省令準耐火(木造軸組工法)

よく分かる!省令準耐火(木造軸組工法)
~基準の概要&よくある質問~
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〈目次〉
■「省令準耐火構造の住宅」の特徴
■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
■よくある質問
■「省令準耐火構造の住宅」のメリットとは?
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■「省令準耐火構造の住宅」の特徴
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■「省令準耐火構造の住宅」の特徴
【特徴1】
外部からの延焼防止
【特徴2】
各室防火
【特徴3】
他室への延焼遅延
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■「省令準耐火構造の住宅」の特徴
【特徴1】外部からの延焼防止
隣家などから火をもらわない
■屋根・・・不燃材料
■外壁及び軒裏・・・防火構造
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■「省令準耐火構造の住宅」の特徴
【特徴2】 各室防火
火災が発生しても
一定時間部屋から火を出さない
■壁・天井
→せっこうボード
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■「省令準耐火構造の住宅」の特徴
【特徴3】他室への延焼遅延
万が一、部屋から火が出ても、延焼を遅らせる
■ファイアーストップ
木材30mm以上
せっこうボード12mm以上
ロックウール50mm以上(かさ比重0.024以上)
グラスウール50mm以上(かさ比重0.024以上)
グラスウール100mm以上(かさ比重0.01以上)
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
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木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
屋根は
不燃材料で葺く
外壁・軒裏 は
防 火 構 造
2階の天井
(上階に床がない部分の天井):
下地材料等
・せっこうボード12mm
・せっこうボード9mm×2 等
ファイヤー
ストップ材※
界壁以外の内壁:
下地材料等
・せっこうボード12mm 等
※ 開 口 部 ・
換 気 部 材
は
規 定 な し
1階の天井
(上階に床がある部分の天井) :
※
床
は
規 定 な し
下地材料等
・強化せっこうボード12mm+断熱材
・せっこうボード9mm×2 等
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
内壁〔外壁の室内側〕
間柱(目地部分以外):
30mm×105mm以上
間柱(目地部分):
45mm×105mm以上
①せっこうボード12mm以上
②せっこうボード9.5mm以上×2
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
内壁
〔界壁以外の間仕切壁〕
間柱(目地部分以外):
30mm×105mm以上
間柱(目地部分):
45mm×105mm以上
①せっこうボード12mm以上
②せっこうボード9mm以上×2
③せっこうラスボード7mm以上+プラスター塗り8mm以上
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
壁の「留め金具」
壁の「留め金具」の種類と長さ・留付け間隔
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
「天井」~定義は「2種類」~
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
上階に床がある部分の天井
【例】強化せっこうボード1枚張り+当て木等、天井木製下地の場合(A)
強化せっこうボード
12mm以上
防火被覆材の目地部:
当て木30×38以上(木材・鋼材) または 厚0.4×幅90以上の鋼板
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
上階に床がある部分の天井
下地材料
下地材裏面
A.強化せっこうボード12mm以上
ボード目地部分に、野縁・野縁受け・当て木を設ける
当て木は30mm×38mm以上の木材・鋼材、
または厚0.4mm×幅90mm以上の鋼板
B.強化せっこうボード12mm以上
①ロックウール 50mm以上(かさ比重0.024以上)
②グラスウール 50mm以上(かさ比重0.024以上)
③グラスウール 100mm以上(かさ比重0.01以上)
C.①せっこうボード9mm以上×2 1枚目のボードと2枚目のボードの目地は一致させない
②せっこうボード9mm以上
(やむを得ず一致する場合は所定の断熱材または
+RW化粧吸音板9mm以上
当て木を設ける)
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
上階に床がない部分の天井
【例】せっこうボード1枚張り、天井木製下地の場合(A)
せっこうボード
12mm以上
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
上階に床がない部分の天井
下地材料
下地材裏面
A.せっこうボード12mm以上
不要
B.
①せっこうボード9mm以上×2
②せっこうボード9mm以上
+RW化粧吸音板9mm以上
1枚目のボードと2枚目のボードの目地は一致させ
ない
(やむを得ず一致する場合は所定の断熱材または
当て木を設ける)
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
天井の「留め金具」
天井の「留め金具」の種類と長さ・留付け間隔
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
柱・はりの防火被覆(内部)
■内部の独立柱
間仕切壁の被覆として
使用可能な材料
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■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
柱・はりの防火被覆(内部)
■内部の梁
②天井から突出する梁
①吹き抜け等の梁
強化せっこうボード 12mm以上
せっこうボード
9mm以上×2
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又は
■木造軸組工法による省令準耐火構造(概要)
その他の基準
(1) 下地材料の目地は防火上支障のないよう処理
(2) 下地材料を貫通して設備機器を取り付ける場合
の防火被覆
(3) 壁・天井内部の火炎の通り道に
ファイヤーストップ材を設置
(4)連続した2室の合計が10㎡以下の場合
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■よくある質問
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よくある質問
壁や天井に
①換気用のダクト
②コンセントボックス
を付けるときは、
どうすればよいですか?
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■よくある質問
ダクトの防火被覆
※天井内ダクトでファイアーダンパーを設けた場合、ダンパーより先はこの限りでない
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■よくある質問
コンセントボックスの防火被覆
●当該器具の裏面を
「せっこうボード」や「鋼製の枠」で被覆
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■よくある質問
コンセントボックスの防火被覆
●コンセント差込み口以外の部分等について、
金属製のプレート等により被覆した器具を使用
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よくある質問
「ファイアーストップ」を、
どこに設置すればよいのか、わかりにくいです!
「当て木」と「ファイアーストップ」の
違いがよく分かりません!
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■「ファイアーストップ」とは・・・?
■よくある質問
万が一部屋から火が出ても延焼を遅らせる
木材30mm以上
せっこうボード12mm以上
ロックウール50mm以上(かさ比重0.024以上)
グラスウール50mm以上(かさ比重0.024以上)
グラスウール100mm以上(かさ比重0.01以上)
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■よくある質問
■「当て木」とは・・・?
【例】内壁〔外壁の室内側〕
間柱(目地部分以外):
30mm×105mm以上
間柱(目地部分):
45mm×105mm以上
①せっこうボード12mm以上
②せっこうボード9.5mm以上×2
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■よくある質問
ファイヤーストップ材の設置例
厚さ12mm以上のせっこうボード
天井と壁の取合い部の例
天井と間仕切壁の取合い部の例
(ファイアーストップ)
(ファイアーストップ)
【参考】当て木
(せっこうボードの取合い部)
【参考】当て木
(せっこうボードの取合い部)
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■よくある質問
ファイヤーストップ材の設置例
厚さ30mm以上の木材、所定の断熱材
天井と壁の取合い部の例
天井と間仕切壁の取合い部の例
断熱材をすき間無く充填
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■「省令準耐火構造の住宅」のメリットとは?
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一般的な住宅火災保険の構造区分
M構造(共同住宅の場合のみ)
1.下記いずれかに該当する共同住宅
(a)コンクリート造建物
(b)コンクリートブロック造建物
(c)れんが造建物
(d)石造建物
2.耐火建築物の共同住宅
保険料安
T構造
1.下記いずれかに該当する建物
(a)コンクリート造建物
(b)コンクリートブロック造建物
(c)れんが造建物
(d)石造建物
(e)鉄骨造建物
2.耐火建築物
3.準耐火建築物
イメージ
4.省令準耐火建物
H構造
保険料高
M構造、およびT構造に該当しない建物
※保険会社、保険商品によって内容が異なることがあります。必要な書類等、加入の際には必ずご確認ください。
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一般的な住宅地震保険の構造区分
保険料安
イ構造
1.下記いずれかに該当する建物
(a)コンクリート造建物
(b)コンクリートブロック造建物
(c)れんが造建物
(d)石造建物
(e)鉄骨造建物
2.耐火建築物
3.準耐火建築物
イメージ
4.省令準耐火建物
ロ構造
イ構造以外の建物
※地震保険は、火災保険とセットでの加入が必要です。(単独加入はできません。)
※保険対象の建物の所在地によっても、保険料が異なります。
保険料高
※そのほか、保険会社、保険商品、によって内容が異なることがあります。必要な書類等、加入の際には必ずご確認ください。
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【フラット35】技術基準における「省令準耐火」の位置付け
テーマ1
テーマ2
テーマ3
テーマ4
耐久性・可変性
省エネルギー性
耐震性
バリアフリー性
耐震等級3
バリアフリー
等級4
耐震等級2
バリアフリー
等級3
選択基準
【フラット35】S
(金利Aプラン)
長期優良住宅
技術基準
選択基準
【フラット35】S
(金利Bプラン)
技術基準
①トップランナー
基準
または
②認定低炭素住宅
劣化対策
等級3
+
維持管理対策
等級2
省エネ等級4
必須基準
【フラット35】
耐火
省エネ(等級2)、劣化(等級2)または
技術基準
準耐火
省令準耐火
※上記等級は住宅性能表示制度の等級を示し、各基準項目は簡易に表現しています。
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、規模・規格 他
【フラット35】技術基準における「省令準耐火」の位置付け
【フラット35】を使うなら・・・
「長持ちする住宅」にする必要があります。
〔方法その1〕 腐りにくくする。
または
〔方法その2〕火に強くする。
→耐火、準耐火、省令準耐火
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より詳しく「省令準耐火構造の住宅」を知りたい方へ・・・
【フラット35】対応
木造住宅工事仕様書
平成24年版
【編著】独立行政法人 住宅金融支援機構
【発行】株式会社 井上書院
A4版・400ページ/定価1,500円(税込)
※購入方法は、株式会社井上書院ホームページへ( http://www.inoueshoin.co.jp/)
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■おわりに
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「フラット35サイト」のご案内
(www.flat35.com)
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お問合せ先
仕様書サポートダイヤル
●営業時間 9時~17時
(土日祝日、年末年始は休業)
●一般電話からは、
全国どこからでも市内通話料金でご利用いただけます。
※ご利用頂けない場合(IP電話、PHS、海外からの国際電話など)は、
次の番号におかけください。(通常料金がかかります。)
電話:03-5800-8163(CS推進部 住宅技術情報室 技術支援グループ)
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