観光客を対象とした空港リムジンバス 利用促進に関する調査検討業務

観光客を対象とした空港リムジンバス
利用促進に関する調査検討業務
【事業実施報告書】
平成27年3月
内閣府沖縄総合事務局
運輸部企画室
目
次
【はじめに】 ................................................................................................................................................ 3
1.業務の目的 ............................................................................................................................................. 3
2.調査事業の概要...................................................................................................................................... 3
空港リムジンバス利用者アンケート調査 ......................................................................................... 4
I.
1-1 調査の概要 ......................................................................................................................................... 4
1-2 対象者の属性 ..................................................................................................................................... 5
1-3 結果のまとめ ................................................................................................................................... 6
1-4 結果の詳細 ....................................................................................................................................... 7
II.
レンタカー利用者アンケート調査 .................................................................................................. 16
2-1 調査の概要 ....................................................................................................................................... 16
2-2 対象者の属性 ................................................................................................................................... 17
2-3 結果のまとめ ................................................................................................................................. 18
2-4 結果の詳細 ..................................................................................................................................... 20
III. 事業者ヒアリング調査(1) ......................................................................................................... 36
3-1 調査の概要 ..................................................................................................................................... 36
3-2 結果のまとめ ................................................................................................................................. 36
3-3 ヒアリングの詳細 .......................................................................................................................... 37
IV.
事業者ヒアリング調査(2) ......................................................................................................... 44
4-1 調査の概要 ..................................................................................................................................... 44
4-2 結果のまとめ ................................................................................................................................. 44
V.
関連事業社調査(中北部リゾートホテル) ................................................................................... 45
5-1 調査の概要 ..................................................................................................................................... 45
5-2 結果のまとめ ................................................................................................................................. 45
5-3 結果の詳細 ..................................................................................................................................... 46
【使用した調査票】............................................................................................................................ 51
Ⅵ.空港リムジンバスを売り込む販売方法の検討 ................................................................................... 53
6-1 概要 ................................................................................................................................................ 53
6-2 掲載による市場の反応について .................................................................................................... 54
Ⅶ.観光客を対象とした空港リムジンバス利用促進に関する検討会 ...................................................... 55
7-1.結果のポイント ................................................................................................................................ 56
Ⅷ.総括 ....................................................................................................................................................... 58
8-1 利用促進のために抽出された課題 ................................................................................................ 58
8-2 空港リムジンバス利用促進に向けた提言...................................................................................... 60
│2│
【はじめに】
1.業務の目的
沖縄県における観光客の移動手段として、レンタカー利用が約6割近くあり、その9割が那覇
空港周辺営業所からの利用である。これら利用者の空港から営業所への移動はレンタカー事業者
の送迎バスであるが、予約確認や乗降場不足等により、このバスへの乗車にかなりの時間を要し、
不快な思いをさせていると言われている。このような状況を改善するには、公共交通を利用して
他の営業所(貸出し機能を有する宿泊施設等)でのレンタカー利用を促し、利用する営業所の分
散化が必要となるが、バスの路線や利用方法がわかりにくいなど、公共交通に関する課題も指摘
されているところである。
よって、本業務では、那覇空港周辺営業所のレンタカー利用者に対して、公共交通利用へシフ
トを促し、観光客の満足度向上を図るとともに、空港と主要ホテルを結ぶ空港リムジンバスをは
じめとする公共交通利用促進のための方策を検討・整理する。
2.調査事業の概要
当調査では、空港を起点とするリムジンバスの利用者ニーズに関するアンケート調査と、リムジ
ンバスを運航する事業社及び、利活用を促進する観光関連事業社に対する実態ヒアリング調査の大
きくふたつの調査を行うとともに、関連事業社を招聘し、利用促進方法を検討する為の検討会議を
開催し、利用促進を図る上での検討を行った。調査事業の概要は下記のとおりである。
① 現状把握業務
(1) 空港リムジンバス利用者及びレンタカー利用者アンケート調査
空港から入域する観光客の空港到着後の交通手段につき、空港リムジンバス及び、レン
タカー利用者を対象として、利用上の課題を明らかし、空港リムジンバスの利用促進の
ための資料を得る。
(2) 空港リムジンバス関連事業社ヒアリング調査
空港から入域する観光客の空港到着後の交通手段について、関連観光事業社及び、リム
ジンバスの到達するリゾートホテルを対象として利用上の課題を明らかにし、空港リム
ジンバスの利用促進のための資料を得る。
(3) 空港リムジンバス利用促進会議の開催による意見収集
上記調査において整理した調査結果について共有し、今後のリムジンバス活用の方法等
について検討、資料を得るための会議を開催する。
② 調査内容と今後の方策に関する整理、取りまとめ業務
調査並びに会議終了後、結果を速やかに取りまとめ、報告書を作成し提出する。
│3│
I. 空港リムジンバス利用者アンケート調査
1-1 調査の概要
① 調査の目的
:空港から入域する観光客の空港到着後の交通手段につき、主に空港リムジンバ
ス利用者を対象として、利用上の課題を明らかし、空港リムジンバスの利用促進のための資料
を得る。
① 調査の方法
:リムジンバス利用者へ調査票を配布、聞取記入または自記式調査
② 調査実施期間 : 2014/12/27(土)~2014/12/28(日)
③ 調査実施時間 :10:00~18:00
④ 調査実施場所 :那覇空港(リムジンバスチケット販売所)
⑤ 調査対象者
:国内観光客(1 組に付き 1 枚、同じグループの複数取得は不可)
⑥ 回収サンプル数
⑦ 調査項目
:61 サンプル
:
沖縄での滞在日数/沖縄旅行回数/宿泊エリア/同行人数/子ども連れの有無/滞在期間中の
他の交通手段/期間中の訪問予定先/空港リムジンバスを選んだ理由/空港リムジンバスの不
満点/空港リムジンバスの認知経路/空港リムジンバス今後の利用意向/空港リムジンバスに
対する要望点
│4│
1-2 対象者の属性
 空港リムジンバスの利用者で、この調査で回収されたサンプル 61 サンプルのうち。30 代が
39.3%と最も多かった。次いで 40 代が 24.6%である。
 性別は女性が 59.0%、男性が 34.4%である。
 全体のサンプル数が 61 と少ないため、優位な差異の判別は困難だが、傾向をつかむために、
分析は 30 代以下の 32 サンプルと 40 代以上の 26 サンプルにより、比較しながら行う。
性別
年代 n=61 (%)
無回答
60代以上 4.9
6.6
50代
n=61
(%)
無回答
20代以下
6.6
13.1
男性
34.4
11.5
30代
40代
女性
39.3
24.6
59.0
性別
n=61
(%)
無回答
6.6
男性
34.4
女性
59.0
│5│
1-3 結果のまとめ
【対象者の旅行の特徴】

旅行滞在期間は 3 泊 4 日が最も多い。次いで 2 泊 3 日が 23.0%。

宿泊エリアは「恩納村・読谷村」が 70.5%を占める。

沖縄への旅行回数は「5 回以上」が 29.5%と最も多い。77%がリピーター。

小学生以下の子ども連れは 32.8%。

「2 人」で旅行がほぼ半数を占める。旅行人数平均は 2.4 人。

空港リムジンバス以外の交通手段は、
「レンタカー」が 21.3%、
「ゆいレール」が 21.3%、
「路
線バス」が 18.0%、
「タクシー」が 14.8%で、多種類の手段を予定している。

訪問予定先は「美ら海水族館」が 39.3%、
「国際通り周辺」が 24.6%、
「首里城」が 23.0%。
【リムジンバスを選んだ理由】

空港リムジンバスを選んだ理由は目的地に直結しているから。

「目的のホテルに直接着くから」が 41.0%

「運転しないのでラクだから」が 34.4%

「リムジンの料金として安いから」が 21.3%
【リムジンバスの不満点/要望】

空港リムジンバスに対する不満点は、乗りたいときにバスがない。旅先で交通手段に不安
を持たせることは、あってはならない。


「バスの本数が少ない」が 26.2%、

「希望する時間にバスがない」が 8.2%、

「バスが来るまで乗れるかどうかわからない」が 8.2%。
要望点は、乗りたいときにサッと乗りたい。旅行の自由度を高められるか問われている。

「バスの本数を多くしてほしい」が 39.3%。

「到着後 30 分以内に乗りたい」が 21.3%、

「ホテルから乗るときに予約できる」が 18.0%。

30 代以下では「バスの本数を多くしてほしい」が比較的高い傾向がある。40 代以
上では「ホテルから乗るときに予約できる」が高い傾向がある。
【リムジンバスの利用意向】
 今後の利用意向は高い。不満はあるものの、目的地に直接到着できるため、高い利用意向が
伺える。

「ぜひ利用したい」だけで 59.0%と 6 割近い人が意向を持っている。

「まあ利用したい」が 21.3%で、
「ぜひ利用したい」と合計で 80.3%。
│6│
1-4 結果の詳細
〔1〕旅行の特徴

旅行滞在期間は 3 泊 4 日が最も多く、37.7%を占める。次いで 2 泊 3 日が 23.0%である。
40 代以上が 3 泊 4 日の割合が比較的高く、5 泊 6 日も多い。

宿泊エリアは「恩納村・読谷村」が 70.5%を占める。

沖縄への旅行回数は「それ以上(5 回以上)」が 29.5%と最も多く、次いで「初めて(1 回
目)」が 23.0%。
滞在期間
年代別
全体
(61)
30代以下
40代以上
(32)
(26)
%
その他
13.1
5泊6日
3.3
4泊5日
13.1
%
%
3.8
7.7
18.8
0.0
3.1
26.9
34.4
37.7
3泊4日
46.2
34.4
2泊3日
23.0
1泊2日
9.8
11.5
宿泊エリア
全体
(61)
その他
那覇市内
本部町
名護市
宜野湾市・北谷町
恩納村・読谷村
1.6 0.0
4.9
%
3.3
19.7
70.5
9.4
沖縄への旅行回数
年代別
30代以下
40代以上
(32)
(26)
%
6.3
0.0 0.0
6.3
3.8
%
0.0 0.0
15.4
年代別
全体
(61)
%
無関係
3.3
それ以上
29.5
4回目
9.8
3.8
18.8
68.8
3.8
30代以下
40代以上
(32)
(26)
0.0
%
%
7.7
31.3
26.9
9.4
11.5
12.5
3回目
14.8
2回目
19.7
25.0
初めて
23.0
21.9
11.5
76.9
│7│
15.4
26.9
〔2〕旅行の同行人数と子ども
 小学生以下の子どもを連れているのは 32.8%。
 旅行に同行した人数は「2 人」が 47.5%とほぼ半数を占める。平均では 2.4 人である。
子ども連れの有無
年代別
全体
(61)
%
30代以下
40代以上
(32)
(26)
無回答
1.6
子ども連れではない
65.6
68.8
子ども連れ
32.8
31.3
旅行同行人数
全体
57.7
38.5
%
30代以下
40代以上
(32)
(26)
3.1 0.0
4人
3.3
3.3
8.2
12.5
3人
18.0
18.8
2人
47.5
40.6
1人
19.7
平均(人)
%
3.8
年代別
(61)
6人以上
5人
%
0.0
2.4
│8│
%
%
7.7
0.0
3.8
19.2
53.8
25.0
15.4
2.3
2.5
〔3〕旅行中の移動方法と訪問先
 空港リムジンバス以外で予定している交通手段は、「レンタカー」が 21.3%、「ゆいレール」
が 21.3%、
「路線バス」が 18.0%、「タクシー」が 14.8%である。予定している交通手段の
種類はレンタカー利用者よりも多いと考えられる。
 ただ、「決めていない」16.4%、
「特にない」24.6%も高い。
 旅行期間中の訪問予定先は「美ら海水族館」が 39.3%と最も多い。次いで「国際通り周辺」
が 24.6%、
「首里城」が 23.0%と続いている。
リムジンバス以外の交通手段
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
30代以下
(61)
(26)
%
レンタカー
21.3
ゆいレール
21.3
その他
%
-2.5
1.8
6.8
-5.9
0.8
14.8
タクシー
定期観光バス
%
18.0
路線バス
40代以上
(32)
-2.6
4.0
6.6
-3.3
-3.5
3.3
4.9
-0.2
16.4
決めていない
-3.9
6.7
24.6
特にない
0.5
3.5
-5.4
旅行中の訪問予定先
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
30代以下
(61)
(26)
%
美ら海水族館
ひめゆりの塔・平和祈念公園
その他
7.8
4.0
9.8
北谷アメリカンビレッジ
-1.5
-4.2
14.8
万座毛
6.9
3.5
23.0
%
-1.8
24.6
首里城
おきなわワールド・ガンガラ-の谷
%
39.3
国際通り周辺
40代以上
(32)
2.7
6.6
3.3
42.6
-2.1
-3.5
4.9
-3.3
4.4
-5.1
│9│
-3.3
-0.3
〔4〕リムジンバス選択理由
 空港リムジンバスを選んだ理由は、
「目的のホテルに直接着くから」が 41.0%と最も多い。
次いで「運転しないのでラクだから」が 34.4%、
「リムジンの料金として安いから」が 21.3%
と続いている。目的地にラクに到着できることがバスのメリットと考えられる。
 40 代以上は「目的のホテルに直接着くから」「リムジンの料金として安いから」が比較的高
い。
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
30代以下
(61)
(26)
%
%
%
41.0 -9.7
目的のホテルに直接着くから
5.2
34.4
運転しないのでラクだから
21.3
リムジンの料金として安いから
旅行先で事故が心配だから
0.2
3.1
5.6
-5.7
11.5
ホテル以外に特に移動しないから
ツアーに含まれていたから
40代以上
(32)
0.0
1.0
6.6
3.3
-0.3
1.1
-0.2
0.5
運転免許を持っていないから
1.6
1.5
-1.6
子どもがいるから
1.6
1.5
-1.6
ツアーの有料オプションにあったから
0.0
0.0
0.0
リムジンバスに乗ってみたかった
0.0
0.0
0.0
交通や道路情報などが不案内だから
0.0
0.0
0.0
その他
-0.4
9.8
│10│
1.7
〔5〕リムジンバスに対する不満点
 空港リムジンバスに対する不満点として、
「バスの本数が少ない」が 26.2%と最も多い。次
いで「希望する時間にバスがない」が 8.2%、「バスが来るまで乗れるかどうかわからない」
が 8.2%と続いている。
 30 代以下では「バスの本数が少ない」が、40 代以上では「バスが来るまで乗れるかどうかわ
からない」が、それぞれ比較的高い傾向がある。
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
30代以下
(61)
(26)
%
%
26.2
バスの本数が少ない
希望する時間にバスがない
8.2
バスが来るまで
乗れるかどうかわからない
8.2
40代以上
(32)
8.2
1.2
%
-7.0
-0.5
7.2
-5.1
乗り場がわかりにくい
3.3
-0.2
0.5
空港の到着時刻が不安定
3.3
-0.2
0.5
料金が高い
3.3
インターネットに情報がない
4.4
-3.3
1.6
2.2
-1.6
途中止まるところが多すぎる
0.0
0.0
0.0
路線バスと変わらない
0.0
0.0
0.0
荷物の積み降ろしをしてくれない
0.0
0.0
0.0
その他
44.3
│11│
-9.9
13.4
〔6〕リムジンバス情報取得に対する満足度
 空港リムジンバスの情報の収集についての満足度は「とても満足」が 23.0%、「まあ満足」
が 50.8%で、合わせて 73.8%に人の満足が高い。
年代別
全体
(61)
とても不満
%
30代以下
40代以上
(32)
(26)
0.0
6.3
%
%
やや不満
4.9
4.9
どちらともいえない
16.4
21.9
50.8
46.9
50.0
とても満足
23.0
25.0
23.1
とても+まあ満足
73.8
71.9
73.1
まあ満足
│12│
11.5
3.8
11.5
〔7〕リムジンバスの認知経路と利用意向
 空港リムジンバスの認知経路は「インターネットで」が 44.3%で最も多い。次いで「友人・
知人から」が 18.0%と続いている。
 認知経路としてインターネットの場合が多いが、
「友人・知人から」や「旅行ガイドで」など
も役割を果たしていると考えられる。
年代別
全体
(61)
30代以下
40代以上
(32)
(26)
%
その他
11.5
旅行会社で
今回の旅行パンフレットで
前回の旅行のときに
4.9
4.9
6.6
旅行ガイドで
9.8
友人・知人から
18.0
%
%
6.3
6.3
3.1
3.1
19.2
3.8
7.7
12.5
7.7
21.9
7.7
15.4
インターネットで
46.9
44.3
38.5
利用意向
 空港リムジンバス利用者が今後も利用したいという意向では、
「ぜひ利用したい」が 59.0%、
「まあ利用したい」が 21.3%で、合わせて利用意向は 80.3%となる。
年代別
全体
(61)
無回答
1.6
どちらともいえない
18.0
まあ利用したい
21.3
30代以下
40代以上
(32)
(26)
%
%
3.1
18.8
0.0
19.2
15.4
25.0
ぜひ利用したい
59.0
ぜひ+まあ利用したい
80.3
│13│
65.4
53.1
78.1
80.8
%
〔8〕リムジンバスに対する要望点
 空港リムジンバスに対する要望点として、
「バスの本数を多くしてほしい」が 39.3%と最も
多い。次いで「到着後 30 分以内に乗りたい」が 21.3%、
「ホテルから乗るときに予約できる」
が 18.0%と続いている。
 30 代以下では「バスの本数を多くしてほしい」が比較的高い傾向がある。40 代以上では「ホ
テルから乗るときに予約できる」が高い傾向がある。
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
30代以下
(61)
40代以上
(32)
(26)
%
39.3
バスの本数を多くしてほしい
ホテルから乗るときに予約できる
4.9
途中の観光地などで降りたい
4.9
その他
1.8
5.1
4.0
8.2
往復で指定乗車券を買える
-4.7
-2.4
14.8
ホテル別のバスにしてほしい
%
0.6
18.0
到着後の予約で乗れる
特にない
7.6
21.3
到着後30分以内に乗りたい
リムジンバス利用が前提の
ツアーをもっと作ってほしい
%
1.2
13.1
-1.8
2.8
-1.6
2.2
6.1
-3.7
14.8
0.8
│14│
-4.4
2.8
-4.9
1.6
-7.1
0.6
【使用した調査票】
│15│
II. レンタカー利用者アンケート調査
2-1 調査の概要
① 調査の目的
: 空港において、レンタカー利用者を対象者として、レンタカー利用実態を明
らかにし、レンタカーからリムジンバス利用への誘導が可能かどうかを明らかにする。
② 調査の方法
:レンタカー利用者へ、聞取記入または自記式調査
③ 調査実施期間 : 2014/12/27(土)~2014/12/28(日)
④ 調査実施時間 :10:00~18:00
⑤ 調査実施場所 :トヨタレンタカー那覇空港店/オリックスレンタカー那覇空港店
⑥ 調査対象者
:国内観光客(1 組に付き 1 枚、同じグループの複数取得は不可)
⑦ 回収サンプル数
⑧ 調査項目
:339 サンプル
:リムジンバス利用者調査同様
│16│
2-2 対象者の属性
性別
年代
n=339
60代以上
4.1
n=339
(%)
(%)
無回答
3.2
無回答
1.5
20代以下
17.1
50代
19.2
男性
46.9
女性
51.6
30代
21.8
40代
34.5
子ども連れの有無 n=339 (%)
同行グループ人数 n=339 (%)平均人数
3.3 人
無回答
2.1
無回答
4.7
6人以上
9.4
子ども連
れ
35.4
5人
6.5
2人
39.8
4人
18.0
子ども連
れではな
い
59.9
3人
22.4
沖縄への旅行回数 n=339
(%)
無回答
0.3
それ以上
28.6
初めて
28.0
4回目
6.8
3回目
14.2
1人
1.8
2回目
22.1
│17│
2-3 結果のまとめ
【対象者の旅行の特徴】

旅行の滞在期間は、2 泊 3 日と 3 泊 4 日が 8 割以上を占める。

旅行回数が「初めて」と「4 回以上リピーター」は、4 泊以上の長期間旅行の割合が高い。

「1~2 人グループ」は 4 泊以上の旅行が多い。

小学生以下の子ども連れ旅行者は 5 人以上の多人数グループが多く、大人だけの旅行者で
は2人での旅行。大人だけの多人数グループは少ない。

宿泊先は「恩納村・読谷村」が最も多い。那覇市内泊の旅行者が4分の1を占める

旅行回数は平均で 3.0 回。2 回以上の旅行者は 72.0%を占める。

レンタカー旅行者は、他に使用を予定している交通手段は少ない。

予定している目的地は「美ら海水族館」
「国際通り周辺」
「首里城」。20 代以下は「国際通り
周辺」が比較的多い。
【レンタカーを選んだ理由】

「旅行中の移動がしやすいから」が最も多い。
「ツアーに含まれていたから」、
「小さな子ど
もがいるから」
、
「荷物が多いから/重いから」が続いている。

20 代以下は「ツアーに含まれていたから」

30 代、40 代は「小さな子どもがいるから」

50 代、60 代以上は「旅行中の移動がしやすいから」
【レンタカー利用の不安】

レンタカーの運転利用に不安を感じる人は「とても感じる」
「やや感じる」を合わせて 21.3%
である。
【レンタカーの不満点】

「クルマを借りるまで時間がかかる」が最も多い。
「空港で待たされる」、
「営業所内での手
続きが長い」も多く、レンタカー借り出しまでの時間の長さに対する不満が高い。

「クルマを借りるまで時間がかかる」
50 代、60 代以上、子ども連れ、5 人以上グル
ープ。

「那覇市中心部が渋滞している」
「那覇市内の交通規制がわかりにくい」
「宿泊ホテルの
駐車場が有料」
20 代以下。
│18│
【レンタカーサービスへの要望】

レンタカーサービスで要望するサービスは「空港で返すことができる」が最も多い。

「ホテルで借りることができる」、「ホテルで返すことができる」、「必要な時だけ利用でき
る」、「リムジンバスとレンタカーの組み合わせ利用ができる」が続いて多い。レンタカー
を借りて旅行をするというだけでなく、旅先で自由な選択肢があってこそ、利用者の満足
を高める旅行となると思われる。

「必要な時だけ利用できる」

「空港で返すことができる」

「ホテルで借りることができる」

「ホテルで返すことができる」

「リムジンバスとレンタカーの組み合わせ利用ができる」
20 代以下
30 代、旅行回数 4 回以上、子ども連れでないグループ
50 代、 3~4 人グループ、5 人以上グループ
5 人以上グループ
3~4 人グループ
【空港リムジンバスの認知と意向】

空港リムジンバスに対して、
「あることを知っている」(知名率)が 35.7%。

「利用したことはないが、よく知っている」(内容理解率)が 4.7%。

「これまでに利用したことがある」
(利用経験率)が 5.0%。

認知合計は 45.4%。一般的に商品・サービスの認知率としてはそれほど高いものではない。

認知率は年代とともに高く、50 代以上では経験率も高くなる。また、旅行回数が多い
と認知率が高い。

利用検討は 1 割余りで、ほとんどの人は旅行の計画の時点で視野に入っていない。

利用意向は 32.5%。20 代以下、旅行回数で初めては利用意向が比較的高い。

レンタカー利用者の半数近い人が知り、3 分の 1 の人には利用意向がある。繰り返し沖縄を
旅行する人はさらにリムジンバスを認知すると予想される。但し現状の認知率 45.4%は低
く、利用にはつながりにくい、リピートする旅行者が全員、バスという選択肢を知ってい
るという状況が望ましい。
│19│
2-4 結果の詳細
〔1〕旅行滞在期間と宿泊地域
 旅行の滞在期間は、2 泊 3 日が 43.4%と最も多い。次いで、3 泊 4 日が 37.2%と多い。合わ
せて 80%以上を占める。4 泊以上の旅行も 17.9%である。
 年代別では 20 代以下が 4 泊 5 日の割合が比較的高い。60 代以上は 2 泊 3 日と 3 泊 4 日は比
較的少なく、4 泊以上の滞在期間の割合が多い。
 旅行回数が「初めて」
「4 回以上」が旅行期間 4 泊以上の割合が比較的高い。
 グループ人数別では「1~2 人」が 4 泊以上という期間が比較的高い。
年代別
全体
30代
40代
50代
60代以上
初めて
2-3回目
4回目以上
(58)
(74)
(117)
(65)
(14)
(95)
(123)
(120)
(339)
それ以上
5泊6日
3.2
4.4
4泊5日
10.3
旅行回数
20代以下
%
%
0.0
5.2
%
5.4
4.1
9.5
20.7
%
4.3
3.4
3.1
4.6
6.8
9.2
%
0.0
%
%
1.1
4.2
14.3
3.3
0.8
6.5
13.7
37.2
29.3
8.3
41.5
33.8
41.9
37.8
%
5.0
11.7
14.3
3泊4日
%
40.0
30.8
35.7
2泊3日
1泊2日
43.1
43.4
1.7
1.5
(339)
5泊6日
4泊5日
3.2
4.4
10.3
41.0
0.0
2.6
35.7
1.5
%
0.0
あり
なし
1-2人
3-4人
(203)
(141)
(137)
2.5
2.5
9.2
%
3.9
5.4
%
10.8
41.7
2泊3日
43.4
42.5
45.3
1泊2日
1.5
1.7
1.5
46.3
40.0
1.6
1.1
グループ人数
(120)
37.2
3泊4日
47.7
子ども同伴有無
全体
それ以上
43.2
33.0
│20│
5.0
7.1
%
0.7
2.9
10.9
5人以上
(54)
%
5.6
1.9
9.3
9.9
39.4
37.0
44.5
46.3
1.5
0.0
36.2
40.4
1.4
%
42.5
1.7
宿泊先エリア
 宿泊先ホテルのエリアは
「恩納村・読谷村」が 39.8%と最も多い。次いで「那覇市内」が 23.3%、
「名護市」が 13.0%と続いている。
 20 代以下、30 代、50 代は「那覇市内」が比較的高く、40 代、60 代以上は「恩納村・読谷村」
が高い。
 旅行回数が初めては「恩納村・読谷村」が比較的低く、「那覇市内」「名護市」が高い。
 グループ人数が 3~4 人、5 人以上、子ども連れは「恩納村・読谷村」が比較的高い。
年代別
全体
30代
40代
50代
60代以上
初めて
2-3回目
4回目以上
(58)
(74)
(117)
(65)
(14)
(95)
(123)
(120)
(339)
%
無回答
4.4
その他
6.2
3.4
5.2
本部町
5.6
6.9
宜野湾市、北谷町
7.7
名護市
那覇市内
旅行回数
20代以下
13.0
%
2.7
%
2.6
9.5
7.7
5.2
4.1
5.4
6.8
15.5
16.2
8.5
10.3
%
%
7.7
3.1
3.1
10.8
%
14.3
4.2
%
7.3
6.3
3.3
4.2
0.0
8.9
6.3
14.3
%
5.7
16.8
10.8
1.7
9.2
3.3
10.8
11.4
10.8
20.3
22.5
43.1
41.7
14.3
17.9
23.3
31.0
28.4
0.0
26.2
28.4
57.1
恩納村、読谷村
46.2
39.8
38.5
33.8
32.8
子ども同伴有無
全体
(339)
グループ人数
あり
なし
1-2人
3-4人
(120)
(203)
(141)
(137)
%
%
%
2.8
無回答
4.4
5.8
3.9
その他
6.2
4.2
5.0
7.9
9.9
5.6
4.9
7.7
7.5
5.7
本部町
宜野湾市、北谷町
名護市
7.4
7.8
7.5
13.0
16.7
4.4
4.4
4.4
8.8
5.8
%
9.3
1.9
7.4
5.6
13.0
16.7
23.3
24.8
50.8
39.8
(54)
%
24.1
25.6
恩納村、読谷村
%
5人以上
18.4
19.2
那覇市内
33.7
48.2
33.5
│21│
30.5
46.3
%
〔2〕子ども連れの有無と同行人数
 小学生以下の子どもを連れている対象者は 35.4%。
 30 代、40 代が比較的高い。
 グループ人数が 3~4 人、5 人以上では、子ども同伴割合が高くなっている。
年代別
全体
30代
40代
50代
60代以上
初めて
2-3回目
4回目以上
(58)
(74)
(117)
(65)
(14)
(95)
(123)
(120)
(339)
%
無回答
旅行回数
20代以下
3.4
4.7
%
2.7
%
2.6
%
%
7.7
%
14.3
%
7.4
4.1
%
3.3
42.7
54.1
子ども連れではない
54.5
59.9
65.8
58.9
70.8
57.1
91.4
54.7
子ども連れ
43.2
35.4
21.5
5.2
グループ人数
全体
(339)
1-2人
3-4人
(141)
(137)
%
無回答
4.7
%
4.3
5人以上
(54)
%
5.8
1.9
13.0
42.3
59.9
子ども連れではない
95.7
85.2
51.8
35.4
子ども連れ
0.0
│22│
%
28.6
33.7
41.5
30.8
%
同行人数
 旅行に同行している人数は平均で 3.3 人で、「2 人」の割合は 39.8%と最も多い。次いで「3
人」が 22.4%である。
 20 代以下は「2 人」が 56.9%と比較的高く、平均は 2.6 人。40 代は 3 人以上のことが高く平
均が 3.6 人と高い。50 代は「2 人」と「4 人」の割合が比較的高い。
 子ども同伴がありでは平均 4.5 人、なしでは 2.5 人である。
年代別
全体
20代以下
30代
40代
50代
60代以上
初めて
2-3回目
4回目以上
(58)
(74)
(117)
(65)
(14)
(95)
(123)
(120)
(339)
%
6人以上
9.4
5人
6.5
4人
旅行回数
3.4
1.7
%
%
%
10.3
14.9
8.6
11.1
4.1
18.0
25.9
%
6.2
1.5
%
7.4
21.4
7.1
%
8.3
2.5
21.7
15.8
16.3
15.4
20.3
22.4
12.2
7.4
22.2
3人
%
9.8
24.6
13.5
%
28.6
23.2
21.7
22.8
28.2
14.3
56.9
2人
49.2
39.2
39.8
44.2
28.6
25.6
1人
平均同行者数(人)
1.8
1.7
2.7
0.9
3.1
0.0
0.0
1.6
3.3
3.3
2.6
3.4
3.6
3.0
4.0
3.2
3.5
3.1
子ども同伴有無
全体
(339)
あり
なし
(120)
(203)
%
6人以上
9.4
5人
6.5
4人
3人
%
0.5
21.7
%
3.0
10.8
17.7
18.0
16.7
22.4
28.3
64.0
2人
39.8
30.8
1人
平均同行者数(人)
41.7
34.1
1.8
0.0
2.5
3.3
4.5
2.5
│23│
〔3〕沖縄への旅行回数
 沖縄への旅行回数は、
「それ以上(5 回目以上)」の人が 28.6%と最も多い。次いで「1 回目」
の人が 28.0%と続いている。複数回旅行している人の割合は 72.0%で、平均 3.0 回である。
 20 代以下は「1 回目」が 34.5%と比較的高い。30 代は「2 回目」が高く、40 代以上は「それ
以上(5 回目)
」が高い。
 子どもの同伴がない人は「それ以上(5 回目以上)」の割合が比較的高く、平均は 3.1 回。
年代別
全体
(339)
20代以下
30代
40代
50代
(58)
(74)
(117)
(65)
%
%
17.2
それ以上
3回目
33.3
(14)
%
%
35.7
38.5
1.4
6.8
16.2
17.2
6.0
14.2
7.7
10.3
20.7
2回目
%
24.3
28.6
10.3
4回目
%
60代以上
21.4
13.8
29.7
20.5
22.1
14.3
16.9
1回目
34.5
28.0
21.4
29.1
28.4
23.1
7.1
平均(回)
3.0
2.6
2.8
3.1
3.4
子ども同伴有無
全体
(339)
それ以上
28.6
グループ人数
あり
なし
1-2人
3-4人
(120)
(203)
(141)
(137)
%
%
24.2
3.8
%
%
5人以上
(54)
%
%
16.7
31.5
32.6
30.7
7.4
6.7
4回目
6.8
15.8
7.4
5.7
7.3
13.3
12.8
12.4
19.7
18.4
22.6
27.8
22.2
3回目
14.2
2回目
22.1
26.7
1回目
28.0
26.7
27.6
29.8
27.0
25.9
3.0
2.9
3.1
3.1
3.1
2.7
平均(回)
│24│
〔4〕レンタカー以外の交通手段と訪問予定先
 旅行期間中にレンタカー以外の交通手段を予定している人は少なく、
「ゆいレール」が 11.2%
である。
「特にない」という人は 66.4%で、3 分の 2 を占める。
 30 代は「ゆいレール」
「タクシー」を予定している人の割合が比較的高い。
 子どもの同伴がない人は、
「ゆいレール」
「タクシー」を予定することが比較的高い。
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
20代以下
30代
40代
50代
(58)
(74)
(117)
(65)
(339)
%
ゆいレール
タクシー
11.2
%
%
-0.9
4.4
6.4
-2.7
6.4
路線バス
0.9
空港リムジンバス
0.9
0.8
ツアーバス
0.6
1.1
その他
0.9
2.5
0.5
決めていない
6.8
特にない
66.4
-4.4
-1.8
-1.3
-0.9
-0.9
-4.3
3.1
-4.4
-0.9
0.6
-0.6
0.0
-3.1
%
1.1
1.8
13.9
%
0.0
-0.9
(14)
%
-0.9
0.8
60代以上
-1.9
-0.9
-0.6
-0.6
-0.9
-0.9
-0.1
-8.3
0.4
5.4
4.4
-2.1
各属性の値は全体値との差
子ども同伴有無
全体
(339)
あり
なし
1-2人
3-4人
(120)
(203)
(141)
(137)
%
ゆいレール
タクシー
11.2
%
4.4
6.4
-2.7
6.4
0.9
空港リムジンバス
0.9
0.8
ツアーバス
0.6
1.1
その他
0.9
特にない
%
-0.9
路線バス
決めていない
グループ人数
2.5
0.5
-0.9
13.9
66.4
-4.3
-3.1
-8.3
│25│
%
-4.4
%
1.1
-1.8
-1.3
-0.9
-0.9
0.0
-0.6
1.8
6.8
(54)
%
-0.9
0.8
5人以上
0.0
-1.9
3.1
-4.4
-0.9
0.6
-0.9
-0.6
-0.6
-0.9
-0.9
-0.1
5.4
0.4
4.4
-2.1
旅行の訪問予定先
 期間中に訪問を予定しているところは「美ら海水族館」が 69.0%と最も多い。次いで「国際
通り周辺」が 54.0%、
「首里城」が 48.1%と続いている。
 20 代以下は「国際通り周辺」が全体値に比べて+16.7%、「北谷アメリカンビレッジ」が+
15.0%と比較的高い。
 子どもの同伴がある人は「美ら海水族館」が比較的高い。グループ人数が 5 人以上のグルー
プは「美ら海水族館」
、
「ひめゆりの塔・平和祈念公園」が比較的高い。
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
20代以下
30代
40代
50代
(58)
(74)
(117)
(65)
(339)
%
美ら海水族館
69.0
国際通り周辺
21.2
万座毛
20.4
その他
1.3
1.9
3.7
17.4
-7.1
17.4
3.3
13.0
%
1.9
-4.7
-0.2
-18.3
-4.5
1.1
-2.3
-2.4
-2.7
-2.8
-1.6
-1.9
-3.9
0.5
-5.2
2.3
-2.7
0.5
%
-5.9
-5.3
1.9
15.0
(14)
%
16.7 -1.3
48.1
北谷アメリカンビレッジ
%
3.4
54.0
首里城
ひめゆりの塔・
平和祈念公園
おきなわワールド・
ガンガラ-の谷
%
60代以上
1.9
-6.9
22.5
5.7
-3.1
-2.0
11.2
-4.5
10.1
1.3
各属性の値は全体値との差
子ども同伴有無
全体
(339)
あり
なし
1-2人
3-4人
(120)
(203)
(141)
(137)
%
美ら海水族館
54.0
首里城
48.1
北谷アメリカンビレッジ
21.2
万座毛
20.4
ひめゆりの塔・
平和祈念公園
17.4
おきなわワールド・
ガンガラ-の谷
17.4
その他
%
69.0
国際通り周辺
13.0
グループ人数
10.2
%
-5.9
%
0.7
-1.4
4.3
0.1
0.1
-1.1
-0.7
│26│
0.0
1.9
-0.8
-4.3
3.7
-2.1
0.3
3.7
-7.2
1.6
0.8
3.0
-3.6
14.3
-4.4
-1.3
-0.2
-1.2
%
4.0
2.7
1.5
-3.7
(54)
%
-9.4
3.1
-5.7
5人以上
3.3
8.5
-2.1
4.8
0.9
-9.3
〔5〕レンタカーを選んだ理由と不満点
 レンタカーを選んだ理由は「旅行中の移動がしやすいから」が 66.1%と最も多い。「ツアー
に含まれていたから」が 22.7%、
「小さな子どもがいるから」が 15.3%、
「荷物が多いから/
重いから」が 15.3%と続いている。
 20 代以下は「ツアーに含まれていたから」が比較的高い。30 代、40 代は「小さな子どもが
いるから」が高い。50 代や 60 代以上は「旅行中の移動がしやすいから」が高い。
 子どもの同伴がある人は「小さな子どもがいるから」が高く、グループ人数が 5 人以上も小
さな子どもがいるから」が高い。
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
20代以下
30代
40代
50代
(58)
(74)
(117)
(65)
(339)
%
旅行中の移動がしやすいから
%
66.1
ツアーに含まれていたから
15.3
荷物が多いから/重いから
15.3
ホテルへ行くのに便利だから
他に適当な交通手段がないから
-10.4
6.1
-1.8
-0.5
6.8
-1.3
1.8
0.7
-6.8
-6.1
-1.0
-1.5
13.3
0.8
4.4
-3.1
0.1
6.7
-0.8
2.7
0.7
0.0
その他
0.9
0.8
0.5
19.6
-22.7
-1.2
費用が安いから
%
12.4
7.7
-4.6
9.1
いっしょに旅行する人数が多いから
4.3
-13.6
11.5
%
-0.3
13.5
-1.5
(14)
%
-10.7
-4.0
22.7
小さな子どもがいるから
%
60代以上
17.1
-2.0
-2.2
14.6
-0.1
0.4
0.0
-2.7
-0.9
-0.9
各属性の値は全体値との差
子ども同伴有無
全体
(339)
あり
なし
1-2人
3-4人
(120)
(203)
(141)
(137)
%
旅行中の移動がしやすいから
66.1
ツアーに含まれていたから
22.7
小さな子どもがいるから
15.3
荷物が多いから/重いから
15.3
ホテルへ行くのに便利だから
他に適当な交通手段がないから
いっしょに旅行する人数が多いから
グループ人数
%
%
-12.8
27.2 -15.3
11.5
9.1
1.4
0.3
-2.3
-15.3
%
-16.1
-2.3
6.6
25.4
4.7
-3.0
-3.2
2.9
3.2
6.0
-3.6
-2.3
2.4
1.5
-2.2
-0.6
2.6
6.8
%
7.7
0.0
-1.0
(54)
%
7.3
5人以上
6.5
-4.8
-1.1
-6.1
-2.4
費用が安いから
2.7
-0.2
0.3
0.1
その他
0.9
-0.9
0.6
0.5
│27│
3.9
22.8
0.9
-0.2
-2.7
-0.9
レンタカー利用の不満点
 レンタカー利用上の不満点は、
「クルマを借りるまで時間がかかる」が 38.1%と最も多い。
「空
港で待たされる」が 13.9%、
「営業所内での手続きが長い」が 10.6%、
「那覇市中心部が渋滞
している」が 10.6%、
「那覇市内の交通規制がわかりにくい」が 10.0%と続いている。
 50 代、60 代以上は「クルマを借りるまで時間がかかる」が比較的高い。20 代以下は「那覇
市中心部が渋滞している」
「那覇市内の交通規制がわかりにくい」「宿泊ホテルの駐車場が有
料」が高い。
 子どもが同伴の人や、グループ 5 人以上では「クルマを借りるまで時間がかかるが」高い。
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
20代以下
30代
40代
50代
(58)
(74)
(117)
(65)
(339)
%
クルマを借りるまで時間がかかる
38.1
空港で待たされる
%
営業所内での手続きが長い
10.6
那覇市中心部が渋滞している
10.6
那覇市内の交通規制がわかりにくい
10.0
9.0
宿泊ホテルの駐車場が有料
9.4
9.6
空港周辺の道路の渋滞している
8.6
営業所から空港送迎が遅い
その他
6.6
9.4
-1.6
3.9
0.4
-4.4
3.7
-1.2
-4.4
-0.5
-2.3
-2.3
-10.0
0.1
-3.4
-0.2
-9.4
2.2
-3.5
-3.3
-3.0
11.9
-1.1
-3.4
4.7
%
6.5
3.2
-2.5
-2.0
%
2.1
-4.4
-1.8
(14)
%
-0.3
-15.7
13.9
%
60代以上
5.2
1.3
2.8
2.7
10.8
-1.5
4.5
-2.6
2.4
1.4
-2.3
各属性の値は全体値との差
子ども同伴有無
全体
(339)
あり
なし
1-2人
3-4人
(120)
(203)
(141)
(137)
%
クルマを借りるまで時間がかかる
%
38.1
空港で待たされる
グループ人数
-1.2
1.9
-2.1
-1.8
3.6
-1.7
-3.5
営業所内での手続きが長い
10.6
那覇市中心部が渋滞している
10.6
那覇市内の交通規制がわかりにくい
10.0
-0.8
0.8
宿泊ホテルの駐車場が有料
9.4
-2.7
1.9
空港周辺の道路の渋滞している
8.6
-4.4
2.7
営業所から空港送迎が遅い
その他
4.7
9.4
%
-4.1
5.2
13.9
%
3.7
-6.4
2.0
0.6
│28│
-0.8
0.5
5人以上
(54)
%
%
-3.8
15.6
-0.8
2.8
4.0
6.4
2.1
-4.0
-8.7
-0.5
-0.2
-2.6
1.5
5.6
0.5
-5.7
-2.0
-1.2
-0.4
0.4
-0.2
0.8
0.9
-0.1
レンタカー利用での不安感
 レンタカーの運転利用に不安を感じる人は「とても感じる」
「やや感じる」を合わせて 21.3%
である。
「まったく感じない」
「あまり感じない」のほうが多い。
 20 代以下が不安を感じることが比較的高い。旅行回数が少ないほど不安を感じていることが
高い。
 子どもの有無やグループ人数ではそれほどの差異はない。
年代別
全体
20代以下
30代
40代
50代
60代以上
初めて
2-3回目
4回目以上
(58)
(74)
(117)
(65)
(14)
(95)
(123)
(120)
(339)
%
無回答
2.7
まったく感じない
14.5
旅行回数
1.7
%
13.8
0.0
%
%
0.0
6.0
21.6
12.3
%
%
7.1
0.0
3.2
%
3.3
8.4
16.3
12.8
%
1.7
17.5
25.3
あまり感じない
36.2
37.2
41.5
35.0
32.4
31.7
64.3
51.7
28.4
20.7
どちらともいえない
18.9
とても感じる
2.4
1.7
21.3
27.6
とても+やや感じる
27.7
28.2
21.6
(339)
15.4
1.4
2.6
3.1
7.1
0.0
5.3
2.4
6.7
0.0
23.0
18.0
18.5
7.1
34.8
25.2
6.7
グループ人数
あり
なし
1-2人
3-4人
(120)
(203)
(141)
(137)
%
%
無回答
2.7
まったく感じない
14.5
あまり感じない
37.2
どちらともいえない
24.5
やや感じる
18.9
23.3
とても感じる
2.4
21.3
6.7
0.0
%
0.7
16.3
17.0
11.7
%
5人以上
(54)
%
4.4
3.7
7.4
14.6
40.7
とても+やや感じる
34.2
22.5
22.8
15.4
子ども同伴有無
全体
29.5
21.4
25.9
やや感じる
23.6
23.0
24.5
38.9
39.7
22.5
33.6
24.1
25.9
26.6
24.1
15.8
15.6
1.7
2.5
2.8
2.9
0.0
25.0
18.3
18.4
23.3
22.2
│29│
20.4
22.2
%
%
〔6〕レンタカーについて要望するサービス
 レンタカーサービスで要望するサービスは「空港で返すことができる」が 47.5%と最も多い。
次いで、
「ホテルで借りることができる」が 25.4%、
「ホテルで返すことができる」が 23.3%、
「必要な時だけ利用できる」が 15.9%、「リムジンバスとレンタカーの組み合わせ利用がで
きる」15.6%と続いている。
 20 代以下は「必要な時だけ利用できる」が比較的高い。30 代では「空港で返すことができる」
が高い。50 代は「ホテルで借りることができる」「リムジンバスとレンタカーの組み合わせ
利用ができる」が高い。
各属性の値は全体値との差
年代別
全体
20代以下
30代
40代
50代
(58)
(74)
(117)
(65)
(339)
%
空港で返すことができる
47.5
ホテルで借りることができる
23.3
必要な時だけ利用できる
15.9
リムジンバスとレンタカーの
組み合わせ利用ができる
15.6
空港到着時に予約利用できる
ホテルで予約できる
その他
特にない
%
-0.9
25.4
ホテルで返すことができる
到着時はリムジンバスで、
帰りはレンタカー利用
%
-3.8
2.6
-3.0
6.5
10.9
6.5
-0.4
0.3
-0.3
12.4
3.1
5.5
9.0
-1.5
3.4
2.7
-0.4
2.4
-0.3
-0.2
-0.3
1.3
-4.7
初めて
2-3回目
(95)
(123)
%
空港で返すことができる
47.5
ホテルで借りることができる
%
-9.6
25.4
ホテルで返すことができる
5.1
23.3
15.9
0.9
リムジンバスとレンタカーの
組み合わせ利用ができる
15.6
1.2
到着時はリムジンバスで、
帰りはレンタカー利用
ホテルで予約できる
その他
特にない
10.9
6.5
3.8
-3.3
-0.3
12.4
%
-0.8
│30│
10.0
-2.6
-1.2
1.9
-3.3
-2.1
-0.4
-0.6
0.3
(120)
%
2.0
必要な時だけ利用できる
空港到着時に予約利用できる
4回目以上
-2.8
1.6
0.7
-1.4
0.5
-0.1
-0.8
3.5
-1.4
2.0
0.5
2.2
-0.3
-1.6
3.3
9.0
各属性の値は全体値との差
(339)
-6.5
6.8
旅行回数
全体
-1.3
-0.1
2.9
-0.3
5.3
-5.1
-4.5
-2.4
-4.0
2.9
1.2
-3.8
%
-18.9
8.4
-1.9
-1.4
-4.8
3.8
1.7
-3.2
-0.7
2.9
%
-3.9
-5.1
-3.5
(14)
%
9.3
3.9
60代以上
レンタカーについて要望するサービス
 レンタカーサービスに対する要望点は、子どもの同伴がない人は「空港で返すことができる」
が比較的高い。
 グループ人数が 3~4 人では、
「ホテルで借りることができる」
「リムジンバスとレンタカーの
組み合わせ利用ができる」が高い。5 人以上では「ホテルで借りることができる」
「ホテルで
返すことができる」が高い。
各属性の値は全体値との差
子ども同伴有無
全体
(339)
あり
なし
1-2人
3-4人
(120)
(203)
(141)
(137)
%
空港で返すことができる
47.5
ホテルで借りることができる
25.4
ホテルで返すことができる
23.3
必要な時だけ利用できる
15.9
リムジンバスとレンタカーの
組み合わせ利用ができる
15.6
空港到着時に予約利用できる
到着時はリムジンバスで、
帰りはレンタカー利用
ホテルで予約できる
その他
特にない
10.9
%
3.8
-3.8
-2.9
-3.0
-1.6
-0.6
-0.7
-0.9
-1.4
3.5
0.3
-0.3
-0.2
│31│
%
1.7
-3.1
8.4
-1.9
4.2
2.9
1.2
6.3
-5.1
-2.9
-4.5
9.0
-1.5
-3.8
-2.4
0.5
-4.9
%
-3.2
-5.1
-1.7
5人以上
(54)
%
9.3 -3.9
-2.1
12.4
%
-0.8
6.5
グループ人数
-0.1
2.9
-0.4
-0.3
2.1
2.7
2.8
2.4
1.8
-0.3
1.3
-4.7
2.9
1.6
-8.7
〔7〕リムジンバスの認知と利用意向
 空港リムジンバスに対する認知は、
「あることを知っている」という知名が 35.7%である。
「利
用したことはないが、よく知っている」(内容理解)が 4.7%。「これまでに利用したことが
ある」が 5.0%である。認知の合計は 45.4%でレンタカー利用者の半数近い人が知っている。
 20 代以下の認知率は低いものの、40 代からは知名率が高く、50 代以上では経験率も比較的
高い。
 旅行回数が 4 回目以上は認知率が比較的高い。
年代別
全体
30代
40代
50代
60代以上
初めて
2-3回目
4回目以上
(58)
(74)
(117)
(65)
(14)
(95)
(123)
(120)
(339)
%
2.9
無回答
旅行回数
20代以下
1.7
%
1.4
%
%
0.0
6.8
41.5
まったく知らなかった
51.6
%
0.0
%
%
4.2
1.7
38.3
42.9
42.7
59.5
2.4
%
57.7
61.1
72.4
21.4
46.7
46.2
あることは知っている
39.3
35.7
29.3
21.4
33.8
30.5
22.4
利用しことはないが、
よく知っている
これまでに
利用したことがある
認知 計
4.6
6.0
4.7
5.0
1.7
1.7
2.7
2.7
5.1
7.7
45.4
25.8
39.2
50.4
58.5
子ども同伴有無
全体
(339)
無回答
2.9
まったく知らなかった
51.6
57.1
あり
なし
1-2人
3-4人
(203)
(141)
(137)
%
5.8
48.3
1.5
6.7
6.5
6.7
34.8
39.9
60.1
グループ人数
(120)
%
4.1
3.2
1.1
14.3
%
53.7
2.1
56.0
%
5人以上
(54)
%
4.4
48.2
1.9
46.3
35.2
あることは知っている
35.7
36.7
35.8
34.5
36.9
利用しことはないが、
よく知っている
これまでに
利用したことがある
認知 計
7.4
5.8
4.9
5.0
5.0
4.2
5.4
2.1
2.8
5.8
45.4
45.9
44.8
41.8
47.4
4.7
│32│
9.3
51.9
%
%
リムジンバス利用の検討の有無
 空港リムジンバスを利用してみようと検討したことがある人は 11.2%。ほとんどの人は旅行
の計画の時点で視野に入っていない。
Q11 で利用経験なしの回答者
N=312
年代別
全体
(312)
%
無回答
6.4
利用を考えたことはない
82.4
旅行回数
20代以下
30代
40代
50代
60代以上
初めて
2-3回目
4回目以上
(56)
(71)
(103)
(60)
(12)
(90)
(112)
(110)
3.6
78.6
%
1.4
%
%
10.7
90.1
77.7
%
5.0
%
8.3
85.0
91.7
これまでに
検討したことがある
11.2
17.9
8.5
11.7
%
4.5
2.7
83.9
86.4
11.6
10.9
13.3
75.6
11.1
10.0
0.0
│33│
%
%
リムジンバスの利用意向
 空港リムジンバスの利用意向は「ぜひ利用したい」が 14.2%、「まあ利用したい」が 18.3%
で、合計は 32.5%である。レンタカー利用者の 3 分の 1 は利用意向がある。
 20 代以下は利用意向が比較的高い。旅行回数で初めての人も以降は比較的高い。回数が増え
ると意向は低くなる。
 子どもの同伴の有無やグループ人数では、利用意向にそれほどの差異はない。
年代別
全体
30代
40代
50代
60代以上
初めて
2-3回目
4回目以上
(58)
(74)
(117)
(65)
(14)
(95)
(123)
(120)
(339)
%
無回答
4.4
まったく利用したくない
8.0
あまり利用したくない
旅行回数
20代以下
3.4
5.2
%
1.4
%
%
7.7
9.5
3.1
7.7
7.7
6.9
12.2
11.8
9.4
%
%
%
5.3
2.1
7.1
9.8
8.4
14.3
3.3
13.8
21.5
%
%
5.0
10.8
12.5
14.3
36.2
どちらともいえない
35.8
43.4
45.9
46.2
39.8
28.6
52.5
44.6
22.4
28.4
14.3
まあ利用したい
18.3
20.3
19.7
10.8
10.8
9.4
12.3
31.1
29.1
23.1
25.9
ぜひ利用したい
利用意向 計
21.4
14.2
32.5
48.3
子ども同伴有無
全体
(339)
4.4
まったく利用したくない
8.0
あまり利用したくない
11.8
35.7
なし
1-2人
3-4人
(203)
(141)
(137)
6.7
3.0
%
7.4
2.1
5.7
7.5
10.8
13.3
12.8
%
43.4
40.8
45.3
まあ利用したい
18.3
20.8
16.7
ぜひ利用したい
14.2
13.3
14.3
利用意向 計
32.5
34.1
31.0
48.4
33.4
│34│
5人以上
(54)
%
%
6.6
5.6
10.2
9.3
11.7
どちらともいえない
17.1
グループ人数
あり
%
12.5
20.0
6.7
(120)
%
無回答
16.3
11.1
35.8
40.7
22.6
18.5
13.5
13.1
14.8
26.3
35.7
33.3
53.2
12.8
19.2
【使用した調査票】
│35│
III. 事業者ヒアリング調査(1)
3-1 調査の概要
① 調査の目的
:空港から入域する観光客の空港到着後の交通手段につき、空港リムジンバス運
営事業社及びレンタカー協会を対象として、繁忙期の那覇空港での観光客の待機時間の課題、
実態などを明らかするとともに、主にリゾート地区への利用客送客の現状課題や認識を明らか
にして、入域観光客の交通手段の問題解決のための資料を得る。
② 調査の方法
:調査員による対面聞き取り調査
③ 調査実施期間 : 2015/2/23(月)
・2015/2/24(火)
④ 調査対象事業社
:1.沖縄バス
2.琉球バス
3.沖縄県レンタカー協会
3-2 結果のまとめ
【バス、レンタカーの利用状況】

リムジンバスの利用実績は増加傾向にある。現在年間で 15 万人の実績がある。

ホテルから空港までの乗車で、積み残しが出ている場合がある。満席情報を後のホテルに
出しても、バスの本数が少ないため、ホテルでの対応をお願いしている。

バスルートは年度ごとに見なおしているため、利用者とホテル最新の情報を提供できてい
ない。

レンタカー営業所の立地が限られている。そのため送迎車が増えている。
現在、約 110 台の送迎車がある。

増加する送迎車をタイミングよく状況上に停車させられず、利用者を待たせる結果となっ
ている。

レンタカー営業所の立地により、送迎そのものに時間がかかっている。
【共通課題】
容量の限度を超えているため、利用者も含めたステークホルダー間の調整が必要と認識されている。

空港の到着受入容量の問題。観光客の到着ピーク時には限られた空間に利用者があふれて
いる。

バス、タクシー、レンタカー送迎車の乗降場の容量の問題。調整できるのかどうかも含め、
利用方法の調整が求められている。

トップシーズンでは、レンタカー利用者が既に飽和状態にあると考えている。分散化も含
めた調整が望まれる。

リムジンバスは認可事業のため、柔軟に増便の対応ができない

経営上、リムジンバスに対する投資のリスクも負っている為、意思決定は慎重とならざる
を得ない。
│36│
3-3 ヒアリングの詳細
対
象:沖縄バス、空港リムジンバスセンター
実施日:2015 年 2 月 23 日
バスの運行状況について/利用客について

飛行機の到着の遅れもあり、リムジンバスの出発・到着時間と合わない場合もある。特に昼ご
ろの飛行機到着遅延により、お客様が予定していたバスが先に出てしまうことがあるようだ。

空港では、荷物に降車地別にタグをつけてバスに載せている。

夏の繁忙期に空港行きの便で積み残しが出た事案がある。積み残しのお客様には、別で車を用
意して対応するケースがある。ホテルから積み残しのお客様が出た場合や出そうな場合などは
ホテルで対応してもらえるようお願いしている。

ホテルでもチケットを販売しているが、便指定というチケットでもないため、ホテルでもお客
様の利用人数やどの便に乗るかという情報もホテルでは把握していないようだ。バス運行の対
策をあらかじめ立てられないが、チケットの販売をホテルでしないでともいえない。

以前は予約制だったが、局から路線と同じようにする指導があった経緯がある。路線バスと同
じとなっている。

基本的にはホテルのエントランス(車寄せ)までは乗り入れている。その他のホテルは、バス
の停留場所までの送迎車を出しているホテルもある。

中国、香港からの観光客の利用が増えている。中国、韓国は家族単位で来ていて、多いときは
15、6 名で来るのでレンタカーよりもバス利用が好まれているかもしれない。レンタカーを運転
できる免許証を所持していないことも理由かもしれない。

ホテル間の区間利用では、月で見たら 10 名程度いる。スパやマッサージなどを利用する方がま
れにいる。

料金は行先のホテルごとに違うので、発券数は把握している。バスは 40 人乗りで運用している。

センターで 6 名。運転手が 6 名、琉球バスも同じぐらい。運転手は路線バスも持ちながら。沖
縄バスの場合は、ほぼ担当として専属がいる。そうしないと要領がわからない。

拘束時間が伸びるので、時間に対する残業手当はある。リムジンだからという手当は無い。
リムジンバス利用者からのクレームについて

積み残しの時の対応にかかってくる。クレーム、問い合わせはリムジンセンターに電話で入る。
お客様が旅行から帰宅後にメール、HP でたまにクレームが入ることがある。

ホテルのコースの中の最後のホテルで積み残しが発生する。積み残しの対策で、現在は 25 名ほ
ど乗った時点(40 人乗りバス)で、事前にセンターに連絡がある。残りのホテルに連絡して、
対応をお願いしている。

ホテル側からも団体がいる場合は、センターに事前に連絡をもらうことになっている。
│37│
リムジンバスの利用向上について

現在、4 コースあるが、6 台のバスで運行している。夏場のシーズンは、9 台動かしている。琉
球バスも沖縄バスも同じ対応だと思う。

コースごとに、バス会社を分けている。沖縄バスは、B と C、バスの本数については、2社で打
ち合わせを行って決めている。

マックスバリュー石川店は、県側の実証実験として始まったもので、利用者はかなり少ないが
現在もまだ続けている。地元の人がマックスバリューにとめて空港まで行くというケースの方
が増えてきているようだ。
利益について

今年度は利益が出るようになった。4月から利益が出てきている。

団体の観光バス(貸切バス)もかなり増加していて、車数が足りない、追いつかない。

現在、リムジンバス用に 2 台増やすとともに、次年度からは新たにコースも増やそうと考えて
いる。

以前は、観光バスの流用であったが、H26 年度からリムジンバス専用として 9 台登録している。
観光バスは別で登録している。

前年度との比較は、取っているが・全体的な比較にとどまる。運行形態が毎年変えているため
詳細な比較はしていない。コースについてもやり直している。

バス会社が 4 社、5 社で運営していた時代と比べると、今年から利益がでたこともあり、安定し
てきたと感じている。
リムジンバスの課題

たくさんのお客様に利用してほしいと考えているが、人員及びバスの確保が難しい。会社の体
力的に大幅に台数を増やせない。国際環境の変化によって中国観光客も増減が定かではない面
で不安である。

路線バスの認可の仕組み上でも、使用するバスの台数は急に増やすこともできないし、簡単に
大型のバスに変えることもできない。

県の要望も聞きながら、JTB や自社の都合からなど毎年コースが変わっている。

ホテル側からすると、所要時間が変わっても空港へのアクセスは変わらないから特に要望はな
いが、便数が変わる場合には要望があるのではないか。

貸切料金制度が改定され、以前のような安売りが出来ない状況にある。他のバス会社はインバ
ウンドの観光貸切バスに向いていて、現状ではリムジン事業には関心を向きにくい状況にある。
空港、レンタカー、ホテルに対する要望事項など
空港でのピックアップについて

一般の車の滞留もあるし、二重駐車が多くなってしまう現状もある。空港の到着口の車両の停
車による混雑で大変な状況にある。駐車場所の確保、リムジンバス、路線バス、レンタカーの
送迎バス、タクシーなどの発着スペースや待機駐車スペースの確保をお願いしたい。

一般車両の駐車スペースが不足していることも原因になっているのではないか。また、一般駐
車場の入口も分かりにくい。一般車両の駐車場利用の誘導はしてほしい。
レンタカーについて

レンタカー客のピックアップについても、スペースの融通など極力スムーズにいくように協力
│38│
もしている。

リゾート地のホテルでレンタカーを受け取ったり、返却したりできるようなシステムが無いの
で、那覇市内がレンタカーで混雑している。
ホテル側について

リムジンバスにお客を案内する場合、外国人の利用でトラブルになることがある。中国人がき
ちんと並ばない。ホテルで利用客に説明することやコントロールをしてほしいと考えている。
情報発信/その他

従来のパンフレットや HP を通して。次年度から専用の HP を開設していく予定だが、まだ、時
期が未定。利用者も外国人が増えてきているようなので、中国、韓国語、香港、英語に対応す
る予定。

琉球バスとも月 1 回程度、定期的打ち合わせを行っている。年度末のため来年度の計画作成時
期になるので、今は頻繁に打ち合わせを重ねている。
今後のリムジンバスのあり方

以前の西海岸地区の路線バスがある時代から、この路線を守る気持ちでいる。今後も琉球バス
と 2 社で続けていくべきものであると考えているが、スタート当初から赤字が続いていたこと
もあり、細々とでもやっていこうと考えている。
│39│
対
象:琉球バス交通
実施日:2015 年 2 月 24 日

昨年度(13 年 4 月~14 年 3 月)は琉球バスで 1 日 24 台。エアポートライナーを単独で走らせ
ていた。約 8 万人の利用があったが、1 社でやっていたため採算が取れなかった。

また、かつて 4 社でやっていた時もバスの台数が多く、採算を取るのが難しく、撤退した経緯
がある。

現在は沖縄バスと 2 社共同で 11 台走らせている。月 1 万人、夏場は 2 万人の利用がある。今期
は、15 万人を超える見込みである。来期も続けていこうと考えている。台数を増やしていくこ
とも考えているが、次年度は現状のままで、コースの改定を検討している。
利用状況について

個人客が増加傾向にある。今後もお客が増えてくると見込まれる。本来は、便数など増やすべ
きかもしれない。

利用者が増えているのは明白である。外国人客も増えている。ターミナルでチケットを購入す
る香港の方も多いようだ。

通常の路線バスと比較すると、ある程度定時性を保っている。特に高速に乗って名護から下っ
てホテルを回り乗客を降ろしていくことで時間も早くなり、効率がよくなっている。

どのホテルで乗ったかは、集計はしている。バスのコースの中で集客の多いホテルがどうして
もメインになる。現在停まっていない他のホテルまで含めてコースを考えることは難しいが、
コースの見直しは必要と考えている。

満席になった場合、通常はリムジン用に 40 人定員のバスを使用しているが、夏場には、台数、
シート数を増やして、60 人乗りの一般の貸切用観光バスを追加して対応したりしている。7 月
から 9 月は、倍に増やして対応している。

顧客からの問い合わせ対応はリムジンバスセンターでやっている。

ギリギリの時間のバスではなく、早めのバスに乗るようにホテル側からもお客に勧めてもらっ
ている。

空港発の時点で満席ということはほとんどないが、宜野湾でコンサートがあった時は、団体が
入って満席になったことがあった。

空港で発券する場合は、満席となった時点で発券はしない。

空港発の場合は飛行機の到着に合わせてやっているが、本数が少ないので到着遅れがあると先
にバスが出てしまう場合もある。

リムジンバスの時間に合わなかったお客さまには既存の路線バスの案内をしたりしている。

以前は予約制の貸切バスでやっていが、現在は国からの指導で路線バス扱いになった。路線バ
スだと増便の手続き、認可が下りるかどうかという課題もある。コースを変えるのも認可が下
りるまで手間がかかる。簡単にできない部分もある。
│40│

以前に比べると、ある程度、認知はされていると考えていた。空港でチケットを販売する量も
増えている。以前はお客様がホテルに着いてからリムジンバスの存在を知るというところだっ
た。

2 次交通の役目としては、本数を増やしていかなければならないと考えている。当初は、もう 1
社も参加してほしかったが、赤字が続いていたこともあり、成立しなかった。

リムジンバスに台数を増やすと貸し切り観光バスが足りなくなる場合もある。しかし、貸切料
金の改定の影響もあり、団体客が減少する可能性はあると考えている。

2 社で共同運航をしてから経営的に改善されたので、リムジンバス事業はこれからというところ。
単独でやっても事業をやってもバスの台数確保もが難しく、利用者も増やすことはできなかっ
た。

これまで赤字だったが、今年度から利益が出るようになった。昨年度から、那覇市内を回らな
いコースを設定したので、効率も良くなった。

今後も動向をみながら続けたい。観光客が個人にシフトしていっているところもあり、団体客
の割合が減っていく中で、リムジンバスが今後も必要と考えている。

将来的には、リムジンバス単独の専用会社でも成り立つようになるとは思うが、これからとい
うところ。現段階では何とも言えない。

現在は、北部に特化してやっているが、本来は南部も含めて全島を網羅的にしていかなければ
いけないと考えている。
空港に対する要望について

空港設備の整備が難しいところはわかるが、規模も小さく、スペースが不足しておりリムジン
バス、レンタカー、路線バス、シャトルバスが同じスペースを共同使用している。場所を分け
ることも必要ではないか。利用者のピックアップのために二重駐車が行われて、利用者にとっ
て危険な状態が続いている。

国際線の利用者は、国内線ターミナルとの間の屋根のない通路を歩いており、雨の日は濡れて
移動することになる。
│41│
対
象:沖縄県レンタカー協会
実施日:2015 年 2 月 24 日

協会の役割で大きいのは沖縄でレンタカー会社を新規で設立するときに必要な手続きや書類作
成の手伝いをする。すでに県内で営業している大手のレンタカー会社はほとんどが県外のフラ
ンチャイズで、本土の本社がすべての書類作成と手続きを行っている。現在協会加盟のレンタ
カー会社は 27 社で沖縄だけのレンタカー会社が約半分。協会に加盟していない会社も多数ある。
加盟していなくても特に問題はない。

空港の送迎バス乗り場はレンタカー協会として場所を 9 台分確保している。レンタカー各社合
計で約 110 台の送迎車を持っている。9 台分のスペースでお客様をピックアップするので、送迎
車を着けられずお客様を待たせている事態に陥っている。特に、お客様が集中する 11 時から 4
時までの間にお待たせすることが常態となっている。そのためピックアップするために二重駐
車が行われることにもつながっている。

レンタカーは 10 年前なら県内での稼働台数は 5,000 台ほどだったが、2014 年で 30,000 台を超
えている。多くの観光客に多くのレンタカーを短時間で貸し出すこと自体がすでに限度を超え
ている。

レンタカーのお客様は夏場と冬場は家族連れが多く、2 月~3 月は卒業旅行など学生が多い。11
月から 1 月くらいまでは、修学旅行客が多いため、レンタカー客は少なくなる。

外国人(台湾)を中心として利用者が増えている。カーナビが 4 か国語対応になってから増え
てきた。

リピーターは、空港で待たせられることがすでに分かっている。昨年 JTB が作った商品で、レ
ンタカー貸渡し場までのタクシー料金 500 円がセットになったレンタカー商品が売れた。お客
様も待たされることでイライラが増している結果と考えられる。

レンタカー会社としては、これ以上お客が増えても対応できないのが現実である。レンタカー
ニーズが増加していることに対して、キャパオーバーになりながらも対応している。

二重駐車問題や空港混雑の解決のためレンタカー協会としては、空港の状態の改善について国、
県に陳情している。那覇空港のインフラ不足を理解してもらうためレンタカー利用が多い北海
道の新千歳空港のケースも調査し、説明を行っている。

将来、滑走路が増設されて、お客様が増え、レンタカーに対する需要が高まっても、現在の空
港の設備インフラでは対応できない。さらに混雑が増すばかりで、観光客の不満が高まるだろ
う。

空港近くに待機のためのもっと大きな駐車場所やレンタカーの営業所を構えられないと現状で
も空港のアクセス問題は解決できないし、将来に向かってマヒ状態がさらに大きくなる。

一般車両がレンタカー送迎車やリムジンバスのレーンに入り、ピックアップすることも増え、
混雑に拍車をかけている。一般車の駐車場への誘導や拡張も必要と考える。
│42│

バス会社とレンタカー会社は、繁忙期ピークが違うのでお互いの閑散時期にバスの待機場所を
レンタカー送迎車の待機場所として融通をきかせるように陳情している。現状は自前の送迎バ
スを減らして、バス会社からバスをチャーターしてバス用の駐車場を利用できるように取り組
むようにしている。

レンタカー会社では、従業員を集めようにもなかなか集まらず、外国人を雇ったりしている。
レンタカー会社に就職しても、きれいな仕事ばかりではない。クルマの洗車・整備やクルマの
移動などきつくて汚い仕事も多い。そのために敬遠されがちである。ホテルも客室清掃など同
じ状況と聞く。外国人を雇用しやすいように規制を緩和するように国に陳情している。
中部地区へのレンタカー配置について

レンタカーの基地を土地が余っているからといって中部にもっていくことは、観光客のレンタ
カーに対するニーズをわかっていない。観光客は空港に着いたら、その場でレンタカーを借り
出したいと考えている。

昔は、ホテルへレンタカーを配車するという仕組みだったが、旅行パック商品として空港でレ
ンタカーを貸し渡しするという形になってから、それが主流となり、現在に至っている。ホテ
ルへ配車するほうが、効率はよいと思う。

ホテルにリムジンバスで到着し、ホテルでお客様が必要な時間だけレンタカーを使うという旅
行もありだと思う。

公共交通としてバス、タクシーが優先されるのはわかるが、実際のニーズが 7 割あるのでレン
タカーの役割も重要であることを充分理解してほしい。

バス、タクシーをライバルとして思っていない。観光客の脚として、空港からのアクセス手段
として共存していくものと思う。

レンタカーを貸し出すまでの時間を短縮できないかと考えている。免許証の確認・コピー、注
意事項の説明など貸し渡しにあたりすることは多い。現に那覇市内のバスレーン規制の件を伝
えても、検挙される観光客は後を絶たない。県外でバスレーンの規制違反で捕まることがなく、
沖縄で検挙されるとは考えていないようだ。注意事項はひとり一人に徹底しなければならず、
一人当たりにかかる時間の短縮は難しい。
│43│
IV. 事業者ヒアリング調査(2)
4-1 調査の概要
① 調査の目的
:空港リムジンバスを組み込んだ旅行ツアー商品を造成、販売する事業社に対し、
告知方法、販売状況及び販売店、利用者等の反響、販売効果についてヒアリングし、資料を得る。
② 調査の方法
:調査員による対面聞き取り調査
③ 調査実施期間 : 2015/3/6(金)
④ 調査対象事業社
:株式会社JTB国内旅行企画 沖縄事業部
4-2 結果のまとめ

「エース JTB」の平成 26 年度における送客取り扱い総数は、前年に比べ 107~111%と拡大
状況

沖縄方面旅行において定番のレンタカー付きプランは特に好調

飽和するレンタカー需要を分散させ、受け入れキャパシティーの拡大化に取り組む必要が
ある

平成 26 年 4 月からの個人旅行者向けツアー(エース JTB)でのバス利用者は約 14,000 人(11
ヶ月間)

当初の想定予測には達していないものの好調という認識

商品造成上の課題として、造成時期にバスの時刻表、行程が決定しておらず、掲載、紹介
が困難

那覇空港への到着、発着時間帯に合わせた乗り換えの便の良い運行形態が販売店、利用者
から求められている

27 年度4月からの夏季商品ではさらに取り組みを拡充して展開を図る予定

バスに限らず、二次交通網に対する要望として、空港内の誘導、乗降場の配置など空港機
能面で観光客目線に立っていないと感じている。

タクシー乗務員、特に個人タクシーの乗務員の対応が悪く、乗客に行き方を尋ねるなど観
光客への対応を意識していない

空港バス停車場において、バス待機時に大型バスは一時駐車場が利用できるが、事業者が
保持するマイクロバスは利用できていない。結果、交通量の増加と混雑につながっている
と感じている。
│44│
V. 関連事業社調査(中北部リゾートホテル)
5-1 調査の概要
調査の目的空港から入域する観光客の空港到着後の交通手段に付き、主にホテルを対象として利用上
の課題を明らかにし、空港リムジンバスの利用促進のための資料を得る。
① 調査の方法
: 郵送調査
② 調査実施期間 : 2015/1/29(木)~2015/2/24(火)
③ 調査対象者
: 中北部リゾートホテル 40 ヵ所
④ 回収サンプル数
⑤ 調査項目
: 24 サンプル
:
リムジンバスの利用者/到着客の受け入れ方法/レンタカーの利用方法/ホテル駐車場の状況
/リムジンバスで到着した宿泊客の出発方法/バスチケット販売方法の問題/空港リムジンバ
スの不満点/空港リムジンバス今後の停車意向と理由/アクセス方法の案内/空港リムジンバ
スに対する要望点
5-2 結果のまとめ

宿泊客の多くはレンタカーで到着し、レンタカーを利用して外出している。

駐車場の収容台数はトップシーズンには不足しているホテルがある。

バスのチケットの販売時に、予約制でないこと(乗れない可能性があること)で利用客への対
応に苦慮している。

リムジンバスで到着した宿泊客はリムジンバスで出発している。

ホテルへのアクセス方法を確保するために、多くのホテルでバスの停車を希望している。

宿泊客が希望する時間にバスがないことが不満としてあげられている。

ホテルの駐車場容量の限度があることから、レンタカーの利用を緩和させる対策が必要かもし
れない。

予約システムを作る必要よりも、現状では、必要時間帯のバスの提供座席数を増やすことで対
応できる可能性がある。
│45│
5-3 結果の詳細
宿泊客のレンタカー利用方法
ID
ホテル
1 ザ・ブセナテラス
2 SPA RESORT EXES
レンタカー利用者のレンタカー利用方法
滞在中は観光地への移動手段、夜間は夕食会場(店)への移動手段として殆どの方がレンタカー
で外出されます。
宿泊客の約9割がレンタカー利用されています。自分の好きな場所へ行けるレンタカーが便利なよ
うです。
3 喜瀬ビーチパレス
9割はレンタカーで外出し、観光している。
4 ベッセルホテルカンパーナ沖縄
観光で利用、70%-90%はレンタカーで外出。
5 沖縄残波岬ロイヤルホテル
観光、食事に利用されています。夏は9割位。
6 沖縄サンコーストホテル
観光地への移動手段で、ほぼレンタカーを利用されております。
7 AJ幸喜リゾートホテル
観光の国ツウ手段で100%
8 カフーリゾートフチャクコンド・ホテル
8割のお客様がレンタカーをご利用されています。場所が恩納村名ので空港からPickup、空港で
返却し滞在中は常にご利用されている方が殆どです。
9 沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ
観光地への移動はほぼ100%で外出されます。
10 ホテルゆがふいんBiSE
レンタカーを観光や移動の手段として!
11 ルネッサンスリゾートオキナワ
観光・外食時。8割以上(滞在中1度は外出する)
12 オキナワマリオットリゾート&スパ
観光・毎日
13 サンマリーナホテル
ほぼ観光。冬期にゴルフ利用者。
14 ホテルムーンビーチ
100%レンタカーで外出されます。
15 東京第一ホテルオキナワグランメールリゾート
主に観光のための交通手段として利用されてます。8割のお客様がレンタカーで外出されます。
16 ホテル日航アリビラ
観光及び外食でご利用されていると思われます。1日に2回~3回外出で利用されていると思いま
す。
17 リザンシーパーク谷茶ベイ
観光地に出かけていったり、食事をしに外出します。ほぼ100%外出して言えると思います。
18 ラグナガーデンホテル
不明
19 ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
集計なしの為、不明です。
20 コスタビスタ沖縄ホテル&スパ
観光に利用ほぼ100%がレンタカーで外出
21 ザ・リッツカールトン沖縄
主に近隣観光や外部レストラン利用時にレンタカーにて外出。9割のご宿泊ゲストはレンタカーご
利用の場合、外出されます。
22 ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
観光等で約8~9割
23 AJ恩納ビルリゾートホテル
外出で100%利用
24 JALプライベートリゾートオクマ
韓国並びに昼食・夕食の外食時に利用。
│46│
ホテル駐車場の状況
ホテル
ID
駐車場の
不足状況
駐車場
対策
1 ザ・ブセナテラス
無料
時期により不足
駐車スペース外(敷地内)で一時的にお預かりしています。
2 SPA RESORT EXES
無料
時期により不足
夏期などは、従業員駐車場もゲスト用として使用し対応しています。
3 喜瀬ビーチパレス
有料
時期により不足
従業員駐車場を利用している。
7 AJ幸喜リゾートホテル
無料
時期により不足
第2駐車場を利用
8 カフーリゾートフチャクコンド・ホテル
無料
時期により不足
9 沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ
有料
時期により不足
11 ルネッサンスリゾートオキナワ
無料
時期により不足
従業員駐車場を代用等
14 ホテルムーンビーチ
有料
時期により不足
イベントにより不足する場合(一時的に)近隣に駐車場を確保し、送迎車を運行。
15 東京第一ホテルオキナワグランメールリゾート
無料
時期により不足
不足した場合、いったんの車を預かり従業員駐車場等、空いたスペースに駐車しています。
17 リザンシーパーク谷茶ベイ
有料
時期により不足
お客様のKEYをお預かりして空いているスペースに駐車。
18 ラグナガーデンホテル
無料
時期により不足
20 コスタビスタ沖縄ホテル&スパ
無料
時期により不足
4 ベッセルホテルカンパーナ沖縄
無料
充分足りている
5 沖縄残波岬ロイヤルホテル
無料
充分足りている
6 沖縄サンコーストホテル
有料
充分足りている
10 ホテルゆがふいんBiSE
有料
充分足りている
12 オキナワマリオットリゾート&スパ
有料
充分足りている
13 サンマリーナホテル
有料
充分足りている
16 ホテル日航アリビラ
無料
充分足りている
21 ザ・リッツカールトン沖縄
無料
充分足りている
22 ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
有料
充分足りている
23 AJ恩納ビルリゾートホテル
有料
充分足りている
24 JALプライベートリゾートオクマ
有料
充分足りている
19 ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
有料
無回答
現在は工事中のため、ハイシーズンや団体のお客様がいらっしゃる際に不足することもあり
ます。従業員用の駐車スペースを開放します。そちらが離れたところにあるので送迎対応をさ
せていただきます。
メインの駐車場の他に第2,3,4の駐車場を用意しております。少々遠い駐車場へは送迎も
行っております。
コンベンションのイベントがある場合は、警備員が誘導。車をフロントで預かる。(宿泊ゲストが
主)
ホテル前、本社駐車場の開放。タクシー待機所利用。EV車充電スペースを利用。敷地内通
路利用。
十分ではないが足りている。
ホテル前駐車場にて100台~200台対応。ビーチへ宿泊ゲスト専用で約150台の駐車スペー
ス有。
バスチケットの販売状況
ホテル
ID
19 ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
14 ホテルムーンビーチ
チケットの販売
お客様は乗車券を購入した事により、自分の席が確保されたものと誤解されます。乗車できなかった際にクレームに
なります。
特に問題はありません。但し、停車ホテル以外でも発券して頂けたら業務的にスムーズに乗車できるようになると思
います。
22 ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
販売している。満席の状況が分からない時がある。特に繁忙期。
18 ラグナガーデンホテル
販売時に予約制で無いことを説明すると、お客様が不安がる。
17 リザンシーパーク谷茶ベイ
フロントにて発券を行っていることを知らずに、バス停で待っている人が多い。チケットに国内線、国際線と記入する
のが手間である。○をつけるだけにして欲しい。
11 ルネッサンスリゾートオキナワ
フロントにて販売。販売(発見)後に満席で利用できない場合。
13 サンマリーナホテル
予約制ではないので満席時の案内が難しい。
23 AJ恩納ビルリゾートホテル
No
16 ホテル日航アリビラ
乗車券の販売を行っていますが、特に問題はありません。
7 AJ幸喜リゾートホテル
15 東京第一ホテルオキナワグランメールリゾート
乗車券販売はしていない。
乗車券販売はしていない。
4 ベッセルホテルカンパーナ沖縄
特になし
1 ザ・ブセナテラス
特に問題はありません。
5 沖縄残波岬ロイヤルホテル
販売している。
3 喜瀬ビーチパレス
販売している。特になし。
9 沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ
販売しております。問題は特にありません。
20 コスタビスタ沖縄ホテル&スパ
販売しております。問題は特にありません。
10 ホテルゆがふいんBiSE
販売なし。
8 カフーリゾートフチャクコンド・ホテル
販売は一切行っておりません。
2 SPA RESORT EXES
販売を行っています。特に問題なし。
21 ザ・リッツカールトン沖縄
フロントにて販売しております。特に問題はございません。
│47│
宿泊客の出発方法
ホテル
ID
宿泊客の出発方法
19 ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
一部はタクシーで出発されます。
13 サンマリーナホテル
帰りの飛行機の時間により、タクシー利用あり。
1 ザ・ブセナテラス
必ずしもリムジンバスで出発しているとは限らない。観光TAXI等で出発する方もいらっしゃいます。
15 東京第一ホテルオキナワグランメールリゾート
空港リムジンバスを利用しているお客様を見た事がないので、お答えできません。
17 リザンシーパーク谷茶ベイ
時間帯が合わない場合は、タクシーや路線バス等。
3 喜瀬ビーチパレス
大体は空港リムジンバスで出発している。
21 ザ・リッツカールトン沖縄
大多数でリムジンバスですが、ご出発日にレンタカーされるケースとTAXIやハイヤー手配されるケー
スもあり。
20 コスタビスタ沖縄ホテル&スパ
タクシー、高速バス、路線バス
16 ホテル日航アリビラ
他の方法(タクシー・レンタカー)で出発するお客様もいると思います。
14 ホテルムーンビーチ
殆どのお客様は往復リムジンバスを利用されます。
8 カフーリゾートフチャクコンド・ホテル
ほとんどはリムジンバスでご出発されます。
11 ルネッサンスリゾートオキナワ
ほぼリムジンバス利用、稀にタクシー
2 SPA RESORT EXES
稀にTAXIで出発される方もいらっしゃいますが、ほぼ、リムジンバスで出発されます。
12 オキナワマリオットリゾート&スパ
リムジンバスの時刻がご都合に合わない場合は、タクシーをご利用になる場合があります。また、荷
物のご都合や観光のために、ホテルでレンタカーを手配なさる方もいらっしゃいます。
22 ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
リムジン又はタクシー
10 ホテルゆがふいんBiSE
両方。
9 沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ
路線バスやタクシーでのお帰りの方もおられますが、ほぼリムジンバスを利用されております。
4 ベッセルホテルカンパーナ沖縄
不明
5 沖縄残波岬ロイヤルホテル
不明
18 ラグナガーデンホテル
不明
バスの停車希望と理由
ホテル
ID
2 SPA RESORT EXES
11 ルネッサンスリゾートオキナワ
10 ホテルゆがふいんBiSE
1 ザ・ブセナテラス
19
ANAインターコンチネンタル万座ビーチリ
ゾート
5 沖縄残波岬ロイヤルホテル
バスの停車
非意向
意向あり
非意向
理由
EXESでは大型バスが駐車するスペースが十分にない事と、隣接するかりゆしオーシャンスパに停車する為、大きな問題
がない為。
運転免許を持っていない方、運転に不慣れの方、年配ゲスト
エントランスに大型バスが停車できないため
意向あり
お客様のアクセス手段が増えるか、お客様にとって良いのでは。
意向あり
お客様の交通手段として便利ではあるが、満席になるのではないかと、常に不安である。
意向あり
お客様の利便のため。
18 ラグナガーデンホテル
意向あり
宜野湾エリアへの交通手段が少ない為。
14 ホテルムーンビーチ
意向あり
空港から直結できる「アクセス」なので重要です。
意向あり
空港からホテルまでの移動手段を増やすため。
12 オキナワマリオットリゾート&スパ
意向あり
ゲストのニーズに合わせ必要だと思います。
24 JALプライベートリゾートオクマ
意向あり
公共交通機関が少ないエリアの為、特にインバウント客の取り込みでアクセスが不便等が、マイナスポイントとなっている。
16 ホテル日航アリビラ
意向あり
ご利用のお客様も多く、ホテルからお客様へご提案できる交通手段の1つとして今後も継続して頂きたい。
21 ザ・リッツカールトン沖縄
意向あり
停車頂いています
6 沖縄サンコーストホテル
東京第一ホテルオキナワグランメールリ
15
ゾート
非意向
当ホテルは空港からホテルまで往復送迎のシャトルバスを運行してますので、空港リムジンバスをご利用されるお客様は
少ないと思うからです。
13 サンマリーナホテル
意向あり
飛行機の時間に合うように運行して欲しい。
3 喜瀬ビーチパレス
意向あり
便利
20 コスタビスタ沖縄ホテル&スパ
意向あり
ホテルから、最寄りのバス停まで距離がある為、レンタカーを使わないお客様には好評である。
22 ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
意向あり
利用される方もいる為
7 AJ幸喜リゾートホテル
意向あり
レンタカー等の利用が出来ないお客様へのサービスの一つとして。
4 ベッセルホテルカンパーナ沖縄
意向あり
レンタカーを持っていないお客様の移動手段として。
意向あり
路線バスでのアクセスが不便な場所のため、レンタカーを利用できない方々の場合、タクシーかリムジンバスしか方法が
ない。
意向あり
路線バスより案内しやすい。
9
沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンス
パ
17 リザンシーパーク谷茶ベイ
8 カフーリゾートフチャクコンド・ホテル
23 AJ恩納ビルリゾートホテル
意向あり
非意向
│48│
宿泊客へのアクセス方法の案内
ホテル
ID
宿泊客への案内方法
1 ザ・ブセナテラス
レンタカー、空港リムジンバス、公共交通機関
2 SPA RESORT EXES
レンタカー、TAXI、リムジンバスを勧めています。リムジンバスは約1時間半ほどでホテルに到着できるのでお勧めして
います。
3 喜瀬ビーチパレス
レンタカー、タクシー、リムジンバス
4 ベッセルホテルカンパーナ沖縄
レンタカー、リムジンバス
5 沖縄残波岬ロイヤルホテル
レンタカーでは道路案内、リムジンバスは発着時刻、所要時間。
6 沖縄サンコーストホテル
まずは、レンタカーをお勧めし、他は路線バス・エアポートライナー・タクシー。
7 AJ幸喜リゾートホテル
レンタカーと路線バス
8 カフーリゾートフチャクコンド・ホテル
9 沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ
近隣ホテルに停車するリムジンバスをご案内しております。ホテルムーンビーチー当ホテル間で無料送迎にてご対応
させて頂きます。
お車の場合、沖縄自動車道を利用して70分。タクシーの場合、中型車1300円小型車1100円程度。リムジンバスの場合
は約2時間で大人2000円、小人1000円。
10 ホテルゆがふいんBiSE
やんばる急行バス・タクシー・高速バス・一般路線バス・レンタカー
11 ルネッサンスリゾートオキナワ
カーナビへのセット依頼。最寄りの高速道路からの案内
12 オキナワマリオットリゾート&スパ
おきなわご滞在中のご予定やご人数に合わせ、リムジンバス、レンタカー、タクシーをご案内しています。
13 サンマリーナホテル
リムジンバス・路線バス・タクシー
14 ホテルムーンビーチ
空港からリムジンバス(17:00迄の到着)空港からタクシー(17:00以降の到着)
15 東京第一ホテルオキナワグランメールリゾート
当ホテルのHPにて地図を掲載し、GPSをご利用されるお客様のために、電話番号を大きく表示しております。また、経
路も文にて記載し、プリントアウトできるよう、PDFも掲載しております。
16 ホテル日航アリビラ
レンタカー・タクシー・リムジンバスを案内し、路線バスはバス停留所が遠い事を伝えながら案内しています。
17 リザンシーパーク谷茶ベイ
急ぎでなければ路線バスやリムジンバスを案内しております。早くホテルに着きたいお客様には、タクシーを勧めてい
ます。料金を聞かれると、バスは安く、タクシーは割高になると案内しております。
18 ラグナガーデンホテル
TAXI、もしくは路線バスの案内、リムジンバスの利用。モノレールで古島駅までお越し頂き、その後TAXIに乗り継ぎ。
19 ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
リムジンバス又はタクシーの利用を案内している。
20 コスタビスタ沖縄ホテル&スパ
滞在中のご予定を伺い、レンタカー・タクシー・高速バス・リムジンバスの中から利便性の高いものをご案内。
21 ザ・リッツカールトン沖縄
ホテル手配のハイヤー、レンタカー、リムジンバス、TAXIのいずれかを、ご予算とニーズに合わせてご案内していま
す。
22 ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
レンタカー又はバス・タクシーを案内
23 AJ恩納ビルリゾートホテル
1.レンタカー2.バス(リムジン・高速)3.タクシー
24 JALプライベートリゾートオクマ
レンタカー利用、高速利用で所要2時間で空港からアクセスを案内。道順としては難しくないが、距離が長い(約100km)
であることを説明しています。
空港リムジンバスに対する不満点
(人)
お客様が希望する時間にバスがない
10
満席でお客様が乗車できない場合に対応できない
7
荷物の積み降ろしをバス会社がしてくれない
1
インターネットにバス運行に関する情報が少ない
4
その他
12
│49│
その他回答者の自由回答
ホテル
ID
その他
その他の自由回答
3 喜瀬ビーチパレス
1 リムジンバス専用のバス停がホテル内にない。(スペースがない)
4 ベッセルホテルカンパーナ沖縄
1 バスが古くてボロい
5 沖縄残波岬ロイヤルホテル
1 時間が掛かり過ぎている。
8 カフーリゾートフチャクコンド・ホテル
1 最終便が17:45発で早すぎると思います。(安いフライトは夜到着することが多いと思います)
14 ホテルムーンビーチ
1 運行中の席の残数頭の情報が欲しい。
17 リザンシーパーク谷茶ベイ
18 ラグナガーデンホテル
1 と、お客様も分かりやすい。夕方は特にわかりづらい。
1 荷物入れの無い路線バス車両を利用しているのが残念
19 ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
1 ホテル出発のお客様の大半は、午前中に乗車されるため、10月以降の午前便を増やして欲しい。
21 ザ・リッツカールトン沖縄
1 所要時間が長い
24 JALプライベートリゾートオクマ
1 名護から北の路線がない事
他のバスと同じ色なので到着時分かりにくい。ボディにもAIRPORTリムジンバスと表示してもらえる
1 不満は感じておりません。
1 ザ・ブセナテラス
12 オキナワマリオットリゾート&スパ
1 特になし
その他の意見・要望
ホテル
ID
空港リムジンバスに対する要望・意見など
17 リザンシーパーク谷茶ベイ
遅れた時の連絡がこない場合がある。
14 ホテルムーンビーチ
空港発の最終便をもう少し遅い時間の運航に変更希望します。18:00,19:00台など。
20 コスタビスタ沖縄ホテル&スパ
国際通りで降車希望のお客様が多いです。バスが古いというご意見もありました。(リムジンバスという名称か
らのイメージと違うと)
18 ラグナガーデンホテル
今後、インターネット上で座席管理(予約制)が可能になるとお客様満足度が上がると思います。
24 JALプライベートリゾートオクマ
16 ホテル日航アリビラ
今後の入域観光客数増に備えた「二次交通」の充実が必要となる中で、空港リムジンバスの更なる路線増
(本数増)が必要だと考えます。
到着が遅れる場合は連絡が欲しい。4月から配車スケジュールや行程が変わるので問合せが多いから、1月
頃には決定して欲しい。
15 東京第一ホテルオキナワグランメールリゾート
特にございません。
10 ホテルゆがふいんBiSE
特になし
3 喜瀬ビーチパレス
ドライバーに個人差がある。ホスピタリティがない。
2 SPA RESORT EXES
バスターミナルで下車して、国際通りに行かれるゲストがいる為、観光中、ゲストの荷物を預けるサービスが
あれば嬉しいと思います。
11 ルネッサンスリゾートオキナワ
繁忙期等の臨時便の対応。空席・満席情報。※満席情報は一つ前のホテルからしかこない。
13 サンマリーナホテル
飛行機の時間に合うように運行して欲しい。
21 ザ・リッツカールトン沖縄
無愛想なドライバーがいらっしゃるので、サービス向上をお願いしたいです。バスが古くあまり綺麗でない。
5 沖縄残波岬ロイヤルホテル
もう少しスピードアップすれば利用客が増えるのでは。
│50│
【使用した調査票】
│51│
│52│
Ⅵ.空港リムジンバスを売り込む販売方法の検討
6-1 概要
旅行発地において県内での移動手段が決定していることが多いことから、旅行パンフレットやガイドブ
ック等でレンタカー利用客を誘引するような空港リムジンバスの案内を行い、ツアーと空港リムジンバ
スをセットで売り込む販売方法について検討する。
◆エースJTB 沖縄2014年下期版パンフレットにおいて、リムジンバスを活用した旅行プラン化
を要請し、掲載を行った。
・施策の目的と狙い
JTBでは、夏季、那覇空港におけるレンタカーの借り入れ対応について、利用者及び販売店より待機
時間及び煩雑な諸手続きの解消を求められている。
その対策の一環として、今年度より「快適宣言!」をキーワードに、空港からレンタカー事業社間の移
動をタクシーに誘導し、専用カウンターにて手続き業務を実施する「らくらくレンタカーチェックイン
プラン」及び「那覇タクシー500 円プラン」を設定するとともに、旅行基本代金にリムジンバス費用を
組み込むことで、実質利用者の追加負担がない「リムジンバス利用プラン」と、その利用者に限定した
通常料金とは異なるお得な料金で、1日単位で申込可能な「ワンデイレンタカー」プランを設定し、過
密となったレンタカー利用者のリムジンバス利用への分散化に取り組む。
◆沖縄本島内二次交通に関連した施策内容<設定期間 平成 26 年 11/1~平成 27 年 5/6 出発分>
① 「らくらくレンタカーチェックインプラン」
・那覇空港からレンタカー貸出窓口までのタクシー送迎
・レンタカー貸出窓口における優先受付の実施
・追加代金タクシー1台あたり500円、1日100台限定
② 「JAL ライナー(共同運行バス)
」
・主要リゾートホテルから主要中北部観光地への送迎シャトルバス
・追加代金不要
③ 「那覇 タクシー500 円プラン」
・那覇市内に限り、1 区間 500 円にて利用可能なタクシー提供
・滞在中何度でも利用可能、要当日予約、利用事業社限定
④ 「那覇市内バス 1 日乗車券付き空港リムジンバス・カヌチャバス」
・追加代金不要
・無予約制、フルデイレンタカープラントの併用不可
⑤ 「得とくシャトルタクシー」
・固定金額での那覇空港=リゾートホテル間タクシー送迎プラン
⑥ 「1DAY レンタカー」
・リゾート地区出発、滞在中1回限定
・日帰り S クラス利用1000円等
│53│
6-2 掲載による市場の反応について
飽和するレンタカー利用者からのクレームを背景に、旅行社としてもレンタカー以外の二次交通の利
用を推進する立場にあり、限られたパンフレットスペースの中で上記の告知を展開するに至った背景が
造成側に存在する。具体な利用状況については社外秘情報のため開示を求めることはできなかったが、
当初目論見を下回る利用者実績であったとのことだった。
その要因としては、沖縄県への個人旅行者(FIT)において、リムジンバスを利用するという意識自体
がまだまだ顕在化しておらず、利用促進にあたっては経年による周知も不可欠であろうとの認識を担当
者も感じており、JTBとしては継続的に当取り組みを行っていく予定とのことであった。
│54│
Ⅶ.観光客を対象とした空港リムジンバス利用促進に関する検討会
日時
場所
2015 年 3 月 19 日 午後 3 時~午後 5 時
沖縄バス本社 3 階
会議室
メンバー一覧
(順不同)
お名前
所属
大城 逸雄 様
株式会社琉球バス交通 常務取締役
比嘉 良作 様
株式会社琉球バス交通
大城 勇人 様
沖縄バス株式会社 運輸部次長
志良堂 清栄 様
空港リムジンバス案内センター 所長
伊佐 清志 様
一般社団法人 沖縄県レンタカー協会 専務理事
加藤 千夏 様
株式会社JTB国内旅行企画 沖縄事業部 担当部長
大城 清剛 様
観光部部長
一般財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー 受入班
受入推進課長
仲里 求 様
那覇空港ビルディング株式会社 事業部 企画課長
仲里 和之 様
沖縄県文化観光スポーツ部 観光振興課 受入推進班長
宮里 正吉
内閣府沖縄総合事務局運輸部 国際観光調整官
成田 佳奈子
内閣府沖縄総合事務局運輸部 企画室 室長
西 泰秀
内閣府沖縄総合事務局運輸部 企画室 観光振興官
児玉 真奈美
内閣府沖縄総合事務局運輸部 企画室 企画第一係長
小宮 啓明
鹿野 英克
坂本 律行
事務局
(㈱JTB沖縄 交流事業部 観光開発プロデューサー)
事務局
(㈱ジェイティービー 旅行事業本部 観光戦略チーム マネージャー 沖縄駐在)
事務局
(株式会社 坂本総合研究所)
│55│
7-1.結果のポイント
検討会において、参加者から聴取できた意見を「現状」
「課題」「改善策・利用推進提案」にわ
け、ポイントを絞って下記にまとめる。
〔1〕現状

現状リムジンバスの利用者は16万人。事業としての黒字化も見えてきており、軌道に乗りつ
つある

空港の観光案内所において、リムジンバスに関する問い合わせは非常に多い

レンタカーとリムジンバスとで、利用量の分散化に関する連携協議や、具体な検討は行えてい
ない。

事業者間ではリムジンバスに運賃箱を設け、販売所を廃止、路線バスとして運航するという意
見もある。

個人利用客の多い夏場と、団体客の多い冬場ではリムジンバスの利用者数も異なり、夏休み期
間中は他の時期の2倍近い利用がある

若年旅行社や訪日外国人客が増加しているなかで、閑散期、繁忙期の差はなくなりつつある

外国人観光客の利用が増えている中で、外国語対応できるスタッフは無く、指差し確認による
案内や、向かいの観光案内所のスタッフに協力をいただきながら対応を行っている

過去の赤字を見直し、採算ベースを目指し、事業を精査、運行本数を減らした結果、黒字化に
至っている

飛行機の到着便の多い時間帯、ホテルのチェックアウト時間帯の便に利用者が集中する

リムジンバスの路線は、ホテルの新規開業や利用状況などを踏まえてルートや発着時間帯(運
行時刻表)を変更する必要性がある
〔2〕課題

海外からの利用者に関しては拾い切れていないと感じている

背景には、利用を促すための案内不足や、利用のためのチケットの購入方法などの整備不足

バスの運行本数は少なく、時期や時間帯、乗車地によっては、満席による「乗せこぼし」も発
生している。

閑散期、繁忙期によって、バスの台数調整を行っているものの、貸切から路線バスへの転用可
能なバス車両は少なく、また、手続き等にも対応が難しい状況がある。

空港からの最終リムジンバスが早い時間で終わってしまうこと

運行時刻表が、旅行パンフレットの造成時には定まっていないなど、時期的な差異があるため、
旅行商品に詳細な案内を組み込むことができない

那覇空港到着時の案内が不足しており、リムジンバスのチケット購入場所や、乗り場に迷うな
どの声がある

路線バスが事前予約制を実施可能か法的な確認ができていない

企業としての事業収益性を求められており、結果的にお客様目線にたった運行になっていない

利用者の手荷物が大きくなっており、トランクに納まりきらず、結果として本来利用可能な席
を潰してしまうことがある

路線バス車両を流用した場合、そもそも車両にトランクはなく、実際利用可能者数はさらに減
る
│56│

空港リムジンバスがある事自体、県外からの観光客にまだまだ知られていない

空港到着時に案内も不足しており、選択肢として検討に登らない状況もある

看板の設置に関して空港管理者側からの規制や条件なども多いと聞いている

個人が掲載するホームページなどに記載されている時刻表情報や、路線案内などの情報が古く、
閲覧者からバス会社へ t 苦節クレームとなるケースが有る。

リムジンバスを運航する共同二社での専用案内ページは現状無く、それぞれのホームページ上
への情報掲載も人員不足で対応できていない

過去、赤字状態が続いた結果、会社としては運営に慎重にならざるを得ず、積極的な投資には
繋がりにくい

リムジンバスに流用していいた路線バスは今年度廃車となっており、既に新年度において新た
な車両導入をせざる得ないなど予算面でも苦労している

運行本数を過密時間帯に増やすなどのコントロールは行いたいが、便数を増やすとその分復路
での乗車効率が下がり、収益性が上がらない
〔3〕改善策・利用推進策

一部の席を、期限を定め事前予約制とし、利用者に提供することで、事前に乗車数を把握する
ことができるのではないか

以前は、予約制で運行していた過去があるが、予約制とした場合、オペレーションに相応
の人員体制が必要であり、当時の体制下で採算が取れず、赤字を計上し続けた結果廃止と
なった経緯がある。


一部の席を予約制とした場合、予約管理面で運営側に負担がかかる
予約管理面での負担を極力減らし、販売可能な在庫を効果的に消化するための仕組み(イール
ドコントロール)の導入などに国や県が助成、補助してくれるなど

機内に預けた荷物を受け取るターンテーブルなどで、リムジンバスの案内を実施するなど、利
用者の導線に立って告知を行うべき

空港の観光案内所において、外国人なども含めたチケットの販売などを行った方がいい

観光案内所での金銭取り扱いは現状認められておらず、金銭収受を行う場合、家賃が高額
に切り替わるため、利益採算性を鑑みる必要がある

国際線、国内線空港に券売機を設置し、乗車利用可能な範囲でチケットを販売する
│57│
Ⅷ.総括
8-1 利用促進のために抽出された課題
〔1〕利用者のニーズ
利用者へのアンケート調査によって、次のようなことが明らかになった
沖縄県の観光客実態において、過去にも沖縄へ訪れたことのあるというリピーターの割合は高く、
レンタカー利用者に対する調査結果からも空港リムジンバスに対して潜在的なニーズがあるとみら
れる。
観光において、目的性が高まるほど、訪問先は限られるため、沖縄滞在中の全ての期間にレンタ
カーが必要とされていない可能性がある。リムジンバスの利用上の大きなメリットは、自ら運転す
ることなく、目的であるホテルに到着できることであり、費用面においても割高とは利用者は感じ
ていない。
しかしながら、運行時間や運行本数、旅程検討段階での情報量不足などの点から予定がたてにく
く、利用しにくいと感じている。
したがって、リムジンバスの利便性を高めることで、利用される交通手段の大きな選択肢になる
可能性があるとみられる。
〔2〕バス事業者の課題
バス事業者へのヒアリングと検討会での議論から次のようなことが明らかになった。
リムジンバスを運行するバス会社(二社)において、リムジンバスのあるべき姿や利用者ニーズ
の現状分析、課題の把握、改善に向けた取り組み等に対しては、体制及び人員不足など様々な理由
から充分な状況にはないと考えられる。
事業会社として事業の採算性、収益性の確保は不可欠であるが、結果的に利用者視点に立った事
業展開への限界があり、利用者ニーズへの対応が困難となってしまっている。
今年度は好調な観光入域客により黒字化したものの、利用者が望むようなリムジンバスの運行を
行った場合に赤字リスクが高まると考えている。
リムジンバスの利用者数は今年度 16 万の輸送実績を上げる見込みがあるが、バスの利用率は提供
座席数に対して「20%強」程度であり、必ずしも高い利用率があるわけではない。
特に、ホテルから空港への便で満席による「乗せこぼし」が発生しており、しばしばホテルに対
応を依頼している事実がある。
繁忙期において、路線バス車両を流用した対応なども実施しているが、リムジン専用車両の確保、
購入に対するリスクなどもバス会社によっては大きな経営課題となっている。
過去の実績をもとに、運行時刻、経路などを見直ししているが、利用者にとって適切な情報発信
ができておらず、また、旅行会社による旅行商品の造成タイミングに対応できていないなど、販売
促進面での影響も発生している。
路線バス及び貸切バスの運行には関連法規による規制などもあり、事業社における課題は多種
様々であることが今回確認された。
│58│
現状、当該事業に対し特に国、県からの支援は行われておらず、事業社のみの経営責任において
リムジンバス事業を行っている。結果的に、利用者ニーズへの対応よりも、事業の収益確保、赤字
リスクへの対応等が優先されている。
改善ならびに現状課題への対応にあたっては何らかの支援ないし、利用者の利便性向上策に対す
る補助を求めたい意向は高い。
〔3〕意見交換会の成果
それぞれの調査結果で判明した課題の把握認識が果たされた。
一方で、リムジンバスの利活用を図る上で想定課題と実態課題に認識のズレがあることが明らか
となった。当初、想定された仮説は「リムジンバスの利用者が少なく、活用が図られていない」事
であったため、課題は利用促進策を検討することであった。
実態は、観光は国際情勢の影響を多分に受けはするものの、今年度においては外国人観光客を含
め、多くの利用客数があり、黒字事業となっている。
また、リムジンバスの乗車量は季節的な繁閑ばかりでなく、航空機の那覇空港への到着時間帯の
集中による影響を受ける往路便、全国的に統一的な宿泊ホテルのチェックアウト時間帯の影響を受
ける復路便など、細かな観光客の動向によって一部の便では局面的な飽和状況にあり、現状の改善
を目指している状況はあるものの、必要とされる事業投資に対するリスクを収益事業会社として常
に内包し続けている課題などがあることが確認された。
│59│
8-2 空港リムジンバス利用促進に向けた提言
リムジンバスの利用促進に向けた提言を以下にまとめる。
①あるべき姿、課題、解決策の検討、可視化
現状において、リムジンバス利用者を拡大し、既に過密状況にあるレンタカーニーズ及び、繁
忙期における道路交通網の渋滞状況の緩和などを果たすためには、利用者目線に立って観光客の
スムーズな輸送を担う使命感のもと、課題の認識と改善に向けた各種方策案の可視化が不可欠で
ある。
②受益者による検討協議の活性化
上記実現のためには、運行事業者のみの対応では限界があり、関連する事業社、および、地
域活性化を目指す国や沖縄県を含めた関係者間での検討協議と議論の活性化が求められる。
③官民連携による具体な改善方策の構築
上記(②)の場においては、利用者の視点に立って、利用促進、並びに課題の解決と改善に向
けた具体な方策を官民連携の元、検討協議し構築を図る。
④具体な改善施策の実施・展開
③で構築した具体な利用促進・改善方策案を机上のものに留めず、実践、展開を事業に対する
周囲の積極的な理解のもと図ることが求められる。
沖縄県はとりわけ、観光収入1兆円、入域客数 1000 万人の目標達成に向け、訪問しやすい観光
地づくりを目指し、二次交通網の整備事業に対する支援などの県施策を模索、実施する必要性が
ある。
観光をけん引する民間事業者においては、空港リムジンバスの利活用により想定される関連業
界の発展を視野に入れたグランドデザインの構築と実施が求められる。
結果、観光利用者を含めた各受益者が、より質の高い観光地となる沖縄への訪問滞在により、
観光産業が基幹産業である沖縄県の発展につながるものと思料する。
│60│
観光客を対象とした空港リムジンバス
利用促進に関する調査検討業務
【調査報告書】
平成 27 年 3 月
【発行】内閣府沖縄総合事務局運輸部企画室
TEL:098-866-1812
FAX:098-860-2369
【委託先】沖縄県那覇市おもろまち 4-19-30
株式会社JTB沖縄 交流事業部
TEL:098-860-7704 FAX:098-861-1308