授業科目観光地理特講担当教員池永正人 TourismGeography 展開方法講義単位数 2 単位開講年次・時期 1・2 年／前期必修・選択選択授業のねらいテーマ：個性豊かな観光地域のあり方‐海・山・温泉‐ 到達目標：観光地域の特性と形成要因を明らかにする手法を修得する。観点関心・意欲・態度思考・判断技能・表現知識・理解学生の授業における到達目標評価手段・方法観光地域の自然や産業、歴史や文化に関心を抱き、学修に意欲課題的に取り組むことができる。評価比率 15％議論 10％定期試験 20％議論 10％定期試験 20％議論 10％定期試験 15％観光地域の特性や問題点を見出す思考力を養うことができる。地図や統計グラフから現象を読み取ることができる。観光地域の事象に関する自然科学や人文・社会科学の専門知識を修得できる。出席受験要件合計 100％評価基準および評価手段・方法の補足説明・定期試験は、専門用語と記述の問題を解答する筆記試験である。・授業における議論を重視する。授業の概要授業は講義と議論の両方を組み合わせた形態とする。観光地の自然的立地条件、観光開発の経緯と地域住民の対応、環境保全の取り組みなどについて、地理学の立場から総合的に研究する。事例観光地域として、海岸観光地はオーストラリア・ゴールドコースト、山岳観光地はスイスアルプス、そして温泉観光地は九州の主要な温泉地を取り上げる。これら一連の比較研究を通じて、観光地域の成立条件と持続可能な発展の普遍性と本質を明らかにする。教科書・参考書教科書：講義用テキストを初回の授業で配布する。参考書：山村順次編著『観光地理学―観光地域の形成と課題―（第 2 版）』，同文舘出版，2012 年授業外における学修及び学生に期待することとにかく学術論文を多く読み、高度な知識と現象の理論を身につけてほしい。 ‐ 44 ‐ 回 1 2 テーマ Ⅰ．観光地の地理学的研究 ①観光地の形成と分類 ②観光地理学の使命 Ⅱ．オーストラリア・ゴールド 3 コーストの海岸観光 ①自然環境 4 ②観光の発展 5 ③多文化社会 6 ④観光の課題と政策 7 8 9 10 授業の内容地域資源を観光に活かすことで形成される観光地予習：シラバスの読みとその分類について説明する。復習：観光地の分類観光地を地理学の立場から研究する目的や意義、予習：テキストの読みその成果について解説する。復習：観光地理学の領域南半球界最大の海岸リゾートであるオーストラリ予習：テキストの読みアのゴールドコーストの形成、温暖な気候による復習：地形・気候・生物豊かな自然環境について講義する。ゴールドコーストの歴史のなかで、観光がどのよ予習：観光資源の分布うに発展してきたかを説明する。復習：観光開発移民社会の多文化が観光客を魅了し、ゴールドコ予習：移民の歴史ースト観光を形成していることを理解する。復習：移民社会の多文化ゴールドコースト観光の諸問題を把握し、その解予習：観光の問題点決のための取り組みについて議論する。復習：問題の解決策 Ⅲ．スイスアルプスの山岳観光世界最大の山岳リゾートであるスイスアルプスの予習：テキストの読み ①アルプスの自然自然環境について講義する。復習：地形・気候・生物 ②アレッチ地域の世界自然遺産アレッチ氷河の自然環境保全と観光予習：観光の歴史自然環境保全と観光発展について解説する。復習：観光の現状 ③サンモリッツの冬季観光多様な冬季スポーツツーリズムの発展を時系列お予習：観光の歴史の多様性よび空間的に解説する。復習：観光の現状アルプス観光の諸問題を把握し、その解決のため予習：観光の問題点の取り組みについて議論する。復習：問題の解決策 ④観光の課題と政策九州の温泉観光地について、火山地形・気候など 11 予習・復習 Ⅳ．九州の温泉観光 ①九州の温泉地分布の自然条件や観光インフラの整備手法の違いを説予習：テキストの読み復習：温泉地の特徴明する。 12 ②雲仙温泉 13 ③別府鉄輪温泉 14 ④由布院温泉 15 Ⅴ．まとめ 16 定期試験雲仙地獄と雲仙岳を観光資源とする雲仙観光の歴予習：雲仙温泉の概要史と現状について説明する。復習：雲仙地獄、観光史別府温泉郷の中心地である鉄輪温泉の新たな振興予習：別府温泉郷の概要策について講義する。復習：町並み整備事業全国的に知名度を高めた由布院温泉の観光発展と予習：由布院温泉の概要現状の問題点について解説する。復習：由布院温泉観光史持続可能な観光地域社会の構築について考察すテキストとノートを用いる。ての復習テキストとノートを用い専門用語と記述の問題 ‐ 45 ‐ ての復習 ‐ 46 ‐