1.4.2 に SCS 自身の Patch を適用します。
SCS1.4.3 の主な変更点は、以下の通りです。
(1) 障害修正
SCS1.4.3で追加した各 Patch の内容は以下の通りです。
Patch 番号
910685-04
パッケージ名
FJSVcsl
(マシン管理)
修正内容
・SCF二重化構成時にファームアップを実施した
場合の障害を修正した。
・SCF二重化構成時にSCFボードが故障した場
合の処理を変更した。
[SCS1.4.2 の変更点]
SCS1.4.2 では、SCS1.4 および SCS1.4.1 に SCS 自身の Patch を適用します。SCS1.4.2 の
主な変更点は、以下の通りです。
(1) SCF 二重化対応の強化
(2) 障害修正
SCS1.4.2で追加した各 Patch の内容は以下の通りです。
Patch 番号
910685-03
パッケージ名
FJSVcsl
(マシン管理)
910722-03
FJSVapcs
(自動電源制御)
910687-02
FJSVcslom
(SCS ユーザーズ
ガイド)
修正内容
・パーティションやシステムコンソールの IP アドレ
スに0が含まれると、パーティションとの通信が行
えない障害の修正。
・SCF 二重化対応の強化。
・システムコンソールのリブート時に本体装置への
アクセスが失敗する障害の修正。
・本体装置とシステムコンソールの時計の誤差によ
り、スケジュール通りに電源投入が行われないこと
がある障害の修正。
・SCF 二重化対応(メッセージの変更)
[SCS1.4.1 の変更点]
SCS1.4.1 では、SCS1.4 に SCS 自身の Patch を適用します。SCS1.4.1 の主な変更点は、
以下の通りです。
(1) マシン管理英語メニュー改善
(2) セキュリティ強化
(3) SCF 二重化対応
PRIMEPOWER800/1000/2000 および GP7000F モデル 1000/2000 において、System
Control Facility(SCF)の二重化構成が可能となります。それに伴い、System Console
C120-E101-23Z2(B)
(18/43)
Software のマシン管理でも SCF 二重化対応の機能を追加しました。
(4) 障害修正
SCS1.4.1 に含まれる各 Patch の内容は以下の通りです。
Patch 番号
910685-01
パッケージ名
FJSVcsl
(マシン管理)
910686-01
FJSVscsl
(コンソール補
助)
FJSVcslom
・SCF 二重化対応(メッセージの追加)
(SCS ユーザーズ ・英語メニューブラッシュアップ対応
ガイド)
・誤記修正
910687-01
修正内容
・マシン管理英語メニューの改善
・セキュリティ強化
・SCF 二重化対応
・デーモン/コマンドが core を吐いて終了する障害の
修正
・IP 関連ライブラリが異常終了する障害の修正
・SCF がリセット後に通信が切断された場合、2 分以
上ケーブルが切断されているとコマンドのリカバ
リができなくなる障害を修正
・データディレクトリ(/var/opt/FJSVcsl)配下のディ
レクトリが、消えてしまうことがある障害の修正
・RC2000 が突然切断され、利用できなくなる障害の
修正
・活電交換メニューで、システムボード交換後パーテ
ィション ID が消える障害の修正
・UPS バッテリ寿命通知が全て本体装置番号0番の
本体装置名で通知されてしまう障害の修正
・セキュリティ強化
[SCS1.4 の変更点]
(1) SPARC64 GP(450MHz,440MHz,400MHz)の対応
新規に提供する 450MHz,440MHz,400MHz の SPARC64 GP に対応しています。新規
出荷の PRIMEPOWER への適用に加え、既存のシステムに対して、導入場所における
アップグレードを支援する機能を提供しています。
(2) PRIMEPOWER 対応
従来の GP7000F ファミリに加え、PRIMEPOWER についても同様の機能を提供して
います。
(3) 遠隔通報(REMCS)機能の分離
従来、System Console Software の機能の 1 つとして提供していました、遠隔通報機
能(REMCS)ですが、SCS 1.4 から分離独立し、別の CD-ROM として提供されます。
これによりさらに充実した保守環境をタイムリにお客様に提供します。
(4) パーティション向け Solaris 2.6 OS インストールサポート機能の追加
PRIMEPOWER800/1000/2000 および GP7000F モデル 1000/2000 において、Solaris
C120-E101-23Z2(B)
(19/43)
2.6 OS がサポートされます。それに伴い、System Console Software のパーティショ
ンインストーラでも Solaris 2.6 OS 対応の機能を追加しました。
SCS 1.3 での下記の障害を修正しています。
修正パッケージ名
FJSVrcon
(RC2000)
FJSVscsl
(コンソール補助)
FJSVclis
(パーティションインストーラ)
FJSVapcs
(自動電源制御)
FJSVcsl
(マシン管理)
C120-E101-23Z2(B)
障害内容
・RC2000 のコンソールウィンドウにおいて C / ja 以外のロケ
ールを使用した場合、ウインドウ上で文字化けが発生する場
合がある。
・ある条件で一時的に CPU 使用率が 100%となる。
・RC2000 からコンソールウィンドウが起動できない場合があ
る。
・システムコンソールに C / ja 以外のロケールでログインする
と System Console Software の設定にならない。
・/etc/ethers にコメント行があると構成表示ウィンドウや
RC2000 にパーティションが表示されない。
・ホスト名が host ファイルに2回以上現れる場合,パーティシ
ョンインストーラが syntax error で失敗する。
・/etc/default/init でコメント行があると partition_setup で無限ル
ープする。
・パーティションインストーラでシステムコンソールのデフォルト以外のロケール・タイムゾ
ーンの指定ができない。
・C / ja 以外のロケールで自動電源制御のスケジュールが設定
できない。
・cron が停止している状態で自動電源制御のスケジュールを
設定した場合にエラーにならない。
・SCF 交換メニューで操作ミスがあった時に,正常に交換でき
たように次の操作画面に遷移してしまう。
・ハードウェア構成表示メニューでシステムボードのメモリ
スロットが誤った表示になっている。
・ハードエラーログ表示について、海外のサマータイム採用国
において、誤った時間を表示する。
(20/43)
Chapter3 注意事項
1. システムコンソール(System Management Console)では、ネットワークインタフェー
スを以下の様に使用します。
PRIMEPOWER SMCモデルを使用する場合
ネットワークインタフェース
hme0
hme1およびhme2
hme3またはそれ以降
使用用途
システムコンソールとPRIMEPOWER/ GP7000Fの
各パーティションとのインタフェースとして使用
システム制御LANで使用
LAN接続拡張のためにFastEthernetカードを追加す
る場合
PRIMEPOWER 100 SMCモデルで、Quad Fast Ethernetカード(X-type)を使用する場
合
ネットワークインタフェース
eri0
qfe0およびqfe1
qfe2およびqfe3
使用用途
システムコンソールとPRIMEPOWER/ GP7000Fの
各パーティションとのインタフェースとして使用
システム制御LANで使用
リモート通報機能を使用する場合には、こちらのポー
トを使用してください。
PRIMEPOWER 100 SMCモデルで、Quad Fast Ethernetカード(PW-type)を使用する
場合
ネットワークインタフェース 使用用途
eri0
システムコンソールとPRIMEPOWER/ GP7000Fの
各パーティションとのインタフェースとして使用
fjqe0およびfjqe1
システム制御LANで使用
fjqe2およびfjqe3
リモート通報機能を使用する場合には、こちらのポー
トを使用してください。
PRIMEPOWER 200/250 SMCモデルで、Quad Fast Ethernetカード(PW-type)を使用
する場合
ネットワークインタフェース 使用用途
hme0
システムコンソールとPRIMEPOWER/ GP7000Fの
各パーティションとのインタフェースとして使用
fjqe1およびfjqe2
システム制御LANで使用
fjqe3およびfjqe4
リモート通報機能を使用する場合には、こちらのポー
トを使用してください。
C120-E101-23Z2(B)
(21/43)
PRIMEPOWER 250 SMCモデルで、Quad Gigabit Ethernetカード(PW-type)を使用
する場合
ネットワークインタフェース 使用用途
hme0
システムコンソールとPRIMEPOWER/ GP7000Fの
各パーティションとのインタフェースとして使用
fjgi0およびfjgi1
システム制御LANで使用
fjgi2およびfjgi3
リモート通報機能を使用する場合には、こちらのポー
トを使用してください。
2. PRIMEPOWER 100/200/250 以 外 の シ ス テ ム コ ン ソ ー ル (System Management
Console)において、外部増設SCSIハードディスク装置およびSafeDISKでシステムデ
ィスクのミラーリングを行う場合、DAT装置とシステムコンソールの間にハードディ
スク装置を接続してください。また、ハードディスクのSCSI-IDは、0にしてください。
さらに、システムコンソール(System Management Console)の内蔵ディスクが10GB
の場合は、SafeDISK2.0とPatch(910926-02)が必要です。当社技術員にご連絡くださ
い。
3. PRIMEPOWER/GP7000F 処理装置のシステムボードのシリアルポートとコンソール
接続装置の間のコンソールパスは、パーティション内のシステムボード番号が一番小
さいシステムボードと次に番号が小さいシステムボードでの使用を推奨します。
4. 「GP7000F System Management Console (SMC) 取扱説明書」(マニュアル番号:
C120-E049-01、C120-E049-02)の「4.4 System Console Software 設定データのリス
トア」において、手順 7)と 8)の間に以下の手順が必要です。
システムコンソールマシン管理メニュー(システムネットワークの
活性/非活性)を使用して、システム制御 LAN を非活性化および活
性化する必要があります。 システムネットワークの活性/非活性は、
以下の手順が必要です。
1) マシン管理メニューのメインメニューから、「システムネットワ
ーク操作」を選択します。
2) 「システムネットワーク構成構築/本体装置登録」を選択します。
3) 「ネットワーク活性/非活性」を選択します。
4) 「本体装置ネットワーク活性/非活性」を選択します。
5) ネットワークの非活性及び活性の操作を行います。
5. 本体装置が PRIMEPOWER800/1000/2000 または GP7000F モデル 1000/2000 の場合、
システムとして SCF 二重化対応は、HCP(Hardware Control Program)の版数が、
C120-E101-23Z2(B)
(22/43)
02.11.0000 版以降でサポートされています。HCP の版数は、以下のコマンドで確認で
きます。
# /usr/sbin/hcpversion <本体装置名>
表示例
# /usr/sbin/hcpversion server0
HCP Total Revision: 08.03.0000
出荷以降 HCP の版数を改版していない場合は、hcpversion コマンドを実行すると、以
下のメッセージが出力されます。
# /usr/sbin/hcpversion server0
No HCP has been updated from SMC
この場合は、出荷時に装置に添付されている試験成績書を参照し、HCP の版数を確認
してください。
6. 本体装置が PRIMEPOWER800/1000/2000 または GP7000F モデル 1000/2000 の場合、
システムとして Dynamic Reconfiguration 機能は、HCP(Hardware Control Program)
の版数が、05.07.0000 版以降、および、ESF(Enhanced Support Facility)の版数が 1.7.1
以降でサポートされています。
7. 本体装置のパーティションに SafeCLUSTER 2.0 をインストールする場合、『System
Console Software ユーザーズガイド』の「7.3.2.4 パーティションインストーラの実
行」を参照してください。
8. PRIMEPOWER250SMC(System Management Console)のプレインストール情報に
ついては、「付録 D PRIMEPOWER250 SMC プレインストール情報」を参照してくだ
さい。
なお、PRIMEPOWER250SMC 以外については、
『PRIMEPOWER XXXX インストレ
ーションガイド』 (XXXX:モデル名)の「第4章 SMC のインストレーション」を参照
してください。
9. コンソールパスの二重化は ESF(Enhanced Support Facility)の版数が 1.7.1 以降でサ
ポートされています。
ESF1.7.1 および 1.8 を使用する場合は、以下のパッチを適用してください。
パッチ番号: 911073-01
なお、コンソールパス二重化における待機パス異常監視機能は、ESF2.0 以降でサポー
トされています。
10. コンソールパスの二重化を使用しているシステムにおいて、Dynamic Reconfiguration
C120-E101-23Z2(B)
(23/43)
の操作を実施した際に、コンソールパスが切断、再接続のメッセージが表示される場
合がありますが、動作には影響ありません。
11. RC2000 のコンソールウィンドウにテキストデータを大量にペーストした場合、コン
ソールメッセージに"seN: Buffer overrun"(N は数字)が表示され、入力したデータが抜
ける場合があります。
コンソールウィンドウに大量にペーストする場合は、ペーストする回数を分けて、1
回にペーストするデータ量を 1024 バイト程度にしてください。なお、テキストデータ
を本体装置側で受信するアプリケーションによって処理速度が変わるため、ペースト
するデータ量はあくまでも目安です。またすべてのテキストデータを一度のペースト
で保存したい場合は、以下の例に示すような方法で保存してください。
・
SMC のテキストエディタへペーストしてテキストファイルとして保存し、必要で
あれば本体装置へ ftp 等で転送する。
・
RC2000 以外のウィンドウで、telnet 等でログインしてペーストする。
12. パーティションインストーラで Solaris 9 OS をパーティションにインストールする際、
partition_setup 実行後の以下の手順で、パーティション側のコンソールに Solaris OS
インストールプログラムによる対話式インストール画面が表示される場合があります。
[ネットワークブートを実行する場合の手順]
パーティションのディスク情報を取得するために行うパーティションのネットワ
ークブートの実行後
もしくは
[ネットワークブートを実行しない場合の手順]
partition_setup によるインストール情報の設定完了後、ネットワークインスト
ールを開始するためのネットワークブートの実行後
【対処方法】
画面の指示に従って、問い合わせに応答してください。
全ての問い合わせに応答した後、ネットワークインストールまたは、partition_setup
の通常の手順を継続することができます。
13. コンソールパス二重化設定を行なっている場合は、以下の注意が必要です。
・パーティション構成変更により、システムボードを別のパーティションに移動する
場合は、パーティション構成変更前に、二重化設定を解除してください。
解除されていない場合、以下のコンソールパス異常のエラーメッセージが表示される
ことがあります。
Console-path of Cabinet#y-SB#a in Partition#X was disconnected
C120-E101-23Z2(B)
(24/43)
14. 本体装置が PRIMEPOWER800/1000/2000 または GP7000F モデル 1000/2000 の場合、
システムとして RCI マルチグループ化対応は、HCP(Hardware Control Program)の
版数が、09.01.0000 版以降でサポートされています。
15. PCI slot は、以下の様に使用してください。
PRIMEPOWER SMCモデルを使用する場合
Slot
PCI1
PCI2
使用するPCIカード
Fast/Wide Ultra-SCSI / Fast Ethernetカード
Fast Ethernetカード
PRIMEPOWER 100 SMCモデルで、Quad Fast Ethernet(X-type)を使用する場合
Slot
使用するPCIカード
PCI1
Quad Fast Ethernet (X-type)カード
PCI3
PGX32 Color Frame Buffer
PRIMEPOWER 100 SMCモデルで、Quad Fast Ethernet(PW-type)を使用する場合
Slot
使用するPCIカード
PCI1
Quad Fast Ethernet (PW-type)カード
PCI3
PGX64 Color Frame Buffer
PRIMEPOWER 200 SMCモデルを使用する場合
Slot
使用するPCIカード
PCI3
Quad Fast Ethernet (PW-type)カード
PCI4
PGX64 Color Frame Buffer
PRIMEPOWER 250 SMCモデルで、以下の組合せでPCIカードを使用する場合
Slot
使用するPCIカード
PCI5
Quad Fast Ethernet (PW-type)カード
PCI4
PGX64 Color Frame Buffer
PRIMEPOWER 250 SMCモデルで、以下の組合せでPCIカードを使用する場合
Slot
PCI5
PCI4
使用するPCIカード
XVR-100 Graphics Acceleratorカード
Quad Fast Ethernet (PW-type)カード
PRIMEPOWER 250 SMCモデルで、以下の組合せでPCIカードを使用する場合
Slot
PCI5
PCI4
使用するPCIカード
XVR-100 Graphics Acceleratorカード
Quad Gigabit Ethernet (PW-type)カード
なお、Quad FastEthernet カードまたは Quad Gigabit Ethernet カードは、以下を参
考にしてください。
LINK/ACT
0123
PW_type
C120-E101-23Z2(B)
X_type
(25/43)
16. 本体装置が PRIMEPOWER800/1000/2000 または GP7000F モデル 1000/2000 の場合、
システムとして SPARC64 GP(788MHz)対応は、HCP(Hardware Control Program)
の版数が、10.01.0000 版以降でサポートされています。
17. SMC の運用について、注意事項があります。付録 A を参照してください。
18. SMC 自動冗長化機能を使用する場合に以下の注意事項があります。
1) SMC 自動冗長化機能は本体装置側の ESF(Enhanced Support Facility)の版数が 2.2
以降でサポートされています。また、ESF の版数が 2.2 の場合は、以下のパッチを
適用して下さい。なお、パッチの当て方については、付録 B を参照してください。
パッチ番号: 912071-01
2) 通常は、Primary の SMC を使用してください。
3) 2 台の SMC から、同時に冗長構成の状態遷移コマンドを実行しないでください。
4) 設置する 2 台の SMC の Solaris OS 及びソフトウェアの版数は同一にしてください。
5) 2 台の SMC のシステム制御 LAN は、同一の HUB に接続してください。
6) SMC の boot 中に、以下のメッセージが出力されることがありますが、問題ありませ
ん。
FJSVscsl:ERROR:FJSVscsl: /etc/FJSVscslcntl disable.
7) SMC の切り換えが発生した時に、以下のメッセージが出力されることがありますが、
問題ありません。
ERROR: FJSVscsl failed to start: FJSVscsl did not stop
ERROR: REASON: System console daemon is already working, or has not been stopped
completely.
ERROR: SOLUTION: Execute "FJSVscsl stop", wait for a while, then execute "FJSVscsl start",
again.
8) SMC 自動冗長化機能により引継ぎができない機能があります。詳細は、『System
Console Software ユーザーズガイド』を参照してください。
19. システムコンソールを冗長構成にする場合、本体装置のパーティションにおいて注意
事項があります。
システムコンソールの切り換え時に、各パーティションで、scslset コマンドによりシ
ステムコンソール変更を行います。(自動冗長化機能使用時は、自動でシステムコンソ
ール変更を行ないます。)
この時、共有ファイルシステム定義の一部(/etc/dfs/dfstab ファイル以外で定義したも
の)が解除されます。
事前に、各パーティションで share コマンドにより、共有ファイルシステム定義を確
認し、システムコンソール切り換え後、再設定をしてください。
C120-E101-23Z2(B)
(26/43)
20. scslbackup と scslrestore コマンドは同じ Solaris OS バージョンで動作する必要があ
ります。
21. PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 において、本体装置側の ESF(Enhanced
Support Facility) 版数が 2.3 の場合障害があるため、以下のパッチを適用して下さい。
なお、パッチの当て方については、付録 B を参照してください。
パッチ番号: 912847-02
障害内容
- CPU offline 失敗時にも offline 成功のメッセージが出力される。
- inst2comp コマンドの結果が正しく表示されない。
- ネットワークアダプタについて構成表示が正しく表示されない。
- アダプタ異常時の通報メッセージで被疑箇所が正しく表示されない。
22. PRIMEPOWER900/1500 において拡張パーティション機構(eXtended PARtitioning:
XPAR)を使用する場合は、本体装置側の ESF(Enhanced Support Facility)の版数が 2.3
以降でサポートされています。さらに、自動電源制御機能を使用する場合は、以下の
パッチを適用して下さい。なお、パッチの当て方については、付録 B を参照してくだ
さい。
パッチ番号: 912861-01
23. システム制御 LAN に使用するハブが Domain Separation(ドメインセパレーション)も
しくは STP(Spanning Tree Protocol:スパニングツリープロトコル)と呼ばれる循環防
止機能をサポートしている場合には、システム制御 LAN の本体装置との通信が切断さ
れることがあるため、その機能を無効化してください。
また、システム制御 LAN の通信設定は、本体処理装置のシステム監視機構で 10Mbps/
半 二 重と なっ て おり 、シ ス テム コン ソ ール 側の Quad 10/100 Ethernet カ ー ド
(PW008QE1)は基本設定に依存します(オートネゴシエーション)。この条件下で、ハブ
との組み合わせで問題がある場合は、『FUJITSU PCI Quad Ethernet 1.0 説明書』を
参照し、回避/設定してください。なお、ハブの設定は、100Mbps/全二重固定モードに
設定してください。
24. 出荷時に、システムコンソールにプレインストールされている SCS の版数が、SCS2.2
より古い場合は、スワップ空間を以下の構成に変更してください。なお、スワップ空
間を追加する方法は、付録 C を参照してください。
内蔵ディスクサイズ
C120-E101-23Z2(B)
スワップサイズ
(27/43)
8.4G バイト
18~20G バイト
36G バイト以上
256M バイト
2048M バイト
4096M バイト
25. ダンプ補助ツール、システム情報採取、パーティションインストールのセットアップ、
log 情報の退避、HCP(Hardware Control Program)登録、ドキュメント登録等で、SMC
のディスクを使用する場合は、ディスクの空きサイズを確認してください。
26. 本体装置が PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 の場合、Solaris OS をインスト
ールするために指定するシステムボート番号については、『インストレーションガイ
ド PRIMEPOWER HPC2500/2500/1500/900』の「7.4 Solaris™ オペレーティング
環境のインストール」を参照してください。また、管理 LAN の devalias の詳細につ
いては、『インストレーションガイド PRIMEPOWER HPC2500/2500/1500/900』の
「B.3 Devalias」を参照してください。
27. システム制御 LAN のセグメント ID について、以下の注意があります。
・ セグメント ID は、必ず 1 を使用してください。
・ ひとつのシステム制御 LAN セグメント内で、使用できる SMC は、1 台です。
但し、SMC が冗長構成の場合は 2 台使用できます。
・ SMC はシステム制御 LAN セグメント内のすべての本体装置を管理対象とする必要が
あります。同一セグメント内に接続された 2 台の SMC がそれぞれ独立して別の本体
装置を管理することはできません。
・ システムコンソール ID は、必ず 1 を使用してください。
但し、SMC が冗長構成の場合は、システムコンソール ID はそれぞれ 1 と 2 を使用し
てください。それ以外の値は指定しないでください。
28. コンソールパスを二重化している場合、パーティションのシャットダウンを行った際
に以下のメッセージが表示される場合があります。
Console-path of Cabinet#y-SB#a in Partition#X was disconnected
このとき、コンソールパス表示メニューでは、該当のパスについて fail 状態と表示し
ます。
本現象が発生した場合は、次回パーティションを起動した後にコンソールパスの状態
を確認してください。OS が動作している状態でも fail 状態のままの場合には、コン
ソールパスの経路に異常があります。当社技術員に連絡してください。active や
standby の状態になっている場合には問題ありません。
C120-E101-23Z2(B)
(28/43)
29. SMC 冗長化構成において、Service/Standby を切り替えると、システム制御 LAN の
Master/Slave が切り替わることがあります。その後、以下のメッセージが表示され、
SCF#0 が Master に戻りますので、運用上影響はありません。
machine0:FJSVcsl:I:SCF:The switch to Master SCF#0 was completed (addr=xxxxxxxx)
30. システム電源 ON 時に以下のメッセージが表示されることがあります。
machine0:FJSVcsl:I:console1:power-on instruction failed
SCF 切り替え中には発生する可能性がありますので、システム制御 LAN の状態を確認
の上、再度電源投入指示を行ってください。
31. DR 機能をサポートしている PRIMEPOWER900/1500/2500 にて、「drc -disconnect
sbxx -keep」を実行し、disconnect 処理終了直後に、「drkeepcancel machiney xx」
を実行すると、その SB が属するパーティションが突然 OBP へ落ちたように見える現
象 が 発 生 す る 場 合 が あ り ま す 。「 drkeepcancel 」 コ マ ン ド 実 行 す る 場 合 は 「 drc
-disconnect sbxx -keep」コマンド終了後、1 分以上時間をあけて実行して下さい。
32. パーティションインストーラで Solaris™ 10 OS に製品をインストールする場合、その
製品が Solaris™ 10 OS をサポートしている必要があります。
Solaris™ 10 OS サポート状況は、各製品のインストールガイドを参照してください。
33. 本体装置パーティションで Solaris™ 7 OS を使用している場合、コンソール表示が行
えているにも関わらず、以下のコンソールパス切断のメッセージが表示されます。
Console-path of Cabinet#y-SB#a in Partition#X was disconnected
この場合、以下のコマンドを実行し、パス監視機能を停止してください。
# /opt/FJSVcsl/bin/cmdconspath -sid Server-ID -pid Partition-ID-check OFF
34. SMC 運用中において、以下のようなメッセージが監視メッセージに出力される場合が
ありますが、運用上に問題はありません。
(1) メッセージ例1 (Solaris™ 10 OSのみ)
Jul 5 10:49:20 xxxxx iiimd[1982]: [ID 702911 user.notice] started.
Jul 5 10:49:20 xxxxx iiimd[1982]: [ID 702911 user.notice] Allow the connection from
unknown source.
Jul 5 10:49:20 xxxxx iiimd[1982]: [ID 702911 user.notice] Client shut down the connection
owned by im_id (1).
Jul 5 10:49:22 xxxxx last message repeated 1 time
Jul 5 10:49:26 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.info] 起動中 (バージョン 2.6.1),
PID *** ユーザー 'root'
Jul 5 10:49:27 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.warning]
[ApocSource] Source apoc:readonly:mandatory@ is unavailable: 失敗:
[ApocPapi] Cannot initialise PAPI: PAPI Connection Failure.
C120-E101-23Z2(B)
(29/43)
Jul 5 10:49:27 xxxxx iiimd[1982]: [ID 702911 user.notice] Client shut down the connection
owned by im_id (1).
Jul 5 10:49:27 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.warning]
[ApocSource] Source apoc:readonly: is unavailable: 失敗:
[ApocPapi] Cannot initialise PAPI: PAPI Connection Failure.
Jul 5 10:49:27 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.info] アドレス
"xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.mandatory" (0 行目の読み取り専用の設定ソースに
対する) を解決しました。
Jul 5 10:49:27 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.info] アドレス
"apoc:readonly:mandatory@" (1 行目の読み取り専用の設定ソースに対する) を解決
しました。
Jul 5 10:49:27 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.info] アドレス
"xml:readwrite://.gconf" (2 行目の変更可能な設定ソースに対する) を解決しました。
Jul 5 10:49:27 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.info] アドレス
"apoc:readonly:" (3 行目の読み取り専用の設定ソースに対する) を解決しました。
Jul 5 10:49:27 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.info] アドレス
"xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.defaults" (4 行目の読み取り専用の設定ソースに対す
る) を解決しました。
Jul 5 10:49:29 xxxxx iiimd[1982]: [ID 702911 user.notice] Client shut down the connection
owned by im_id (1).
Jul 5 10:49:57 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.info] GConf サーバーが使用され
ていません。
シャットダウンします。
Jul 5 10:49:58 xxxxx gconfd (root-***): [ID 702911 user.info] 終了します。
Jul 5 10:58:22 xxxxx iiimd[1982]: [ID 702911 user.notice] Client shut down the connection
owned by im_id (1).
上記のメッセージは Java Desktop System Configuration Manager の GConf アダプ
タ用データソースが元で出力されますが、このソースは同製品が設定用に予め用意し
ているものであり、システムに影響を及ぼすものではありません。よって、これらの
警告メッセージを無視していただいてかまいません。
上記の gconfd 関連のメッセージのうち太字の箇所については、以下の設定方法により
抑止する事が可能です。
[メッセージ抑止設定方法]
1) システム管理者権限(root)で、System Management Console にログインします。
2) 他のすべてのユーザーがログアウトしていることを確認します。
3) GConf デーモン(gconfd-2)が起動している場合、次のコマンドにより停止します。
# gconftool-2 –-shutdown
#
4) /etc/gconf/2/path を vi エディタで開きます。
# vi /etc/gconf/2/path
5) /etc/gconf/2/path にて以下の 2 行をコメント化する。
[コメント化前]
C120-E101-23Z2(B)
(30/43)
apoc:readonly:mandatory@
(省略)
apoc:readonly:
(省略)
[コメント化後]
#apoc:readonly:mandatory@
(省略)
#apoc:readonly:
(省略)
(2) メッセージ例2 (Solaris™ 9 OS以降)
Oct 25 16:53:43 xxxxx lockd[253]: [ID 841824 user.error] Unable to use FX scheduler:
Invalid argument.
Using system default scheduler.
35. 以下のような多重故障が発生した場合、自動冗長化構成によるシステムコンソール機
能の引継ぎは動作しません。
・Standby 側のシステム制御 LAN#1 の LAN ポートが故障している状態で、Service
側に異常が発生した場合
36. SMC 起動時、root ディレクトリ配下に core ファイルができることがありますが、SMC
の運用および装置の運用に問題はありません。
37. SMC 上で RC2000 を起動し、コンソールウィンドウを表示したまま SMC をシャット
ダウン、または SMC からログオフした場合、RC2000 (rcmanager)で core ファイルを
出力する場合があります。終了時のタイミングの問題ですが、以降の SMC 及び RC2000
の動作に影響はありませんので、作成された core ファイルは削除してください。
コンソールウィンドウを全て閉じてから、SMC をシャットダウン、または SMC から
ログオフした場合、core は作成されません。
38. Solaris™ 9 OS および Solaris™ 10 OS 環境で FJVTS 起動中に以下のようなメッセー
ジが出力される場合がありますが、問題ありません。
[メッセージ例]
Aug 10 09:51:08 xxxxx SunVTS5.1ps3: Warning: cXtXdXsX, disk: Probable Cause: No
media in the drive
または
Aug 10 09:51:08 xxxxx SunVTS5.1: Error: cXtXdXsX, disk: Probable Cause: No media in
the drive.
(cXtXdXsX は System Management Console の CD ドライブ装置のデバイス名)
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(31/43)
39. System Management Console の CD/DVD ドライブを NFS マウントする時に、以下
のメッセージが出力されマウントに失敗することがあります。
[メッセージ]
nfs mount: マウント: XXXX: NFS のファイルハンドルが無効です。
(XXXX はマウントポイント)
[回避方法]
以下のようにパーティション側から NFS バージョン 2 を指定してマウントします。
# mount –F nfs –o ro,vers=2 XX:/cdrom/YY /ZZ
"XX":System Management Console のホスト名または IP アドレス
"YY":CD-ROM の名前
"ZZ":マウントポイント
40. パーティションインストーラを使用して、パーティション側に Solaris 10 OS 8/07 を
インストールする際の仮ブート中(仮ブート省略時はネットワークインストール時)
に NFSv4 ドメインの問い合わせが発生しますので、System Console Software をイン
ストール後には必ず以下のパッチを適用してください。
パッチ番号: 914623-01 (FJSVclis) 以降
[パッチ適用手順]
1) System Management Console に root でログインし、以下の手順でシステムを停
止し、シングルユーザモードでシステムの再起動を行ってください。
# cd / ; /usr/sbin/shutdown -y -i0 -g0
:
ok boot -s
2) 言語を英語環境に変更します。
# LANG=C;export LANG
3) パッチ 914623-01 を適用します。
以下は適用マシンの/var/tmp 配下にパッチを置いた場合の手順です。
# cd /var/tmp
# zcat 914623-01.tar.Z | tar xvf # patchadd 914623-01
4) 適用後は以下のコマンドを実行し、システムを再起動してください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
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(32/43)
付録 A System Management Console (SMC)の運用について
1.
SMC が 1 台につき、最大 8 台の本体処理装置をサポートできます。
2.
本体装置が PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 の場合、
SMC は PRIMEPOWER
100/200 SMC のみサポートしています。内蔵ディスクサイズが 8.4G バイトの SMC は
未サポートです。
3.
本体装置が PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 の場合、SMC で制御可能なパー
ティション数は、以下の表を参照してください。
PRIMEPOWER100 SMC を使用している場合
パーティション数
4 パーティションまで
8 パーティションまで
12 パーティションまで
16 パーティションまで
メモリ容量/スワップ容量
256MB/2GB 以上
512MB/2GB 以上
768MB/2GB 以上
(基本搭載のみ)
(256MB 増設)
(512MB 増設)
◎
◎
◎
○
◎
◎
×
○
◎
×
○
◎
16 パーティションを超えるパーティション数の制御が予想される場合は、
PRIMEPOWER200/250 SMC での運用を推奨します。
PRIMEPOWER200/250 SMC を使用している場合
パーティション数
16 パーティションまで
24 パーティションまで
32 パーティションまで
48 パーティションまで
1024MB/4GB
(基本搭載のみ)
◎
◎
○
×
メモリ容量/スワップ容量
2048MB/4GB
3072MB/4GB
(1024MB 増設)
(2048MB 増設)
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
◎
上記表中での記号は以下を意味します。
◎:問題なし
○:システムコンソールに WebSysAdmin の管理サーバ機能をインストールした
場合に、操作メニューでのレスポンスが悪化します。
×:操作メニューでのレスポンスが悪化します。
1 台のシステムコンソールで制御するパーティションの数に応じて、各システムコ
ンソールの増設メモリを手配してください。
また、常時運用する RC2000 のウィンドウ数は 16 ウィンドウまでを目安に運用を行
なってください。
C120-E101-23Z2(B)
(33/43)
4.
本体装置が PRIMEPOWER800/1000/2000 または GP7000F モデル 1000/2000 の場合、
システムコンソール(SMC)では本体装置 1 台につき、最大 15 パーティション設定可能
ですが、パーティション運用を管理するための RC2000 ウィンドウ数は、以下を想定
しています。
標準搭載メモリ(256MB)の場合
1~16 ウィンドウ
但し、上記ウィンドウ数は、Netscape 等の他ウィンドウ数によって、減少します。
上記のウィンドウ数以上で運用したい場合は、以下のいずれかで対応をお願いします。
1)
SMC 上では、10~16 ウィンドウの範囲で、必要なパーティションコンソールウ
ィンドウのみ表示してください。
2)
メモリを追加。
メモリを追加し、512MB とすることで最大 32 の RC2000 ウィンドウが使用可能とな
ります。
(但し、Netscape 等の他ウィンドウ数によって、使用可能な RC2000 ウィンドウ数は減
少します。)
5.
System Console Software のオプションパッケージである Java 版 RC2000 や、
WebSysAdmin、その他の管理ソフトを使用する場合は、各製品のメモリ/ディスク等
の資源を考慮し、必要に応じて増設してください。詳細については、当社技術員にご
相談ください。
6.
システムコンソールは、本体処理装置の監視及び各種設定を行なうための装置です。
システムコンソール機能に影響を及ぼすようなソフトウェアをインストールしたり、
他の用途で使用しないでください。システムコンソールでの動作確認済みソフトウェ
ア以外については、お客様責任での適用・運用となります。
7.
複数の Ethernet カードでの運用はサポートされていません。
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(34/43)
付録 B パッチ適用手順
注意事項 18(パッチ:912071-01)、 注意事項 21(パッチ: 912847-02)、 注意事項 22(パッ
チ: 912861-01)のパッチを当てるための手順を記述します。
パッチをあてる際には、CD-ROM ドライブはコンソール装置を使用します。また、シス
テムコンソール上で、OS コンソールの操作を行う場合は、RC2000 を使用します。以下
の作業を実施してください。
なお、プロンプトに"RC2000"と記述してある場合は、PRIMEPOWER800/1000/2000,
GP7000F モデル 1000/2000, PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500 本体装置のコン
ソールで行う作業を表しています。また、"SMC"と書いてある場合は、システムコンソ
ール自身のウィンドウで行う作業を表しています。
1. System Console Software の CD-ROM を、システムコンソールに接続されている
CD-ROM ドライブに挿入します。
2. su コマンドを実行します。
RC2000 % su <Return>
3. root(スーパ・ユーザ)のパスワードを入力します。
Password:password <Return>
RC2000 #
4. OpenBoot 環境に入ります。
RC2000 # /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i0
<Return>
5. システムをシングルユーザ・モードで立ち上げます。
{?} ok boot -s <Return>
以下のようなメッセージが出ますので、パスワードを入力します。
INIT: SINGLE USER MODE
Type Ctrl-d to proceed with normal startup,
(or give root password for system maintenance): password <Return>
6. 必要なファイルシステムをマウントします。
RC2000 # /usr/sbin/mountall -l <Return>
7. ネットワークを活性化します。
RC2000 # /etc/init.d/inetinit start <Return>
8. RPC サービスを起動します。
RC2000 # /etc/init.d/rpc start <Return>
9. ネットワークインタフェースを活性化します。
RC2000 # /etc/init.d/inetsvc start <Return>
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(35/43)
10. nfs クライアントを起動します。
RC2000 # /etc/init.d/nfs.client start <Return>
11. CD-ROM をマウントします。
RC2000 # mkdir -p /cdrom <Return>
RC2000 # /usr/sbin/mount -F nfs -o ro host:/cdrom/cdrom0 /cdrom <Return>
host:システムコンソールのホスト名
12. CD-ROM ドライブのディレクトリに移動します。
RC2000 # cd /cdrom/cdrom0/esfpatch <Return>
13. パッチの適用コマンドを実行し、修正を適用します。
RC2000 # /usr/sbin/patchadd 適用するパッチの番号<Return>
14. CD-ROM をアンマウントします。
RC2000 # cd /<Return>
RC2000 # /usr/sbin/umount /cdrom <Return>
15. CD-ROM 媒体を取り出してください。
SMC # cd / <Return>
SMC # eject cdrom <Return>
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(36/43)
付録 C スワップ空間の追加方法
注意事項 24 のスワップ空間を追加するための手順を記述します。
1. システムコンソールに root でログインします。
2. OpenBoot 環境に入ります。
# /usr/sbin/shutdown –g0 –y –i0 <Return>
3. システムをシングルユーザ・モードで立ち上げます。
{?} ok boot –s <Return>
以下のようなメッセージが出ますので、パスワードを入力します。
INIT: SINGLE USER MODE
Type Ctrl-d to proceed with normal startup,
(or give root password for system maintenance): password <Return>
4. smcswap ファイルを作成します。
# cd /opt <Return>
# mkfile <nnn>m smcswap <Return>
<nnn>は、追加するサイズを M バイト単位で指定します。
5. /etc/vfstab ファイルに以下の 1 行を追加し、スワップファイルのエントリを追加します。
/opt/smcswap –
–
swap
–
no
–
6. システムをリブートします。
# /usr/sbin/shutdown –g0 –y –i6 <Return>
7. ログイン後、/opt/smcswap の行が追加されていることを確認します。
# /usr/sbin/swap –l <Return>
swapfile
dev
/dev/dsk/c1t0d0s1
XX,X
XX XXXXXXX XXXXXXX
–
XX XXXXXXX XXXXXXX
/opt/smcswap
C120-E101-23Z2(B)
swaplo blocks
free
(37/43)
付録 D PRIMEPOWER250 SMC プレインストール情報
PRIMEPOWER250 SMC (System Management Console)は、以下のソフトウェアのイ
ンストール及び設定を実施し、出荷しております。
1. Solaris™ 8,9 Operating System のインストール時の項目と設定について
項目
Select a Language
Select a Locale
ネットワーク接続性
DHCP
主要なネットワークイン
ターフェース
ホスト名
IP アドレス
サブネット
ネットマスク
IPv6
デフォルトルート
(Solaris 9 のみ)
セキュリティポリシーの
設定
ネームサービス
時間帯, 地域
地域の選択
ソフトウェアの選択
Solaris64 ビットサポート
をインストールする
ファイルシステムとディ
スクの配置
設定値
[4.Japanese]
*1
[0.Japanese EUC(ja)]
[はい]
[いいえ]
[hme0]
[dummy]
[192.168.0.1]
[はい]
[255.255.255.0]
[はい]
[検出]
[いいえ]
[None]
地域:[Asia,Eastern]、時間帯:[Japan]
[Asia,Japanese EUC(ja)]
*1
[Entire Distribution plus OEM support]
■が付いていることを確認
スライス
0
1
2
システム
/
swap
overlap
ディスク所要量
全容量から、4160M バイトを差し
引いた値
4096M バイト
全容量
*1 Solaris™ 8 OS で、XVR-100 グラフィックスアクセラレータにディスプレイ接続し
ている状態では、以下に示す注意事項があります。
・インストール時のメニューで「Select a Language」で"Japanese" を選択してもイ
ンストールメニューなどの表示が英語表示となりますが以降のインストール自体
には問題はありません。
インストールメニューが英語表示になってしまう原因はビットマップディスプレ
イで、GUI が起動していない状態では、2 バイト文字(日本語など)は表示されな
いためです。
C120-E101-23Z2(B)
(38/43)
・日本語環境を構築するためには、インストール時のメニューの
「Select Geographic Regions(地域の選択)
」で「Asia - Japanese EUC(ja)」を選
択する必要があります。
2. Solaris™ 10 Operating System のインストール時の項目と設定について
項目
Select a Language
ネットワーク接続性
複数のネットワークイン
ターフェースの構成
DHCP
ホスト名
IP アドレス
ネットマスク
IPv6
デフォルトルートの設定
Kerberos
ネームサービス
NFSv4 ドメイン名
*2
時間帯
大陸と国
Root パスワード
リモートサービスの有効
化
*3 *4
インストール形式の選択
ソフトウェアのロケール
選択
製品の選択
追加製品の指定
ソフトウェアグループの
選択
ファイルシステムの配置
設定値
[4.Japanese]
[する]
[hme0]
[いいえ]
[dummy]
[192.168.0.1]
[255.255.255.0]
[はい]
[検出]
[いいえ]
[なし]
[システムによって取得された NFSv4 ドメインを使用
します]
[大陸/国/地域]
[アジア,日本]
未設定
・SMC 出荷時はパスワードを設定していません。
・パスワードを設定しないと警告メッセージが出力さ
れますが、インストール作業に影響はないため、
「了解」を選択する。
[はい]
[カスタムインストール]
[アジア, 日本語(ja)]
選択しない
[なし]
デフォルトパッケージ –
[全体ディストリビューションと OEM]
スライス システム ディスク所要量
0
/
全容量から、4160M バイトを差し
引いた値
1
swap
4096M バイト
*2 Solaris™ 10 OS 8/07 から追加されている問い合わせ項目です。
*3 Solaris™ 10 OS 11/06 から追加されている問い合わせ項目です。
C120-E101-23Z2(B)
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*4 情報確認の際、デフォルトルートチェックで以下のエラーメッセージが出力されます
が、インストール作業に影響がないため「適用」を選択してください。
現時点でルートを検出することはできませんでした。指定した設定
を使用したい場合は、「適用」を選択してください。これによってリ
ブート時に自動検出が行われます。設定を変えるには、「取消し」
を選択して、別のアドレスを指定してください。
インストール後の設定について
(1) インストール完了後のリブートにて、以下のメッセージが出力されますが、
SMC では NFSv4 は未サポートのため、<Return>するか、または「no」を入力して
ください。
(注意)Solaris™ 10 OS 8/07 では以下のメッセージが出力されません。
Do you need to override the system's default NFS version 4 domain name (yes/no) ? [no] :
なお、リブート完了後は、以下の手順で NFS サーバ、NFS クライアント両方の環境
定義を NFS バージョン 3 に変更し、運用してください。
(2) Solaris™ 10 OS のインストール後、ログインした後に「Sun Update Manager 登録
ウィザード」または「Solaris 登録ウィザード」が表示される場合があります。
「Sun Update Manager 登録ウィザード」ならびに「Solaris 登録ウィザード」の対
処については以下のとおりです。
[Sun Update Manager 登録ウィザードの対処方法]
Sun Update Manager は未サポートのため、「登録しない」を選択し、
「次へ」を実
行してください。
実行後、以下のメッセージが出力されますが、
「登録を中止」を選択してください。
登録プロセスを取り消すと、入力
した情報が破棄されます。登録の中止か、
続行のどちらかを選択してください。
[Solaris 登録ウィザードの対処方法]
Solaris Manager は未サポートのため、「Solaris ソフトウェアを登録せずに実行す
る」を選択し、「次へ」を実行してください。
実行後、以下のメッセージが出力されますが、「登録しない」を選択してください。
登録しない場合には、Sun に Solaris を登録
することによって得られるメリットを受け
られません。
(3) /etc/default/nfs ファイルの編集
Solaris™10 OS での NFS バージョン 4 は制限となっているため、以下の手順で NFS
C120-E101-23Z2(B)
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サーバ、NFS クライアント両方の環境定義を NFS バージョン 3 に変更してくださ
い。
1) /etc/default/nfs ファイルの以下の箇所を追加してください。
# Sets the maximum version of the NFS protocol that will be registered
# and offered by the server. The default is 4.
#NFS_SERVER_VERSMAX=4
NFS_SERVER_VERSMAX=3
<==この定義を追加します。
:
# Sets the maximum version of the NFS protocol that will be used by
# the NFS client. Can be overridden by the "vers=" NFS mount option.
# If "vers=" is not specified for an NFS mount, this is the version
# that will be attempted first. The default is 4.
#NFS_CLIENT_VERSMAX=4
NFS_CLIENT_VERSMAX=3
<==この定義を追加します。
2) NFS サーバサービスを再起動してください。
# svcadm disable network/nfs/server
# svcadm enable network/nfs/server
(4) /etc/gconf/2/path ファイルの編集
SMC の監視メッセージに出力される gconfd 関連の warning メッセージを抑止させる
ために /etc/gconf/2/path ファイルを以下のようにコメント化します。
apoc:readonly:mandatory@ <== この定義の先頭に"#"を付加してコメント化します。
(省略)
apoc:readonly:
<== この定義の先頭に"#"を付加してコメント化します。
(省略)
※ Solaris™ 10 OS 8/07 がプレインストールされている SMC には上記の設定が施さ
れています。
Solaris™ 10 OS 8/07 の注意事項について
(1) Solaris™ 10 OS 8/07 の System Management Console は、ネームサービスキャッシ
ュデーモン nscd(1M)が使用制限となっているため停止しています。
停止方法については以下の通りです。
svcadm(1M)コマンドによって、ネームサービスキャッシュデーモン nscd(1M)を停止
します。
# svcadm disable svc:/system/name-service-cache:default
#
(2) SMC が Solaris™ 10 OS 8/07 の場合は OS インストール後に必ず最新版の FJ RSPC
を適用してください。
適用手順や適用時の注意事項などについては、FJ RSPC の README を参照して
ください。
C120-E101-23Z2(B)
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3. FJ-qfe ドライバまたは FJ-qge ドライバインストール
Quad Fast Ethernet (PW-type)を使用している場合は、添付されている”FUJITSU PCI
Quad 10/100 Ethernet”
、Quad Gigabit Ethernet (PW-type)を使用している場合は、添
付されている”FUJITSU PCI GigabitEthernet”の CD-ROM 内に格納されています「イ
ンストールガイド FUJITSU PCI Quad 10/100 Ethernet」または「インストールガイ
ド FUJITSU PCI GigabitEthernet」を参照し、ドライバをインストールしてください。
なお、”FUJITSU PCI GigabitEthernet”のインストールの際、以下のメッセージが表
示される場合がありますが、パッチは OS と同時にインストール済のため問題ありませ
ん。
次に示す要求されたパッチは、システムにすでにインストールされています
システムにすでにインストールされているパッチ 120462-04 のインストールが要求さ
れました。
依存関係を検査するパッチがありません。
patchadd 120462-04 exit status: 1
See logfile: /var/sadm/install/logs/FJSVgid_cdrom_prodsetup.log
4. XVR-100 ソフトウェアのインストール(Solaris™ 8 OS の場合)
インストール方法については、添付されている”Sun™ XVR-100 Graphics Accelerator
for PRIMEPOWER” の CD-ROM 内に格納されています「インストールガイド
Sun™XVR-100 Graphics Accelerator for PRIMEPOWER」を参照ください。
注)XVR-100 グラフィックスアクセラレータにディスプレイ接続している状態では、
インストール時のメニュー「Select a Language」で"Japanese" を選択してもイン
ストールメニューなどの表示が英語表示となりますが、以降のインストール自体に
は問題はありません。
インストールメニューが英語表示になってしまう原因は、ビットマップディスプレ
イで GUI が起動していない状態では、2 バイト文字(日本語など)は表示されな
いためです。
なお、日本語環境を構築するためには、インストール時のメニューの「Select
Geographic Region(地域の設定)」で「Asia - Japanese EUC(ja)」を選択する必
要があります。
5. System Console Software インストール
System Console Software のインストール手順などについては「インストールガイド
System Console Software」を参照してください。
C120-E101-23Z2(B)
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6. PTF インストール
SMC に は Solaris OS 用 の 「 Solaris PTF 」 と 「 Solaris Unbundled PTF
(PRIMEPOWER/GP7000F) Disc 2」をそれぞれ適用します。
「Solaris PTF」の適用方法については「一括修正説明書 Solaris PTF」を参照してく
ださい。
「 Solaris Unbundled PTF (PRIMEPOWER/GP7000F) Disc 2 」 を 適 用 す る 時 は
scspatchadd コマンドで適用します。
scspatchadd コ マ ン ド な ら び に 適 用 方 法 に つ い て は 「 一 括 修 正 説 明 書 Solaris
Unbundled PTF」を参照してください。
注) PTF R02051 以前の場合は、scspatchadd コマンドは使用できません。
7. /kernel/drv/st.conf ファイルへの DAT 装置の設定は、テープドライバ定義設定ツールで
自動的に以下のように設定されます。詳しくは、「テープドライバ定義設定ツールユー
ザーズガイド」を参照ください。
tape-config-list=
"SEAGATE DAT
DAT72-000","SEAGATE_DAT____DAT72-000",
"SEAGATE_DAT____DAT72-000";
SEAGATE_DAT____DAT72-000= 1, 0x34, 0, 0x9639, 4, 0x00, 0x8c, 0x8c, 0x8c, 3;
ハードウェアの実装情報については、以下のコマンドに入力し確認してください。
# /usr/sbin/prtconf -v
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