ニュースレター

ニュースレター
第 27 号
2009 年
大阪府立大学工学部航空宇宙工学科同窓会
http://www.aero-osakafu-u.jp/
目
次
「まいど 1 号」の開発を支えた学生たち
大久保 博志
同期会通信
6期
種村 長生 氏
1
5
10 期
大沢 康彦 氏,松尾 肇氏
6
14 期
塩沢 善一郎 氏
9
卒業生・修了生の進路
13
鵬賞、澤田賞、津村賞受賞者およびコメント
14
国際会議発表被補助事業対象者一覧およびコメント
17
鵬会ホームページでの会員登録のお願い
20
鵬会ホームページに期毎の掲示板を作成しました!!
21
鵬会年会費 納入のお願い
21
評議員一覧
22
平成 21 年度評議会のご案内
23
50 周年記念事業についてのお願い
23
ご寄付の報告
23
不明者リスト
24
中百舌鳥だより
26
編集後記
26
「まいど1号」の開発を支えた学生たち
小型宇宙機システム研究センター長
大久保 博志
「まいど1号」は宇宙へ!
2009 年 1 月 23 日 、 小 型 衛 星
「SOHLA-1(まいど1号)」は、温
室効果ガス観測衛星「GOSAT(いぶ
き)」の相乗り副衛星としてH-
ⅡAロケットにより打ち上げら
れ、軌道投入に成功しました。
「まいど1号」は、東大阪など
の中小企業で構成する東大阪宇
宙開発協同組合(SOHLA)が、宇宙
航空研究開発機構(JAXA)の支援
を受けて開発した50kg級小型衛
星です。「まいど1号」の開発には、航空
宇宙工学科の院生・学生たちが大活躍し
ました。大阪府立大学は、当初から衛星
開発プロジェクトに参加し、JAXAから衛
星システム設計・解析技術の移転を受け
て、衛星の基本となる部分(バス)の設計
開発を行いました。そのために、JAXA、
SOHLA、大学関係者と学生たちが参加する
「小型衛星設計研究会」が組織されまし
た。多い時期には月2回のペースで開催さ
れ、累計では35回以上にも及びました。学生たちは、専門家や技術者から衛星設計の基本やものづくり
を学び、毎週のように開かれる設計会議やレビューで優れた報告をするなど、関係者の期待に応えまし
た。
筑波宇宙センター、東大阪クリエーションコアで実施した振動試験、熱真空試験等にも計画から実施、
- 1 -
事後解析までを学生が担当し、衛星開発の貴重
な体験を得ることができました。学生たちも、
プロジェクトの進め方やマネージメントなどを
学び、大きく成長をしました。学生たちの活躍
の一端を以下にご紹介します。
設計開発に府大生が活躍
電力系は齊藤九五君(2005年度修了)らが、
軌道上での運用要求を満たす電力システムを設
計し、その実現性について解析、バッテリーの組
立作業も行いました。まいど1号は、どんなに姿
勢が変化しても電力的には「死なない衛星」に設
計されています。齊藤君は、博士前期課程修了後
は民間航空のパイロットの道に進み、現在は米国
で訓練中です。
熱制御系は津田健太(2005年度修了)、角野
宏紀君(2006年度修了)らが担当し、熱に対して
クリティカルなバッテリーや発生電力が温度に
依存する太陽電池セルの温度環境を解析し、熱防
護材の搭載位置を検討。さらに熱平衡試験を行い、
熱制御システム設計が妥当であることを確認しました。
- 2 -
構造系を担当した中村真人(2005年度修了)、
古川琢也君(2008年度修了)らは、衛星構体の
強度、振動特性を解析して衛星構体を設計。製
作した構体の振動試験を実施し、H-ⅡA ロケッ
トの打ち上げ時の過酷な振動環境に耐えること
を立証しました。
姿勢制御系は、谷裕貴(2004年度修了)、萬
悦二(2006年度修了)、峰松拓毅(2006年度卒
業)、吉村一幸君(2007年度卒業)らが担当し、
姿勢制御解析、シミュレータの開発、姿勢制御
アルゴリズムの開発を行うとともに、JAXAの小型衛星マイクロラブサットによるフライト試験も実施し
ました。樋口崇則君(2005年度修了)は、打ち上げ後に衛星を回転させて安定化するためのスピンアッ
プホイールの開発を行いました。「まいど1号」は、高速回転させたホイールを衛星の切離し後に停止
させ、角運動量保存則によって衛星本体を回転させます。樋口君が開発したホイールは、日本初のスピ
ンアップ方式を見事に成功させました。谷君は、大学院修了後は筑波宇宙センターで小型衛星の開発に
携わり、今回同時に打上げられたJAXAの小型実証衛星SDS-1と「まいど1号」の姿勢制御系を担当してい
ます。
また、府大独自のミッションとして、伊東秀晃(2006年度修了)、小畑貴稔君(2008年度修了)が宇
宙用太陽センサ(太陽方位角センサ)の開発を担当しました。人工衛星の太陽に対する姿勢角を計測す
る装置です。3月16日から始まったアマチュア無線の運用では、軌道上の「まいど1号」と交信し、太陽
センサの計測データ取得に成功しています。今後も太陽角やスピンレートの計測精度の検証や放射線耐
性の評価などを継続します。
まいど1号の運用
「まいど1号」の主なミッションは、小型衛星のバス技術実験(大阪府立大学が開発した宇宙用太陽
センサの実証試験もその一つ)、雷観測用衛星搭載センサの実験、宇宙用機器の技術実証実験などです。
一対の展開ブームは龍谷大学(杉山吉彦府大名誉教授)の指導する学生チームで設計製作されたもので、
ブームの先端に配置され小型モニタカメラが軌道上のまいど1号の姿を画像として地上に届けてくれる
予定です。
「まいど1号」は、現在順調に飛行を続けていま
す。約90分の周期で地球を周回しており、1日
SOHLA-1の打上げ・運用
2回、正午~午後と深夜~真夜中に日本上空を通
大阪府立大学(小型宇宙機システム研究センター)で衛星を運用
過中にデータの送受信を行います。これまでに、
Sバンド系
モニタカメラや雷センサなどの機器が正常に作動
宇宙通信所
筑波宇宙センター
小型衛星運用室
副
SOHLA-1
していることを確認し、レーザ反射体を用いた軌
道決定実験を実施中です。「まいど1号」には業務
システム管制・姿勢制御、実験データ・画像データの取得
アマチュアバンド系
(Sバンド系:JAXA設備が支援)
用無線(Sバンド)とアマチュア無線の2つの通信
機が搭載されています。Sバンドでは、姿勢制御な
どの管制、ミッション実験の実施とデータ送受信
などの運用が、JAXAの宇宙通信所、筑波宇宙セン
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SOHLA局
府大局
FSS(府大太陽センサ)実験データなど
中継
大阪府立大学
小型宇宙機システム研究センター
主
11
ターなどの地上設備の支援を受けて実施され
ています。定常運用期には、約20名の学生たち
が府大の衛星運用管制室から筑波宇宙センタ
ーを中継して衛星データの送受信などの運用
管制にあたる予定です。アマチュアバンド通信
は、東大阪と大阪府立大学の地上局で運用し、
府大太陽センサの軌道上試験などを既に実施
中です。 定常運用終了後も引き続きアマチュ
ア無線愛好家向けの市民サービスなどを含め、
実験・運用を長期にわたり継続する予定です。
「まいど1号」運用管制室は、工学部A9棟(旧
工学部5号館)玄関横に、アマチュア無線地上局
の衛星追尾アンテナは正面屋上に設置していま
す。「小型宇宙機システム研究センター」ホーム
ページ、「まいど1号」運用サイトをぜひご覧くだ
さい。
(http://www.sssrc.aero.osakafu-u.ac.jp/)
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同期会通信
航空6期と機械2組の有志による JW(Jugend
Wurger)会
種村
長生(6 期)
航空6期が入学した1959年は、航空宇宙工学科は独立した学科でなく機械工学科の航空工学コー
スであり、教養課程の語学などのクラスは機械工学コースの2組目25名と航空工学コースの15名の
40名で編成された。
JW会は、卒業の時(1963年3月)に、このクラスの有志で “1年に1回は集まろう” と言う
ことで結成した会で、当時は新幹線もなく、2時間程度で集まれることを考慮して京阪神および中京地
区に就職した者を会員とし、教養課程で数学を教わった故前川
武先生に名誉会員として参加いただく
ようにお願いし快諾をいただいた。
JW会の由来は、結成会(1963年3月7日
堺東のパール)の討議できめたもので、Jugen
d ○○会とすることでまとまって、○○をどうするかの議論に入ったときに席を立つ者がおり、暫く
して前の書店で調べたメモの“Wurger(ドイツ語で百舌鳥のことらしい)“でどうかと提案した。衆議一
決 ”Jugend
Wurger(若い百舌鳥)“ に決定した。
当初は日帰りであったが、暫くして一泊の会となり、節目の年には夫婦同伴で集まって前川先生には
奥様ともども出席いただいき、子供たちが幼少時の1982,1988年には海水浴を兼ねて愛知県の
吉良で集まった。数年前から “原則夫婦同伴” として佐渡(2002年)、宝塚観劇(2007年)、
白川郷のトヨタ自然学校(2008年)と47回を重ね、本年は倉敷を予定している。第50回の節目
をどこで、どうやってやるかを語りあっている今日このごろである。
2008.10.2
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白川郷
トヨタ自然学校
「航空 10 期生、同期会の報告」
大沢 康彦、松尾 肇 (10 期)
私ども 10 期生は昭和 42 年(1967 年)に大阪府立大学工学部航空工学科を卒業しているが、これまで
全体の同期会が行われたことが一度も無く、
(卒業以来 40 年ぶりで始めての同期会)を実施しようとい
うことで下記のようなお知らせ予告編を関係各位にメールとハガキで送り、最終的には往復はがきによ
り正式の御案内をした。準備から同期会の終了までの間に発起人の間でやり取りしたメールの数はじつ
に 350 件、意外に厄介なものである。
航空工学科 10 期生同期会の御知らせ予告編 (2007 年 12 月 4 日)
同期生各位殿
以前から色々な方が何度か同期会の開催を意図された経緯もある様ですが、残念ながら実現で
きていないようです。
もうだいぶ前になりますが、広島で山田宗春君、森本進二君、中垣通彦君と私大沢康彦の4人
で会ったことがあり、その折にも同期会の話しが出ました。
会社の定年に達した人、そうでない人、再就職された人等々状況はさまざまでしょうから、同
期生全員が集まるのは無理だとは思いますが、何しろ40年という時間が経過していること、
そして御世話になった先生方が高齢になられ皆さんがお元気なうちにという声があり、また澤
田照夫先生から 10 期生の同期会を楽しみにしているというお話しが何度かあることなどの理
由で同期会の準備をしようと考えています。
現時点では下記の原則で動こうと思っています。今後皆さんにご協力を御願いしながら(最初
で最後の?)同期会の実現を目指したいと思います。
(1)来春4月の土曜日の昼の時間帯に実施する
(2)場所は府立大学の施設、あるいはその近隣の施設
(3)対象は同期生、および御世話になった先生方全員
(4)集まりが悪い場合でも、最低4、5人集まれば実施することを原則にする
(5)山田宗春君、森本進二君、中垣通彦君と大沢康彦の 4 名を当面の発起人として準備する
さて 10 期生同期会は当初の予定通り平成 20 年 4 月 12 日(土)航空工学科会議室に於いて生協に準
備による酒肴で、立食パーティ形式で行われた。準備、後片付けに当たっては現職の航空宇宙工学科教
授辻川吉春先生および教室の方に大変御世話になった。また岩谷馥、松尾肇の両君には比較的大学に近
いというそれだけの理由で、生協や教室との打合せ等に大変御苦労を頂いた。
(出席率ほぼ 100%)
往復はがきで正式のお知らせを送ったのは平成 20 年 1 月末のことであるが、同期生に関しては連絡不
能の方 3 名、物故者 3 名、都合のつかぬ方 2 名を除く 24 名が参加という賑やかな会になった。
(多数の先生方の御出席)
同期会の御案内の結果、体調不良など止むを得ぬ御都合で 2、3 人の御欠席もあったが飯田周助先生、
- 6 -
澤田照夫先生を始め合計 10 名と予想外の多くの先生方に御多忙の中を、また非常に遠方からも出席を
頂いた。お元気であるが最近は外出を控えられている関谷壮先生からは山田、中垣、守安の3君が当日
午前、御挨拶に伺った際に同期会の御祝いとして金一封を頂いた。なお残念なことに私達 10 期生が大
変御世話になった先生方のうち松岡健次、中川憲司、角誠之助、沢田定雄、三ツ矢明の 5 名の先生方が
すでに物故されている。
(各人の談話は大幅に時間超過)
飯田、澤田両先生の御挨拶のあと出席の各先生、同期生全員から挨拶と近況報告を頂いたが、これは興
味ある自分史の大発表会となり非常に多彩で面白い話が多く聞けたように思う。おかげで各人の持ち時
間は大幅に超過しあっというまに予定をオーバーしてしまった。この折の先生方のお話しや同期生達の
談話を文章化して発表できれば素晴らしいのだがという提案もあったが、発起人の非力ゆえにそれは叶
わなかった。
特に室津義定先生からは航空宇宙工学科鵬会の未来ビジョンや、社会的役割についての積極的なお話
もあり有意義な会になった。航空(宇宙)工学科は近々創設 50 周年を迎えるそうであるが、大阪府、
大学、産業界まで巻き込んだ盛大な記念式典が行われた化学工学科に比べて航空工学科では、その記念
行事のための準備がいまひとつ盛り上がりに欠けているため同窓生の皆さんにはぜひ 50 周年記念行事
にふるって参加を御願いしたいとのお話しがあった。
(次回同期会は、鵬会総会の際に実施の希望あり)
今回は「最初で最後の同期会?」の積りの同期会であったが、ぜひ次回もという声もあり鵬会総会の際
に 2 回目の同期会をという話しも出ている。あまり大掛かりでなく少人数が気楽に参加できる形で、定
期的に集まれるような会が出来ればと考えている。
出席者全員
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飯田周助 先生
澤田照夫 先生
守安雄介君、山田宗春君、関谷壮先生、中垣通彦君
栄泰道君、片浦彰浩君、澤田照夫先生、
中山勝彦君、鬼頭柳三君、室津義定先生
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14期(昭和46年学部卒)同期会レポート(鳥人間観戦ツアー)
14 期 塩沢 善一郎
毎夏、琵琶湖にて「鳥人間コンテスト」が開催され、それに「大阪府立大学/堺・風車の会」が出場
するのにあわせて、14期(昭和46年学部卒)の同期会を 2005 年から毎年、現地にて実施してきまし
た。2008 年は 7 月 26 日(土)に同会の出場する「人力プロペラ機タイムトライアル部門」があるため、
その前日25日(金)の午後、現地近くの長浜ロイヤルホテルに集合することになりました。
昨年、この「鳥人間コンテスト」は9月15日(祝)に読売テレビ・日本テレビ系列で放映されたので、
ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、ここでちょっとその面白さについて話してみたいと思い
ます。このコンテストは1977年から読売テレビ(株)の主催で実施され、今回で32回目となります。
当初は単なる滑空機での飛行距離を競うものでしたが10回目以降、滑空機部門と人力プロペラ機部門
に分かれました。途中、人力ヘリコプター部門も実施されましたが、まともに飛行できた機体が無かっ
たため廃止されています。30回の記念大会以降、人力プロペラ機部門は「ディスタンス部門」と「タ
イムトライアル部門」の2つのカテゴリーに分かれました。
「ディスタンス部門」はその名の通り、プラットホームをスタート地点として、そこからの飛行距離
を“直線”で競うものです。27回大会で日本大学理工学部・航空研究会の機体が琵琶湖大橋まで飛行
し、更に行こうとしたのですが、琵琶湖大橋を越えたら失格と宣言され、最後は橋の手前を旋回して着
水したという事件があり(記録上は34.7km)その後18km地点を往復するルールになりました。
今回、東北大学 Windnauts が18km地点を回ってスタート地点まで戻る36kmの飛行と言う快挙を
成し遂げたため、次回以降どのようにするのかは分かりません。「ディスタンス部門」の問題点は着水
地点が離れているため応援が盛り上がらない、飛行距離が長いため伴奏するボートやヘリコプターなど
が往復するのに時間がかかり進行が難しいというところです。
そこで考えられたのが「タイムトライアル部門」です。「タイムトライアル部門」は発進するプラッ
トホームの 100m先をスタート地点として、そこから 1km 先のポールを回ってスタート地点まで、いか
に短時間で戻るかを競うというものです。これだと時間も限られ、戻ってくるので観客席も盛り上がる
というわけです。ただし現状は参加する機体が少なく、また戻ってこられる機体もほとんど無いため(3
年やって毎年1機のみ)、先行きが心配です。テレビ局が「タイムトライアル部門」を盛り上げようと、
毎年安定して飛行する機体で参加している日本大学に、この部門に出るよう持ちかけたのですが、機体
の設計変更ができないと断られ、それが原因で今回は不参加となったという噂もありました。
ところで、テレビで見るのと実際に見るのでは面白さが大きく違います。機体の組立てやその移動。
各応援団の応援風景。機体が湖に落ちる大きな音。着水した機体を回収する作業など、放映されない場
面で興味を引く事柄が数多くあります。もっとも1日目が「タイムトライアル部門」と「滑空機部門」、
2日目が「ディスタンス部門」と実施された2日分のイベントを2時間にまとめるわけですから、ほと
んどのものが放映されないのも無理のないことですが・・・。ぜひみなさん、一度はこの大会を自分の
目でごらん下さい。きっと感激しますよ!
さて、大会前日、東京方面からの4人(上野くん、坂井くん、16期の松本くんと塩沢)が朝8時4
5分新横浜駅に集合し、上野くんの車に乗り琵琶湖に向け出発です。しばらく行って保土ヶ谷バイパス
に入り、横浜町田 IC から東名高速道路で名古屋方面に向かいます。渋滞はほとんどなく順調な滑り出
し。箱根を越えて富士山を眺めようと思いましたが、雲が出ていて何も見えず残念。浜名湖を過ぎて上
郷 SA で昼食。名古屋名物の「ひつまぶし」を食べようと思ったのですが、高かったので「味噌カツ」
- 9 -
定食に変更。これでも大満足。お腹が一杯になったところで、琵琶湖に出発。小牧 IC で名神高速道路
に名前が変わり米原 JCT で北陸自動車道に乗り換え、長浜 IC にて高速道路を降り、すぐそばのジャス
コに駐車。部屋で飲むための缶ビールや酎ハイなどの飲み物と簡単なおつまみを購入。松本くんは帽子
を忘れたとかで、安くて洒落た帽子を見つけ購入。昨年は彦根城築城 400 年祭もあり、彦根城を見学し
たが今回はそれもなく、再び車で今夜宿泊先の長浜ロイヤルホテルに向かう。途中、カーナビが違う道
を案内するという上野さんの苦情が出る。確か、昨年も同じような事を言っていたように記憶するが・・。
どうにかホテルに到着しチェックイン。他のメンバーはまだ来ていないため予約済みの3室の鍵をも
らい部屋へ。長旅の疲れを癒すようにビールで乾杯。うまい!よもやま話に花を咲かせているうちに他
のメンバーも次々到着。到着ごとに乾杯を繰り返す。最終的に、我々4人に加え、竹森くん、西田くん、
市川くん、昭和48年院卒の中野くん、みなし卒業の中沢くんを加えて総勢9名となる。
応援のために着用する今回の参加機体名“鷺羽(ろう)”のロゴ入りTシャツをやり取りして、明日に
備える。一息ついて温泉へ。露天風呂に入って鉄分の多い赤茶色の湯に手足を伸ばすと、ああ日本人に
産まれて良かったと実感するひと時。一緒に入った仲間と近況報告。でも、健康と年金の話になってし
まうのは年のせいか、ああ悲し。充分温まった所で部屋に戻り、また乾杯。そうこうしているうちに時
間がきたので宴会場の桔梗の間へ。まずはお膳に乗っている梅酒で乾杯。生ビール、日本酒、焼酎と各々
好きなものを注文し、豪華料理に手をつける。あちらこちらで乾杯の声。結構、酔っ払ってきたところ
で、現況紹介(やったと思うが記憶があいまいで、無かったかもしれません)。
続いて恒例、塩沢のマジックショーでは、フィリピンに住んでいる同期の芳野くんに製作を頼まれた
結婚式向けのものを披露。更に一人のみ10万円の商品券が当たるというビンゴゲーム。誰が賞品を当
てたか、その驚きの結末は・・・秘密!!です。また、お土産マジックの「爪楊枝を鼻から吸う」を実
演し、各人練習。あれこれしているうちにお開きに。部屋に戻ってまた乾杯。温泉好きはまた温泉に。
明日が早いためお土産が必要な人は買い物に。小生は妻子の要望もあり京都名物“八橋”を購入。普通
はやわらかい“おたべ”を好むのに、どういう訳か堅い“八橋”が大好きみたい。
小生のみコンテストのプラットホームに登る事を要請され、朝6時のブリーフィングに参加するため、
早めに就寝。XXさんと同じ部屋にアサインされていたが、歯ぎしり・いびき・寝言のひどい事がわか
っていたため、別な部屋に避難する。⇒残された人ごめんなさい!アルコールも入っていてすぐ安眠。
気が張っているせいか携帯電話の目覚ましの前に目が覚める。起きて身づくろいをすませ、会場まで車
で連れていってくれる西田くんを待つ。廊下の端にある非常口の窓から、夜明け前のほんのり赤く色づ
いた空に黒くシルエットが見えるきれいな姿をした山(方向から見て霊仙山か)の頂上からまばゆい太
陽がまさに昇ろうとしていて、なんだか清々しい気持ちになる。そのあと、西田くんの愛車(年不相応
と言ったほうがよいだろうか:まさに羊の皮をかぶった狼くるま)に乗って、会場向けてひた走る。時々
見せる只者ではない走りに、眠気はすっかり無くなる。
会場の松原水泳場に到着すると、とても朝の6時前とは思えないほどの人、人、人で、びっくり。若
干、緊張しつつも、「大阪府立大学/堺・風車の会」のテントを探す。テントはプラットホームに続く
誘導路のすぐ右脇にあって、もう機体の組み立ての最終段階。着いた時は3分割された主翼の左の部分
を中央部に取り付けようとしており、主翼桁のパイプを差し込んでいたが、高い精度が要求されている
ようで入れるのに苦労していたのが印象的。
ブリーフィングは6時からということであったが、諸般の事情で6時半からに。その後も、落水した
機体のどこを引っ張ってよいのかの確認にウエットスーツを着た大会メンバー7、8人が来たり、他の
大学からの機体設計に対する問い合わせなどもあったりして、メンバー全員大忙し。⇒今回の機体の主
- 10 -
翼桁の強度はオーバースペックと言ってい
た。ようやく知っている顔の伊藤亜矢さん
に声をかける。可愛い笑顔が印象的。組み
立て作業の合間を見て、今回声を掛けてく
れた尾崎友彰くんにも挨拶。組み立て完了
したところで、ブリーフィング。支援者の
挨拶があり、小生にも。挨拶もそこそこに、
ばらばらの紙が一瞬にして「鷺羽 めざせ最
速新記録!」の応援メッセージになるマジ
ックを披露。やや受けか。ブリーフィング
の模様をTVカメラで撮影していたので、
放映されるかと思ったらボツ、残念。
その後、ホテルで朝食をとった同期のメンバーがようやく到着。部屋に忘れた、重たい思いをして東
京からわざわざ持参した大会後宴会用の銘酒“久保田”の一升瓶を持ってきてもらったので、伊藤さん
に手渡す。そこでみんなにパイロットの宮本大地くんが着るTシャツへの寄せ書きの依頼が。小生はぴ
っちりと激励の言葉が書かれた隙間に“めざせ最速新記録”の文字を記入。
そうこうしていると、大会開始のアナウンス。すでに一番機の「東京電機大学 Flight Works」はプラ
ットホームへ。発進を横目で眺めながら、近くを通り過ぎる通行人が機体を傷つけないか、ガード。結
構気を使います。小生は他2名の支援者の方と同様、メカニックとして器材ボックスを持ってプラット
ホームへ行く事に。いざ、順番が来て機体を誘導路に。運搬する人はうまく声を掛け合って慎重に作業。
誘導路上を横に運び上げる際に、頭をどちらに向けるかでも風向きなどを考慮し決定。そろそろと運び
ます。支援者の一人は年配の女性でしたが、カメラを持って湖で泳いでいたお孫さん(多分)に大きな
声で叫んでいたので、メカニックなのにこの態度は大会関係者から文句が出るのではと心配したが、と
りあえず問題は無かった模様。
湖面からの高さが 10mもあるプラットホームに上がった印象は「意外に高さを感じない」でした。広
い湖面の上に設置されていることもあり、また、周囲に手すりがあることもあり、恐怖感はまったくな
し。ところで、先に飛び立った他のグループというと、ほとんどが 1km 地点のポールまで到達せず着水。
ようやくポールを回ったものが1機だけというありさま。この部門最後の8機目になる府大の飛行に期
待が高まります。
プラットホームに持ち上げた機体を湖に向け正対させ、パイロットへのインタビューが開始。そこで
驚いたのは、機体の最終手入れでフェアリングをプロペラの根元に取り付ける作業を行なっていた2人
の担当者が、とても落ち着いていたこと。いつインタビュー終わって発進の合図が出るかもわからない
状況で、淡々と作業をしていて、日頃の訓練が行き届いている感じ。更に、パイロットがコクピットに
乗ったあと、入り口をふさぐ作業についても落ち着いていて感心。今年は昨年に比べ風が強く、発進の
タイミングがとりにくい状況で、OKが出るまで時間がかかったが、その間、インタビュー担当の東野
幸治さん、藤井隆さん、女性タレントの加藤夏希さんがそばに座っていて「この風はどうですか?」と
聞いてきたので「昨年よりは強いけど、大丈夫です。行きは向かい風で時間がかかりますが、帰りはそ
の分早く帰ってくる事ができます」と回答。
そのうちにスターターの持っている赤旗が白旗に変わり、発進OK。プロペラが最初はゆっくりと、
段々早くなって、ゴーサイン。プラットホーム上で機体を支えている人たちは前方に機体を押し出し、
- 11 -
プラットホーム先端の赤く塗られ
た危険ゾーンの手前で倒れます。
一人でもプラットホームから落ち
たら失格ですが、ぎりぎりまで前
方に機体を送り出します。機体は
非常に安定した状態で空気をとら
え、まさに悠々と大空を飛ぶ鷺の
よう。もっとも機体内のパイロッ
トは大変だったとは思います
が・・・。
機体が発進するとすぐに、プラ
ットホームにいた全員がプラット
ホームの中央に集まり、一生懸命声をあげて応援です。カメラマンもその様子を撮影し、インタビュー
担当も各人に声をかけて感想を聞きます。「帰ってこられますか?」の問いには「必ず帰ってきます」
の声が。安定した飛行でしたが向かい風が強く、なかなか進まない感じなので大声をあげて「ゆけ!ゆ
け!」と叫ぶ。ようやく1km先の折り返し地点に到達したようで、左向きにターンするのが良く見え
る。高度も高く取れており、着実に回っていて、あとは帰るのみと声援も一段と高まる。帰りは追い風
だったが、琵琶湖大橋の方に流されている。一昨年の大会でゴール100m手前に落ちたこともあり、
懸命に「帰って来い!」と応援していたら、プラットホームからかなり離れた所でゴールラインを通過
したようで、会場アナウンス“ゴール”の声でようやく戻った事が判明。それでも機体はプラットホー
ムの方向にしばらく飛行。伴走するボートからの連絡があったのでしょう、突然、着水。プラットホー
ム上ではみんなが万歳!万歳!と叫んで涙を流し、お互い誰かまうことなく抱き合う。本当に今までの
みんなの苦労が報われた瞬間。優勝した感激にひたりつつ、帰ろうとツールボックスをみると“血”が
一滴落ちていて、誰か怪我をしたのではないかと思っていたら、伊藤さんが興奮?のあまり鼻血を出し
ていた。支援者でプラットホームにあがっていた年配の女性がクーラーボックスにあった氷水で冷やし
たタオルを鼻の上にあてていたが全然止まらず、小生が持っていたティッシュペーパーを丸めて鼻の穴
に入れ、なんと流れ出るのは防ぐことが出来た。
帰りの誘導路では、次の競技「滑空機部門」の機体を運ぶメンバーたちから「おめでとうございます」
のコールが。こちらは「頑張ってください」と返すが、優勝するとこんなにも気持ちが良いものだとは
思わなかった。「大阪府立大学(ウインドミルクラブ)/堺・風車の会」のみなさん、本当に良くやり
ました。ようやく湖畔のテントに戻ると、当日参加の同期、和気くんと他のメンバーに加え西田くんの
奥様までが大挙してお祝いに駆けつけてくれました。みんな感激したようで、よくやったの合唱です。
「大阪府立大学/堺・風車の会」のメンバーはこれから祝勝会とのことですが、年寄りがでしゃばるの
もなんなので、我々だけのミニ祝勝会へ。砂ほこりの立つ急ごしらえの駐車場に戻り車をピックアップ、
近くのファミリーレストラン・ビックボーイに。飲める人はビールを注文し、更に昼飯メニューのハン
バーグなどを頼みます。飲み物が来た段階でまずは勝利を祝って乾杯。競技の話で盛り上がり、注文し
たものを食べ、満腹になったところで、お開き。帰宅方向にわけて車に乗る。小生は松本くんと新幹線
で東京へ行くので、上野くんの車で米原駅まで送ってもらう。
- 12 -
途中、毎年幹事をしてもらっているが今年は大学院の入試とかで来られなかった辻川くんと電話にて
結果報告。辻川くんの話ではパイロットが練習で旋回した経験がなかったので心配していたとの事。そ
れでもたもた回っていたのかと妙に納得。⇒パイロットの宮本くんゴメン!
新幹線の駅だと言うのにまったく何も無い米原駅東口に到着し、初孫の待つ枚方に向かう上野くんと
別れる。東京までの切符を購入。いつもだと小田原から小田急に乗るのだが、松本くんが東京なので付
き合う。ホームに出て車内で飲む缶ビールとつまみを購入。すぐにやってきた新幹線に乗車。車中で再
び乾杯。優勝の余韻にひたりながら、あれこれ話すうちに眠気がおそって一眠り。
目が覚めるともう東京。中央線に乗って新宿へ。さらに三鷹方面に向かう松本くんと再開を約してバ
イバイ。新宿から小田急で家に向かう。電車内で喜びを反芻し、一人ほほ笑む。本当にあっという間の
二日間でした。「大阪府立大学/堺・風車の会」及び関係者の方々、本当にありがとうございました。
また今年も期待していますので、よろしくお願いいたします。
PS:
この文章を書き終えたあとで、今年の「鳥人間コンテスト」中止の発表が読売テレビからあ
りました。昨今の厳しい経済情勢を反映して制作費の削減があり、安全面の確保が出来ないとの理由だ
そうです。なお、2010年には開催を予定しているそうですので、ぜひ再開を期待したいと思います。
修了生,卒業生の進路
平成 20 年度 博士前期課程修了生
氏名
進路
青木 維志
川崎重工業㈱
内海 貴晴
本田技研工業㈱
岡本 真
小畑 貴稔
片山 いつか
平成 20 年度 学部卒業生
氏名
川崎重工業㈱
三菱電機㈱
新日本製鐵㈱
進路
東 隆弥
進学(大阪府立大学)
伊藤 亜矢
進学(大阪府立大学)
伊藤 拓司
進学(大阪府立大学)
加賀美 知孝
㈱豊田自動織機
金田 一哲
進学(東京大学)
㈱クボタ
木村 隆治
進学(大阪府立大学)
小向井 淳
三菱重工業㈱
名古屋誘導システム製作所
齋藤 亮祐
進学(大阪府立大学)
坂田 智
進学(大阪府立大学)
佐藤 裕徳
日揮㈱
上崎 亮平
進学(大阪府立大学)
塩崎 峻介
ヤマハ発動機㈱
野口 雅弘
進学(大阪府立大学)
菅沼 和敬
トヨタ自動車㈱
早瀬 祐輝
進学(大阪府立大学)
高橋 寛隆
川崎重工業㈱
福西 瑛司
進学(大阪府立大学)
寺嶋 晋平
㈶日本海事協会
藤本 卓也
進学(大阪府立大学)
遠山 恵子
トヨタ自動車㈱
古川 雄太
NTT ドコモ
中島 義人
三菱電機㈱
通信機製作所
堀井 真吾
進学(大阪府立大学)
藤原 岳志
㈱シマノ
道上 掌
進学(大阪府立大学)
古川 琢也
日本電気㈱
森 涼司
住友精密工業㈱
小泉 拓郎
三菱重工業㈱
名古屋航空宇宙システム製作所
小坂 真也
萬谷 尚平
㈱小松製作所
八尾 正俊
山本 友也
三菱商事㈱
矢追 貴士
吉田 圭一
三菱重工業㈱
名古屋航空宇宙システム製作所
土井 歩
- 13 -
進学(大阪府立大学)
進学(大阪府立大学)
オリンパス㈱
修士論文公聴会,卒業論文発表会 各章受賞者
受賞者一覧
賞
澤田賞
受賞者氏名
小泉 拓郎
研究室
真鍋研
津村賞
鵬賞
岡本 真
森 涼司
砂田研
千葉研
福西
伊藤
矢追
藤本
真鍋研
小木曽研
真鍋研
千葉研
〃
〃
〃
〃
瑛司
亜矢
貴士
卓也
論文名
気液固三相流を考慮した非燃焼型推進系の実験的研究と
小型ロケットの開発
滑空中の蝶の安定性に関する研究
葉脈を模した脈パターンを有するインフレータブルチューブの
剛性評価
CEES ロケットの推力計測に関する研究
頂点に引張荷重を負荷した正方形膜面のリンクル計測
天体からの放射を利用した SMILES の FOV 較正法に関する研究
電波天文衛星 ASDTRO-G 8GHz 帯低雑音受信系(ホーン)の
振動特性
各賞の内容
修士論文公聴会における優秀な発表に対して,澤田名誉教授,津村名誉教授の発案により,それぞれ,
「澤田賞」,
「津村賞」を各 1 名に授与しています.澤田賞は,学生の自主的な学習と独創的な研究およ
び自己表現力の涵養を奨励することを目的として,昭和 61 年度に創設され,平成 20 年度までの受賞者
は 23 名です.津村賞は,学生の主体的かつ創造的な研究を奨励することを目的として,平成 7 年度に
創設され,平成 20 年度までの受賞者は 14 名です.
卒業論文発表会における優秀な発表に対しては,「鵬賞」を 5 名程度に授与しています.それぞれ,
以下の項目について,教員が審査し,受賞者を決定します.そして,学位記授与式において,受賞者を
表彰し,鵬会から副賞を授与しています.
澤田賞,津村賞選考評価項目 (対象: 修士論文公聴会)
以下の 7 項目について,教員が 3 段階(はい, まあまあ, いいえ)で評価する.
1.(共通)研究の目的と意義が理解できたか?
2.(共通)主体的に研究を遂行したと認められるか?
3.(澤田賞)問題解決の過程と研究目的の達成度が理解できたか?
4.(澤田賞)発表における工夫が認められたか?
5.(澤田賞)質問内容を的確に理解し,応答したか?
6.(津村賞)アイデアと創意工夫が独創的であったか?
7.(津村賞)アイデアと創意工夫が研究において本質的に重要であったか?
8.(共通)自己申告内容が妥当であると考えられるか?
鵬賞選考評価項目 (対象: 卒業研究発表会)
以下の5項目に対して,教員が 3 段階(はい, まあまあ, いいえ)で評価する.
1.研究の目的が十分に説明されたか?
2.研究内容が明確に説明されたか?
3.研究における自主的努力が認められたか?
4.発表における工夫が認められたか?
5.質問内容を的確に理解し,応答したか?
- 14 -
澤田賞
気液固三相流を考慮した非燃焼型推進系の実験的研究と小型ロケットの開発
小泉 拓郎(学部 2003 年度入学)
この度は,「澤田賞」という名誉ある賞をいただき誠にありがとうございました.今回の受賞に関し
まして,このような機会を与えて下さった鵬会の皆様,お忙しい中ご指導くださった先生方に心よりお
礼申し上げます.また,株式会社ユニックス,研究室,生産技術センター, NPO 法人 UNISEC,そして
小型宇宙機システム研究センターの皆様の協力があったからこその成果であると思います.
私は,ロケットによる低高度(1~10 km)への打ち上げは,安全性,コスト,環境への負荷の観点か
ら問題が多いことに着目し,安全,低環境負荷,低価格が特徴の液体窒素と温水により推進力を発生す
る非燃焼型ロケットの研究,開発に取り組みました.研究では,気液固三相流を考慮して非燃焼型推進
機構の性能を実験的に評価するとともに,2 機の非燃焼型小型ロケットの開発,飛行試験を行いました.
その結果,非燃焼型ロケットが到達可能な高度とペイロード重量の関係を示しました.私は今年四月か
ら,民間航空機の設計職に就くことになっております.大阪府立大学の航空宇宙の卒業生として誇りを
もって,「社会をよくする航空機を実現させたい」と考えています.本賞の受賞は,多くの方々の支え
があったからこそであると感じています.本当にありがとうございました。
津村賞
滑空中の蝶の安定性に関する研究
岡本 真 (学部 2003 年度入学)
小型航空機開発などの点から昆虫の飛行についての研究が行われていますが、本研究では蝶の滑空に
注目しました。滑空中の蝶の特徴として、上反角が 30 度以上と非常に大きいことが挙げられます。こ
のような大きな上反角を持つ理由を動安定性の点から考察しました。結果として、30 度以上の大きな上
反角が横・方向の運動の安定に有効であること、またレイノルズ数が低下すると、上反角とダッチロー
ルモードの安定性の関係が変化し、一般的に知られるものとは異なる傾向を持つことが分かりました。
安定性は微小擾乱に対する運動方程式の係数行列の固有値から判断しました。そのため、運動方程式に
含まれる安定微係数が重要となりますが、これらは実験で全てを測定することが難しく、また既存の推
算式は大きな上反角を考慮していないため、翼素理論から推算式を導出することが必要となりました。
昆虫の飛行には非常に興味があったので、それに関する研究に取り組めたことは良かったと思います。
また、大学での研究活動を通して道筋を立てて物事に取り組む姿勢を身に付けることができました。社
会に出てからもより広く知識を吸収し、それらを活かしていけるように努力していきたいと思います。
鵬賞
葉脈を模した脈パターンを有するインフレータブルチューブの剛性評価
森
涼司 (2005 年度入学)
本研究では、葉の葉脈パターンを模した脈パターンを有するインフレータブルチューブ構造を考え,数値計
算と実験によって剛性評価を行いました。 まず、一般的な脈パターンを有する基本モデルを考案し,その特性
を有限要素解析により求めました。次に、パラメータを用いて基本モデルの形状を変化させ,様々な脈パターン
を有するモデルを考えました。有限要素解析によってこれらの構造の特性を求め,基本モデルより高剛性なモ
デルを考案しました。さらに、このモデルと基本モデルを実際に作製し,それぞれの数値計算結果を参考に加
圧膨張させた形状の比較を行いました。両モデルとも数値計算結果との定性的な一致が確認できました。また、
- 15 -
静的荷重試験により両モデルの荷重変位関係を求め,新しく考案したモデルの剛性が基本モデルより高いこと
を確認しました。最後に、両モデルの加振実験を行い,数値計算結果と実験結果で1次のモード形状が定性的
に良く一致することを確認しました。
本研究では、空気漏れが起こらない空気取り入れ口の作成に苦労しました。これに学び、就職後には生産
現場で起こっていることにいつも注意して設計の仕事をやって行きたいと思います。頂いた記念品はこの初心
を忘れない為のツールとして生涯役立てます。ありがとう御座いました。
鵬賞
CEES ロ ケ ッ ト の 推 力 計 測 に 関 す る 研 究
福西
瑛司 (2005 年度入学)
この 1 年間、私は、CEES-3B ロケットの開発と打ち上げ試験、打ち上げ試験が失敗したためその失敗
の原因究明、そして CEES エンジンの推力測定法の考案、実験装置の設計製作とその方法を用いた推力
測定実験を行いました。CEES-3B ロケットの開発では、開発責任者としてチームの取りまとめを行いま
した。初めての経験でなかなかうまくできず、毎日が試行錯誤の連続でした。また、打ち上げ試験失敗
の原因究明では、考えられるだけの仮説をたて、映像やデータなど少ない情報からそれらを一つ一つ検
証し、原因を特定しました。これには多くの時間がかかり大変でしたが、その分、今後の開発における
課題を見つけることがき、大きな成果を得ることができました。推力測定法の考案については、従来の
測定法の問題点を解決する工夫を考えるのに苦労しました。
院に進学後もこの 1 年間を通して経験してきたこと、学習してきたことを生かし、より一層勉学に励
んでいきたいと思います。最後になりましたが、1 年間を通し自分の研究をあらゆる面でサポートして
くださったすべての方に感謝の気持ちを述べたいと思います。本当にありがとうございました。
鵬賞
頂点に引張荷重を負荷した正方形膜面のリンクル計測
伊藤
亜矢
(2005 年度入学)
膜面構造において,リンクルは力学特性や運用性能を劣化させ,また折り目はリンクルの挙動に影響
を与えます.このリンクルと折り目に関して実験を行いました.実験では,様々な条件で膜面に荷重を
負荷し,膜面形状を計測しました.研究で苦労したのは,考えた実験モデルを再現するのが難しいとい
うことです.費用や実験環境が限られた中で試行錯誤しなければなりません.例えば,実験装置の設置
場所が少しでもずれるとリンクルの生じ方が変わってしまうため,装置の設置には精度が要求されます.
しかし,地面の歪みや装置に作用する重力のため.設置はとても難しいです.また,剛性がほとんど無
い膜を加工するのも大変です.一番苦労したのは,実験結果から「何が読み取れるのか」ということで
す.得られる情報は限られた線分上の膜面形状のみです.そこからリンクルや折り目の性質を読み取ら
なければなりません.実験では,重力の影響や,製作上の精度の影響,空気の動きによる影響など様々
な外乱を受けます.それぞれの影響がどの程度大きいのかを見極めるのにとても苦労しました.一つず
つ仮説を立てながら,筋が通らなくなったらもう一度考えるの繰り返しです.今後は,進学し研究を続
けていきます.この研究をしたことで新たに明らかになった課題に取り組んでいきたいと思っています.
- 16 -
鵬賞
天 体 か ら の 放 射 を 利 用 し た SMILES の FOV 較 正 法 に 関 す る 研 究
矢追 貴士 (2005 年度入学)
この度,鵬賞という素晴らしい賞とさらには記念品までいただき,非常に光栄に思っています.今回
の受賞は真鍋先生をはじめ,私を支えてくださった皆さんのおかげです.本当にありがとうございます.
私の研究の主体であります SMILES は,今秋,国際宇宙ステーションに搭載される予定の観測装置で,
宇宙からオゾン層やオゾン破壊に寄与する気体分子の分布を観測することが主な目的です.この SMILES
のアンテナの指向性や指向方向を軌道上で天体を用いて較正しようというのが私の研究内容です.天体
を観測することによってアンテナを軌道上で較正するということは,これまでいくつか例がありますが,
この SMILES の場合,アンテナのビーム幅が狭く,アンテナの可動範囲も限られているため,容易に天
体を観測することはできません.そこで,天体を観測できる限られた機会を確実なものにするため,天
体や宇宙ステーションの軌道や姿勢を精度よく予測する必要があります.そのため,天体の動きや光の
速度などさまざまな理論を考慮しなければならない点で今回苦労しました.
今後は大学院に進学し,実際の SMILES の運用データを用い,より実用的な較正法を構築していきた
いと思っています.鵬賞の名に恥じぬよう,今回の受賞を励みとしてこれからも研究に努めていきます.
鵬賞
電 波 天 文 衛 星 ASDTRO-G 8GHz 帯 低 雑 音 受 信 系 ( ホ ー ン ) の 振 動 特 性
藤本
卓也 (2005 年度入学)
鵬賞というすばらしい賞を頂き、非常に光栄に思います。ありがとうございました。
私の研究は ASTRO-G 衛星の低雑音受信系に用いられるホーンの振動特性を見ることで、ホーンを電磁
式加振機で加振し、規定された振動に耐えられるかどうかを調べました。また、インパルスハンマーに
よる加振実験も行い、ホーン先端部のモード形状を調べました。
最初はわからないことだらけで、ホーンを加振機に取り付けるための冶具を設計するだけでも、数ヶ
月もの時間がかかってしまいました。その後、加振機を用いた実験に入っても、研究室の加振機では実
験がうまくいかなかったり、結果を見る上で重要な値となる PSD の導出の仕方がわからなかったりとト
ラブルの連続でしたが、最終的に JAXA の加振機をお借りして、加振実験を完了させることができまし
た。研究の指導をして下さった先生方、自分の研究が忙しいにも関わらず私の研究を手伝って下さった
研究室の先輩方、加振実験時に色々と手配をして下さった JAXA の方々ありがとうございました。
また、今年度は SOHLA-1 のプロジェクトにも参加させて頂き、非常に貴重な経験ができました。来
年度もこの賞を頂いたことを励みにし、このような活動や研究、勉強に精一杯取り組んで行きたいです。
鵬会国際会議発表補助事業報告
在学会員の研究活動を支援するために,国際会議で発表する在学会員に対して 2 万円を補助する制度(各
年度 1 回限り)を新たに始めました.平成 20 年度は下記の 5 名に補助をいたしました.
代表として,博士後期2年の近藤 暁君に,コメントを書いていただきました.
- 17 -
氏名
研究室
国際会議名
暁
博士
後期
課程
2年
新井研
相元
博士
後期
課程
3年
博士
前期
課程
2年
博士
後期
課程
2年
大久保
研
15th AIAA International
Space Planes and
Hypersonic Systems and
Technologies
Conference
The 26th International
Symposium on Space
Technology and Science
博士
前期
課程
1年
近藤
学年
權
小畑 貴稔
木田 智史
岡田 周一
発表
日
08 年
4月
29 日
開催都市
国
論文タイトル
デイトン
米国
Fluctuation of Mass Flux and
Concentration on Supersonic
Mixing using Streamwise
Vortices
08 年
6月
3日
浜松
日本
Angular Velocity
Stabilization of Spacecraft
Using Two Single-Gimbal
Control Moment Gyros
Development of Fudai Sun
Sensor (FSS) - Development
of a Space Component by
Students
Validation of rain/no-rain
threshold value of cloud
liquid water for microwave
precipitation retrieval
algorithm using CloudSat
precipitation product
Development of the
Disturbance Observer Method
based on Polynomial
Approximation and its
Application to Aircraft
Dynamics
大久保
研
The 26th International
Symposium on Space
Technology and Science
08 年
6月
6日
浜松
日本
真鍋研
SPIE Asia-Pacific
Remote Sensing
08 年
11 月
18 日
ヌメア
ニュー
カレド
ニア
大久保
研
08 KSAS-JSASS Joint
International
Symposium on Aerospace
Engineering
08 年
11 月
21 日
済州島
韓国
AIAA 国 際 会 議 に 参 加 し て
近藤 暁 (博士後期課程2年)
会 議 名 : 15th AIAA International Space Planes and
Hypersonic Systems and Technologies Conference
開催場所:アメリカ合衆国 オハイオ州 デイトン
開催国:デイトンコンベンションセンター
開催日:2008 年 4 月 28 日から 5 月 1 日(4 日間)
発表論文の著者:近藤 暁,坂上 昇二,新井 隆景
題目:Fluctuation of Mass Flux and Concentration on
Supersonic Mixing using Streamwise Vortices
今回参加した国際会議は世界唯一のスペースプレ
ーンと極超音速機技術に関する会議で,各国の極超
音速機研究の進歩状況や計画について知る良い機会
となりました.発表では,スクラムジェットエンジ
ンの最重要技術課題の一つである超音速混合促進技
術の発展に必須な燃料と空気の混合状態を評価する
- 18 -
レセプションにて John D. Anderson, Jr.博
士と記念撮影
計測手法の提案を行い,実際の計測結果を示しその有用性について報告しました.発表後には数値計算
結果との比較や,JAXA から本計測手法を用いた委託研究の申し入れもあり,多くの研究者に関心を持っ
てもらうことができ,収穫の多い国際会議になりました.
オハイオ州デイトンはライト兄弟が住んでいた町で,ライト自転車店(現在は博物館となっている)
やライトパターソン空軍基地に併設した世界最大規模のアメリカ空軍博物館があるなど,飛行機好きに
はとても魅力的な町でした.国際会議のレセプションはこのアメリカ空軍博物館を借り切って行われ,
たくさんの飛行機に囲まれながら食事や見学などを楽しみ,貴重な体験となりました.
最後に同行していただいた新井隆景教授並びに,支援していただいた鵬会の皆様に深く御礼申し上げ
ます.
超音速・高々度偵察機 SR-71 ”Black Bird”を前にご満悦の新井隆景教授
ライト自転車店前で記念撮影.閉館していたので残念ながら中は覗け
- 19 -
鵬会ホームページでの会員登録のお願い
前号でも紹介しましたが,鵬会ホー
ムページを開設いたしました。
鵬会の活動の状況を知ることはもち
ろんのこと、航空宇宙工学科の現状や、
先生方、そして、会員の方々との情報
交換にも役立つものとしていきたいと
思います。
■ 鵬会ホームページ
http://www.aero-osakafu-u.jp/
ホームページの内容
① 鵬会ニュースレター・会誌を見
る、または、ダウンロードする
ことができます。
② 鵬会の活動の様子を見ることができます。総会、理事会の議事録等を見ることができます。
③ 鵬会の活動状況を知ることができます。
④ ログインした人がすでに登録したご自身の会員情報を修正することができます。
また、会費納入の実績を見ることもできます。
■ 会員登録の方法
http://www.aero-osakafu-u.jp/ にアクセスすると鵬会のトップページが表示されます。ここから、
会員専用ページにログインすることができます。ログインするには、事前に会員登録が必要になります。
次に、会員登録の手順を紹介します。
①〝会員登録〟をクリック
ホームページの左側の会員登録メニューをクリックします。
メールアドレスを入力し、登録ボタンをクリックします。
② 情報登録画面にアクセス&情報登録
入力したメールアドレスにメールが届きますので、そこに記入されている URL をクリックして
情報登録画面にアクセスし、必要事項を入力します。登録完了ボタンを押すとログインできる
状態になります。確認のため、登録したメールアドレスに登録完了の通知メールが届きます。
③ 〝会員の方
Enter〟からログイン
登録したメールアドレスと入力したパスワードでログインします。
■ ホームページについて
一人でも多くの鵬会会員の方々に利用していただきたいと思っております。ホームページの利用に関
するお問い合わせ・ご意見は以下までお願いします。
[email protected]
(鵬会事務局)
(ホームページ担当理事
- 20 -
作山
喜秋:19 期、1976 年卒)
鵬会ホームページに期毎の掲示板を作成しました!
2009 年 4 月 15 日より、卒業生同士の
コミュニケーションのひとつの手段と
して、鵬会会員サイトに卒業期毎の掲示
板を設置しました。鵬会会員サイトは、
卒業生の方だけが利用できるホームペ
ージですので、他の卒業期の掲示板にも
アクセスできます。同期の方々の情報交
換はもとより、先輩や後輩の方々との情
報交換にお役立てください。
このプルダウンメニューで掲示板を選択
し、GO ボタンを押してください。
鵬会年会費 納入のお願い
前号で紹介したように、これまで以上に鵬会の活動を活性化し、事業の充実を図ることが、総会で承
認されました。この事業の経費を賄うには、どうしても終身会費から年会費制に移行する必要がありま
す。会員諸氏には是非ご理解賜り、納入方よろしくお願いします。なお会則第 31 条で正会員の会費は
年額 2,000 円に決まりました。
従来の方法(同封の鵬会の振り込み用紙を使用して窓口から送金する:手数料、120 円)を基本とし
ますが、会員諸氏の利便性を考慮して、以下に複数の口座を開設しました。なお振込み経費は振込人(会
員)負担とさせていただきます。また複数年まとめて納入いただければ幸いです。(例えば 5 年分で
10,000 円、10 年分で 20,000 円等)
鵬会振込み口座一覧
銀行名など
郵便振替口座
ゆうちょ銀行
三菱東京 UFJ 銀行
みずほ銀行
三井住友銀行
中もず支店
堺支店
中もず支店
りそな銀行
近畿大阪銀行
我孫子支店
堺東支店
あ び こ
口座番号
00940-9-253876
記号 14170
番号 95837611
普通 4815113
普通 1145281
普通 0729228
普通 0113541
名義
鵬会(オオトリカイ)
鵬会(オオトリカイ)
普通
鵬会(オオトリカイ)
1003962
鵬会(オオトリカイ)
鵬会(オオトリカイ)
鵬会(オオトリカイ)
鵬会(オオトリカイ)
既に終身会費を納入された方については、以下の措置をいたします。
平成 16 年以降に卒業された方(修士から入学された方も含む)について下記の年数納入を免除します
- 21 -
平成16年卒業生
1年分
(平成 21 年度から納入)
平成17年
〃
2年分
(平成 22 年度から納入)
平成18年
〃
3年分
(平成 23 年度から納入)
平成19年
〃
4年分
(平成 24 年度から納入)
平成20年
〃
5年分
(平成 25 年度から納入)
お願いとご注意
1.振り込み金額は会費(年額 2,000 円)とし、手数料は振込人負担とします。
2.送金後、事務局宛に電子メール等で「×月×日、××××年卒、××××(氏名)××年度会費、
× × 銀 行 か ら 振 り 込 み 」 と い っ た 連 絡 を お 願 い し ま す 。( メ ー ル ア ド レ ス :
[email protected])
3.また、万一の事故等に備え、送金の記録の保存をお願いします。事務局からは特に領収書を発行し
ません。
4.会員本人と異なる名義の口座から送金される場合は、その名義(カタカナ)もお願いします。
平成 20 年度評議員一覧
1期
2期
3期
4期
5期
6期
7期
8期
9期
10期
11期
12期
13期
池田
靖
神谷
博
小原
瑛
坪
圭介
川端
迪男
稲垣
弘
上野
博志
駒坂
陞生
森田
喜保
種村
長生
室津
義定
岩壷
卓三
杉山
吉彦
安東
研介
中村
洋明
上島
一夫
宗佐
毅一
大沢
康彦
松尾
肇
井川
知行
大朝
隆光
西岡
正義
渡辺
文夫
橋本
勝也
和手
信泰
14期
15期
16期
17期
18期
19期
20期
21期
22期
23期
24期
25期
26期
塩澤
善一郎
辻川
吉春
足立
剛
福本
陽三
豊崎
義行
吉田
宏
中橋
和博
西脇
正明
炭本
洋吾
八木
良蔵
表
久紀
作山
喜秋
岡田
信夫
片山
一夫
趙
明済
平岡
哲男
石田
良平
橋本
雅文
栗原
亮
横山
康彦
小松
信雄
里見
秀世
岩崎
龍一
撫佐
郁夫
細井
啓志
川口
貴史
27期
28期
29期
30期
31期
32期
33期
34期
35期
36期
37期
38期
39期
- 22 -
明田
憲典
出町
隆史
楠本
富佐夫
菅沼
喜宣
石田
明
下村
卓
長井
謙宏
深井
浩司
北田
登志
田中
哲雄
坂上
昇史
上山
愼也
井出
聡
堀井
省吾
坂本
慎介
松崎
典男
木下
新一郎
徳永
英紀
及川
貴一朗
道川
友規
平井
誠
永野
信雄
比江島
俊彦
大今 宏史
田中
恒久
松本
善雄
40期
41期
42期
43期
44期
45期
46期
47期
48期
49期
50期
院修了
松田
哲
横川
彰寛
小林
正和
筆山
悟史
嘉藤
伸一
高田
正之
緒方
健司
益吉
一豪
駒田
和也
桜井
俊輔
畑間
健
宮地
徳蔵
熊木
健太
平岡
智宏
久保谷
岳央
斉藤
九五
中野
秀紀
近藤
暁
香川
聡
山内
徹
小泉
拓郎
佐藤
裕徳
福田
敏
小木曽
望
(敬称略)
平 成 21 年 度 評 議 員 会 の お 知 ら せ
平成 21 年度は総会は行わず,下記の日程で,評議員会を開催します.評議員会終了後,特別講演,
小型宇宙機システムセンター見学会および懇親会を行います.評議員以外の会員の皆様もオブザーバー
としてご参加いただけます.資料等の準備のために,参加を希望される方は事務局宛て
([email protected])にご連絡ください.
日時: 平成 21 年 5 月 16 日(土) 14:00 ~ 15:30
場所: 大阪府立大学工学部 A5 棟 124 室
次第(案)
1. 会長あいさつ
2. 平成 20 年度事業報告および収支報告
3. 平成 21 年度事業計画および収支計画
4. その他
引き続き,
特別講演 (15:45~16:30)
「まいど 1 号の開発を支えた学生たち」
航空宇宙工学分野 大久保 博志 教授
見学会 (16:45~17:30)
小型宇宙機システムセンター:「まいど 1 号」の運用管制室
懇親会
17:30~19:00
(会費: 3,000 円
当日,集めます)
50 周 年 記 念 事 業 に つ い て の お 願 い
航空宇宙工学科は 2010 年に創立 50 周年を迎えます.その記念事業として,学科の歴史をまとめた「50
周年記念誌」を発行することを計画しています.公式な歴史のほかに,どのような学生生活をおくって
きたのかなど時代背景がわかるような写真を掲載することを考えています.
そこで,会員の皆様には,学生時代の思い出がわかるような写真を募集いたします.学生時代の学内
での写真に限らず,ご友人との旅行や遊びの写真などを送ってください.送っていただいた写真は,事
務局でデータ化した後にご返却いたします.
なお,評議員会で賛同いただいてから依頼すべきですが,できるだけ多くの写真を集めるために,前
倒しでのご依頼となることをご了承ください.
ご寄付の報告
下記の会員から,御寄付をいただきましたので,報告いたします.どうもありがとうございました.
杉山吉彦 氏 (7 期)
10 万円
西脇正明 氏 (17 期)
4 万円
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住所不明者リスト
以下の方々の連絡先が分かりません。ご存知の方は,鵬会事務局に連絡ください.
(メールアドレス:[email protected]) (2009 年 4 月 7 日現在)
(昭和 33 年卒)
(昭和 34 年卒)
(昭和 35 年卒)
(昭和 36 年卒)
(昭和 38 年卒)
(昭和 39 年卒)
(昭和 41 年卒)
(昭和 42 年卒)
(昭和 43 年卒)
(昭和 44 年卒)
(昭和 45 年卒)
(昭和 46 年卒)
(昭和 47 年卒)
(昭和 48 年卒)
西岡 恒雄、山本 隆一郎
大江 明、門田 利周、高須 睦也
藤田 康毅
大角 進
栗本 康二、中村 俊一
織野 章
浦川 定治、白尾 雅史、宮武 恵
荒木 勝英、田村 道雄
石田 喜代三、梶 愛一郎、富山 左右平、三宅 辰煕
熱田 正信、上原 章、内田 棕隆、住友 聡一、中原 義雄、松本 駿次郎
北村 暢弘、峠 逸朗、町野 淳一、三島 斉
井坂 晴道、内藤 克彦
荒川 孝、岡崎 学、河村 実、北 友太郎、小松 孝男、桜田 義夫、津幡 昭、中尾 健一郎
井上 保夫、梅本 幸男、小川 景、川崎 宗次郎、川瀬 朝通、北村 正史、木村 剛、佐々木 實、
高橋 光政、田中 昇平、清水 実、中村 敏明、中野 隆
(昭和 49 年卒) 大崎 喜久、鈴木 英則、田原 俊明、津村 寿雄、中川 典昭、丹羽 一邦、松尾 誠、山下 進、
渡辺 秀俊
(昭和 50 年卒) 新井 崇夫、竹田 正弘、森 正樹、芳賀 芳明
(昭和 51 年卒) 天田 直基、井川 修、掛林 一夫、北口 保、小林 道治、西岡 龍一、林田 正弘、東野 東、森
泰見、山本 英夫
(昭和 52 年卒) 浅田 栄治、岸 二郎、木村 隆弘、黒木 伸彦、新造 宗三郎、竹内 昭久、藤岡 宏幸、村山 公
正、渡辺 建二
(昭和 53 年卒) 合川 宏、石田 健吉、石原 敦、岩下 弘利、植松 正、岡山 健、小牧 祥三、塚崎 勝彦、野村
恒彦、林 啓二、平元 友二、前川 均、妻鹿 直樹、湯浅 一郎
(昭和 54 年卒) 秋山 高広、上原 清一、見浪 護、岡田 辰己、小野寺 肇、小倉 優、鈴木 寛、高原 延治、田
村 公利、中井 法之、中島 末光、中島 一夫、中嶋 正次、福島 治、若田 武志
(昭和 55 年卒) 今井 一雄、樫山 謙二、纐纈 晋、木場 宣行、清水 尊治、高橋 敬治、玉田 和行、長田 正美、
松山 哲夫、宮原 卓志、宮本 武司、山下 敏彦、栗原 亮、船越 浩
(昭和 56 年卒) 新井 三鉱、北田 孝佳、里見 秀世、住野 匡、田井 秀人、田中 哲也、田中 紀彦、谷垣内 靖、
中西 義昭、西岡 正弘、二宮 玉喜、松尾 久
(昭和 57 年卒) 大津 文隆、蔭山 武司、金光 哲志、北川 欽哉、木原 照雄、崔 尚秀、坂本 孝紀、桜井 正文、
高橋 逸治、中西 淳一、西川 誠一、春木 正一、山本 鉄弥、吉田 泰則、
(昭和 58 年卒) 井上 雅弘、稲田 幸彦、大谷 和永、落部 日出夫、川島 靖人、北野 正夫、崎本 政彦、芝本 浩
一、田中 和久、庭田 孝一郎、本田 浩司、松岡 泰史、森本 敬、吉田 俊之
(昭和 59 年卒) 阿河 一夫、荒木 真一、植杉 雄起、川内 康司、塩山 亨、清水 功、清水 孝志、鈴木 元広、
多田 行治、巽 孝之、長岡 嘉浩、長野 裕之、内海 裕子、柳田 俊樹、横山 弘和
(昭和 60 年卒) 浅野 順一、上森 秀昭、小野 聡、岸 昭一、小林 成典、坂本 和隆、菅沼 喜宣、竹内 俊雄、
田中 勝、西村 賢治、三屋 宏之、川波 徹、猪股 晃、川口 晃、田中 利和、斉藤 達也
(昭和 61 年卒) 海老原 明彦、恩塚 明雄、川瀬 晴勇己、倉沢 光俊、合田 祐三郎、清水 俊夫、瀧 將展、中原
さとる、西村 健一、増井 克己、松岡 孝佳、安原 義文、吉川 正人、吉田 信治、若井 武史
(昭和 62 年卒) 赤木 和弘、材木 裕、漆川 賢治、杉友 宣彦、高相 和夫、辻岡 見一、中川 康一、広岡 邦江、
福田 尚男、古野 堅、山崎 伸宏、吉村 登志雄、米沢 徹
(昭和 63 年卒) 馬井 祥幸、小川 雄一郎、梶山 聡彦、勝山 靖博、春原 健、竹垣 厚志、田中 哲雄、森 伸一
郎、森内 清司、吉田 貴和、芹澤 弘司、岡田 泰三、竹村 充彦、西澤 善敬
(平成元年)
安倍 功、内田 雄治、斧田 孝夫、楠井 徹郎、佐々野 浩、平山 恵良、高木 勉、高田 真司、
立原 悟、谷村 知久、津田 吉弘、富田 進、中村 敏、中村 善彦、松井 孝夫、三崎 望
(平成 2 年卒) 市川 匡宏、伊藤 肇、上田 直樹、北地 範行、佐々木 誠治、城前 仁、高橋 秀彦、二羽 誠、
徳毛 やすし、前田 忠幸、水川 茂、村上 和秀、米澤 幸一、森 哲史
(平成 3 年卒) 濱 英介、福山 敢、河瀬 文人、柴田 浩文、野口 豊文、山本 誠治
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(平成 4 年卒) 垣見 亮、菊本 浩介、木下 高志、古賀 義信、児玉 哲、酒井 勢都子、佐藤 要輔、清水 如中、
山根 敬祐、花木 稔、福冨 修、福原 啓、森本 武秀、森山 政行、山田 論宏
(平成 5 年卒) 池本 顕一、門野 秀巳、熊谷 宜久、浜口 武
(平成 6 年卒) 浅井 博朗、飯野 公彦、池内 俊明、池田 正広、磯福 朋之、伊藤 友一、宇野 富雄、奥村 龍
太、柏原 寛樹、児島 政洋、小林 清志、澤淵 敦志、中 晴紀、星出 智、堀 隆久、前田 大輔、
虫上 広志、村沢 豊
(平成 7 年卒) 秋山 勝則、大澤 敏之、大原 綾子、小山 浩司、久米 司、佐合 正弘、清水 琢矢、竹内 精一、
寺澤 正太郎、寺本 賢作、冨岡 寛、樋口 知美、仲西 直樹、中光 淳、松本 雄二、山田 雅史
(平成 8 年卒) 市川 裕之、伊藤 真一、上田 隆行、上野 晃宏、大久保 豪、大西 仁、鬼頭 勇二、佐藤 寛樹、
白神 愛、田窪 英樹、角田 寛純
(平成 9 年卒) 赤岸 佳樹、伊藤 嘉彦、岡本 一樹、金澤 有祐、西野 仁貴、西村 篤久、平山 美也子、藤田 早
苗、三島 崇生、光岡 友也
(平成 10 年卒) 栢木 良典、川田 敬一、岸本 浩彰、近野 雅嗣、藤田 剛史、松田 敦、山本 清大、渡邊 省吾
(平成 11 年卒) 浦田 尚紀、大桑 純恵、岡野 祐三、北尾 明子、黒木 昌明、小松 雅弘、鈴木 庸仁、東郷 要、
富岡 俊輔、中島 純、南 成勲、濱岡 伸之、古川 智、森本 睦子、佐々 英克、下城 孝名子、
高坂 延良、永山 正臣、山田 哲武、小池 隆寛、田坂 慎一
(平成 12 年卒) 濱谷 雅也、橋元 太洋、平山 敦英、蓑田 孝路、渡辺 省吾
(平成 13 年卒) 飯田 和雄、岩橋 敏郎、大原 徳彦、小池 崇文、後藤 剛志、小林 俊雅、櫻井 俊輔、佐野 秀
之、鈴木 純、高見 幸治、竹内 昭人、冨森 力、中川 拓也、中村 陽一、野坂 和正、畑 俊之、
細見 教郎、槇野 寛仁、宮崎 康伸、村野 浩司、山本 昌明、吉澤 万水
(平成 14 年卒) 青田 昭仁、安藤 薫、伊藤 恵理、井上 将之、勝田 尚希、鎌田 宏和、河村 友樹、久保川 毅、
古山 寛一、近藤 英次、佐藤 聖司、辻岡 利晃、中土 裕樹、畑間 健、廣田 泰之、藤井 信治、
藤田 克久
(平成 15 年卒) 東 洋平、阿部 吉和、桑田 美和、白井 修、津司 卓哉、長江 清大、名合 崇、早瀬 祐美、平
岡 智宏、前田 和哉、松本 慎介、守部 浩平
(平成 16 年卒) 大塚 雅也、川島 健太、川崎 岳史、斎藤 九五、津田 健太、中岡 秀之、新留 雄一郎、慶川 源
太
(平成 17 年卒) 家谷 俊旭、石井 雅、石津 慎太郎、伊東 秀晃、木口 祐一郎、黒木 優子、笹井 美江、田中 孝
次、名合 崇、長谷川 秀樹、松井 祥史、山地 雄介、萬 悦二
(平成 18 年卒) 大塚 智史、岡部 直太
(平成 19 年卒) 石川 雄三、岩田 理乙、戎野 嵩、河野 哲也、阪西 真美、佐野 裕和、杉本 龍一、関本 兵衛、
西田 啓吾、福田 喬、松下 均、峰松 拓毅、山川 大輔、山部 篤史、
(平成 20 年卒) 本田 徹
(平成 2 年修士課程修了)恵上 浩一
(平成 6 年修士課程修了)白 承宙
(平成 9 年修士課程修了)村田 充明
(平成 11 年修士課程修了)藤友 公嗣、楊 冬梅
(平成 12 年修士課程修了)河田 俊行、諸岡 康郎
(平成 13 年修士課程修了)岩谷 幸雄、立石 宜大
(平成 14 年修士課程修了)大島 司
(平成 18 年修士課程修了)樋渡 康治、藤田 義久
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中百舌鳥だより
航空宇宙工学分野 辻川 吉春 教授が,工学研究科長(2009 年 4 月から 2 年間)に就任いたしました.
2009 年 3 月に,中百舌鳥門が新しくなりました.左手に見える新しい建物は,工学部 旧 2,3 号館の
場所に建てられたサイエンス棟,正面奥に見えるのが航空宇宙工学科が入っている 5 号館(A9 棟)です.
編集後記
今回は,同期会通信として,3 件の原稿をいただきました.どうもありがとうございました.今後も
同期会をニュースレターで紹介したいと思いますので,同期会を開催いたしましたら,鵬会事務局にご
連絡いただきますよう,お願いいたします.
連絡不明者の削減にご協力いただいた多くの方々,どうもありがとうございました.しかし,相変わ
らず多くの方の連絡先が不明です.ご存知の方は鵬会事務局にご連絡いただきますよう,よろしくお願
いいたします.
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鵬ニュースレター
第 27 号
2009 年 4 月 15 日
鵬会(おおとりかい)事務局
〒599-8531 堺市中区学園町1-1
大阪府立大学工学部航空宇宙工学教室内
TEL 072-252-1161 内 2240
FAX 072-254-9906
E-mail: [email protected]
http://www.aero-osakafu-u.jp/
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