平成24年度 事業報告について 伝統的工芸品産業の振興に関する法律

平成24年度 事業報告について
伝統的工芸品産業の振興に関する法律(昭和49年法律第57号)に基づく新「支
援計画」
(平成22年度∼26年度)により、伝統工芸産業界における人材育成及び確
保並びに消費者等との交流事業を継続して実施した。
就業体験の機会を提供する事業として工房研修事業を実施し、就職分野の視野を広
げたり、伝統工芸業界への就業につなげることができた。
第4回目となる公募事業工芸甲子園では、全国39校の高等学校から164点
(昨年153点)の応募作品があり、南丹市と京都市内で公開展示し、工芸教育に
対する意識付けができた。また今年度より最優秀賞に優勝旗を共催の京都府より授与
された。
消費者等との交流事業については、伝統工芸体験事業では年間を通し陶芸、木工、
木彫刻、蒔絵などの体験を本財団と東京会場で計49回実施し、544名の参加者が
あった。
技の実演事業では、京都伝統工芸館、清水寺作品展さらに京都嵐山花灯路において二
尊院の境内においても実施した。
また作品発表の場として京の伝統工芸新人作品展を開催、府民に対し新鋭の伝統工
芸作品に触れる機会を提供するとともに、若手職人の制作意欲の向上が図れた。
伝統工芸の海外交流事業では、京都の伝統工芸品を海外に紹介する活動として、
イタリア・APA 協会(小企業のための工芸支援協会)との交流による作品展示(30
点)を実施した。
(ミラノ近郊リッソーネ市の現代美術博物館、平成25年3月21日
∼4月7日)
今年度はリッソーネ市の現代美術博物館での展示を機に ADI(イタリア工業デザイ
ン協会)が主催するミラノ・サローネの展示会場に出展された。(平成25年4月9日
∼14日)
フランスアトリエ・アール・ド・フランスとの交流事業では連携協定に基づき若手
職人の作品12点をルーブル美術館逆さピラミッドアーケード内「Culturel du louyre」
(11月8日∼11日)、パリ・ヴァンセンヌの森「パルク・フローラル」(11月2
4日∼12月3日)にて作品展示を実施。
広く海外でも伝統工芸を紹介することができた。