障害福祉課の難病患者に送付した文書「難病福祉手当を受給されている

障害福祉課の難病患者に送付した文書「難病福祉手当を受給されている方へ」の問題点に関する話合い議事録
日時:2005年8月3日午前10時∼11時
場所:東久留米市庁舎会議室
出席者:障害福祉課久保田課長・健康福祉部迫田部長(後半出席)
・園部
立ち合い人:東久留米市オンブズの会、矢花・岩名地両氏
議事録作成者:園部
(以下、久保田課長(課)
、迫田部長(部)
、オンブズの会両氏(オ)
、園部(園)と略す。文中敬称略)
オ:私どもは立ち合い。意見ははさましてもらう。
園:私の出した27日の文書の疑問点2点について回答願いたい。
課:園部以外の難病患者への謝罪に関してはむしろ園部の意見を聞きたい。電話での問い合わせにおいて、田口係長に
手続きについて誤解していた部分があったので訂正して謝罪したい。確定申告では難病福祉手当の手続きができな
い。同意書の提出は必要である。きつい表現に関しては今後変えていきたい。園部のいう「事務上の誤謬」につい
ては私の立場からは理解できない。課税証明書(有料)でも手続きができる。
園:窓口で質問がないか。
課:すでに認定の手続きをした方から、すでに確定申告の写しをだしているのに、どうして必要かと質問がある。
園:電話での対応のミスであり、文書自体は誤謬とまではいえないことは判ったが、表現については相当判りにくい。
課:考え直す必要性はあると思う。
園:先ほどの質問だが、謝罪については、私は文書の再送付をもとめている。できないならそれ以外の方法を私ではな
く障害福祉課が考えるべき。
課:表現が良くなかったが、事務上間違いのない文書に関しては再送付はできない。
園:私については謝っていただいたが、他の患者さんの心情を二三聞いている。受給停止の恐怖感をあたえている。
課:どこが高圧的なのかを聞きたい。
園:難病患者の、受給が停止されるという恐怖感につけこんだ表現になってないか。
課:表現が厳しいかもしれないが、支給に必要なものだ。今年から所得制限が加わり、難病福祉手当と認定が同時にで
きるようになったので、それを簡潔に伝えようとした。
園:従来は別々だった認定と難病福祉手当の手続きが同時にできるようになったのか。
課:そうだ。
私:それも知らなかった。そういうことの説明も加えて作成すべきだった。
課:そうかもしれない。
オ:
(特定疾患の認定手続きについて質問)
課:今回所得制限ができたので、同意書が必要になった。認定は都、難病福祉手当は市の事業だ。
オ:市民の立場からいえば、東京都だろうと市だろうとわからない。そうしたことを説明する必要があった。不親切な
文書で、表現としてもよくないなと思う。国民から付託されているお金を扱う視点から書いてほしい。今後の文書
の改良について具体的な対処に関して課長の考えを話した方がいいのではないか。
課:次の文書からは園部からの指摘をいかしたい。
園:表現が適切でなかったことは認めるか。
課:認める
園:説明が不足で混乱を招いたことは認めるか。
課:言葉が足りなかったことを認める。
園:これは何が原因と思うか。
課:・・・・・新しい状況に、これまでの慣習で対応したことではないか。
園:難病患者の心情に無理解なことが原因ではないか。
課:障害者を含め、同じような表現で他にも出しているがこれまでクレームがなかった。
園:私はまだこうして抗議ができるからいいが、重篤の方や抗議ができない状況にいる受給者のことは考えたことがあ
るか。
課:今回の園部の話で、そういうこともあるのかなと思った。
園:障害福祉課が当事者(難病患者・障害者)の心情に理解がないのではないか。今年3月の難病福祉手当の改訂につ
いても当事者の意見を聞いていない。どんな条例でも当事者の意見をきくべきで、スムーズな行政執行のためにも
必要だと思う。職員の意識と当事者の意識に大きなギャップがある。
課:当事者の心情に無理解だとは思わない。今回の文書だけで課全体の仕事を無理解とはされたくない。むしろ普通の
市民と難病患者とを区別していない。心のバリアフリーを意識している。
園:改善の方法を具体的に説明してほしい。
課:言ったとおりだ。
園:何人かの障害者・難病患者に依頼して送付前の文書のモニタリングをしたらどうか。
課:それはいい。園部がやってくれるか。
園:やってもいいが、複数でモニターをやった方がいい。
課:複数でやると、いろいろな指摘があってまとまりにくい。
園:わたしは病気のせいで、事務上のミスが出やすい。やはり複数のモニターが望ましい。
課:次回からの文書について、園部の体調をみながらやりとりをすればいいと思う。
オ:今回の手続きで問題があると受給停止になるのか。
課:停止にはなるが、適切な手続きをやり直せば、今回受給開始日にさかのぼって受給できる。
オ:これまでの事務の延長上で仕事をしていて改善がないのが原因ではないのか。手続きが変わるときには特に注意し
てもらいたい。今後の対応を注視している。
オ:ご意見箱(市のモニターシステム)に問題がある。個人あてのメールを禁止しているのはどうかと思う。
課:セキュリティの問題かもしれない。わからない。
オ:個人あてのメールに関して答えられないというのは冷たくないか。
課:大量に送られてきてパンクした例があった
園:個人ではなくご意見箱を通さない障害福祉課あての直通のメールアドレスはないのか。
課:あると思うが、制限がかかっているかも知れない。
(迫田部長入室)
課:広報課の方に言っておく。
(課長が部長に話し合いの経過を説明)
。
オ:
(園部に向かって)部長に話しておくことはないか。
園:難病患者の心情に配慮してもらいたい。文書の表現については稚拙・不適当・不親切な部分があったので改善して
いただきたい。
この理由に関して納得できる回答はなかったが、
私は当事者の心情に無理解なことが原因だと思う。
私ども難病患者の意見を聞いてもらう機会をつくっていただきたい。
部:承っておく。
オ:わたしどもの立場では今後の成り行きを注目していきたい。
以上