ニュースヘッドライン

2008 年 12 月 13 日~12 月 24 日/鷲野法律事務所提供/08/12/27
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中東情勢―米経済を破滅に追いやるイラク・アフガン戦費
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首切り総理―御手洗富士夫「知恵無き者はカネを出せ」
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逃げの総理―麻生太郎「ほんとうは笑いが止まらない?」
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その他のニュース
-------------------------------------------------------------------------------------A(朝日)、M(毎日)、Y(読売)、N(日経)、サ(産経)、H(赤旗)の略号です。新聞以外の
記事は扱っておりません。また、外国関係の記事は、全て現地時間に合わせていますので、御留
意下さい。
ニュースヘッドライン
1 中東情勢―米経済を破滅に追いやるイラク・アフガン戦費
☆イラクを踏みにじったブッシュ政権と加担する日本
12.14
イラク―ブッシュ大統領、予告なしにバグダッド訪問、米軍駐留地位協定調印/署名直後
の記者会見でイラク人記者がブッシュ大統領目がけて靴投げつけ「イラク人からのさよな
らのキスだ、犬め!」
「これは夫を亡くした女性や孤児、殺された全ての人のためだ!」と
叫ぶ(12.15Y夕)→12.14 米のイラク復興「9兆円の失敗」とする特別監察官の報告書草
案(1,000 億ドルの失敗、ニューヨーク・タイムズ報道)(12.15M夕)
⇒12.15 空自(隊員約 210 人)
、イラクからの撤収開始―09.3 までに撤収完了(12.16M)
→12.16T(社)「空自イラク撤収―徹底検証が政治の責務」
⇒12.16 自衛隊海賊対策「武器使用合憲」論―内閣法制局・山本庸幸・第1部長答弁「海
上警備行動が発令された場合、警察官職務執行法の範囲内で自衛官が行う武器使用は憲法
9条に反しない」→ソマリア沖を対象にした特措法や海賊行為取締りの一般法(恒久法)
の制定を検討(政府や「超党派」議員ら)
(12.17A)→12.17T「イラク空自行動基準―不
時着時の応戦規定、『非戦闘』形がい化」「武力行使歯止め低く―空自行動基準、防衛相以
外知らされず」→12.17H「米のイラク・アフガン戦費―最大 150 兆円にも、民間団体試算」
―12.16「戦略と予算評価センター」(ワシントン)
、イラク・アフガン戦費支出(01 年か
ら今後予想される 18 年までで)最大1兆 7,000 億ドル(約 150 兆円)と試算発表
⇒12.16 国連安保理の決議―ソマリア周辺海賊問題で各国が制圧作戦を遂行することを
認める決議、全会一致採択(12.18M)
⇒12.17 憲法改正は『再編の事由』―自民・山崎拓前副総裁(都内での講演)
「新しい憲
法を作る研究会」で「政変の軸であることは間違いない」(12.18Y)
⇒12.17 イラク―バグダッドで連続爆発事件―18 人死亡、53 人負傷(12.19A)
12.20
イラク・アフガン―オバマ次期政権が「テロとの戦い」でイラクよりもアフガンを重視し、
- 1 -
来夏めどに兵力2万~3万人を増派し、現在より倍増に当る総計約6万人を駐留させる案
を検討中(マレン統合参謀本部議長公表)
(12.22A)→12.22T「反戦あきらめない―空自
イラク派遣違憲、判決学習会 280 回」→12.23M「遺族『米軍は殺人者』
、イラク政府施設
を誤襲撃、3人死亡―地位協定、危惧強まる」―08.12.17 米軍の襲撃で
2 首切り総理・御手洗富士夫
☆不況便乗型・大量失業の嵐―国民の怒り広がる
12.15
M夕「景況感、記録的な下落―日銀短観、石油ショック以来―N夕「大企業、製造業―21
ポイント低下、日銀短観―雇用・設備に過剰感」
「資金繰り急速に悪化、日銀短観―株安や
円高が逆風―融資・直接調達共に厳しく、日銀の追加策焦点」→12.16Y「不況の波日本覆
う、12 月短観大幅悪化―円高、資金難‥雇用直撃―景気後退長期化懸念強まる」→12.16
A「生き残り、解雇頼み―企業の景況感悪化、体質強化したはずが―販売不振デフレ現実
味」/T「貸し渋り鮮明、日銀 12 月短観―貸し出し態度マイナス―CP発行厳しく、資金
繰り急速悪化」→12.16A夕「トヨタ米工場稼動延期―来春完成予定、生産体制見直し」
⇒12.16 家計金融資産、最大の減少(日銀発表)―08.9.末の資金循環統計(速報)―家
計保有の金融資産残高 1,467 兆 208 億円(前年同期比 5.2%減)、1979 年度以来の最大―株
下落で評価減(12.16N夕)
12.15
雇用対策―野党(民主、社民、国民新党)
、雇用対策関連法案を参院へ提出(12.16M)→12.17
A(社)「雇用対策法案―この国会で成立させよ」
☆社会的責任を忘れた財界総本山の対応
12.16
経団連、09 年春闘指針発表―「経営労働委員会報告」、賃上げ否定、雇用『安定に努力す
る』(最優先論を引っ込める)(12.17A)→12.17A「雇用危機、春闘揺らす―経団連『民
間の努力には限界』―連合ベア、足元に戸惑いも」/M「経団連『容認』、一転『凍結』―
不況下賃上げで激突、雇用安定も後退―連合『ベアこそ景気対策』」→12.17H「経団連の
経労委報告―非正規拡大・成果主義賃金、破たん―『内需』冷やす賃金抑制、経済再生の
道から逆行」→12.18H(主)「経営労働委報告―『一丸』の名で我慢押し付け」
12.16
消費税増税「3年後から」―政府、経済財政諮問会議で「中期プログラム」原案決める―
麻生首相の指示で消費増税の時期を「11 年度(3 年後)より実施し、15 年度までに段階的
に行う」と明記(12.17A)
⇒12.16 経団連へ抗議デモ(全労連など国民春闘共闘委)―「大企業は雇用を守れ」
「社
会的責任求める」
(12.17H)→12.17M「内定率5年ぶり悪化―男子大学生前年比 0.3 ポイ
ント―国公立の苦戦目立つ」―10.1 現在内定率 69.8%、就職希望約 42 万人、うち 12.6 万
人未内定/全高生の内定率 71.8%(男子 0.4%減)
、女子 60.3%(同 0.7%減)―就職希望
約 20.8 万人、うち約 6.9 万人未内定→12.17N(社)「非正規の雇用対策に労使とも力尽く
- 2 -
せ」/T(社)「雇用と賃上げ―これでは希望が見えぬ」
12.17
H「マツダ 1,400 人雇い止め―年の瀬『食費ない』―『泣き寝入りイヤ』労組加入」
12.17
日産、派遣社員ゼロに―派遣 2,000 人と期間従業員 50 人を 09.3.末までに打ち切りを発
表→12.18A「また使い捨てか―日産・派遣ゼロ、正社員『次は自分‥』→12.18A(社)『09
年春闘―雇用最優先に仕切り直せ』/M(社)「09 年春闘―非正規社員守る熱意が足りぬ」
→12.18T「自動車ニッポン失速―日産、派遣ゼロ、減産拡大―ホンダ下期 1,900 億円赤字」
「派遣切り―『正社員は守るのに』『商店街も客足半減』、負の連鎖―沈む『日産城下町』、
追浜工場ルポ」→12.18H「大企業に内部留保、半年で 29 兆円増、4月以降―正社員年収
550 万人分、雇用維持の体力は十分」
☆そこなし沼の首切りと労働者の悲哀
12.19
高校生の内定取消し全国で 72 人(日本高等学校教職員組合調査結果)―08.11 厚労省発
表 29 人/国立大 29 大学で 12.5 現在内定取消し 47 人/私立大―16 大学で 60 人内定取り
消し(12.20M)→12.20Y「高校生 76 人内定取り消し―1ヵ月前 29 人、自宅待機通告も
―更に悪化の懸念」「1,400 人打ち切り撤回せず―労組と団交、いすゞ『経営厳しい』」
12.22
A「職失い異郷に置き去り」「救いの手もう限界、派遣切り急増の愛知―『故郷は冷たか
った』、出稼ぎ者多い青森―規制緩和で大量採用→安全網追いつかず」→12.22M「ニッポ
ンよ『仕事を』―『派遣切り』浜松に結集、デモ―日系人ら『何でもいい』―『呼び掛け
に応じて来日したのに‥』、広島では集会」→12.22Y「止まったクレーン―金融危機、現
場を歩く―ドバイ解雇の波、上昇年伸びぬ摩天楼」
「ドバイ型バブル崩壊、不動産下落でマ
ネー流出→12.22N「景気『急速に悪化』86%、社長100 人アンケート―設備や人員『余
剰』4割―10 年春新卒採用『前年並み』41%」
「米自動車大手への政府融資、
『止むを得な
い』8割―半数近くが『経営責任を』
「『法人減税』47%でトップ―政府に求める経済政策、
定額減税など総じて低評価」→12.22H「派遣切りに青年物申す―京都で集会」「ホームレ
ス炊き出し待つ列 500 人―師走、派遣切りの『嵐』
」
12.22
景気判断「悪化」(政府、12 月の月例経済報告了承)―3ヵ月連続下方修正、「悪化」は
02.2 以来(12.22A)→12.22M夕「雇用不安、一段と―景気『悪化』つるべ落とし、月例
経済報告―日産、新卒採用2割減、10 年春」
⇒12.22 日本の輸出、11 月 26%減(財務省発表貿易統計)―5兆 3,266 億円(前年同月
比 26.7%減)
、対米国 9,339 億円(同 33.8%減)、96.8 以来 12 年ぶりに1兆円割る(12.22
A夕)→12.22N夕「日米欧で企業倒産急増、民間 08 年予測―件数、軒並み 2 ケタ増」→12.22
A夕「自殺防げ、NPO動く―サイト開設や研修会」
⇒12.22 トヨタ自動車、09.3 期連結決算の業績予想を大幅再下方修正―通期事業損益が
1,500 億円の赤字になるとの見通し発表―「減産態勢を強化」
(12.23A)→12.23A「広が
る雇い止め―スズキも非正規社員ゼロ、
ダイハツは 500 人超削減―キャノン来月までに 600
人、富士通子会社 400 人」/N「非正規社員の削減、自動車全メーカーに―12 社合計で1
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万 7,000 人規模、ダイハツも最大 600 人」→12.23M「派遣6人、正社員要求―宇都宮のキ
ャノン、都労委に申し立て」―三菱重工の派遣男性も、兵庫・高砂―提訴へ『長く偽装請
負状態』」→12.23H「派遣先が直接雇用―浜松・日系ブラジル人、労組結成を力に」
「雇用
守る欧州、日本と大違い―政府が率先―大統領が工場に乗り込む、フランス―労使交渉仲
介、解雇撤回させる、スペイン―操業短縮、手当で給与を保証、ドイツ」
「雇用の維持求め
派遣会社に要請―京都府・市」→12.24A「社会鍋 100 年、広がる輪―救世軍募金、参加の
男性『救われた』―景気ショック、揺らぐ足元で」→12.24T「4万人削減の一方―大手
16 社、内部留保最高―株主重視、減益の中増配も」―①電機・精密9社2万 1,155 人削減
(キャノン 1,700 人)、内部留保 11.2 兆円(08.9.末←01.12.末 6.6 兆円)―うちキャノン
2.8 兆円(同 0.9 兆円)
、②自動車7社1万 8,940 人削減(トヨタ 5,800 人)、内部留保 22.4
兆円(01.12.末 10.3 兆円)―うちトヨタ 12.3 兆円(同 6.7 兆円)
、③合計4万 95 人削減、
内部留保 33.6 兆円(同 17 兆円)→12.24H「連帯とぬくもり―街頭相談・炊き出し、東京
で大運動実行委―未払い賃金解決・宿にめど、路上生活ひととき安堵」
「正社員へ頑張ろう
―いすゞ自動車東武スポーツ、労働者励ます集い―宇都宮で 350 人」
「政府は労働者守れ―
名古屋、労組の違い超え行動」「独政府、75 万人に適用―派遣にも操業短縮手当、賃金の
60~67%を補償」「800 人雇い止めやめよ―群馬県労会議、富士重工に要請」
⇒12.24 共産志位委員長、トヨタ自動車幹部と会談―解雇中止・撤回と雇用維持を要請
(同党本部で)
(12.24A夕)
⇒12.24 いすゞ、削減撤回―期間従業員 550 人削減撤回、派遣 820 人は対象外(12.24A
夕)
3 逃げの総理―麻生太郎 「ほんとうは笑いが止まらない?」
☆失業、雇用と対決―政党の本腰度が試される
12.18
共産志位委員長、経団連と初の会談―雇用問題で申し入れ/民主、社民、国民新と連合、
緊急集会―雇用対策4法案の早期成立を訴え(12.18A夕、Y夕)→12.19H「大量解雇を
中止・撤回し、大企業は社会的責任を果たせ―経団連に志位委員長が要求」
(申入書全文も)
→12.18M夕「クライスラー、全工場1ヵ月停止―GMは建設中断」
「NY原油一時 40 ドル
割れ―4年5ヵ月ぶり安値」→12.19N「自動車不況、長引く恐れ―減産、世界で加速―来
年の新車販売、日米欧1~2割減―再編機運高まる」
⇒12.18 建材大手
「YKK AP」、
非正規 1,000 人を 09.3 までに削減する方針公表
(12.18
T夕)→12.18N夕「非正規社員契約打ち切り―職なくし住まいも‥―再就職先見えず」
→12.19A「工事中断、街に影―建設業者、相次ぐ破綻―入居予定者『悪い夢』」
12.18
雇用対策4法案、強行採決(参院厚労委、民主、社民、国民新の賛成で)→12.19A「雇
用危機『無策』で越年―野党法案、暗礁に―党首会談も不発―野党、足並みバラバラ」→12.19
A「失職者救済、自治体が先行―古い住宅改修、安く提供―臨時雇用で給付金作業―国の
対策待てぬ」
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12.18 民主、党首会談申入れ―与党、拒否「攻撃誘う」として(12.19Y)→12.19A「消費増税
時期の明記『反対』―公明、貫徹か妥協か―自民は静観、
『3年後は党がどうなっているか
‥』」→12.19N(社)「政策総動員し雇用対策等に充実を」/T(社)「緊急雇用対策―批判
合戦の時ではない」→12.20A(社)「雇用危機―政治があまりに遠い」
12.19
雇用対策4法案可決(参院本会議)―民主、社民、国民新、共産賛成、自公は採決直前に
退席して棄権(12.19A夕)→12.24 衆院否決(自公)
⇒12.19 来年度政府経済見通し「実質ゼロ成長」(政府、発表)(12.19N夕)→12.20M
「ゼロ成長も困難、来年度―市場、政府見通しに疑問符」→12.19A夕「工場稼動停止―心
曇る長い冬休み、減収『遠出もできぬ』
」
⇒12.18NY原油 36 ドル台←12.17 石油輸出機構
(OPEC)、
臨時総会で減産決定
(12.19
Y夕)←12.19 政府、「生活防衛のための緊急対策(緊急経済対策)」を正式決定―予算規
模約 43 兆円(雇用対策約4兆円、金融対策約 33 兆円、定額給付金や子育て支援約6兆円
(12.19M、N夕)→12.19N「米の家計資産、600 兆円減―1年で、7割が株式・不動産―
個人消費下押し」―米連邦準備理事会統計、7―9月期の総資産 71 兆 1,136 億ドル、直近
ピークの 07.7―9月期に比べ6兆 6,664 億ドル(約 600 兆円)減った→12.21N「金融危
機―米金融、損失 81 兆円超―民間推計、公的資金不足の懸念も」―金融大手のクレディ・
スイスが 08.11 試算別推計、全体で 9,000 億ドル(約 81 兆円)を超す、うち最多は住宅融
資(サブプライムローン)問題で 3,975 億ドル
⇒12.19 米ビッグ3救済―米政府、総額 174 億ドル(約1兆 5,000 億円)の公的資金の
緊急融資(GMとクライスラーに)を発表(12.20A)
12.19
日銀、「異例中の異例」資金繰り支援策―利下げ 0.1%、CP(コマーシャルペーパー)
の買い取りなど(12.20A)→12.20M「日銀窮余の宝刀、ゼロ金利目前―円、慎重論かき
消す―政策総動員アピール」
「ローン返済軽減、預金者には打撃―家計、年 2,000 億円損失
試算も」→12.20A「ゼロ金利へ世界の波、日銀 0.1%に利下げ―各国、恐れるデフレ―通
貨切り下げ競争の側面」
☆09 年度予算案原案
12.20 政府 09 年度予算財務省原案(各省庁に内示)―一般会計総額 88 兆 5,480 億円/歳入①税
収 46 兆 1,030 億円(前年度当初予算比 13.9%減)、②その他収入9兆 1,510 億円(同 2.2
倍)―うち「埋蔵金」4兆 2,350 億円、③国債発行 33 兆 2,940 億円(同 31.3%増)/歳
出①一般歳出 51 兆 7,310 億円(同 9.4%増―うち「首相重点化枠」3,330 億円、②地方交
付税等 16 兆 5,733 億円(同 6.1%増)、③国債費 20 兆 2,437 億円(同 0.4%増)
(注)改憲
国民投票準備に 46 億 7,000 万円(12.20~21 各紙)→12.24 政府予算案決定
⇒12.20 国債発行計画(財務省発表)
、09 年度国債発行計画 1320 兆 2854 億円、08 年度
当初計画を 4.7%増(5兆 9,954 億円)/新規国債発行額 33 兆 2,940 億円―普通国債発行
残高 581.1 兆円、一般会計税収(46.1 兆円)の約 13 年分(12.20A夕)
⇒12.20 第2次補正予算案(閣議決定)―「09 年度当初予算と一体」としての追加計上
(定額給付金2兆円、雇用対策など 2.8 兆円)と税収減補うため7兆 4,250 億円の国債発行
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(12.20M夕)→12.20A夕「景気前面歳出膨張―財務省原案、補正含め 14 ヵ月予算」
「川辺
川、大戸川ダム休止―知事反対で、事業費盛られず」
「危機克服へ見えぬ戦略―予算配分見
直し進まず」/YA「裁判員予算 79 億円、2,000 件見込む」→12.21M「財政再建棚上げ、
財務省原案―施策、急場しのぎ―景気刺激効果に疑問も」
☆麻生内閣支持率急落 16.7%
12.20
T(時事通信社)―12.12―15 全国成人男女 2,000 人面接調査、有効回答 66.3%
① 麻生内閣―支持率 16.7%(前月 38.8%)
、不支持 64.7%(同 36.5%)
② 首相にふさわしい者―麻生首相 23.9%、小沢一郎氏 34.8%
③ 衆院解散、総選挙―急ぐべきだ 46.0%、政策優先すべきで急ぐ必要なし 42.0%
→12.20T「内閣支持率2割を切る―首相『解雇』ライン―雇用対策、必死のPR」→12.20
Y「『民主期待』より『自民に失望』、政権交代容認の背景―有権者のイメージ類似、読
売・早大共同調査」
12.21Y―「禁じ手連発・大盤振る舞い、予算財務省原案―歳出上限直前に変更、財源埋蔵金に依
存―財政悪化一段と」→12.21N「景気優先財政運営厳しく、予算財務省原案―『11 年度
黒字』は困難―社会保障費伸び『2,200 億円抑制』形骸化」
「見えぬ『安心』の青写真―社
会保障、帳尻あわせ、随所に」
「財源どう確保―埋蔵金依存強まる―9兆円に急増、選挙の
影」「経済対策総額 79 兆円に―財政措置、先進国で『最大規模』―投資や雇用促進、効果
に疑問も」→12.21 サ「規律『歴史的』転機―一般会計過去最大の 88 兆 5,480 億円、財務
省原案」「大盤振る舞い、将来は?―賞与減、定額給付金も焼け石に水」「一般財源化、完
全骨抜き―『特定財源』道路に9割」「シーリング帳尻合わせ、
『埋蔵金』の活用も限界」
12.21
各紙社説
A「選挙の年の予算―危機克服の戦略を競え」
M「財務省原案―予算制度の見直しを急げ」
Y「埋蔵金と赤字国債が頼りとは」
N「不況脱出への戦略見えぬ麻生予算」
T「景気対策も財政再建も―09 年度予算の財務省案」
サ「来年度予算―財政悪化の『底抜け』防げ」
H「財務省原案―『構造改革』の土台を転換せよ」
☆赤字国債乱発予算案と消費税引き上げ宣言
12.23
消費税上げで自公合意―2011 年度経済好転を条件に消費税率を含む税制抜本改革を 2011
年度から実施することとし、
「必要な法制上の措置をあらかじめ講じておく」ことで(12.23
A、T、12.24 各紙)→12.24M「消費増税『11 年度』合意―政府・与党『経済好転』が条
件」「消費増税『11 年度』明記―早くも空文化の恐れ、首相の『衿持』と裏腹―潜在成長
率への復帰、金融危機の収束‥―条件厳しく困難」/Y「『11 年度』首相のメンツ、中期
プログラム消費税上げ時期―『景気回復前提』玉虫色の合意」
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⇒12.24「消費増税 11 年度」閣議決定―09 通常国会へ提出する税制関連法案の付則に盛
り込む方針を明記(12.24A夕)
12.24
政府予算案決定―88 兆 5,480 億円、6.6%増→12.24Y夕『赤字国債 25 兆円、新規国債 31%
増―来年度予算閣議決定、借金依存体質強まる』/M夕「社会保障費過去最大―24 兆 8,344
億円、赤字国債 27%増」
「社会保障費 25 兆円、見えない『安定財源』―改革後退、将来は
大幅増税に」/N夕「社会保障費、負担重く―一般歳出、最大の 51 兆円―来年度政府案決
定―税減収、国債で補う」
12.24
衆院、野党の雇用対策4法案を否決―国会、事実上閉幕(12.24A夕)→12.24M「臨時国
会、法案成立率 67%―過去 10 年で最低、きょう事実上閉会」「
『政局より景気』―首相会
見で強調」
12.24
インド洋給油延長(閣議決定)―改正新テロ対策特措法(期限 10.1.15)に基づく実施計
画の変更、09.7.15 まで6ヵ月間延長(12.24M夕)
4 その他のニュース
12.13 日中韓サミット(大宰府)―麻生首相、中国・温家宝首相、韓国・李明博大統領の三首脳
会談、「三国間のパートナーシップに関する共同声明」発表、金融連携強化で一致(12.14
A)→12.14T「もろさ抱える未来志向、日中韓首脳会談―歴史、領土、食‥2国間は問題
山積」→12.16H(主)「日中韓とASEAN―東アジアの平和と協力拡大を」
12.13
社会保障―後期高齢者医療制度―廃止、見直しを求める地方議会 662(中央社会保障協ま
とめ)(12.14H)→12.16H「後期高齢者医療、廃止しかない―各地で宣伝・集会」
12.15 「君が代控訴審判決―福岡高裁(丸山昌一裁判長)、小中学校教員ら 17 人が入学・卒業式
で斉唱命令を拒否したとして減給処分の取消しを求めた訴訟で1審合憲判決を支持、処分
取消を命じた一審判決も破棄―「職務命令が歴史観や世界観自体を直ちに否定するとは認
められず、思想、良心の自由を定めた憲法に違反するとはいえない」と判示(12.16T)
⇒12.19 葛飾ビラ配布弾圧事件支援者集会(亀有、640 人)―小田中聰樹氏講演、最高裁
勝利を目ざして(12.20H)
12.15
少年審判被害者傍聴制度始まる―「故意の犯罪行為」の死亡事件(殺人、傷害致死など)
につき、被害者や家族の申出で傍聴を認める制度(12.15A夕)→12.16A「変わる少年審
判、被害者傍聴スタート―少年側/萎縮して本音出ない・更生促す理念揺らぐ恐れ―被害
者側/どんな態度か見たい、強いショックを受けることも―審判日連絡などなの配慮の余
地」
12.15
温暖化―気象庁、08 年の世界と日本の平均気温の速報値発表/世界の平均気温 0.2 度上
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回る―1891 年統計開始以降で 10 番目、日本の平均気温 0.41 度上回り、1898 年以来 13 番
目の高さ―確定値は 09.2 発表(12.16T)
⇒12.15 オバマ新政権『夢の環境派チーム』―スティーブン・チュー・エネルギー長官、
キャロル・ブラウナー・エネルギー気候変動担当調整官、ナンシー・サトリー・環境評議
会議長、リサ・ジャクソン・環境保護局長官→①今後 10 年間で 1,500 億ドル(約 14 兆円)
をクリーン・エネルギー分野に投資、②2050 年までに温室効果ガス排出量を 80%削減―な
どの政策目標を実践に移す「実働部隊」
(12.17Y)
☆裁判員制度は延期・廃止しかないのでは
12.16
裁判員制度―Y「29 万人の判断、回答票締め切り―国民の義務/辞退理由見つからず/
夏休みはダメ」→12.16A夕「『裁くとは』学ぶ中学生、裁判員時代―模擬裁判や裁判所見
学、将来の『重み』実感」
⇒12.16 司法修習生(新 61 期)、過去最多の落第 113 人(最高裁発表)―1,811 人「2回
試験」受験、101 人不合格、再受験 33 人のうち 12 人不合格(12.17A)
⇒12.17「裁判員延期」―社民党、国民新党、裁判員制度の延期を求めていくことで合意、
民主、共産にも働きかけていくことに―『制度そのものには反対しないが、国民の理解は
深まっておらず、不安も解消されていない』などとして(12.18A)→12.18T「裁判員裁
判、防げ誤判・冤罪―米ノースウェスタン大ロースクール教授、スティーブン・ドリズイ
ン氏に聞く―『虚偽自白』に監視の目を、取調べ可視化が有効」→12.19 裁判員候補者「調
査票への回答」―最高裁、12.15 までの期限までに約 10 万 9,000 通(候補者 29 万 5,027
人)―約 2,700 通があて先不明で戻り、3人に1人が『辞任したい』との回答(12.20M)
→12.20A「候補4割調査票返送、裁判員時代―辞退希望者は、出産間近『託児所ない』、
不整脈『緊張避けたい』」
⇒12.20「裁判員制度「廃止」訴え―裁判員候補者3人(いずれも 60 代)、制度の廃止を
掲げて記者会見―「裁判員制度はいらない! 大運動」に呼応―「冤罪なのに死刑にして
しまったら、裁判員は苦悩と後悔を負わされることになる」と(12.21T)
12.16
中南部カリブ海諸国首脳会議に 33 ヵ国(ブラジル)―キューバ初参加(12.18H)→12.17
閉幕―米の対キューバ制裁解除を求める宣言など(12.19A)
12.16
12.16
次期通常国会、09.1.5 召集閣議決定(12.16M夕)
労組組織率 18.1%(厚労省調査)―前年と同じ、全体の加入者は微減「組織率が下げ止
まったとは言い切れない」(厚労省)/08.6 現在の労組員 1,006 万 5,000 人(前年比 1.5
万人減)、組合数2万 6,965 組合(同 261 減)―パート労働者の組合数 61 万 6,000 人(同
8,000 人増)
、組織率5%(12.17A)
12.16
米、初のゼロ金利―米連邦準備制度理事会(FRB)、公開市場委員会(FOMC)で政
策金利を年 1.00%から過去最低の年 0.00~0.25%に引き下げると発表―日本の政策金利
0.30%を下回り、異例の「日米逆転」に(12.17A夕)→12.17A夕「米ゼロ金利、円高不
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況拡大の懸念―金融緩和、ドル安長期化も」/Y夕「円急騰 88 円台―協調利下げ焦点、日
銀」/M夕「年初のゼロ金利、
『政策総動員』鮮明に―世界景気減速、効果は未知数」→12.18
A「背水のドルばらまき、米ゼロ金利―証券大量買い、信認失う懸念」(社)米ゼロ金利―
世界デフレを食い止めよ」
12.18
死刑執行の一時停止(モラトリアム)を求める決議を再確認し、停止国が増えている現状
を歓迎する決議を採択、日米や中国など 46 ヵ国反対(12.19A夕、T夕)―賛成国 106 ヵ
国(前年より2ヵ国増、反対 46 ヵ国(同 54 ヵ国)
、棄権 34 ヵ国(同 29 ヵ国)(12.21M)
12.22
M「死刑執行、確定者上回る―今年 15 人、9年ぶり―加速鮮明」→12.22N「裁判員制度」
めぐる世論調査(12.12~14 インターネットで実施、20 歳以上の男女 1,032 人回答)
① 自分が被告人を裁くこと―大いに不安 46%、やや不安 33%、不安はない 13%、DK8%
② あなたが裁判員に裁かれることは、従来の裁判と比べ―不安感増す 50%、安心感・不
安感は不要 21%、安心感増す4%、DK25%
③ 裁判員になることへの支障―仕事 42%、精神的負担 26%、子育て介護・家事 13%、
健康状態5%、思想・信条その他5%、支障になる事情はない9%
⇒12.22「犯罪に強い社会の実現のための行動計画 2008」策定(犯罪対策閣僚会議)、
「消
費者目線にたった対策の強化」など打ち出す(12.22A夕)
12.22
A「ODA『貢献度』
、日本 2010 年最下位―総所得化、OECD試算」―主要 22 ヵ国中
で 2010 年に最下位の見直し(ODA対GNI比率)―日本の比率 0.17%(07 年)で 20 位
/国連各国の対GNI比率を 0.7%とするのが目標、スウェーデン、ノルウエー各 1.0%、
ルクセンブルク 0.9%、デンマーク、オランダ各 0.8%、ベルギー0.7%、平均値 0.55%―
ワースト=日本・米国各 0.19%、カナダ 0.30%、ニュージーランド 0.33%、ギリシャ 0.35%
☆核戦争肯定の核付沖縄返還交渉に先立つ佐藤政権
12.22
佐藤栄作首相、日中戦仮定「核報復を」表明(外務省公開外交文書)―65.1 訪米時に当
時の佐藤首相、マクナマラ国防長官との会談で、中国の初核実験めぐり「(日中で)戦争に
なれば米国が直ちに核による報復を行うことを期待している」と表明、核戦争を容認(12.22
A)→12.22A「新公開の外交文書―ケネディ大統領『核実験再開も』池田首相『立場は了
解』、61 年の会談」
「社会党が提案の核非武装宣言―外務省、効果に否定的―59 年『極秘』」
⇒12.22 河村建夫官房長官、(佐藤首相発言)
「米国の核の抑止力が日本への核攻撃や脅
威を未然に抑止する力になることを強調したと理解する」
(12.224N夕)→12.24A(社)「佐
藤首相発言―核をめぐる政治の責任」
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