授 業 科 目 基礎看護技術演習Ⅰ Practice in Nursing SkillⅠ 1 学年

授
業
科
目
基礎看護技術演習Ⅰ
Practice in Nursing SkillⅠ
1 学年
後期
必修
60 時間
2 単位
【保健師助産師看護師学校養成所指定規則に定める別表の種類と教育内容】
別表 3(看護師課程)専門分野Ⅰ:基礎看護学
【本学の科目区分】
専門科目 看護:基礎看護
担
当
教
員
【氏名】
水口 陽子
岡村 典子
川島 良子
谷内田潤子
内藤 みほ
【研究室】
307
216
基礎・地域看護学共同研究室
基礎・地域看護学共同研究室
基礎・地域看護学共同研究室
【到達目標】
疾病や障害により生活行動援助を必要とする対象に対し、対象のニーズと安全・安楽・自立を踏まえた看護援
助技術の基本を身につける。
【授業概要】
バイタルサイン測定等の基本的観察技術、病床環境の整備、体位の変換と安楽、衣と環境の調整、食事・排
泄、身体の清潔といった看護における共通援助技術、日常生活援助技術について、必要な知識を学ぶとともに演
習を通して技術の習得を目指す。また、臨床現場における知識や経験に基づく看護実践教育が学べる機会も盛
り込んでいる。
【授業計画】
回数
授業形態
1
講義
学習課題
看護技術とは
学習内容
看護技術とは、看護の中心概念と看護技術、看護
技術の種類と立体構造、技術適用の原則とアセス
メント、医療事故の種類・起こる要因、事故防止対
策、医療事故の法的責任、災害時の対応
2
講義
看護技術適用の基礎知
識①
生命活動の観察
生命の維持過程としての呼吸・循環・体温、バイタ
ルサインとは、バイタルサインの観察と影響因子、
呼吸・脈拍・血圧・体温の正常と異常
3-5
演習
バイタルサインの測定と
観察
体温計、聴診器、血圧計の点検と取り扱い方、体
温・脈拍・呼吸・血圧測定の方法、バイタルサイン
の測定に伴う観察と記録の方法、生理的変動要因
の実測値への影響
6
演習
感染予防
衛生的手洗い、手洗いの仕方と汚染除去の関連、
感染防護実施テクニック(病院の感染管理認定看
護師との連携あり)
7
講義
看護技術適用の基礎知
識②
体位・ボディメカニクス
姿勢・体位の概念、主な体位、ボディメカニクスの
概念、良いボディメカニクスを作り出すポイント、安
楽な体位と効率的動作、体位変換の必要性
備考
8
講義
看護技術適用の基礎知
識③
活動と休息
活動と休息の意義、運動・レクリエーションの重要
性、睡眠時間と型、睡眠中の身体の変化、安眠の
援助、安静の意義および効果と弊害、ADL の自立
に向けた援助、ROM 他動運動
9
演習
体位の変換と安楽
臥床患者の安楽な体位の保持、体位変換の方法
10-11
演習
移動・移送
標準車椅子各部の名称と取り扱い方、車椅子の移
動と移送の方法、輸送車の移動と移送の方法
12
講義
看護技術適用の基礎知
識④
衣と病床の生活環境
人間生活における衣服の意義、健康と衣服、病衣
の種類と選択、病床環境の条件、病床の整備、病
床環境の調整、リネン類と寝衣の調整
13-16
演習
衣と環境の調整
病衣の種類と目的、寝衣交換の留意点、就床患者
の寝衣交換法、ベッドの種類と各部の名称、ベッド
の取り扱い方、ベッドメーキング(クローズドベッド・
オープンベッド)、臥床患者のリネン交換
既習技術の習得確認
バイタルサインの測定、体位変換、車椅子移動・移
送、ベッドメーキング、寝衣交換等の習得評価
17-18
19
講義
看護技術適用の基礎知
識⑤
食事・栄養
食事の意義、栄養評価と栄養法、食品の選択、食
事環境調整、食欲増進の援助、食事動作の自立、
嚥下障害と援助
20
講義
看護技術適用の基礎知
識⑥
排泄
排泄の健康上の意味・機能、排泄の観察、援助時
の配慮、排泄を良好に保つための援助
21-22
演習
食と排泄-基礎―
種々の対象への食事の工夫、食事介助の方法、
床上排泄の援助
23
講義
24-30
演習
看護技術適用の基礎知
識⑦
皮膚・粘膜の機能と健
康維持
身体の清潔
感染予防と皮膚・粘膜の機能、皮膚機能保持と身
体の清潔、清潔援助の種類と特徴、入浴の意義と
身体への影響、援助に関連する要素と具体的考
慮
臥床患者の清潔援助の方法(全身清拭、部分浴、
洗髪、口腔ケア、陰部洗浄)
【評価方法、評価基準】
期末試験:7 割、課題:2 割、学習態度(授業への取り組み):1 割とする。
課題内容は,学習の進行に応じて演習時に説明する。
【必携図書】
自作テキスト:ファイルにして配布
香川芳子編:食品 80 キロカロリーガイドブック,女子栄養大学出版部.
【参考図書・資料等】
カラー写真で学ぶ 基礎看護技術 1 病床環境・バイタルサイン・清潔,医歯薬出版株式会社,2013.
カラー写真で学ぶ 基礎看護技術 2 体位変換・移動・感染予防,医歯薬出版株式会社,2014.
カラー写真で学ぶ 基礎看護技 3 食事・排泄を中心とした技術と診療に伴う援助,医歯薬出版株式会社,
2014.
【受講、課題、資料配布等のルール】
・演習は時間の中で順序立てて進めていくため、30 分を超える遅刻や途中退出は欠席とみなし、遅刻 3 回で 1
時限分の欠席とする。また、服装・髪型・爪などの身だしなみ、言葉遣いといった演習に取り組む姿勢にも留意
すること。なお、学習課題の順番は変更する場合がある。
・看護技術の習得を目指すため、課題へ意欲的に取り組むとともに、時間外の自己学習も必要となる。
【教員からのメッセージ】
学年が進んで実習に出た時、卒業が近づいた時等、後になってもっとやっておけばよかったと思うのが看護技
術です。授業のチャンスを最大限に活用してください。