“勝利の光”が射してきた!?

No.272
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平成 28 年 10 月 1 日
伊予銀行 ニューヨーク駐在員事務所
<政治>
トランプ共和党候補に“勝利の光”が射してきた!?
大統領候補として群を抜いて不人気が続くト
ランプ共和党候補。選挙人獲得1においては依然、
クリントン民主党候補が有利といえます。しか
し、今回行われている公開討論会2で“まともな”
パフォーマンスを見せ、過激な言動を改めれば、
支持率がさらに上がる余地が残されている、と
いう記事を最近よく目にします。さらに、9 月に
相次いで起きたニューヨーク市およびニュージ
ャージー州での爆破とミネソタ州での刺傷事件
<今年のハロウィン(10 月)はトランプ氏のグッズも大人気>
が、メディアで報道されているように ISIS など
(トランプ氏のお面をかぶってはしゃぐ男の子)
国際テロ組織と結びついた米国籍人による犯行となると、テロへの恐怖感が高まり、トラ
ンプ氏への追い風となり得る可能性があります。オバマ政権のテロ対策への不満は広がっ
ており、テロへの脅威は経済への不満や不安と同様、政権交代を望む有権者の気持ちを強
めていると言えます。今年の大統領選挙は、
「変化を求める民意」が基調を成していること
から、トランプ氏に有利に働く公算もあるようです。
ファーストレディ以来、四半世紀近くワシントン政治の表舞台に立ち、現状維持派の象
徴と見なされがちなヒラリー・クリントン氏。一方で、これまで政界と全く無縁で党派政
治に染まっておらず、クリーンさと「変化の旗手」を大いにアピールするドナルド・トラ
ンプ氏。治世や政治を変えるのは果たしてどちらか。まずは公開討論会に注目です。もし
トランプ氏に対する声価は依然最悪(参考)
項 目
有 権 者 の 割 合
トランプ氏
65%
クリントン氏
55%
「純好感度」
※「好き」から「嫌い」の回答率を
引いた値。
△20
△15
「良い大統領になる気質や人格の
持ち主と思うか」
※ Yesの回答率。
31%
55%
「より良い政策を遂行できるのは
どちらの候補か」
① 外交政策
② 移民政策
③ テロ・安全保障対策
① 36%
② 43%
③ 45%
① 58%
② 51%
③ 49%
「嫌い」
かすると雌雄を決する場にな
るかもしれません。
最後に、それにしても今回の
高齢同士による両雄対決。やは
り“健康が第一”です。
※上記内容は全て 2016(平成 28)
年 9 月 25 日時点のものです。
(上表は「ニューヨーク・タイムズ紙」や「CBSテレビ」等からの情報を参考にまとめたもの)
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2
大統領選挙は得票数ではなく、選挙人獲得数で勝敗が決まる。選挙人(計 538 人)のうち、過半数の 270
人獲得で当選となる。
今年も 3 回行われ(開催日:9/26(済)
、10/9、10/19)
、テレビ中継される。実際、同討論会では目立っ
た得点を上げることは少なく、失点の大きさや数が勝敗を分けることが多い。今回は、大統領候補の討
論史上最高視聴率を記録すると見られている。
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<社会>
ニューヨークの“ごみ問題”を探る
ニューヨーク市マンハッタン区の面積は、山
手線の内側とほぼ同規模、
都心 4 区
(千代田区、
中央区、港区、新宿区)に匹敵する広さだと言
われていますが、都心 4 区の人口が約 74 万人
であるのに対し、
マンハッタン区は約 163 万人
で、人口密度は 2 倍以上あります。
私がここニューヨークに駐在していて感心
することは、
それだけの人口密度を有している
にもかかわらず、常に街中がきれいに保たれているということです。確かに、清掃職員が
街のいたるところで掃除している光景を日頃よく目にしますが、果たして実態はどうなの
でしょうか。そこで今回は、ニューヨークにおける“ごみ問題”を取り上げ、現状と抱え
ている課題について探ってみます。
★ ニューヨーク市のごみの量は 1 日 2 万トン
ニューヨーク市で排出されるごみの量は、1 日平均 4,400 万ポンド(約 2 万トン)以上に
も上ります。実は、同市のごみ処理(焼却)能力は、毎日排出される大量のごみの量に追
い付いていません。排出されるごみのうち、リサイクルやコンポスト(堆肥)など再利用
に回るのは全体の約 3 分の 1 で、残りは全て埋立地へ送られています。しかし、市内の埋
立地も 2001 年の時点ですでに満杯3で、現在は州北部やバージニア州、ケンタッキー州まで
ごみを運んでおり、加えて中南米へとごみが“輸出”されているのが現状です。同市は、1
日当たり 6,000~8,000 トンの処分能力をさらに必要としていますが、受け入れる自治体も
減る一方であり、市のごみは行き場を失うことになるのは間違いないと言えます。
2015 年、ニューヨーク市長は「2030 年まで
に市から埋立地へ送るごみをゼロにする」と
いう公約を掲げましたが、市民のごみ削減に
対する意識について、いまだ浸透していると
は言えず、考えを根底から変える啓蒙活動が
必要だと話しています。
また、これに関連して、商業廃棄物の回収
において、1 つの業者が 1 つのゾーンを担当す
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以前は同市内のスタテン島に埋立地があったが、現在は閉鎖されている。
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るゾーン制の導入が提案されています。現在、90 の商業廃棄物回収業者のトラックが、市
内約 11 万の企業から廃棄物を回収するために、年間 2,310 万マイル(約 3,700 万キロメー
トル)走行しているそうですが、リサイクルの低さやトラックからの大気汚染、収集作業
員の安全面などが問題として取り沙汰されています。回収作業を行う小型トラックの 40%
以上は、3 区以上の区を回る必要があるため、必然的に走行量も多くなります。今回のゾー
ン制が導入されれば、トラックの総走行距離は 50%以上削減され、交通渋滞の緩和も期待
でき、さらに温室効果ガス排出量や、その他大気汚染も大幅に軽減されるといいます。た
だ一方で、同制度が採用されることによって費用がかかり、小規模回収業者は廃業に追い
込まれるとの懸念の声も聞かれます。
★ ようやく!? レジ袋の有料化がスタート
米国では、食料品店や小売店で買い物をし
た際に商品を入れるビニール袋や紙袋(以下、
レジ袋)は、薄くてすぐに破れる素材ででき
ているため、各店ではこちらからお願いしな
くても二重にして商品を入れてくれるのが一
般的です。
そのレジ袋ですが、カリフォルニア州やワ
シントン DC など、米国内の他の数都市ではす
でに有料化が導入されていますが、今年 10 月
<レジ袋、ついに有料化>
1 日より、ここニューヨーク市でも 5 セントを課金するという新条例4が施行されました。
エコバックを持参して買い物をすることが多い私たち日本人にとっては、ようやくといっ
たところでしょうか。このレジ袋への課金は、
消費者へエコバッグを利用することを奨励す
ることで、ビニール袋の使用を 60~90%、ま
た固形廃棄物を年間 6~9 万トン減らすことが
できると言われています。ちなみに、この時
期にようやく本条例が施行された背景には、
この課金が低所得者層に不当な経済的打撃を
与え、店主たちにも負担を強いるだけとの反
<当事務所もごみ分別を徹底します>
※ニューヨーク市では、ごみを 3 つの流れ(廃棄処分、再生
紙用の紙、再生用の金属・ガラス・プラスチック)に分別する。
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論が多く、一長一短には可決しなかった経緯
があります。
課金額は全て店主の利益となるが、課金を怠った店舗または事業主には、250~500 ドル(約 26,000~
51,000 円)の罰金が科せられる。
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最近では、大手スーパーを中心に、オリジナルのエコバッグを販売している店舗も見受
けられるようになりました。今秋からは、同バッグを使用する人たちが急増することでし
ょう。
最後に、今回このテーマを掲げたのは、一つの“ごみ問題”記事に触れたことがきっか
けでした。本題に注目しながら 1 カ月を過ごしてみると、上記以外にも多くのニュースが
身近なものとして目や耳に飛び込んできました。これらのニュースは、環境や衛生面につ
いて見つめ直し、もう一度意識を高める良い機会を与えてくれたものと思っています。
私たちの生活はもちろん、街の美観を保持するうえで、そして動物生態系を保護してい
くうえで、ごみ問題の解決はこれからも避けては通れない課題の一つです。この課題をよ
り改善に向かわせるためには、行政や自治体による懸命な取組みに協力するだけではなく、
最終的にはやはり市民一人ひとりのごみ捨てに対する意識にかかっていると思います。国
こそ違えど、日本人がここニューヨークで、ボランティアの街頭清掃活動団体を結成し、
きれいな街づくりを目指して貢献しているケースも見られます。皆さんももう一度、身近
なところから何かできることはないか、一緒に考えていきませんか。
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米国の見本市情報(2016 年 10 月~12 月)
『Greenbuild International Conference & Expo』 (ロサンゼルス)
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10 月 5 日~6 日
環境重視の建築関連製品/技術:建設地設計開発、水利用、エネルギー、建材、屋内環境基準、
生態系保護、健康と生産性、ソフトウェア、環境建築産業向け金融等
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『New York Comic Con 2016』 (ニューヨーク)
10 月 6 日~9 日
コミック、グラフィック小説、ゲーム、漫画、アニメ、映画/TV、スペシャルゲスト、選抜、審査等
『International Baking Industry Exposition』 (ラスベガス)
10 月 8 日~11 日
製造設備、パン材料、包装材およびシステム、冷凍システム、衛生装置、コンピューター利用技術輸送および搬送装置
『NACS Show』 (アトランタ)
10 月 18 日~21 日
コンビニ製品、店舗関連設備・機器、コンサルティング、その他サービス
『Engine Expo 2016』 (ノバイ)
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10 月 25 日~27 日
エンジン設計、エンジンテスト、燃料および潤滑剤、排出制御、エンジン部品、材料・表面処理、エンジン・エレクト
ロニクス、品質管理、試作、トランスミッション、電気およびハイブリッドパワートレイン技術、スーパー/ターボチャ
ージング、重荷重ディーゼルエンジン技術等
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『Automotive Aftermarket Products Expo』 (ラスベガス)
11 月 1 日~3 日
自動補修用交換部品、付属品、修理サービス設備、ガレージ・修理設備/用品、オフロード・パフォーマンス・外観部品
『Los Angeles Christmas Cash & Carry Gift Show』 (ロサンゼルス)
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11 月 4 日~6 日
ギフト用品、骨董品、アロマテラピー、バス・スパ用品、ハンドクラフト、グルメ食品、ホリディグッズ、パーソナル
アクセサリー、ファッションアクセサリー、ファインジュエリー、ファッションジュエリー等
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『PACK EXPO International』 (シカゴ)
11 月 6 日~9 日
包装資材、包装機械、加工機械等
『オートモティブ・マニュファクチャリング・ミーティング』 (デトロイト)
11 月 15 日~17 日
自動車製造全般
『The Hotel Experience』 (ニューヨーク)
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11 月 13 日~15 日
広告&プロモーション、クリーニング&メンテナンス、フランチャイズ&財務管理、フィットネス&プール用品、食品
および飲料、飲食サービス設備&備品、家具&備品、アメニティ/サービス、ハウスキーピング&ランドリー機器、HVAC、
照明、エネルギー管理、輸送/自動車、ユニフォーム、リネン/寝具、テクノロジー
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『Bay Area Abilities Expo』 (サンノゼ)
11 月 18 日~20 日
障害者用製品、サービス
『San Mateo Christmas Cash & Carry Gift Show』 (サンマテオ)
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11 月 18 日~20 日
ギフト用品、骨董品、アロマテラピー、バス・スパ用品、ハンドクラフト、グルメ食品、ホリディグッズ、パーソナル
アクセサリー、ファッションアクセサリー、ファインジュエリー、ファッションジュエリー等
『International WorkBoat Show』 (ニューオリンズ)
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11 月 30 日~12 月 2 日
商業用船舶、海洋機器、関連サービス:各種作業船舶・ボート(バージ、タグボート、湾内用ボート、フィッシング用
/消化・救助用/軍用・パトロール用/調査用/ゲーム用/オフショア用/旅客用/車両用ボート・フェリー等)
、船舶・マリ
ーナ建造、潜水・サルベージ、港湾行政・管理等
14
『Grand Strand Gift & Resort Merchandise Gift Show』 (マートルビーチ)
12 月 4 日~7 日
ギフト用品、リゾート&観光商品、土産品、繊維製品等
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※下の地図上の番号は、見本市の通し番号を示しています。
また、上記見本市は予定が変更になる場合もありますのでご留意ください。
8 5
3、6
9
ネバダ州
12
11
1、7
4
14
2、10
13
6