エアコン分解洗浄 エアコンフィルター清掃 マニュアル - d

エアコン分解洗浄
エアコンフィルター清掃
マニュアル
【 目 次 】
Ⅰ.
現調
A.
a.
b.
c.
d.
*
B.
C.
D.
Ⅱ.
室内機
室外機
リモコン確認
室内機・室外機の台数一致確認
EHPとGHPの違い
電源位置・容量確認
水場(洗い場)の確認
入店方法・作業時間帯の確認
作業前
A.
B.
C.
D.
Ⅲ.
エアコン台数確認
作業を行う前に・・・
入店時
作業前
立会い時の検収ポイント
確認ポイント
作業中
A.
B.
C.
D.
室内機
室外機
汚水処理
作業時の注意事項
Ⅳ.
作業完了
Ⅴ.
退店時
Ⅵ.
報告書・提出物
A.
B.
C.
D.
写真について
実施報告書について
分解洗浄作業実施報告書及び写真の提出について
その他報告について
Ⅰ. 現調
*必ずカメラを持って行き、図面があれば随時記入していく事
(図面がない場合はノートにラフ図を書いて記入していく事)
A. エアコン台数確認
a. 室内機
・台数の確認 ⇒ それぞれどのタイプかを確認する
*上記にないタイプは写真を撮る
・高さの確認 ⇒ エアコンパネルまでの高さを確認
*洗浄時には本体内部に潜り込む為エアコンのパネルまでの高さ+50cmの高さが必要となる
・設置箇所の確認 ⇒ 什器上や難所と思われるところはないか
*洗浄時はエアコンの真下半径約1M程度を使用する為、
同時にエアコン下の状況を確認する
作業が困難と思われるエアコンについては場所を図面に記載し報告をする b. 室外機
・ 台数、メーカー名、型番の確認
・ 設置場所の確認 ⇒ 容易に人が行ける場所か
外壁に取り付けられている場合は高所作業車や道路許可など必要とならないか?
屋上にある場合は屋上までどうやって行くのか
・ 現状の汚れ具合の確認 ⇒ 特に熱交換器部分は目詰まりを起こしていないか
・ 劣化の確認 ⇒ 熱交換器部分、ファンや面板の破損等はないか
・ 室外機の電源場所の確認 ⇒ 室外機の電源はどこにあるか
・ 水場の確認 ⇒ 近くに水場はあるか
c. リモコンの確認
・ 室内機のリモコンの位置確認
・ 現在のエラー表示の確認
⇒エラー表示が出ていた場合はエラー番号を報告する
・ 昇降式機能か確認
⇒フィルターを外す場合はリモコンによる昇降機能が付いているか確認
またそれはどうやって昇降させるのかも確認しておく
事前確認をしておく事で作業当日時間の短縮となる
リモコンエラー表示
このあたりに黒いものがあればそれはリモコンセンサーを受ける窓です
その場合は手持ちリモコンによる昇降式の可能性があります
昇降式は壁に付いているリモコンでの昇降タイプのあります
d. 室内機・室外機の台数一致確認
室内機と室外機の台数を確認するには型番より一致させる事が出来る
室外機の型番の数字が「140」であり室内機の型番も「140」であれば
これらはシングル機となり室外機1台に対して室内機1台の組み合わせである
室外機の型番の数字が「280」であり室内機の型番が「140」であれば
これらはツイン機となり室外機1台に対して室内機2台の組み合わせである
室外機の型番の数字が「560」であり室内機の型番が「140」であれば
これらはマルチ機となり室外機1台に対して室内機4台の組み合わせである
例外としてマルチ機の場合、室外機の容量より120%分の室内機が組み合わせ出来る事がある
*EHPとGHPの違い
室外機を本体を見てガス管(ガスコック)が付いていればGHP機、
それらが無ければEHP機と判断出来る。
B. 電源位置・容量確認
電源は室外機用電源であれば室外機近くに、室内機の電源は建物の
分電盤内にある可能性が多い
<基本知識>
業務用エアコンは「動力」である
(電灯と動力の違いもしっかりと理解しておく必要がある)
分電盤の扉に「L-1」と「P-1」と書いているが、LはLigh (電灯)、
PはP (動力)の であり、エアコンの電源は「P」の扉の にある事が多い
その の「 機」と ーカーに書いてあればそれはエアコンの電源の可能性がある。
t
ower
中
空調
意味
ブレ
中
室外機電源のおおよその目 として、室外機型番が
140(5 力) ⇒ 0
280(10 力) ⇒ 50
560(20 力) ⇒ 5 の電源が使われている事が多い
安
馬
3 A
馬
A
馬
7 A
し、
但
などは 電源を使用している事もあるのでこれらは一 ではない
居抜き店舗
<
1
2
4
既存
概
ーカー設置箇所の例>
EP (エ ク リックパイプシ フ )
ンプ室などの室内設 ス ース
室外機置場などの屋外設 ス ース
・事務所・ センター・ 室などの ック ー ス ース
ー クル内
ブレ
.
S
レ
ト
ャ
.ポ
備
3.
備
.倉庫
5.キュ
ト
ペ
ペ
防災
運営
バ
ヤ
ド
ペ
ビ
C.水場(洗い場)の確認
室内機を分解した部 を洗う場所を確認する。
(洗浄の為に タタ 2 分のス ースが必要)
品
最低
ミ
帖
ペ
洗 は出来る り 性洗 を用いて洗浄をする。
使用をしてもいい水道 水 を確認する。
洗い場 りに用水路等 れることがないか確認をする。
近 に があるかどうかも確認する
剤
限
中
剤
及び排
周
隣
口
へ流
住宅
汚水・廃液は下水
へは流せません
D.入店方法・作業時間帯の確認
が ルインである場合は 下の について をする
・
・ 作業車 車場所
・ までの 路
・ 分電盤など設 ス ース の り
・ 使用可能な洗い場
・ ルによる 事
店舗
ビ
以
点
注意
入館方法
停
店舗
ビ
搬入経
備
ペ
注意
項
へ
立入
方法
Ⅱ.作業前
A.作業を行う前に・・・・
1.「お客様第一」の姿勢で、行動願います。
2.丁寧な対応に徹する。会話はハッキリと応対願います。
3.清潔な身だしなみに心がけてください。
→ 汚れがひどい作業服での作業は行わないでください。
4.お客様に不安や誤解を招く様なものの言い方をしないでください。
5.誤解を与える言葉づかい、素振りをしない。
→ 作業時は、問題ない雰囲気でも、後日「態度が悪かった」などの
クレームがあります。
6.現場作業中に、絶対にガムやタバコを口にしない。
B.入店時
1.店舗の駐車場を使わせて頂く場合には、”お客様”の邪魔にならない様
入り口から離れたスペースに駐車願います。
2.夜間作業が多いため、車のドア開閉で大きな音が出ない様に注意願います。
→車両以外でも、脚立・作業道具を出す時なども同様です。
3.必ず”店長様”又は”代理の方”に取次をお願いし、直接挨拶してください。
※作業開始の前(10分前程度)
「株式会社サイリスの●●です。」
は「 式 サイリスからの で りました です。」
又
株
会社
依頼
参
●●
4.挨拶時に、作業内容の説明を行ってください。
5.作業開始については、挨拶後許可を得てから作業願います。
C.作業前
1.作業する前に必ず分電盤の位置・扉の開閉の仕方・電気スイッチの場所・
室外機の設置箇所を店舗スタッフ様と確認してください。
2.空調機リモコンを作業前に確認し、エラー等が出ている場合は
店舗スタッフ様に確認頂き報告書に記入してください。
3.作業は店内のお客様の邪魔にならない様、置き場所には充分に
注意してください。
4.床を汚したり、傷つけたりする恐れがある場合は養生してから道具を
置いてください。
5.作業中に商品や機器、器具類にホコリなどがかかる恐れがある場合は、
清潔なビニールシート等で養生してください。
D.立会い時の検収ポイント
確認ポイント
・ 洗浄前の 機状況チ ック(破損状況・エラー等)
・ をしっかりとしているか ⇒ ・ を汚す可能性はないか?
・ 出 付近のエアコンの汚れ具合 ⇒ 一番 く汚れるエアコンの状況はどうか?
・ 分解をしたと の ンパン、熱交換器部分の汚れ具合 ⇒ 内部の汚れはどうなっているか
・ 洗浄 の ンパン、熱交換器部分の 上がり確認 ⇒ 汚れ しはないか?
・ 熱交換器部分の高 洗浄機による 確認 ⇒ 目詰まりはしっかりと取れているか?
・
時のエアコン 動確認 ⇒ ち と 動しているか?エラーは出ていないか?
・ 熱交換器洗浄時の 汚水 確認 ⇒ 持 り は を行った上での 水をしているか
・ ン ース ー の 確認 ⇒ ン管内の は 出来ているか?
空調
ェ
養生
商品
入口
早
き
後
ドレ
ドレ
仕
圧
試運転
ホ
通常稼
バキュ
残
実施
発生
ドレ
備品
回収
ム清掃
実施
ゃん
稼
帰
又
ドレ
中和
排
ヘドロ
除去
Ⅲ.作業中
【使用工具について】 ネジの装着時、電動工具(ドライバー)を使用する際、最後の締は
手動でお願いします。電動の強い圧で閉めた場合ネジ山を壊す恐れがあります。
過去に破損した例もありますのでご注意下さい。
A.【室内機】 ①4方向タイプの場合・・・表面パネル・フィルター・ドレンパン・ファン
⇒ 取り外し洗浄
熱交換器 ⇒ 薬剤を散布後、水洗い
ドレンホース ⇒ バキューム清掃
取付後試運転を行い、異常の有無を確認
②1・2方向タイプの場合・・・表面パネル・フィルター・ドレンパン・ファン
⇒ 取り外し洗浄
熱交換器 ⇒ 薬剤を散布後、水洗い
ドレンホース ⇒ バキューム清掃
取付後試運転を行い、異常の有無を確認
※ドレンパンが外せない場合 → ホース内も洗浄
部品名
パネル・グリル
フィルター
ドレンパン
ファン
熱交換器
ドレンホース
4方向 1.2方向 壁掛け 隠ぺい型
◯
◯
◯
-
◯
◯
◯
◯
◯
◯
◯
△
◯
◯
◯
△
◯
◯
◯
△
△
△
△
△
(プレフィルター)
床置型
◯
(グリル)
◯
△
△
△
△
(構造的に可能なら)
◯: 取り外し洗浄
△: 装着のままバキューム洗浄
-: 部品なし
B.【室外機】 室外機は分解洗浄ではなくフィンの表面洗浄です。
C.【汚水処理】 汚水は必ず中和剤を使用しph6~9の中性にして施設内のSKまたはトイレに
店舗側の許可を得て排出して下さい。
※
※リトマス紙
リトマス紙が中性を
中性を示す写真の
写真の撮影をお
撮影をお願
をお願いします。
いします。
中和出来ない場合は持帰りにて産廃処分をしてください。
D.作業時の注意事項
1.作業中は、仕事に関係のない会話をせず、迅速に作業願います。
2.作業に関係のない行動は、絶対に行わない。
(商品を手にとって見る・使う 用も無いのに店内を歩き回るなど)
3.作業中のガム・喫煙は厳禁と致します。 休憩時にお願い致します。
4.脚立などの移動時に、商品・店内器具に損傷を与えない様に注意願います。
5.高所作業となるため、危険な場所では二人作業を原則と致します。
6.コードリールや掃除機などのコードは、壁沿いに寄せるなどして
に
安全
います。
注意願
≪貼付場所≫
貼付場所≫
通路から良く見える位置に貼付
必ず分解洗浄施工完了日を記入
(サインペンなどで太文字で)
<サイリスシール>
Ⅳ.作業終了
1.速やかに現場の整理、作業箇所の清掃を行い、
忘れ物の有無の確認してください。
2.作業の為に「OFF」にしたブレーカーが「ON」に戻したか、
確認してください。
3.作業した空調機の運転状態も確認してください。併せて、
周辺の什器に損傷がないか確認
4.「分解洗浄実施報告書」に作業内容を漏れなく記入されているか
確認願います。
(備考・実施台数・作業実施日に間違い/漏れが無いか確認願います)
5.警備を掛けたか確認願います。
→警備が発報した場合は、警備会社へ連絡すると同時に、
店舗責任者の方に謝罪しサイリスへ速やかに報告願います。
Ⅴ.退店時
1.「店長様」及び「店長代理の方」に作業内容を説明し、
「分解洗浄実施報告書」に検収印または検収サインを必ず受領願います。
2.継続して対応する場合は、訪問予定を案内し作業の了解を頂いてください。
Ⅵ.報告書について
A.写真について
別紙、写真見本と同様に写真を各部位、それぞれ撮影願います。
※タイプが異なる空調機があれば両方撮影願います。
れはどうなっているか?
B.実施報告書について
? 分解洗浄実施報告書は、必ず作業終了時その場で記入し、
をしているか ”店長様”または”代理の方”から
検収印(検収サイン)を必ず頂いてください。
(※進捗状況確認のため、毎日記入願います)
※「作業報告書記載方法について」別紙①を参照願います。
C.分解洗浄実施報告書及び写真の提出について
<分解洗浄実施報告書
<分解洗浄実施報告書(
分解洗浄実施報告書(複写式)>
複写式)>
検収サイン受領後、店舗様のFAXを利用して上記記載の「お客様名」
と「サイリス本社」へ同時にFAXしてください。
→原本については、後日サイリスへ郵送の上提出願います。 ( が多いた
紛失
D.その他報告について
います)
め注意願
問題発生及び今後の分解洗浄実施に伴い確認が必要な点については、
サイリスまで連絡願います。
■分解洗浄業務 報告書記入について 【別紙①】
2008 4 28 月 晴れ
0 00
4 00
4 50
空調 太郎
空調 次郎 ・ 三郎
記入漏れ・間違いの無い様、お願い致します。
■施工写真①
■施工写真②
。
■施工写真③
■施工写真④
<なぜエアコンフィルター清掃や分解洗浄を実施するのか?>
フィルターが目詰まりすると・・・
→運転効率が下がり電気代が高くなります。 →風力低下により適正能力が発揮できなくなり、快適性が損なわれます。
(冷えない・暖まらない)
しかし、フィルターより細かい埃などはエアコン本体にまで
入って行き、本体内部にある熱交換器にまで付着し目詰まりを
起こさせます。
⇒そうなれば、分解洗浄を実施しなくてはなりません。
*上記は分解洗浄実施の目安です