平成28年6月発行 図書館だより

発
行
平城高校図書委員会
編
集
2-6 吉本亘
発
行
平成28年6月10日
2-8 杉若光希
スタートの6月13日(月)には、読む本を必ず
準備しておきましょう。うっかり忘れたりしないよ
う、十分気をつけてください。
今読んでいる本、読もうと思って買ってあったけれど暇
がなくて眠らせていた本など、読みたい本があなたにもあ
るはずです。読む本に迷うなら、ぜひ今週中に西館2階の
日程
6月13日(月)~17日(金)
時間
8:30~8:45(15分間)
図書館へ行きましょう。図書館には、新しい本、読みやす
い本もたくさん入っています。これまで足を踏み入れたこ
とがなかった人も、この機会にぜひ、
●好きな本を、ただ読むだけ。
●マンガ、参考書、問題集、単語帳、教科書など
はNG。課題や小テスト勉強をしないこと。
『三四郎』
『それから』
『門』とともに前期三部作と言われる、漱石初の青
春小説です。
『猫』そして『坊ちゃん』も読んで、すっかり漱石
の文学に慣れてきた方にお勧めです。また、それらとの雰囲気
の違いもお楽しみください。
漱石没後百年特集
熊本の高校を卒業した「三四郎」が、東京の大学に入るのを理
由に上京する。そこでよき仲間、恩師など、さまざまな人に出
『吾輩は猫である』
会い、また恋にも落ちる。
「三四郎」の性格は内向的で、コミュ
「吾輩は猫である。名まえはまだない。」、書き出しがとても有名
ニケーションが苦手。皆さんにも当てはまる方も多いのではな
で、知っている方も多いと思いますが、中身はちょっとな…と思
いでしょうか。そして、この作品には活気あふれる明治の東京
っている方も多いのではないでしょうか。
が描かれていて、たくさんの地名が登場します。だから、当時
一匹の猫が迷い込んだのはある中学教師の屋敷だった。そこで名
の地図と重ねて、ゆっくりと読み進めていただきたいです。
前も与えられずに住むことになった「吾輩」が、自らの目を通し
て人間社会を鋭く批評する。
そのことは自由に動き回ることのできる猫の特権、とでも言える
でしょう。また、その批評から明治の雰囲気が伝わってきます。
図書委員おすすめ
その逆に、今と変わらない「人間らしさ」もしっかりと描かれて
『君の膵臓をたべたい』
住野よる
います。あなたも「吾輩」と一緒に「猫目線」で人間社会を覗い
偶然僕が病院で拾った一冊の文庫本、タイトルは「共存文庫」
てみてはいかがでしょうか。
それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた秘密の日記帳
だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気によりもうあまり
『坊ちゃん』
長くないということが書かれていた。
今年一月、嵐の二宮和也さんが主演でドラマ化もされました。
「名前のない僕」と「日常のない彼女」が作る終わりからの始ま
親からあまり相手にされず、お手伝いさんにかわいがられて育っ
り。全ての予想を裏切る結末まで必見!!
た「坊ちゃん」は理科大学を卒業し、愛媛の学校で働くことにな
った。長い時間をかけて東京から愛媛に行ったのはいいのだが。
泊まった宿のご飯は芋ばかり、生意気な生徒たちに遊ばれ、イン
『六花の勇者』
山形石雄
テリぶってばかりいる教頭。そのようなことで田舎の生活にうん
六人の勇者が集いし時復活せんとする悪しき魔神を打倒すると
ざりしていた「坊ちゃん」だったが、唯一の救いは温泉であった。
いう悪道のファンタジーの世界観と六人の勇者に七人目がまぎ
仕事帰りには必ず行き、日頃の疲れを洗い流していた。そんな「坊
れこみ、互いを信じたり、疑いながら、敵の妨害と策略をかい
ちゃん」をめぐっておこる様々な出来事・・・短編小説なので、
くぐり犯人である七人目を見つけ出す!という物語でぜひおす
あまり本を読まない方でも無理なく読むことができます。
すめ!