自然に学ぶ「命と共生」

第2号
平成27年5月1日
墨田区立竪川中学校
発 行 校 長
西 村 均
自然に学ぶ「命と共生」
校長 西 村 均
私たちは、一年のうちで一番美しい季節を、今迎えています。緑の日を含むこの
連休に、皆さんに自然の美しさやすばらしさ、命の輝きを全身で感じてほしいと思
います。
皆さんはご存じでしょうか。私たちが暮らしている人口1339万人の東京都の
西部には、東京都で唯一の二千メートルを超える雲取山があります。この雲取山の
山腹には、わずかですが人の手の入っていない太古からの原生林が残されていま
す。ブナやミズナラ、トチといった大木がきつい急斜面に根を張り、幹からは枝が
天を目指して伸びています。こうした大木の間にシラカバやモミジ等が息づき、そ
の根元には笹や下草が生えています。そこには、天然記念物であるニホンカモシカ
や、ツキノワグマといった大型の生物から野鳥、昆虫といったさまざまな動植物や
生物が生息する大自然の共生の世界となっています。自然の中ではそれらの生物が
お互いの領域を守って生きていますし、互いに役に立ったりしています。それは、
与えられた命の命ずるままに生きている証拠とも言えるでしょう。
さて、人間も自然の中で生かされていると考えれば、自分の領域を守って、互い
の役に立ちながら生きていく、「共生」という生き方をしなければなりません。人
生は一度きりです。私たち一人一人に共通する人生の願いとは、この一度きりの人
生をより良く生きるということだと思います。私は、人間を含めたあらゆる生きと
し、生けるものの最大の仕事とは、その命の火を最後の最後まで燃え尽くすことだ
と考えています。動物も植物も無言ではありますが、最後まで精一杯その命を生き
抜きます。サボるということはしません。振り返って、人間はどうでしょうか?私
も含めて、常に全力で生き抜いているとは言い切れません。自然の生物から大いに
学ぶべきだと思います。
話は変わりますが、地元でも自然の美しさを感じられる場所があります。亀戸天
神の藤の花は遠くからも観光客が訪れるほど有名ですが、あの花を見ていると、本
当に命を燃やして生きていることを感じます。きれいに手入れされた見事な花は、
地元ではあまり見に行きませんが、私は竪川中に来てから見に行くようにしていま
す。なんと言っても学問の神様ですから、お参りしておくのはいいことです。今年
受験する3年生の皆さんも、今の藤のきれいなうちにお参りしておくことをお勧め
します。亀戸天神の藤の花だけでなく、校門の脇に咲くツツジの甘い香りや、メタ
セコイヤとザクロの新緑、桜の葉の透き通るような美しさに気付いている生徒はど
れくらいいるでしょうか?
この連休だけでなく、普段から自然を見る目を養ってください。そして、命が燃
える美しさを味わってください。
1年学年便り
「中学生になって」の作文より
個性的な内容の作文から、その一部を抜き出しました。
●ぼくの学習面での目標は数学をがんばることです。小学校の時に算数が一番苦手
だったからです。(平野)
●ぼくはもう中学生です。菊川小学校を卒業して二週間で中学生です。クラス替え
をして、皆がしゃれたかっこうをしたようで、実感がわきません。(髙橋健)
●…たとえ自分が試合に出られなくてもあきらめないで、練習をたくさんして、出
られない試合でも味方の応援をしてチームに貢献できるようにしたいです。(保
戸田)
●手を挙げて発言することがあまりなかったので、なるべく自分の考えを自分から
発言できるようにします。(鶴岡)
●陰でフォローしてくれている人などに対する感謝の気持ちを忘れずに、そのまま
バスケにいかしていきたいです。(西山)
●小学生の時は最上級生としてみんなのお手本にと言われていましたが、中学生に
なり私は上の学年の人たちからたくさんのことを
学ぶ側になりました。(熊谷)
●6年後の目標は、東大を目指して受験勉強をし、スペイン語
を覚えたい。(小川)
●中学校では勉強だけでなく、社会性も学んでいきたいです。(海野)
●こわい先生がたくさんいました。でもやさしくてたのしい
先生もいました。(神例)
●おもしろい教え方をする先生もいます。笑いながら勉強をしていました。(清水)
●中学校とは、何だろうか。僕はこう思う。中学校は学力ではなく、「人間」とし
ての基礎を学ぶべき場所なのだと思う。だから小学校よりも規律が厳しくなった
のだ。(柴田)
●中学校に来て変わったことは礼儀が厳しいところです。先生に注意されるたび
に、小学校ではこんなに先生に失礼な態度をとっていたんだな、と思い、小学校
の先生にとてももうしわけなく思います。(須田)
●…そして入学式は終わりました。ぼくはその日にこう思いました。「なんか俺成
長したなー」と制服を脱ぐときに思いました。(田中)
●これから少しずつ家事の手伝いをして、お母さんの負担を減らしていければいい
なと思います。(田山)
●特に歴史が得意です。昔から歴史の本や伝記などを読んでいました。好きな人物
は楠木正成です。(中村)
●…列になって体育館に入場する。目の前には多くの人と小学校のより高いバスケ
ットゴール。これを見てぼくは、バスケを続けたいと思った。この中学生用のゴ
ールで、友達と楽しくパスやシュートをしたいと思った。(吉田)
●今までは話を聞くときにむずむずしてしまったりしていたのに、同じ姿勢で話を
聞くことができるようになりました。これは、中学生になってからの進歩だと思
いました。(髙田)
●…いざ中学校に入ってみると先生がやさしかったり、友達がすぐできたりと、私
が思っていたことと逆でびっくりしました。(中澤)
●…知り合いが誰もいない中学校に入学するなど、私は正直気が向きませんでし
た。しかし、入学して私は思いました。「あっ、この中学校で三年間やっていけ
るかもしれない。」と。みんなが明るくて楽しくてまじめで、私はこの学校が、
このクラスが好きになりました。(中山)
●入学式で思ったことがありました。小学校が同じだった人もなんだか違う人みた
いにしっかりしていて驚きました。(松野)
●…だから中学生として本気出す。(高橋世)
2年学年便り
最近の様子
進級して、新クラスになって約1ヵ月。さすがにクラス全員の名前と顔は覚えま
したよね?
授業は、どちらのクラスも昨年度同様、積極的に受けられているようです。その
積極性が君たちの長所ですから、今年度も続けてほしいと思います。デイリー・家
庭学習帳も、提出率は(今のところ)昨年度よりよくて、努力賞を渡せる人数が増
えそうです。その証拠にパーフェクト賞が両クラスとも数枚ずつ出ています。係活
動もスムーズに開始できましたし、清掃当番も、熱心にやっていると思います。チ
ャイム着席は、毎時間ほぼ99%はできていて、大変すばらしいと思います。(2
組では、関谷先生の雷が数発落ちたようですが…)残念なことは、忘れ物をする人
が多かったことです。その面では緊張感をもちましょう。
昼休みは、とても穏やかな時間が流れています。教室から校庭を眺めておしゃべ
りする人、廊下でランニングマンを踊る人、校庭で遊んでいる人、図書室で本を読
んでいる人、思い思いにリラックスしているようです。
問題が0というわけではありませんが、これほど落ち着いている学校はなかなか
ありません。しかし、今の平和にあぐらをかいていると、足元をすくわれかねませ
ん。
「現状に満足するのは、後退することと同じ」とユニクロの社長(近藤先生も)
が言っています。常に一段上を考え、少しずつステップアップしていきましょう。
【第3学年だより「こころ」 No.89(4/17発行)より】
『最上級生になって』
3年1組
荒川 愛子
「桜の花が咲くこのよき日に、私たち1年生は、竪川中学校に入学しました。」
入学式でのこの言葉から、早くも2年が経って、私たちは、もう竪川中学校の
最上級生になりました。いつも支えてくださっていた先輩方が卒業してしまい、
今度は私たちがその立場になったということには、まだあまり実感が湧かず、不
安もあります。
そこで、私が3年生になって決めた目標は、「自分を大切に・仲間を大切に」
です。これは、2年1組の時のクラス目標だったのですが、昨年度、私はこの事
について、先生から何度か問いかけられた事がありました。しかし、その時は、
まだ本当の“大切にする”という意味が分からずに、悪い事を指摘できなかった
り、楽な方へと流されていってしまいました。少し気が緩んでいただけだと軽く
考えていたけれど、今、その考えが「自分をおとしいれていたんだ」と思いまし
4組
た。
新入生2名を迎えて、平成27年度をスタートした4組です。それぞれの決意を
胸に、この1年間がんばってください。
今年度からは、楽な方へ流されたりしないように、心にしっかりブレーキをか
けてプラスになる行動をして、“自分を大切にする”。そして、友達が悪い方向
へ気持ちが進みそうになっているとしたら、注意して助けてあげることで、“仲
間を大切にする”。という2つのことができるようにしたいと思います。 最上
級生として、後輩のお手本となれるような立派な先輩になれるように頑張ります。
四組学級便り
生徒作文より
●僕は、中学生になりました。中学校でがんばりたいことが、たくさんあります。
数学のテストで100点を取りたいです。初めて会う友だちと、仲良くしたいです。
まだ、習っていない英語を覚えたいです。そして、カレンダーをたくさん小学校に
届けたいです。体育は苦手ですが、走ることをがんばりたいです。そして、力をつ
けたいです。(中学1年生)
●僕は、中学2年生になりました。1年生では、いろいろなことがありました。入
学式に参加して、懐かしい気持ちになりました。2年生になったからには、立派な
先輩になりたいです。目標は、通常学級の友だちとも緊張せずにしゃべれるように
なることです。2年生では、スキー教室に行きます。スキーはやったことがないの
で、今からとても楽しみです。去年の3年生が、雪がさらさらだと言っていたので、
実際にさらさらの雪に触りたいです。今年度も4組のみんなとがんばっていきたい
です。(中学2年生)
●3年生になって、ひらがなが書けるようになりました。一、二、三、四、五、あ
とは、日本語の勉強をします。数学は、お金の勉強が楽しいです。日本で買い物が
できるようになりました。足し算、引き算、掛け算、割り算を勉強します。四組の
友だちは楽しいです。みんなと一緒に勉強します。(中学3年生)
【5月の主な行事】
1日(金)
身体計測・スポーツテスト 生徒総会
8日(金)
定例委員会・代表委員会
11日(月)
朝礼 教育実習始 避難訓練・地区別班編制
13日(水)
歯科検診(全学年)
16日(土)
土曜授業
18日(月)
生徒朝礼
20日(水)
幼保小中連絡協議会(4時間授業)
21日(木)
心臓健診(1年他)
22日(金)
運動会予行
23日(土)
運動会
24日(日)
予備日
25日(月)
振替休業日
28日(木)
耳鼻科健診(全学年)
尿検2次