城東支部チームが6度目の優勝 - 一般社団法人 石川県自動車整備振興

第21回 石川県自動車整備技能競技大会
城東支部チームが6度目の優勝
プロの自動車整備士の誇りと石川一の整備士を目指して日頃の
腕と技を競う 、『第21回石川県自動車整備技能競技大会 』(石川
県自動車整備振興会主催、石川の技能まつり共催、後援:北陸信
越運輸局石川支局、日本自動車整備振興会連合会)が10月16
日(日 )、金沢市観音堂町の『雇用能力開発機構石川センター(ポ
リテクセンター石川)で開催された。
1977年に第1回大会を開催して以来、ほぼ隔年で開催して
いる本大会は、石川県の整備業界における最大のイベントと定着
しており、今回は県内13支部から26名の選ばれた整備士によ
り、200人を越える来賓や関係者の見守る中、熱い戦いが繰り
広げられた。午前10時より行われた競技は、実車と単体競技を
合わせた総合得点で競われ平均点は252.3点(500点満点)
であった。
見事優勝を飾ったの
は、432点の金沢ブ
ロック城東支部チーム
(本屋正輝選手、成出
純也選手)で、城東支
部としては第8回大会
(平成3年)以来、6度
目の優勝を果たした。
準優勝は366点の中央ブロック河北支部チーム(白江一成選
手、村 和哉選手)で優勝との差は66点となった。また、第3位
は358点の加南ブロック小松支部チーム(大西洋平選手、坂田
裕司選手)で準優勝チームとわずか8点差の接戦の競技となった。
本大会は、自動車整備事業の第一線で活躍している自動車整備
士の技能に対して権威のある適切な評価を行い、技能のより一層
の向上を促すとともに職責に誇りと励みを与え、かつ、競技大会
を通して整備士相互の連帯交流を強める一方、整備事業の公共性
と業界の教育訓練・技能錬磨の姿勢を広く社会に示し、業界に対
する正しい理解と認識を高め、以て業界の健全な発展と自動車の
安全確保及び環境保全に寄与する目的として、昭和52年の第1
回全国大会に合わせほぼ隔年で開催し、今年で21回を数えるビ
ッグイベントとなっている。
第10回大会より石川の技能まつりに協賛参画し、県の技能コ
ンクールとしても実施しており、会場には多くの来場者が訪れた。
開会式では、南島大会委員長(南島オート株式会社代表)の開式
の辞、来賓を代表して山下石川運輸支局長の祝辞、前回優勝の前
中央ブロック河北支部チーム
(二口・城戸選手)による優勝
杯の返還に続き、千田競技部会
長により競技要領が説明された。
この後、白江一成選手(河北
支部チーム)による選手宣誓の
後、会場を移動して10時05
分よりAグループの7チームの
競技がスタートした。
Bグループの6チームの選手は、同時間帯に石川の技能まつり
第1会場開会式(石川県産業展示館3号館)に出席し、石川県知
事などから励ましの挨拶を受けた。
競技は二人のチームプレーにより、1年定期点検整備と故障探
求が問われた実車競技、競技車輌の部品を使用した単体点検と故
障探求が問われた単体競技から構成された問題が出題された。
競技時間は、制限時間内(80分)であれば競技の時間配分は
選手が自由に設定して構わないとした。また、配点は実車競技が
420点、単体競技が80点の合計500点が総得点となる。
競技は7チーム構成のAグループと6チーム構成のBグループ
に分かれて行われ、Aグループは10:05~11:25、Bグ
ループは11:50~13:10に競われた。
実車競技で使用された車両は全チ
ーム統一のトヨタピクシススペース
で行われ、1年定期点検整備実施と
故障箇所をベストコンディションに
取り戻すという設定となっていた。
1年定期点検整備と日常点検項目及
び不具合の用命事項に対して数十の
審査項目や、故障が設け
られ、サービスエンジニアとして、欠
かすことのできない基礎技術である
外部診断器の取扱いと、サーキットテ
スタなどの測定機器を用いた測定・点
検技術などの診断が審査の対象とな
った。
近年、入賞した経験を持つ支部チ
ームの選手は掛け声、チームワーク
共に良かったが、その他のチームは
掛け声も小さく、チームワークが取
れていないのが目立つ結果となっ
た。
単体競技については、実車競技での
チームワークがうまく取れなかった事
と、スキャンツールの活用不足から競
技時間が足りずに実施できなかったチ
ームもあり、大きく点差が開いた。
競技別の平均点としては、実車
競技がほぼ210点、単体競技が
ほぼ42点となった。
また、全競技終了後に実車競技
問題のお客様のご用命事項につ
いて、設問に対する診断の考え方
や故障探求方法のアドバイスが
係員より競技会場にて公表され、
半数近くの選手及び多くの応援関係者が聞き入っていた。
表彰式での成績発表前に千田競技部会長より競技についての講評が行わ
れ、実車の故障診断に於いて、スキャンツールを利用すれば、容易に状況が
把握でき、時間もかからずに対応できる不具合であったが、大半のチームが
スキャンツールの活用不足により、競技時間不足となったまま終了を迎えた
との指摘があった。また、不具合部品の宝探しチームがあったことや、安全
作業の基本である輪止めを行っていなかったチームが多かったことも指摘
された。
その後、成績発表が島田大会委員(株式会社島田モータース代表)より第3
位から順次行われた。
見事優勝を果たしたのは、城東支
部チームの本屋正輝選手(カークラ
フトモトヤ)、成出純也 選手(日産
ヨネミツ自動車販売㈱)で南島大会委員
長から石整振会長賞と優勝杯・優勝
トロフィー、副賞1名商品券5万円
分、日整連会長賞と優勝トロフィ
ー、山下石川運輸支局長から北陸信
越運輸局石川運輸支局長賞と優勝
杯、石川の技能まつり実行委員会副
会長から石川県知事賞及び特別賞が授与された。
また、準優勝の河北支部チームの白江一成 選手(白江自動車整備㈱)、村 和
哉 選手(㈱杉本自動車サービス)と第3位の小松支部チームの大西洋平 選
手(㈱粟津三共)、坂田裕司 選手(㈲黒本商会カーセンター)には石整振会長
賞、入賞トロフィー、副賞商品券、石川の技能まつり実行委員会から石川県
知事賞が授与された。
残念ながら入賞を逃した出場選手には、石整振から敢闘賞としての賞品及
び石川の技能まつり実行委員会から敢闘賞が贈られた。
なお、優勝した城東支部チームの本屋正輝 選手、成出純也 選手は平成2
9年11月25日(土)開催予定の『第21回全日本自動車整備技能競技大会
(場所:東京ビックサイト)』に出場する。