「開業歯科医の想い Ⅱ」出版記念祝賀会

「開業歯科医の想い Ⅱ」出版記念祝賀会 ‘99.10. 3. 午後1時から3時 大阪リーガロイヤルホテル ニ階 桐の間 司会者 中館憲治 司会 片山先生の出版祝賀会に司会要員として抜擢されましたので、なるべくご協力宜し くお願い致します。 それでは開会のご挨拶を藤巻先生、宜しくお願い致します。固くならなくて…… 藤巻 本日はどうも皆様遠い所ながら、わざわざお忙しいのにご来場頂戴してありがとう ございます。感謝致しております。 まずはこれで片山先生の長年使いましたセミナーの時のスライドを、1冊の本に纏めよ
うという事で、初めは僕の今年の年賀状の挨拶には桜の咲く頃には出る……という挨拶を
させて頂いたんですけど、半年伸びまして、まるまる1年、まぁその伸びた分だけ中には
いろいろあった……と言う事なのかも知れませんけれど、でも本当にニューカラー写真印
刷さんのお仕事の出来映えは、あちらに本の見本としておいてありますし、皆様にはお帰
りに1冊づつお持ち帰り頂きますけれど、それは写真として良く出来たものになったと思
います。 自信作です。どうぞお楽しみに。 肝心の片山先生ですけれど、残念ながらご欠席という事で申訳ありません。昨日もご挨 拶させて頂いた時に、もう頭は聡明で1時間ほど怒られて来ましたけれど、足腰がなにぶ
んにも自由ではない……と言う事と、こう言う所に来るにはお風呂に入ったり、髭を剃っ たりとか、いろいろ長年しない事をしないといけないのかもしれません。わかりませんけ ど。そう言うことで今日、後程平井さんのほうからご挨拶があると思いますし、後ほどに
は中浦さんも見えることだと思います。ですから片山先生のいらっしゃらない分だけ皆様
も逆に同窓会気分を高めて頂けるのではないかと思いますから、宜しくお願い致します。 そういうことで話を長くしちゃいけませんので、これからの出版記念の祝賀会を開催 させて頂きます。よろしくお願い致します。 司会 続きまして発起人代表、有賀重則先生宜しくお願い致します。 有賀 有賀でございます。本日は片山先生の出版記念会おめでとうございます。全国から 大勢の方が集まって頂きまして、本当に有難うございます。 本来ならば土居先生・藤巻先生・松岡先生・籾山先生あたりから代表のご挨拶があるべ きでございますけども、ご指名であり、また年長であるという事で、一言、先生に対する 感謝の言葉とそして出版のお祝いを今日お集まりの方々にご挨拶申し上げたいと思います。 私が片山先生にお会いしたのは 1982 年だったと思いますけれど、大磯の片山セミナー、 その前に数年前に、実は森克栄先生がエンドの話を……という事で片山先生をお呼びして、 その時のエンドの話には本当に驚嘆致しました。根管の心ともいうべき根管の形、特に根 尖孔の位置や形を変えないという根管治療をされていてびっくりしました。 それから数回、先生のコースを受けさせて頂いて、先生に色んな事を教えて頂きました。 私は口腔外科の出身なんでかなり手術もしておりましたし、エー現在もしております。し かし先生からいろいろのお話を伺い、また当時ゴールドマンが来日され、またボストンに 研修に行った事がございます。そのような事でゴールドマンの本を訳された先生のお話を よく伺っておりますと、色んなことが分かってまいります。 で先生のお話の中で一番根底をなしている先ず第1が、言葉の意味ですね。 例えばプロフェス、プロフェツションのプロフェスと言う言葉。それからイニシャルプ レパレーションのイニシャルという言葉。それからオーラルフィジオセラピーの意味です ね。口腔の自然療法と言いますか、賦活療法と訳された言葉。それから患者さんの丸ごと 診るということ。そしてまた医・患共同作戦というような言葉をたくさん聞かせて頂きま した。また具体的には新患の方の、まず入った時のアプローチ、それからドキュメンテー ション。それから当時としては本当に珍しい患者さんのモチベーション。マイクロスコー プを使ったモチベーション。また医科のように私達の歯科では臨床検査値によって病気の 病状を患者さんにお話しすることが出来ない……という中にあって、1958 年でしょうかね
カラースライドを初めて活用させて、そして患者さんにいろいろな動機付けないしは病 状を認識させた……。 まぁ患者さんというのは殆ど歯科に関しては病識といいますか、インサルトと言います か、片山先生は病態という言葉を使われましたけれども、無い人達に対して動機付けをさ れたということ。そして私達、丁度エンジンの時代に育っておりますんで、エンジンの時 代にタービンのない時代にアレだけの事をされた…というその非凡なる技術というものに 驚嘆を致しました。まぁそして片山先生のコースの根底に流れているものは、先ず第1に 何が何でも病者に対して害を与えてはいけないという事が第1だと思いますね。 第2番目としましては、医療者は患者さんに対しては、その時その場において全力を尽 くす……という、それが医療であると言うこと。そして第3番目に、皆さん覚えていらっ しゃると思いますが、最終の片山先生のセミナーにお話がありましたように、私達歯科医 というのは口腔の医療者というのは、患者さんの口腔の健康回復・維持増進をすることに よって患者さんの全身の健康ないしは人生に貢献できるのだ!ということ。そしてそれを 歯科医療ないしは開業外科医療というのは、一つの手段であって目的は患者さんの健康福
祉であると言うこと、それを丁度登山に例えられまして、登山口から山頂に向う…という
事。登山口が歯科医療、山頂は患者さんの健康維持であると言うことを話されました。ま
ぁご承知のように最近の近代医療というのは、普遍性とか客観性とか、そういうような事
で、一番欠けているものはやはり非個人的であるということだと思います。 ないしは人間、非人間性に欠けているということだろうと思いますね。そしてもう一つ は時間性、非時間性であり非歴史性である。まぁあんまり喋るとまた怒られますんで…… 病気にも個性があるわけです。 医療者にも個性がある。片山先生はいろんな経験をされました。人生経験もいろんな病 気その他戦争も過ぎていろんな経験をされた。医療者の経験というのは決して臨床経験だ けではないわけですね。人生経験この二つが患者さんの価値観や人生経験とぶつかりあっ て、そして病気を治してくるわけでございます。 片山先生は学校保健のスタディモデルだとか、長期症例を通してこの近代科学の忘れて いるものを我々に教えてくださったように思います。そうかと言って片山先生は科学を軽 視しているわけではないと思います。お宅に伺って診療室やその他を見せて頂いた時に、 いかに片山先生が歯科の本ないしは医科の本を読まれているか、その上に人文科学とか人 間科学・社会科学の本を勉強されているかという事が私達によくわかりました。 いろいろお話したい事がありますけれど、どうしても我々は科学というものを軽視しが ちになってしまう。そしてウイリアム・オスラーがメディシン・イズ・アート・ベイスト ン・サイエンスという言葉を言われていますけれど、特に基礎のベイシック・サイエンス をキチッと勉強していかないと、やはり患者さんにいいプラクティスができないというこ とを教えていただいたように思います。 患者さんに対していろいろと私達はやりますけれど、やはり歯科医療、特に患者さんの 信頼というのはどうしても、臨床実績といいますか、毎日毎日の積み重ねと臨床の結果に よって患者さんの信頼は次第に構築されてくるわけでございます。 そのような事で歯科医療というのは技術が特に大切に思います。これは片山先生にいろ いろお話すると、有賀があんな事を言ったと怒られるかも知れませんけれど、私達はやは り技術に基づいて、そしてその上に患者さんに対してゆく必要があろうかと患います。 それじゃ?お前は何してるんだ…と聞かれますと、私も一生懸命それから努力しました けれども、片山先生の足元には及ばない状態でございます。しかしやはり片山先生のコー
スを受けてからウイリアム・オスラーの言うように、学生に向かって言うように、諸君ら
の勉強というのは、その1/3は専門書以外の範疇にはいるのだ…と言われたそうでござ
いますけれど、片山先生のオフィスないしはセミナーを受けてから、私自身も出来るだけ
自分の専門のことは勉強する。特に古典を勉強しました。ヒポクラテスをはじめ古典を勉
強して、その中に隠れている医の心といいますか、そういうものを一生懸命勉強して、そ
してその他に出来るだけ自分の年齢、年齢の一つの目安として本を、専門以外の本を読も
うというふうに思って今日まで参りました。 お蔭様で片山先生に教えて頂いた真向法、まぁその前からやっていたんですけど 30 年、 それから毎朝の気功術も 15 年やりまして今も拡大鏡をつければ普通に宇を ような 状態になっております。自分の事を申し上げて申訳ないんですけど、片山先生、これを聞
いて頂いて片山先生覚えていらっしやいますか。 Drハーバード・シルダーがボストンから来て、根管治療の話をした時ですね、ウオー ムテクニックを使えば 100%成功する…という事を言われたんですけども、その時片山先
生は小野寅之助先生の解剖図鑑をお見せになり反論されました。覚えていらっしやいます
か。 それからもう一つ、Drゴールドマンが来日された時に先生が立ち上がって「医師にして 哲学するものは神に等しく」というピクラテスの比喩というか、格言だと思いますけどお 話になり、ゴールドマンが満足げに頷いていたというのを覚えていらっしゃいますか。 とにかく今日このような素晴らしい本が出来まして、この本を座右の書として私達は患 者さんに対する技術愛・人間愛をもって、そして医の心をもってそして今後とも私自身も 歩み続け、そして若い先生にもこれを伝えて行きたいと言う風に思っております。 本日は先生はお見えになりませんけど、先生のご健康を祈願し又先生を支えて下さった 平井さん中浦さん、そしてこの会をこの本の出版にいろいろご尽力下さった長倉功さん、 そして来賓の方々、またこの出版をこんなに素晴らしい本を作って下さった編集委員の4 人の先生方ないしはそのサポートをしてくださった方々に心から御礼、また今日集まって 頂いた方々に心から御礼の言葉をさせて頂いて、発起人のご挨拶とさせて頂きます。本日
は有難うございました。 司会 今、有賀先生からお話がありましたけど、ビデオに向ってお話していたように、そ ちらに(方向を指示して)ビデオレターも用意してありますので、藤巻先生に言って頂け ればビデオレターに集録して今日の言葉を片山先生に届ける予定で居りますので、簡単で 結構ですので一言入れておいてください。それから主賓挨拶に移りますが、先ほど申しま したように、片山先生が体調悪くて、いらっしゃいませんので平井ひろみ様の方から、片 山先生のお言葉を頂きたいと思います。宜しくお願い致します。 平井 本日は本当に皆様、ご遠方からご出席頂きまして有難うございます。先生がいらっ しゃったら本当に良かったんですが、申訳ありません。 それで今日、片山先生の代理で大阪大学の木下教授に片山先生の代理をお願しておりま すので、私が木下先生のご紹介をさせて頂きたいと思います。間違えますといけませんの で読ませて頂きます。(別紙参照) 司会 木下タロウ先生宜しくお願い致します。 木下 ご紹介頂きました大阪大学の木下でございます。なぜ私のようなものが、この片山 先生の大事な会に代理として参ったか……という事を、平井先生にお話し頂いたんですけ れど、若干重複するかもしれませんが、私自身からも 40 数年長い間、片山先生の患者であ りまして小学校の1年生台から大学卒業するまで診て頂きました。 私は大学は東京におりまして、ある時、歯が非常に痛みまして新幹線に乗って、とにか く片山先生に診て貰わないといかん……ということで帰って来て診て頂いた時があったん ですけれど、その時に先生が専攻はなにか…ということを私に尋ねられました。 農学部で生物学の研究を始めていると申しましたら、先生に大変喜んで頂きまして、そ の後私、大学院に進学して阪大の医学部で細菌の手ほどきを受けるという事で、また暫く 大阪に戻っておりました時に、先生からお声が掛りまして、確か栄養学の原書の翻訳のお 手伝いをした…という事がありました。 マアそういうお付き合いで、その後私、阪大のほうに職を得たんですけれど、時々先生 から声が掛りまして、そういう時に先生のご自身の歯科医療に対するご自分の考え方を私 に話して下さり、それから先生から私に基礎的な細菌学とか免疫学の事を質問されて、私 自身も著しく忙しくなりまして、また先生も肉体的な問題でしょうけれど、あまり広い交 際というのもされなくなった……ということで、暫くご無沙汰しておったんですが、先日 突然連絡がありまして、今回のことを話されました。 でご事情を伺いましてお引き受けしたんですけれど、マアそう言う事で昨日、直接お目 に掛って参りました。で先ほどもお話がありましたけれども、頭脳は非常に明晰でご本人 はまだらボケとか仰っていますけれど、まだ非常に前向きな意欲を持っておられる…と言 う事がよく分かりました。確かに肉体的には非常に苦しんでおられるようでしたけれども、 平井さん中浦さんの特段のご努力でまあなんとか元気を保っておられる……そういう感じ を受けました。 私今日代理で参りましたのは、先生からメッセージを預かってまいりまして、それを皆 様に代読してお伝えするという役目でございますので、どうぞお聞き頂ければと思います。 実は昨日、学生と遊んでおりまして左鎖骨を骨折しまして動きが非常にぎこちないので 申訳ありません。それではメッセージを代読したします。(別紙参照) 以上でございます。このメッセイジは、代表の方に届いていると言うことですので、後程 コピーが皆様の元に配布されると思います。 以上、大変拙い事ですが、私からみました先生の近況のご報告とメッセージの代読を致
しました。どうも有難うございました。 司会 ありがとうございした。続きまして来賓のご挨拶を頂きたいと思います。乾杯の御
発声もご一緒という事で長倉さま宜しくお願い致します。 長倉 どうも長倉でございます。本のご完成おめでとうございます。私がなにか手伝った ようなことをさっきおもらしでしたが、殆ど今度はやっておりません。まだ見ても拝見も していないので、私はあまり関係しなかつたな?。一つだけ片山先生との出会いでお話を エピソードみたいな事をお話したいと思いますが、それは初めて片山先生の取材にお邪魔 した時に、ウンと親しくなってから初めて聞いたのですが「やあ?あの時はすごく緊張しま した……」と片山先生が仰いました。あんなに偉大な先生がどうして僕みたいな取材に緊 張なさったのか……というのは、その時ビックリした私の方が迂闊でした。それは長倉君 だろうとだれ君だろうと、同じマスコミの取材を受けるということは、正しい医療の道が どのくらい普及するか、その分岐点、天下分け目の戦いだと彼は睨んで、それで緊張した んです。その答えは聞いていませんけれど、そうに決まっています。その事に考えが及ば なかった私は非常に迂闊で恥ずかしい思いが致します。 何故かと言うと、片山先生が頭に置いたのは、自分が手をかけた患者の歯の健康、それ からさっきありました健康の回復、再発防止・健康維持・健康の自立、そういう風なこと 以外に、では世の中の人たちが歯で悩まない、歯の病気で再発しない…そういうふうにな るには自分として何ができるか…という事を常に考えていたからだと思います。 私は一言でいえば、普通にいえば哲学なんですが、それがカントだのヘーゲルだのマル クス・レーニンだの、そういう所から引っ張ってきた哲学ではなく、彼が実践の中から自 身の御自分の哲学を編み出した……という所が、勿論腕が、腕や技術は名人芸で素晴らし いし、もうお見事というか、唸るほかありませんけれど、それだけに止まらず、またそれ も不可分に関係して、あの哲学が無かったら腕は上がらなかったろう……というと言いす ぎかも知れませんけれど、「なぜこれが必要か」「このためには何をしなければならない か」というのが、「患者にどうすれば最善のことになるのか」「自分が出来る最善のことに なるか」「患者たちにとってはどうか」という事をいつも考えているからだと思います。 さて、これは片山先生の所に届く…ということですから、今日、無理に無理をしてもこ の席に出席して、皆様を通して自分のお伝えになりたいことをキチンと伝える方が、これ からの患者たちのためになるか、それともご休養になってこれから何かするおつもりなの か、その辺を……、実は欠席だと言うから要旨、そういう風なFAXを実は片山先生のと ころに送ってるんですが、何で彼が欠席なのか、これからいろいろとお聞きするのが有 難いです。ニヤニヤして頂いて何か嬉しく思います。私も楽しみです。どうも長くなりま した。乾杯をするについて、片山先生のとにかく長生き、それから次に聡明な長生き、そ
れから望むべくは忌憚の無い、これは望まなくても得るでしょうけれども、片山先生の一
流の毒舌、それが長いこと皆様のご健康と共に祈念しまして乾杯したいと思います。乾杯! 全員かんぱーい 拍手 長倉 有難うございました。 司会 それでは暫くご歓談して頂きます。お料理もこちらに並んでおりますので、お取り 頂いて、宜しくお願い致します。
「開業歯科医の想いⅡ」限りがございますが何部か宜しく お願いしたします。 それではこの辺でご来賓の挨拶を頂きたいと思います。羽根田光弘さまご歓談中ではあ りますが、ご来賓のご挨拶を頂きたいと思います。宜しくお願い致します。 羽根田 全然聞こえない。私今日は 出版記念会というのは、本当に皆んなの同窓会
‥…というつもりで参りました。懐かしい先生方にいろいろお会いできまして、出来れば こう言う風に思っております。本日は 聞こえない 司会 有難うございました。引き続き福場デンタル㈱の会長の福場様に…… 福場 本日は__福場デンタル㈱の会長を務めます福場と申します。先日9月24日と10
月1日に片山先生から私に直接、電話がございまして合計約1時間ばかり先生とお話を致
しました。その内容でございますが、まず冒頭に申しますと、先生のお声は 50 歳台、もの
すごくお元気エネルギッシュなお声でございました。福場さんよワシは今は両手両足完全
麻庫だし、食事も出来ないようでお箸も持てないようになり、この電話の受話器も持てな
いんだ…と仰って、もう大小便も出来ないようになっている。頚の鞭打ちで頚の骨がS字
状に曲がってしまっている。腰の骨もひどく曲がっておる。これは 10 年前にレントゲンで
診て貰って酷い、庫れるのは当然と言う風に言われておったけれど、ワシは今日まで生き
るつもりはなかった。イライラする気持ちが凄く出て困っている。で今日電話したのは、
福場さんが発明したロの中を自分で見るオーラビュー、これをワシはなんとか普及させた
いと思っている。自分で見て自分で認知をするこれをドクターが教えて、どこが悪い、こ
こがこう言う風に悪いと患者さんに教えることの出来る器具はこのフクバのオーラビュー
しかない。世界にもこれほどのものはない。完璧なものである。福場さんよ、おべんちゃ
らで言うとるんじやーないよ。ただ一つ欠点がある。それは高級カメラと同様で使いにく
いという点はあるよ。これはご存知かどうか。こういうものでございますが、凹面鏡が付
いていて、ここに明かりが付きまして、それを口の中へこう入れて見る。奥歯の裏側まで
拡大してみる事が出来ます。で一先生のお話は、この大きいミラーと小さいミラーの距離
はもうチョット長い方がいい。膿漏になっている人々はみんな眼が遠視が多い。だからも
うプラス2センチ出来ないか。もし福場さんの方でこれを改良してみるということを社内
で検討して、10 月3日までに決定してくれるならば、出版祝賀会があるのでワシが幹事の
方に直接電話で話をしてオーラビューを と言う事を、ワシは出席できないのでワシ
の変わりに、片山がこう言う事を言いよった…という風に福場さん出席していってくれま
せんか。オーラビューが歯の病気、患者自身が自分で意識をももって治すのには世界で唯
一の品物である。今までも先生曰く「私は思って来たよ」現在もそう思っています。ペリ
オの病院には必ず置いて貰うようにしたい。見ようとしたらこのオーラビューしかありま
せんよ。何かチャンスがあれば私の口から本当に薦めたいと思っている。 世界一である。本当なんだからドンドン出るようになったら、歯科も学会もステップした ……ということになると患っている。オーラビューはペリオの患者にとって奥歯をみる事 の出来る世界一の品物である。また同じ事を言われましたが福場さんよオベンチャラでお 世辞を言っているんじやーありませんよ。見て自分で治すことの出来る唯一の品物である。 ペリオの病院はオーラビューを患者に使用させるべきである。ここまでドクターの認識が あるとすることが必要だ…とワシは思っている。ペリオの患者は年配の人で遠視の人が多 い。ここがプラス2センチ伸びると絶対にいいものは、ワシは伸ばしたいんだと。もしも 福場さんが「金をかけて大きいミラーと小さいミラーの距離を伸ばしますと決定して実行 の方向に進まれるならば」、祝賀会において貴方の発表する時間を取ります……というお話 でございましたけど、1時間に亘って電話で聞かせて頂きました。 早速社内で検討致しまして、私の尊敬する大哲学者であり素晴らしいデンティストであ ります片山先生のお話しでありましたので、福場は実行します…と申し上げました。それ で早速試作品を作りまして、こういうものをここに嵌めましてプラス2センチ伸びるよう に取りあえず致しまして、これだとプラス2センチ伸びて、ここをこれは(小さいミラーの 所)前からやっていたんですが、近視の人も居られますので3段階に短く出来るようにや っております。それと一体だったのですがばらしましてこれはこれで使います。すると歯 をみるのに これを ミリ絞ります。 昭和54年頃に片山先生に会いまして、それからボストン大學のヘンリー・ゴールドマ ン先生にも、当時北海道大学の石川教授から紹介状を書いて頂いて私はボストンに参りま してゴールドマン先生にお会いにいったら冬でフロリダのパームビーチの別荘まで追いか けて行って見て貰いましたらゴールドマン先生はこれを見て、素晴らしい器械である。こ れは普及させるべきだと。私が推薦文を書きますから歯周病学会の幹事の先生の名前の を取りますのでと、さらさらさらとコメントを作って下さいました。これは今の片山先生
のお言葉と全く同じものでございまして、その推薦文と書いてくださいました名前に基づ
いてアメリカ歯周病学会の幹事の先生に一人一人お会いしてお渡しするということも昔や
ったこともございます。私の話は以上でございます。 応援の声がかかる…… 長倉 えーこれはもう20年前の事ですね。ぐらい前に私はこれを取材して、非常にい いなーと思いました。いま片山先生とゴールドマンが推薦なさったというのを聞きました けれども、是非、皆様のお手を経て熱心な患者に紹介して頂くと患者の歯の長持ちのため に非常に有力に役立つんじやーないかと思います。但しいい加減な患者はダメです。本当 にこれを見ながら自分の歯を自分でケアーして行きたい……そう言う人を見極めて、これ は皆様のなかの眼を養うことにも役に立つと思いますが……で幾らでした。 福場 値段は…… 長倉 2.000 円幾ら……と聞きましたけども、もっと高いんでしょうね。ごめんなさい。 もっと高いそうで……是非、売りこみに成功していただければフクバデンタルの会社は潰 れる事はないですね。会社は潰れないで更に次ぎの福祉に邁進できると思いますので、私 からも宜しくお願い致します。 司会 有難うございました。 福場 あと30秒ほど、今私これを普及させる事を目的として最初会社を作ったんでござ います。で、なかなか思うように動きませんものですからその他の製品を複合しまして、 現在メインは、電子イオン歯ブラシの と言うものを、日本及び全世界に特許を取っ
て走っております。これは九州歯科大学・広島大學歯学部・東京歯科大学・アメリカに 100
年前からある州政府の方の大學で臨床実験して貰いまして、何回も発表して貰って。 ……以上 司会 それでは、ここでご出席出来なかった方々からメッセージが届いておりますので、
簡単にご紹介させて頂きます。 「ご刊行までの行い本当に頭が下がる思いでおりました。お慶び甲し上げます。」 岩見和彦様 「珠玉のご高説の取り纏めを心からお祝い申し上げます。」 鈴木博信様 「ご出版おめでとうございます。」 北川原健様 「出版おめでとうございます。」 深田邦雄様 その他電報が相次いでおりますが、 「出版記念おめでとうございます。1日も早い先生のご全医を心からお祈り致します。」 保坂尚紀様 暫くご歓談頂いて…… 押見先生いらっしゃいますか。押見先生一言。 押見 私も片山先生との出会いというのは、とてもドラマチックというか セミナー
の前に親父と一緒に霞ケ関の総合歯科協会とかという所で、その時も片山先生の体調のア
レで講演は途中で中止になるかもしれませんと言いながらやって、結局2日間も元気でお
話しして頂きましたけれど、そんなことがあってからその後、僕は火曜会に入れていただ
く前に、東京のダイヤモンドホテルという所でそれも2日間のコースで、自分はまだグル
ープに入れて頂いてなかったんですけれども、誰かの紹介で同じに聞いたんですけれども、
その時に今でもよく覚えているんですけれども、片山先生は昔はまあ外科もおやりになっ
ていたんでしょうけども、まあやらないという姿勢で、自分はその時盛んに外科をやりた
い時期でもあったんでしょうけれども、先生どうしてもやりたい、やらなきあーいけない
ケースもあるんじやーないでしょうか……という質問を、たしか講演会が終わってビール
呑みながらいう形を取ったこと事態、当時はまあすごく新鮮だったし、いい先生だなアと
思っていましたけど、そういう質問をしましたんですね。君の質問は今日の出席者という
か火曜会だったんですけれども、その中の代表質問だろう…ということで非常にまあ大事
に扱って頂いて嬉しかったんですね。そんなことがあったりしながらセミナーには結構、
後半に受講したんですけれど、いろいろ自分でやってきた中でまあセミナーの終わりにな
った頃に受けて感じたことは、自分は20年ちょっとやってきて間違いがなかったなー、
というか確認が出来たあまりという意味では本当に嬉しかったですけれども、まあ皆さん
と同じだと思いますけれども、やっぱり感性といえてる をやってきた片山先生の話
がやっぱり一番力強いし、患者を目の前にした時にはやっぱり何処かに書いてあった事と
か、お話とか言った事ではなくて、事実を見つめ続けた方が吐露した言葉が、特に一番ベ
ストになる。自分もそういうようにもしなれたらいいなーという事で、それだけは堅持し
たいなーというように考えております。そんなところで…有難うございました。 会場の長倉さんから質問あり 長倉 あのーちょっと気になる……答えはどうだったんですか。一言で言うと手術しなき やーならない時もあるんじや一ないか……と。 押見 そうですね、そうしたら「ウーン自分も若い頃やった…と。でもやりたいけどもや らないって言うこと、君分かるか……」 長倉 アッハッアー 押見 いやーなんか禅問答じゃないですけれど、そう言う事多いですよね。あのー知って
いると言う事は知らない事だとか、逆をこうアレした方が言葉の遊びみたいなとこありま
すけれど、そういう遣り取りが数分あったんですね。その時のアレが自分にはズーッと断
続して残っているみたいで、ただ しましたけれど、最近になって出来るんだけれど
やらない……って事が意味があるんだ…という事は少しは分かってきました。 長倉 なるほどね。ありがとうございました。 押見 分かってきたような気がしますけど。 長倉 どうも有難うございました。 司会 ここで片山先生のおそばに中浦さんが到着しましたので、中浦さん一言。かけつけ 三杯ではありませんが、かけつけ三分ぐらい宜しくお願い致します。皆様拍手で中浦さん を…… (中浦さん躊躇しているらしい…長倉さんが片山先生の様子を言えばいい……) 中浦 すみません。今日は皆様有難うございます。私も突然こちらにお邪魔することに決 まったものですから、もう先生のそばについているつもりで用意もしてなかったので、も うビックリしております。すみません。本当にありがとうございます。 あのーお蔭様で先生もウーン元気とまではいきませんけど、まあ気分は直して頂いたの で、出られるようになりました。有難うございました。喜んでおられますので、もう本当 になんて言ったらいいか、本当は先生もこちらにお邪魔なさったら良かったんですけれど、 アノーお邪魔できるような身体ではないんで…と私はお見受けしてしていますので、皆様 にそれぞれご苦労をおかけしましたけれど、先生も本当に喜んでおられますので、ありが とうございました。 司会 ごゆっくり飲んで頂いて。またお聞きしていきたいと思います。 (途中まで)