空間現代 / kukangendai ―

空 間 現 代 / k u k a n g e n d a i ― 2006 年、現行メンバー3 人によって結成。
編集・複製・反復・エラー的な発想で制作された楽曲を、スリーピースパンドの形態で演
奏。これによるねじれ、 負荷が齎すユーモラスかつストイックなライブパフォーマンスを
特徴とする。近年では演奏における一つの試みとして、並走する複数のグルーヴ/曲を行
き来しながらも、ライブに流れる時間全体が一つのリズムとして立ち現れてくる様なライ
ブ形態の構築と実践に取り組んでいる。
東京でのライブを活動の中心としながらも ECD/飴屋法水/大橋可也&ダンサーズなど先
鋭的なアーティスト達とのジャンルを超えたコラボレーションも積極的に行っている。現
在は京都において 断続的に公演される演劇作品、劇団「地点」によるブレヒト戯曲作品『フ
ァッツァー』の音楽を担当。
野口 順哉
Junya Noguchi(guitar / vocal)
古谷野 慶輔
Keisuke Koyano(bass)
山田 英晶
Hideaki Yamada(drums) http://kukangendai.com/ -­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐ CONTACT -­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐ [email protected] ― introduction (空間現代 地点) 音 楽を 理 解す るな ん てこ と があ る のだ ろう か 音楽は言葉じゃないということはまんざら嘘でもないような気がする。『空間現代』の
ライブに行けばそう思う。彼らの行為は間違いなく音楽だ。それは理解という呪縛から逃
れ、言葉の限界という問題を鮮やかに見せる。そうこのバンドの音楽は、聞くのではなく
見なければならない。彼らの音作りの数学を目撃することが、彼らの音楽を聞くことであ
り、つまりは体感することに繋がる。 「くりかえし」という数学は、音楽が最も得意とする領域であることを彼らは自覚して
いる。圧倒的にストイックなこの自覚は、もはやオリジナルな音を生み出している。ギタ
ー、ベース、ドラムの三つが完全に同期して進められる時間は、心地よさなんて生ぬるい
ものではなく快楽としか言いようのない瞬間に達する。それを仮に「リズム」と呼ぶとし
て、これでもか、これでもか、というくりかえしの中に当然、沸き上がってくる差異が生
じるわけだが、この差異とは何かと考えると、「怒り」だと思う。あんなにドラムの透き
通った破裂寸前の音は聞いたことがない。それはもちろん、ギターとベースとが同時に弦
をたたいているからであり、あるいは差異によってずらすからであり、そして次の瞬間に
止まるからである。そしてやはりまた同時に爆発するわけだ。 このリズムは、実は我々にとって親しみやすいはずのものである。しかし、それを許さ
ないのは、やはり「怒り」なのであり、大事なことはそれが彼らの個人的なメッセージと
かイデオロギーといった言葉による怒りではないということ。私は、あえて「音楽の怒り」
と言いたい。空間現代の音楽が怒りなのではなく、音楽そのものが怒りから成っていると
-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐ CONTACT -­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐ [email protected] いうことを空間現代は表現している。それは、音楽の源であり、我々はその鼓動をリズム
とし生き、そして死んでゆくわけだ。断末魔の最期の叫び、もしかしたらそんなに劇的に
我々は死ねないだろう。だから想像したい。最期の叫びを。空間現代のライブに行くとい
うことは、そのレッスンである。心配することはない。彼らは、完全に我々の息の根を止
めてくれる。 死の淵に立つとき、もし意識がしっかりしていれば、誰でも音楽を持つことをその普遍
性をこのバンドは教えてくれた。 三浦基(演出家/地点) ― discography 2009 1stアルバム[空間現代]
2012 2ndアルバム[空間現代2]
2013 月刊リミックス配信企画[空間現代 Monthly Remixes]
参加アーティスト: Merk fell(UK),ZS(US),oval(GER),HairStylistics(JPN),shutahasunuma(JPN)
etc.
2014 ライブアルバム[LIVE」
― selected performance 2011 [MUSIC TODAY ASAHI]@アサヒアートスクエア(浅草/東京) 2012 [14 の夕べ]@国立近代美術館(竹橋/東京) 2013 [空間現代 2 発売記念ライブ]@(六本木/東京) 2014 [kukangendai concert]@ Gogol center (モスクワ/ロシア) 2014 [Oval Japan tour 2014]@TSUTAYA O-nest(渋谷/東京) 2015 [inner monday]@DOMMUNE(恵比寿/東京) ― selected collaboration performance 2010 [HEADZ 15th Anniversary] w/SJQ(エレクトロニカ)@ TSUTAYA O-­‐nest(渋谷/東京) 2010 [早稲田祭 LIVE!!] w/ECD(ヒップホップ,ラップ)@早稲田大学(早稲田/東京) 2011 [ウィスパーズ] w/大橋可也&ダンサーズ(コンテンポラリーダンス)@D倉庫(日暮里/東京) 2012 [断崖] w/大橋可也&ダンサーズ@BankArtNYK(横浜) 2013 [エクス・ポナイト] w/灰野敬二(ノイズ/前衛音楽)@TSUTAYA O-­‐nest(渋谷/東京) 2013 [ライノ]w/大橋可也&ダンサーズ@名村造船所跡地(大阪) 2013 /2014 [ファッツァー]w/地点(演劇)@アンダースロー(京都) 2014 [ファッツァー]w/地点@Gogol center(モスクワ/ロシア) -­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐ CONTACT -­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐-­‐ [email protected]