「恋愛関係と親友関係についての調査」のお礼と結果報告

名古屋大学大学院教育発達科学研究科
浅野良輔([email protected])
「恋愛関係と親友関係についての調査」のお礼と結果報告
この度 は、私 の調 査 にご協 力 いただき、大 変 ありがとうございました。
本 調 査 の目 的 は以 下 の 2 つです。今 回 は、以 下 2 点 について、簡 単 にご報 告 させていただきます。
①恋人のいる人と親友のいる人との間に、幸福感の高さに違いがあるのか?
②恋人と親友から得られる安心感は、幸福感に及ぼす影響力が違うのか?
Ⅰ. 回答者の基礎データ
お互 いのことを「親 友 」と
恋 愛 関 係 81 組 (交 際 期 間 1~71 ヶ月 )
男 性 (平 均 22.26 歳 ±3.97)、女 性 (平 均 20.16 歳 ±1.50)
分 類 していないペアは除 外
親 友 関 係 112 組 (関 係 継 続 期 間 3~240 ヶ月 )
男 性 ペア 14 組 (平 均 20.32 歳 ±1.22)、女 性 ペア 97 組 (平 均 19.75 歳 ±1.00)
Ⅱ . 恋 人 の い る 人 と 親 友 の い る 人 の 幸 福 感 の 違 い (Figure 1):目 的 ①
4
恋 人 は、親 友 からも得 られるメリット
*
3.5
幸
福 3
感 2.5
の
得 2
点
1.5
(他 者 との絆 ・情 緒 的 な支 援 etc.)に
加 えて、外 見 的 魅 力 などに関 する肯 定
2.74
2.88
的 な評 価 を与 えてくれる
→恋 愛 関 係 はより幸 福 感 を高 める!
1
恋愛関係
Figure 1
親友関係
*=心 理 学 (統 計 学 )的 に意 味 のある差
恋 人 のいる人 と親 友 のいる人 の幸 福 感 の平 均 得 点 ( 4 点 満 点 )
Ⅲ . 恋 人 と 親 友 の 安 心 基 地 と し て の 機 能 が 幸 福 感 に 及 ぼ す 影 響 力 の 違 い (Figure 2):目 的 ②
・安 全 基 地 =自 分 が苦 しいとき、相 手 (恋 人 or 親 友 )が助 けてくれるだろうという確 信
恋人 = .33
安全基地
幸福感
親友 = .16
恋 人 に対 する安 全 基 地 の感 覚 は、
親 友 関 係 より強 い影 響 力 を持 つ!
※値 が大 きいほど影 響 力 が 大 きい( 0 以 上 1 以 下 )
Figure 2
恋 人 と親 友 の安 全 基 地 が幸 福 感 に及 ぼす影 響 力
今 後 の課 題 :どうしたら「安 全 基 地 」は高 まるのか?
Ⅳ. 最後に…
今 後 、さらに詳 細 な分 析 を行 い、学 会 発 表 や論 文 執 筆 を行 う予 定 です。その際 には、皆 さまのプラ
イバシーを保 護 することを、改 めてお約 束 いたします。重 ね重 ね、ご協 力 ありがとうございました。