データヘルス計画書 - デンソー健康保険組合

データヘルス計画書
デンソー健康保険組合
平成 26 年 7 月
INDEX
1章
背景
(1)医療データ管理システムの実施経過
3
(2)健康保険組合と事業主の役割
4
(3)Do!ヘルシーライフ推進委員会の取り組み
5
2章
データ分析と保健事業の展開
(1)健康保険組合の役割を明確にした保健事業ビジョン
7
(2)医療費分析(事例紹介)
8
①20 歳代の BMI と体重変化による 20 年後の医療費および高血圧・糖尿病有病率
3章
8
②喫煙歴別医療費
10
③歯周疾患と歯科医療費・医科医療費の相関
12
④人口透析など高額医療費
14
平成 26 年度(2014 年度)の実施事業
(1)新規保健事業の位置づけ
16
(2)アルコール健康障害と医療費分析
17
(3)アルコール健康障害対策および睡眠時無呼吸症候群対策の意義
18
(4)コラボヘルスとしての視点
19
(5)平成 26 年度(2014 年度)におけるデータ分析
20
(6)平成 26 年度(2014 年度)の実施事業:ノンアルプラン
20
(7)今後の展望
21
2
1
章
背
景
(1)医療データ管理システムの実施経過
当健康保険組合の医療データ管理は、レセプトチェックなど業務の効率化を図るとともに、保
健事業に役立てることを目的として、昭和 53 年(1978 年)からスタートした。疾病分類統計表
を作成し、事業所ごとの特徴を把握するとともに、保健事業の効果測定に活用した。
平成 2 年(1990 年)からは、家族向けの健診結果をデータ化し、平成 4 年(1992 年)からは
独自の健康管理データベースシステムを整備し、保健指導履歴についてもデータ化した。
平成 4 年(1992 年)には電子媒体でデータを受領できるよう効率化を図り、データ分析による
保健指導対象者の選定や事業の企画、評価に健診データとレセプトデータが活用できる環境とな
った。
さらに、平成 11 年(1999 年)からはサーバークライアントシステムによる健康管理システム
を導入し、担当者がデータベースソフト(MicroSoft Office ACCESS)を利用してデータ管理で
きるようになり、データを活用した保健事業の企画、実施、評価がより容易に行えるようになっ
たことで、保健事業の充実を図ることが可能になった。
表<医療・健診データ管理システムの実施経過>
時
期
レセプトデータ
昭和 50~62 年
・パンチ処理
(1975 年~1987 年)
健診データ
・カルテ(紙)管理
保健指導データ
・被扶養者向け保健指
導開始
・カルテ(紙)管理
・イメージ取込み
平成元~10 年
(1988 年~1998 年) ・疾病分類統計処理プログラ
ム導入
平成 11~19 年
(1999 年~2007 年)
・レセプトイメージシステム
をスタンドアロンからサーバ
ークライアントシステムへ変
更→担当者 PC から 10 年分の
データ確認が可能に
・レセプト全データ取込み
・健康管理データベー
スシステム導入
・健診データを電子媒
体で受領開始
・サーバークライアン
トシステムによる健
康管理システム導入
・健康管理データベー
スシステム導入
・サーバークライアン
トシステムによる健
康管理システム導入
・医療費分析ツール導入→分
析レベルと作業効率の向上
平成 20 年~
(2008 年~)
・保健事業支援ツールの導入(レセプトデータと健診データの突合システム)
3
(2)健康保険組合と事業主の役割
従来から、母体である株式会社デンソーと健康保険組合には明確な役割分担があった。事業主
は従業員の健康管理、健康保険組合は家族の健康管理を行うというものである。
社内診療所が製作所ごとに設置されているため、従業員は健診や再検査、健康教育や保健指導
などを就業時間内に受けることができる。
一方、健康保険組合は、家族を対象とした健診や保健指導のほか、従業員と家族が自主的に参
加できる健康支援プログラムを企画、実施、評価、そして再計画するなど加入者の健康維持と医
療費低減につながる効果的な保健事業を推進してきた。特に、従業員の 8 割が男性であるため、
家庭における健康管理のキーパーソンは配偶者(妻)であると考え、女性被扶養者に対しては健
診だけでなく、料理教室も含めて生活習慣病予防のセミナーを整備。個人の希望で選択できるよ
うにするなど、複数の事業を実施してきた。
図<家族向け健診 受診者数の推移>
20,000
人
18,199
17,017
14,226
15,000
11,452
10,000
9,569
10,088
5,000
0
H9
H12
H15
H18
H21
H24
4
(3)Do!ヘルシーライフ推進委員会の取り組み
上記のような役割分担はあったものの、以前は事業主との連携が必ずしも十分とはいえなかっ
た。そうした中、連携強化の重要性が指摘された要因の一つに、従業員にかかる生活習慣病医療
費の急増がある。
たとえば、被保険者一人当たりの糖尿病医療費は、平成 12 年度(2000 年度)は 1,815 円であ
ったのに対し、平成 17 年度(2005 年度)は 3,051 円と 1.7 倍にも増加した。
図<糖尿病医療費(一人当たり)の推移>
円
3,051
3,000
2,000
2,315
2,347
H13
H14
2,632
2,647
H15
H16
1,815
1,000
0
H12
H17
年齢構成の変化や平均年齢の上昇のほか、従業員の肥満者率は増加しており、今後も糖尿病な
ど生活習慣病医療費は増加することが予想される。そこで従業員・家族の健康、そして財政健全
化のために、事業主と連携した従業員および家族への対策が必要であると考え、事業主と健康保
険組合が協働して保健事業を実施できるよう、平成 19 年(2007 年)から「Do!ヘルシーライフ
推進委員会」を発足させた。
この委員会では、ハイリスクアプローチとしてメタボリックシンドロームの予防・改善や糖尿
病重症化予防のためのセミナーだけでなく、ポピュレーションアプローチとしてのウォーキング
イベントやラジオ体操の普及・啓発、喫煙対策などを行っている。
5
図<健康保険組合と事業主とのコラボ体系>
中央安全衛生委員会
Do!ヘルシーライフ推進委員会(平成 19 年(2007 年)~)
運
・健康推進部
・健康保険組合
・株式会社デンソーウェル
・人事部
・安全環境推進部
・労働組合
動
食
事
・体力づくり教室
・健食メニュー
・健康ウォーク
・食育推進
・大安地区ウォーク
・喫食サポートシス
・スマイルウォーク
・ウォーキングホリ
デー
・出張健康スクール
テム
メタボ予防
・チャレンジプラ
ン
・プチット健康セ
ミナー
卒
・代表製作所
煙
・デンソー禁煙デー
・らくらく禁煙コン
テスト
・禁煙啓発 CD、本
・スマートプラン
・講演会(各製作所)
・若年者向けマイプ
・ニコラク卒煙キャ
ラン
啓
発
・安全衛生委員会情
報提供
・機関誌「健保だよ
り」発行
・社内システム
「Happy My Life」
ンペーン
・ラジオ体操
上図にあるような事業が実施されているが、特に健保連愛知連合会が主催する「健康ウォーク」
は他部署と協力しながら実施運営し、参加者数は年間 4,000 人を超え、大変好評である。
さらに食堂を管理する部署と連携し、エネルギー量や塩分量が適正で野菜を多く摂取できる
“ヘルシーメニュー”を考案し推奨しているほか、食堂ではメニューごとにエネルギー量や塩分
量、食事バランスガイドを活用した表示などを行うことで、健康教育と連動した食育推進を行っ
ている。
また、従業員は社内システム(「Happy My Life」)により、自分のパソコン上で喫食履歴やエ
ネルギー量、摂取栄養素などのデータを確認することができる。このシステムでは、過去に受診
した定期健診データの履歴を見ることができるほか、体重や歩数の管理、グラフ化なども行うこ
とができ、従業員の生活習慣改善の一助となっている。
平成 23 年(2011 年)からは「Do!ヘルシーライフ推進委員会」に「喫煙対策プロジェクト」
を立ち上げ、建屋内禁煙化など組織的な活動が行える体制を構築し、人事部や労働組合などとと
もに受動喫煙防止と禁煙支援を推進している。
6
2
章
データ分析と保健事業の展開
(1)健康保険組合の役割を明確にした保健事業ビジョン
「健康保険組合の総力を結集し加入者の QOL(Quality Of Life ―生活の質― )を高めよう」
というのが、当健康保険組合のスローガンである。
加入者の「生活をより良い状態にコントロールしていく過程(エンパワメント)」を支援し、
主体的に健康行動を起こさせるように働きかける保健事業を提供する。それが健全な健康保険組
合財政をもたらし、加入者に対して「デンソー健康保険組合に加入する安心感や健やかな生活へ
の保障」を与えることとなる。
また、模範的・主導的な保健事業をすすめることが、株式会社デンソーだけではなく地域社会
の「健やかで心豊かに生活できる環境」への変化にも貢献できるものと考える。
その中で、保健事業については「健康増進」
「予防の推進」
「早期治療の促進」を目標に「三進
活動」と名付け、取り組んでいる。
その位置づけは下図のようなものである。
図<三進活動>
健
康
健康増進
予備群
予防の推進
早期治療の促進
疾
患
治療提供
介
護
介護提供
データ分析に基づく三進活動を柱に、「Do!ヘルシーライフ推進委員会」が中心となり、各種
事業を運営している。
これにより健康保険組合の保健事業の PDCA サイクルは回っており、現在別紙①の様な事業が
実施されている。
そして、事業主とともに健康管理に取り組むエビデンスとなるのが、以下「(2)医療費分析」
に述べるデータである。
7
(2)医療費分析(事例紹介)
①20 歳代の BMI と体重変化による 20 年後の医療費および高血圧・糖尿病有病率
■結果
20 歳代の BMI 区分が高くなるほど、20 年後の外来医療費・総医療費が高額となる傾向がある。
特に 20 歳代で BMI25.0 以上の被保険者(男性)の 20 年後の医療費は標準的な体型の人と比べる
と、3.54 倍から 5.95 倍の医療費となっている。
図<20 歳代の BMI 区分 25.0 以上と体重変化からみた 20 年後の医療費>
5.95
倍
6.00
5.28
20 歳代の BMI 区分 18.5~
19.9 で 20 年後の体重変化
が±5 ㎏の人の医療費
3.99
4.00
3.54
2.00
1.00
0.00
標準
5.1kg以上減
±5㎏以内
5~10㎏増
10.1㎏以上増
また、40 歳代の高血圧服薬率・有病率、糖尿病服薬率・有病率のいずれも 20 歳代の BMI 区分
が高くなるほど有意に上昇し、
BMI18.5~19.9 の群に比べ 25.0 以上の群では高血圧有病率は 6.81
倍、糖尿病有病率は 16.62 倍であった。
図<20 歳代の BMI からみた
20 年後の高血圧有病率(オッズ比)>
図<20 歳代の BMI からみた
20 年後の糖尿病有病率(オッズ比)>
6.81
16.62
2.43
4.57
1.59
0.72
1.00
0.61
0
0
1 8 . 5 以
下
1 8 . 5 ~
1 9 . 9
18.5 未満 18.5~19.9
標準
2 0 . 0 ~
2 1 . 9
2 2 . 0 ~
2 4 . 9
20.0~21.9 22.0~24.9
2 5 . 0 以
上
25.0 以上
1 8 . 5 以
下
1.00
1 8 . 5 ~
1 9 . 9
18.5 未満 18.5~19.9
1.83
2 0 . 0 ~
2 1 . 9
2 2 . 0 ~
2 4 . 9
20.0~21.9 22.0~24.9
2 5 . 0 以
上
25.0 以上
標準
8
さらに、20 歳代の BMI が 22.0~24.9 の非肥満者であっても、20 年間に体重が 10.1kg 以上増
加した場合には、±5kg 以内と比べて 40 歳代の高血圧有病率は 2.47 倍、糖尿病有病率は 2.36 倍
であった。
図<20 歳代の BMI 区分 22.0~24.9 と
体重変化からみた
20 年後の高血圧有病率(オッズ比)>
図<20 歳代の BMI 区分 22.0~24.9 と
体重変化からみた
20 年後の糖尿病有病率(オッズ比)>
2.47
2.36
1.54
1.38
1.00
0.93
1.00
0.43
0
5 . 1 k g 以
上
減
5.1kg 以上減
±
5 k g 以
内
±5kg 以内
5 ~
1 0 k g 増
5~10kg 増
1 0 . 1 k g 以
上
増
10.1kg 以上増
0
5 . 1 k g 以
上
減
5.1kg 以上減
±
5 k g 以
内
±5kg 以内
5 ~
1 0 k g 増
5~10kg 増
1 0 . 1 k g 以
上
増
10.1kg 以上増
■ 考察
20 歳代の BMI が高い区分ほど 40 歳代の高血圧や糖尿病の有病率は上昇し、同様に医療費も増
加した。20 歳代で BMI25.0 未満の場合でも、20 歳代の BMI 区分とその後の体重増加に依存して
有病率が高くなった。
終身雇用を基本とした日本企業における保健活動では,若年期からの肥満対策はもちろん、
肥満でない人も含めて体重コントロールができるよう支援することが重要である。
※文献・・・産業衛生学雑誌,54(4),141-149,2012
■事業内容(20~30 歳代向け保健事業)
健診データとレセプトデータの分析から、20~40 歳代にかけて体重増加する人が多く、特に若
いころからの肥満者および、体重増加する人が将来的に医療費が高額になることがわかったため、
平成 22 年(2010 年)からは若者を対象にした「スタイルアップコース」を企画した。
内容は、20~30 歳代の独身男女を対象に、健康チェックや体力測定、ヘルシーなお菓子作りや、
姿勢をよくする歩き方、ストレッチなどを行う、体験型のセミナーである。健康に関心がない若
い人も楽しみながら参加でき、同時に他部署との交流や仲間づくりとして活用できるよう配慮し
た。
また、平成 24 年(2012 年)からは 1 日型の健康セミナーを自由な日程で受けられるよう、無
料クーポンを作成し、39 歳の従業員全員にお誕生日のお祝いとして、このクーポンを配付した。
さらに、新規に被扶養者となった配偶者向けにも同様のクーポンを配付し、夫婦で一緒にセミ
ナーへ参加し、新たな家族が健康的な生活習慣を獲得できるよう支援している。
事業主においても 40 歳になる前の段階でメタボリックシンドロームを予防することを目的に、
39 歳の従業員全員が 1 日間の健診・健康教育を受講する体制を確保している。
9
②喫煙歴別医療費
■結果
平成元年(1989 年)から平成 11 年(1999 年)まで喫煙状況が変わらなかった対象者(13,642
名)の総医療費および、循環器、糖尿病、整形外科、歯科にかかる一人当たりの平均医療費を比
較した。非喫煙群に比べて、1日 21 本以上を継続喫煙した群の方が高額であった。また、循環
器、糖尿病、歯科において 21 本以上の継続喫煙群と比較すると、禁煙継続群の方が医療費は低
かった。
図<喫煙歴別の総医療費・疾患別医療費(一人当たり)>
円
400,000
【 総医療費(2年分)】
361,880
【 循 環 器 】
円
80,000
70,630
308,770
300,000
263,130
253,660
60,000
200,000
40,000
100,000
20,000
0
33,360
37,410
35,600
0
21本以上 1~20本
21本以上 1~20本 禁煙10年 非喫煙群
【 糖 尿 病 】
円
【 整 形 外 科 】
円
30,000
30,000
禁煙10年 非喫煙群
26,770
24,510
12,490
11,690
15,210
14,320
12,800
10,000
10,000
0
0
21本以上 1~20本
21本以上 1~20本
禁煙10年 非喫煙群
【 が ん 】
円
40,000
18,730
20,000
20,000
禁煙10年 非喫煙群
【 歯 科 】
円
60,000
36,870
48,800
30,000
40,000
39,020
33,190
21,290
20,000
15,930
40,040
17,160
20,000
10,000
0
0
21本以上 1~20本
禁煙10年 非喫煙群
21本以上 1~20本
禁煙10年 非喫煙群
10
■考察
喫煙者が禁煙することは、喫煙関連疾患を予防し医療費低減につながると思われる。喫煙者に
対する禁煙サポートを強化するとともに、長期間にわたり禁煙を維持できる職場の環境整備(建
屋内禁煙、敷地内全面禁煙、勤務時間中の喫煙防止)を推進することが重要だと考えられる。
※文献…健康開発,18(2)
,28-31,2013
第 86 回 日本産業衛生学会ポスター発表
■事業内容(受動喫煙対策と禁煙支援)
平成 19 年(2007 年)の男性喫煙率は 45%を超えており、工場内には間仕切りのない喫煙コー
ナーが多く存在していた。喫煙歴とレセプトデータの分析を通して、事業主へ喫煙対策の意義を
訴え、平成 20 年(2008 年)からはグループ会社を含め全事業所の喫煙所すべてに禁煙支援ポス
ターの掲示を行ったほか、喫煙者全員に禁煙支援事業を案内する手紙や E メールの送信、禁煙の
コツが記載された手帳の配付など、啓発を強化していった。
平成 21 年(2009 年)からは禁煙を推進する日「デンソー禁煙デー」を設定し、
「デンソー禁煙
川柳の募集」
、
「禁煙ポスターのデザイン募集」
、
「禁煙講演会の実施」など、デンソー禁煙デーに
合わせて様々な活動を行っている。
平成 23 年(2011 年)からは事業主においても禁煙支援が強化され、社内診療所の「禁煙外来」
がスタートした。看護師からのきめ細かいフォローによって禁煙成功率は 80%以上と高い水準を
維持している。
社内診療所の禁煙外来は受け入れ人数が限られているため、当健康保険組合においても希望者
に対してニコチンパッチの無料引換券を 2 週間分配付する事業「ニコラク卒煙キャンペーン」を
実施し、アンケート回答者 343 人中、123 人(36%)が 3 カ月間以上の禁煙に成功している。
職場内の禁煙化については、平成 24 年度(2012 年度)に中央安全衛生委員会にて「2015 年度
までに原則、建屋内禁煙」が目標とされ、本社事務棟の喫煙所を半減させたほか、各製作所では
屋外喫煙所の設置を進めている。
その結果、平成 25 年(2013 年)の喫煙率は、男性 35.3%、女性 7.8%である。男性喫煙率は
6 年間で約 10 ポイント下がったものの、さらに低減するために現在、建屋内禁煙および喫煙所の
削減を進めている他、就業時間内の喫煙制限を検討している。
図<喫煙率の推移>
%
50
40
デンソー男性
成人男性
デンソー女性
成人女性
30
20
10
0
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
※成人男性・成人女性の喫煙率は、JT「2014 年全国たばこ喫煙者率調査」より
11
③歯周疾患と医科医療費・歯科医療費の相関
■結果
平均値の単純比較で、歯周疾患のある人は、ない人と比べて医科、歯科ともに医療費は高額で
あった(医科医療費の差額:15,800 円、歯科医療費の差額 6,272 円)。
図<歯周疾患と医療費>
歯科医療費
医科医療費
107,759
歯周疾患あり
44,664
91,959
歯周疾患なし
38,392
医科差額:15,800 円
歯科差額:6,272 円
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
120,000
※平成 21 年(2009 年)7 月に歯科診療を受診した人の歯周疾患の有無別に
平成 22 年度(2010 年度)の一人当たりの年間医療費平均を算出(全被保険者 55,233 人)
■考察
歯周疾患を予防することができれば、歯科だけでなく医科医療費を抑制することができる可能
性があり、歯科保健対策の重要性が示唆された。
■事業内容
歯科健診は昭和 54 年(1979 年)からスタートし、35 年以上続いている事業である。当初「健
康の基本は歯科から」という考えのもと、家族で歯科健診を受けていただき、子どもの虫歯予防
だけでなく、家族全員の歯科保健を向上させる狙いがあった。
図<歯科健診受診者数の推移>
人
25,000
23,280
23,640
22,965
23,278
20,886
20,000
15,000
20,087
18,765
18,198
14,314
10,000
5,000
0
H9
H11
H13
H15
H17
H19
H21
H23
H25
12
円
平成 6 年(1994 年)の歯科医療費は、被保険者全体の医療費の 26.8%を占めていたこともあ
り、成人へのブラッシング指導を強化するなど事業内容を充実させ、それとともに受診者数も増
加してきた。
その結果、歯科医療費の削減とはならなかったものの、医療費そのものが増加している中、歯
科医療費は横ばいの状態を維持できている。
図<総医療費に占める一人当たり歯科医療費の推移>
円
100,000
歯科医療費
医科医療費
80,000
60,000
78,768
60,756
46,620
40,000
20,000
17,820
16,944
17,124
H6
H15
H24
0
また、従業員が事業所で行う健診時に歯科健診を取り入れた事業所とそうでない事業所を比較
しても総医療費に差が出ている。歯科健診を取り入れたA社の総医療費は平成 7 年(1995 年)か
らほぼ横ばいに推移しているが、歯科健診を取り入れていないB社は約 1.5 倍に増加した。
図<歯科健診を実施している事業所としていない事業所の比較>
A社(歯科健診実施)
円
歯科医療費
B社(歯科健診任意受診)
医科医療費
円
120,000
120,000
100,000
100,000
80,000
80,000
60,000
72,393
83,605
74,431
79,899
60,000
40,000
40,000
20,000
20,000
17,823
15,371
16,874
歯科医療費
17,553
医科医療費
74,495
51,622
81,461
61,229
16,923
16,074
16,732
17,243
H7
H17
H22
H25
0
0
H7
H17
H22
H25
13
④人口透析など高額医療費
■結果
個人の年間医療費を高額順に並べると、上位 5%の人の医療費で当健康保険組合全体の総医療費
の 43%を占める。人工透析をしている全員が上位 5%に入っており、その年間の平均医療費は 790
万円であった。
■考察
適切な保健指導と治療によって慢性腎臓病(CKD)の重症化を予防し、人工透析を1年遅らせ
ることができれば、最低でも 700 万円の医療費削減になる。
■事業内容(重症化予防事業)
糖尿病をはじめとして、放置すれば重篤化する可能性のある疾病について、健診後の結果説明
と保健指導だけでは行動変容が認められないことから、生活習慣の改善を目的とした 6 カ月間の
プログラム「チャレンジプラン」を平成 8 年(1996 年)から実施している。また、平成 18 年(2006
年)からは糖尿病の重症化防止対策として血糖値の自己測定を組み込んだプログラム「プチット
健康セミナー」を実施している。
これらは休日に開催する事業であるため、健康意識が高い参加者が多く、効果は期待できるが、
反面、無関心期の対象者に対しては保健指導がしにくいという課題が残った。
医療費分析の結果からも人工透析が必要な時期を遅らせることができれば、医療費低減効果が
大きいことはわかる。平成 26 年(2014 年)からは、慢性腎臓病(CKD)に特化した新たな対策と
して、腎機能が低下している人(ステージ G3a~G4)に対し、事業所と協力して、就業時間内に
治療状況の確認と保健指導提供をスタートさせた。
人口透析予防プログラム
内容
実施期間
約 6 ヶ月間
内
面談 2~3 回(就業時間内に 1 時間/回)+ 電話支援 6~9 回
容
・一人ひとりの状況にしっかり対応できるよう個別面談方式
特
徴
・家族同伴の参加も可能
・主治医と連携し、治療方針に沿った安全な指導
指導委託
株式会社 DDP ヘルスパートナーズ
(腎臓病の重症化予防プログラムを国内初実施)
14
まとめ
― 医療費分析から保健事業の展開へ ―
分析事項
判明したこと
事業への反映事項
・20 歳代に BMI が高いと 40 歳
代になったときの医療費が高い
母体企業である株式会社デンソーとの協
メタボリックシンドローム予防
働。当初、被保険者の特定保健指導につ
20 歳代の健診データと 20 年後
(40 歳代)のレセ突合
・20 歳代から 40 歳代までの 20
いては健保主催で会社休日に実施してい
年間で、体重が 10.1 ㎏以上増加
たが、参加率は伸び悩んでいた。株式会
していると高血圧、糖尿病有病
社デンソーに対し、就業時間中に保健指
率が約 2 倍になる
導を実施してもらうため、説得材料とし
て分析結果を使用。
平成 22 年度(2010 年度)からは株式会
社デンソー主催の特定保健指導として就
特定保健指導受講者のメタボリ
ックシンドローム改善率
受講により、体重減少またはメ
タボリックシンドローム改善者
は約半数
業時間中に実施し、受講率が向上。
平成 25 年度(2013 年度)からは 39 歳に
対する健康教育が必須となり、メタボ新
規流入防止対策を実施。
禁煙の推進
喫煙者(21 本以上/日)の医療
喫煙歴と医療費の相関関係
費は非喫煙者、禁煙者よりも高
額(疾患別にみても同様)
平成 23 年(2011 年)に株式会社デンソ
ー社内診療所で禁煙外来が開始。
喫煙対策プロジェクトとして、建屋内禁
煙など継続的に活動。
歯周疾患がある群は、ない群よ
歯科健診
歯周疾患有無による医療費差異
り歯科医療費、医科医療費とも
大人向け歯科健診に歯周疾患予防メニュ
に高い
ーを追加。
データ分析をもとにした、加入者への歯
歯科健診実施有無による医療費
歯科健診受診群の医療費の伸び
差異
率は、任意受診群よりも緩やか
科健診受診推奨。
重症化予防対策
・上位 5%の人の医療費が総医
療費の 43%を占める
医療費上位者の受診内容
・人工透析者の一人当たりの平
腎機能低下者に対する治療状況確認と保
健指導提供を開始。
均医療費は 790 万円/年
15
3
章
平成 26 年度(2014 年度)の実施事業
(1)新規保健事業の位置づけ
平成 25 年(2013 年)より第 4 次国民健康づくり対策として「
「健康日本 21(第 2 次)」が推進
されている。加入者の生活習慣病予防と QOL 向上をめざすため、「健康日本 21」の「2.生活習
慣病の発症予防と重症化予防の徹底」
、「5.食生活、運動、栄養、休養、飲酒、喫煙および歯・
口腔の健康に関する生活習慣および社会環境の改善に関する目標」と照らし合わせて、当健康保
険組合の現在の保健事業を検討した。
健康日本21
テーマ
デンソー 健康 保 険 組 合
実施事業
が ん
がん検診
循環器病
健診・生活習慣病予防プログラム
糖尿病
糖尿病予防教育・自己血糖値測定プログラム
COPD
禁煙支援・簡易検査
栄養・食生活
情報提供(食育・啓発・イベント等)
ラジオ体操
身体活動・運動
ウォーキングイベント
出張健康スクール
こころの相談(電話・面談・WEB)
休 養
教
育
デンソー禁煙デー
喫 煙
社内禁煙外来・禁煙講演会
ニコチンパッチ補助
歯・口腔の健康
アルコール
歯科健診(歯周病健診・ブラッシング指導)
未
実
施
16
当健康保険組合の保健事業は「健康日本 21」の各テーマを網羅しているが、唯一これまでに着
手していないテーマが「アルコール」対策である。適度なアルコール摂取は健康管理上も有益で
あること、嗜好品であること、などから取り組み方については難易度が高く、これまでアルコー
ルに特化した保健事業は実施していない。しかしながら、過度の飲酒が依存症はもとより、肝硬
変や高血圧、肥満などに大きく関与していることは明らかである。
特に近年、働き盛り世代で問題となっている「睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)」につい
て、肥満やアルコールによる影響が大きいとされている。睡眠中に呼吸が止まるSASを放置す
れば、日常生活的にも日中に強い眠気に襲われたり、疲労感が抜けなくなるなど、労働生産性に
も影響を及ぼす。
健康保険組合だけでなく、事業主にとっても看過できない病気といえるだけに、事業主との協
働体制もとりやすいのではないか、と考え、アルコールとSASに対する事業を検討することに
した。
(2)アルコール健康障害と医療費分析
運動、食事、喫煙に関する対策は進めてきたが、これまで飲酒や睡眠に特化した事業は実施し
ていない。飲酒量と医療費の分析を予備調査として行ったところ、1 日 2 合以上の飲酒者で医療
費が高い傾向がみられ、1 日 3 合以上の多量飲酒者で虚血性心疾患による入院率が高い傾向がみ
られた。
図<飲酒習慣と年間医療費>
図<虚血性心疾患入院率>
%
円
200,000
2.8
3.0
180,000
170,000
154,000
143,000
142,000
150,000
126,000
2.0
100,000
1.3
1.1
1.0
1.0
1.0
0.6
50,000
0
ほとんど
飲まない
ほ
と
ん
ど
飲
ま
な
い
時々
飲む
時
々
飲
む
0 . 5 合
/ 日
0.5 合
1 合
/ 日
1合
2 合
/ 日
2合
3 合
/ 日
3 合以上
※1 日当たり
0.0
ほ
と
ん
ど
飲
ま
な
い
時
々
飲
む
ほとんど 時々
飲まない 飲む
0 . 5 合
/ 日
0.5 合
1 合
/ 日
1合
2 合
/ 日
3 合
2合
/ 日
3 合以上
※1 日当たり
17
(3)アルコール健康障害対策および睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)対策の意義
多量飲酒により、糖尿病や高血圧などメタボリックシンドームを引き起こすことが知られてお
り、前述のとおり当健康保険組合の予備調査では毎日 3 合以上飲酒する人で虚血性心疾患の入院
率が高い傾向がみられた。
また、SAS についても、高血圧やインスリ
ン抵抗性と関連があることが知られている。
厚生労働省研究班による平成 20 年(2008 年)
の調査では、アルコール関連問題を有する人
(AUDIT12 点以上)が 560 万人で、成人男性
の 10.5%にあたる。
アルコール依存症とその予備群(KAST2 点
SAS患者の合併リスク(健常者と比較)
高血圧症
狭心症・心筋梗塞
慢性心不全
不整脈
脳卒中
糖尿病
約2倍
2~3 倍
約2倍
2~4 倍
約4倍
2~3 倍
以上)は 367 万人であるとされ、潜在的な有
病者が多い疾患であると言える。
睡眠時無呼吸症候群については、日本の患者
循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療
に関するガイドライン(循環器病の診断と治療
に関するガイドライン 2008-2009 合同研究班報
告)。Circ J74(suppl.Ⅱ),963-1084,2010.
数は推定 200~300 万人と言われ、その 85%が
未診断という報告もある。
飲酒量が増えるほど睡眠時呼吸障害のリスクが増大するという研究結果があるほか、飲酒問題
と睡眠時無呼吸の問題は、どちらもメタボリックシンドロームと関連していることから、これま
でにはない試みとして睡眠時無呼吸・低呼吸を切り口とした保健事業を企画し、新たな視点で多
量飲酒の問題に取り組みたいと考えた。特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群の場合は肥満がリスク因
子であるため、多量飲酒が原因で肥満やメタボリックシンドロームとなっている場合、飲酒量を
低減することが睡眠時無呼吸・低呼吸の改善につながる可能性がある。
18
(4)コラボヘルスとしての視点
自動車部品メーカーである母体企業において、従業員が交通安全を遵守し自動車事故を起こさ
ないことは経営目標の一つとなっている。CSR(企業の社会的責任)の視点でも、特に飲酒運転
は撲滅しなければならない課題である。
また、トラック運転手 5,247 人を対象に眠気の自覚と睡眠呼吸障害との関係を調査した研究で
は、日中に強い眠気を感じる人ほど重度の睡眠呼吸障害を有する割合が高いものの、眠気を感じ
ない人の中にも、中等度~重度の睡眠呼吸障害を有する場合があることが判っている。
表<眠気の自覚等と睡眠呼吸障害の有病率との関係>
ESS とは「Epworth の眠気テスト:Epworth Sleeping Scale」の略(日中の眠気の程度を調べる自己診断テスト)
睡眠呼吸障害
ESS 0~5
弱
正常範囲
軽度
中等度
重度
(RDI5 未満) (RDI5~19.9) (RDI20~39.9)(RDI40 以上)
1,457
1,391
201
46
(47%)
(45%)
(6%)
(1%)
計
3,095
(100%)
↑
眠気
↓
ESS 6~10
774
(46%)
725
(43%)
138
(8%)
52
(3%)
1,689
(100%)
ESS 11~15
142
(38%)
170
(46%)
34
(9%)
23
(6%)
369
(100%)
強
ESS 16 以上
37
(39%)
44
(47%)
5
(5%)
8
(9%)
94
(100%)
2,410
(46%)
2,330
(44%)
378
(7%)
129
(3%)
5,247
(100%)
計
※出典・・・谷川 武、磯 博康:
「職業運転手の睡眠障害スクリーニングによる交通事故防止システムの構築」
平成 18 年度科学研究費補助金(文部科学省)報告書
飲酒運転とアルコール健康障害については直接の関連はないが、多量飲酒者を減らすことはア
ルコール依存症の予防につながり、社内のアルコール健康障害対策を推進することは、間接的に
飲酒運転防止の啓発になると思われる。
また、母体企業では居眠り運転による事故を防ぐために、ドライバーモニターの開発を行って
いるほか、SAS の簡易検査装置「スリープアイ」を開発している。
SAS は昼間に強い眠気や、集中力の低下を引き起こし、大きな事故を引き起こすこともあるた
め、母体企業の開発した製品を活用して SAS の対策事業を展開することは、当健康保険組合の独
自性を生かした取り組みになる。
そのような視点からもアルコールによる健康障害および SAS への対策を検討していきたいと考
える。
19
(5)平成 26 年度(2014 年度)におけるデータ分析
平成 26 年度(2014 年度)~27 年度(2015 年度)にかけて、飲酒習慣と医療費や健康度との関
連について詳細な分析を行い、将来的に新たな保健事業への展開を目指す。
・先行研究:40-69 歳の男性 23,000 人を 9 年間追跡、酒量が増えるにしたがって急性心筋梗塞の
リスクが低下。1 日当たり 3 合以上の大量飲酒者でも、急性心筋梗塞のリスクが高くならない(出
典・・・Nakamura Y, Kita Y, Iso H, et al. Atherosclerosis 2007;194(2):512-6.2007)。
・当健康保険組合の 20 年間以上の追跡データから、過去の定期健診時の問診「飲酒歴」データ
とレセプトデータを連結し、年間総医療費の比較や虚血性心疾患などの相対リスクを調査する。
(6)平成 26 年度(2014 年度)の実施事業:ノンアルプラン
「ノンアルプラン」実施内容
毎日飲酒者かつ生活習慣病リスク者(高血圧、高血糖、脂質異常、肝機能異常)
対象者
【除外】・心血管疾患、脳血管疾患、腎不全などの既往歴のある者
・特定保健指導に該当する者
・SAS(睡眠時無呼吸症候群)簡易検査「スリープアイ」2 日間測定
・個別面談(動機づけ面接による禁酒、節酒指導)
・禁酒または節酒の実践、
「記録用紙」へ飲酒量を記入
事業内容
・SAS 簡易検査の結果説明
・SAS 重症レベルには、社内診療所での再検査と専門医療機関への受診勧奨
・終了後アンケート実施と達成特典の進呈
・費用:60 万円
・アウトプット:参加者数・・・60 人、継続率・・・90%
評価目標
・アウトカム :参加後、飲酒習慣が改善した人の割合・・・50%以上
・SAS 簡易検査重症レベルの医療機関受診率:100%
事業主との
連 携
個人情報の
保 護
・株式会社デンソー 社内診療所:SAS 再検査と専門医療機関への受診勧奨
・株式会社デンソー ヘルスケア事業室:SAS 簡易検査装置「スリープアイ」提供
事業参加に関する個人情報データは非公開であり当該事業運営のみに使用する
20
「ノンアルプラン」実施スケジュール
平成 26 年度(2014 年度)
7月
8
P
P
9
10
11
12
1
平成 27 年度(2015 年度)
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
健診・レセプトデータ分析
企画・事業所との調整
D
対象者の
抽出・募集
D 検査実施と
フィードバック
C
評価と
次年度への反映
A
(次年度)改善版スタート
Plan
計 画
Action
改 善
Do
実 行
Check
評 価
(7)今後の展望
当健康保険組合の使命は、よりよい保健事業によって従業員と家族の健康保持・増進、QOL 向
上を目指すことである。また、母体企業である株式会社デンソーの基本理念は「世界と未来をみ
つめ 新しい価値の創造を通じて 人々の幸福に貢献する」である。
現在、ヘルスケア事業室において、
「人々の QOL 向上を目指す」ことを掲げ、SAS(睡眠時無呼
吸症候群)の簡易検査装置を開発、販売している。
健康経営、ヘルシーカンパニーを目指す母体企業と協働し、従業員だけでなくすべての人々が
健康な生活を享受できるよう、当健康保険組合の持つ長期間積み上げたデータを活かし、先進的
なデータヘルス計画を実施していきたい。
21
別紙1 デンソー健康保険組合 保健事業一覧 平成 25 年(2013 年)
開催時期
族
参加人数
(人)
家
開催数
従業員
治療促進
予防推進
健康増進
事業名
対象者
巡回健診
○
○
561 会場
16,750
○
通年(年 1 回受診)
施設型健診
○
○
39 機関
1,744
○
通年(年 1 回受診)
人間ドック
○
○
89 機関
884
○
通年(年 1 回受診)
特定健康診査
○
○
103
○
個別対応
配偶者向け集団型特定保健指導
(40 歳未満含む)
○
299
○
地域別に 1~2 会場/年
個別訪問特定保健指導
○
94
○
随時開始
医療機関実施特定保健指導
○
88
○
随時開始
乳がん検診
○
○
17,073
○
○
通年(年 1 回受診)
子宮がん検診
○
○
14,921
○
○
通年(年 1 回受診)
歯科健診
○
○
18,865
○
○
通年(年 2 回受診)
脳ドック
○
659
○
○
通年(年 1 回受診)
生活習慣病予防セミナー
○
523
○
○
○
1,035
○
○
随時
○
10 月~翌年 1 月に 1 回
49 会場
28 機関
禁煙支援
○
インフルエンザ予防接種費用補助
○
体力づくり教室
○
88 教室
2,388
奥様健康教室
○
20 教室
1,899
健康ウォーク(健保連)
○
2回
4,247
事業所独自企画への協賛
○
4 事業所
保養所の運営
○
2 箇所
○
19,754
11,178
○
○
○
○
愛知県で 4 月・10 月
○
○
年1回
○
○
通年
22