県高同教通信 No.83(2013,7) 福岡県高等学校人権・同和教育研究

県高同教通信
No.83(2013,7)
福岡県高等学校人権・同和教育研究協議会
RIPPLE81号でお伝えした、「2013年度県高同教研究課題学習会」には、小
学校、中学校、教育行政の方々も参加されていました。
時間の関係等もあり、学習会での発言はしていただけませんでしたが、以下のような感
想を寄せていただきましたのでご紹介します。
<歌い継がれるよさを>
小学校で2年生から6年生の音楽科の学習を担当しています。
高同教の研究課題学習会での「育ちの循環」や「世代間連鎖」、「良い関係から
良い音楽が生まれる」から次のようなことを考えました。
3年生で学習する「茶摘み」は、歌いながらペアで手を合わせる遊び歌です。
しかし、子どもたちは、その遊び歌を知りません。親が知らなかったり、そんな
遊びを親や身近な人に教わりながらやったことがないというのです。
先日も、一年生の担任が、絵描き歌の「おさるがふねをかきました」のを子ど
もたちに教えるのに、譜面を書いてほしいと言われ書いていました。近くにいた
若い教員は、「ふりくまねこ」に似ていると言ったり、「ぜんぜん知らない」と
言ったり。また、「赤いとりことり」は、「しゃぼんだまのうた」に似ているとか、
「きっと生まれていない、知らない。」など。
私自身、祖母や近所のおばちゃんに歌ってもらって覚えた歌もあります。甥や
姪に歌ったこともあります。そのことを思うと、「育ちの循環」が崩れつつある
ことの一つの表れのように思いました。
「BELIEVE(ビリーブ)」も保育園の卒園式で歌い、6年生の卒業時期に再会
します。「先生、この歌、じーんとくる。」「いい歌やん。」のつぶやきを大事に
して、これからも聴いたことのない歌を繋いでいきたいと思います。
あの(エアコンの効かない)「エコ」強調実施日の中、あれだけの質疑・意見が
飛び交う高同教の研究課題学習会は、自分の緩んだ帯を締め直すことができまし
た。小学校も「育ちの循環」に入っています、中学校、高等学校の波に乗れるよ
う子どもを育てていきます。熱い!暑い!午後でした。ありがとうございました。
(小学校)
昨日、道を歩いていると、偶然、学校帰りの小学生の女の子たち三人が、その日習った
ばかりであろう「茶摘み」を、「せーの」で歌い始めました。とて
も楽しそうでした。
「あかねだ~すきに、すげのかさ~」という歌声を聞きながら、
言葉の意味がわからないだろうなぁと思いつつ、確かに、
「トントン」
と手を合わせる遊びがないことにも、気づきました。
<子どもの見方が変わる、教師が変わる>
毎年、たくさんの生徒が中学校を卒業し、それぞれの進路にすすんでいきます。
さまざまな思いを抱きながら、自らの進路を切りひらいていく生徒たち。たまに
中学校に来て、近況報告をしてくれる卒業生の笑顔を見ることは、私にとってこ
の上ない喜びです。
ただ、毎年数人の卒業生が進路先を変更したり、中途退学をしたりする実態も
あります。中学校時代にどれだけ力をつけきれたのだろうか。自分にできること
はなかったのだろうか。苦い経験をしたこともあります。私たちは自分勝手に子
どもを解釈するのではなく、その行動の背景まで追っていきながら、その子を理
解しようとしてきました。高校の先生たちは冷たい・・・。そんな風に考えてい
た自分がいました。
しかし、高同教の研究課題学習会に参加して、その考えが間違いだったことに
気づかされました。
研究課題には、具体的なデータや生徒や保護者の声、そこからわかる課題、そ
の課題を解決していくためになされている、それぞれの実践がありました。
「同じ制服を着て、同じように座っているけれども」
この言葉だけでも、悩みながら、それでも生徒を理解しようと懸命に取り組ま
れている姿がみえてくるようです。校種間の連携の大切さを感じながらも、言い
訳を準備し、積極的に動いてなかった自分を振り返ることができました。
印象に残っているのは、討論の最後の最後で、若い先生が、子どもの見方が変
わったというお話をされたことです。こんな方々としっかり連携していきたいと
強く感じました。
子どもの見方が変わる、教師が変わる、まさに同和教育のあたたかさを感じる
ことができた学習会でした。
(中学校)
<子どもの育ち、暮らし、学び、未来の保障を多くの方々と>
・高校の先生以外の意見が新鮮でした(高)
・こういうシミュレーションをもとにしての討論は初めてでした。また高校の先
生方の進路に対する思いをしみじみ感じました。(小)
昨年8月、近畿大学産業理工学部で行った「分野別実践交流会」では、嘉穂・飯塚地区、
直方・鞍手地区、田川地区の小・中学校からも多くの参加があり、上の感想からもわかる
ように、これまでにない論議の深まりや広がりがありました。
今年8月9日に久留米大学で行われる「2013年度
福岡県高等学校特別支援学校
人権・同和教育分野別実践交流会」では、小・中学校からの実践報
告等の他、久留米市、久留米市教委、小郡市、小郡市教委、久留米
大学等の後援で、保・幼、小、中に加えて、教職課程選択の大学生
の参加も予定されています。子どもの育ち、暮らし、学び、未来の
保障を多くの方々と創っていきたいと思います。