議会議案第23号 骨髄移植ドナーに対する支援の充実を求める

議 会 議 案 第 23号
骨髄移植ドナーに対する支援の充実を求める意見書の提出
について
骨髄移植ドナーに対する支援の充実を求めることに関し、次のとおり
意見書を提出する。
平 成 28年 2 月 18日 提 出
提出者
鎌倉市議会議員
千
一
同
同
上
長
嶋
竜
弘
同
同
上
上
畠
寛
弘
同
同
上
渡
邊
昌一郎
同
同
上
中
澤
克
之
同
同
上
岡
田
和
則
同
同
上
松
中
健
治
骨 髄 移 植 ド ナ ーに 対 す る 支 援 の 充 実を 求 め る 意 見 書
骨 髄 移 植 及 び 末梢 血 幹 細 胞 移 植 は、白 血 病 等 の 難 治 性 血液 疾 患 に 対 す
る 有 効 な 治 療 法で あ る 。広く 一 般 の 方 々 に 善 意 に よ る 骨髄 等 の 提 供 を 呼
び か け る 骨 髄 バン ク 事 業 は、公 益 財 団 法 人 日 本 骨 髄 バ ンク が 主 体 と な り、
移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律に基づいて、
実 施 さ れ て い る。
骨 髄 バ ン ク 事業 に お い て、平 成 27年 4 月 現 在 の ド ナ ー登 録 者 数 は 45万
人 を 超 え 、患 者 と の H L A 適 合 率 は 9 割 を 超 え て い る 一方 で 、そ の う ち
移 植 に 至 る の は6 割 程 度 に と ど ま って い る 。こ れ は、ド ナ ー の 健 康 上 の
問題のほか、提供に伴う通院や入院等のための休暇を認めるか否かは、
ド ナ ー を 雇 用 して い る 事 業 主 ご と に対 応 が 異 な る こ と など 、さ ま ざ ま な
要因による。
骨 髄 バ ン ク 事業 で は 、骨髄 等 の 提 供 に 際 し て の 検 査 や入 院 等 に 必 要 な
交 通 費、医 療 費 等 、ド ナ ー 側 の 費 用負 担 は な く、ま た 、万 一 、骨 髄等 の
提 供 に 伴 う 健 康障 害 が 生 じ た 場 合 でも 、日 本 骨 髄 バ ン クに よ る 損 害 補 償
保 険 が 適 用 さ れる な ど 、ドナ ー の 負 担 軽 減 に 関 し て さ まざ ま な 取 り 組 み
が 行 わ れ て い る。
し か し 、ド ナー が 、検 査 や 入 院 等 で病 院 に 出 向 く な ど して 仕 事 を 休 業
し た 場 合 の 補 償は 、現 在 、行 わ れて い な い 。ド ナ ー が安 心 し て 骨 髄 等 を
多 く の 患 者 に 提供 で き る よ う な 仕 組み づ く り が 早 急 に 求め ら れ る 。
よ っ て 、鎌 倉市 議 会 は 、国 会 及 び政 府 に 対 し 、骨 髄 移植 等 の 一 層 の 推
進 を 図 る た め、ド ナ ー に 対 す る 支 援の 充 実 に 関 し 、次 の 事 項 を 早 期 に 実
現 す る よ う 強 く求 め る 。
1
事業主向けに策定した労働時間等見直しガイドラインの中でドナ
ー 休 暇 制 度 を 明示 す る 、使 用 者 に対 し て 労 働 者 が 骨 髄 等の 提 供 に 係
る検査のための通院や入院等を含めた休暇を求めた場合において
は 、使 用 者 は休 暇 を 認 め る こ と を 法律 に よ っ て 義 務 づ ける な ど 企 業
等の取り組みを促進するための方策を講じてドナー休暇の制度化
に つ い て 実 現 する こ と 。
2
ド ナ ー が、骨 髄 等 の 提 供 に 伴 う入 院 、通 院 、打 ち 合 わ せ 等 の た め に
休 業 す る 場 合 の補 償 制 度 の 創 設 に つい て 実 現 す る こ と 。
以 上 、 地 方 自 治法 第 99条 の 規 定 に より 意 見 書 を 提 出 す る。
平 成 28年 3 月 2 日
鎌
倉
市
議
会