8月の訪問調査のためにタイの企業とKing Mongkut`s University of

Dr. Narumol Vongthanasunthorn
報告書
1.連絡調整
8月の訪問調査のためにタイの企業と King Mongkut’s University of Technology
North Bangkok(KMUTNB)との連絡調整しました。Department of Teacher Training in
Electrical Engineering の Assistant Professor Titipong Lertwiriyaprapa から国際
交流や共同研究などについて大歓迎という連絡がありました。
鹿児島工業高等専門学校とカセサート大学の共同研究の可能性を高めるために気候デ
ータに関する研究を行っている教員や研究員の情報をカセサート大学の IT 担当の副学
長 Associate Professor Surasak Sanguanpong に問い合わせました。Surasak 副学長か
ら 工 学 部 コ ン ピ ュ ー タ ー 工 学 科 の 学 科 長 で あ る Assistant Professor Putchong
Uthayopas の紹介がありました。
2.講義
4月11日に専攻科1年生の環境プロセス、4月12日に都市環境4年生の環境工学 I、
4月16日に専攻科2年生の環境人間工学に感潮域であるバンコクにおける水問題に
ついて講演しました。感潮域の特徴、土地利用及び水利用に関連する水問題、バンコク
における洪水、水不足、水質問題のプレゼンの後に問題の原因と解決方法について皆で
議論しました。
タイにある日系企業のインターンシップや国際交流に興味を持つ学生を対象にタイ語
講習会を週に2回(火・木)開催しました。8月にインターンシップで派遣される専攻
科1年生3名、国際交流や海外活動に興味がある4年生2名、3年生1名、2年生1名、
合計7名の学生が12回に渡って本授業を受けました。講習会の内容は挨拶、自己紹介、
数字や数に関する表現、移動や買い物でよく使われる日常会話、この他、タイの文化と
マナーでした。第10回~12回の講習会はテレビ会議システムにて配信し、北九州工
業高等専門学校の国際コーディネーターのメイさんに参加していただきました。今後も
テレビ会議を活用し、北九州工業高等専門学校からタイ語講習会の開催が可能だと思い
ます。
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Dr. Narumol Vongthanasunthorn
教員向けの英語講習会は5月13日、20日、27日に行われ、教員6名が参加しまし
た。第1回は国際学会及び留学生の研究指導に役に立つ表現や例文を紹介し、参加者に
よる自己紹介と学校の紹介の練習と意見交換が行われました。第2回と第3回は国際学
会のプレゼンと議論向けの実習であり、第2回は事前にアドバイスせずに自由なテーマ
で参加者一人当たり5分程度プレゼンした後に皆で議論し、表現や発表時間の調整につ
いてアドバイスしました。第3回は第2回のコメントを参考に改善したプレゼンを再び
行い、皆で議論及び意見交換しました。第2回と比べて参加者全員はスムーズに英語で
発表と議論ができようになりました。
5月15日~16日に都城工業高等専門学校にて「タイの大学の地域貢献」と「タイ・
バンコクの水問題」について講演しました。「タイの大学の地域貢献」の講演ではカセ
サート大学と政府機関の共同プロジェクトとしてタイ北部にあるピン川流域で行われ
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Dr. Narumol Vongthanasunthorn
た Surface Water Quality Classification と河川の水質の評価に関する教育プログラ
ムについてプレゼンしました。講演の後にタイについてもっと知りたい学生と話しまし
た。タイに「タイ・バンコクの水問題」の講演は鹿児島工業高等専門学校の環境工学の
講義と同じ内容でした。国際学会の参加を希望している専攻科の学生が多くて英語で行
われた講演を積極的に受けてくれたのが第一の印象でした。今後の国際交流について都
城工業高等専門学校の教員と意見交換を行いました。
3.共同研究
西留教授と共にタイ・日本における地下水汚染に関する共同研究を行いました。今後の
九州各地の調査や室内実験を計画するために地下水に含まれる硝酸窒素に関する情報
を収集しました。西留教授の従来研究に基いて、農業が盛んであるため肥料から硝酸窒
素汚染が懸念されている霧島市隼人町の上水の水源である奥新川第3水源地周辺の湧
き水を調査しました。
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